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2011年1月

今週末も二子に通勤

 2930日の週末も二子山。

29日】

 祠エリアでアップ後、弓状に移動。しかし寒くて岩が冷たいので、トライ中の「おいしいよー」もどうせ登れず便数ばかり増やしてしまうだけだという消極的な気分から、ヌンチャクのかかっている「転がるシビック君」5.12aに手を出してみた。

谷筋から吹き上げる風が当たって、「おいしいよー」や「ペトルーシュカ」、「火の鳥」あたりは余計に寒いので、そこよりはマシなルートをやろうということ。テンションしながら1便だけやったが、これはこれで手強そう。

 シビック君を登っている頃、T沢さんがおいしいよーを見事レッドポイント。岩は相当冷たいはずなのにやるなあ。

 冷たいからといって逃げていてはいけないとちょっと反省。やっぱりおいしいよーにトライすることにした。

 通算15便目。下から続けて初めて拝みホールドが両手で保持できた。ここでテンション。レストしてからあとはテンションせずに終了点へ。1テンまで持ちこめた。しかしテンションして一旦リセットできたから1テンで抜けられたようなものだ。バケツホールドをしっかり保持できるまでは気が抜けないので、その持久力があるかどうか。これほど岩が冷たくなければ、余計な力を使わずにもう少しイケそうなんだけど。

 16便目は拝みホールド両手保持から、左手を上部ピンチに出してみたが、その瞬間身体を落ち始めており、やはり1テン。今日はここまで。

 この日はT沢さんのRPに触発されたのか、ノースマウンテンにトライ中だったMさんとT橋さんがそれぞれこの日1便目、2便目でRP。これまたお見事。

 夜は外食はやめて下吉田の部屋で皆で鍋を囲み、Mさん達の完登を祝った。

30日】

 この日は寒気が流れ込んで寒いという予報で、そのとおりの寒い一日だった。祠エリアにいる午前中は陽射しが暖かかったのだが、弓状に移動すると雲が出てきて寒い。温度計もマイナスを示している。祠でアップに3本登ったところ、疲れてしまった。自分には2本までがちょうど良さそう。

 おいしいよーに通算17便目を出すも、拝みホールドに至る前にテンション。昨日よりもやはり岩が冷たい。前述のとおり、このルート付近は余計に寒いので下に戻って、昨日触ったシビック君に2便トライした。ムーブも少し分かってきた。岩が冷たくなくて調子が良ければそのうち落とせるかも。K藤さんに聞くと、このルートの限定としては、右側の斜めカンテは足はフックしたりするものの手はかけないという。また、その上部にある大穴も使わないとのこと。

 あまりにも寒いため、早々に帰途に着く人達が多い。しかしI澤さんと私はほとんど最後まで残って、5時過ぎまで「オ・ララー」を登っていた。このルートも疲れた一日の最後にトライすること3回目なのだが、この日も落とせなかった。チラチラ舞い始めた雪がこの頃には結構強くなっていた。ヘッドランプを点けて下山。来週は暖かいという予報なので、岩が温かいことを期待したい。

河又でこてんぱんにはね返されて…

 25日、HN田さんと名栗の河又へ。コウモリ岩は他に2人来ただけで、平日の岩場は本当に空いている。先々週の金曜日に来た時は寒くて寒くてツラかったが、今日はそれほど寒くない。
 まずは「ミヤザキミドリ」5.10aや「いきのいい奴」5.10aでアップ。午前中はやはり焼き石があると重宝する。「大五郎」5.11aにも登ってトップロープをかける。
 前回「デザート・ソング」5.12aが登れたので、背伸びをして「なぐり愛」5.12dにトライしてい見ることにした。このルートは「日本100岩場」の旧版では5.12bになっていたようで、改訂版で12dに上げられたようだ。かぶった短いルートで、ボルダーのようなものなのだが、短い分厳しいのなんの。頭上にあるホールド(ガバというほどガバではない)は右手アンダーからリーチいっぱいで左手で保持できたのだが、その先のホールドがとても持てない。トップロープにして3便ほどトライしてみたが、歯が立たず諦めた。こてんぱんにはね返された気分だ…。ボルダリングだと初段くらいなのかなあ。
 午後2時を過ぎ、残った時間で「かぶってるぜ」5.12aを登っておくかと思いトライ。しかしこれもこてんぱんにはね返された。これはさらに短いボルダーチックなルートなのだが、上部ガバホールドをどう取りに行けば良いか分からない。かぶっているので壁から身体が剥がされる。普段登っている5.12aとは明らかに違う。短い分厳しい感じ。
 そんなワケで成果はなかったけれど、こういうボルダーチックのルートに触っておくのは良い意識付けになるだろう。二子でトライ中の「おいしいよー」の核心で耐えられるようになりたいから。
 冬至を過ぎて少しずつ陽が伸びている。HN田さんも何本も頑張って登っていた。5時近くまで登って帰った。

週末は二子に通勤

 2223日の週末も二子に行った。ここのところ、あたかも週末は二子山へ車で通勤しているようだ。

22日】

いつもどおりK端さん、T橋さんを乗せ駐車場に着くと、気温は零度。先週日曜日に比べたら、ずっと暖かく感じる。I澤さん、Mさんも来た。

 悪魔のエチュードでアップを済ませ、引き続き「おいしいよー」5.12cにトライ。気温は暖かいとはいえ、岩はやはり冷たい。特にルート前半は焼き石があっても指の感覚が回復しない。土曜日は3便出した(通算911便目)。拝みホールド下のホールドで力尽きてしまう。他の人達はもっと上まで登っているので言い訳になってしまうが、岩が冷た過ぎて力が入り過ぎるせいもあるのだろう。しかし、自分の場合もっと岩が温かい状態でないと、無用に便数を増やすだけの気がしてきた。

 この日は、「ノースマウンテン」5.12aのトライが注目だった。何人かトライしているのだが、その中でMさんとT橋さんの2人がどちらも終了点直前でフォールするという惜しい結果に。ノースにトライしている面々の中で、この二人が完登の最有力。どちらが先にレッドポイントするかと、周囲が勝手に対決のカードと注目。Mさんは日帰りなので、翌日も登るT橋さんに俄然その可能性が高まった。

23日】

 先週、私は祠のルートの穴にいるムササビを見れたのだが、T橋さんも見たいということで、いつもより早起きして祠エリアへ。おかげでT橋さんも目の前でムササビが見れた。ねぐらの外で騒がれて、ムササビにはいい迷惑だったろうが。

 「おいしいよー」にはこの日も3便出した(通算1214便)。結果は相変わらず。2度ほどテンションしながらトップアウトしたり、途中で止めたり。やはり岩が冷たいのと力不足で、下から続けて拝みホールドまでも到達できない。

 しかし前夜、I澤さんにアドバイスされた足の使い方に少し注意してみた。どうしても腕の力まかせに登ってしまうのだが、そうではなく、足をしっかり使った方が良いとのこと。遠いホールドを取りに行くのに、腕力だけで身体を上げるのではなく、足でグンと伸びあがるのが大切なのだと。意識して取り組んでみよう。

 それから、拝みホールドを取りにいくのに、左手で中継ホールドを使うことにした。それを使わなくても拝みホールドに届くことは届くのだが、下から続けて登ってきて疲れている状態ではそれはちょっと厳しい。ここは丁寧に中継ホールドを使ったほうが良さそうだ。そんな修正をして、最後に「オ・ララー」5.11bにやったのだが、力尽きてまたもRPできず。

 さて、T橋さんのノース挑戦だが、終了点の右大ガバに手が出ず最後の最後でフォール。下で見ている皆からガンバコールが沸き起こったが、ほんっとうに残念。そういうわけでT橋さんとMさんのノース対決の結果は来週に持ち越された。来週ももちろん二子だ。今度の土曜日は自分のトライよりもこの一戦が気になる。

ベースキャンプ4

今日は先月9日以来のジム。

ベースキャンプに行くのはこれで4回目。

宿題だったのを含め茶色3級がいくつも登れた。

前回もどれだったか一つ登っているが、緑2級も一つ登れた。

プラナンでたくさん登ったおかげか、以前よりも少し力がついたような気がする。

さらに水色1級まで一つ登れてしまった。

ベースキャンプでは初1級。

緑のも水色のも、ボルダー壁の中央にあるキノコの傘のような壁の真ん中あたりからスタートするどちらもテープが長い形の課題。

ベースキャンプの課題は、同グレードでも難易のムラがちょっと大きいように感じるが、この二つはもしかしたらやり易いほうなのかも知れないけれど。

腕のほうはまだまだ登れそうだったが、指皮を酷使してしまったので早めに切り上げた。

また行こう。

ラニーニャ現象の下、「おいしいよー」5.12cのトライ継続 二子山

今年の冬は寒い。本当に寒い。気象庁によるとラニーニャ現象というものの影響で、今後もしばらく続くらしい。ここまで寒いと岩も冷た過ぎてまともにトライする気になれないと感じた週末だった。

15日】

というわけで1516日も週間行事のごとく厳寒の二子へ。東所沢駅でK端さんを、東飯能駅でT橋さんを乗せ、秩父のすき家で朝定食を食べてから二子の駐車場へ。到着が9時を過ぎていたが、12月はすでに駐車場がいっぱいで路上に停める状態だったのに、1月に入ると訪れる人の数がめっきり減った。一足先にI澤さんとMさんが来ている。

祠でアップする人達と別れ、私とK端さんは弓状へ。焼き石を握りながらアップで悪魔のエチュードを登る。

先週からトライを開始した「おいしいよー」5.12c。先週は、テンションしながら拝みホールドから左手ピンチを経て右上のアンダー保持の穴に右手が届くところまで進んだのだが、その先が分からず結局トップアウトできなかった。今回はまずはトップアウトが目的だ。それと、もちろんムーブをもっと固めること。

