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アイス~?(八ケ岳で少しだけIC)

  2007年1月5~7日
 年越しの槍ヶ岳から帰って来て中三日で今度は八ヶ岳へ。
 3連休を利用して今期3度目のアイスクライミングの計画です。
 ところが、出発前の天気予報は最悪。
 日本海側と太平洋側から二つの低気圧が接近していて大雪の予報。さらに北海道あたりで合体して一つになると台風並みの勢力に発達して強風に見舞われるらしい。
 TVの気象予報士によると、一日に気圧が24hPa以上下降する低気圧を「爆弾低気圧」といい、今回のは40hPaくらい下降するらしいから相当に強そうだ。

 実は当初、南アルプスの戸台に行く予定だったのですが、某メーリングリストの情報によると戸台はほとんど氷結していないとのことで、直前になって八ヶ岳に変更しました。今年はアイスクライミングのはずれ年だという人もいます。しかし、思い切ってアックスを買った私としては諦めるわけには行きません。氷結の状態が悪いなら悪いなりに、買ったばかりのアックスを使ってアイスをしたいと思っています。

 さて、天気の心配をしながらも我々3人は金曜日深夜に美濃戸口へ到着。山荘の休憩スペースの中で仮眠。
 未明5時に起きると少し雪が積もっていた。降雪もあるし。出発の支度をしていると、先月末にジョウゴ沢を下降中に会った所属する山の会の元会員の人がやってきた。この山荘で寝ていたそうで、三日前から八ヶ岳でアイスをやっていて、天気が崩れるという予報を聞いて降りてきたとのこと。
 いつもどおり車で赤岳山荘の駐車場まで移動。今回の私の荷物の重量は共同装備のテントを含め約28.5㎏。ベースとなる赤岳鉱泉までは林道と緩やかな山道を2時間も歩きません。ここのところ重荷を背負っての歩行に慣れてきて、30㎏を下回っていればそれほど苦にならなくなってきました。
 雪降る中、堰堤広場を過ぎ9時頃には赤岳鉱泉のテント場に着きました。アイスキャンディーが前回来た時よりも大きくなっています。雪が湿雪らしく、ウェアがものすごく濡れています。そこでテントを張り終えてから山荘のストーブで乾かすことにしました。風はそれほどないのですが振り続ける雪に、メンバーのやる気も低下気味。結局、ストーブのCimg2965周りで濡れた服を乾かしながら11時頃まで過ごしていました。
 意を決してジョウゴ沢に向けて出発。F1は雪に覆われた状態です。それを巻いてF2に着くと、F1よりは氷が見えていますが、滝の足元に大きな穴が開いていました。もしかしたら誰かが踏み抜いてしまったのかもしれません。ここで登ってもあまり楽しくないからということで、テント場に引き返すことにしました。おニューのクォークを試すことができず残念。一人残って登るわけにもいかないし。
 戻るとCimg2968一時間ほどの間にテントの上にずいぶんと雪が積もっています。再び山荘のストーブで濡れた服を乾かしながら、だらだらと過ごしていました。もうこの日は登らないからと持ってきた缶ビールも飲むことに。午後3時半頃まで過ごしてからテントに戻り、夕食の鍋料理を食べて寝ました。う~む、不完全燃焼だ。

 翌日曜日も深々と降り続けています。ずいぶんと積もっていてテントを撤収するのが大変そうです。この降雪なのでジョウゴ沢へも大同心沢へも行くのをやめて、南沢大滝・小滝に行くことにしました。一旦車に戻ってから南沢に行くというのでテントを撤収。スコップで除雪してからテントをたたみました。雪と氷が付いたテントはとてもかさ張ります。この朝下山するのは我々が最初らしく雪に埋まったトレースをラッセルしながら進みます。
 先頭は私。ラッセルといってもヒザ下なら大したことはありません。ところが吹き溜まったところで腰よりも深い雪を掻き分けて進むのはものすごい重労働でした。わずか10mほどでしたが、目の前の雪を手でどかさないと、足の力だけではとても払いのけられません。後で聞いたところによると、こういう深雪を進むのにはコツがいるそうです。あまりに疲れたので先頭を交代。下るにつれて積雪も減り、駐車場に到着。アイス装備だけを持って南沢大滝・小滝を目指しました。途中、滝を見つけるのに迷ったりもしながら、南沢小滝に到着。2パーティーが登っています。装備を身に付けているところで同行のメンバーが不調を訴え、先に降りて美濃戸山荘に待っていると言い出したので、結局二人で1本ずつだけ登ることに。氷の状態はグサグサで柔らかく以前雪も降り続けていましたが、やる気満々の私としては再び不完全燃焼の気分。
 まずは、私のビレイでもう一人の同行者がリードで登ることになりました。氷が柔らかいため登りづらそうです。2~3m程のところにスクリューで一つ目のランナーを取りました。さらに登ってスクリューよりも上に足が来たところで、突然フォール!
 おっ!と思い、身体を後ろに倒しながら確保しました。落ちた高さは3~4mほどでしょうか。横向きに落ちた身体は幸いどこにもぶつからなかったようです。雪面まで数十㎝を残してグランドフォールを避けられました。下が雪なので下まで落ちたとしても少しは衝撃を吸収してくれたのでしょうが。ハンギングビレイなら身体を沈めるような動きはできませんが、こういう場合はボディビレイの支点となる腰の高さを低くしたほうが瞬時に対応できることが改めて実感できました。アイゼンの刺さりが悪く左足のアイゼンが外れたのに続き、右足も外れてしまったとのこと。
 ちなみに、この同行者の人のフォールを止めたのは昨秋の三つ峠・越沢に続き三度目のこと。体験したくないこととはいえ、良くも悪くも岩と氷の両方で体験できました。それに、この氷結状態の中、スクリュー1本で支持できるのだということも分かりました。すっぽ抜けなくて良かった。まだ下山の支度をしていたもう一人の話によれば、隣りで見ていた別パーティーの人達は、落ちた瞬間目が点になっていたそうです。
 同行者が再び登ってロープを張り、続いて私がトップロープで登りました。小滝を登った先の潅木にかけられた残地スリングにロープを掛けなおし懸垂下降しました。
 これだけでアイスクライミングはお仕舞い。八ヶ岳くんだりまで来て一回しか登れなCimg2971かった…。ギアをザックに入れて下山しました。駐車場も数十㎝の雪で覆われており、林道に出るまでの数十mを車は体当たりでラッセルしました。帰りの中央道も飯田~小淵沢間が雪のため通行止めで諏訪南ICからは乗れませんでした。
  予定より一日早い帰宅となりました。今期どれだけアイスができるか分かりませんが、気持ちを入れ替えて次回に臨みたいと思います。

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