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富士山 雪上訓練

2007年3月16夜~18日

 17・18日は、富士山で雪山訓練でした。夏の富士山は中学生以来何度か登ったことがあり、昨夏も職場の人達を連れて登ったことはこの日記にも書きました。
 今回は、登頂を目指すなどというものではなく山腹で訓練をしたわけです。雪の富士は厳しくて、今年のお正月にも1,000m以上滑落する死亡事故が起きています。雪というより凍っており、斜度のきつくなる上部での転倒は命取りになるそうです。それに独立峰なので風が強いのです。
 それでも冬富士にいつの日か登ってみたいとはちょっと思います。
 さて、参加者は計8人。雪山初心者を含む何人かが都合でキャンセルし、残ったメンバーにはまったくの初心者がいなくなったため、予定されていた訓練内容のグレードを少し上げることになりました。私も初心者に近いはずなのですが、この冬の雪山で多少経験を積んで、初心者扱いはされませんでした。

 例によって、金曜日夜に車2台で出発し、道の駅「富士吉田」でテントを張って仮眠。尾翌朝は馬返しまで車で移動しました。途中の路面は所々に薄く雪があったのでノーマルタイヤで来ていた1台はチェーンを着けました。馬返しにも少ししか雪がなく、大雪だった昨年とは比べ物にならないくらい少ないそうです。
 馬返しから1合目、2合目…と5合目の佐藤小屋に向けて登って行くのですが、登山道は薄く積もった雪のすぐ下が凍っています。訓練の一環らしく持参したアイゼンはまだ装着しません。転倒しないように慎重に歩を進めます。それでも何人かは転び、頭を打った者もいました。自分は大丈夫だろうと思っていた私も前かがみに転び見事脳天を地面の氷に打ち付けました。目から火花が飛ぶような感じでコブになってしまいました。あとで気づいたのですがちょっと出血もしていたようです。
 たまらず4合目で全員アイゼンを着けることにしました。アイゼンをつけてしまえば、こっちのものです。氷に爪をザクザク立てながら登って行けます。小雪の舞う中、佐藤小屋の少し下の林道に着きました。ここにテント2つを張りました。事前の天気予報では週末はまずまず晴れるはずだったのに、天候の回復が遅れているようです。

 テントを張った後、訓練のため雪の斜面まで移動しました。佐藤小屋から新五合目に向かう道の途中の斜面です。
 まずは斜面をアイゼンを着けずに移動する練習です。登りではつま先を雪面に蹴り込むキックステップ。トラバースでは山足を進行方向に、谷足を少し谷川に開きます。下りでは踵を蹴りこみます。この間、両手は頭の後ろに組んでおきます。傍から見るとまるで降参して投降する兵士のようです。
 次に、滑落停止の訓練をしたのですが、斜度が緩く雪も積もっているため、滑らず練習になりません。もう少し上の斜面に場所を変えて、滑落停止をしました。さっきよりは滑ります。あお向けに滑り身体をひねってうつ伏せになりピッケルのピックを刺して停止します。
 それからスタンディングアックスビレイの訓練もしました。各自、まずボラードを掘りそれをセルフビレイの支点にします。足元にアックスを刺して肩がらみで確保の体勢をとります。それを下で男二人が引張って荷重をかけるのですが、これが重い!ロープが肩に食い込んで痛いです。それでもなんとか耐えました。やれやれ。女性が確保するときは、引張り役は一人です。初日はだいたいこんな訓練で終了しました。
 テントに戻り夕食の支度。食事担当は私ともう一人。私の用意した献立は鶏肉野菜たっぷり鍋で、もう一人のは激辛カレー。あとは例によってお酒です。

 二日目は快晴。夜の間はけっこう風が吹いていたようです。前日の斜面よりももCimg3309っと上に登ったところで訓練です。それにしても良い眺めです。河口湖、山中湖、三つ峠も見えます。
 まずは再び滑落停止の訓練。前日よりも滑ります。斜度は30度くらいとのこと。Cimg3314ロープで確保されながら滑り落ちて停止します。次に、講師の人がウルトラマンとか仮面ライダーとか名づけているそうですが、下に向かって頭から飛び込んだり、後ろ向きに倒れたり、でんぐり返ししてから体勢を整えて停止する訓練です。はじめから腰を下ろして滑るのよりちょっと怖いので、できない人もいましたが、やってみると豪快で面白いです。でんぐり返しをする時間はなかったのですが、他のはやってみました。
 次に、グリセード。スキー板を履かずCimg3342 に雪面を靴底で滑り降りる技術です。腰を落としてピッケルを支えに滑ります。なかなか難しく、数メートルも進むと勢いで転んでしまいます。うまい人だとピッケルの支えも不要とのこと。
 さらに、前日やったボラードとスタンディングアックスビレイの実績編として、マルチピッチのような感じで二人一組で斜面を降りました。
 降りたところで、近くの急な斜面を使って、スノーバーとアックスによる支点をセットする訓練をしました。

 お昼を回ったので下山です。テント場に戻り撤収しました。
 前日の登りで懲りていたので、下りではアイゼンを着けました。馬返しの直前までアイゼンを着けていました。
 帰りは、私が昨夏に富士山に登った帰りに寄った「紅富士の湯」に行き、汗を流しました。一人700円。
  こんな感じで富士山山腹での訓練は終わりました。

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