ブログ移転のお知らせ 再

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★ブログ移転のお知らせ★

これまで当ブログをご覧くださいました皆さま、ありがとうございました。

新たに以下のブログを開設し、今後の記事はそちらに掲載いたします。

http://blog.livedoor.jp/climbing2-goforit/

今後ともよろしくお願いいたします。

どうぞよいお年をお迎えください。

ミノル

三宅島クライミングツアー

2014.11.22(土)~24(月)
 勤労感謝の日の3連休は、伊豆諸島の三宅島でクラッククライミングを楽しんできた。
 所属山岳会のメンバー13人という大所帯で、H内さん、KM田さん、M藤さん、IK田さん、NG野さん、Y本さん、K池さん、NK野さん、T内さん、YT川さん、MY田さん、H坂さん、私という顔ぶれ。
 前夜に竹芝桟橋を発つフェリーに乗り、翌早朝に三宅島に到着。
 22日(土)は、PO壁へ。
 23日(日)は、冨賀浜(とがはま)へ。
 24日(月)は、昼過ぎには帰りのフェリーに乗るため、雨降る中を午前中のみ5人で黒潮壁へ。

 三宅島は2000年の噴火での全島避難が記憶に新しいところであるが、その前の1983年にも噴火している。
 個人的には1988年に同島を訪れており、仲間たちで海水浴や島内一周サイクリングをしたり、溶岩流に埋まった学校校舎跡に忍び込んだりして遊んだ思い出がある。その頃、伊豆大島や八丈島も訪れてサイクリングなど同じように遊んだものだ。

■11/22(土) PO壁
 21日(金)夜、竹芝桟橋にメンバー13人が集合。3連休とあってか客船ターミナルには大勢の人が乗船を待っていた。中でも釣り竿やクーラーボックスを持った釣り人が多いのだが、思いのほか若い人の姿も多い。近年、山ガールなど若者の間で登山ブームとなっているようだが、釣りを趣味とする若者も増えているのかもしれない。こんなことを書く自分も齢をとったものだ。
 乗船する船は橘丸という今年就航したばかりで新しく、船体が黄色い。その昔乗った船は確か、すとれちあ丸という名前だった。出港後皆で甲板に出て、ビルの光に浮かび上がる東京湾を眺める。レインボーブリッジの下をぎりぎり通過する。
 2等船室に戻って皆でお酒を飲んでいると、就寝時間になったらしく照明が消されてしまう。他の乗船客たちの迷惑になるので、再び甲板に出て宴会の続きをするが、私は眠かったのでそのまま船室で寝る。

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(↑乗船する橘丸)
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(↑レインボーブリッジをくぐる)
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(↑けっこうぎりぎりだ)

 翌22日(土)、予定の5時よりも少し到着が早くなるというアナウンスで4時半頃に起き出す。まだ暗い三宅島の阿古港に入港し下船する。雨後らしく地面が濡れている。客船ターミナルを抜けると、予約しておいた宿の人が迎えに来てくれていた。薄木荘という宿で港から車で数分のところにあるので、車2台に分乗して向かう。お客自らが運転していくが、暗い時に初めて行くと宿の入口が分かりづらい。
 宿に到着すると布団が用意されていた。深夜2時頃まで飲んでいたらしいメンバーは寝不足と飲み疲れで、まずは数時間仮眠する。船室でそれなりに睡眠をとった私は8時頃に起きる。天気は快方に向かっているようだ。他の人達はまだ当分起き出してきそうもないので、近くにあるらしい岩場を偵察してくることにした。PO壁というエリアを確認に行く。
 トポの案内図を見ながら、薄木荘から小さな集落内の道を海に向かって歩くと、終点で左へ草むらの踏み跡に入る。入口にボルト設置禁止の注意書きの看板が立っているので、岩場へのアプローチに間違いないことが分かる。草むらを下り気味に歩いていくと景色が開け、溶岩台地が広がるところに出る。水平線には雲に半分隠れた御蔵島が眺められる。
 溶岩台地から右手下方に黒い海岸が見え、その先に断崖を落ちる黄ばんだ滝とPO壁らしき柱状節理の岩場が見える。溶岩台地の傾斜の緩そうなところから適当に降りると、黒い石ばかりの海岸線に出る。

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(↑薄木荘)
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(↑薄木荘から海岸に至る道)
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(↑草むらから溶岩台地へ)
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(↑御蔵島を望む)

 PO壁というのは後で某HPで見たら、パシフィックオーシャンウォールのことらしく、だからピーオー壁と呼ぶのだと分った。柱状節理の壁のうち、かぶった上部は雨のためか全体に濡れて黒ずんで見え、下半分はほぼ乾いているように見える。エリアの写真を撮って、いったん宿に戻る。

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(↑PO壁が見えてきた)
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(↑滝)
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(↑PO壁右エリア)
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(↑右エリア)
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(↑写真横向き)
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(↑中央エリア側から望む)

 宿に戻ると庭に猫がいる。よく見ると何匹もおり、食堂の前に15匹くらいの猫がのんびりと過ごしていた。近寄ってきた毛並みの悪い小さな猫をあやしているうちに、ほかの皆もちらほら起き出してきた。
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(↑猫がいっぱい)
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(↑写真横向き)
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(↑気持ちよさそう)

 10時過ぎに宿を発ち、13人でPO壁に向かう。岩場に着くと、先ほどよりも上部が少し乾いているように見える。時間が経つごとに乾いてくれそうだ。

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(↑皆でPO壁に向かう)
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(↑溶岩の岩場を降りていく)
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 トップロープを張って皆で登るのだが、人数が多いのでいくつものルートに張ることにする。岩質は城ヶ崎海岸と同じ安山岩らしく、先週までずっと瑞牆で登っていた私としては慣れるのが必要だ。潮でベタつく感じが城ヶ崎と同様苦手なのだが、花崗岩のように肌理が粗くないので、ジャミングする手には易しい。PO壁では右エリアとその隣りの中央エリアを登った。中央エリアよりも左にある奥エリア、最奥エリアは波が高くて取り付けなかった。
なお、三宅島でのクライミングの情報は三宅島フリークライミングクラブhttp://miyake-climbing.netのサイトから得られる。
 あと、今回登ったルートの終了点にはボルトが打たれているものの、カラビナはないのでラッペルリングでロープを結び返る必要がある。また、そのボルトも腐食気味なので、そばのクラックからカムでバックアップを取ってTr.を張った。

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(↑準備する)
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(↑釣りするM藤さん)

○「MIYAKE INTRODUCTION」5.9 OS
 最初に支度を済ませた私がまずは三宅島で最初に登られたというこのルートを登る。オンサイト。途中にあるくの字クラック部分の下半分で左上するところが一応の核心か。Tr.を張って皆も登る。
 並行して、H内さんが「積喜くずし」5.10aを登る。

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(↑MIYAKE INTRODUCTIONをオンサイトする私)
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(↑MIYAKE INTRODUCTIONを登るH坂さん。写真横向き)
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(↑MIYAKE INTRODUCTIONを登るT内さん)

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(↑積木くずしを登るH内さん。写真横向き)
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(↑積木くずしを登るMY田さん)

○「見返り御蔵」5.10c ×
 続いてトライしたこのルートは前半のハンドジャムがフレアして難しくチョンボしてしまう。後半は易しく、前半部分を左隣りのクラックから登ると「ネックウォーマー」5.10bというルートになる。トップアウトしてTr.を張る。2便目を出さなかったのでレッドポイントせず仕舞い。

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(↑見返り御蔵を登るK池さん。写真横向き)

○「喜島三宅(きとうみやけ)」5.10c OS
 ルート名は島の焼酎。ジャミングでハングを3つ越えるパワフルなルートで、とても疲れたけれど何とかオンサイトできた。Tr.を張る際は、かぶっているので振られ止めのカムを適当に取ったほうがよい。

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(↑喜島三宅をオンサイトする私)
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(↑喜島三宅を登るIK田さん。写真横向き)
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(↑ルート名となった焼酎)

○「明日葉田畑」5.11a ×
 中盤でクラックが3本くらいに分かれていて、かぶった左のクラックから抜けるらしいのだがここでテンション。3本クラックの上、ワイドを抜け出るところでもテンション。ヨレてなければ登れそうなルートだったけど、2便目を出さなかったのでこれもRPせず仕舞い。

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(↑明日葉田畑を登るKM田さん)

○「積木くずし」5.10a Tr.
 最後にTr.でこのルートを登る。途中に大きな浮石があり、手で持つとごとりと動いてさすがに危険だったので、ロワーダウン時に足で蹴って落としておいた。

 こんなふうに初日はリードで4本(うち完登2本)を登った。日中は陽射しで暑くて、1本登ると汗でびっしょりになるくらいだった。
 H内さんは滝の右にあるエリアのルートも登ったそうだ。他の人達も各ルートを精力的に登っていた。M藤さんは釣り竿を持ってきていて、釣り糸を垂らしていたけれど残念ながら釣果はなかった。最後に喜島三宅を登ったK池さんはカムの回収などで時間がかかってしまい、ヘッ電を点けて登って降りてきた時にはすっかり暗くなってしまっていた。
 宿の車を借りて、阿古地区にある日帰り温泉施設ふるさとの湯へ。半袖で登っていたので、擦り傷だらけの前腕をお湯に浸けると痛いのなんの。お湯に塩分が含まれているのか余計に痛い。閉店の速い売店で買い出しを済ませてから宿に戻り、夕食のため食堂へ。空腹でご飯をおかわりする。部屋に戻って皆で宴会。三宅島の焼酎などを飲む。IK田さんはこの日が独身最後の夜なのだとか。日付けが替わる頃に寝たと思う。
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(↑夕食)


■11/23(日)  冨賀浜
 2日目は皆で冨賀浜へ。朝食を済ませ宿から歩き出す。明日行く黒潮壁も含め、宿泊した薄木荘から3つの岩場へは歩いていける距離にある。海を臨む車道終点から海岸線の岩場帯を歩くと冨賀浜の岩場に至る。今日も天気は良い。
 前日同様、私とH内さんがあれこれ登ってTr.を張る。以下は私が登ったルートだが、登った順番は不正確。
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(↑冨賀浜の岩場に向かう車道)
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(↑島の中央部の山)
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(↑冨賀浜の岩場が遠くに見えてきた)
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(↑写真横向き)

○「磯ひよどり」5.9 OS
 H内さんが隣りの「ジャムの学校」5.9を登るのに合わせて、このルートを登った。出だしのクラックがちょっとムズしく、ハンドがばっちりきまるサイズではないので朝イチの身体には緊張する。後半は易しい。

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(↑磯ひよどりを登るK池さん)

○「御前」5.10b OS
 おんめと読む。取付きが小洞窟状で、奥からクラックを辿ってくることもできるのだろうが、洞窟抜け口から取り付ける。そのハング越えで力を使うので、グレードはこの箇所で付いているのだろう。後半で左に分かれると「左御前」5.10b。

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(↑御前を登るY本さん)

○「ビードロ模様」5.10b/c OS
 一番左にあるルート。トポ写真の「セコンド」5.7のさらに左側にある。見上げれば終了点があるので、ラインがわかる。IK田さんがTr.で登ったあとリードで登りRP。クラックの自己グレードを更新したとのこと。おめでとう。

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(↑ビードロ模様を登るT内さん)

○「クラッククラブ」5.11a Tr.×
 御前のあるハング左端から取り付くルートで、H内さんが張ったTr,でトライ。前半の薄かぶりのフィンガークラックがムズかしい。フィンガーで耐えてクラック上部のガバを狙いたいところだが、その手順やジャミングが悩みどころ。2便出してあれこれムーブ探ったけれど、ヨレていない時にトライしていれば何とかなったかなあ。

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(↑クラッククラブを登る私)

○「ジャムの学校」5.9 OS
 皆がひと通り登ったところで登っておいた。快適なハンドジャムが続くので、アップには磯ひよどりもおススメ。

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(↑ジャムの学校を登るMY田さん。写真横向き)

○「アイランダー」5.11a OS
 「左ストレート」5.10dと分かれて、ハング下を右トラバースし越えていくところが核心。オンサイトできた。これまでイレブン台それも前半のクラックは、瑞牆山の十一面岩末端壁で2つ登れただけ。一撃できるということはグレードが甘めなのかも。ハング下トラバース部分は、フェイスに水平フットホールドがいくつもあるので、下から見るほど足置きに困らない。

