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「幻の右」5.12c RP 甲府幕岩

10/13(土)~14(日)
 すっかり秋めいた空気の甲府幕岩へ。「幻の右」5.12cをRPできた。

■10/13(土)
 「秋の日はつるべ落とし」という言葉は、秋の日暮れの日ごとの早さを言うが、夜明けも同様に遅くなっていく。
 早朝というにはまだ暗い時間帯、私の車でMぽりんさんと☆野さんを乗せ、中央道から岩下の十王経由で甲府幕岩へ。道中、高速道路からは南アルプスや八ヶ岳が山ひだのひとつひとつまで見えるほど、空が晴れ渡っている。素晴らしい秋晴れだ。
 中央道の渋滞を避けるために相当早く発ったので、岩場の駐車場に着いたのは7時半前。一番乗り。

 まずはメルヘンランドにある「HIVE」5.10aでアップ。続いて私は、7月の3連休に6便出した「幻の右」5.12cをやることにした。
 後からT沢さんとKまボンさんがやって来た。Kまボンさんは今夏ずっと沢登りをしていて、この週末からフリークライミングにシフトするとのこと。

○「幻の右」5.12c(通算7便目) ×
 まずはヌンチャクがけを兼ねて1便目を出す。テンションしながらムーブを思い出していく。
 7月にトライした際は、ホールドを保持していても湿気で滑ってきたものだが、この日は見違えるように保持しやすくなっていた。からりと乾いた岩は良いものだ。梅雨~猛暑の夏~秋雨の季節が過ぎた今、クライミングシーズン到来万歳、といった感じ。

○「幻の右」5.12c(通算8便目) ×
 8月に買ったスカルパのインスティンクトはそれなりに良いシューズなのだが、こればかり履いているのでエッジがずいぶんと丸まってきてしまった。
 そこで、リソールしたファイブテンのアナサジ・アローヘッドを履いて登ってみた。しかし、シャンクがヨレてしまっているのか、元々の構造がそうなのか、爪先立ちになると、シューズがしなって伸びあがりにくい。前に履いたばかりのインスティンクトの固さに比べると、すごく柔らかく感じる。
 ムーブのほうは、下部のアプローチから縦ホールドを伝って直上、それから右へのトラバースはできる。その後、となりのア・ラ・ポテトと共用するホールドから直上~左上するところのムーブが固まりきっていない。

○「幻の右」5.12c(通算9便目) ×
 最後のパートで左足を小さなフットホールドに乗せるところがあるので、左足のみリソールしたアナサジを履いて登ってみた。共用ホールドから直上するところで、ムーブをど忘れしてテンション。

○「幻の右」5.12c(通算10便目) ×
 左右のシューズを履き分ける意味があまりなさそうなので、結局両足ともインスティンクトを履くことにした。
 最後の左上の棚のリップ取りでは、今回右手クロスで取りに行くムーブがなんとなくできていた。テンションしてしまったあとのムーブ探りでは、正対のまま普通に左手で取りに行けた。これが次便で迷いを生んでしまう結果に。

○「幻の右」5.12c(通算11便目) ×
 この日5便目のトライ。最後に左上の棚リップ取りでは、左手が出ず右手を出そうにもこれも出せず、力尽きてフォール。
 その後のムーブの再確認で、ビレイしてくれているT沢さんが、右足をキョンにしては、と下からアドバイスしてくれた。右足をハイステップ気味にあげひざを内側に巻き込むようにキョンにすると身体が安定して、スタティックに右手クロスで棚リップに手が出せた。これはなかなか良いムーブだ。
 残念ながらこの日のうちにレッドポイントできなかったので、明日改めてがんばろう。

 5人それぞれにいろいろトライしてこの日のクライミングを終了。
 太陽館という温泉施設で汗を流し、すき家に寄って手早く夕食を済ます。スーパーやまとで買い出しをして、T沢さんの山荘へ。お酒とあつまみで、夏に比べてずっと涼しくなった夜を過ごす。それにしても、T沢さんも☆野さんもKまボンさんもインターネットの無線環境にいろいろと詳しい。Nexus7とかいうタブレット端末も見せてもらった。
 デザリングとかWi-fiとかクロッシィとか、私はこういうことに全く疎い。☆野さんのアドバイスによれば、私のようにとりあえず外でもネットを使いたいという人には、多くの人が使っているようにスマホが無難とのこと。ほとんどメールしかしないので不便はあまり感じないけれど、ガラケー買い換えるかなあ。

■10/14(日)

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 7時前に起きる。ちょっと頭がだるい。たいしてアルコールに強くない私は、発泡酒500ml缶とハイボール350ml缶を飲んだのだが、これくらいの量までが翌日にひどく残らないぎりぎりのところか。さらに焼酎を飲んだりしていたら、確実に二日酔いだったろう。
 皆で朝食を済ませ、荷物をまとめて出発。一番手前にある豊穣の森エリアに荷物を広げる。この日は、少し曇り気味の空模様。あとから続々とやって来るクライマーは前日よりも多い感じで、豊穣の森もにぎわってきた。

