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2007年3月

千鳥ヶ淵

387496999_212s 2007年3月28日
 今日は江戸川橋のクライミングジムに行く前に、千鳥ヶ淵へ桜を見に行きました。ご覧のように満開にはまだ早いですが、けっこうな人出でした。

 桜を見た後は歩いて江戸川橋へ。
 ジムでは、空いているうちにロープ壁を何度も登りました。
 これまではボルダー壁をしばらくやった後に登るので疲れて簡単なルートしか登れなかったのですが、今日は初めから登ったことでこれまでより難しいルートを登れて楽しかったです。

わらじカツ丼

2007年3月24日
 水曜日の三峰ボルダーに続き、土曜日も再び秩父へ。
 山の会の人と二子山中央稜に行ってきました。昨秋にも別の人と中央稜には登っています。まだ暗いうちにR299を走り、小鹿野を過ぎて双子山登山道の入口に駐車。まずは中央稜を登ります。

 前回とはピッチを切るところを少し変えたので、前回核心だった3ピッチ目は2ピッチ目になりました。
 1ピッチ目はパートナーのリードで直上から右上。
 2ピッチ目は私のリードで登っていくとクラック状の核心に着きます。前回すでに登れているので、A0せずにフリーで通過。ここを越えたところでロープの残りが少なくなったので、大きなテラスまでは行かずピッチを切りました。見るとボルトが一つしかないので、あとはピナクルにスリングをかけて支点としました。
 3ピッチ目はそのテラスまでパートナーがリード。小休止してから後半の登りでCimg3393す。
 となりに見えるローソク岩では赤い服を着た人達が訓練をしているようです。後から中央稜を登ってきた人に聞いたら、彼らは県警の人達だそうで午後からTVの取材があってその予行をしているとのこと。
 4ピッチ目は私のリードでちょっとだけ登ってすぐにピッチを切りました。パートナーの人にもっとリードで登ってもらいたかったので。
 そんな感じで6ピッチ目までで登攀終了です。で下降するのですが、ここでミス。素直に登ったところを懸垂下降するかハイキング道を降りれば良かったものを、怪しい踏み跡を辿って降りてしまい、途中からそれ以上下れなくなってしまいました。仕方なく潅木を支点に懸垂下降しましたが、ここで相当時間を無駄にしてしまいました。

 午後からは祠エリアに移動しました。ここには他にも登っている人たちが何人もいました。このエリアはハング気味で、石灰岩特有というべきか、鍾乳洞のように岩塔が下に向かって垂れ下がっているようなのもあります。ここで2本のルートを登りました。まずはリードしてロープを張り、あとはトップロープで繰り返し登って練習しました。
 他の人たちが早々に帰っていってしまうので、我々も帰ることにしました。帰りは両神地区にある道の駅の温泉に寄り、続いて食事をすることに。

【わらじカツ丼】
 温泉施設の入口に「わらじカツ丼」なるもののチラシが置いてあり、どうやら小鹿野ではこれが名物で何軒ものお店があるらしい。チラシをたよりにいくつかお店を回るが定休日だったりで入れず。結局、4軒目の国道沿いにある「ようかみ食堂」へ。1,000円。出てきたのは丼ではなくお重でした。大きなカツが2枚乗っており満腹になります。この店の佇まいは地味そのもので、なかなか良かったです。

 最近、山の帰りに食事をする時に、地味で古めで小奇麗でない定食屋を探して入るというのにこだわっているので、わらじカツ丼が小鹿野の名物かどうかはともかく、私個人のそういう基準から言うとこの店はなかなか良いかも(失礼かな?)。つまり、遠出した際でも、旅行ガイドブックに出てくるような名物料理を食べるというのではなく、あえて普通に野菜炒め定食や唐揚げ定食を食べたいというわけです。なので、おしゃれなお店でお食事したいという方にはこの話しは参考にならないかと。