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(↑アイランダーをオンサイトする私)

○「左ストレート」5.10d OS
 アイランダーが思ったよりあっさり登れたので、分岐するこのルートも登っておいた。

 こんなふうに前日よりもたくさん登った。暗くなる中、ヘッ電を点けて宿へと帰る。温泉、買い出し、夕食後に宴会という前日と同じ行動。宿の車を借りて温泉に出かけて行くのだが、気軽に貸してくれるのが嬉しい。レンタカーを借りると結構なお金がかかるし、手続きなども面倒だし。
 明日は昼過ぎに出航するフェリーに乗るため、登れても午前中の限られた時間だけだ。そこで私とT内さん、H坂さんの3人で早起きして黒潮壁に行くことにした。他のメンバー数人も早起きするのだが、彼らは車で島の東側に行って朝日が昇るのを見に行くそうだ。ということで、宴会はほどほどにして先に寝る。


■11/24(月) 黒潮壁
 前夜のうちに3人分の朝食を5時半でお願いしておいたので、その前に起床。朝が早い釣り人客もこの時間なので、こんな時間でも朝ごはんを用意してくれる。他のメンバーは7時で、朝日を見に行くという数人も起き出してきて出かける準備をしていた。朝食までには帰ってくるそう。
 さすがに眠い中、そそくさと朝食を済ませ、私、T内さん、H坂さんの3人で宿を発ち黒潮壁に向かう。曇天で今にも雨が降ってきそうだ。前日、冨賀浜に向かう車道の途中、道路脇に階段があるのでそこを降りてブッシュの中の踏み跡を歩いていく。
 トポの案内によると、途中で懸垂下降が必要とある。黒潮壁とPO壁を隔てる溶岩の張り出し状断崖に至る。溶岩部分少し歩いて下ったところで、溶岩の穴状にスリングをタイオフして懸垂支点を作る。そんなことをしているうちにポツポツと雨が降ってきた。もろい断崖を懸垂下降して黒潮壁へ。懸垂下降で使ったロープは帰りに登り返す際に使うので残しておく。ロープを引き抜こうにも溶岩の角にスタックしてしまう恐れが高いので、そのまま残しておいたほうが無難だ。
 黒潮壁を見上げると、まだそれほど雨が降り出していないせいか黒潮壁右も黒潮ドームも何とか登れそうだ。やはり私が登ってTr.を張ることにする。
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○「黒潮一番」5.9 OS
 雨脚が強くなってきたが、出だしの岩がかぶっているのでビレイヤーもそれほど濡れない。岩がシケシケで出だしのハングで力を使うのだがオンサイトできた。T内さんが2便出して頑張っていた。

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○「見かけ倒しダイレクト」5.10b/c OS
 黒潮ドーム内の側壁からハングを越えるルート。「見かけ倒し」5.10cは出だしのクラックがビショビショに濡れていたので、右からスタートするこのルートに取り付く。それでも少し濡れている。ドームから抜け出る二つ目のハング越えが核心。オンサイトできたのは良いが、ロワーダウンしながらのカムの回収が大変なので、リード&フォローがよいかも。ハング抜け口上のクラックにロープがスタックしやすいのも要注意。Tr,で登ったH坂さんが、やはり振られ止めのカムの回収やロープのスタックに苦労していたし。

 2本のルートにTr.を張ったところで、H内さん達後発組が懸垂下降ポイントにやって来たらしく声が聞こえる。H坂さんのビレイ中だった私は、T内さんに様子を見てきてもらう。結構雨が強くなってきていた。
 やがてH内さんとIK田さんの2人だけがやってきた。時刻は9時近く。後発組10人全員が降りてきてしまうと、雨の中登れるルートは限られるし、登り返しで時間がかかってしまうので、2人だけが来たようだ。残り8人はPO壁に行くらしいが、あとで聞くと、雨の中を行っても仕方がないのでそのまま宿に戻ったらしい。
 後から来たH内さん達が登っている10時頃、帰ることにした。懸垂下降したところでは、バックロープを引いて私が残置したロープをゴボウで登り返す。登り返した溶岩の張り出し状はトンネル状になっていて、PO壁側が見える。PO壁は、おそらく奥エリアや最奥エリアがある辺りの取付きが波打際となっていた。
 T内さんとH坂さんがフォローで登ってくるのを上でビレイするうちに、H内さん達も撤収して戻ってきた。一時期ザーザー降りだった雨もこの頃にはほとんど止んでいた。5人で宿に戻ると、他のメンバーがいない。荷物は置いてあるのでどこかに出かけているようだ。
 宿の車を借りて、カフェ691という沖山さんという人が経営しているお店に5人で行くと、他のメンバー達が小さなクライミングウォールで遊んでいた。雨の中登ってきた我々はしばし休憩。その頃にはすっかり晴れてきた。沖山さんと一緒に集合写真を撮ったり、沖山さんが撮った写真の話を聞いたりしてから、昼頃にいったん宿に戻る。
 荷物をまとめて、宿の車2台で港まで送ってもらう。客船ターミナルで展望デッキから海を眺める。沖の水平線に三本岳という小島が見えるのだが、実際は10個ほどの小島から成っているらしい。やがて黄色い船体の橘丸が入港してきた。出港時刻は13時半だ。
 乗船し船室に荷物を降ろすと、甲板に車座になって宴会開始。某山岳会の人達7人くらいもこの連休で三宅島を訪れてクライミングしてたそうで、宴会に加わってきた。たまたまその日ごとに訪れる岩場が異なっていたので、我々は毎日岩場を貸し切りで登れたわけだ。船室に戻ってごろごろ過ごしているうちに東京湾に入る。再びレインボーブリッジをくぐって竹芝桟橋に帰港。浜松町駅まで歩いて解散となる。
 最終日は限られた時間の中を雨に降られながら登ったけれど、3日間皆でいろいろなルートをたくさん登って楽しめた。前週まで瑞牆で毎週登っていたのでその成果も少しは出せたと思う。機会があればまたこの島を訪れるのも良いだろう。

瑞牆山 十一面岩左岩稜末端壁・正面壁「ベルジュエール」5.11b 9P

2014.11.15(土)~16(日)
 6週連続で瑞牆山へ。先週と比べて一気に冬の寒さが訪れたのか、岩を触るとすぐに手指の感覚が無くなる冷たさだった。よく通った瑞牆も今シーズンは今回が登り納めだ。
 同行者は先月十一面岩奥壁のJoyful Momentを一緒に登った静岡県のS木さん。土曜日は所属山岳会のM藤さんも一緒だった。
 15日(土)は、3人で十一面岩左岩稜末端壁へ。あまりにも岩が冷たくて午前中はまともなトライができず。
 16日(日)は、S木さんと十一面岩正面壁の「ベルジュエール」5.11b 9Pを登りに行った。私は昨年8月末に登りに行ったのだが7P目まで登ったところで時間切れのため下降した経緯がある。

■11/15(土) 十一面岩左岩稜末端壁
 3人ともそれぞれ自車で植樹祭広場に集まることにした。前夜発した私は、植樹祭広場で泊まると相当寒そいだろうと考え、途中の某所で車中泊。
 翌朝植樹祭広場に着くと、空は晴れ渡っているのだが、先週からがらりと空気が入れ替わったようにものすごく寒い。
 末端壁はよく乾いているのだが、まだ陽が当たらずじっとしていると寒い。この日、十一面には他に2パーティーがいたようで、一組は我々と同じ末端壁で登り、もう一組はベルジュエールを登りに行ったらしい。ベルジュエールに行ったPは午後2時頃には末端壁に戻って来ており結構速いペースで登ったようだ。
 最初に岩に取り付いたのはS木さん。春うらら1P目の出だし部分だけをやって降りてきた。やはり相当に岩が冷たそうだ。
 続いて、私が既登のアストロドームを登る。登り始めるとあまりの岩の冷たさにすぐに手指の感覚が無くなる。ジャムが効いているかどうか分らないので余計に力を入れてしまうし、気づかないうちに指を切って出血する始末。バンドのガバ取りに至る前にテンション。冷たいというより痛い!何とかトップアウトしてトップロープを張る。
 岩が冷たすぎてまともなトライができないので、皆なかなか登ろうとしない。ようやくM藤さんがTr.でアストロにトライ。やはり冷たさに苦労している。

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(↑晩秋の植樹祭広場)
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(↑アストロドームを登る私。写真横向き)

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(↑アストロドームを登るM藤さん。写真横向き)
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(↑春うらら1P目を登るS木さん)

○「トワイライト」5.11c ×(通算3~4便目)
 私は先週、春うらら1P目がRPできたので、Tr.で二度触ったことのある「トワイライト」5.11cをリードしてみることにした。この頃には岩の冷たさは和らいできたけれど、トワイライトはやはりキビしい。Tr.だと何とかごまかして登れるところも、カムをきめながらとなると窮屈なオフィドゥスでは身動きが取れなくなる。チョンボしまくってトップアウトする。O.wを抜けた後半のクラックもリードで登ると気が抜けない。
 その後、Tr.でトライしてo.w部分のムーブをあれこれ探ってみる。左半身をo.wに入れながら、右手右足をペガサス側のクラックに当てながら身体を上げられるのだが、これはほどほどにしてある箇所からは両手両足をo.wに入れて何とか上がっていかないといけないのかも。o.w内でクラックが閉じ気味のところがあり、そこの突破が最も大変だ。

 S木さんは2便目で春うらら1P目の核心を越えた中間付近までテンションしながらロープを伸ばす。M藤さんは2便目のアストロのTr.トライで、初めてノーテンで登れた。おめでとう。
 陽が陰って来ると再び寒くなってくる。明日は、S木さんと正面壁に登りに行くので、ギアをデポして下山。M藤さんは帰宅。2人で駐車場でお湯を沸かして夕食を取ったりビールを飲んだりするが、1時間ほどするといよいよ寒くなってきて、早々にそれぞれの車の中に避難。車中泊。

■11/16(日) 十一面岩正面壁「ベルジュエール」5.11b 9P
 冬型が緩んだのか昨日ほどは寒くない。が、防寒着を十分持って8時に植樹祭広場を出発。良い天気。
 今日はS木さんと十一面岩奥壁にあるベルジュエールを登りに行く。私は昨年8月末に7P目まで登ったところで時間切れのため下降した経緯があるのだが、その時は1P目と2P目でテンションしまくりだった。おまけにウイルス性胃腸炎の病み上がりのうえ、アプローチで蜂に尻を刺されるという何ともツイテない思い出がある。
 途中末端壁で前日デポしたギアを回収し正面壁の取付きへ。左のほうを見ると3人組が山河微笑ルートの取付きにいる。
 今回、基本的に私がリードすることにして、途中S木さんがリードできそうなところではリードしてもらうことにした。陽の当たらない樹林帯の中で登攀の準備をし、9時20分頃登攀開始。

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(↑八ヶ岳)

○「ベルジュエール」5.11b 9P
1P目(5.11b リード私)
 上のほうに逆三角形状の小ハングが見える。あの小ハングを右上に越えて行くのだ。取付きは目の前の柱状を右に回り込んだところから取付き、少し登って左に回り込む。登って行くと小ハング下でペツルのボルトが打ってある。左カンテ側をたどって小ハング下に近づき、右にトラバースするところが最初の少しワルい箇所なのだが、岩があまりにも冷たく手の間隔が無くなってきてしまいテンション。小ハング上にもボルトがある。ここを右上に乗っ越すのもワルい。冷たさで手がかじかんでしまい、あとはテンションだらけ。前回は確かトラバースした後の小ハング乗っ越しでテンションしたっけ。
 スラブに出るとさらに難しい箇所があり、ここがイレブンのようだ。スラブの中のホールドを探してラインをあれこれ探る。右側の大穴のところから少し左にトラバースするのが正解なのかも。テンションしたり、チョンボしてヌンチャクを掛けたりしながら突破。フォローのS木さんは、サブザックに2人分の下山用シューズをぶら下げているので荷物が多い。

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(↑1P目をリードする私。写真横向き)

2P目(5.10a リード私)
 頭上の小ハング状の下縁を左に巻くように行く。なお、右上に見えるボルトは達磨バムのようだ。スラブを上がってボルトにクリップ。左にトラバースするのだが、まともに置けるフットホールドがなく難しい。と、その瞬間フォール。ビレイしているS木さんの頭上で止まった。ふう、やっぱり難しい。ゴボウして上がり、小ハングが左上へと続くので、それを右側にスラブ状を登って行くのだがここはテンションせずに行けた。ブッシュ帯でピッチを切る。

