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「アイロンヘッド」5.12a RP 城ヶ崎シーサイド

 成人の日の三連休、伊豆の城ヶ崎へ行くことになった。メンバーは何人かいるのだが、クラックのルートをやる人達とは別行動で、私とK端さんはシーサイドエリアへ。

 城ヶ崎はちょっと遠いので、金曜日夜に出発することにした。K端さんを山手線の目白駅で拾い、東名道~小田原厚木道路経由で伊東の某所でテント泊。伊豆とはいえ未明は寒かった。

8日】

車は伊豆テディベアミュージアムの先の住宅地にある有料駐車場に駐車。車を停めると、近くの民家からおじいさんが集金に出てくる。一日500円。

伊豆高原駅近くの無料駐車場に停めるクライマーがいるらしいが、日本フリークライミング協会のHPではそこには停めないよう自粛を求めている。無用にアクセス問題を起こさないためにも、これには従ったほうが良いと思う。

 吊り橋からファミリーエリアを見下ろすと、すでに4人ほどのクライマーが準備をしていた。懸垂下降でシーサイドエリアへ。二子山に比べると当然だが暖かい。城ヶ崎に訪れるのは昨年2月以来。5.11a 以上に限ぎれば、シーサイドでは「風に吹かれて」5.11aを登ったことがあるだけだ。

最近は5.12a以上にトライすることにしているので、ここシーサイドでは「アイロンヘッド」5.12aをやることにした。「風に吹かれて」がそうであるように、このルートも人気ルートの一つらしい。

 その前に「ティンカーベル」5.10bでアップ。中間部の垂壁が厳しい。右の凹角に逃げないと行けないので、さっさとそっちへ。U野さんもやって来た。今日明日の2日間の予定とのこと。

「アイロンヘッド」5.12a1便目。出だしは凹角内を上がり左へ抜ける。下から眺めてだいたい覚えたラインをボルトを追って、ヌンチャクをかけながら登って行く。しかし1便目はやはりテンションしまくり。城ヶ崎独特の積層状ガバホールドを辿るところも多いのだが、中間部にちょっと細かくなるところもある。そして終了点手前に核心が控えている。必死になって無理無理身体を上げ、なんとかトップアウト。しかしこんな強引なムーブでは長いルートの最後になって核心をこなすことはできないだろう。まだムーブが固まらない。

 ロープが屈曲して上に行くほどロープの流れが悪くなるので、特に24ピン目はヌンチャクを長く出しておいた方が良いらしい。U野さんのアドバイスでは、2ピン目をかけたあと1ピン目を外すとなお良いとのこと。他に登っている人がヌンチャクを足してくれた。

 2便目。小ハング下のレストポイントから左上に抜けるところで、手が滑って思わぬフォール。城ヶ崎の岩は潮でベタつく感があり、どうもそれに慣れない。しかし終了点手前の核心部のムーブが解決していないので、どのみちレッドポイントは無理だったろう。

 3便目。長いルートなので疲れるのだが、この日のうちにもう1便出しておくことにした。核心部まではほぼ危なげなく行けるようになった。核心部ではやはりテンション。トップロープ状態で、ここのムーブをきっちり解決しておくことにした。

右足をカチホールドに乗せ左足は左方に伸ばしながら右上の持ちの良いポケットを取りにいく。そこまではすでにできている。その後、左上方にあるこれまた持ちの良いポケットを取りにいくのだが、左右の足をさらに上げることで、左手ならばそのポケットに届くのだ。さらに左上の棚に移るためには、このポケットを何とかして右手で取れるようにして、左手で棚を取りにいきたいところ。そのために、左手で下方のアンダーを持ちながら、何とか左上ポケットを右手で取るようにしてみた。やればできないこともないが、最後の最後ですごくパワーを使うこのムーブは自分にはちょっと無理がある。

 落ち着いてもう一度考え直すことにした。ホールドをじっくり観察。そうか。右手は右上ポケット、左手は左上ポケット。ここまでは前と同じ。左足はその前に右足を置いていたところ。ここから右手ポケット脇に右足を手に足で乗せると、右手をクロス気味に出すと左上の棚を取ることができた。これなら無理なくできる。よおーし。自分で考えてムーブを解決するこの面白さはフリークライミングの醍醐味だ。ある意味、そのルートを完登できた瞬間よりもクライミングをやっているという充実感を味わえる。

 レッドポイントは翌日に持ち越しにしたが、解決したムーブで必ず登れるという期待感と完登の喜びがちょっとお預けになっただけという思いなので、気分は明るい。

 K端さんは「スカッド」5.11aにトライ。12ピン間の乗り上がりが大変なようだ。トライの合間に日なたで岩に寄りかかって座っていると、日差しがぽかぽかと暖かくて思わず居眠りしてしまう。寝不足もあって、この居眠りが何とも気持ち良い。

 夕方4時半頃、登り返し場所に行くと、そこには18人くらいが順番待ちしていいた。自分たちの順番が回って来たのは1時間後の5時半頃。すっかり暗くなりヘッドランプを点けて私がリード、K端さんがフォローで続く。