通算4便目。テンションを繰り返しながら拝みホールドへ。1手ごとに足位置を変えながら、左手ピンチ、右手で中継ホールドを使いながら穴アンダーに手が届いた。そうして乗り上がりクリップ。先週は左手ピンチが滑りやすい感じがしたのだが、この日はバッチリ保持できるので、穴アンダー取りが思っていたよりやり易くなった。

その先、左上にあるバケツと呼ばれるコルネを取りにいくのだが(バケツというくらいだから上に大きく穴のあいたガバなのかと思っていたら、そうではなかった)、そのムーブがいまいち分からない。夢中になって何とかバケツが取れたが、どうやったのか覚えていない。その先の右上から左へのトラバース、さらにコルネを直上して終了点となるのだが、ヨレていて比較的易しいはずがテンションだらけ。それでも何とかトップアウトできて、ルートの全体像が分かった。

この日は4人がトライしていて、順番にトライを繰り返した。

通算5便目。岩が冷たいのだが、5ピン目までテンションせずクリップできた(1ピン目はプリクリップ)。その先も前便よりはテンション回数を減らして再びトップアウト。まるでできない箇所はないのだが、拝みホールドを左手で取りに行くところとバケツを取りに行くところが不安要素か。

通算6便目。岩が再び冷たくなってきたこともあり、拝みホールド付近まで登って終了。それにしても岩が冷た過ぎて指の感覚がすぐに無くなってくる。焼き石を握ってもすぐには回復しないくらいだ。ホールドを保持するために余計に力を使ってしまう。

 この日、I澤さんが「火の鳥」5.12aを見事にレッドポイント。岩は相当に冷たかったはずだが、気合いのクライミングだった。

冬至を過ぎて少しずつ日が伸びているのが分かる。MさんとK端さんは日帰り。残った3人は牡鹿荘の温泉に入り、スーパーで買い出し、カフェまいんで夕食を済ませ、常宿の下吉田キャンプ場泊。

16日】

 晴れているのだが風があって寒い。まずは早くから陽が当たる祠へ。「話がピーマン」5.10aを登った後、アップで「鬼ガ島」5.11cにも登ることにした。このルートは昨春一度触りながら終了点手前の核心ができないままだった。ヌンチャクをかけながら登って行くと、近くでガササッという音がした。頭を上げると、目の前の穴の中からムササビがこちらをじっと見ていて、次の瞬間パッと飛び立って下に滑空していく。ムササビは2匹いてこれまでに何度も見かけたが、こんな目の前で見たのは初めてだ。「人間どもが来て、うるさくて寝ていられない。まったくもう」と言われてそうだ。その後もぐいぐいと登り、最後の核心もこなしてRPできた。

 弓状に移動すると、雲が多くなってきて気温が上がらない。時々陽射しがあったりするのだが、ほとんど太陽に雲がかかっている。そうするうちに雪も舞ってきた。遠くの両神山方面が降雪で見えない。地面にうっすらと落ちた雪は陽が出た時にすぐに溶けてしまったが、午前中は特にそんな天気が繰り返された。

 寒い予報だったので、この日はさらに防寒対策をしっかりしてきた。つまりたくさん重ね着したわけだが、着膨れしてしまう。

 さて、「おいしいよー」に引き続きトライ。しかし岩が冷た過ぎる。焼き石もテンションしながら登っているうちに冷めてきてしまい使い物にならない。

通算7便目は、バケツホールドを取りに行くムーブをあれこれ探った。人によって様々なのだろうが、手前の右手アンダー穴から、左手で細い小さなコルネの上部のかかりの良いホールドを保持し、右手で右上の持ちの悪いカチっぽいホールドを取る。この右手だけではとても身体が上げられそうにないので、足位置を変えすぐに右手をクロス気味でバケツの右にあるホールドを取る。足位置をさらに変え、この時の自分は左手ガストンでバケツの右辺を取りに行けた。もう少しやり易いムーブもありそうだが、このムーブもできそうだ。もう少し登って降りる。

通算8便目。岩が冷た過ぎて、まともなトライができないのだが、とりあえずトップアウトしておいた。ここまで寒くて岩が冷たいとムーブができてきて、レッドポイントに向けてテンション数を減らすトライをしたいと思っても、そんな気になれない。それならどうして寒いと分かっている二子に行くのかと言われそうだが。

 この日は暮れにフラットマウンテンを第2登したN少年が撮影のためにやって来ていた。若干高2。すごいなあ。次号のロクスノに写真が載るはずだ。

 あまりに寒いので、早々に撤収して帰る人達もいる。というか前日よりもさらに人が少なかったので、岩場はガラガラだ。我々もほんの少し早めに切り上げて帰途につく。

 同乗のT橋さんを東飯能駅に送ったあと、所沢に向かく。仙台に引っ越すT辺さんの送別会として日和田で登った人達が所沢に移動して飲んでいたのだ。私が着いた頃は飲み会も終わり、車の私は当然お酒を飲めないから、車で途中まで送りがてら話をした。T辺さんは仙台に越してもクライミングジムに通うそうだ。12年すれば再び東京に帰ってくるそうだから、しばしのお別れだ。

「デザート・ソング」5.12a RP 河又

14日、HN田さんと名栗の河又へ。昼前に来た4人組を除いて、岩場はほとんど貸し切り状態だった。やっぱり平日は空いている。

河又は解禁された後の11月に初めて行き、2「デザート・ソング」5.12aをトライしたものの惜しいところでレッドポイントを逃していた。

8時半に他に誰もいない岩場に着いたのだが、とにかく寒い。だんご屋の駐車場に停めた車の温度計もマイナス5℃を表示していたし、午前中は陽があたらないので、陽あたりの良い二子よりも寒いくらいだ。ぶるぶる。

焼き石を握りながら「いきのいい奴」5.10a「ミヤザキミドリ」5.10aを登っても、ビレイしている間に身体が冷えてくるのであまりアップの意味がない。

「大五郎」5.11aにトップロープをかけた後、少しずつ岩場に木の間越しの陽があたりだし、気温もゆるんできた。

そろそろデザート・ソングにヌンチャクをかける気になり、チョンボ棒で下3つをかけ、それから上は1便目で登りながら残りをかけた。久しぶりなのでところどころムーブを忘れていたが、テンションしながらだんだんと思い出してきた。核心部分もしっかり保持できる。一度終了点まで行ってからトップロープで核心部分から最後までをおさらいしてみた。11月に確信しておいたムーブとほとんど変わらないはずだが、全て確認できた。岩がもう少し温まってくれればイケそうだ。

HN田さんは大五郎などをトップロープで登っている。前述の4人組のうち、1人の男の人が強くて「マンモス・ケイヴ」5.13cにトライしていた。洞窟の天井に取り付き、そこからボルダーチックに登って行くルートだ。ボルダリングに換算したら初段くらいが続くようなものなのだろうか。

午後2時。気がつけば朝よりもずっと過ごしやすい気温になっている。温度計を見ると56℃ある。一日で最も暖かい時間帯であるし、しっかりレストもできたので、2便目を出す。

覚えたムーブをこなし、3ピン目のちょっと微妙なクリップも済ませ、核心部分を確実にこなす。核心部分の上にあるコルネでは片手ずつ離してのレストをしっかり行う。12分レストしたかも。そこからいったん左に寄ってから5ピン目のクリップをして再び右に寄りポケットなどを数手伝って無事終了点到達してレッドポイント。やった。記録が曖昧なのだが、おそらく通算8便目。

プラナンで登りまくったおかげか、年が明けてから5.12a3本登ることができた。二子の「火の鳥」、城ヶ崎の「アイロンヘッド」、そして河又の「デザート・ソング」。先日からトライを開始した「おいしいよー」5.12cにいよいよ本気で取り組みたいところだ。が、なにぶん岩が冷た過ぎるのが難点。

HN田さんが「泣かないで愛ちゃん」5.10cや「ターミナル・ドライブ」5.10bに登り終えると5時近くになり、いよいよ暗くなってきた。それでも12月に比べると少しずつ日が伸びているのが分かる。ヘッドライトを点けて下山。

「おいしいよー」5.12cにトライ開始 二子山

 成人の日の10日。前夜の城ヶ崎からの帰路の高速は渋滞が思ったほどひどくなかったとはいえ、2日間のクライミングの疲れと寝不足のうえ、早朝からの運転で二子に着いた時はさすがにちょっと疲れ気味。もう若くないんだよなあと改めて実感。

 私が駐車場に着くのと前後して、MさんとI澤さんも到着。

 それにしても寒い。伊豆の城ヶ崎の暖かさとはえらい違いだ。しかもこの日はこの冬一番の冷え込みだそうで、前々日、前日と比べてぐっと気温が下がったようだ。9時に駐車場に着いた時点での車の温度計はマイナス5。林道も薄く雪が積もっておりスタッドレスタイヤは必須。

 アップのため、まずは祠エリアへ。朝から陽が当たるとはいえ岩は冷たい。さっそく焼き石をする。それでも「話がピーマン」5.10aは手が切れるほど冷たい。「ごんべえ」5.11aも登っておく。幾分岩が温かい。

 11時くらいに弓状に移動。三連休で他の人達はもっと遠くへ行っているのか、それともあまりの寒さを倦厭したのか人は少ない。木に付けられた温度計を見ると、マイナス2.5。さ、寒い。

 さて、先日の日記にも書いたが、今シーズンから本格的に二子に通い始めて、ノース、モダンラヴ、ペト、火の鳥と4本登った。次にトライするルートはどれにしようと考え、やはり「おいしいよー」5.12cに決めた。ペトも火の鳥も11便で登れたし、しばらく二子に通うことを考えると、背伸びしてそろそろ12cに手を出すべきだろうと。聞いたところでは、このルートは12cと言ってもグレーディングが厳しめらしい。それにこの岩の冷たさではまともなトライもできない感じだが、完登に時間がかかってでもやってみよう。人気ルートのノースは順番待ちが多いが、見ているとこのルートも順番待ちが多いようで、やはり人気があるのだろう。この日は空いていたので、順番待ちを気にせずトライできたので良かった。

 おいしいよーには、すでに誰かのヌンチャクがかかっている。それにしても寒い。昼頃で零度、午後2時頃に1まで上がったが、その後は再び零度くらい。

 おいしいよー1便目。どのホールドが持ち良いか分からないので、早々にテンションしながらホールドを探る。岩が冷た過ぎて指先の感覚がすぐに無くなってくる。チョークバッグに入れた焼き石を握ってもすぐには回復しない。ピン毎の各駅停車で少しずつ登る。確か4ピン目付近だったか、左手でピンチ気味、右手で縦カチを持つホールド(あとで聞くと拝みホールドなどと呼ばれているらしい)のところまで辿りついた。拝みホールドを両手で持つことそのものは思ったより難しくなかった。この拝みホールドから上部のコルネをピンチで取るのが核心の一つらしい。1便目は、この拝みホールドを取るまでで、上部のピンチには手が出せずに降りた。右手を出したものか左手を出したものかも分からない。しかし、とにかく岩が冷た過ぎる。

 もう一人の人がトライするのを見た後の2便目。テンションしながら再び拝みホールドへ。足の位置を左右どちらもちょっと上げると、左手でピンチできた。2便目はここまで。このピンチから右上に見える穴を右手で取りにいくのだろうが遠いし、その穴の下縁は丸くて保持できそうない。どう持つのだ?

