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「転がる理事長」5.12b RP 中里の岩場(前日は雨の甲府幕岩へ)

7/21~22
 所属山岳会のS木さんとクライミングへ行ってきた。
21日(土)は、雨を覚悟で甲府幕岩へ。終日貸し切り状態。
 22日(日)は、岩が乾いていることを期待して中里の岩場へ。こちらもほぼ貸し切り。

■7/21(土) 甲府幕岩
 20日(金)夜、京王線の明大前駅でS木さんと待ち合わせ、永福ICから中央道を経て須玉ICで下り、塩川ダムで仮眠。辺りはびっしょり濡れていて、小雨も降っている。甲府幕岩で登る予定だが、絶望的かも。

 明けて土曜日、いちおう雨は降っていないが、辺りはガスって一面真っ白。岩下の十王から甲府幕岩に行くと、当然のごとく駐車スペースには他の車は停まっていない。
 豊饒の森エリアに着くと、トライ中の幻の右は上部が濡れているし、ほかのルートも水没しているものばかり。
 甲府幕岩は初めてというS木さんを最奥の山椒王国まで案内したあと、クライミング初級者のS木さんが登るために、私が登ってトップロープをかけることにする。
 ナベちゃん5.8や動物がいっぱい5.10bは部分的に濡れていたり湿っていたりするものの、普通に登れた。ピリカ5.10b/cは序盤の核心部分が濡れてしまっていてテンション。なんとかトップアウトして、S木さんにもトライしてもらう。私はピリカにはもう一度トライしてみて、テンションしたものの、びしょ濡れのカチホールドに耐えて、下部核心部を登ることはできた。
 ピリカを登り始める前から、雨が降り出してきてしまい、荷物も濡れてしまうし、まともなトライもできないので、昼過ぎには撤収することにした。
 この日、当然のことだが我々のほかに来る人はおらず貸し切り状態。クライミングジムに行くという選択肢もあったが、日曜日日帰りでこっち方面まで来るのは面倒なので、とりあえず行ってみようという判断で出発したのだから、まあ仕方ない。

 いったん須玉まで行ってスーパーで買い出しをし、増富の湯に行って1時間以上ゆっくりとお湯に浸かる。それから、今夜の寝床として植樹祭広場へ。雨の中、ほかに数組がテントを張っているだけだ。瑞牆山のギザギザした峰は全く見えない。
 建物の軒下にテントを張り、私が用意してきた焼肉を焼いて夕食とする。肌寒いけれどビールは美味しい。21時頃には就寝。雨が降り続いている。明日はどうしよう。

■7/22(日) 中里の岩場
 6時前に起きると、雨はほぼ止んでいるものの、つい先ほどまで降り続いていた感じで、草木はぐっしょり濡れているし、瑞牆山の岩峰もガスっている。夜中雨が降り続いていたことを考えると、甲府幕岩のコンディションは、より悪くなっていることはあっても、良くなっていることはないだろうと想像できた。
 どこの岩場もダメだろうと諦めて、クライミングジムに転進することもS木さんと話したけれど、秩父方面に向かいながら道中登れる岩場を訪ねてみようというということになった。いよいよダメならそのまま入間のベースキャンプに行けば良いわけだ。
 信州峠を越えると、川上村のレタス畑は雲が割れて陽が射している。が、小川山に行くのは避けて、国道299号線から十石峠へ。途中の十石峠の岩場は、濃霧に覆われ道路からは見えなかった。上野村を通過し、神流町にある中里の岩場に行くことにした。曇っているものの、路面は乾いている。これは期待できるかもしれない。
 理事長岩を目指すことにする。ダートの林道をしばらく走ると、駐車スペースのすぐ上に理事長岩エリアが樹幹越しに見える。

 私は中里の岩場に来るのは、今回で2回目。初めて来たのは2年前の5月連休時で、5月1日に理事長岩で登り、翌2日に木古里岩で登っている。二子山に何度も来ていることを考えると、距離的にはそれほど変わらないはずの中里の岩場にももっと行っても良さそうなものだが、なかなかその機会がなかったので、再訪したいと思っていたのだ。それに理事長岩ならS木さんが登れそうなルートもいくつかあるし。
 2年前の理事長岩では5.11台のルートは3つほど登っていて、「転がる理事長」5.12bは2便ほどトライしたものの登れず仕舞だった。

 今日の岩の状態は、ところどころ濡れているところはあるものの、ほとんどはよく乾いている。湿気っているということもない。これは一日クライミングが楽しめそうだ。二子山以来久しぶりに石灰岩に触れるのも良いし。
 準備をしていると、長野県から初めてこの岩場に来たという女性二人組がやって来た。その人達は午前中ここで登ったあと、木古里岩に移動していったので、この日の理事長岩はほとんど貸切状態だった。
 S木さんに登ってもらうために「シャレード」5.9にトップロープをかける。S木さんが1便出したあと、2年前からの宿題になっている転がる理事長をやることにした。2~3ピン目間の数手に核心部が凝縮された短いルートだ。

○「転がる理事長」5.12b 1便目(通算3便目) ×
 2年ぶりのトライは核心部でさっそくテンション。3ピン目をチョンボ棒でクリップして、いったんトップアウト。トップロープ状態でムーブを探る。
 核心部の入りは、左手縦サイドホールドから上方のウニュウニュした形状のホールドに手をいっぱい伸ばしてピンチ。その時右足は足下のコルネ上。それから左足を左下のコルネに当てると、私のリーチなら左手で上方のカチに手が届く。身長が無いとこれが遠いから苦労するのだろう。そして、右足を壁中の小さな凹みに当てつつ、右手をさらに上方のホールド、左手をすぐ隣りのホールドへ。右足をハイステップ気味に右方にあるホールドに乗せながら3ピン目のクリップ。あとは、右足に乗り込みながら右のコルネを取って、岩を右に回り込むように登り、登った先の左ちょっと奥に終了点がある。