  ちなみに、後日ネットで調べたら「安田屋」というお店がこのわらじカツ丼の老舗として知られているようです。興味ある方は秩父方面にお出かけの際に食べてみるのも良いかも。

三峰ボルダー

2007年3月21日
 春分の日は、秩父の三峰ボルダーへ。三峰に行くのはおよそ1年ぶりです。
 千葉県に住む友人が前夜に私の家に車で来ることになっていて、少し仮眠してからまだ暗いうちに三峰に向かうことになっていました。

 前夜は山の会の集まりがあって、集まりのあとちょっと飲んでいこうということになりました。夜中には友人が来るし翌朝は早い出発だというのは分かっていたのですが、今回は友人の新車で行くことになっていて自分が運転することもないので、ついついお酒の誘惑にのってしまいました。山の会の事務所を出て、近くの店(和民)へ。飲み始めたのは9時半頃で、あっという間に日付を回ってしまいました。
 で、1時ちょっと前に友人から電話があり、私の家に着いたとのこと。「ごめんなさい、今すぐ帰ります」と言って急いで帰宅。職場から自転車で10分ほどのところに住んでいるのです。マンションの入口で友人が待っていました。「ひええ~、ごめんなさい」と再び謝罪。来ると分かっていて飲み続けていたのですから、申し開きもできません。反省。
 まあ、そんなこともありましたが、2時間ほど仮眠して、その友人の車でまだ暗いうちに出発。車は最近買い換えたばかりで、私は乗るのが初めて。一昨年秋の東京モーターショーの際にフィアットのブースに展示されているのを見てカッコいいなぁと思っていました。

 7時くらいに三峰ボルダーの左岸(グリーンゼブラ側)に到着。この日は、友人がCimg3371通っている船橋のクライミングジム・ロッキーからも二人来ることになっています。その二人は電車で三峰口駅に9時くらいに来ることになっているので、それまでにも少し登っておこうというわけです。7~9級の課題をちらほら登りました。それから車で三峰口へ行き、二人と合流。

 今度は右岸のエリアへ。山の斜面を降り川岸を上流へ。二人は外の岩場を登るのは初めてとのことで、本物の岩に触るのが新鮮なようです。良いですねぇ。それに、はじめに行った家出息子岩の課題をさくさくと登っているのは流石です。私はとても登れません。
 本の表紙の写真でも知られている草もち岩へ。ここのベロンチョ凹状という1級課題を皆でトライ。私は前回来たときに既に登れたので今回はその再確認です。この課題はパワー系ではないので、1級とはいえ私でも何とか手が出せるのです。
 それでもなか なか岩に取り付けません。何度もトライしますがどうしても乗り込めません。そのうち、一歩目の左足を置く位置を若干高くして、その分右手を置く位置を下げて、手に足となる右足の位置を手の上側に来るように修正しました。たしか前回もこんなふうにやったはずです。すると素直に身体があがりました。そのまま、手を伸ばし上部のホールドを取りクリアできました。やった。
 となりでは友人がペタシという初段に何度も挑戦しています。私もやってみましたが、取り付くことさえできません。難しいです。黒本の表紙写真を見て皆であれこれ挑戦してみたのですが、結局誰も登れませんでした。

 ほかに無名峰やシルクハット岩などをいじって帰りました。皆さん、お疲れさまでした。もっともっと登れるようになりたいものです。

富士山 雪上訓練

2007年3月16夜~18日

 17・18日は、富士山で雪山訓練でした。夏の富士山は中学生以来何度か登ったことがあり、昨夏も職場の人達を連れて登ったことはこの日記にも書きました。
 今回は、登頂を目指すなどというものではなく山腹で訓練をしたわけです。雪の富士は厳しくて、今年のお正月にも1,000m以上滑落する死亡事故が起きています。雪というより凍っており、斜度のきつくなる上部での転倒は命取りになるそうです。それに独立峰なので風が強いのです。
 それでも冬富士にいつの日か登ってみたいとはちょっと思います。
 さて、参加者は計8人。雪山初心者を含む何人かが都合でキャンセルし、残ったメンバーにはまったくの初心者がいなくなったため、予定されていた訓練内容のグレードを少し上げることになりました。私も初心者に近いはずなのですが、この冬の雪山で多少経験を積んで、初心者扱いはされませんでした。

