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小川山でクライミング

2006年11月3~5日
 この3連休は、小川山でクライミングしてました。
 所属する山の会の創立35周年企画ということで、約30人が廻り目平に集まって、それぞれクライミングをしたり、金峰山を登ったりしました。私が廻り目平に来るのは今年6回目で、今シーズンはこれが最後でしょう。
 滞在する日数や何をするかは人それぞれですが、初日の3日の夜だけは全員で集まろうという決まりです。私は2日の夜に出発するグループに加わり、最後の5日まで滞在してました。

【3日】
 未明に到着してから、私は持参したテントで一人で寝ましたが、一人で寝ると寒くて寒くてツラかった。寝不足のまま朝を迎えました。天気は快晴。この日はマルチピッチのルートを目指す人達を除いて、クライミングをする人たちの身体にエンジンがかかるのが遅かったので、午前中は一人でボルダリングをすることにしました。そのため、今回はボルダリングマットも持参してます。
 ヴィクターで三日月ハングをやろうかと行ったのですが、人が沢山いたので諦めて犬岩に変更しました。

<犬岩(ボルダー)>
 犬岩のYMルーフという3級課題が以前から挑戦しながら登れていませんでした。同じ高さに手と足をかけてぶら下がり横移動する課題で、けっこう力が必要です。前半の右から左へのトラバースは先月来た時にできていて、今回はもっと余裕を持ってできました。
 で、最後に上に乗っ越すのですが、黒本というボルダリングのガイドブックを見ると、左端の5級課題につながっているように見えます。その場所につなげて行くとあっさり登ることができました。既にその5級は登れていたわけですから。
 マイミクのかずさんは5級につなげずその手前で上部のリップを取って直上できます。で、私は先月に続き今回も挑戦しました。リップを両手で持つところまではできるのですが、その後身体を持ち上げる前に手が離れてしまいます。結局諦めて、もとの5級につなげる方法でさらに2回ばかりYMルーフをやって、一応登ったことにしました。

<スラブ状岩壁(ルート)>
 11時頃にキャンプ場に戻ると、クライミングをする人たちがちょうど出発するところだったので、一緒に行くことにしました。がまスラブ近くのスラブ状岩壁です。易しいのを何本か登りました。日本100岩場というガイドブックを見ると、「オーウェンのために祈りを」というルートがあって、5・10cとあります。登ってみるとそれほど難しくないので、登ったところが違うのかグレード付けが少し易しめなのかもしれません。

 夕食の準備があるので、午後3時にはテント場に戻ると、大型のテントが何張りも増えていて、会員の人たちが沢山集まっていました。さっそく夕食の支度にかかりました。私のいるグループでは、お好み焼きを作りました。他のグループもキノコ鍋やポトフなど、普段の山の食事ではありつけない手の込んだ料理をつくってます。暗くなってくるとぐんぐん気温が下がり寒くなってきます。ここ廻り目平キャンプ場は焚き火ができるので、薪や枯れ木を集めて焚き火をしました。
 この焚き火というのが良いもので、時々薪をくべながらじっと見ているだけでも飽きないものですが、今回はみんなでお酒を飲みながらワイワイ騒いでいました。お酒もビール、日本酒、焼酎、ワインなどがあちこちから出てきます。
 さらに30数人全員で焚き火を囲んで輪になって歌も歌いました。山関係の歌が多いのですが、普段なら恥ずかしくて歌わないような小学校や中学校の音楽の授業に出てくる歌もあります。こういう機会じゃないとなかなか歌うことはないので、楽しかったです。周りのキャンパーの人たちにはうるさくて迷惑だったでしょうが。
【4日】
 昨夜は7人用テントに7人ぎゅうぎゅうで寝たので、寒いどころかちょっと暑いくらいでした。さて、二日酔い気味の中、朝6時に起きました。ほかの人たちもわらわらとテントから出てきます。この日も快晴。朝食は、パンに卵やソーセージを乗せたものです。今日は早々に帰ってしまう人たちもいれば、金峰山を登ってから夕方に帰るグループもあります。

