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2006年11月

伊豆・城山でクライミング

2006年11月25~26日
 この土日は伊豆・大仁(修善寺のとなり)にある城山(じょうやま)で岩登りをしてきました。計7人で車2台に分乗して、金曜日深夜に狩野川沿いの公園でテント泊。土曜日は快晴で、川の向こうに城山の岩場がよく見えます。
 2・2・3人ずつの3組に分かれて、南壁のスラブのマルチピッチのルートを登りました。バトルランナーという4Pのルートをリードして登りました。小さなハングのところをフリーでどうしても越えられず、ハングの下で留まっているだけでも腕が疲れてくるので、たまらずA0して(スリングをアブミ代わりに使ったからA1か)しまいました。上まで登り終えてからは懸垂下降。
 すでに午後2時になっていたのですが、ベテランの人のリードで、今度はエキスカーションという6Pほどのルートを登りました。私はずっとセカンドだったので、トップロープで登れます。リードだとフォールの際にある程度の距離を落ちるのは避けられないので、トップロープに対して圧倒的にプレッシャーがかかります。トップロープなので、少々無理なムーヴをやったりしました。やっぱり難しいところではA0してしまうのですが。
 この日は、近くの温泉に寄り、大型スーパーで食料の買出しをして、川沿いの公園にテントを張って豚汁などを作って食べました。
 よく日曜日は朝から曇り空で、天気予報では昼頃から雨が降るらしいです。二日酔い気味で頭が重い中、再び前日と同じ南壁に行き、ベテランの人と三日月ハングというエキスカーションの隣りのルートを登りました。ここでは3人登攀。 Cimg2182
 昨日履いていたシューズはマルチピッチ用の一日履いていても足が痛くならないものでしたが、今日は主にボルダリング用に履いているキツキツの勝負靴にしました。1ピッチ毎に脱がないと、つま先がめちゃくちゃ痛くなるくらいきついです。そのかわり、小さなフットホールドに昨日とは比べものにならないくらい安心して乗れます。エッジが磨り減ってきているとはいえ、つま先での立ちこみもできるので、前日のシューズのように無理に足首ひねってインエッジをたてる必要も無いので、楽チンです。とはいえ、ここでも難しいところはヌンチャクを掴んでしまいます。
 最後の1ピッチを残して、雨がパラパラと降ってきたので、ここで懸垂下降することにしました。他のルートを登っていた人達も下で待っていたし。
 今回の反省点は、初日の懸垂下降中に、途中の架け替え中に、ルベルソを落としてしまったこと。下にいる人に当たらなくてよかった。数十m落下したので、見た目には壊れていなくても、いつ何時、金属疲労で破断するかもしれないということで、新しいものを買い直すことにしました。
  あと、落石を二度ばかり目撃しました。下にいる者にとって、上から石が降ってくるのはものすごく怖いです。ビルの外壁のタイル片が剥がれて歩道に落下したなんてシーンを想像してみれば、その怖さが分かるかと。タイル片ならまだ良いですが、一抱えもあるような岩が落ちたりしたら、下の人間はひとたまりもありません。ただ、がしがし登るだけでなく、落石を発生させない丁寧な登り方も技術のうちなのでしょう。

雪山の装備2

つづき278629675_230
 さらに、シュラフにかぶせるカバー(ブリーズドライテックU.L.ス リーピングバックカバ278629675_34ー)も購入。軽量コンパクトです。
 あとは、雪山用というわけではありませんが、30Lの軽量ザックも(バランスライト30)。
 いろいろな大きさのザックをいくつも持ってはいますが、大きなザックで山の中にアプローチし、そこを基点に日帰りで登って戻って来る場合などに、このコンパクトにたためるザックなら、大きなザックの中に入れておいてもかさ張りません。
  その他、小物類は省略。