 例によって、金曜日夜に車2台で出発し、道の駅「富士吉田」でテントを張って仮眠。尾翌朝は馬返しまで車で移動しました。途中の路面は所々に薄く雪があったのでノーマルタイヤで来ていた1台はチェーンを着けました。馬返しにも少ししか雪がなく、大雪だった昨年とは比べ物にならないくらい少ないそうです。
 馬返しから1合目、2合目…と5合目の佐藤小屋に向けて登って行くのですが、登山道は薄く積もった雪のすぐ下が凍っています。訓練の一環らしく持参したアイゼンはまだ装着しません。転倒しないように慎重に歩を進めます。それでも何人かは転び、頭を打った者もいました。自分は大丈夫だろうと思っていた私も前かがみに転び見事脳天を地面の氷に打ち付けました。目から火花が飛ぶような感じでコブになってしまいました。あとで気づいたのですがちょっと出血もしていたようです。
 たまらず4合目で全員アイゼンを着けることにしました。アイゼンをつけてしまえば、こっちのものです。氷に爪をザクザク立てながら登って行けます。小雪の舞う中、佐藤小屋の少し下の林道に着きました。ここにテント2つを張りました。事前の天気予報では週末はまずまず晴れるはずだったのに、天候の回復が遅れているようです。

 テントを張った後、訓練のため雪の斜面まで移動しました。佐藤小屋から新五合目に向かう道の途中の斜面です。
 まずは斜面をアイゼンを着けずに移動する練習です。登りではつま先を雪面に蹴り込むキックステップ。トラバースでは山足を進行方向に、谷足を少し谷川に開きます。下りでは踵を蹴りこみます。この間、両手は頭の後ろに組んでおきます。傍から見るとまるで降参して投降する兵士のようです。
 次に、滑落停止の訓練をしたのですが、斜度が緩く雪も積もっているため、滑らず練習になりません。もう少し上の斜面に場所を変えて、滑落停止をしました。さっきよりは滑ります。あお向けに滑り身体をひねってうつ伏せになりピッケルのピックを刺して停止します。
 それからスタンディングアックスビレイの訓練もしました。各自、まずボラードを掘りそれをセルフビレイの支点にします。足元にアックスを刺して肩がらみで確保の体勢をとります。それを下で男二人が引張って荷重をかけるのですが、これが重い!ロープが肩に食い込んで痛いです。それでもなんとか耐えました。やれやれ。女性が確保するときは、引張り役は一人です。初日はだいたいこんな訓練で終了しました。
 テントに戻り夕食の支度。食事担当は私ともう一人。私の用意した献立は鶏肉野菜たっぷり鍋で、もう一人のは激辛カレー。あとは例によってお酒です。

 二日目は快晴。夜の間はけっこう風が吹いていたようです。前日の斜面よりももCimg3309っと上に登ったところで訓練です。それにしても良い眺めです。河口湖、山中湖、三つ峠も見えます。
 まずは再び滑落停止の訓練。前日よりも滑ります。斜度は30度くらいとのこと。Cimg3314ロープで確保されながら滑り落ちて停止します。次に、講師の人がウルトラマンとか仮面ライダーとか名づけているそうですが、下に向かって頭から飛び込んだり、後ろ向きに倒れたり、でんぐり返ししてから体勢を整えて停止する訓練です。はじめから腰を下ろして滑るのよりちょっと怖いので、できない人もいましたが、やってみると豪快で面白いです。でんぐり返しをする時間はなかったのですが、他のはやってみました。
 次に、グリセード。スキー板を履かずCimg3342 に雪面を靴底で滑り降りる技術です。腰を落としてピッケルを支えに滑ります。なかなか難しく、数メートルも進むと勢いで転んでしまいます。うまい人だとピッケルの支えも不要とのこと。
 さらに、前日やったボラードとスタンディングアックスビレイの実績編として、マルチピッチのような感じで二人一組で斜面を降りました。
 降りたところで、近くの急な斜面を使って、スノーバーとアックスによる支点をセットする訓練をしました。