 S木さんが「シャレード」にもう一度トップロープで練習したあと、リードで登ってレッドポイントする。岩場では5.10aをいくつか登っているそうで、ジムでもっと登れることを考えると、岩場に慣れてくればグレードがもっと伸びるだろう。
 S木さんに次に「ジャスミン」5.10aを登ってもらうためにトップロープをかけてから、転がる理事長に2便目を出すことにする。

○「転がる理事長」5.12b 2便目(通算4便目) RP
 先ほど書いたとおりのムーブで核心に入ると、思わず気合の声が出る。核心部から右のコルネが取れるとホッとする。あとは落ち着いて終了点へ。こうしてレッドポイント。以前は歯が立たなかったことを思うと、この2年で少しは力がついたのかなと思う。あちこちの岩場に残っている宿題の一つがこうして片付いて良かった。

 S木さんが「ジャスミン」にトップロープで3便ほどトライする合間に、私は「復活・右」5.11cをやることにした。

○「復活・右」5.11c OS
 「復活・左」5.11aは2年前に登っているので、今日は右にトライ。岩を見上げると、上部の岩がこちらに倒れ掛かって来るようにかぶって見える長いルートだ。
 ガバホールドを伝ってぐいぐいと登っていく。日本100岩場のコメントを見ると、「珍しいトウファのテラス」とある。トウファとは何だろうと思いながら登っていくと、中盤の棚状のところがどうやらそれらしい。あとでネットで検索してみると、Tufaと書いて石灰華とかいうものらしいがよく分からない。ここでレスト。
 テラスからはかぶってくるが落ち着いてホールドを探ると見つかるものだ。だんだん腕がヨレテきたが、無事マスターオンサイト。やった。しかし、グレーディングとしては甘いのかなあ。長いだけでこれと言った核心はよく分からなかったし。でも、ジム気分でぐいぐい登りたい人にはおススメ。

 理事長岩で残っているルートは、濡れている5.11台の1本を除いて、あとは5.13aばかり3本となってしまったので、S木さんを誘って、一度行ってみたかった天狗山南壁を探すことにした。「デジタルステップ」5.12aなど、やってみたいルートがあるのだ。
 理事長岩から踏み跡を辿っていくと、ボルトの打たれた岩場が現れる。これが天狗山南壁かと思ったのだが、そうではなく、群馬エリアというところらしい。100岩場のルート図と実際の岩場を照合してもよく分からない。
 植林のなだらかな尾根の鞍部の先に別の岩場が見える。どうやらこれが天狗山南壁のようだ。ルート図と照らして、「デジタルステップ」5.12aを見定める。上部ハング部分で、下部が共通する「職業ランジ」5.12cと別れて左に登って行くようだ。

○「デジタルステップ」5.12a 1便目 ×
 前半も気が抜けないが、ヌンチャクをかけながら落ち着いて登っていく。4~5ピン目あたりからだったか、ラインが右にトラバースするようになる。ここで、左足を小棚にトウで残しつつ細かいホールドを伝って、じわじわと右に身体を移していくところが悪い。何とか粘ってそこをこなし、ハング下縁に達する。ここまでで5.12aくらいありそう。
 見上げると、確かにボルトが二手に分かれている。目指す左上方には薄いコルネが見えるが、そこに行くまでのハング下縁に保持できそうなホールドがない。手を伸ばしたものの、どこにも手は届かずテンション。探してみてもイケそうなホールドもムーブも思いつかない。本当に5.12a?と思いつつ、残り時間を考え、これ以上のトライを諦める。
 残置カラビナを頼りに下りる。敗退。

○「うっちゃり」5.11a OS
 せっかく天狗山南壁まで来たので、手堅く落とせそうな5.11aをやることにした。デジタルステップを終えてそれほど休んでいないので腕が重いのだが、理事長岩に戻ってS木さんがもう1本登ることを考えると、もたもたしていられない。
 凹角に走ったクラックにところどころ指が入るサイズの隙間があり、これを横に引くように登っていく。前便で身体はヨレているのだが、粘って登っていく。クラック内のホールドで濡れているところでは、左右の手を持ち替えながらチョークアップする。そして、最後のハングの乗っ越し。腕の力が無くなってしまう前に越えてしまわないと。右手はハング先の右向き角状のホールドへ。左手でやはりハング先の適当なホールドを持ち、右足をハング上にハイステップ。ここでも気合の声が出して乗り越える。目の前に終了点があり、登り終えたことが分かった。かなり必死になって登ったのだ。オンサイトできて良かった。理事長岩から離れた岩場まで付き合ってビレイしてくれたS木さんに感謝。

 鞍部の下に見える車道を目指して、車道と並行するようにあるかすかな踏み跡を辿って車道に下りる。理事長岩から歩いてきたほうが楽かもしれない。
 理事長岩に戻ると、時刻は午後5時前。最後にS木さんに「セレナーデ」5.10aを登ってもらうため、トップロープをかける。出だしがかぶり気味で、終盤は二子山祠エリアの「話がピーマン」5.10aの上部の形状のようなガバ穴ホールドが続くルートだ。
 S木さんには筋トレも兼ねて、トップロープで連続5便登ってもらった。たくさん登って、目指せイレブン!

 宿題だった「転がる理事長」が登れたし、5.11台を2本オンサイトできたし、天狗山南壁にも行けたし、前日の甲府幕岩がほとんど登れず消化不良だった気分が晴れた。
午後6時過ぎに岩場を離れる。小鹿野町のようかみ食堂で夕食。国道299号線を経て解散。

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