« アイス~♪(八ケ岳でアイスクライミング・小同心クラック) | トップページ | アイス~♪(八ケ岳でアイスクライミング2) »

雪~♪(甲斐駒ケ岳で冬山登山)

2006年12月15夜~17日
 年末年始に長めの山行の予定があるので、それまでに少しでも雪山に慣れておくことと体力づくりを目的に、この週末もまた山登りへ。
 今回は南アルプスの名峰・甲斐駒ケ岳。個人的には高校2年と3年の夏に登って以来なのでずいぶん昔の話です。その時はいずれも黒戸尾根から登り、2年の時は北沢峠経由で仙丈岳にも登り、3年の時は仙水峠経由でアサヨ峰から広河原へ。
 この黒戸尾根。登山口の竹宇駒ケ岳神社から山頂までの標高差が約2,200mもあって、登りごたえがあります。登山口を朝発って一日で山頂まで行かずに途中の七丈小屋で一泊するのが通常のようです。
 近くの尾白川渓谷の黄蓮谷(おうれんだに)は沢登りで知られていますし、アイスクライミングのスポットとしても人気があるそうです。
 サントリーのウイスキー工場・白州蒸留所があるのもこの山の近くで、工場見学ではウイスキーの試飲ができます(ドライバーの方は厳禁、その代わりジュースが飲めるはず)。

【甲斐駒ケ岳(黒戸尾根)雪山登山】
 今回は所属する山の会の人と二人、雪山登山の経験を少しでも積もうということで甲斐駒ケ岳へ。金曜日深夜に中央高速道の須玉ICで降り、道の駅「はくしゅう」にテントを張って仮眠。翌朝、登山口の竹宇駒ケ岳神社の駐車場へ。
 装備は、七丈小屋に泊まれるかどうか不明確なこともあり一応テントを持っていくことに。水場が凍っているかもしれないからと水も3Lほど。コース中、確保するようなところはないのですが、各自ヘルメット・ハーネスとビナ・スリング少々と共同装備で30m補助ロープも。結果的に使わないものだらけでしたが、歩荷訓練と思って背負いました。それでも私のザックの重さは背負った感じで20㎏台前半くらいかと。極端に重いわけではありません。
 土曜日の天気は快晴。朝7時過ぎに駐車場を発ち、登山の無事を祈って神社でお参りをして、吊り橋を渡りました。神社の社殿が真新しくなっており、あとで知ったのですが数年前に焼失して昨年再建されたばかりとのこと。
 落ち葉で敷き詰められた登山道をテクテクと登っていきます。こまめに休憩をとって高度を上げていきます。何時間か歩くと雪がちらほらと現れてきました。そのうち完全に雪の上を歩くようになり、刃渡りという切り立った岩場に着きました。切り立っているとは言っても、クサリもあるし落ちそうになるほど怖い場所ではありません。
 鳳凰三山方面と富士山が眺められます。八ヶ岳の広々とした南麓も見事で、先週はあそこでアイスクライミングをやったんだなぁと、つい先日のことなのにずいぶん前のことのように感じました。
 刀利天狗も越え、ようやく五合目小屋に到着。これだけ歩いてくると二人ともさすがに疲れてきてペースが落ちてきます。五合目小屋は数年前に小屋番のおじいさんが亡くなって以来閉鎖されたそうで、テント場として使えるだけです。
 雪の上を進んでいるのでアイゼンを装着したいところですが、とりあえず七丈小屋まではアイゼン無しで頑張ることにしました。ハシゴやクサリ場を進み、午後2時過ぎにようやく七丈小屋に到着。第一と第二の二つの小屋があり、小屋番がいる第一が開いているようです。中に入ると、ストーブの火がついていて暖かいです。
 予報では、明日の天気は崩れる可能性があったので、頑張って今日中に頂上を往復しようかとも相談したのですが、小屋番の人の話では、ラッセルした最初のパーティーは往復に6時間かかったとのこと。小屋の暖かさにすっかり気が緩んでしまったこともあり、当初の予定どおり今日の行程はこれで終えることにしました。
 事前にネットで調べたところでは、第一小屋は10月中旬に閉鎖されて第二小屋は通年利用できるはずでした。実際には、冬でも少なくとも週末は小屋にいるようにしているとのことで、我々も暖かい小屋泊まりを満喫できることになるのです。この季節は食事の提供はないので、素泊まり3,000円。
 水は小屋の中に大きなタンクが置いてあります。それよりも、ストーブに大きなヤカンが乗せられてそのお湯を飲用に使ってよいというので、ものすごくガスが節約できます。室内は暖かくて裸足でいられるし、このストーブは一晩中つけっぱなしなので寒い思いをせずに眠ることができます。テント泊に備えて冬用シュラフや防寒着をたくさん持っていったのですが、象足などは全く必要ありませんでした。もちろん、担ぎ上げたテントも水も不要でした。
 いったん靴を脱いで横になると動きたくなくなるもので、夕食を作り始める夕方まで、寝転がってだらだらとおしゃべりしながら過ごしていました。そのうち、ほかの登山者もぞくぞくと小屋に入ってきました。アイスクライミング装備の人たちもいます。というより、普通の登山よりアイス目的の人たちのほうが多いくらいです。ただ、話しではまだ十分に氷が発達していないようです。
 今回の食事は私が担当。炊き込みご飯の素と一緒に2合のお米を炊いて、青椒肉絲(チンジャオロースー)のレトルトに生野菜のピーマンを加えてフライパンで炒めました。そのほかにお湯で溶かすだけのスープなどの夕食でした。午後8時には他の人達も寝始めたので、我々も3時半に起きることにして床につきました。