 お昼を回ったので下山です。テント場に戻り撤収しました。
 前日の登りで懲りていたので、下りではアイゼンを着けました。馬返しの直前までアイゼンを着けていました。
 帰りは、私が昨夏に富士山に登った帰りに寄った「紅富士の湯」に行き、汗を流しました。一人700円。
  こんな感じで富士山山腹での訓練は終わりました。

八ヶ岳・赤岳西壁主稜

  2007年3月10~11日

【はじめに】
 この土日は、一月の阿弥陀岳北稜以来の八ヶ岳へ。目指すは八ヶ岳の赤岳西壁主稜。今回も雪山登山の経験の少ない者同士二人でバリエーションルートを登ろうというのが目的です。このルートは一月頃から登ろう登ろうと話していたのですが、天気が悪かったり他の山行の予定が入ったりしてなかなか行けずにいました。
 今回、当初の計画では土曜日に赤岳鉱泉に入り、日曜日に主稜を登る予定だったのですが、日曜日に天気が崩れるという天気予報を受けて、土曜日のうちに主稜を登ってしまおうということになりました。計画は、前夜発で美濃戸口で仮眠し、北沢経由で赤岳鉱泉にテントを張ってから中山乗越・行者小屋経由で文三郎道を登り、主稜に取付くというものです。さらに、頂上から文三郎道を降り、行者小屋・中山乗越経由で赤岳鉱泉に帰着するというものなので、相当に強行軍です。日曜日は赤岳鉱泉から下山するだけです。余裕があればアイスクライミングもするつもりでした。

【赤岳鉱泉へ】
 例によって美濃戸口の八ヶ岳山荘内で仮眠。翌朝、出発の支度をしていると、赤岳山荘への林道へ少し前に出た車がすぐに戻って来たので、聞いていみると路面が一部凍結しているとのことでした。前回、阿弥陀岳北稜の際も凍結して車で行くのを諦めた経緯があり、今回はもともと歩くつもりでしたが、これを聞いて迷わず歩くことを決めました。無理に林道の奥まで進んで途中で立ち往生したら、それこそ大変なことになってしまいますから。
 途中の登り斜面では車が立ち往生していて、乗っていた人たちが路面の氷をピッケルで砕いて凸凹を作っています。大変な作業のようです。車はシボレーだかどこかのドでかい1ボックスカーだったかと。やっぱり始めから歩くことにしたのは正しい判断でした。
 1時間ほどで赤岳山荘に着き、少し先の美濃戸山荘で休憩。1月から比べると夜明けが早くなったのが分かります。続けて北沢方面の林道へと進んで行きます。前回、南沢から行者小屋を目指しましたが思った以上に時間がかかり大変でした。赤岳鉱泉経由になってでも北沢のほうが楽だとの判断からです。快晴の空の下、重い荷物を背負って赤岳鉱泉へと歩いていきます。そして9時頃、鉱泉の小屋に着きました。人工氷壁「アイスCimg3231キャンディー」の氷が以前よりも発達していて随分と太くなっています。すぐにテントを張り、小屋でテント場代を払い、30Lザックに登攀具やビバークに備えた装備を入れて10時10分くらいに出発しました。