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(↑2P目をリードする私。写真横向き)
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(↑山河微笑2P目大チムニーを登るパーティー。写真反対横向き)
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3P目(5.7 リード私)
 前半大きなポケットを辿って登り、その先の乗っ越しが少しムーブが必要なのだが、最初リードしたS木さんがここで上のホールドに手が届かないらしく、リードを私に交替。木の生えた右上するところで、適当な木でピッチを切る。

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(↑3P目フォローのS木さん)

4P目(5.9 リード私)
 白クマのコルへと上がるピッチ。最初、スラブと左壁との間のクラックを辿り、白クマのコル直下の短いハンドクラックに至る。このクラックは最初はキャメロット3番くらい。登るにつれて2~1番と幅が狭まっていく感じ。コルに出て、木でピッチを切る。

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(↑白クマのコル直下のクラックを見上げる)

5P目(5.9+ リード私)
 大フレークのピッチ。前日、ベルジュエールを登って帰ってきたパーティーに末端壁で会ったのが、私が翌日ベルジュに登りに行くことを話すと、彼らは大フレークで5番キャメをいくつ持っていきますか?と聞いてきた。私は昨年も登っているのだが、正直あまり詳しく覚えていない。どうやら1つでは足りないようなので、今回2つ用意しておいた。
 ルンゼを渡って大フレークに取り付く。出だしから5番を使えるサイズ。フレークの縁を持ちながら登っていき、4番なども使う。後半で再びフレークの隙間が広くなったところでもう一つの5番を使う。2つ持ってきておいて良かった。さらに登ると、フレークは左上するのだが、この手前で最後のキャメをきめようとするが、5番はもう無いので、4番をきめておく。が、4番ではほとんどカムが開ききっていて気休め程度。左上箇所はフレークの上端がガバなのでまず落ちることはないので、そのまま左のテラスへ。強い人はカムはもっと少なくていいけど、心配な人はさらに5番をもう一つ足すか、6番を一つ持ったほうが良いかも。テラス上にリングボルトが2つあるのでそこでピッチを切る。

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(↑5P目大フレークをリードする私。写真横向き)

6P目(5.7 リード私)
 チムニー。山河微笑でも一粒の麦でもチムニーがあったけれど、瑞牆にはいろいろなチムニーがあるんだなあ。前回はここをフリーで登っている。
 ピッチを切ったテラスから岩を一つ乗っ越した先の木でピッチを切り直す。あるいは、さらにチムニー入口まで進んでカムでビレイ支点を作ったほうがロープの流れが良いかも。
 チムニーを奥へ奥へと登って、それから直上していく。左半身をチムニーの奥にした右向きで背中を壁に押し付けてじわじわと登る。左奥に何とか旧5番キャメをきめるが、あとあとロープの流れが悪くならないようにランナーは長めに。頭上のチョックストーンに5番をつっこむ。これもランナーを長く。前回はここからフリーでチムニーの外へと抜け出たはずなのだが、今回はカムをつかみつつ抜ける。チムニーを抜け、その先の樹林帯でピッチを切る。フォローのS木さんは荷物をスリングでハーネスにぶら下げて登る。

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(↑6P目チムニーを見上げる。写真横向き)
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(↑チムニーを抜けた先を見る。写真横向き)
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(↑チムニーから出てきたS木さん)
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(↑小ヤスリ岩と富士山)

7P目(5.10b リード私)
 樹林帯を右上へと進み、凹状のチムニーのところでピッチを切り直す。左のほうには秋一番というルートのクラックがあり、前回は間違えてそこを登っている。チムニー状から左上するスラブと右壁の間のフィンガークラックサイズの縁を持って登る。つぎのチムニー状と正面の壁にあるフレーク状クラックのあるところで一旦ピッチを切ることにした。
 目の前のフレークを登り、くの字状クラックに至る。最初左上するクラックをハンドジャムで登る。ハンドジャムから、くの字の折れ曲がるところの縁が取れると、その先は易しくなる。正面壁ピークが見えたところのボルトでピッチを切る。ピッチを2回に分けたけれどフリーで登れた。前回はここでA0していて、時間切れで登攀を中止し下降している。

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(↑7P目くの字クラック(右)を見上げる)
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(↑7P目出だしのチムニーをリードする私。写真横向き)

8P目(リードS木)
 残りはS木さんがリード。正面壁ピーク直下まで岩の間を歩くような感じ。テラス状に出るところは少しムーブが必要。
9P目(5.8 リードS木)
 右にあるワイドクラックは達磨バムのラインらしい。短いクラック状を登るとピークのほんの真下に出る。左の大岩がピークの最も高い場所のようだ。私が先行して登る。腰ほどの高さの位置にある水平スタンスに乗り上がるのだが、その際にS木さんに背中を押してもらう。水平スタンスに立つと、ボルトの頭だけが残っているのでスリングをタイオフしてランナーを取る。あとほんの少し登れば大岩の上に立てる。

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(↑9P目をリードするS木さん)

 こうしてベルジュエールを登り終える。S木さんと握手。風が吹いて寒いので、早々に下降開始。大岩にボルト支点があるので、登ってきたのと反対側に懸垂下降し、樹林帯に降り立つ。正面壁と奥壁との鞍部側に向かう感じで樹林の中の踏み跡を少し辿る。開けた箇所で出るが、鞍部に向けては壁になっているようで、どこかで懸垂下降する必要がありそうだ。どこで懸垂するかはそれぞれの判断。樹林の中を抜けるように鞍部の少し下に降り立つ。暗くなり出しており、ヘッ電を取り出しておく。

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(↑八ヶ岳)
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(↑不動沢の岩塔群と遠くに小川山)
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(↑瑞牆山本峰と大ヤスリ岩。手前は十一面岩奥壁)
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(↑植樹祭広場を眼下に望む)
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(↑正面壁ピークに立つ私)

 20mほど登って鞍部に出る。あとは反対側に歩いて下りるだけのはずだが、途中の急なところで再びロープを出す。その後、ルンゼ内でフィックスロープが張られているところに至る。最初はそれで懸垂下降。後半のフィックスはタイトに張られているので、複数張られているロープを皆つかんでゴボウで降りる。あとは歩いていけば、奥壁へのアプローチと合流し、降り過ぎないうちに正面壁の取付きへと戻る。取付き帰着は17時10分。7時間50分ほどかかったワケだ。

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(↑下降するS木さん。写真横向き)
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(↑取付きに帰着)
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(↑血だらけの私の手。汚らしい写真を載せてごめんなさい…)

 あとは勝手知ったる道を下り、末端壁を経て植樹祭広場に戻ったのが18時。星空がきれいだ。ギア分けを済ませ、ここでS木さんと解散。S木さん、ありがとうございました。
 帰りはひたすら下道を走って帰った。途中、甲府市内の古着屋に寄りノースフェイスのダウンジャケットを買う。しかも袖口がやぶけてダウンがはみ出していたり、袖口のマジックテープが傷んでいたせいか1,620円だった。やぶけたところやマジックテープは自分で直せば済む。傷んだ古着ではあるけれど、いちおうノースフェイスだ。地面に置いて汚れるような岩場に行く時に使うことにしよう(翌日、手芸屋で補修テープやマジックテープを買って直す)。日付けが替わる頃に帰宅。
 ベルジュエールで思った以上に披露したせいか、週明けの月曜日は身体が重くて仕方がなかった。それに仕事のあと、カー用品店でタイヤを冬用に履き替えてもらうため、タイヤを車の荷室に積み込んだり降ろしたりしたのだが、そんな作業をしただけでもさらにくたくたに疲れてしまった。

 よく通った瑞牆も今シーズンは今回が最後。つぎに訪れるのは来春かな。また、いろいろなエリアに行ってたくさん登ろう。

クライミングジム通い(10~11月)

B-PUMP荻窪

2014.10.06()

 ジムに行くのはひと月ぶり。すっかりご無沙汰してしまった。

 久しぶりにオギパンに行くとG藤さんに会った。ブランクがあるそうだが、元々めちゃ強い人だからすぐに戻すだろう。かくいう私は、相変わらず万年3級ボルダラー。

 1階の道路に面する側がホールド替えされていて、少ないホールドでさっぱりしていた。

 

 

B-PUMP荻窪

2014.10.14()

 先週に続き、台風一過にオギパンへ。2階の前傾壁がホールド替えの最中だった。23級あたりをあれこれトライした。ここのところ外岩ではクラックを登る機会が多いので、フェイスの力を落とさないようにせめてこうしてジムに通わねば。

 

 

B-PUMP秋葉原

2014.10.28()

 ジムは2週間ぶり。アキパンは約1月半ぶり。そしてN川に会ったのは約3か月ぶり。

 どっかぶり壁の水色2級が10便近く出して登れた。バルジ状壁の2級は終了点ホールドに触れるまでは行けたけれど完登はできず。どちらも2級にしては易しめなんだろうけれど、出来としてはまずまずといったところ。

 

 

エナジー高田馬場

2014.10.30()

 馬場エナに行くのは2か月ぶり。緑色4級をいくつか登ったあと、紺色3級にトライ。

 馬場エナの3級は、パンプの3級よりはグレーディングがカラく感じる。パンプの2級と3級の間くらいかも。

 1撃できたものもあれば何便も出して落とせたものもあって、結局4つの課題を登ることができて、まずまずの成果。

 

 

エナジー高田馬場

2014.11.05()

 先週に続き馬場エナへ。130度壁にある紺色3級を3つ登ったあと、茶色2級にトライ。何度もトライして完登できた。成果としては先週よりも上出来だった。

 

 

アックス「X-DREAMCASSIN

2014.11.06()

四谷のデナリで、アイスクライミングで使うアックス・カシンのXドリームを買った。クォークは持っていたのだが、バーティカルなアイスとなるとキビしかったので。ノミックなどとも比較して、お店の人がいろいろとアドバイスしてくれた結果、このモデルを選んだ。

所属山岳会のH明さんもお店に来ていて、H明さんもいろいろなギアを注文していた。

X
(↑カシンXドリーム)

買い物を済ませたあと、近くにある定食屋バンビ四谷店で夕食。「昔ながらのドカン鉄板焼」730円を注文。名前からボリュームたっぷりなのかと想像したけれど、量は並み。

730
(↑昔ながらのドカン鉄板焼。写真横向き)

 

○キャメロット交換用ワイヤーキット

2014.11.10()

 キャメロット0.3番のワイヤーが切れてしまった。

 ロストアローのHPを見たら、キャメロット交換用ワイヤーキットというのがあると知り、自分で交換作業してみることにした。

登山用品店に注文してそのキットを取り寄せてもらい、この日作業した。といっても作業はごく簡単。ペンチは必要。

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(↑このようにワイヤーが切れてしまった)
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(↑交換用ワイヤーキット)
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(↑キャメロットのサイズごとにワイヤーの長さも異なる。これは0.3番用)
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(↑交換用ワイヤーは2本組。今回使用するのは1本のみ。)
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(↑まず古いワイヤーを引き抜くため、切れていない側の歯につながるワイヤーを切る)
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(↑ワイヤーがトリガーの裏側の爪にかけてある部分を外して、古いワイヤーを取り除く。カムの穴に残る針金状も取り除く)
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(↑新しいワイヤーをこのようにトリガーの穴に通す)
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(↑トリガーの裏にある爪にかける)
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(↑針金状の先っぽは予め鉤形になっているので、カムの穴に通す)
Img_0777
(↑穴に通した針金の先端を折り曲げる。これで作業完了)

さらに、クライミングシューズのベルクロを通す金具部分を補修した。クラックで使っているスポルティバのカタナが、ここのところの瑞牆通いでどんどん傷んでいく。

バーチでも修理してくれるのだがお金もかかるし、これくらいは自分で直さないと。

ということで、針と糸で金具を留めている部分をグルグルと縫い付けて補強した。

さて、ここからは先日瑞牆に一緒に行った静岡県のS木さんのアドバイスなのだが、縫ったところを接着剤で固めておくと良いとのこと。

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(↑こんなふうに糸で縫って接着剤で固めてみた)