雪山の装備1

 雪山に行くのに備えて、モンベルのお店に買出しに行ってきました。 278623697_175

 まずは、防寒着としてウールのアンダーウェアの上下(スーパーメリノウールEXP.ハイネックシャツ、同タイツ)です。
 山の雑278623697_111誌の記事の引用ですが「夏の吸湿・速乾性のみのアンダーウェアは、汗の気化熱でさらに体温が下が ってしまう。この時期はウールなど保温性の高いアンダーを着用するのが大事」だと判断しました。
278623697_220
 それから、足先の保温として、ダウンのくつ下みたいなもの(ゴアダウンロフトダウンフットウォーマー)も購入。これは雪上でテント泊する時は足がめちゃくちゃ冷たいし、寝袋で寝る時も身体の末端は特に冷たくなるので、それに備えて。それに私は寒がりなもので。
  それに足裏が補強されていて、このまま雪の上を歩くこともできるので、ちょっとテントの外に出たいときにわざわざ靴を履く必要がありません。
つづく

天覧山でセルフレスキュー訓練

 勤労感謝の日の木曜日は、山の会の岩登りをしている人達が集まって、セルフレスキューの訓練をしました。
 場所は、西武池袋線の飯能駅から歩いたところにある天覧山の岩場。参加者は10人。
 先日の日記にも書きましたが、登山中に事故が発生した場合は、まずはその場にいる自分達でなんとかしなければなりません。
 この日にやった練習は、2人で岩登りをしていてトップがフォールしてケガで動けないという想定で、救助者となるセカンドが負傷者のところまで登って、確保したまま下に降りるというものです。
 説明するのがなかなか難しいのですが、単純に登っていくわけではありません。2人は支点を介してロープでつながっているので、救助者がそのまま登ってしまっては負傷者はその分下がってしまいます。負傷者が救助者の真上にいれば、それでたどり着くことができますが、斜上してフォールした場合などはそのまま下に降ろすわけにはいかない場合があります。練習では一応、カウンターラッペルの前提で行いました。厳密にカウンターをしたかと言われれば違うのですが。
 それを皆で何度か繰り返し練習しました。操作が複雑で一度ではなかなか覚え276441722_127られません。
 最後に、山の斜面を使って、負傷者を背負った救助者を、まわりで皆が降りるのをサポートするという練習をしました。人を一人背負って山の斜面を降りるというのは簡単なことではありません。まわりの人間がロープで確保して、また別の人間も誘導していきます。背負っている救助者役の人が一番大変なので、周りの人間は先回りしてロープを張っておきます。私はロープを張る役の一人でしたが、見ていて、救助するということはものすごく大変なのだと思いました。
  帰りは飯能駅前の「ギョーザの満州」で紹興酒をやたらとたくさん飲んだような気がします。

B-PUMPでボルダリング

2006年11月22日
 3週間ぶりにB-PUMPまで行ってボルダリングをしてました。
 十日間ほど風邪をひいていてようやく治ったのですが、その間にきつめの山行がなかったせいもあり、すっかり身体がナマッってしまいました。
 それでも、長モノが意外とクリアできたりしました。

 冬山登山の計画も続々と出てきており、これからは雪山を中心にして、合間に岩登りができればいいかなと思ってます。
 できればスキーにも行きたいところですが、雪山に行くことを考えると、それほどたくさんは行けないかも。