 夕方4時を回り、陽が両神の山の端に隠れ急激に気温が下がり始める。マイナス3と聞いたところで3便目を出す。拝みホールドから左手ピンチを取る。そこから右上の穴の取り方は、先ほどのトライしていた人に聞いたのでそれを試してみた。中継を経てアンダー気味に取るらしい。確かに穴の中の左上方に持つと効きが良さそうだ。最終ランナーからちょっと高さがあり怖い。今日はここまでにした。この先は左方のコルネを取りにいったりするのだろうが、それはまた次回。

 これだけ岩が冷たいと、二子に通うにしてもしばらくはテンションしまくりながらムーブを固めていく作業になりそう。Mさんはノース、I澤さんは火の鳥にトライ継続中。駐車場に戻ると、車の温度計はマイナス6を表示。本当に寒い一日だったし、城ヶ崎から二子へと運転ばかりしていて翌日は普段以上に疲れが残った。

「アイロンヘッド」5.12a RP 城ヶ崎シーサイド

 成人の日の三連休、伊豆の城ヶ崎へ行くことになった。メンバーは何人かいるのだが、クラックのルートをやる人達とは別行動で、私とK端さんはシーサイドエリアへ。

 城ヶ崎はちょっと遠いので、金曜日夜に出発することにした。K端さんを山手線の目白駅で拾い、東名道~小田原厚木道路経由で伊東の某所でテント泊。伊豆とはいえ未明は寒かった。

8日】

車は伊豆テディベアミュージアムの先の住宅地にある有料駐車場に駐車。車を停めると、近くの民家からおじいさんが集金に出てくる。一日500円。

伊豆高原駅近くの無料駐車場に停めるクライマーがいるらしいが、日本フリークライミング協会のHPではそこには停めないよう自粛を求めている。無用にアクセス問題を起こさないためにも、これには従ったほうが良いと思う。

 吊り橋からファミリーエリアを見下ろすと、すでに4人ほどのクライマーが準備をしていた。懸垂下降でシーサイドエリアへ。二子山に比べると当然だが暖かい。城ヶ崎に訪れるのは昨年2月以来。5.11a 以上に限ぎれば、シーサイドでは「風に吹かれて」5.11aを登ったことがあるだけだ。

最近は5.12a以上にトライすることにしているので、ここシーサイドでは「アイロンヘッド」5.12aをやることにした。「風に吹かれて」がそうであるように、このルートも人気ルートの一つらしい。

 その前に「ティンカーベル」5.10bでアップ。中間部の垂壁が厳しい。右の凹角に逃げないと行けないので、さっさとそっちへ。U野さんもやって来た。今日明日の2日間の予定とのこと。

「アイロンヘッド」5.12a1便目。出だしは凹角内を上がり左へ抜ける。下から眺めてだいたい覚えたラインをボルトを追って、ヌンチャクをかけながら登って行く。しかし1便目はやはりテンションしまくり。城ヶ崎独特の積層状ガバホールドを辿るところも多いのだが、中間部にちょっと細かくなるところもある。そして終了点手前に核心が控えている。必死になって無理無理身体を上げ、なんとかトップアウト。しかしこんな強引なムーブでは長いルートの最後になって核心をこなすことはできないだろう。まだムーブが固まらない。

 ロープが屈曲して上に行くほどロープの流れが悪くなるので、特に24ピン目はヌンチャクを長く出しておいた方が良いらしい。U野さんのアドバイスでは、2ピン目をかけたあと1ピン目を外すとなお良いとのこと。他に登っている人がヌンチャクを足してくれた。

 2便目。小ハング下のレストポイントから左上に抜けるところで、手が滑って思わぬフォール。城ヶ崎の岩は潮でベタつく感があり、どうもそれに慣れない。しかし終了点手前の核心部のムーブが解決していないので、どのみちレッドポイントは無理だったろう。

 3便目。長いルートなので疲れるのだが、この日のうちにもう1便出しておくことにした。核心部まではほぼ危なげなく行けるようになった。核心部ではやはりテンション。トップロープ状態で、ここのムーブをきっちり解決しておくことにした。

右足をカチホールドに乗せ左足は左方に伸ばしながら右上の持ちの良いポケットを取りにいく。そこまではすでにできている。その後、左上方にあるこれまた持ちの良いポケットを取りにいくのだが、左右の足をさらに上げることで、左手ならばそのポケットに届くのだ。さらに左上の棚に移るためには、このポケットを何とかして右手で取れるようにして、左手で棚を取りにいきたいところ。そのために、左手で下方のアンダーを持ちながら、何とか左上ポケットを右手で取るようにしてみた。やればできないこともないが、最後の最後ですごくパワーを使うこのムーブは自分にはちょっと無理がある。

 落ち着いてもう一度考え直すことにした。ホールドをじっくり観察。そうか。右手は右上ポケット、左手は左上ポケット。ここまでは前と同じ。左足はその前に右足を置いていたところ。ここから右手ポケット脇に右足を手に足で乗せると、右手をクロス気味に出すと左上の棚を取ることができた。これなら無理なくできる。よおーし。自分で考えてムーブを解決するこの面白さはフリークライミングの醍醐味だ。ある意味、そのルートを完登できた瞬間よりもクライミングをやっているという充実感を味わえる。

 レッドポイントは翌日に持ち越しにしたが、解決したムーブで必ず登れるという期待感と完登の喜びがちょっとお預けになっただけという思いなので、気分は明るい。

 K端さんは「スカッド」5.11aにトライ。12ピン間の乗り上がりが大変なようだ。トライの合間に日なたで岩に寄りかかって座っていると、日差しがぽかぽかと暖かくて思わず居眠りしてしまう。寝不足もあって、この居眠りが何とも気持ち良い。

 夕方4時半頃、登り返し場所に行くと、そこには18人くらいが順番待ちしていいた。自分たちの順番が回って来たのは1時間後の5時半頃。すっかり暗くなりヘッドランプを点けて私がリード、K端さんがフォローで続く。

 駐車場に戻り、クライマーの常宿「大重丸」にK端さんを車で送る。大重丸には他のエリアでクラックを登っているはずのT橋さんも一緒に泊ることになっている。私はどこに泊るかというと、事情により伊東の某所で車中泊。単にお金の節約ということだけど。温泉は「毘沙門天柴の湯」へ。シャンプー等は持参しないといけないが300円と安い。

9日】

 お湯を沸かしてコーヒーをテルモスに入れ、すき家で朝定食。朝8時過ぎにシーサイドへの下降場所でK端さんと待ち合わせ。

 前日と同じくティンカーベルでアップし、さっそくアイロンヘッドをレッドポイントすべくトライすることにした。

 すっかり覚えたホールドとムーブで登って行く。レストできるところでは腕が回復するまでじっくり休んだ。そうして終了点手前の核心部も前日に固めたムーブを確実に再現、左の棚に立ち上がるところが怖いのだがこれも落ち着いてこなしてレッドポイント。やった。通算4便目。

 ホールドやムーブはもちろん全く違うが、アイロンヘッドは二子のノースマウンテンに似ているかも。ルートが長いし、ところどころレストできるし、ぐいぐいと登って行くと最後に核心が控えているし、アイロンヘッドも人気ルートのようだし。

 午前中にアイロンヘッドを片付けることができたので、U野さんが5ピン目までヌンチャクをかけた「パンピングアイアンⅠ」5.12aをやってみることにした。ところがこれが大変。ルーフ下から右に回り込んで上がるところも大変だし、5ピン目にクリップするために左にトラバースするところも悪い。そしてそこから6ピン目のあるハングを越えるのがまるで歯が立たない。ハング先にホールドがあるのだが、さらにその先のホールドが遠いため、足の置き場のないハングを越せそうにない。じっくりトライすれば解決するのかもしれないが、同グレードのアイロンヘッドより遥かに厳しく感じる。とにかくテンションとチョンボしまくり。このルートはちょっと諦めて後でヌンチャクを回収することにした。

 最後に「エアーダンス」5.12aに一度だけ触っておいた。これは出だしからちょっと悪いので、Ⅰピン目は無理せずプリクリップしておいたほうが良いとの、これまたU野さんのアドバイス。これも途中までやっただけで降りたのだが、パンⅠに比べたらやり易そうな印象だった。シーサイドにまた来た時にトライしてみたい。