 まだ真っ暗な中、起きて小屋の外に出てみると、ちらちらと雪が舞っていますが、心配していたほど風はありません。これなら登れそうです。小屋に入り、もう一人も起きたので昨夜の残りのご飯を温めて食べました。未だ明るくならない午前5時頃、ヘッドランプの灯りを点けて出発。今朝は我々よりも先に登っている人はまだいないようで、昨日のトレースをたどって登って行きます。トレースを外すと、踏み固められていないのでズボッとヒザくらいまで足が潜ってしまいます。
 しばらくすると先頭を行く同行者が疲れてきたようなので、先頭を交替することにしました。トレースが残っているとはいえ、夜に降り積もった分もあるので後続よりも体力を使います。暗いながらも頂上が近づくにつれて樹木もまばらになってくるのが分かります。その一方で、トレースがほとんど消えているところもあり、余計な体力を使わないためにも足跡を探しながら登って行きます。少し斜度のあるところではピッケルを頼りにします。
 壊れた鳥居跡が残る八合目(昔来た時は、しっかり石造の鳥居が建っていました)を越え、クサリに頼るような岩場も過ぎました。それほど深い積雪ではないはずですが、先頭は疲れます。トレースのない斜度のきついところではキックステップでアイゼンのCimg2511前爪をしっかり雪面に突き刺します。
 出発から3時間ほどでようやく頂上に到着。昔登った時に記念写真を撮った石のお社があります。同行者の温度計を見ると氷点下9~10度くらいです。もちろん寒いのですが、寒すぎて痺れるというほどではありません。吹きっさらしの場所ですから長居は無用です。記念写真を撮って、早々に下山することに。すでに明るくなっている時間帯のはずですが、ガスっていて薄暗いです。
 下りは楽チンです。かかとで雪面を崩すようにしてどんどん下っていきます。後から小屋を発った人達とすれ違いました。小屋までの下りは登りの半分も時間がかかりませんでした。小屋に戻ると、おしるこを作って食べました。甘いもので空腹が満たされます。他にもスープやお茶など水分をたくさん取りました。夏と違ってダラダラと汗をかきづらい冬では、水分摂取を怠りがちになってしまいます。寒くても身体から水分が失われているので、お茶などを飲むようにしなければならないそうです。
 のんびり荷物をまとめて小屋を出たのは午前11時過ぎ。アイゼンとピッケルに大型ザックを背負って、どんどんと下って行きます。登りで通った五合目小屋や刃渡りを過ぎ、刀利天狗を過ぎてもまだ雪が残っています。昨日よりも下のほうまで雪があるので昨夜のうちに降ったのが分かります。相当下ってからようやくアイゼンを外し、落ち葉をガサガサと踏みながら午後3時に登山口の神社に到着。新しい登山靴の靴擦れには困りましたが、体力的にはものすごく疲れたという感じではありません。高校生の時に登った時はヘトヘトだったと思いますが。
  帰りは近くにある尾白の湯という立ち寄り温泉に行きました。700円です。新しい施設のようで、建物がとてもきれいで、内湯も露天風呂もゆったりと広い作りになっています。
今回の山行は、暖かい小屋に泊まれたという点が大きくて、思っていたよりも楽で、ずっと快適なものとなりました。今後予定されている雪山では、このような楽な思いはそうそうできないでしょうから、体調を崩さないようにして臨みたいと思います。それから、まだまだ足りない装備も揃えていかないと。出費がとても痛いですが。

« アイス~♪(八ケ岳でアイスクライミング・小同心クラック) | トップページ | アイス~♪(八ケ岳でアイスクライミング2) »

雪山登山」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1219264/29830514

この記事へのトラックバック一覧です: 雪~♪(甲斐駒ケ岳で冬山登山):

« アイス~♪(八ケ岳でアイスクライミング・小同心クラック) | トップページ | アイス~♪(八ケ岳でアイスクライミング2) »

2016年12月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
無料ブログはココログ