谷川岳・マチガ沢で捜索訓練

2006年11月18~19日
 所属する山の会で捜索訓練を行うため、先の土日は谷川岳の麓へ。定年退職後に別荘を建てた会の人がいて、そこを拠点に訓練をしました。参加者は総勢20名。食料の買出しをしながら、お昼頃に別荘に集まりました。
 この日は、資料やスライドを見ながら、登山中に発生する事故の事例などの話しを聴きました。山での遭難の連絡が入ると山岳会の在京の人達が救助隊を編成して現地へ救出に向かうのですが、その際の地元の警察とのやり取りなどを話しもありました。群馬、長野、山梨県ごとに山岳遭難時の県警がどのように対応するか異なるとのこと。
 冬の谷川岳で遭難したパーティーを救出するため、断崖絶壁を下って生存者を救助して、すでに死亡していた人はヘリでピックアップできるところまでその遺体を移動したそうです(死亡の最終確認はたしか医師や警察でしたか)。沢に滑落して死亡した人を担架で山から降ろすなど、実際に搬出にあたった人の話しはためになります。スライドも臨場感あるし。
 ひとたび事故が発生すれば、救出のためには大勢の人の協力が必要になるのだと分かりました。そして、警察や地元の捜索隊、民間のヘリなどの協力もありますが、原則は自分たちで解決するというのが前提です。それは、遭難パーティーの当事者であれば自力での脱出に全力をあげるのは当然ですが、山岳会に所属していれば会員として仲間の救出に向かうということです。
 そうはいっても、救出できる体力や技術がなければ、行くだけ足手まといになってしまいます。個人で登っている場合もそうですが、特に会に所属して登山をする以上は、様々なレスキュー技術をしっかり覚えていかなければならないと思いました。
 で、机上講習を終えたあとは、例によって大宴会。 Cimg2083
 翌日は今にも雨が降りそうな空模様でしたが、マチガ沢近くまで車で行き、そこから本部と3班に分かれて、捜索訓練を開始しました。前日のうちに、遭難者を模した袋が捜索対象の範囲のどこかに置いてあり、それを探すわけです。尾根筋2班と沢筋1班です。今回の目的の一つは、本部を中心に無線で密に連絡を取るということ。それぞれの班が周囲を探しながらCimg2085登っていきます。
 普段の登山に比べれば、なんでもない距離なので疲れることはありません。やがて私のいる尾根筋の班は上部の林道に出て、そこから沢筋の班と合流することになりました。そのうち、沢筋の班から遭難者(袋)を見つけたとの無線が入り、私たちも沢を降り合流しました。残りの尾根筋班とも林道で合流し、本部のある駐車場に戻りました。
 別荘に戻ってから、ツエルトとスリングを使って人を運ぶ方法の練習などをして解散となりました。
 がつがつ登るだけでなく、こういう訓練をもっとやって身に付けなければならないと思った今日このごろです。

雪山に備えて

 雪山269266653_121の季節が迫ってきたので、装備を少しずつ揃えることにしました。
269266653_24
 昨日は、雪山で履ける登山靴と、併せてアイゼンを購入。
 登山靴はボリエールのスーパーラトック。
 アイゼンはペツル・シャルレのサルケンのレバーロックタイプです。
 早く足に馴染ませたいです。

 続いて、今日はダウンのインナーパンツを購入。
 モンベルのULダウンインナーパンツです。
    薄手のものですが、上半身に比べて下半身の防寒具をあまり持269266653_181っていないので買いました。

湯河原幕岩でクライミング

2006年11月12日
 日曜日は湯河原の幕岩というところでクライミングしてきました。前日の土曜日は雨だったので岩場は濡れているだろうと心配したのですが、まずは現地に行くことにしました。
 未明のうちに山の会の人を一人乗せて東京を出発。東名道、小田原を経て6時頃に到着。岩場周辺は幕山公園として整備されています。やっぱり岩場は少し湿っています。割れ目の中などは濡れているし。それでも、まずは身体慣らしにテントウムシロックで数本ずつ登りました。
 そうしているうちにクライミングをする人達がどんどんやってきました。講習会も開かれるらしく数十人の団体もいました。9時過ぎには同会の人が二人合流して、正面壁に移動しました。
 正面壁の左端のほうのルートを登ろうとしたところ、パラパラと雨が降ってきました。岩が濡れてしまい、たまらず荷物を置いたところに戻りました。少しするとまた晴れてきたので、スラブやカムを使うルートをいくつか登りました。
 その日最後に挑戦したルートでは途中で行き詰ってしまい、たまらずフォール。幸いどこも打ち付けることはありませんでしたが、チェストハーネスをしていないと上半身のほうが重いので逆さまになることを身をもって体験しました。その後も何度かトライするも越すことができず、結局、カラビナを一つ残地して降りました。敗退です。力量不足なのは分かっていますが、とても悔しいです。
 帰りの道路は渋滞だらけで大変でした。真鶴道路も小田原厚木道路も東名道も渋滞がちで、運転するほうがクライミングよりもずっと疲れます。伊豆方面に行くときは、帰りの渋滞のことを考えておかないと、行くのが億劫になってしまいそうです。
 途中、小田原で寿司を食べて(回転するやつですが)、空腹を満たすことができたのが救いです。