 K端さんがスカッドをトライ中に数mフォールした際、壁に付いた右足首を痛めてしまったらしい。軽い捻挫のようだ。外見上は腫れてはいないのだが、大事を見てちょっと早めに引き上げることにした。それでも登り返しでは30分ほど待っただろうか。三連休なので翌日もシーサイドで登る予定だったのだが、今日中に帰ることにした。もう一泊する予定だった大重丸に一旦K端さんを送る。宿に帰って来たT橋さんからアイロンヘッド完登のお祝いを言っていただいた私は、先に夕食を済ませたK端さんとともに帰途についた。

 私は空いた3日目をどうしようかと考え、帰りの道中、I澤さんとMさんに翌日二子に行くなら加わりたいとメール。快く了解の返事をいただいたので、今夜いったん帰宅した後、翌朝二子に向かうことにした。

 その後、K端さんからのメールでは、足のケガは幸い大事に至らず次の週末にはさっそくクライミングに行くとのこと。良かった。

初登り「火の鳥」5.12a RP 二子山

暑いタイ・プラナン旅行から中二日、正月34日は極寒の二子山へ初登りに行ってきた。

正月3日。家で箱根駅伝を見ながらお節料理を食べて過ごすということはなく、クライミング好きの面々はやはり岩場にやって来る。

3日】

例によって二段岩壁下部でアップ後、私は暮れからトライし始めた「火の鳥」5.12aにまずヌンチャクをかけた。K端さんはすでにヌンチャクがかかっている「ノースマウンテン」5.12aに引き続きトライ。

それにしても眠い。タイから帰国する飛行機が夜中だったのだが、狭いシートに座った状態ではほとんど眠れず。以来、睡眠のリズムを崩してしまったようで、寝不足のはずなのに昨夜はなかなか寝付けなかった。

火の鳥に限らないが、ルートの下部にツララが張っている。ヌンチャクがけもまずはツララ落としから始まった。当然コルネはあちこち濡れているし。

今回、初めて焼き石というものをやってみた。二子の常連K藤さんに教えてもらったのが出、小石を23分バーナーで炙って、それをチョークバックに入れてホッカイロ代わりにするのだ。炙った直後の石は当然ものすごく熱いので軍手をすること。それからチョークバックの袋が熱で溶けて穴が開いてしまうなんてことになりかねないので、チョークをたっぷり入れておき、その中に石を乗せるようにする。チョークボールも出しておいたほうが良さそう。袋の底に布を敷いておくのも良いとか。

焼き石をチョークバックに入れておいて、それからロープを結んだりシューズを履けば、登る準備ができた頃には石が素手で触れる温度まで下がってくれるという寸法。触った瞬間か冷えた指が温まるので、チョークバックにホッカイロを入れておくよりずっと即効性がある。熱すぎる時は指の上で石を転がすようにして指を温めると良いかも。それにチョーク自体も温かくなっているし、チョークバックに手を入れただけでも中がほんわか温かい。ただし、火傷にはくれぐれもご注意を。

 そうして、火の鳥1便目(通算6便目)。氷と濡れたコルネですぐさまテンション。レストできる大穴どころかその下方にある中穴までも続けて行けない始末。テンションしながら登る。冷えた手に焼き石の温もりが嬉しい。握りしめるとアチチという思いをするが。

 大穴から上部は以前として苦手意識がある。上部コルネを右手ピンチで取りにいく際の足の位置が際どいのだ。

 ところが、隣りの「ペトルーシュカ」5.12bをトライしていたNさんという方が、苦戦している私を見て、自分は足位置をこうしたと言って、左右のフットホールドを教えてくれた。試しにやってみると確かにやり易い。というかピンチ取りがものすごく楽になった。ありがとうございます~。

 2便目は中穴の手前と終了点直前での2テン、3便目は中穴を通過したところでの1テンとトライごとに確実にテンションが減ってきた。大穴から先のセクションは解決したから、あとは出だしから大穴までを力尽きずに行けるかどうかがポイントだ。この日はこの3便で、レッドポイントトライは翌日に持ち越し。曇りがちで寒かった。

 K端さんもノースのムーブがずいぶんと整理されてきたようだ。

 休前日ではないので久しぶりに小鹿荘の温泉に入ることができた。他に誰もいなくてお風呂は貸し切り状態。スーパー「おがわや」が閉店してしまったので、これからはスーパー「ヤオヨシ」で買い出しだ。

夕食は、カフェ「まいん」http://www17.ocn.ne.jp/~cafemine/で例によって豚しょうが焼き定食を食す。680円。ご飯大盛で730円。Photo

食べ終わった頃、I澤さんがお店に入って来てびっくり。I澤さんはこの日、甲府の兜岩に行っていたのだが、私がお店についてからI澤さんに送ったメールを読んで、帰り道ここに寄ってみたという。現在地を書いておいたわけではないのだが、行動パターンが読まれている。暮れにN少年がフラットマウンテンを第2登した時の様子などを聞いて解散、下吉田キャンプ場の管理棟泊。

4日】

 仕事始めというところも多いはずなので(私の職場もそうなのだが)、この日は前日よりも人が少ない。弓状で20人もいなかったはずである。よく晴れているのだが、火の鳥の出だし付近は再びツララができあがっていたので、まずはそれを叩き落とす作業を行った。

 1便目(通算9便目)。出だし付近は氷が残っていたり濡れていたりと使えるホールドが限定されるうえ、下部は比較的ムーブがいい加減でも登れるので、ムーブを覚えていなかった。そんなものだからすぐにテンション。こんなことを繰り返すわけにはいかないから、下部の使えるホールドをしっかり確認したうえでムーブも決めてからトップアウトせずに降りた。

 2便目。焼き石や下部のムーブを固めたおかげもあって、中穴まで行けるようなったが、その先で力尽きてしまった。というより頑張りがちょっと足りなかったのかも。もっと集中しないと。

 この日は晴れていて風もなく、横になって休んでいるとポカポカと暖かいくらい。

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 3便目。良い感じで集中できているかも。こういう時の私は口を利かずに黙っていることが多い。覚えたホールドとムーブで順調に高度を上げていく。中穴から先、右上のコルネに至るところも処理できた。大穴にたどり着いて、右足でニーバーならぬ内股バーという感じでレスト。ここまでですっかり息が上がってしまっているので、腕を振ったり焼き石で手を温めたりを繰り返しながら、呼吸を静めていく。レストの間に、このあとのフットホールドの位置も確認しておく。落ち着いたところで、最後のセクションに入る。危なげなく余裕を持って終了点に到着。やった。新年初登りで結果を出せて良かった~。

 昨年11月末以来二子山に通うようになって、「ノースマウンテン」5.12a、「モダンラヴ」5.12a、「ペトルーシュカ」5.12b、「火の鳥」5.12a4本登った。さて次はどのルートにトライしようか。しばらく二子に通うことを考えると、時間がかかってでも、背伸びして12cに手を出しても良いかもしれない。登れれば自己グレード更新だからだ。

 K端さんのノースのムーブはさらに整理されてきたようだが、疲れるようでこの日は2便まで。残る時間は2人とも「オ・ララー」5.11b1便ずつ手を出すも完登ならず。私の場合、終了点直下の抜け口でたまらずテンションしてしまったのだが、ホールドが分かったので次は行けるだろう。時間のある時に片付けることにしよう。

 道の駅「ちちぶ」に寄って、両手にレジ袋を持つほど野菜を買い込む。白菜、ネギ、大根、人参、ほうれん草、チンゲン菜、椎茸…。みんな鍋の具にするのだ。

タイ・プラナン クライミング旅行記⑨ (12/31  Pra-Nang Beach、そして帰国の途へ)

 大晦日。毎朝通った食堂も今朝が最後だ。部屋を空けてチェックアウト。昼頃まではクライミングするので、不要な荷物はフロントに預けることにした。預けると言っても、吹きさらしのフロント脇の台に置いておくだけだ。

 この日も朝から雨が降っている。それでも岩は登れるだろうと判断し、最後はHidden Worldで登ろうと思い向かうことにした。しかし手前のMuay Thaiエリアに入るところで、そこにいた人達に行ってはいけないと制止された。理由がよく聞き取れなかったのだが、仕方なく別のエリアに行くことにした。

Pra-Nang Beach

先日のハッピーアイランドの帰りに、気になっていたPra-Nang Beachが近いのでそこに行くことにした。ここもどっかぶりのルートがあるので、むしろこちらのほうが面白そうだ。

午前中しか登らないので、すぐに本命ルートに取り付くことにした。目を付けたのはDon’t Buy Toys7a+(5.12a)かぶった短いパートをちょっと細かいポケットやホールドを辿って上部の大穴を取るまでが核心だ。1便目はテンションだらけ。

日本人グループがやってきて、聞くと仙台や青森からやって来たという。そのうちの一人の女性は昨年もK端さんとここプラナンで会っているという。

彼らの話では、今日Muay Thai One-Two-Threeのエリアを使って、タイ王室の王女様がクライミングをするのだという。それで規制されていたのだ。王女様もクライミングするんだね~、と話になった。

さて、その中の1人の男性が、前日からこのDon’t~をトライ中だといい、一緒にトライすることに。その人は大穴から右上するパートに苦労しているそうで、私の持っているルート本では確かに右上し右のルートと終了点が共有になっているように描かれている。ところが彼らがもっていた別の本では大穴からコルネを直上した先の別の終了点になっていて、グレードは同じだ。私はよく確かめもせず1便目に直上ラインにヌンチャクを掛けていたので、以後そちらのラインに寄ることにした。

トライ中のその男性がばっちりとレッドポイントをきめる。続いて2便目を出すもホールド確認がいまいちだったためフォール。無駄便になってしまった。

その人にアドバイスしてもらった左手ホールドを使って、3便目は確実に大穴下のドアノブ状をキャッチし大穴に入る。その男性に写真を取ってもらいながら、残るコルネを確実に登ってRP。最後に12aを増やすことができて良かった。Imgp2979 Imgp2980

