つぶやき(湯河原幕岩で思ったこと)
前回の日記では、観た映画の“それはないだろ”ということを書いたけれど、先日行った湯河原幕岩で見た“それはないだろ”と思ったことをちょっと書いておきたい。
桃源郷エリアで、ガイドらしい女性が小学生くらいの子ども達にクライミングをさせていたところ、上部のアリババエリアあたりにいた人が石を落としたらしく、あやうく子ども達にぶつかるところだったようだ。
すぐに女性ガイドは、上にいた人に向かって、下に人がいるんだから危ないではないかというような注意をしていた。
どのくらいに大きさの石だったかは知らないが、当たればケガはするだろうから、注意したくなるのは分かる。上にいた人にしても、下に人がいるのは分かっているのだから、不用意に石を落してしまって良いわけがない。
しかし、私が“ちょっと違うんでないの?”と思ったのは、その女性ガイドが子ども達にヘルメットを被らせずに登らせていたからである。
私を含め、ほとんどの人はヘルメットを被っていない。しかし、いわゆるゲレンデだからといって絶対に上から物が落ちてこないとは限らないのである。それでも被らないのは、ヘルメットを被る煩わしさと引き換えに、ある意味その危険性を容認しているのだと言われても仕方ないのである。もちろん私も含めて。
子ども達がそういうことを認識できないのは仕方ないにしても、指導する立場の人間が子ども達にそのリスクを説明しないまま、ヘルメットを被らせずに登らせていたとなれば、一方的に他人を注意するというエラそうな立場にないはずである。
むしろ、こういう危険が想定されるのに説明もせずヘルメットも被らせずにごめんなさいと、あのガイドは子ども達に謝るべきなのだ。ガイドとしての己の至らなさまでも石を落した人に転嫁しているようで、見ていて嫌な気持ちになった。
といって、私はそのガイドにそう忠告したわけではない。この日記でそれこそエラそうに書いているだけである。私など人にあれこれ忠告できるような人間ではないし、お前だってそういうことあるだろと言われてしまえば言い返せない。人のことを責めるのって意外と難しいのだと思った次第である。
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