瑞牆山 「春うらら」1P目 5.11b RP 十一面岩左岩稜末端壁

2014.11.08(土)
 5週連続の瑞牆山へ。今回は土曜日だけの日帰りで、例によって末端壁へ。
 春うらら1P目 5.11bをRPできた。
メンバーは所属山岳会のH内さん、NK野さん、K池さん、IK田さん、M藤さん、私、それから入会したばかりのT内さんとT濱さんの計8人という大所帯。

 土曜日朝、私の車とM藤さんの車2台で、植樹祭広場へ。紅葉のピークは先週の段階ですでに下の集落付近まで降りていて、この辺りは先週よりずいぶんと落葉が進んだ感じだ。紅葉の盛りを過ぎて登山者や観光客もぐっと少なくなったのだろうが、ボルダラーの姿だけは相変わらず多いようだ。
 末端壁に着くと他に誰もいなかった。後から2人組が来ただけで、ほとんど我々だけの貸し切り状態。これだけ寒くなってくるとここに訪れる人も減るのだろう。

 クラックに慣れていないメンバーもいるので、まずはH内さんと私が登ってトップロープを張ることにする。H内さんが調和の幻想1P目に張るとのことで、私は既登のペガサス1P目5.10dを登ることにした。朝イチから5.10dを登るのは身体に堪えるが、テンションせずに登ることができた。Tr.を張る。

○「春うらら」1P目5.11b RP (通算8便目)
 ペガサスで疲れたので1時間以上じっくりレストしたかったけれど、今日の目標ルート春うらら1P目に30分ほどでトライすることにした。
 2週間前にトライした際、出だしのムーブは分ったので問題なくなったのだが、核心となるかぶり気味のフィンガークラックに歯が立たず、これだと言えるムーブも分らないままとなっていた。
 K池さんにビレイしてもらって、トライ開始。出だしはもう迷わずこなせる。核心入口下のオフィドゥス部分でハンドサイズのカムをきめて少しレスト。核心入口のフィンガーはまだ保持しやすいので、両足をステミング気味にしながらキャメロット0.4番と0.5番を固め取りする。そうしていよいよ核心部に入っていく。
 細かな手順は覚えていないが、右手はコーナーの向きが変わる先に逆手にして、右足は右壁のごく小さなフットホールドにハイステップ。左手を逆手で持つようにして、それまで左向きだったのをレイバック気味に右向きに身体を入れ替える。コーナーの向きが変わるところをチェンジングコーナーと言うと、あとでH内さんが教えてくれた。
 そうして身体を引き上げて行くと、前回まではテンションしまくりで遥か遠く感じていた右壁のポケットが気付くと目の前にあった。ここまで来ると核心は抜けている。あれだけできなかったセクションが突破できた。
 残りの長い長いクラックは、上がった呼吸を落ち着かせながら慎重に登って行く。残りのパートは、前回までにすでにテンションするようなことはなくなっていたが、せっかく核心を越えられたのだから、ここでつまらないフォールをするワケにはいかない。
 こうして終了点のテラスに乗り上がってレッドポイント。やったー。核心部分では余裕があったワケではないけれど、前回に比べたら、ずっとジャミングがきまっていたり、足が乗せられている感じがした。
 まさか本日1便目で思っていたよりあっさりとRPできるとは思っていなかったけれど、最近毎週、瑞牆に通った成果が出たワケだ。今シーズンの瑞牆通いを終える前に登れて、来年の宿題とならずに済んで良かった。9月のアストロドーム5.11aに続いて、クラックの自己最高グレードの更新だ。ムーブのアドバイスをいただいたH内さん、ビレイしてくれたK池さん、ありがとうございました。
 テラス右端にあるトワイライト5.11cの終了点(春うらら5.12a 2P目の取付き)に門型にTr.を張ってロワーダウン。

 春うららを登ってさらにヨレたけれど、本日3便目は既登のアストロドームを登ってTr.を張る任務。アストロはRP以来触っていない。前半の核心部など余裕はなかったけれど、テンションせずに再登できた。
 こうして末端壁の各ルートにやりたい放題というほど、我々のTr.を張りまくる。

○「トワイライト」5.11c Tr. (通算2便目)
 5月にTr.で一度だけ触ったことのあるトワイライトに、今回もTr.で触ってみることにした。前回は、核心のV字型オフィドゥスでは、まるで身体を引き上げられず、きめたカムをひっぱってA0で越える始末だった。
 久しぶりにやってみると、やはりキビしい。両手を突っ込んでオフィドゥスの奥にジャミングをきめたり、両足も突っ込んでじりじりと引き上げてみる。とにかくジャムがきまるところが奥深いので手を届かすのが大変だ。奥のクラックが閉じ気味になるところでたまらずテンション。ロープにぶらさがってオフィドゥスの外に吐き出される。
 復帰して何とかオフィドゥスを抜け、後半の開放感あるクラックで2テン目。登るにつれてフェイスの足も豊富になっていき、クラックは易しくなっていく。
 前回よりは健闘したけれど、カムをせっとしながらのリードとなるとそうそう登らせてくれないだろう。窮屈な姿勢で果たしてカムをきめられるかどうか。

 ほかの人達もTr.で各々ルートを登っていた。M藤さんはアストロが目標らしい。IK田さんはTr.状態で、もう1本のロープを引いてリードの練習をしていた。NK野さんは以前腕を痛めたとのことで本調子ではないそう。K池さんはうまくてアストロをノーテンで登っていた。入会した二人も瑞牆のクライミングが新鮮に感じたようだ。

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(↑調和の幻想1P目を登るM藤さん)
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(↑ペガサス1P目を登るK池さん。写真横向き)
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(↑ペガサス1P目を登るT内さん)
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(↑調和の幻想1P目を登るIK田さん)
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(↑アストロドームを登るM藤さん)
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(↑区や闇の中、春うらら1P目からロワーダウンしてくるIK田さん)

 もう真っ暗になっているのに、最後にIK田さんがヘッ電を点けながら春うらら1P目を登っていた。植樹祭広場に帰着し、瑞牆帰りにここのところいつも寄っている韮崎にある台湾料理店・龍福へ。定食は食べ切るのが苦しくなるほどの量。今回は台湾ラーメン定食にした。中央道の渋滞は無く帰ることができた。

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(↑台湾ラーメン定食 980円)

 翌日の日曜日は、所属山岳会の年1回の総会の日。総会開始は午後からなので、午前中は傷んだクライミングシューズを針と糸で縫ったりしながら家で過ごす。
 午後、都内の某集会所に大勢の会員が集まって、役員を選出したり、いろいろな議題を話し合う。ずっと座っていると尻が痛くなってくる。総会後はお店に移動して飲み会。さらに2次会へ。ちょっと飲み過ぎた。

瑞牆山 十一面岩奥壁「一粒の麦」6P 5.10c/d、大面岩「左稜線」8P 5.10b

2014.11.02(日)~03(月)
 4週連続で瑞牆山へ。当初は糸魚川の明星山へ行く予定だったが天気予報が悪いため中止し、代わりに、同行者の所属山岳会のH明さんと瑞牆で登ることにした。
 2日(日)は、先週登った「Joyful Moment」のある十一面岩(といちめんいわ)奥壁にある「一粒の麦」を登攀した。
 3日(月)は、所属山岳会のT城さんも加わった3人で、大面岩(おおづらいわ)左稜線を登攀した。

■11/1(土) 宴会
 3連休初日は完全な雨予報だったため、昼過ぎにH明さんと待ち合わせ、須玉ICから北杜市内の某所へ。雨を避けて某所の東屋の下で荷物を広げて、夕食の支度をしていると、富山県からMさんもやって来た。先日Mさんは、奥利根にある大滝の登攀で墜落した際に、右足首を骨折してヘリで救助されるということがあったのだが、ギプスで固定した足でアクセルを踏んでわざわざここまでやって来たのだ。もちろん今はクライミングができないので、今夜の宴会だけ同席して、翌未明に富山へと帰って行った。
 ということで、この日は夕方から23時頃までキムチ鍋を食べつつ延々とお酒を飲んで過ごした。ワインを何本も空けて、明らかに飲み過ぎで二日酔いが心配。

■11/2(日) 十一面岩奥「一粒の麦」6P 5.10c/d
 未明にMさんが富山に帰って行き、再び寝て起きると一応雨は上がっていた。植樹祭広場に移動すると、雨の直後からか車は少ない。
 これから晴れてくれたとしても、クラックの中はまず乾かないだろうなと思いつつ、先日取付きの場所を確認しておいた十一面岩奥壁の「一粒の麦」を登りに行くことにした。所属山岳会のH内さんとI藤さんが7月に登っているルートで、佐藤裕介ガイドのサイトに載っていた写真のトポを参考にした。
 取付きは、先週登った「Joyful Moment」の取付きに向かう途中にある。今回、一粒の麦では私が全ピッチをリードして登った。Joyful Momentと同じで奥壁ピークからは歩いて下降できるので、シングルロープ1本で登ることにした。記載のグレードは、H内さん達の記録に寄る。

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(↑植樹祭広場から末端壁に至るアプローチ道の途中にある、通称?うさぎ岩。うさぎの横顔に見えるでしょ)
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(↑八ヶ岳を望む)

○十一面岩奥壁「一粒の麦」5.10c/d 6P
 取付きは、アプローチ道の途中、ズルムケチムニー取付きのある樹林内広場状にあがる手前の短いフィックスロープのさらに手前を、肩幅ほどのテラス状を入ったところにある。見上げる岩壁はやはり雨後で湿気っているか、ビショビショに濡れているところも。

1P目(5.10a/b) 登攀開始は10時過ぎ。ガタガタしたフェイスを上がるとテラス状の先にハンドサイズの短いクラックがある。ここを乗っ越すのがちょっと難しいが、ここを越えるとスラブ状になっている。直上して灌木やクラックでランナーを取ってから、左下にある樹林までクライムダウンする。フォローのためにも直上からクライムダウンに移る前でランナーは必ず取ったほうが良いのだが、ロープの流れが悪くなるので、屈曲部分のランナーは長め長めに作ったほうが良い。
 樹林のところまで行くと、見上げる岩壁にバシッとクラックが伸びているのでそこでピッチを切る。

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(↑1P目を登るH明さん)

2P目(5.10c) 前半の核心ピッチ。H内さん達の記録にも30m近いクラックとあるのに、私には用意したカムが少な過ぎた。出だしは、背後の樹木の枝を踏むと結構な高さまで登れてしまう。前半はキャメロット3番サイズのクラックが続く。ジャミングというより、左向きのフレークをレイバック様のムーブで登る感じ。さっさと1~2番キャメを使ってしまい、3番も使ってしまいタマ切れになりかけ、この先が怖くなってテンション。途中までロワーダウンしてカムを間引くことにする。ここでは3番がいくつもほしい。いったんテンションしてしまうと、その後はテンションが増えてしまう。
 さすがにカムエイドするほどの箇所は無かったけれど、後半はオフィドゥスサイズになってきて、今度は5番サイズ前後がいくつもほしくなり、前半と同様間引きながら登って行く。
十分な数のカムを用意しておけば、もう少し思い切り登れただろうなあと思いつつ、クラックを抜けたところの太い木でピッチを切る。フォローのH明さんも苦戦しているようだ。

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(↑2P目のクラックを見上げる)
Pb020015
(↑2P目途中から見下ろす。写真横向き)
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(↑2P目を登るH明さん)

3P目 右側にある大岩の基部をトラバースして樹林の中に入ると、顕著なチムニーが現れるのでそこでピッチを切る。

Pb0200223p
(↑3P目トラバースのH明さん)

4P目(5.9) チムニーを中へ中へと入って行く。いよいよ突き当たった辺りで直上すると、頭上にチョックストーンがある。CSの隙間を抜けることもできるかもしれないが、私はCSの外側から越える。CSの手前でカムが取れる。狭いので、フォローはザックがあれば背負わずにぶら下げたほうが良い。
 CSを越えるとチムニーがT字路状になっており、幅の広いほうの右を除くとその先の樹林が見える。ロープの流れが悪くなりそうだったので、ここでいったんピッチを切る。T字路から右は狭く身体が入らないので、直上して岩の上に出る。
 樹林帯まで行き回り込むと、うす暗い大溝状に複数のクラック状が見上げられるので、ここで再びピッチを切る。

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(↑4P目のチムニー内。写真横向き)
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(↑チムニー内T字路で岩の上に上がる)
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(↑T字路で上に上がるH明さん)

