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瑞牆山「十一面岩左岩稜末端壁」と「絵星岩下部左岩壁」へ

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16日の週末は、数年ぶりに瑞牆(みずがき)山を訪れた。その昔、日本百名山登頂の数を増やすため瑞牆山と金峰山を登り、3年前の秋には大ヤスリ岩のハイピークルートという人工登攀のルートを登ったことがある。もっと登りに行ったもよいはずなのに、馴染みのないクラックのイメージが強くてなかなか行く機会がなかった。

今回はT橋・O形・K端さんと私の4人。集合は土曜日朝8時に植樹祭広場。初めて植樹祭広場に来たのだが、芝生が広がるキャンプ場と駐車場が森の中にぽっかりと整備されている。塩川ダムの駐車場で前夜泊したのだが寒くて、朝になってもやはり寒い。

Imgp2430

【十一面岩左岩稜末端壁「調和の幻想」】

土曜日は、十一面岩(といちめんいわ)左岩稜末端壁にある「調和の幻想」という5ピッチのクラックルートを登る。広場から末端壁までは3040分というところ。毎週のように岩場で登っているも、重い荷物を背負って山を登ったりはしていないので、このアプローチだけでも疲れてしまった。ふう。

T橋・O形さん、K端・私のパーティーに分かれ、T橋組が先に取り付く。T橋組はT橋さんがオールリードすることに。K端組は奇数ピッチを私がリード、偶数ピッチをK端さんがリードすることにした。Imgp2438

このルートはオフィドゥスが多く、1ピッチ目(5.9)からさっそく表れた。T橋さんは巧みに半身を入れて登って行くのだが、私にはそれが大変なのでレイバックで切り抜ける。なんとかテンションをかけずに行けた。2ピッチ目(5.8)はK端さんのリード。3ピッチ目(5.9)は再び私のリード。カムをきめながらここもテンションせずに行けた。4ピッチ目(5.10a)がこのルートの核心。私はフォローなので気分的には楽だが、出だしの木登りからスラブの右へのトラバース、さらに左上して登っていく。

Imgp2461

最後の5ピッチ目(5.8)は再び私。初めのワイドクラックでは5番キャメなどの大きなカムを先行パーティーが残して行ってくれたので、それを使う。それ以外はポケットに0.75番をきめたりと快適なクライミングができたのだが、最後のオフィドゥスで苦戦。こういうところに身体を入れてずり上がって行くのができない。思わず残置のキャメをつかんでA0。これら大きなカムをみんな回収して登ってくるK端さんも大変だったと思う。こうして5ピッチを完登。懸垂下降を繰り返して取り付きに戻った。取り付きに戻ると朝と違って暖かだった。

 ここには「春うらら」(5.11b5.12a)とか「アストロドーム」5.11aというクラックルートがあり、T橋さんはそれらを登るのが目標らしい。

 この日は、調和の幻想だけを登って撤収して広場に戻る。夜はT橋さんが用意してくれた七輪で炭火焼肉を堪能した。ちょっと飲み過ぎた。

【絵星岩下部左岩壁】

 日曜日は、引き続きワイドクラックの練習をしようということで、絵星岩に行くことにした。不動沢の駐車スペースに車を停め、カサメリ沢を徒渉。この時、O形さんが足を滑らせ水の中にドボン。あらら。笑ってはいけないのだが、思わず皆で笑ってしまう。T橋さん達はモツランドには何度か来ているらしいのだが、絵星岩の場所は分からずあちこち探すことに。志賀ランドを見つけ、戻って絵星岩下部左岩壁の右下部を見つけた。その間にある踏み跡を登ると、下部左岩壁の左上部にやっとたどり着いた。ここにあるワイドクラックを登るのである。

 「あげ こまるルート」5.10aに私はカムをたくさんぶら下げてさっそく取り付く。まずは手が届く範囲にキャメを2つきめておいた。そうして登りだすも、出だしからいきなり難しい。たまらずテンションをかけようと少しクライムダウンしキャメをつかんでテンションしようとしたところ、そのカムがすっぽ抜けてしまった。高さ2mほどだったはずだが、地面にフォール。地面に落ちた際に腰の後ろ側を背後のカムにぶつけてしまった。一瞬息が止まる。2つともカムが抜けてしまったようだ。皆が慌てて介抱してくれる。ハーネスを脱がせてもらってそのまま地面に横になっていると、ぶつけたところが痛むだけで、足などは大丈夫そう。やれやれ。

 私が休んでいる間にK端さんがトライするも出だしでやはり苦戦。続くオフィドゥスでさらに苦戦し敗退。トップロープを張るべく、隣りにある「メイプルシロップ」5.11dのホールドが何もないようなルートをチョンボ棒とゴボウのしまくりで終了点まで登りトップロープを張る。このロープでT橋さんがあげこまるをノーテンで登る。さすが。

 続く私は出だしをボルダームーブでこなし、オフィドゥスはレイバックで切り抜ける。上部は易しく、引いて行ったバックロープで奈香良クラック」5.9にトップロープを張る。O形さんがさらにこのロープをダブルクラックの「グリコ・森永ルート」5.9に門型に張り直してくれて、計3本のルートをトップロープで皆で繰り返し登った。私はあげこまるを3回登った。オフィドゥス部分はレイバックで登ると易しいのだが、これだとワイドクラックだろうがハンドだろうがフィンガーだろうが関係なくなってしまう。レイバックでこなせないルートの場合、オフィドゥスを登れないと行き詰まってしまうので、最後はオフィドゥスに身体を入れてやってみた。しかし、数cm身体をずり上げるだけでも大変で、前腕が擦りキズだらけになってしまった。しかし、これらのワイドクラックではフィストジャムがしっかりきまることを確認できた。

 こうして今回のクラッククライミングは終了。たまにクラックをやるのは良い勉強になる。やはりフェイスのボルトルートを登るほうが私には楽しいのだが、そのうち海外の岩場も登ってみたいとなるとクラックは必須課題となるだろうから、こういう機会にやっておかないと。

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