<ヴィクター(ボルダー)>
 さて、一緒にクライミングする人たちがすぐに出発するわけではないと言うので、また一人でボルダリングをすることにしました。前日、登るのをやめたヴィクターに行きました。まずはアップ代わりにコンケーブという5月に初めて登れるようになった3級課題に挑戦しました。この課題では、これまで左手をあらかじめちょっと高いところにあるホールドにかけていました。そこより右下の浅めのホールドからスタートするほうがちょっと難しくなるのですが、それができませんでした。マイミクのかずさんは軽々とできるので、今回、その右下の位置から始めてみました。すると、あっさりスタートできて、そのまま上まで登りました。やった、やった。

<がまスラブ(ルート)>
 一度、テント場に戻ってから、みんなでがまスラブに行きました。ガイドブックを見ると「白いフレーク(5・10b)」というのがあります。
 中間部にフレーク状の小さなせり出しがあり、その上は手の指を小さな穴に引っ掛けながら足はスメアリングで登っていくという感じです。
 一度目に私が登ったときはフレークの左側を持って登ったのですが、トップロープを張った後に同じ会の別グループの人に聞くと、左側は持たずにアンダーだけでいかなければならないと言われました。
 それではと言うことで、私は左手アンダーで右手の中指をフレークにある穴にかけ、右足をフレークの縁にかけて荷重し乗っ越しました。それを見て、一緒に登っていた人たちも似たようなムーブで登ることができました。どうも5・10cというほど難しくはないようです。

<続おじさん岩(ルート)>
 がまスラブに程近い続おじさん岩というところに3人で移動しました。丸っこくてボルダリング的な感じの岩です。その岩の中央部に5・10bのルートがあるようなので、そこを登ることに。まずは私がリードで登ってトップロープをかけることになったのですが、なんだかとても難しくてまるで登れません。危険なので、左に回りこんで登り、あらかじめ二つばかりクリップしてトップロープにしました。
 トップロープにしたので、少し安心してやり直しましたが、極小のホールドばかりで本当に5・10bなのかと疑問が沸いてきました。ほとんどロープに引き上げられる感じで核心部を越え、岩の上部にある残置スリングと幹を使ってトップロープ支点を作ってロワーダウンしました。それを使って他の二人も登りましたが、相当に苦労してました。
 そこでガイドブックを確認すると、どうやら5・11aに取り付いていたようです。どうりで難しいわけです。
 私は最後にもう一度挑戦しました。二度目だったこともあり、一度目よりはロープのお世話にならずに登れました。ムーブも少し改善できたし。岩にほとんど爪を立てながら登る感じなので痛いです。これが5・11aの難しさなのかと思いました、う~む。でも、挑戦できて良かったです。