5P目(5.10a) 大溝内に3本ほど見える短いクラック状では、私は右寄り辺りから越える。その先に樹林が続いていて、右手にはクラックが1本走っている岩壁がある。最終6P目取付きに向かうにはどこをどう行けば良いのか、いまいち分らない。振り返ると、すぐ脇に大きな岩塔が立っているので、写真トポを参照して、現在位置はだいたい分かるのだが。
 結果的に3回くらいピッチを分けてずいぶん迂回する感じで6P目取付きまで行ったことになるので、もっと効率の良いショートカットできるラインは今回は確認できなかった。遠回りしたので参考にならないが、右手の岩壁基部に沿って樹林を少し進むとコーナーに出る。コーナー部分の岩は濡れていたし難しそうだったので、コーナーの左のほうにあるクラックに取り付く。このクラックもちょっとワルいが、越えると再び樹林の中を適当に歩いていく。ロープの流れが悪くなりピッチを切る。樹林帯を見上げると、右上方が明るく開けているように見えたのでそこまで歩くと、岩場に出た。奥壁ピークへと続くらしき傾斜の緩そうな岩場が見上げられるのだが、これが6P目ということはないだろう。目の間にハングした岩があり、写真トポと見比べて、6P目はハングの向こう側(右側)にあることはずなので、ガレ場を少し降りると、果たして最終6P目のクラックがあった。写真トポよりもずいぶんと左から大回りして来てしまったようだ。

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(↑複数のクラック状が見える。写真横向き)
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(↑クラック状を登るH明さん)
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(↑迂回し過ぎて、6P目取付きより上に出る。ここを登っても奥壁ピークに行けるのかも。写真横向き)
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(↑ハングした岩の向こう側に6P目がある。写真横向き)

6P目(5.10c/d) 後半の核心ピッチで、これまた長い。そして2P目よりもワルい。特に最初のところで、途中にハング状の岩があり、そこでクラックが途切れてしまっている。ここでテンション。カムをきめて、岩の上に生えた細い灌木を掴んで、ランナーをタイオフ。それから右上に続くハンドサイズのクラックに移るところが足元がきれいているのでワルい。ここらで何度もテンションする。
 ハンドクラックはスラブ状で傾斜が緩めなのは助かるが、1~2番を多用するためすぐにタマ切れに。間引く作戦で登って行くが、ハンドサイズのセクションがとにかく長い。クラックが細くなったところで、フレーク状の縁を持ちながらスラブを左上するのだが、使えるカムが尽きかけていたし、手前で緑エイリアンをきめただけなので、落ちたら間違いなくカムが吹っ飛びそうでちょっと緊張する。最後の垂壁のクラックでは、手持ちのカムが0.4番しかなく、サイズが合わずほとんど意味がなかったけれど、クラックが閉じ気味のところにセットして越える。

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(↑6P目を見上げる)
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(↑ハンドサイズのクラックを見上げる。写真横向き)
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(↑奥壁ピークへと抜けるH明さん)

 こうして奥壁ピークに出ると、ガスっていて風がビュービューと吹いて寒いのなんの。フォローのH明さんをビレイしている間、ガタガタ震えながら寒さを我慢する。もっと服を着てくれば良かった…。
 H明さんが登ってくると、すぐに記念写真を撮って靴を履き替え下降に移る。先週も歩いているので迷わず行ける。登ってきたのとは反対側にあるチムニーに向けてクライムダウンし、チムニーの足元にあるトンネルから樹林帯に出る。途中、Joyful Momentの取付きをH明さんに伝えて、荷物をデポした取付きに戻ったのは16時過ぎ。登攀開始から約6時間。
末端壁まで戻ると、所属山岳会のKM田さんが仲間の人達と登っていた。もう暗くなりかけている夕方で、あわよくば帰りがけに末端壁で1本くらい登ろうと思っていたけれど、とてもそんな時間はない。植樹祭広場に帰着する頃に真っ暗になる。

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(↑取付きに帰着)

 大きなテントを張って、今夜は豆乳きのこ鍋を作る。ワインを1本空けて食べ終わって、疲れているので早めに寝ようとしていた夜9時頃にH内さん達がテントにやって来た。明日一日登る予定で、所属山岳会のH内さん、I田さん、T城さん3人が来たのだ。明日朝にはM藤さんも来るそう。
 起きて宴会を始めると、近くでテントを張っているというKM田さんも顔を出した。日付けが替わる頃に寝る。疲れた。

■11/3(月) 大面岩「左稜線」8P 5.10b
 昨日の朝ほどではないが、飲みなれないワインを飲み過ぎたせいか頭が重い。よく晴れた空のもと、出発の支度を進める。M藤さんもやって来た。
 H内さん達が来て6人になったので、3人3人に分かれて、それぞれマルチピッチルートを登りに行くことになった。
 H明さんは大面岩の左稜線を何度も登っているとのことだが、私は大面岩に行ったことがないので一度は訪れてみたいと思っていた。それにT城さんが加わって3人で行くことにした。
 H内さん達3人は十一面岩奥壁のJoyful Momentを登りに行くそうだ。タイミングが合えば、我々が大面岩のピークに立った時に十一面岩にいるH内さん達が見えるかもしれない。
 数年前にカンマンボロンへシングルピッチのルートを登りに二度ほど行ったことがあるだけで、植樹祭広場から車道を少し戻ったところにある駐車場からの登山道から歩き出すのはずいぶん久しぶりのことだ。葉の落ちた樹林帯の中の道を歩いて行き、水の流れる沢に出合うとその右岸側の道を登って行くようになる。見上げる樹幹越しにカンマンボロンが見える。巨大な洞穴状ハングが眺められ、そこにも人工のルートがあるらしい。
 大面岩は、いったん通り過ぎるように歩いてから戻るようにして歩き、ルンゼ状を詰めて行くと、各ルートの取付きがある。H明さんが左稜線の取付きの場所を教えてくれる。すぐちかくには、「ニューモンタージュ」や「自由登攀旅行」の取付き付近も確認できる。岩壁の基部に沿って踏み跡を右に辿ると、「フリーウェイ」や「イクストランへの旅」の取付きがあった。ボルトラダーも見え、それが「北稜会ルート」のようだ。

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(↑カンマンボロンを望む)
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(↑左稜線の取付き)
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(↑ニューモンダージュや自由登攀旅行の取付き)
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(↑フリーウェイの取付き)

○大面岩「左稜線」7P 5.10b
 ダブルロープ2本にフォローがそれぞれつながり、H明さんのリードで登攀開始したのは9時前。

1P目(5.7)H明さん スラブ状から、さらに右側の木の生えた凹状に入り、立ち木でピッチを切る。

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(↑1P目を登るH明さん)

2P目(Ⅳ)H明さん 左に上がって行くようにスラブを登って行く。

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(↑2P目のT城さん)

3P目(Ⅳ+)H明さん 立ち木もある岩場を過ぎると、水平クラックが右に伸びるスラブに出る。水平クラックはジャミングがきく感じではないがリード者はカムをきめつつ右トラバース。スラブにフットホールドがあるので、姿勢を低くしながらそこに足を乗せ慎重に通過。

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(↑3P目終了点でビレイするH明さん)

4P目(5.10b)私 ここでリードを私に交替。3P目で右トラバースを済ませているので、このピッチは難しめのスラブを左上に抜ける短いピッチだ。スラブにはホールドが乏しくちょっと難しいのだが、出だしは右カンテを使って直上できる。ボルトにクリップしながら登っていき、途中から左上へとトラバース気味に登って行く。フォローのH明さんとT城さんもアブミを使って続く。

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(↑4P目5.10bの箇所をリードする私。写真横向き)
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5P目(5.10a)私 目の前の大岩を登り上がるのにちょっと苦労したが、この大岩に立つと、10aのスラブが始まる。ホールドを探しながら登って行くと、右カンテに近づく。ここでは右カンテをうまく使って突破するのだろうが、なかなか良いムーブが見つけられない。あれこれさんざん試して時間を費やす。右手でカンテにあるガバを持ちつつ、カンテの小さなフットホールドに右足を乗せ、乗り上がってカンテ右面にあるホールドに手が届くと確信が抜けられる。
 その後も正面のスラブを登って行き、足元に水のたまったポットホールのある狭いテラスでピッチを切る。

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(↑5P目のスラブをリードする私)
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(↑T城さん)

6P目(5.10a)私 出だしの垂壁がワルく、止む無くスリングをアブミ代わりにしたりボルトの頭を踏んでしまう。ということでこのピッチはフリーで登れず。スラブから樹林帯に入ると、岩壁の基部を右に進んで行く。するとその先に大きく暗いチムニーが見える。太い木がいくつもあるのでピッチを切る。

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(↑6P目をリードする私)

7P目(5.7chim~5.10a o.w)H明さん ここで再びH明さんにリードを交替する。チムニーの中へと詰めて行き、残置ハーケンがあるところでいったんピッチを切る。
 チムニー内にボルトがあり、H明さんはアブミを駆使してチムニーを抜ける。フォローの私は、フリーで頑張ってみたが、チムニー内は登るにつれて身動きが取りづらくなり、ニー&フットで身体を支えたりするも、なかなか身体があげづらく、時間がかかりそうだったのでボルトにかけたヌンチャクをつかんで身体を引き上げる。
 チムニーを抜けた先は左壁と右スラブの間はオフィドゥスサイズのクラックが続く。オフィドゥスも越えた先でピッチを切る。

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(↑チムニーを登るH明さんとビレイするT城さん。写真横向き)
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(↑T城さんも登る。写真横向き)
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(↑オフィドゥスを登るT城さん)

8P目 H明さん 大面岩ピーク付近のブッシュ帯までロープを伸ばす。

 樹林帯を避けて大面岩ピークに向かうこともできるようだが、私は初めてでよく分らないので、樹林を抜けてピークに向かく。もうロープで確保する必要はないが、一か所だけ岩を乗り上がるところがあり、ここでは上からロープを張ったほうがよいかも。
 こうして大面岩のピークに立つと、十一面岩方面が眺められる。十一面岩は左から左岩壁~正面壁~奥壁と並び、登ったことのあるルートのラインが確認できる。さらに右に目を移すと瑞牆山本峰や大ヤスリ岩があり、すばらしい眺めだ。見ると、ちょうど奥壁のピークに立つパーティーがいた。Joyful Momentを登ったH内さん達だと思い、我々は手を振って大声で呼びかける。すると、相手方も気づいてくれたようで手を振り返していたけれど、あとでH内さん達に聞くと、H内さん達はすでに下降に移っていて、彼らは後続Pだったらしい。大声で呼んだりして、ご迷惑おかけしました。

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(↑十一面岩を望む。左から左岩壁、正面壁、奥壁)
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(↑奥壁ピークにいるH内さん達の後続Pの姿が見える)
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(↑八ヶ岳)
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(↑富士山)

 我々の後に3人Pがいたのだが、彼らは我々より一足先に下降を開始しており、我々もその後に続くことにした。彼らはガイドの男性と女性客2人らしい。ニューモンタージュなどのある岩壁を懸垂下降を繰り返して下りて行くのだ、斜めに下りて行くところもあり、知らないとうまく次の懸垂ポイントにたどり着けない。最初は彼らの後を付いていったのだが、途中でロープがスタックしてしまうという事態が二度あって、引き離されてしまった。私が先行しながら、懸垂ポイントを探しながら下りて行く。夕刻迫る中、ピークから懸垂5回で岩壁基部の樹林帯に降り立つ。無事ロープも回収できた。降り立った箇所から岩壁基部を左トラバースしても行けるようだが下がスラブで危険なので、踏み跡を辿って降りて登り返して荷物をデポした取付きに戻る。17時前。登攀開始から約8時間。

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(↑大面岩ピークの少し下から懸垂下降を始める)
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(↑懸垂下降する)