K端さんはLittle Shit6c(5.11b)に苦戦していて結局できなかったのだが、見ていると中間部の乗っ越しが結構大変そうだ。

さて、まだもう少し登っていても良いのだろうが撤収することにした。

今回、5.11a以上は計25本完登。うち5.12a4本、5.12b1本。初めての海外クライミングとしてはこれで十分としよう。

【帰国の途へ】

帰り道、Muay Thaiの前を通ると、警護の人達が何人もいた。遠目に眺めると、岩場にはたくさんの人達がいて、その中に件の王女様がいるようだ。警護のほか、トップロープを張るインストラクターも当然いるのだろう。Imgp2985

ホテル前に戻ると、ちょうどクラビに向かう船が出るという。荷物を取って戻ると結局その船は出てしまったようだが、待っていてくれた船乗りが1200Bで乗せてくれるという。相場はもう少し安いはずだが、2人だけも運んでくれるので即決する。4050分ほどと船にゆられてクラビタウンに到着。ちゃんと送ってくれた船乗りにチップをちょっとはずむ。

少し歩いて、さくらクラビの事務所に到着。荷物を置かせてもらうと、大晦日なので、年越しソバをふるまってくれる。時間があるので、デパートにお土産を買いに行ったり、市場を覗いたり、カフェでビールの飲んで過ごした。

途中で寄った中華食堂で食べたラーメンは美味しかった。何よりもスープが濃厚で美味しく、チャーシューも美味しいし香草もほど良い。世界中どこに行っても、中華料理のお店に入るとレベルが高いようだ。日本人は中華料理に食べ慣れているという安心感もあるだろうが、質がその国の料理より高いことが多いと思う。

夕刻、さくらクラビの車でクラビ空港まで送ってもらい、搭乗手続きを済ます。するとU野さんとS木さんもやって来た。同じ便で帰るのだ。

乗り継ぎのため、バンコクの空港で2時間ほど過ごしてから22:35発の成田行きの乗る。狭いシートで夜中ほとんど眠ることができないまま、年を越した元日の朝6時過ぎに成田着。眠い。電車を乗り継いで帰宅。元日は、荷物を片付けたり、この日記を書いたりしながら、あとは寝不足のため昼寝して過ごした。

 このようにして、タイ・プラナンでのクライミング旅行は終了した。余ったタイバーツ紙幣は、また行くかもしれないのでそれまで取っておこう。おわり

タイ・プラナン クライミング旅行記⑧ (12/30  Wee’s Present Wallへ)

 ライレイプリンセスリゾートからYayaに移ったK端さんを誘って、いつものお店で朝食。ウエストビーチに出て左に向かい、高そうなホテルの塀の端から山道を少し歩くと、そこがWee’s Present WallLeft Sideだ。ガイドブックにはビーチから徒歩5分とあるが、山道は2分と歩かない近さだ。

 まずはLow Season6c(5.11b)をオンサイト。最後に厳しい部分があり、ちょっと右寄りに抜ける。K端さんも後で登るというのでヌンチャクを残しておく。

 K端さんがトライしたのに続きLing Rong Hei(Monkey Crying)6b+(5.11a)もフラッシング。易しい。

 それからMain Faceに移り、日本人クライマーのヌンチャクを使わせてもらってSame Same But Different6b+(5.11a)を登る。これまた易しい。

 その日本人は上部をSame~と共有するMilky Way7a (5.11d)にトライしていて、確実にレッドポイントしていた。ヌンチャクを我々のものに掛け替えてもらった。出だしは左寄りにあるガバ穴を伝って行くのかなと思っていたが、その日本人はルート名のとおり岩が白い部分を真ん中から取り付いていた。見ていると良さそうなホールドがあるようだ。

 1便目。ムーブが確定できずテンション。トップアウトした後、トップロープ状態で下部の核心部分を練習するとあっさり行けた。

 2便目で確実にRP。よし。

 K端さんはSame~の出だしに苦労していて、Low Seasonのヌンチャクを回収するためもう一度登る。

 途中雨が降って来て撤収しようかと思ったが、岩は濡れないし、雨もそのうち止んだ。昨日あたりから雨がちになってきたなあ。

 まだ時間があるので、右にあるShit Restdays7a+(5.12a)をやってみることにした。ラインが分かりづらいのだが、ボルトが確かに打ってある。1ピン目がずいぶんと高いところにあるので、左にある7c+のルートで1ピン目を取って、あとはShitのボルトを二つ辿る。左から上がって来る7aのラインと合流するのだが、この合流する斜めのバンドに乗り上がる手前が核心なのかもしれない。合流した後半も気が抜けないが、オンサイトできた。やっぱり甘めなのだろうが、やった。

 K端さんは昨日も今日も登り足りない様子だったので、易しいルートを繰り返し登ってもらうことを思いついた。体験ツアーの人達が使う合間を見て、2本のコルネの間を登る6aをリード後にトップロープ状態でさらに2便立て続けに登ってもらった。K端さんが通うクライミングジムのスクールではこういう練習方法を取っていると聞いていたので、ここタイでもちょっとトレーニングしてもらおうと思ったのだ。さらにカンテの6a6回も登ってもらった。汗が噴き出してきて大変なようだが、トレーニングだからね。なんでリゾート地に来てまでこんな修行のようなことをと思うかもしれないが、K端さんも前向きだ。

 最後に6a+4回登ってもらった。トップロープ状態なのだから、腕がパンプしてフォールするまで続けてもらおうと思ったが、これだけ登れば十分かな。

 夕食の前に、前の日記にも書いたが、ルート図集「Rock Climbing in Thailand」を800Bで買う。夕食は昨夜と同じBBQのお店。牛肉とブラックサーモンを注文し、バイキングで何度もおかわりした。食べ過ぎないように気を付けて、今旅行最後のマッサージに行った。私は7日連続で登っているので、身体はけっこう疲れているはずだが、それも明日でおしまいだ。

タイ・プラナン クライミング旅行記⑦ (12/29  Ton Sai Wall and RoofからCat Wallへ)

 今日はT橋さんとK藤さんが帰国するので、ホテルをチェックアウトしてから集合した。K端さんはプリンセスリゾートからYayaに移るのだが、日中不要な荷物を私の部屋に置いておく。Hidden Worldあたりに行くというT橋さん達と別れ、K端さんと再びトンサイへ。空は曇りがち。

Ton Sai Wall and Roof

 まずはStalagasaurus6c+(5.11c)をフラッシング。例によってこれも易しい。

 続いて3日前に一度触ったTon Sai Playboy7a+(5.12a)をやろうと思ったのだが、ヌンチャクを掛けるのがたいへんなのでやめた。

その代わり、ヌンチャクが掛っているCafe Andaman7b(5.12b)をやることにした。直上からレストポイントを経て、核心の左上するラインのルートで、人がやっているのを見ると終了点でのムーブが印象的だ。ここの人気ルートの一つのようで白人の人達も何人かトライしている。

出だしの乗り上がりがちょっと高いので左のほうからトラバースしてくる人もいるが、ヒールフックなどしっかりやれば直上できるようになっている。コルネを伝い登ったところから左上していくのだが、初めはホールドが分からずテンション。ほとんどガバばかりだしイケそうな感じだが、終了点の穴の縁を取ったところで再び力尽き降りる。

他にトライしている人達では、登れる人もいれば登れない人もいる。当たり前といえば当たり前だが、日本の岩場の風景と同じようなものだ。

K端さんのビレイをしたりしながら休み、2便目にトライ。出だしの乗り上がりからコルネ直上後の腰かけレストポイントでは海が臨める。Cafe Andamanの名前はこういうことかと思った。アンダマン海を臨めるレストポイントのあるルート。「ホテル二子」のようなものかな。ここでしっかり休んでから左上ラインに入る。指がしっかり入る水平クラックから左に廻り込んだ所にあるホールド、さらに左のアンダーホールドと伝い、さらに左のガバ棚を取りにいく。1便目で分かっているので余裕がある。頭上のポケット状穴2つホールドは他の人が親指を入れているところに逆に人差し指と中指を入れ、左手でガバをキャッチ。小コルネを経て、終了点の穴の縁を左手、右手と取る。その後、先ほど印象的と書いたムーブである右足を手よりも高く上げ、逆さまに近い形で穴の中に上に向かって突っ込む。そうするとトゥとヒールが穴の中で引っかかって効くのだ。そうして左手で終了点にクリップ。やった。

下で見ていたクライマー達が祝福の声をかけてくれる。いろいろな国から集まってきた人達と同じルートにトライし、こうして声援を受けると正直に嬉しいものだ。降りてくると、そのうちの1人が「カンパーイ」と声をかけてきた。そういえば先ほど彼は鞄の中から「越之寒梅」だかの日本酒の瓶を出していたので、タイに来る前に日本に行っていたのかもしれない。

二子山で苦労していることを考えると、日本のグレーディングよりはやはり甘めだ。というか日本が辛すぎるのかは分からないが。普段やっていて5.12b2便であっさり落とせるなんてことはないから、日本だと5.11dくらいかも知れない。有笠の「Please Jam Me5.11cよりは難しい感じだったし。

グレーディングはともかく、このルートは最後のムーブの面白さを含め、海側に面した開放的なラインであることからもおススメだ。

[マンゴー]

 休憩中に昨夜買ったマンゴーを食べることにしたのだが、一口食べた瞬間あまりの酸っぱさというか腐った漬物のような味に舌がおかしくなりそうだった。とても食べられる代物ではない。マンゴーって本当にこんな味なのか?後で捨てようと思い、ザックの外ポケットに袋ごと突っ込んでおく。

 欲を出してTidal Wave7b+(5.12c)にトライしてみた。Cafe Andamanよりももっとかぶっていて、ボルトごとの各駅停車でも4ピン目あたりで力尽きてしまった。それを2便ほどやった。これはもっと力を付けてからでないと歯が立たない。

Cat Wall

 午後3時をまわり、Cat Wallに行ってみることにした。Fire Wallとは別にある急斜面の踏み跡を登ったところにあるそのエリアは取り付きもフィックスロープを辿るので快適ではない。