小川山でクライミング

2006年11月3~5日
 この3連休は、小川山でクライミングしてました。
 所属する山の会の創立35周年企画ということで、約30人が廻り目平に集まって、それぞれクライミングをしたり、金峰山を登ったりしました。私が廻り目平に来るのは今年6回目で、今シーズンはこれが最後でしょう。
 滞在する日数や何をするかは人それぞれですが、初日の3日の夜だけは全員で集まろうという決まりです。私は2日の夜に出発するグループに加わり、最後の5日まで滞在してました。

【3日】
 未明に到着してから、私は持参したテントで一人で寝ましたが、一人で寝ると寒くて寒くてツラかった。寝不足のまま朝を迎えました。天気は快晴。この日はマルチピッチのルートを目指す人達を除いて、クライミングをする人たちの身体にエンジンがかかるのが遅かったので、午前中は一人でボルダリングをすることにしました。そのため、今回はボルダリングマットも持参してます。
 ヴィクターで三日月ハングをやろうかと行ったのですが、人が沢山いたので諦めて犬岩に変更しました。

<犬岩(ボルダー)>
 犬岩のYMルーフという3級課題が以前から挑戦しながら登れていませんでした。同じ高さに手と足をかけてぶら下がり横移動する課題で、けっこう力が必要です。前半の右から左へのトラバースは先月来た時にできていて、今回はもっと余裕を持ってできました。
 で、最後に上に乗っ越すのですが、黒本というボルダリングのガイドブックを見ると、左端の5級課題につながっているように見えます。その場所につなげて行くとあっさり登ることができました。既にその5級は登れていたわけですから。
 マイミクのかずさんは5級につなげずその手前で上部のリップを取って直上できます。で、私は先月に続き今回も挑戦しました。リップを両手で持つところまではできるのですが、その後身体を持ち上げる前に手が離れてしまいます。結局諦めて、もとの5級につなげる方法でさらに2回ばかりYMルーフをやって、一応登ったことにしました。

<スラブ状岩壁(ルート)>
 11時頃にキャンプ場に戻ると、クライミングをする人たちがちょうど出発するところだったので、一緒に行くことにしました。がまスラブ近くのスラブ状岩壁です。易しいのを何本か登りました。日本100岩場というガイドブックを見ると、「オーウェンのために祈りを」というルートがあって、5・10cとあります。登ってみるとそれほど難しくないので、登ったところが違うのかグレード付けが少し易しめなのかもしれません。

 夕食の準備があるので、午後3時にはテント場に戻ると、大型のテントが何張りも増えていて、会員の人たちが沢山集まっていました。さっそく夕食の支度にかかりました。私のいるグループでは、お好み焼きを作りました。他のグループもキノコ鍋やポトフなど、普段の山の食事ではありつけない手の込んだ料理をつくってます。暗くなってくるとぐんぐん気温が下がり寒くなってきます。ここ廻り目平キャンプ場は焚き火ができるので、薪や枯れ木を集めて焚き火をしました。
 この焚き火というのが良いもので、時々薪をくべながらじっと見ているだけでも飽きないものですが、今回はみんなでお酒を飲みながらワイワイ騒いでいました。お酒もビール、日本酒、焼酎、ワインなどがあちこちから出てきます。
 さらに30数人全員で焚き火を囲んで輪になって歌も歌いました。山関係の歌が多いのですが、普段なら恥ずかしくて歌わないような小学校や中学校の音楽の授業に出てくる歌もあります。こういう機会じゃないとなかなか歌うことはないので、楽しかったです。周りのキャンパーの人たちにはうるさくて迷惑だったでしょうが。
【4日】
 昨夜は7人用テントに7人ぎゅうぎゅうで寝たので、寒いどころかちょっと暑いくらいでした。さて、二日酔い気味の中、朝6時に起きました。ほかの人たちもわらわらとテントから出てきます。この日も快晴。朝食は、パンに卵やソーセージを乗せたものです。今日は早々に帰ってしまう人たちもいれば、金峰山を登ってから夕方に帰るグループもあります。