【赤岳西壁主稜】
◆取り付きへ
 中山乗越では、中山尾根へと登っていくトレースがありました。そのうち、このバリエーションルートにも行ってみたいものです。乗越から行者小屋へはすぐに着きます。ここで靴のヒモを掬び直していると、中年の二人連れがいて、どうやらこの二人も主稜を目指しているようCimg3234です。時間は11時くらいですから、のんびりしているわけにはいきません。
 先の二人を追い抜いて、阿弥陀岳北稜へのトレースを右に見て、文三郎道を登って行きます。まずは主稜の取り付きがどこなのかが心配だったので、文三郎道を登りながら時々、ルート図と見比べて取り付きを探しました。ルート図もいくつかあって、古いものは赤岳沢を詰めて行くようになっているのですが、最近はもっと上のチムニー状の岩場から取付くことが多いそうです。雪崩の心配があるし時間も無いので、我々は後者の取り付きを目指します。
 同行者が疲労のせいか足取りが遅くなってきました。後から来る二人連れを見ると、下の方から文三郎道から離れ主稜へと向かい始めています。さきほどの前者の取り付きを目指しているようです。彼らの歩くペースを考えると、あんな下から取り付いて頂上へ抜けられないのではないかと思いました。しばらくしても登ってくる様子がないので、どうやら諦めて引き返したのではないかと思われます。
 文三郎道をしばらく登ると先行する3人パーティーが左へと行くのが見えます。どうやら同じ赤岳主稜を行くようで、そこが取り付きへの分かれのようです。確かに数十m先にガイドブックの説明にあるようなチムニー状の岩場が見えます。チムニーには顕著はチョックストーンがあると書いてあるのですが、それが右側と左側に2つあるように見えます。右側のは切り立っており、とても2級の岩場には見えません。先行が取り付いているように左側が正しいようで、遠めにも易しく登れそうなのが分かります。
 取り付きへは、文三郎道から左にルンゼ状のところをトラバースして行くのですが、ここで同行者が疲労のためか二の足を踏んでしまいました。登りたくない、引き返したいと言い出したのです。たしかに天候の悪化などの外的要因に限らず、疲労などによっては無理をせず行動を断念する場面は、登山にはつきものです。無理をして事故でも起こせば大変なことになってしまうわけですから、安易に行っちゃえ行っちゃえというノリは禁物です。一歩間違えれば死亡事故にもなるので、たくさんの場面で様々な判断を迫られます。
 今回、同行者の様子を見たところ、確かに疲れていた様子はありましたが、肉体的にバテてしまったわけではないようです。最近の岩登りでうまく登れなかったためかどうかまでは分かりませんが、ちょっと気持ちが落ち込んでいるようです。もちろん、ここで引きCimg3248返しても構わないとは答えました。しかし、ここで降りたらちょっと大変な場面に遭遇しただけですぐに逃げてしまう“逃げ癖”がついて しまうのではないかと私は懸念しました。そこで、岩場では私がすべてリードするから、まずはトラバースして取り付きまでは行こうと言い、なんとかそこまで歩いてもらいました。
 先行の3人組はとうに登っているので、我々はロープを出して登はんの準備をしました。取り付きでその作業をしていると、同行者の調子がちょっぴり上がってきたようです。聞くと、雪ばかりの広い場所にいるより、岩に囲まれた場所のほうが落ち着くとのこと。岩に囲まれているほうが落ち着くなんて、岩ノボラーにふさわしい感性です。登る意欲も出てきたようです。私が思っていたとおりで、引き返さなくて正解でした。とはいえ、前進することを主張した以上、私もしっかりと登っていかなかればなりません。