 何だかやりたそうなルートがないのだが、Heart Of Darkness(Peyote)」の1P6c+(5.11c)を登ることにした。ずいぶんと長そうだ。ロープが足りるだろうか。ガバを延々と伝って登って行く。汗が噴き出してくる。暑い。最後は左のルートに寄ってしまったようだが、終了点に到着。

[猿被害]

 K端さんにコールしようと下を見ると、離れた所に置いた荷物が猿に荒らされているのが見えた。まずい。荷物をザックの中に入れておかなかったのはまずかった。自分はセルフビレイを取って、K端さんに猿を追い払って荷物をまとめるようお願いする。通りかかった白人クライマーが猿に石を投げつけて追い払ってくれる。

 あとで聞くと、K端さんはお菓子や果物など食べ物をみな取られてしまったという。私はザックの外ポケットに入れておいたマンゴーが取られただけだったので、むしろ捨てる手間が省けたのだが、さくらクラビの井上さんに事前に注意されていたのに油断してしまった。プラナンにこれから行く皆さんは注意してくださいね。

[ボート]

 帰りはトンサイからライレイウエストまでボートに乗ろうとしたのだが、その船乗りは、4人以上でないと150Bにしないと言う。2人だと1100B払えとのこと。仕方なくウエストビーチに行く人が現れるのを待つことにした。しばらくしてウエストに行くという白人夫婦が現れたので、4人になったと言うと、今度は5人揃わないと180Bだという。5人なら60Bという。さっきと言っていることが違う。皆で抗議しているうちに、もう一人現れ5人になり、しぶしぶ60Bで手を打というという雰囲気になった。まあ、船乗り側も生活がかかっているから観光客に対し料金を吹っ掛けてくるのは仕方ないのだが、こちらとしても安易に言われたまま払うというのは面白くない。普通の買い物なら値段が折り合わなければ買わないだけで済むが、今回は夕方で疲れて早く帰りたかったし雨も降りだしていたというのが、こちら側の弱みだろうか。

 ホテルに戻り、K端さんもYayaにチェックイン。私の部屋は1600Bなのだが、K端さんのは1,200Bで扇風機・お湯シャワーとのこと。夕食はバーベキューのお店へ。BBQを注文するとバイキングでサラダやご飯などがおかわりできるのだが、それとは別にご飯を追加してしまったものだから満腹になってしまった。でもBBQの牛肉は美味しかったし、サメ肉も淡白で美味しかった。満腹で苦しくこの日はマッサージはやめておいた。

タイ・プラナン クライミング旅行記⑥ (12/28 Tyrolean WallからFire Wallへ)

 朝起きると、どうもお腹の調子が悪い。何か変な物を食べたかなあ。心あたりはパイナップルとグレープフルーツか。正露丸を飲む。

Tyrolean Wall

 ウエストビーチから岬をまわってTyrolean Wallエリアへ。既に混んでいる。

 まずはLanges Feschtl6b+(5.11a)をオンサイト。出だしがちょっと悪いがあとは易しいルート。

 隣りにあるKuahtittnseppl6c+(5.11c)もオンサイト。これもずいぶんと易しく感じる。

 京都から来たという父子クライマーが何か探している。どうやら置いておいたロープが見当たらないらしい。彼らがいた近くにヘルメットをかぶった子どもを含む白人クライマーの5人ほどのグループがいたのだが、彼らが誤って持って行ったのかもしれないと教えてあげた。その後、父子は無事ロープを見つけることができたという。聞くと、そのグループは追ってきた父子の姿を見るとそのロープを捨てて逃げ去ったという。つまり盗んだのだ。最低のヤツらだ。治安の良い日本で、特に見知ったクライマーばかりの岩場にいるとそんなことを気にしないが、外国に来ているということを改めて思い直した。

 Missing Snow6b+(5.11a)も片付けておきたかったのだが、白人が登れずにずっと取り付いており、順番がまわってきそうにないので諦めた。

 そこで、The Sit Spins6b+(5.11a) を登った。このルートは隣接する「Dum's Kitchen - On the Beach」エリアの右端にあるルートで、易しいところを右に歩いてから、天王岩のクラックジョイのようなガバフレークを辿って行くような感じである。これも易しく、4人とも一撃。

 Dum's Kitchenに降りるとU野さん達がいた。I橋さんは前日お腹を壊して部屋で休んでいたという。トンサイでコーラを飲みながら休憩する。

Fire Wall

 午後からはトンサイビートを端まで歩いた向かいにあるFire Wallへ行くことにした。その近くにあるショップでTシャツを買う。プラナンでのクライミングのイラストがプリントされている。日本に帰ったら岩場で着よう。

 Fire Wallでは、まずFire Starter6c+(5.11c)にトライする。かぶった壁をガバを伝ってぐいぐいと登って行くのだが、上部に核心があり、指二本のポケットを右手でアンダー持ちしながら身体を上げるところが大変だった。1便目は何度もテンション、2便目はその核心部分でホールド確認が疎かだったために再びテンション。

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 しっかりレストしてから3便目を出す。ムーブはもう覚えているので、確実にレッドポイントできた。

 最後にみんなが登っていたWhite Hot Hernias6b+(5.11a)をヌンチャク回収を兼ねてフラッシング。

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 夕方5時半を回り岬の山道を歩いて帰るのは大変なので、トンサイからウエストビーチまでボートに乗った。楽だ。夕食後、いつものパイナップルに加えマンゴーを買った。店員が、これはすごい酸っぱいと教えてくれるが、ものは試しだ。明日食べてみよう。マッサージは、これまで行ったところを止めて、3人が昨夜見つけたという1時間250Bのお店に行った。冷房が寒いくらい効いていた。

タイ・プラナン クライミング旅行記⑤ (12/27 Happy Islandへ)

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 石灰岩のトンネルのような遊歩道を経てプラナンビーチに出ると、置きにハッピーアイランドが見える。今は潮が引いている時間なので、ヒザくらいの水深で歩いて島まで渡れそうだったのだが、ボートが近付いてきたので、潮が満ちて帰りは歩けなくなるので、夕方4時半に迎えに来てもらうことを約束して、行きもボートに乗る。ビーチから数百メートルという距離だろうか。
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  上陸した小さな砂浜はいずれ水没してしまうはずなので、まずはここにあるルートに登ることにする。
 上のほうのルートの場所を探っている最中、K端さんが毛虫を触ってしまい右手の人差し指に細かな毒毛がたくさん刺さっていて指が腫れ出した。これはマズい。あとで見つけたその毛虫はものすごく大きくて、角が生えた様な姿で見るからに毒々しい色と姿をしている。本土の岩場では見かけなかったから、ここハッピーアイランドだけに生息しているのかもしれない。単なる市販の虫刺され薬では効かないだろうし、私が持っていた毒抜きポイズンリムーバーも指では細くて使えない。そこで私は、ここではその詳細をちょっと書きづらいのだが良く効くはずの塗り薬と飲み薬をK端さんに渡して自己責任で使ってもらった。その処置が早かったこともあり、薬が効いてくれたようで、その日のうちにずいぶん腫れは引いたようだ。よかった。
 さて、私が「Pee Mai(New Year)」6c+(5.11c)をテンションしながら登っていると、N保・Kペアも歩いて渡ってきた。1本だけ登って帰るという。
N保さんが「don’t Worry,Be Happy」6aと勘違いして、皆でアップで登っていたルートは実は「Waiting For Donkey Kong」の1P目(6c)と2P目(6a+)だったことが分かった。うーむ。N保さん達が帰る頃には潮が相当満ちて来て、小柄なKさんでは荷物もあって溺れてしまう可能性があり、それをそのまま歩いて行かそうとするN保さんの行動に、見ていた皆が眉をひそめていた。要注意だ。というか関わらないようにしないと。
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 最後にK端さんが登る頃には相当潮が満ちて来ていたので、登り終えるとすぐに荷物も一段高い岩場に移した。午後からは上のほうにあるルートをやるのだ。
 「Jungle Boogie」6b+(5.11a)「Happy Thailand」6b+(5.11a)を私はオンサイトおよびフラッシング。
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 皆も2本ともOSまたはFLしていた。どちらも快適なルートなのだ。しかし凶悪毒毛虫を見つけると木の枝で箸のようにつまんで崖下に捨てるようにした。こんなのに刺されたらたまったものではない。

 休憩しているとK端さんの携帯電話あてにI澤さんからメールが来ていた(ちなみに私のケータイは古いので海外では使えない)。それによると、二子山の国内最難ルート「フラットマウンテン」5.14d/15aにトライしていたN少年が見事レッドポイントしたという。第2登。すごい! 二子に行くとWC日本代表のA青年とこのN少年がトライしているのを見たが、I澤さんはその完登の場に立ち会えたわけだ。N少年は高校2年生というから、まだ少年と言って良い年齢だが、やっているレベルはとてつもない次元だ。一方のA青年も現在スペインに滞在中で、5.15aのルートを登ったというからこれまたすごい話だ。