<ヴィクター(ボルダー)>
 さて、一緒にクライミングする人たちがすぐに出発するわけではないと言うので、また一人でボルダリングをすることにしました。前日、登るのをやめたヴィクターに行きました。まずはアップ代わりにコンケーブという5月に初めて登れるようになった3級課題に挑戦しました。この課題では、これまで左手をあらかじめちょっと高いところにあるホールドにかけていました。そこより右下の浅めのホールドからスタートするほうがちょっと難しくなるのですが、それができませんでした。マイミクのかずさんは軽々とできるので、今回、その右下の位置から始めてみました。すると、あっさりスタートできて、そのまま上まで登りました。やった、やった。

<がまスラブ(ルート)>
 一度、テント場に戻ってから、みんなでがまスラブに行きました。ガイドブックを見ると「白いフレーク(5・10b)」というのがあります。
 中間部にフレーク状の小さなせり出しがあり、その上は手の指を小さな穴に引っ掛けながら足はスメアリングで登っていくという感じです。
 一度目に私が登ったときはフレークの左側を持って登ったのですが、トップロープを張った後に同じ会の別グループの人に聞くと、左側は持たずにアンダーだけでいかなければならないと言われました。
 それではと言うことで、私は左手アンダーで右手の中指をフレークにある穴にかけ、右足をフレークの縁にかけて荷重し乗っ越しました。それを見て、一緒に登っていた人たちも似たようなムーブで登ることができました。どうも5・10cというほど難しくはないようです。

<続おじさん岩(ルート)>
 がまスラブに程近い続おじさん岩というところに3人で移動しました。丸っこくてボルダリング的な感じの岩です。その岩の中央部に5・10bのルートがあるようなので、そこを登ることに。まずは私がリードで登ってトップロープをかけることになったのですが、なんだかとても難しくてまるで登れません。危険なので、左に回りこんで登り、あらかじめ二つばかりクリップしてトップロープにしました。
 トップロープにしたので、少し安心してやり直しましたが、極小のホールドばかりで本当に5・10bなのかと疑問が沸いてきました。ほとんどロープに引き上げられる感じで核心部を越え、岩の上部にある残置スリングと幹を使ってトップロープ支点を作ってロワーダウンしました。それを使って他の二人も登りましたが、相当に苦労してました。
 そこでガイドブックを確認すると、どうやら5・11aに取り付いていたようです。どうりで難しいわけです。
 私は最後にもう一度挑戦しました。二度目だったこともあり、一度目よりはロープのお世話にならずに登れました。ムーブも少し改善できたし。岩にほとんど爪を立てながら登る感じなので痛いです。これが5・11aの難しさなのかと思いました、う~む。でも、挑戦できて良かったです。