 駐車場に戻り、クライマーの常宿「大重丸」にK端さんを車で送る。大重丸には他のエリアでクラックを登っているはずのT橋さんも一緒に泊ることになっている。私はどこに泊るかというと、事情により伊東の某所で車中泊。単にお金の節約ということだけど。温泉は「毘沙門天柴の湯」へ。シャンプー等は持参しないといけないが300円と安い。

9日】

 お湯を沸かしてコーヒーをテルモスに入れ、すき家で朝定食。朝8時過ぎにシーサイドへの下降場所でK端さんと待ち合わせ。

 前日と同じくティンカーベルでアップし、さっそくアイロンヘッドをレッドポイントすべくトライすることにした。

 すっかり覚えたホールドとムーブで登って行く。レストできるところでは腕が回復するまでじっくり休んだ。そうして終了点手前の核心部も前日に固めたムーブを確実に再現、左の棚に立ち上がるところが怖いのだがこれも落ち着いてこなしてレッドポイント。やった。通算4便目。

 ホールドやムーブはもちろん全く違うが、アイロンヘッドは二子のノースマウンテンに似ているかも。ルートが長いし、ところどころレストできるし、ぐいぐいと登って行くと最後に核心が控えているし、アイロンヘッドも人気ルートのようだし。

 午前中にアイロンヘッドを片付けることができたので、U野さんが5ピン目までヌンチャクをかけた「パンピングアイアンⅠ」5.12aをやってみることにした。ところがこれが大変。ルーフ下から右に回り込んで上がるところも大変だし、5ピン目にクリップするために左にトラバースするところも悪い。そしてそこから6ピン目のあるハングを越えるのがまるで歯が立たない。ハング先にホールドがあるのだが、さらにその先のホールドが遠いため、足の置き場のないハングを越せそうにない。じっくりトライすれば解決するのかもしれないが、同グレードのアイロンヘッドより遥かに厳しく感じる。とにかくテンションとチョンボしまくり。このルートはちょっと諦めて後でヌンチャクを回収することにした。

 最後に「エアーダンス」5.12aに一度だけ触っておいた。これは出だしからちょっと悪いので、Ⅰピン目は無理せずプリクリップしておいたほうが良いとの、これまたU野さんのアドバイス。これも途中までやっただけで降りたのだが、パンⅠに比べたらやり易そうな印象だった。シーサイドにまた来た時にトライしてみたい。

 K端さんがスカッドをトライ中に数mフォールした際、壁に付いた右足首を痛めてしまったらしい。軽い捻挫のようだ。外見上は腫れてはいないのだが、大事を見てちょっと早めに引き上げることにした。それでも登り返しでは30分ほど待っただろうか。三連休なので翌日もシーサイドで登る予定だったのだが、今日中に帰ることにした。もう一泊する予定だった大重丸に一旦K端さんを送る。宿に帰って来たT橋さんからアイロンヘッド完登のお祝いを言っていただいた私は、先に夕食を済ませたK端さんとともに帰途についた。

 私は空いた3日目をどうしようかと考え、帰りの道中、I澤さんとMさんに翌日二子に行くなら加わりたいとメール。快く了解の返事をいただいたので、今夜いったん帰宅した後、翌朝二子に向かうことにした。

 その後、K端さんからのメールでは、足のケガは幸い大事に至らず次の週末にはさっそくクライミングに行くとのこと。良かった。

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コメント

無料駐車場に駐車しているクライマーは結構います。
私が見た中ではシーサイドの常連13クライマーがいました。
少し前に事故が連続して、クライミングが問題視されました。たぶん無料駐車場問題があると思います。地元はクライマーがここを利用するのを快く思ってないと思います。私もここで地元の人に観察されました。雰囲気的にまずいと感じて、有料駐車場に移動しました。以後有料駐車場は何回か利用しましたが、空いています。
河又が一時禁止になったのも、駐車場問題でしょう。
自分たちが遊ぶフィールドがなくなるかもしれないのに、一部のクライマー達は何も考えていないのでしょうね。

余談ですが・・・
フリークライミングのエリア以外でも、登山者のマナーが悪く、夜間使用禁止になってしまった場所が、谷川岳天神平スキー場ターミナルです。火を使って宴会したり、相当マナーが悪かったらしい。道の駅でテント張って宴会している人たちもいるようですが、静かに車中泊している私から見ると、マナー最悪の酔っぱらい集団です。とばっちりで、そのうち道の駅でも夜間利用禁止、車中泊禁止にされてしまうのではないかと心配しています。飲んで騒いで楽しいのは本人たちだけなので、宴会するならそれ相応の場所でやってほしいものです。

そうですか。常連さんなら自粛の件は知っているでしょうから、それを承知で無料駐車場に停めているのかも知れませんね。
仕事その他の日常から離れて週末のクライミングを楽しんでいる身としては、末長くクライミングを続けたいと思っているので気をつけたいものですね。

私もけっこうあちこちにテントを張っていますが、すぐに寝るようにして、翌朝はなるべく早く撤収するようにしているつもりです。
だから、張っても良いというわけではありませんが、テントのことも改めて気をつけたいもの。

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