 最後に「TV Route」の1P目7a(5.11d)にトライするも、中間部がえらく悪くて残置スリングを頼りに懸垂下降して敗退。やれやれ。4時頃になり荷物をまとめていると、約束どおり迎えのボートがやってきた。 
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 それほど疲れていなかった私は対岸まで泳いで渡ろうと思いつき、用意しておいた海パンに穿き換えて、荷物だけボートで運んでもらうことにした。
 その軽率な考えのために、やがて大変な目に遭うのだ。泳ぎ始めこそクロールで進んで行くのだが、すぐに腕が疲れてきて、平泳ぎに変える。ボートに乗っているK端さんが写真を撮ってくれているようなのだが、こちらはだんだんと余裕がなくなってくる。時々前を別のボートが横切ると、その波で押し戻されてしまう。腕がいよいよ疲れてくる。平泳ぎをするのだが、遅々として進まない。皆の乗ったボートはさっさと先に行ってしまった。溺れる恐怖を感じ始めた。やばい。ガボガボと海水を飲んでしまう。ボートに助けを求めたいがその余裕もない。時々下に足を伸ばすがまだ海底には届かない。そんなことを繰り返しながら平泳ぎで必死に水をかく。
 少しは進んでくれいているのだろうか。ゼーハー必死になってもがいていると、やっと足が下に付いた。やった! あとはつま先立ちになって海底に砂を蹴りながら歩いて行けた。やった、助かった。はっきり言って限界グレードのルートを登れた時よりも嬉しい。というかホッとした。疲労困憊だ。K端さん達は気づいていないが、かなりやばい状況だった。普段プールで泳いでいるわけでもないのに短いとはいえ数百メートル海を泳いで渡ろうとした自分が悪いのだ。海は怖い~。山よりも怖い。
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 私はカナヅチではないのだが、時々聞く水の事故のニュースを思い出し、溺れるかもしれないという恐怖を身を持って体験できたのは結果的に貴重だ。もうこんなことはしない。う~む反省。
 夕食はみなと一緒に食べたのだが、気分がすぐれず食が進まない。というか気持ち悪い。食後のマッサージは辞退して1人先に部屋に帰り早々に横になった。とんだ一日だった。

タイ・プラナン クライミング旅行記④ (12/26 Dum's KitchenからTon Sai Wall and Roofへ)

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 この日はHappy Islandへ行くつもりで、ライレイウエストビーチへ行ったのだが、ハッピーアイランドに行くには、ライレイウエストではなく隣りのプラナンビーチに行かなければならなかったのだ。戻るのも面倒なので、あっピーアイランドは翌日に回して、この日はトンサイに行くことにした。トンサイへは岬を海岸伝いに歩くか山道を歩かなければならない。海岸沿いは潮の干満によって水位が大きく異なるのだが、この日の朝はちょうど退いている時で足を濡らさずに行けた。
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【Dum's Kitchen】
 干潮、満潮の時間は日ごとにずれていくのだが、海辺に暮らしていないとこういうことがなかなか実感できない。今回、毎日気にして見ていたので、一日毎に干満の時間も変わるのだということが分かった。
 トンサイはどっかぶりの岩場があるところだとは予め聞いていたが、まずはその前にDum's Kitchenのビーチ側の壁でアップ。ここやトンサイは午前中までなら陽が当たらないのだが、午後からは陽が照って登れないらしい。

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 「The Lion King」6c+(5.11c)は人気ルートらしくすでに混雑している。
 アップ向きの易しいルートが乏しいので、いきなり「No Name」(つまり名前無し) 6c(5.11b)にトライ。出だしが地ジャンしてガバに取り付きボルダーチックにハングを乗っ越すルートで、そのあとは易しい。汗だくになってオンサイト。

【Ton Sai Wall and Roof】
 K端さんのあっぷのため、トンサイウォールに移動。2階部分のルートが混んでいるので、仕方なくK端さんは「For You & For Me」6b(5.10d)にトライ。洞窟の中をトラバースするような変なルートなのだが頑張ってオンサイト。戻りながらの回収が大変なので、私がフォローで登ってヌンチャクを回収する。
 その間、T橋さん、K藤さんはトンサイビーチの端まで散歩してTシャツを買ってきていた。 Imgp2873
 他の岩場に行くというT橋さん達と別れ、私はヌンチャクの掛っている「Ton Sai Playboy」7a+(5.12a)にトライ。どっかぶりのラインをガバを伝って行くのだが、7ピン目までクリップしたところで力尽きる。あとはボルトごとに各駅停車しながらトップアウト。全部ガバなので、元気ならイケるかも知れないが、陽が当たってきたし、潮が満ちて来て取り付けなくなってきたので、これでおしまい。暑いのでビスケットをもさもさと食べるよりも、昨夜買ったパイナップルのほうが良い。
 代わりに左端にある「Riesenbaby」7a+(5.12a)をやることにした。フェイスを直上してコルネで座り込むようにレストしてから庇状を右に伝って行くルートで、1便目はテンションしながらムーブを探る。
 2便目は庇状部分のホールドをしっかり覚えていなかったために力尽きる。
 3便目は完全に覚えていたし、コルネではノーハンドレストできるようになったので、余裕を持って確実にレッドポイント。今回2本目の12aだ。やったね。
 白人のクライマーが多いのだが、日本人も多い。ここトンサイの壁は13台とか14台のルートがたくさんあって、そういうのにトライしているクライマーは身体つきからして違うなあと思った。よく絞られた身体をしている。みんな水着みたいな恰好で登っているから、筋肉の付き具合が良く分かる。
 K端さんは2階部分の「Cowabungalow」6b(5.10d)「Viking In Heat」6c(5.11b)を登った。曇りがちだったので、結局夕方までここにいることになった。この日は午後2時頃に満潮になったが帰る頃には再び潮が引き始めていた。しかし岬周りはまだ行けなので、山道を通って帰った。 
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 18時頃にホテルに着きシャワーを浴びて、皆で夕食に出る。Yayaのレストランはやめて、客の少ない静かなレストランに入った。注文するのは相変わらずピザやパスタ、焼き飯、サラダ、ビール。店員がニューハーフのようで、T橋さん達はその美人さに興奮したご様子。それが理由で店が気に入ったのか、これから3晩続けていくことになる。Imgp2888

  マッサージは一昨日と同じ店。明日はハッピーアイランドだ。

タイ・プラナン クライミング旅行記③ (12/25 One-Two-ThreeからThe Keepへ)

【One-Two-Three】
 クリスマス。アップのため、One-Two-Threeというエリアへ。ここや隣接するMuay Thaiはイーストから至近で易しいルートが多いため、やはりインストラクターに連れられた体験クライミングのお客がたくさん来るところで、アップをしているうちにどんどん人が増えてきた。私は5.8/9のルートのほか、「Make A Way」6a+(5.10b/c)をオンサイト。中間部のホールドがちょっと乏しいところが核心のようだ。
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 アップをしていると、U野さん達がやって来た。U野さん、I橋さん、N川さん、S木さんの4人グループで、アオナンにホテルを取っていて、毎日ボートで行き来するのだという。
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【The Keep】
 混雑してきたので早々にThe Keepに移動することに。The KeepへのアプローチはJungle Gymというエリアの岩壁の狭い切り通しのようなところを抜けていくのだが、フィックスロープを伝って垂直の下降をするなど大変で、訪れる人が少ない様子。海が望めるがちょっと狭い取り付き。
 6c(5.11b)のルートが4本並んでいるので、それをみんな登るつもりだ。T橋さん達は昨年、うち2本を登っているという。
 まずは「Nut Cracker」6c(5.11b)をマスターオンサイト。快適だ。しかし暑くて1本登るだけで汗が噴き出す。
 背後の岩棚に登ってからスタートする「Medusas’s Lover」6c(5.11b)という長いルートもフラッシング。
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 U野さん達もやって来た。引き続き6cのルートをやろうと思っていたら、U野さんが一緒に「Tongue Thaid」をやろうと言う。1P目が7a+(5.12a)なのだ。ここThe Keepは特にグレーディングが甘めに感じるとはいえ、この暑さの中5.12aに手を出すのにはちょっと躊躇したが、誘われた以上断るわけにもいかない。N川さんが掛けてくれたヌンチャクを使わせてもらう。遠めのガバホールドをリーチいっぱい伸ばして取るという箇所がいくつかあった。最後の部分のライン取りがいまいち分かりにくかったが、以外にもフラッシングできてしまった。グレードが甘いは甘いが、プラナンに来て初12aだ。やった。
 最後に「Babo Does Thailand」6c(5.11b)をオンサイト。これも長いルートだ。
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 直射日光には当たっていないはずなのだが、背中が真っ赤に焼けてしまいヒリヒリする。日陰でも日焼け止めクリームを塗ったほうが良さそうだ。ホテルに戻り、例によってポテチ&ビールのあとシャワーを浴びる。
 今夜は二日遅れて日本を発ったK端さんが合流するので、先にマッサージを済ませ食事をしながらK端さんを待つことにした。昨夜行ったマッサージ店は混んでいたので別の店へ。日焼けした背中をマッサージされると痛くて痛くてたまらん。ボートが着く場所に近いYayaのレストランで食べていると、夜8時半頃になってK端さんがやって来た。チェックインを済ませ、4人揃ったのでビールで乾杯。N保さん、Kさんもこの夜プラナンにやって来た。1月3日まで滞在するらしい。Diamond Cave Hotel泊とのこと。
 翌日の行動食用にパイナップルの切り身を買う。私の部屋には冷蔵庫がないので、T橋さん達に預ける。あと携帯用のゴザを買う。これが岩場で荷物を広げる時に重宝したのだ。

タイ・プラナン クライミング旅行記② (12/24 初日はDiamond Caveへ)

  夜は思ったより暑くなかった。しばらくは扇風機をかけたまま寝ていたが、明け方になって気温が下がって来ると扇風機をとめたほうが良いくらいの感じだった。 Imgp2785
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 さて、T橋さん達の泊まるライレイプリンセスは朝7時からバイキングの朝食があるそうなのだが、私は朝食を付けていないし、Yayaのレストランが始まるのは8時頃になると聞いていた。待ち合わせを8時としていたので、どこかで朝食を採ろうとぶらぶら歩くが、まだ時間が早いためどこも開いていない。と、一つだけ7時過ぎから開いている食堂を見つけた。目玉焼きにトースト、煮た豆、コーヒーの朝食。以後、ここに毎朝通ってまったく同じメニューを注文することになる。どこのレストランも壁のない吹きさらしだが、この時期は乾季のためか蒸し暑いということはなく、朝は過ごしやすいくらいの気候だ。