◆赤岳西壁主稜
 さて、いよいよ登はん開始です。岩場そのものは難しいものではありません。露出している岩は乾いていて、それに晴れているせいかそれほど冷たくありません。グローブを外して素手で岩を掴んで登っていきます。ランナーを取るようなハーケンなどがないので、ピナクルにスCimg3250リングをかぶせてランナーとしました。1ピッチ目はチムニー状の凹状を登り、すぐに右上、さらに階段状を登ったあたりでピッチを切ります。セカンドが登ってきます。そこからしばらくは雪稜が続くので、ロープをコンティニュアスにして登りました。このコンテ、一人が滑落した場合、もう一人がそれを食い止めることはできるものではないで、安易に使用するものではないとのこと。
 雪稜を登ると二つ目の岩場にたどり着きます。3人組がすぐ先を登っていて、どうやらなかなか登れないようです。後で知ったのですが、この3人組は一人のガイドに二人のお客とのこと。お客の二人が登れないでいるようです。我々は彼らよりもう少し、右に上がったところから岩場に取り付きました。この頃からガスと風が出てきて寒くなってきました。時間を考えるとゆっくりしている暇はありません。
 出だしでは再び素手で岩を登っていきました。左に行ったり右に行ったりとロープが屈曲して流れが悪くなります。ロープが絡まってしまいセカンドの同行者はちょっと苦労しています。スムーズに登るためにもロープを絡ませないのは大切なことなのですが、慣れないとなかなか大変です。もっと練習を積んでロープワークに慣れないといけないと反省しました。頼りなげなハーケンで支点を取り、セカンドのビレイ。本当にこのルートで良いのかと不安になりましたが、この先はそれほど険しそうではないし、少し先を見るとペツルのボルトも見えたので、ルートは正しいのだろうと思いました。
 3人組が我々の後を登ってきました。どうやら難しい場所を諦めて我々と同じところを進むことにしたようです。3人組と平行するような形で登っていきます。ここからはグローブをはめて登ることにしました。寒くなってきたし、雪山で素手でいることはそもそも推奨されることではありませんので。ガイドに負けじとリードで進みます。岩場を超え、緩い雪稜では同行者に先に行ってもらいました。ほとんど確保を必要としないような稜線を何ピッチ分か登っていくと、ようやく上に抜けることができました。
 辺りは暗くなり始めています。閉まっている赤岳頂上小屋がすぐそこにあります。ここから赤岳の頂上までは100mほどの距離ですが、一足先に着いた3人組は頂上へは行かず、横岳方面に下ったところにある赤岳展望荘に行くとのこと。
 やがて同行者も登って来て、無事に赤岳主稜を登ったことを喜びました。時刻はすでに午後6時。随分と暗くなってきました。頑張って下山しようかとも考えたのですが、無理して事故を起こしたくないし、同行者もけっこう疲れているので、我々も展望荘に泊まることにしました。近くにある山頂にも行きませんでした。主稜そのものは登ることができたし、あえて頂上を踏みたいともあまり思わなかったので。登る過程が楽しいのであって、最近は頂上にはあまりこだわらなくなってきました。それに、これだけ頻繁に八ヶ岳に来ているといつでも頂上には行けますし。とはいえ、お正月の槍ヶ岳以来、まともに山の頂上を踏んでないなぁとは話しました。