 靴を履き替え、急いで荷物をまとめて下山する。途中、ヘッ電を点けて樹林帯の登山道を歩いていると、他にいくつもヘッ電の灯りが見える。ボルダラーの人達のようだ。
 すっかり暗くなって駐車場に戻ると、車がたくさん停まっていて、ちょうど下山してきた人たちがたくさんいた。やはりボルダラーが多い。植樹祭広場に戻ると、H内さん達の車が停まっていた。まだ帰って来ていないようだ。Joyful Momentを登ったあと、左岩壁の錦秋カナトコルートから途中、山族ルートにつなげるラインに継続すると言っていたので、下山が遅れているのかと思い待っていると、30分ほどして帰って来た。さすがに継続する時間はなく、ジョイフルを登ったあと、末端壁でまた登っていたそうだ。
 それにしても、今日は昨日以上に寒かったのだが、夜になるとさらに寒い。H内さん達と別れ、H明さんと私は先に帰途に就く。須玉ICから中央道に入ると、小仏トンネルの渋滞があまりヒドくないことを渋滞情報が告げていた。渋滞区間に近づくにつれて、渋滞は解消していっているようで、結局小仏トンネル手前1㎞くらいで少し渋滞しただけで済んだ。某所でH明さんと解散し、帰宅。
 今回、テンションやチョンボはしてしまったけれど、2本のマルチピッチルーを登ることができて良かった。H明さん、ありがとうございました。それにしても瑞牆はもう寒い。

瑞牆山十一面岩 奥壁「Joyful Moment」5.9 5P、左岩稜末端壁

2014.10.25(土)~26(日)
 3週連続で瑞牆山へ。同行者は、先々週も同行した静岡県のS木さん。
 25日(土)は、十一面岩末端壁へ。S木さんは「アストロドーム」5.11aをRP。私は「春うらら」1P目5.11bにトライ。
 26日(日)は、午前中に十一面岩奥壁にある「Joyful Moment」5.9 5Pを登攀したあと、午後は末端壁で登った。

■10/25(土) 十一面岩 左岩稜末端壁
 前夜のうちに植樹祭広場に来て車中泊。寒いけれどよく晴れた朝、やはり前夜のうちに到着したと言うS木さんと合流。この日は十一面の末端壁へ。ここ3週続けて植樹祭広場を訪れいているが、来るたびに紅葉の鮮やかさが増してきていて、今頃が最も紅葉のきれいな時期なのかもしれない。

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(↑植樹祭広場から瑞牆山の岩塔群を望む)

 末端壁に着き、例によって調和の幻想1P目でそれぞれアップ。その後、S木さんはアストロドーム5.11aにトライし見事レッドポイント。これまでクレイジージャム5.10dが最高だったそうで、クラックの自己最高グレードを更新できて喜んでいた。S木さんはその後T&Tにも1便トライしていたけれど、ダイク直下の核心部がなかなかキビしそうだった。

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(↑アストロドーム5.11aRPするS木さん)

○「春うらら」1P目5.11b(通算3~4便目) ×
 さて、私はトップロープとリードで2便触ったことのある「春うらら」1P目5.11bにトライ。出だしの核心部分のムーブについては、まだいまいち分かっておらず、多くの人が右手でピンキージャムする箇所を逆の左手で取って、右手でバンドのワルいパーミングで耐えて無理やりバンドのガバホールドに左手を出すムーブで何とか突破できた。だけど、こんな無理なムーブではいつもうまくいくとは思えない。本当の核心となるかぶり気味のフィンガークラックからコーナーの向きが変わった先の数mのセクションについてはまるで歯が立たずチョンボしまくり。そこを通過した後半は、余裕はないけれどテンションせずに登れるようになった。怖いのでとにかくカムをたくさんきめてしまう。

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(↑春うらら1P目を登る私)
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(↑写真横向き)
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 この日の末端壁はとても混雑していて、春うらら1P目も順番待ちになる。U田さんやガイドのS野さんら、岩場でよく見る顔ぶれの人達がほとんどだった。
 ということで、この日は春うららには2便出せただけ。2便目も1便目と同じような出来具合だった。S木さんもTr.で春うららをトライ。

 春うららの3便目を待っていると時間がもったいなかったので、S木さんと調和の幻想を登ることにした。いつもはアップで1P目を登っているけれど、私がリードして1~2P目をそのまま続けて登った。全5Pの調和の幻想は、何年か前に登っているけれど、どんなルートだったかはまるで覚えていない。機会があったらまた登ってみてもいいかも。

 夕暮れ迫る中、春うらら1P目の核心部を登って行く強い女性クライマーのムーブを見て感心しつつ、ヘッ電を点けて下山。植樹祭広場に張ったテントの中、S木さんのタブレット端末で、海外のクライミングシーンの動画をあれこれ見る。フリーソロとか、断崖に張ったスラックラインをセルフビレイ無しに歩いたりとか、狂気の沙汰としか思えない映像ばかりを見た。

■10/26(日) 十一面岩 奥壁「Joyful Moment」5.9 5P、左岩稜末端壁
 この日は十一面岩の奥壁にあるジョイフルモーメントという5ピッチのルートを登りに行くことにした。6時に植樹祭広場を出発。前日、末端壁にギアをデポしておいたのだが、そのギアから奥壁に持って行くものを選んで正面壁方面へとさらにアプローチを登って行く。開けた岩場状から右岸の樹林帯に入っていくのだが、樹幹越しに見える左上方奥のベルジュエール取付きのある正面壁方面ではなく、ケルンや白テープに導かれるように右上(白熊のコルに上がっていくルンゼ状)へと登って行く。やがて左手に現れる岩壁の途中のテラスへの入口がある。ここが「一粒の麦」5.10c/d 6Pの取付きのようだ。すぐ先のフィックスロープを上がると樹林の中の広場状に出る。目の前の岩壁に顕著なワイドクラックがあり、これがズルムケチムニーの取付きらしい。この広場、水さえあれば小さなテントをいくつか張って泊まれそうなくらいの広さだ。
 目的のJoyful Momentへは、広場から岩壁を右から巻くようにさらに登って行くと、左手の壁に取付きがある。壁に近づいて見上げると、左上するクラックがあるので取付きだと分かる。

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(↑目印のケルンと白テープ)
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(↑一粒の麦取付きへの入口。写真横向き)
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(↑一粒の麦はこの辺りから登るのだろうか)
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(↑樹林の中の広場にあるズルムケチムニー取付き)
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(↑ジョイフルモーメント取付きを見上げる)

○十一面岩奥壁「Joyful Moment」5.9 5P
 参考にしたのは佐藤裕介ガイドのサイトに載っていたもの。5ピッチ登攀後は、奥壁ピークから歩いて下降して樹林の中を取付きまで戻って来られるようだ。シングルロープ1本で登る。
1P目(5.9リード私) 左上するクラックで、右足をクラックにかませながら登って行く。ハンドサイズくらいのカムがきまる。登るにつれて傾斜が弱まり、途中の灌木でピッチを切る。

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(↑1P目をリードする私)

2P目(5.6リードS木) ハイハイ・トラバースと名付けられている(?)ピッチで、前半は歩いていけるが、後半はその名のとおり、這うように進む。頭上に伸びる大フレークの下まで。ビレイ点のテラスはそれなりに広い。

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(↑2P目)

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(↑2P目終了点でビレイするS木さんとハイハイ・トラバース)

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(↑3P目のフレークを望む。写真横向き)

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(↑八ヶ岳がくっきり)
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3P目(5.9リード私) 出だしは頭上に見える左右2つのフレークのうち左側に取り付く。脆そうな感じのフレークをたどって行き、スカイラインに見えていた箇所から左上に乗っ越すと傾斜の緩いスラブ帯に出る。奥壁ピークが見える。右上するように登り、ブッシュの中を右にトラバースすると、4P目のワイドクラックが頭上に見える小広いところに出るのでそこの木でピッチを切る。

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(↑3P目を登る私)
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(↑写真横向き)
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(↑フレーク帯を抜けると奥壁ピークが見える。右はビレイする私)

4P目(5.8リードS木) 3P目のフレークよりも、クライミング的にはこのピッチがハイライトのような気がする。開けて開放感があるし。階段状を上がるとワイドクラックに取り付く。オフィドゥスというほどの広さではない感じ。サイトにリービテーションがきまるとあったので、せっかくだから自分もリービしてみた。リードしたS木さんはリービせずに登ったそうだ。

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(↑4P目を登るS木さん)
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5P目(5.7リード私) 目の前の壁を越えればそのままピークにまで行けたのだろうか。私は巨岩の隙間を歩いていくと、その先に壁があり、右寄りにハンドサイズのクラックが走っていた。このクラックではさすがにカムを使うのだが、4P目終了点からはずいぶんと水平移動してきているので、ビレイヤーにはここまで来てもらってビレイし直してもらったほうが良いだろう。クラックを登ると広い奥壁ピークに立つ。

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(↑5P目の岩場を行く私。写真横向き)

 ピークからの展望は抜群。この日は午前中は良く晴れていて、八ヶ岳はもちろん、南アルプスも南部のほうまで見えるし、噴煙を上げる御嶽山、それから浅間山や草津方面まで眺められた。
 近くには小ヤスリや大ヤスリ、瑞牆山本峰方向、さらに不動沢の岩塔群が見える先の樹林に覆われたなだらかな山は小川山だ。
 下降路は、ピークの北側に少しクライムダウンした先にチムニーが見えている。チムニーを登ってその向こうに降りることもできるようだが、チムニーの足元がトンネル状になっており、それを降りるとすぐに樹林帯に出られる。樹林帯の中の踏み跡を辿ると、荷物を置いたジョイフルモーメント取付きに戻って来られる。5分ほどだったか。8時過ぎに登攀を開始し戻ってきたのが11時過ぎだから3時間くらい。

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(↑奥壁ピークから、正面壁ピークと八ヶ岳を望む)
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(↑不動沢の岩塔群と遠くに小川山を望む)
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(↑記念写真)
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(↑チムニー。写真横向き)
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(↑チムニー。写真横向き)
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(↑チムニーの足元にトンネル入口がある)
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(↑トンネルの中を降りていく。写真横向き)
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(↑取付きに帰着。写真横向き)

○「春うらら」1P目5.11b(通算5~7便目) ×
 末端壁に戻ってくると、Tっちーさん達がいた。春うららに取り付く人はいないということで、易しいとはいえマルチピッチを登ってきたあとに、このルートにトライすることにした。
 出だしのムーブについては、前日S木さんやほかの人がやっているのを見ていたのだが、それを真似てみるとあっさり登れてしまった。あれだけ苦労していたのに、分かってしまえば核心ではなくなった。
 出だしの左手ピンチから左足を一段上げ、伸び上がって逆手で右手手首を決めるようにハンドジャムすると安定する。左手をハンドジャムに移し、左右の足をさらに上げると、右手がピンキージャムに届く。そうすると左上のガバ穴に左手が届く。
 出だしは問題なくなったのだが、本当の核心となるかぶり気味のフィンガークラックとなると、やはり歯が立たない。数メートル先の右壁にある穴までが核心部だが、どのようにジャミングするのがいいのか、足さばきはどうしないといけないのか、ちょっとやそっとでは解決できなさそうだ。
 S木さんがTr.でやるほかは、他に登る人がいないので、順番を気にせずトライできたのはいいが、1~2便目はリード、3便目はTr.でと短い間隔で3便も出したので、指は血だらけだし、くたくたに疲れた。テンションするのは件の核心部だけとなった。出だしはもう問題ないし、核心後の後半は長くて大変だけれど、慎重に行けばテンションせずに登れるようになってきた。
 S木さんが早めに下山したと言うことで16時前に末端壁を離れたが、それまで曇り出していた空から下山中に雨が降り出してきて、結果的に早く下りてきて良かった。植樹祭広場でS木さんと解散。
 今回は帰路一人なので交通費を節約する意味もあってずっと下道で帰ることにした。雨の降る中、延々国道20号線を走って帰宅。
 春うらら1P目にトライできたし、マルチのルートにも行けて、紅葉のきれいな瑞牆でのクライミングを楽しむことができた。

瑞牆山 地獄エリア「N字クラック」5.10d、前絵星岩「水平飛行」5.10b

2014.10.18(土)~19(日)
 先週に続き今週も瑞牆へ。ここのところ瑞牆に行く機会が多い。2日間とも秋晴れに恵まれたけれど、訪れるたびに季節が進み寒くなっていくのが分かる。
 メンバーは、所属山岳会のH内さん、K池さん、T城さん、M藤さん、I田さんと私の6人で、いろいろとクラックのルートを楽しく登った。
 18日(土)は、地獄エリアへ。私はこのエリアに行くのは初めてで、「N字クラック」5.10dをオンサイト。
 19日(日)は、前絵星岩へ行き、「水平飛行」5.10bなどを登った。