【ルート図集、グレード換算】
 はじめて断っておくが、プラナンのルートとそのグレードは「Rock Climbing in Thailand」というルート図集に寄る。K端さんに事前に本を借りて丸ごとコピーしたものを持って行った。表記が馴染みのないフレンチグレードなので、デシマルグレードを併記しておいたので、一目で分かり重宝した。しかし、2007年版のものなので、帰国する前に現地で2009年版を800Bで買っておいた。2007年板は岩場の絵が拙い手書き風で分かりづらかったものが、2009年版ではきれいになって見やすくなっていた。この本とは別にもう一冊ルート図集が売られているのだが、聞いた話ではこの二冊の出版元はお互い仲が悪いらしい。見比べてみると、もしかしたらルートのライン取りやグレードが異なる部分があるかも知れない。
 私は主に5.11a以上のルートを狙って登ったのだが、ルート図集にあるグレード換算に従い、6b+/5.11a、6c/5.11b、6c+/5.11c、7a/5.11d、7a+/5.12a、7b/5.12b …とする。

【Diamond Cave】
 クライミング初日は、イーストに建ち並ぶ建物の裏手にあるDiamond Caveというエリアへ。近い。まずは5.8/9くらいのルートを登ってみる。日差しが当たっていて、ちょっと登るだけで汗が噴き出てくる。たまらずシャツを脱ぐ。以来滞在中、クライミングの際はずっと上半身裸で過ごした。翌日からはズボンも短パンにした。
 5.11aをたくさん登るつもりなので、右手の日陰にある「Les Petites Oreilles」6b+(5.11a)にトライ。あっさりオンサイト。なんだかずいぶんと易しい。
 次に右端の「Attacktit」6b+(5.11a)にトライするも、上部でラインを見誤りテンション。左凹角に入らずに直上してラジエーター状の尖ったホールドを伝えばよかったのだ。2便目で確実にレッドポイント。
 あんまり暑いので、コーラを買ってがぶ飲みする。T橋さん達も同じルートにトライする。
 時間が経つと、岩場中央も日陰になって来る。この岩場はアプローチがないようなものだし、易しいルートも揃っているので、現地タイ人のインストラクターが白人のお客をたくさん連れてきていて混雑している。
 午後になり、左手にある「Thread Of Life」6b+(5.11a)にトライ。出だしからちょっと厳しくすぐにテンション。後半のかぶったパートも力を使う長いルートだ。汗が噴き出てくるし、手で払ったクモの巣が身体にまとわりついて気持ち悪い。身体中がべとべとだ。Imgp2810 
 T橋さんがトップロープで試しに登ってみた後に、2便目を出す。ホールドが分かっているので出だしの最初の核心も難なくこなす。中間部でしっかりレストしてから、後半のかぶったパートをぐいぐいと登ってRP。暑いが楽しいルートだ。
 終了後に終了点から空中に放されてしまい、ヌンチャク回収のためビレイヤー側のロープに届かなくなってしまうというハプニング。クライマー側つまり自分側のロープを掴んで身体を引き上げ、フォール様にビレイヤーがロープを手繰るということを何度も繰り返し少しずつ身体を上げて、ビレイヤー側ロープに手が届いた。ビレイヤー側でT橋さんとK藤さんの二人分の体重を掛けたおかげでできたようなものだが、この暑さの中ではじめてこんなことをやってものだから、滝のように汗をかいた。初日は5.11aを3本登れてまずまずの成果。寒い二子に比べたら、やはり気分が楽だ。
 ちなみに、今回日本からリカバリー用の粉末プロテインを持ってきており、クライミング終了後は必ず水で溶いて飲んだ。食事がどうしても偏ってしまうので、少しでも疲れを溜めないようにしたいからだ。

【夕食】
 T橋さん達と一旦解散。T橋さん達はホテルのプールに入ってからシャワーを浴びて、夕食のため再集合することにした。私はシャワーの前に汗だくでくたくたの身体にポテトチップとビールを流しこんだ。
 夕食はYayaのレストランで、ピザ・パスタ・焼き飯・サラダ・ビールというメニュー。T橋さんは以前プラナンに来た時、タイに来たからにはまずはトムヤンクンを食べなければと注文したところ、一口食べた瞬間その独特の味に匙を投げたという。その時は以後ずっとピザを食べて過ごしたのだという。 
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 私はせっかくタイに来たのだから、一度はトムヤンクンを食べておこうと思い注文した。昔バンコクに観光に来たことあるのだが、その時に食べたかどうかは覚えていないし。運ばれてきたトムヤンクンはいろいろなモノが入ったスープ辛いっ! 独特の香草のほか薄切りの生姜が大量に入っている。辛い~。エビなどの具はみんな食べたが、あとは残した。というか、はたして生姜まで食べるものなのかどうか分からない。まあ、試しに食べられたからいいかな。

【タイマッサージ】
 滞在中はよくマッサージに行った。一週間続けてクライミングするので、身体のメンテナンスは大切だし、日本では値段が高くて行く機会なんてないから。タイ式マッサージのお店はいくつもあって、この日はT橋さんが去年も行ったところへ。店員の女性はT橋さんの顔を覚えていたようでハグしていた。1時間300 B。がっしりした体格の女の人に背骨に沿ってぐいぐいとヒジを押しつけられると、たまらず呻き声をあげてしまう。それにしても痛かった。しかしこれも明日のクライミングのためだ。

タイ・プラナン クライミング旅行記① (出発編)

 2010年の年末、タイのプラナンというマリンビーチのリゾート地でクライミングをやってきた。海外の岩場で登るのは自身初めてだし、海外に行くこと自体が実に8年ぶりだ。それまではちょこちょことよく旅行に行ったものだが、2002年サッカーの日韓共催W杯が開催中にベトナムに行ったのが最後だった。

【タイ・プラナン】
 プラナンは細長いマレー半島の真ん中あたり、クラビという街から何㎞か離れた小さな半島状の先にある。陸路では行けないので、クラビやアオナンなどの本土側からボートで渡る観光地である。アンダマン海に面した常夏のビーチがあり、白人観光客がたくさんいるのだが、石灰岩の断崖絶壁の奇観が見ものなのだ。
 その岩壁のあちこちにクライミングのルートが拓かれていて、トンサイのように砂浜からそのまま岩場が切り立っているようなところでは、水着姿でクライミングをしている人達の姿が見られる。というわけで、クライマーにとっても南国リゾート気分で楽しめるところで、白人が圧倒的に多いのだが、最近は日本人クライマーも増えてきたのだという。

【準備】
 今回一緒に行ったメンバーはT橋さん、K藤さん、K端さんと私の4人。T橋さん達は昨年末も行っていて、今回で3回目。その話に私も加わらせてもらったというわでだ。5月頃にはすでに今回の計画の話しが出ていて、早々に日程を決めて旅行会社に航空券を手配してもらっていた。
 空港からプラナンまでの送迎やホテルの手配は、クラビにある「さくらクラビ」という旅行代理店にお願いした。さくらクラビには井上さんという日本人女性がいて、言葉の心配がない。といっても私は何もしていなくて、T橋さんとK端さんがみんな旅行会社に連絡してくれたのだが。
 T橋さん、K藤さん、私の3人は12月23日に日本を発ち、その日の夜に現地入りし、二人はライレイイーストにあるライレイプリンセスリゾートというお値段高めのホテル泊。私はそこに隣接するYayaという安めのところに泊った。二日遅れの25日夜にK端さんが日本を発ち合流した。帰りは、T橋さん、K藤さんの二人が29日に発ち、K端さんと私は31日の大晦日に発って、日本到着は翌元日朝という日程。

 11月末から二子山に通っていたのは、二子のルートを登るためはもちろんだが、プラナン旅行に向けて石灰岩のかぶったルートに慣れておくという意味合いもあったのだ。
 やはり二子に通うU野さん達も似た日程でプラナンを訪れていて、岩場で何度もあったし、他にも見知ったクライマーの人達が何人もいた。なんだか日本の岩場と顔ぶれが変わり映えしないなあという感じではあるが。

【現地入り】
 そういうわけで、12月23日朝、成田空港のタイ国際航空のカウンター前でT橋さん、K藤さんと待ち合わせ。T橋さんとはここ2週二子に一緒行ったが、K藤さんに会うのは夏の小川山以来だ。K藤さんはこの秋、甲府幕岩の「アフリカ像が好き」5.12bをトライし続けていたそうで、クリスタルラインのゲートが冬季閉鎖されてしまう前日に仕事を休んで訪れ見事レッドポイントしたという。すごい執念だ。
 さて、荷物は二子に行くよりもむしろ少ないくらいだ。クライミング装備はいつも使っているものそのままだし、防寒着やテント、寝袋、ガス類もいらないし。
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 10:45発バンコク行の便に乗り、バンコクの空港到着は15:45 (時差は2時間)。すぐにクラビ空港行きの国内線に乗り換え、18:10クラビ空港着。さくらクラビの人に出迎えられ、車でいったんさくらクラビの事務所へ。井上さんに、今年は12月に雨が降り蚊が多いということと、猿が荷物を荒らすので注意するようアドバイスされた。宿泊代や行きの送迎代などを支払い、再び車に30分ほど乗り、それからボートでライレイーストに渡る。夜の海を進むと、海からそそり立つ岩壁のシルエットが見えてくる。イーストの建物の灯りや最寄りの岩場がライトアップされており、熱帯の森と岩が浮かび上がるように眺められ、そこに近づいて行く様子はディズニーランドのアトラクションのようだ。
 T橋さん達と別れ、Yayaにチェックイン。扇風機&水シャワーという一泊600Bの最安の部屋なのだが、木造の壁は薄くて隣室の声や階上の足音などは筒抜けだ。イースト側にあるレストランやお店をひと通り歩いて見てから、明日からのクライミングに備えシャワーを浴びて早々に床に就く。
 今回、私は日本であらかじめタイの通貨バーツに両替しておいたのだが、この時レートは1 Bが3.18円。1 B当たり3円に換算して買い物した。

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