【赤岳展望荘】
 ヘッドランプを点けて展望荘へと雪の斜面を降りていきます。暗くなり風も強くなってきましたが、今日は下山はせずに小屋泊まりだと思うと気楽なものです。20分ほどで小屋に到着。先の3人組が、後から我々も来ることを小屋番の人に伝えておいてくれたようで、まずは食事をするように言われました。夕食付き一泊で一人7,500円です。普段の山行を考えるとすごく贅沢ですが、仕方ないでしょう。ちなみに、素泊まりは6,000円で、二食付きは8,500円。寝袋などの荷物は鉱泉のテントの中に残してきたままですが、ここには布団もあるので、一夜を過ごすのに心配はありません。
 小屋に入るなり暖かい空気に包まれ、ホッとしました。食事の前に、とにかく身に付けていたものを脱ぎました。ザック、ヘルメット、ハーネスにオーバージャケット、オーバーパンツ、アイゼン、登山靴。装備から開放された身体でセルフサービスの食事をよそいました。で、食べる前にまずはビール。うまい。くたくたに疲れた時に飲むビールの美味しさはたまらないものです。おかわり自由だったのですが、疲れていたせいか自分でも思っていたほど喉を通りませんでした。
 寝る場所は地下通路みたいなところを通った先の別棟で、個室に分れています。2階建てで、真ん中の廊下は、ゴーッと音をたてているヒーターから温風が出ていて暖かいです。廊下に装備や服を出して乾かすわけです。個室で布団を敷いて、今日の反省会をしました。あぶなっかしいビレイもしましたが、なんだかんだ言って登りきって良くやったということになりました。この夜は思ったより疲れすぎていたのか、あるいは枕がかわったせいか、なかなか寝付くことができませんでした。
 それにしても外はすごい風で、ゴオォという音がずっと聞こえます。建物もガタピシと鳴っています。夜中に時々目覚めて聞くと、少しは風が収まったのか音が小さくなったりしてます。明日は地蔵尾根から下山する予定なのですが、強風の中、歩いて行けるか心配です。それでも今は建物の中にいるので、とっても気楽なものです。

【下山】
 翌朝は、下山するだけだから急ぐ必要はないと、起きたのは6時。それから布団を片付けたり持ってきていた行動食を食べたり装備をまとめたりしました。すでに出発して行った人たちもいるし、様子を見ている人たちもいます。外を見ると、相変わらずの強風です。テレビの天気予報では昼頃からは晴れてくるそうですが、それはあくまでも下界の話。山の上は雪は止んでも風は収まらないだろうとの話しです。8時頃になり、いつまでも待っていられないので、我々二人は出発することにしました。地蔵尾根に下る下降点は少し歩いたところですが、とにかく風が強く足取りもゆっくりになります。他の登山者もいます。
 下降点からの降り始めは、谷の方から風が吹き上げてきて目を開けていられません。実は、私はゴーグルを持ってくるのを忘れてしまったので、吹雪が目に当たって開けていられないのです。それでもジワジワと雪面を降りて行くとだんだんと風が弱くなってきました。ほかにもパーティーがいます。雪の上に鎖が覗いているような場所を過ぎるとやがて稜線も幅が広がり、樹林帯の中に入りました。ここまで来れば気楽なものです。サクサクと行者小屋に向かって下って行きます。樹林帯の中は静かなものです。行者小屋、さらに中山乗越を経て、赤岳鉱泉に着くと、すぎに荷物をまとめテントを撤収しました。
 重くなった荷物を背負って下山します。アイゼンを履いたまま下っていきます。堰堤広場、赤岳山荘を経て、美濃戸口の駐車場に到着。無事に下山できました。帰り道は、近くの「もみの湯」で身体の汚れを落とし、白州町にあるサントリーの醸造所を見学しました。ここは私はなんどか来たことがあるので、同行者にもぜひ見てもらおうと誘いました。しかし、ちょっと時間が遅かったため、ウイスキー工場の見学はできず、ミネラルウォーター「南アルプスの天然水」工場の見学のみとなりました。次回はぜひウイスキーの製造工程を見てもらいたいものです。
  さらに甲府市内の寂れた定食屋で空腹を満たし、閉店時間間近の石井スポーツも覗いて、高速道に乗らずに帰りました。八ヶ岳は雪山入門には丁度良いと言われますが、そのとおり大変ながらも楽しい山行となりました。おしまい。