■10/18(土) 瑞牆山・地獄エリア 「N字クラック」5.10d OS
 前夜、車2台で植樹祭広場へ。途中、須玉IC近くのコンビニに寄った際、所属山岳会のI藤さんとS津さん達に会う。小川山に行くらしい。
 それから深夜の林道では鹿に何度も遭遇。その1頭が突然路上に現れ、ブレーキを踏んだものの私の車は止まりきれず、車の前面にその鹿が接触。タイヤで踏みつけることはなく、そのままヨタヨタと逃げて行ったが、植樹祭広場に到着して車体を見てみると、前側のナンバープレートが少し曲がってしまっていた…。先週もそうだったけれど、今秋は本当に鹿を多く見かける。見通しの効かないカーブではスピードを抑えたほうが無難だ。

 翌朝テントの外に出ると、瑞牆山の岩峰群が少しずつ朝日を浴び始めている。この日の行き先は地獄エリア。日本100岩場には掲載されていないが、Rock&Snow056号で紹介されているエリアで、私は行くのは今回が初めてだ。
 十一面岩末端壁に向かうアプローチ道を途中から左に分かれてしばらく歩くと樹林の中に地獄エリアがある。地下1階エリア、1階エリア、さらに2階、3階とマルチピッチ状に高く壁が続いているようで、今回登った地下1階や1階にあるルート取付きへは歩いていける。

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(↑地獄エリア地下1階)

○「N字クラック」5.10d OS
 まずは地下1階にあるルートにトライ。H内さんがオリジナル1P目5.9という凹角状ルートを登ってトップロープを張るというので、私はその左隣りにあるN字クラック5.10dにいきなりトライすることにした。フィストサイズのクラックで、途中ハングを越えるのが核心部らしい。キャメロットの4番サイズを多用するという。
 出だしは背後の木に足をかけながら登っていく。フィストジャムをしながらハング下に近づく。力尽きそうになるが何とか堪えてさらにフィストジャムで乗り越えて行く。乗り越えた先ではダイク状のホールドもあり、少し易しくなってくるが気は抜けない。チムニー状に身体が入ると終了点はそこだ。終了点と言っても、ボルトなど残置視点は一切ないので、自分たちでカムやスリング、ビナで作る必要がある。こうしてN字クラックをオンサイトできた。やった。

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(↑N字クラックを登る私)

 私が登ったクラックの5.10dのルートは今回で5本目。城ヶ崎あかねの浜のコモドドラゴン(これはムーブ的にはフェイスだが)、十一面末端壁のペガサス1P目、小川山親指岩のクレイジージャム、十一面末端壁のT&T。そして今回のN字クラックは初めてオンサイトできた。
 なお、クラックの最高RPグレードは、先月登った十一面岩末端壁のアストロドーム5.11a。グレード更新しないとなあ。

 続いて、オリジナル1P目5.9をオンサイト。凹角の途中でクラックが閉じているので、その下できちんとカムをきめておく。

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(↑オリジナル1P目を登る私)
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(↑N字クラック(左)のK池さんとオリジナル1P目(右)のM藤さん)
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(↑N字クラックを登るK池さん)

○「カヌー」5.11a/b ×
 1階に上がって、「カヌー」5.11a/bという長さ30mのフィンガークラックをトライすることにした。しかしこれが難しい。途中ダブルクラックになる箇所があるのだが、その間の細長い岩の形がルート名になっているようだ。
 テンションしまくり、カムエイドもしまくって、ようやくトップアウト。抜けた先の木にトップロープを張って降りる。

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(↑カヌーを登るH内さん)

 同じ1階にあるオリジナル2P目5.10aの取付きへは、狭い岩の隙間を抜けて行く。オンサイト。

 いよいよ暗くなってきたのだが、苦労して登ってTr.を張ったカヌーを登る。ヘッドランプを用意していく。Tr.なので気持ちがラクだ。それでもテンションを交えトップアウト。懸垂下降して荷物置き場に戻るとすでに真っ暗。ヘッ電を点けて下山。
 植樹祭広場から不動沢の駐車場に移動。そこでテントを張って、焚き火を熾し、前夜買い出ししておいた食材で鍋料理を作る。6人で乾杯して、できた鍋を食べ始めるころにT口さん達がやって来た。焼いたニンニクを食べたりワインを飲んだりしつつ、夜遅くまで宴会は続く。

■10/19(日) 前絵星岩 「水平飛行」5.10b
 各テントからなかなか全員が起き出して来ないけれど、散らばった空き缶を片づけたりしながら、朝食の煮込みうどんを作る。

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(↑朝食の煮込みうどん)
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(↑荷物が散らばる朝の風景)

 この日の行き先をどこにしようかと話し合った結果、ここから近い前絵星岩に行くことにした。T口さん達は摩天岩に行くとのこと。前絵星岩へは、私はヨセミテツアー前の練習として5月にT橋さんと訪れたことがある。
 不動沢を石伝いに渡り、踏み跡から前絵星岩の基部へ。ここで3人ずつ2組に分かれ、H内さん、K池さん、I田さんは基部からジキルやハイドの取付きへ行き登って行くことにし、私を含む残り3人は左から回り込んでアプローチ道を登って上部の新緑荒野4P目や晩秋荒野の取付きへ行くことにした。
 上部の取付きに着き、まずは私が既登の新緑荒野4P目を登ってTr.を張る。M藤さんとT城さんがTr,で登る。

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(↑新緑荒野4P目を登るM藤さん)

○「晩秋荒野」5.10a ×
 私は晩秋荒野5.10aをトライすることにした。このルートも5月に一度トライしているのだが、核心の乗っ越しが越えられず途中で降りてきた経緯がある。今回はもちろんRPを狙っているのだが、ハンドジャムをきめながらいよいよ核心部に取り掛かる。左手はジャム気味だが、右手で保持できる良いホールドが見当たらない。何とか乗っ越そうとしていると足が滑ってフォール。その際に腕を岩で擦り剥いて血がにじむ。くそー。

 壁の中央にある「真夏の太陽」5.10cをTr.で登ってみる。出だしのクラックが途切れているところにはボルトが2本ある。ボルトセクションからフレークに取り付き、左トラバースして左上するクラックに至ると後はそれほど難しくない。ロワーダウンの途中に、晩秋荒野のムーブを確かめる。
 時間があれば晩秋荒野にリードでやってみたかったが、この日は時間が無くてできず。

 H内さんがアプローチ道から登ってきた。K池さんとI田さんはジキルかハイドのどちらかを登って、ここにやって来るようだ。

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(↑晩秋荒野を登るK池さん。写真横向き)

○「水平飛行」5.10b
 H内さんと水平飛行を登りに行くことにした。このルートは新緑荒野の左側の壁に、水平に走るワイドクラックを辿るもので、その登り方からルート名が付いているようだ。
 まずは私がTr.で新緑荒野を再び登り、水平飛行との分岐でカムでビレイ支点と取る。H内さんが登ってきて、いよいよ核心となる水平部分はH内さんがリードする。5番と6番のカムをそれぞれ2セット。4番以下のカムも用意。
 出だしからいきなりワルいようだ。すぐに枯れ木に行き当たり、それを手で掴みつつ身体を避けるのが大変そう。下では4人が写真を撮りながら見守っている。じりじりとH内さんは進んで行き、ビレイ点から姿が見えなくなってしばらくしてからビレイ解除の声。
 続いて私のフォローで続く。腹這いになって、右手右足を水平のオフィドウスに入れ、左半身は外に出ている感じで、じりじりと進む。枯れ木を何とか回り込み、さらに腹這いに張って進んで行く。こんなクライミングはやったことがない。普通は上に登っていくからヘンな感じだ。オフィドゥスが狭い箇所があって、4番や3番のカムがきまるくらいになるとハンドジャムもしやすくなり、進むスピードもあがる。
 やがてオフィドゥスが終わり、身体を外に出して左下にクライムダウン気味に進む。その先にビレイしているH内さんがいる。クライムダウンのパートでは、左下するクラックが続いているが、使うカムはずっと小さめ。足元のフェイスにはよく見れば小さなフットホールドがある。とりあえずノーテンで抜けられた。
 また来る機会があったらその時はリードしてみたい。逆水平飛行とか言って、左から右に戻れば、オフィドゥスで身体の左右をどちらも使うから良い練習になるかも。
 そこから上に続くフレアードチムニーのピッチというのがあるらしいのだが、時間もあまりないのでここから懸垂下降で降りることにした。

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(↑水平飛行をリードするH内さん)
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(↑水平飛行フォローの私)
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 今日も暗くなる中を下山する。不動沢の駐車場でM藤さんとT城さんと解散し、4人で帰途へ。先週も寄った韮崎IC近くの台湾料理屋で夕食。この日は珍しく?お客がとても多く店員はてんてこまいだった。私は青椒肉絲定食980円を食す。満腹だ。例によって小仏トンネルの渋滞につかまり、皆を駅や自宅まで送って解散。

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(↑台湾料理 龍福。写真横向き)
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(↑青椒肉絲定食)

 今秋は瑞牆に行く機会が多く、少しばかりクラックの力も付いてきた感じがする。翌日、週明けの月曜日はもちろん勤め先に出勤したけれど、何だか全身の筋肉がいつも以上に疲れて重い。フィストジャムのN字クラックだとか水平飛行をやったせいで、慣れないムーブに余計に疲れたのかもしれない。また、がんばろーっと。

瑞牆山十一面岩・左岩稜末端壁、左岩壁「山河微笑ルート」 ~ 小川山親指岩・お殿様岩

2014.10.10(金)~12(日)
 体育の日の3連休は、前週に続く台風接近の予報から、世間より一日早く出かけ、雨が降り出す前日に帰ることにして、秋晴れの3日間、瑞牆と小川山の岩場を巡りクラックのルートを登ってきた。
 所属山岳会のH内さんおよび静岡県のS木さんと一緒に、また3日目の小川山では他の会員らも加わって、充実したクライミングを楽しめた。
 10日(金)は、3人で瑞牆山十一面岩左岩稜末端壁へ。私は「T&T」5.10dをRPでき、「春うらら」1P目5.11bにトライ。
 11日(土)は、3人で十一面岩左岩壁にある「山河微笑ルート」(4P,5.10a)を登ったあと、小川山に転進。
 12日(日)は、私は「クレイジージャム」5.10dを再登。その後、お殿様岩に移動し、皆で「イムジン河」5.11c/dにトライ。

■10/10(金) 瑞牆山十一面岩・左岩稜末端壁 「T&T」5.10d RP
 朝、H内さんの車で中央道経由で、瑞牆山の植樹祭広場へ。ここで初対面となる静岡県のS木さんと合流。今日はこの3人で末端壁へ。駐車場にはインストラクターなどをやっている名立たるクライマー達が大勢集まっていた。瑞牆の各岩場で登っている写真を撮影するためらしい。
 3週間ぶりの末端壁では、前回「アストロドーム」5.11aをRPできたものの、続く「T&T」5.10dではヨレてRPできないままとなっていたので、この日の目的はまずはT&Tを登ることだ。
 前回訪問時よりさらに秋めいた中、末端壁に到着。岩はよく乾いていそうだ。「調和の幻想」1P目をアップで登る。
 すると、「春うらら」1P目5.11bを登ってテラスに立った女性ペアの一人が、2P目5.12aを登るところだったので、皆で眺めることにした。今回写真撮影のためということで、女性はこのルートはもちろん既登で、離れたところからカメラマンがカメラを構えている。撮影する中、見事再登していた。2P目ということで末端壁の上のほうを登っているので、見栄えがするルートだ。いつか自分もこんなルートを登れるようになりたいものだ。

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(↑春うらら2P目を登る女性P)
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(↑写真横向き)

○「T&T」5.10d RP
 さて、前回力尽きたT&Tにトライ開始。下部のコーナークラックの出だし部分が濡れていたけれど、なんとか登れそう。コーナークラックをこなしテラスで休んでから、上部のフィンガークラックに取りかかる。足の入る縦長穴から先から傾斜の緩くなるリップを乗っ越すまでがフィンガージャムが続く。しかし1便目は寝不足もあって身体が重く感じ、リップを取ったまではいいが乗っ越すことができずフォール。くそ。
 少し昼寝も挟んでから2便目を出す。フェイスのフットホールドもきちんと使い、先ほどよりはずっとラクに核心部をこなすことができた。RP。やった。トップロープで触ったのを含めて通算6便かかった。

