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「用心棒」5.12b RP 有笠山

 18~19日の平日2日間、また有笠に行ってきた。
 メンバーは先月、甲斐駒の黄蓮谷に一緒に行ったHN田さんとその知り合いのT田さん、私の3人。前夜17日(日)に待ち合わせ、関越道経由で中之条手前の某所でテント泊。
 翌朝、テントを出ると秋晴れ。すぐに有笠山に向かう。それにしても昨夜は寒くて、あまりよく眠れなかった。秋は深まる一方だから、もっと防寒対策をしないと。

【アドベンチャーランドへ】
 行ったエリアはアドベンチャーランド。HN田さんとT田さんは5.10台を中心に5.11台前半をトライするといった感じなので、かぶったルートの多い有笠はちょっと厳しいのだが、アドベンチャーの近くにはいっぷくエリアもあるし、付き合ってもらうことにした。
 前週、同じアドベンチャーにある「探検隊」5.12aが登れ、16日(土)には北川で「北落師門」5.12a「ミンボー」5.12aが登れた。そこで、今回はアドベンチャーの人気ルート「用心棒」5.12bに狙いを定めたわけだ。
 平日なので、他には誰も来ない。前週、用心棒などは順番待ちになっていたが、そういうことを気にせず登れるのは良い。

 いっぷくエリアでアップを済ませ、私はさっそく用心棒に取りかかる。まずはホールドの偵察とヌンチャク掛けのための1便目。もちろんオンサイトトライなわけだが、核心部に至る前にすぐにテンションしてしまった。1便目は核心部の攻略もまだまだわからないので、テンションしまくりながらのヌンチャク掛けに終始。探検隊よりはやはり厳しい。
 HN田さんとT田さんは「力王」5.11bなどにトライしている。しばらくレストして2便目を出す。やはりテンションしてしまうが、核心部のムーブはずいぶん分かってきた。できない部分はないし、あとはムーブをもっと整理すること。そして長いので、いかにルート中にレストをするかということ。
 昼過ぎに3便目を出す。核心部と上部で2テン。もう相当ヨレてきたのでヌンチャクを回収して降りた。ムーブはほぼ固まった。次回がんばることにするかと思っていたが、HN田さん達が力王をなんとか攻略したいということで、掛けたヌンチャクをそのまま残して翌日もアドベンチャーで登ることになった。そこで、私はいったん回収したヌンチャクを再び用心棒にかけるために登る。
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 最後に「感謝の心」5.12aに1便だけ手を出すも、出だしでランジ気味に上部ガバを取るというのがまるでできない。ヨレていないとしても、このムーブができるかどうかちょっと自信がない。いつかまたやってみようとは思うが。

 ロープやギア類を岩場に残し、下山する。荷物が軽いと楽だ。岩櫃城温泉で疲れを癒し、そこで夕食も済ませ、隣りのベイシアで買い出し。前夜と同じ場所でテント泊する。

【2日目もアドベンチャーへ】
 19日。前夜に比べ寒くなかったのは良かったのだが、起きると外は曇り空。有笠に近付くとなんと雨が降ってきた。がーん。荷物もヌンチャクも残しているので、アドベンチャーに行かないわけにはいかない。岩場に着くと、かぶっているおかげでルートは濡れていない。それにアップを済ませる頃には雨もやんだ。よかった、よかった。これで天気を気にせず思い切り用心棒にトライできる。

 通算4便目。核心部にある上部のポケットを伸び上がって右手で取るところまではいけたのだが、その左方にあるガバフレークを取るところで力尽きてフォール。ああ、くやしい。しかし、核心部を過ぎた先も長いので持久力のない私には不安はあった。ラインは直上するというより、1ピンごとに右や左に行く感じで長く感じるのだ。前腕もパンプしたので、長いレストははさまないと。その間、HN田さんとT田さんは力王などにトライ。