 テント場に戻り、夕食の支度にとりかかるまで少し時間があったので、ボルダリングがどういうものか見てみたいという人たちのために、くじら岩を見に行くことにしました。
 くじら岩の周りには沢山のボルダラー達がいて、エイハブ船長(1級)の下あたりにも沢山のマットが敷かれていました。アルパインクライミングとはまるで違う雰囲気の岩登りの様子が、始めてみた人たちには驚きだったようです。しばらく見てからキャンプ場に戻りました。
 この日のうちに多くの人が帰ってしまい、残ったのは約10人。食料の買出しに行こうかという話もあったのですが、先に帰った人たちが残していってくれた材料で、今夜と翌朝の分は十分賄えそうです。夕食のあと、焚き火を囲んでお酒を飲み、いよいよ寒くなってくると、さらにテントの中で夜遅くまで飲んでました。
【5日】
<小川山レイバック(ルート)>
 最終日も6時には起床したのですが、マルチピッチのルートに行く人達を除いて、他の人たちはのんびりしてます。前の日から私はクラックを登ってみたいと主張していたのですが、それを聞いたベテランの人が「Sくん(私のこと)がトップロープ張ってくれるなら、みんなで小川山レイバックを登りに行こう」と言います。小川山レイバックがクラッククライミングの入門ルートとして有名なのは知っていましたが、初めてのクラックでいきなりのリードということで、俄然やる気がでてきました。
 クラックをリードで登るということはキャメロットなどのナチュラルプロテクションが必要です。私はまだカム類は持っていません。今回のように大勢で登りに来るメリットの一つは、みんなのを借りて同サイズのカムが揃えられるところです。以前、岩の隙間でカ263538234_163263538234_8のセットの練習はちょっとやったことがあります。
 6人で小川山レイバックのある親指岩に着きました。始めて見た親指岩の造形にちょっと驚きました。ほぼ90度のコーナークラックが走り、上部は庇のように岩がかぶさる感じになっています。近代建築の巨匠ル・コルビュジェが設計した「ロンシャンの教会」(写真で見ただけですが)の外観が頭に浮かびました(なんとなく感じが似ていませんか?)。
 取り付きのところなどは岩が手摺りのように立っていて、待っている人達がセルフビレイしなくても良いくらいのスペースがあります(ビレイヤーのセルフビレイにちょうど良さそうな木があったり地面が整地されているのは、人の手によるものでしょうが)。
 さて、クラックの幅を確認して、0.5~2番のキャメロットを揃えました。1番、2番は複数揃えました。クラックに手を入れてみると手のひら全体までは入らずハンドジャミングができないようなので、名前のとおりレイバックで登ることにしました。まずは安全のため、1mほど登って最初のカムをセットしておきました。
 いよいよ、クライミング開始です。両手はレイバック、左足先はクラックにかけ、右足は右壁面に押し当てます。その体勢でじわじわと登っていきます。大変なのが、片手で保持しながらハーネスからキャメロットをはずしクラックにセットするところ。もたもたしていると保持している手が外れそうになり、フォールする恐怖感を感じます。なんとかカムをかませ、引張って確認してロープをクリップします。これだけの作業がものすごく大変で、たまらずレストしました。オンサイト狙いなんて無理な話でした。結局、中間テラスまでにカムを3つ使いました。0.75番から1番あたりを使ったと思います。ここまでで既に前腕がパンプ気味…、はたして登れるのでしょうか?
 しばらく休んでから、残りの上部のクラックに取りかかりました。下部に比べて少しクラック幅が広いので、手のひらが入りジャミングができます。普段使わない手の甲側を岩に押し当てるので痛いです。でも、レイバックよりは腕への負担が軽いのが分かります。クラックに手刀をサクリ、サクリと差し込んでいく感じです。それでもカムをセットするたびにレストしてました。最後の乗っ越す手前まででさらにカムを3つ使いました。1~2番です。
 で、この最後の乗っ越しが思ったより大変で、垂直のクラックが乗っ越す先ではほぼ水平に続いているので、そこにジャミングしながら身体を持ち上げていきます。腰の位置ががリップを越えれば一安心なのですが、それがなかなかできず、たまらずレストしました。両腕の前腕が痺れてきました。ムーブを少し修正して再挑戦するとようやく超えることができました。やった!
 ランニングを取るたびにレストしてましたが、クラッククライミングデビューできました。ペツルのボルトが二つあり、それぞれにカラビナがかかっています。それを使ってトップロープをセットし、ロワーダウンしながらカムを回収していきました。下に着くと、ものすごく喉が渇いているのに気づきました。腕もパンパンだし。
 続いて待っていた人達が登りました。その間に、このルートの裏側にあるクレイジー・ジャムというもっとずっと難しいクラックを見てきました。圧倒されます。こんなところを登ってしまう人がいるわけですから驚きです。

 キャンプ場に一旦戻ってから3人でくじら岩を見に行きました。近くのスパイヤーという岩をしばらくいじってからキャンプ場に戻り、テントを撤収して帰路につきました。帰りの高速道路は渋滞だらけでした。
  この3日間は数こそ登れませんでしたが、自分のフルパワーで登るようなルートに挑戦できたので充実感があります。

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