 テント場に戻り、夕食の支度にとりかかるまで少し時間があったので、ボルダリングがどういうものか見てみたいという人たちのために、くじら岩を見に行くことにしました。
 くじら岩の周りには沢山のボルダラー達がいて、エイハブ船長(1級)の下あたりにも沢山のマットが敷かれていました。アルパインクライミングとはまるで違う雰囲気の岩登りの様子が、始めてみた人たちには驚きだったようです。しばらく見てからキャンプ場に戻りました。
 この日のうちに多くの人が帰ってしまい、残ったのは約10人。食料の買出しに行こうかという話もあったのですが、先に帰った人たちが残していってくれた材料で、今夜と翌朝の分は十分賄えそうです。夕食のあと、焚き火を囲んでお酒を飲み、いよいよ寒くなってくると、さらにテントの中で夜遅くまで飲んでました。
【5日】
<小川山レイバック(ルート)>
 最終日も6時には起床したのですが、マルチピッチのルートに行く人達を除いて、他の人たちはのんびりしてます。前の日から私はクラックを登ってみたいと主張していたのですが、それを聞いたベテランの人が「Sくん(私のこと)がトップロープ張ってくれるなら、みんなで小川山レイバックを登りに行こう」と言います。小川山レイバックがクラッククライミングの入門ルートとして有名なのは知っていましたが、初めてのクラックでいきなりのリードということで、俄然やる気がでてきました。
 クラックをリードで登るということはキャメロットなどのナチュラルプロテクションが必要です。私はまだカム類は持っていません。今回のように大勢で登りに来るメリットの一つは、みんなのを借りて同サイズのカムが揃えられるところです。以前、岩の隙間でカ263538234_163263538234_8のセットの練習はちょっとやったことがあります。
 6人で小川山レイバックのある親指岩に着きました。始めて見た親指岩の造形にちょっと驚きました。ほぼ90度のコーナークラックが走り、上部は庇のように岩がかぶさる感じになっています。近代建築の巨匠ル・コルビュジェが設計した「ロンシャンの教会」(写真で見ただけですが)の外観が頭に浮かびました(なんとなく感じが似ていませんか?)。
 取り付きのところなどは岩が手摺りのように立っていて、待っている人達がセルフビレイしなくても良いくらいのスペースがあります(ビレイヤーのセルフビレイにちょうど良さそうな木があったり地面が整地されているのは、人の手によるものでしょうが)。
 さて、クラックの幅を確認して、0.5~2番のキャメロットを揃えました。1番、2番は複数揃えました。クラックに手を入れてみると手のひら全体までは入らずハンドジャミングができないようなので、名前のとおりレイバックで登ることにしました。まずは安全のため、1mほど登って最初のカムをセットしておきました。
 いよいよ、クライミング開始です。両手はレイバック、左足先はクラックにかけ、右足は右壁面に押し当てます。その体勢でじわじわと登っていきます。大変なのが、片手で保持しながらハーネスからキャメロットをはずしクラックにセットするところ。もたもたしていると保持している手が外れそうになり、フォールする恐怖感を感じます。なんとかカムをかませ、引張って確認してロープをクリップします。これだけの作業がものすごく大変で、たまらずレストしました。オンサイト狙いなんて無理な話でした。結局、中間テラスまでにカムを3つ使いました。0.75番から1番あたりを使ったと思います。ここまでで既に前腕がパンプ気味…、はたして登れるのでしょうか?
 しばらく休んでから、残りの上部のクラックに取りかかりました。下部に比べて少しクラック幅が広いので、手のひらが入りジャミングができます。普段使わない手の甲側を岩に押し当てるので痛いです。でも、レイバックよりは腕への負担が軽いのが分かります。クラックに手刀をサクリ、サクリと差し込んでいく感じです。それでもカムをセットするたびにレストしてました。最後の乗っ越す手前まででさらにカムを3つ使いました。1~2番です。
 で、この最後の乗っ越しが思ったより大変で、垂直のクラックが乗っ越す先ではほぼ水平に続いているので、そこにジャミングしながら身体を持ち上げていきます。腰の位置ががリップを越えれば一安心なのですが、それがなかなかできず、たまらずレストしました。両腕の前腕が痺れてきました。ムーブを少し修正して再挑戦するとようやく超えることができました。やった!
 ランニングを取るたびにレストしてましたが、クラッククライミングデビューできました。ペツルのボルトが二つあり、それぞれにカラビナがかかっています。それを使ってトップロープをセットし、ロワーダウンしながらカムを回収していきました。下に着くと、ものすごく喉が渇いているのに気づきました。腕もパンパンだし。
 続いて待っていた人達が登りました。その間に、このルートの裏側にあるクレイジー・ジャムというもっとずっと難しいクラックを見てきました。圧倒されます。こんなところを登ってしまう人がいるわけですから驚きです。

 キャンプ場に一旦戻ってから3人でくじら岩を見に行きました。近くのスパイヤーという岩をしばらくいじってからキャンプ場に戻り、テントを撤収して帰路につきました。帰りの高速道路は渋滞だらけでした。
  この3日間は数こそ登れませんでしたが、自分のフルパワーで登るようなルートに挑戦できたので充実感があります。

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