[スタンディングパドルの話]
 レストしながらT田さんの楽しい話を聞く。T田さんはシーカヤックのツアーガイドというアウトドアな仕事をしているという。それに冬になると圧雪しない自然に近い状態のスキー場でのパトロールをしているという、海にも山にもアクティブな人なのだ。
 シーカヤックの話はもちろん、サーフィンの話もしてくれた。それとサーフィンとは違うスタンディングパドルという新しい海の遊びがあって、日本でもこれから普及していくだろうという話は、へえーと勉強になった。つまり、サーフィンは波がないとできないわけだが、スタンディングパドルというのはフィンの付いたサーフボードの上に立ってパドルで漕いで進むようなものらしく、凪いでいる時でも海に出られるのだという。
 あとシーカヤックとの比較で、カヤックという装備が大きいため日常的にはなかなかできない、泊まりがけで海を巡るようなものだが、サーフィンやスタンディングパドルは海の近くに住んでいれば、日常的に手軽に楽しめるものなのだそうだ。
 登山に当てはめて、シーカヤックが縦走に似ているとすれば、ショートボードのサーフィンはボルダリングのようなものだという。スタンディングパドルは波にも乗れるので、その中間的な感じみたい。
クライミングもアルパインとフリーなどと分けられたりしているが、さらにボルダリングとルートに分けられて細分化しているが、海もそういう風にいろいろなジャンルがあるという。
 そういう垣根なしに自分にやり方でいろいろ楽しもうというようなT田さんの話を聞いて、今はフリーを中心にやっっているが、たまに沢登りをやったり、アイスをやったりするのも良いかもと改めて思った次第。

[シャープエンドの話]
 用心棒の4便目のあとの昼休みに、T田さんがもう一つ面白い話をしてくれた。「The Sharp End」というクライミングのDVDを見た話だった。フリーソロや断崖でのスラックラインといった命知らずのクライマーの映像だという。こういうことに挑戦する人達はどこかイッてしまっているだろうという話し。
 この映像の完全版というのが、BANFF Mountain Film Festival in Japan 2010というイベントで上映されていたらしい。帰宅してから調べたら、そのイベントは東京ではもう終わってしまったようだ。しかしそのうちその完全版のDVDというのが出たらちょっと見てみたい。

用心棒5.12b RP】
 さて、用心棒に話しを戻そう。T田さんの話を聞いて2時間くらいしっかりレストできた。腕もいい感じで疲れが抜けているのに気付いた。シャープエンドのことも面白おかしく話すものだから、気分もずいぶんリラックスできた。なんか密かにイケそうな感じがする。
 落ち着いて用心棒の5便目。すっかり覚えたムーブを再現していく。核心部も無事通過。ガバを辿り右さらに左と行く。そこから上部ガバを取るところでは思わず雄叫び。この雄叫びもいい感じだ。声を出すと力が出る。その上部のガバでしっかり深呼吸。さらにいくつかホールドを辿り終了点へ。やったー!! 8月以来の5.12bだ。

【トライ前のリラックス】
 限界グレードに挑戦する時は緊張してしまうが、今回は良い感じで緊張せずにトライできたと思う。これもT田さんもおかげだ。
 レスト中に、ムーブのことなどばかり考えたりして内にこもって緊張してしまうと、身体の疲れは抜けたとしても、メンタル面では休めていないのかもしれない。それよりも今回のように、ほかの話をしたりして、トライ中のルートのことをいったん忘れるのは、適度に緊張を解く一つの手段として、良いイメージをつかむことができた。

 午後は東の石門エリアに移動してHN田さんとT田さんのビレイに専念した。この日は用心棒が登れたのでそれで満足だ。
5.12台前半は、これまで11台をやっていたような感じで普通にトライしていこう。そうして12cなどにも手を出そう。

※ 写真は初日3便目のフォール場面

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コメント

わあ~、おめでとうございます!!scissors
このルート、先日トライされている方を見ましたが、ストレニュアスで大変そうですね。でもやっぱり、リラックスしていた方がいいんですね。

ありがとうございます!!
長くて大変でしたが楽しいルートです。

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