上州名物

2007年3月7日
 7日水曜日は榛名黒岩へ。榛名湖に登って行く車道から少し歩いて入ったところに黒岩というクライミングのゲレンデがあるのです。朝、黒岩に行く前に榛名湖に寄りました。冬は湖面が凍結して、上でワカサギ釣りができるそうです。凍っているのがいつまでなのかは分かりませんが、行った時は全く凍っていませんでした。それでも気温は氷点下6度。寒いです。
 岩場に着き、登る仕度をしました。平日ですから我々のほかには誰もいません。まずは南面でアップ代わりに易しめのルートを。次に西寄りのルートを登っていると、地元の人らしい二人連れがやってきました。
 岩質は表面がザラザラと砂っぽい感じで、今まで触ってきた岩とはまた違う感触です。それから、ここはやたらと土埃で汚れやすいところで、服はもちろん鼻の穴の中まで汚れる感じです。一年中そうなのかは分かりませんが、ここに登りにくるときは着替えは必携です。この話しを後で山の会の仲間に話すと、あそこらへんは確かにそういうところとのこと。彼は工事現場の仕事で前橋方面に来ることがあり、午後1時くらいになると赤城おろしと呼ばれる強い風が吹き始めるそうです。思い出すと、確かにそのくらいの時間から風が吹いてきて寒くなった気がします。赤城山と榛名山、さらに妙義山から吹いてきた風がぶつかって強くなるという話です。上州名物「かかあ天下と空っ風」の風とはこのことかと理解しました。
 同行者は調子がイマイチのようで、まずは私がリードで登ってトップロープを張ったりしました。暗くなるまで沢山登るつもりだったのですが、同行者の不調に加え、とにかく寒いので3時半頃には切上げて東京に帰りました。今度来るときはもう少し暖かい時期に来たいと思います。

人工登攀

2007年3月4日
 古賀志に行った翌日の日曜日、今度は奥武蔵の日和田の岩場へ。山の会5人でアブミを使った人工登攀の練習をしました。中高年の団体がドヤドヤと大勢やって来て男岩を占領してしまったので、女岩で練習することに。それにしても昨日虫に刺されて腫れた足が痛みます。過去にも山で刺されて手足を腫らしたことが何度もありますが嫌なものです。月曜日には医者に行こうっと。
 アブミを使った人工登攀はクライミングとは言わないという意見もあるそうです。私にはそういうカテゴリー分けで排除する考えはなくて、山や岩を楽しむためにまずはいろいろやってみたいという思いがあります。だからアブミという縄バシゴを使って登るのもこれはこれで面白そうです。昨秋、三つ峠で一度やってみたことがありますが、ぶらぶら揺れるハシゴを二つ使ってボルトのリングに架け替えながら登って行くのは、ちょっと慣れが必要です。各人で何度か練習しました。それでもせっかくだからフリーでも登りたいものです。そこで女岩にトップロープを張って皆で登りました。
 男岩の右端のルートが空いていたので、トラバースするようなところを再びアブミで練習しました。夕方になると団体客も帰って静かになり、最後に男岩の松ノ木ハングを登りました。昨夏始めてこのルートに挑戦したときはトップロープでもぶら下がらずには登れませんでした。今回はリードでスイスイと登ることができたので、少しは力がついたのかなと実感できました。足が痛いというハンデがあったわけだし。
 帰りは飯能で途中下車していつものギョウザ屋で食事しました。
追伸
医者に行き塗り薬と飲み薬を処方してもらいました。

虫刺され

2007年3月3日
 土曜日は古賀志へ。古賀志は今回で3度目。前回12月に来た時は必死で登ったルートが今回は安定して登れたりして、少しは力がついたのかなと思いました。今回は前にも登ったことのあるルートばかりを登りましたが、次に来た時は登ったことのないエリアにも足を延ばしたいです。空を見上げるとパラグライダーが気持ち良さそうに飛んでいるのが見えます。
 ところで、気が付くと左足首のところをブヨか何かに刺されていました。後になってだんだんと腫れてきて、翌日にはくるぶしが分からなくなるくらい腫れ上がってしました。歩くのにも痛みます。楽しく登れたのにこれだけは災難でした。
 帰りは前回と同じ温泉に寄って、これまた前回と同じお店でギョウザを食べました。

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