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(↑T&Tを登る私。これは登れなかった1便目。写真横向き)
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 S木さんはアストロドームに、H内さんは「トワイライト」5.11cにトライしている。

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(↑アストロドームを登るS木さん)

○「春うらら」1P目5.11b ×
 T&Tが登れたので、夕方で撤収時間が近づいてきていたけれど、前回Tr.で一度だけ触った春うららの1P目をリードしてみることにした。出だしが最初の核心。前回、人が登っているのを見ていたけれど、ムーブを忘れてしまってテンション。チョンボして通過。その後、かぶり気味のところも核心で、何度もテンションしながら越える。このルートはT&Tやアストロと比べると、グレードどおり早々登らせてはくれなさそう。また、登る機会があったら頑張ろう。

 ヘッ電を点けて下山。S木さんの車で、信州峠を越えて川上村のヘルシーの湯で汗を流し、ナナーズで買い出し、ふじもとでビビンバなどの夕食を済ませ、植樹祭広場に戻ってテント泊。

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(↑帰路、夕焼けの八ヶ岳~御嶽山方面を望む)

■10/11(土)  瑞牆山十一面岩・左岩稜末端壁、左岩壁「山河微笑ルート」(4P,5.10a)
 山河微笑ルートは、私は昨秋にも一度登ったことがあるが、2P目では大チムニーとは異なるところを登ったり、テンションしたり、核心の4P目ではカムエイドしまくったりしていたので、今回はできる限り全てテンションせずフリーで登るのが目標だ。
 今日も晴れている。植樹祭広場から十一面岩末端壁までは約40分。さらに正面壁や左岩壁までは20分ほど。ベルジュエールの取付きを確認し、洞窟状のつばめハングを横目に、山河微笑の取付きに到着する。このルートに取り付いている他のパーティーはいないようだが、我々が取付きで準備しているときにやって来たパーティーは、山族79黄昏ルートを登るそうだ。
 山河微笑は全4Pで、核心は4P目の5.10aのワイドクラックだ。3人登攀なので、リードが引いていくロープ2本のそれぞれ先にセカンドとサードが繋がる。

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(↑十一面岩左岩壁を望む)

 1P目(5.8) リード私。昨秋もリードしているので何となく覚えている。登った先の小ハング下からハングを左に抜ける辺りが一応の核心。左上するようにトラバースし、さらに大木に向かって右上すると大きな木が何本かあるテラス内に入れる。前回同様ノーテンで登れた。

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(↑1P目を登る私)

 2P目(5.7) リード私。分厚い板状の岩があり、前回はその左手をチョンボしながら登ったのだが、山河微笑の正規ラインは板状岩の右にある大チムニーだ。チムニーの中に入り込み、壁に背中を押しつけるようににじり上がる。チムニー内を登って行くと、左手にもクラックが出てくるが、そのまま登って頭上のチョックストーンを越えるように左手にクラック側に登って行く。二俣に分かれるようなクラックを左にいくと、またテラスに出る。ノーテンで登れた。

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(↑2P目の大チムニー内でジャミングする私。写真横向き)

 3P目(5.9) リードS木さん。前回私がリードした時はカムエイドしまくりだったピッチ。木登りから右上気味にコーナークラックが伸びている。S木さんが粘ってノーテンで抜ける。前はチョンボしまくりだったけれど、またこのルートを登る機会があったら、きちんとノーテンでリードしたいもの。このピッチの終了点のテラスは、左上から回り込んでくる山族79黄昏ルートと近づく。そのルートを登っているパーティーがまさにカンテを回り込んで登ってくるところに出合った。

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(↑3P目を登るS木さん。写真横向き)

 4P目(5.10a) リードH内さん。核心のオフィドゥスの取付きに至るには、3P目終了点のテラスから、右上にある岩を乗っ越すようにしてからクライムダウンする。カムでビレイ支点を作る。
 5番や6番といった大きなキャメロットをぶらさげてH内さんが登り始める。出だしのオフィドゥスからして相当ワルそうだ。H内さんは右足をオフィドゥスに入れるようにじわじわと登っていき、寄りかかれるようなところでレスト。さらに右上気味のところに入っていくも、さらに難しそうでそこでテンション。
 フォローで続くと、出だしのOWはやはり難しい。OWの左縁をレイバック気味にして登って、ある程度のぼったところからOWに入った。これではリードだとカムがきめられないだろう。レストポイントから左手のOWに入って行くのだが、ここもやはり難しい。フィストがきまらない幅なので、私は両手の甲と甲を合わせたリービテーションにして、その手を上にスライドさせながら登ったが、これではやはりリードではカムがきめられない。
 何とかノーテンで突破できたとはいえ、ロープで吊られているという安心感からできただけだ。後半は左にカムをきめながらフェイスを登るセクションで、頭上の小ハングを右に抜けると眺めの良い岩棚上に出て終了。

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(↑4P目を登るH内さん)
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 小ヤスリ岩に大ヤスリ岩、ベルジュエールのある隣りの十一面岩正面壁、沢筋を挟んだ対岸には大面岩やカンマンボロンが見える。富士山も眺められた。

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(↑小ヤスリ岩、大ヤスリ岩方面を望む)
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(↑奥壁に立つパーティー)
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(↑植樹祭広場を遠くに見下ろす)

 先行パーティーに続いて懸垂下降で取付きに戻る。途中、ヤブの中に入ったりしたものの、懸垂4回で暗くなる頃取付きに帰着。今日もヘッ電下山。台風が接近しているが、明日までは天気が持つという予報。この土日で所属山岳会もメンバーら3人が小川山に来ているとのことで、我々も今夜中に廻り目平に入り、彼らに合流することにした。
 車2台で信州峠を越え、ヘルシーの湯とナナーズに寄ってから廻り目平へ。所属山岳会のO田さん、K藤さん、それから富山県から来たMさんがバーベキューをやっているところに合流。

■10/12(日)  小川山親指岩・お殿様岩
 ちょっと早めに起きて、先にS木さんと岩場に向かうことにした。今日の予定は、まずは親指岩の「クレイジージャム」5.10dでアップしてから、お殿様岩の「イムジン河」5.11c/dをトライするというものだ。私は3週間前にクレジャムをRPしたばかりなので、アップというにはキビしいけれど、これくらいのルートをノーテンで安定的に登れるようになるためにも機会を見つけて登らないと。
 親指岩に向かう途中、昨夜お邪魔したO田さん達のテントに寄ると、ちょうど朝食を作っているところだった。彼らも後で親指岩に来るとのこと。

 クレジャムにはまだ誰も取り付いておらず、まずはS木さんが登る。S木さんは二日酔い気味なのと風邪気味という不調を訴えながらもノーテンで登る。私が登り出そうとしたところで、O田さん達もやって来たので、彼らがトップロープで登るのを兼ねて、彼らのロープを貸してもらうことにした。
 アップといえるほど余裕はなかったけれど、9月に登ったばかりなので、その時よりは余力を持って登ることができた。こうして再RP。

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(↑クレイジージャムを登る私。以下の写真も。横向きの写真あり)
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 O田さん達がTr.でクレジャムを登り出した頃、先日、瑞牆十一面末端壁で会ったH内さんの知り合いのHマさんがやって来た。HマさんはM田さんと待ち合わせをしているそうで、クレジャムのあと、我々と同様、イムジン河に移動するという。
 のんびり朝を過ごしているらしいH内さんはまだ親指岩に来ていなかったけれど、10時を過ぎた頃、私とS木さんは先にお殿様岩に向かうことにした。ほぼ水平の踏み跡を辿ると10分もかからずにお殿様岩に到着。

○「イムジン河」5.11c/d(1便目) ×
 イムジン河を触るのはもちろん初めて。昨秋、お殿様岩の下を通りかかった際にちらと見ただけだ。こんなキビしいグレードのルートは自分には関係ないと考えていたからだけど、ダメ元でもトライしてみる意義はあるだろう。
 フィックスロープの張られた斜面と岩を登ったところが取付きだ。ここでカムなどでビレイ支点を作る。見上げるクラックは、フィンガーよりも細そうなサイズだ。出だしのクラックから、途中で右隣りのクラックに移るようだ。フットジャムががっつりきまるようなところはなく、フェイス的な登りになると聞いていたので、シューズもフェイスルートで履いているキツめサイズのものを用意。

 まずは私がリードでトライ。エイリアンやナッツをぶらさげて登り始める。しかし、出だしからいきなりキビしい。細かく書いても仕方ないのだが、とにかく延々とカムエイドを繰り返して終了点に達するという高所作業だけで終わってしまった。
 細いクラックに小さなカムやナッツをきめながら登るのだが、フォールした際に本当にプロテクションが持ち堪えてくれるかどうか自信がないので、リード状態でカムをセットしていくのが怖いのなんの。
 とにかく、高所作業を終えて、S木さんと、後から来たH内さんがTr.で登る。二人とも何度もテンションしながら登っていったものの、H内さんは昔4撃で登っているそうだ。すごいなあ。
 その後、M田さん、Hマさん達がやって来たので、M田さんの華麗な登りを見たかったけれど、親指岩でクレジャムを登っているはずのO田さん達の様子を見に行くことにした。

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(↑イムジン河を登る私。カムエイドしまくりで鯉のぼり状態。写真横向き)
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(↑イムジン河を登るS木さん。写真横向き)

 親指岩に着くと、ちょうどK藤さんがトップアウトしてトップロープ支点を回収するところだった。Mさんは途中のOWまでで降りたらしいけれど3人ともそれなりにトライしたようだ。反対側の小川山レイバックも登りたいとのことだが、別パーティーが大勢いて時間がかかりそうだったので、皆でイムジン河を見に行くことにした。

○「イムジン河」5.11c/d(2便目) ×
 お殿様岩に戻って、M田さんが再び架けてくれたTr.を借りて2便目を出すことにした。Tr.支点は、右上のイムジン河終了点ではなく、そこからスラブを登ったところにあるスーパーイムジンの終了点に作られており、そうするとクラックに沿ってロープがまっすぐ架かるようになっている。
 S木さんにビレイしてもらい、Tr.で登り始める。そうすると先ほどは30㎝ごとにテンションしていたところがさくさくと登れた。右上の終了点テラスのリップガバに至る手前のごく小さなハング状の難しめのところでフォールしてしまったけれど、そこまではノーテンでいけ、結局Tr.で1テンで登れてしまった。
 Tr.の安心感というのは絶大だなあと思いつつ、これがボルトルートだったらムーブ的には、グレードどおりのイレブンプラス程度なのかもしれないと思った。まともなジャミングというのはあまり無くて、クラックの縁を保持したりと、フェイス要素が強いルートなのだが、ボルトルートのフェイスの5.12aならもっとキビしいと思われるからだ。
 となると、ボルトルートに比べてナチュプロルートは総じてグレードがずっとキビしく感じるのだが、このルートについて言えば、その差はプロテクションをきめるキビしさや怖さなのかも。
 クラックが今よりもずっと登れなかった以前に、屋根岩2峰にある蜘蛛の糸5.11cをトライして1テンまで持ち込んだことがあったけれど(結局未だRPせず)、あのルートのクラックもフェイス的なホールド保持だったので、そこまで持ち込めたのだろう。
 いかにプロテクションをきちんときめて、それを信頼して登れるかが完登の成否となりそうだ。また機会があればトライしたいものだ。

 S木さん達がイムジン河に2便目を出している間に、O田さん達とともに私は再び親指岩へ。小川山レイバックには別Pが取り付いていたので、それを待って、私がリードしてTr.を架けた。O田さんとMさんがTr.で登った。

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(↑小川山レイバックを登る私。写真横向き)
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(↑小川山レイバックを登るMさん)

 再びお殿様岩に戻ると、私が親指岩に行っている間にS木さんは下山して先に帰ったとのこと。やはり体調が思わしくないようだ。暗くなる中、H内さんと下山。道の駅南きよさとを経て、韮崎ICに入り前に、中華料理屋で夕食。大月の先で例によって渋滞に巻き込まれたけれど、日付が替わる前には帰宅。

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(↑台湾料理屋のカシューナッツ炒め定食。ボリュームたっぷり)

 体育の日の月曜日。朝から降り出した雨は午後になると雨脚が強くなってきた。台風が近づいてきているらしい。この日は、クライミングの疲れと寝不足もあって、家から一歩も出ずに過ごすと決めて、昼寝したり読書したりと本当にごろごろして一日を過ごした。

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