 私は、「イエローマウンテン」5.9と「わささび」5.10bでアップ。続いて、幻の右をレッドポイントすべく早速登ることにした。

○「幻の右」5.12c(通算12便目) RP
 前日の最終便で確認した、最後の棚リップ取りのムーブは、右足キョンから右手クロス取りに決めていた。前夜のお酒の影響はだいたい無くなった感じだ。右へのトラバースも無事こなし、ア・ラ・ポテトとの共用ホールドから最後の核心部に入る。決めておいたとおりのムーブをやって無事に棚をキャッチ。呼吸を落ち着かせて棚に乗り上がり終了点にクリップ。やったー。5.12cを完登したのはひさしぶりだ。

……………………………………………………
 ちなみに、私がこれまで登った5.12c以上のルートは以下の6本。といっても、最高グレードは「任侠道」5.12d(二子山・2012/3/31)の一つなので、あとはみな12cで、それもやっと5本だ。

○「おいしいよー」(二子山・2011/2/13)
 実質初めて登れた5.12c
○「From Beneath You It Devours」(カナダ・スコーミッシュ Cheakamus Canyon-Chek-Forgotten Wall・2011/7/31)
 昨夏行ったカナダで登ったルート
○「Is Danzas」7b∔(イタリア・スペルロンガ Grotta Dell’ Arenauta・2012/5/4)
 今年のGWに行ったイタリアにある洞窟状の岩場のルート
○「私生活」(二子山・2012/5/13)
 イタリアから帰った勢いで登れた国内2本目の5.12c
○「幻の右」(甲府幕岩・2012/10/14)
 今回登れたルート
・番外 「烈風」(小川山 ストリームサイドエリア・2010/7/17)
 このルートを初5.12cと言うにはちょっと気が引けるので個人的には除外
……………………………………………………

 さて、午前中のうちに幻の右が登れたので、後の時間はとなりにある「ア・ラ・ポテト」5.13aに手を出してみることにした。上記のとおり5.12後半をいくつか登って来ているので、もう5.13aにトライしないとね、とは周りの人に言われてきたけれど、まだやってこなかった。
 雨宿りを兼ねて、山椒王国エリアにある「風になれ」をアプローチの下部のみ触ったり、有笠山のアドベンチャーランドにある「感謝の心」5.12aが登れたときに、延長版の「海賊船」をちょっとだけ試してみたことがあるだけだ。

○「ア・ラ・ポテト」5.13a(1便目) ×
 1ピン目までは幻の右側にある石台も使って凹角を上がる。2ピン目ボルト付近にあるポケットを左手で持つのが良いようだが、最初はそれが分からず右手を入れてしまいテンション。その後、遠いカチをつないでいくところも大変でテンションだらけ。チョンボしながら4~5ピンほど登って、幻の右とラップするところまで上がる。その先の傾斜が少し寝てくるところで手が出せず下りることにする。他にRPトライしている人たちも多いので、のんびり試しているわけにもいかない。

○「ア・ラ・ポテト」5.13a(2便目) ×
 2ピン目のポケットは今度は左手で使う。その後カチをつないで3ピン目のクリップまではできた。同じところまで登って下りる。

○「ア・ラ・ポテト」5.13a(3便目) ×
 前便まで保持できたカチも今回は持てず。ずいぶんヨレている。早々に諦めて下りる。

 ということで、トップアウトもできずはね返された結果だが、今回せっかくトライしてみたのだから、甲府幕岩に来た機会にはア・ラ・ポテトをやってみるのも良いかもしれない。
 残った時間で、「シリコロカムイ」5.10dをやることにした。T沢さんによると、このルートはラインの読みがポイントとのことで、人が登っているところは見ずにオンサイトトライするべきとのこと。
 そういうわけで、既登しているT沢さんにビレイをお願いして登ってみることに。ほかのルートもそうだけど、オンサイトしようという人は読まないで。

○「シリコロカムイ」5.10d(1便目) ×
 前半はガバばかりで易しい。後半のライン取りがポイントのようだ。見上げると岩の右半分は黄色く、左半分は黒い。黄色くて縦ホールドが2スジほどある右半分を上がっていきたくなる。右に回り込んだ面には大きな板状の岩がへばりついていてそっちも使えそうだし。
 黄色の右半分に行ってしまえば上部でおそらく行き詰まってしまいそうなので、どこかで黒い左側に移っていきそうだ。左のほうに見えるホールドに左手を伸ばして身体を移す。そこからさらに登ろうとしたが、ホールドが思いのほか悪くあえなくテンション。ああ、オンサイトできず。なんとかトップアウトして下りる。

○「シリコロカムイ」5.10d(2便目) ×
 もう登っている☆野さんにビレイをお願いして2便目を出す。先ほど左手で取ったホールドは、もっと下から近づいて右手で取る。その後左のカンテを使いながら上がっていくが、やはり行き詰まってテンション。まだしても登れず。
 テンション後、☆野さんのアドバイスで、カンテを回り込んで最後は左面をあがるのがおそらく5.10dとしての正解ラインだろうとのこと。確かに試してみるとそんな感じだ。

 そんなわけで、オンサイトどころか2便目でもRPできず、時間切れで宿題となってしまった。でも、今日は幻の右が登れて良かった。
 T沢さん、Kまボンさんと別れ、信州峠を越えて上信越道~関越道経由で☆野さん、Mぽりんさんを送って帰った。T沢さんは翌月曜日もここで登るそうだ。皆さん、お疲れさまでした。

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