« 雪に埋まる二子山(成人の日の3連休) | トップページ | クライミングジム通い(1月) »

八ヶ岳・赤岳 雪山登山

2013.1.18(金)夜~20(日)
 所属山岳会の人達と八ヶ岳の主峰・赤岳(標高2,899m)を登ってきた。冬の八ヶ岳はさすがに寒いし稜線は風が強かったけれど、好天に恵まれて登山を楽しめた。
 今回の山行は、会に入会して間もない人たちに雪山登山の経験をしてもらうという企画の一つだ。冬の八ヶ岳にはこれまで何度か来て、横岳西面のバリエーションルートなども登っているが、私も昨春入会したばかりなのでこの計画に参加した。普段は専らフリークライミングばかりしているので、こういう機会に少しでも雪山に行っていこうと思ったわけだ。

■18日(金)夜 美濃戸口へ
 今回の参加者は、金曜日の夜に出発するのが11名で、後から土曜日中に合流するのが2名いて、計13名だ。金曜日夜に新宿駅西口のロータリーに集合して、車3台に分乗した。私のエクストレイルも出番だ。崩壊事故が起きた笹子トンネルの対面通行区間を抜け、小淵沢ICで下りて道の駅小淵沢でいったん3台が集合。
 ほかの2台は、今回の山行リーダーS原さんのBMWとH本さんのステップワゴン。H本車はノーマルタイヤのため、ここから先の雪道を走るのは無理なので、ここに停めておくことにして、S原車と私の車で先に美濃戸口に行って、道の駅に残ったH原車の人達をS原車が往復して迎えに行った。
 土曜日朝は5時起床ということにして、美濃戸口の八ヶ岳山荘の中で数時間寝る。眠い。

■19日(土) 赤岳鉱泉~ジョウゴ沢
 まだ暗い5時に起床。荷物をまとめて11名で6時過ぎに出発できる準備が整う。外にある温度計を見るとマイナス12℃。寒いわけだ。

P1190004
 テントに泊まる際など、いちおうA~Cの3班に分けているけれど、全員一緒に行動した。

P1190010

 美濃戸山荘から北沢の林道を進み、赤岳鉱泉に着いたのは10時20分頃。私はお酒とか余計なものを詰め込み過ぎたせいか、ちょっと荷物が重く少々苦労した。普段アプローチの短い岩場までしか歩かないものだから、足腰が強くならない。昨秋の甲斐駒の赤蜘蛛に行った時はよく歩けたものだ。
 赤岳鉱泉の人工氷瀑・アイスキャンディーが見事に造られていた。昔来た際にここでアイスクライミングをやったことがあるけれど、その時よりも一回り大きく見える。

P1190017

 天候は晴れ。班ごとにテントを張り終わると、午後はジョウゴ沢に移動して、雪の斜面を歩く練習などをすることになっている。
 テント場を12時前には出て、ジョウゴ沢へ。トレースをしばらく歩くとF1に着く。低い滝が氷っている。その氷の右側の斜面を使って、皆でキックステップなどしながらわしわしと上り下りを繰り返す。氷のところも斜度が緩いところを登ってみる。平爪アイゼンとピッケル1本でちょっぴりアイスクライミング気分。もちろんアイススクリューなどはない。

P1190026
 ひとしきりF1で過ごしてから、ジョウゴ沢を詰めるとF2が現れる。こちらはもっと高さがあり、やはり氷っていて、登っているパーティーがいる。

P1190036
 そのF2の手前右岸の沢に入って行くと、少し開けてくる。その左手の斜面を登った疎林の中でいったん止まる。11人もいるので狭い。
 ここで立木でビレイしてロープで確保しながらの雪面のトラバースをしたり、さらに雪面を懸垂下降する練習をした。

P1190043
 懸垂下降では、ロープを下まで伸ばすことも兼ねて私が最初下りたのだが、斜度が緩いうえに雪にズボズボとはまり、懸垂下降とは名ばかりで後ろ向きでの下りラッセルという感じだ。
 だんだんと風も出てきて、皆が下りてくるのを待っている間、寒くなってくる。皆が下りてからロープを回収して、この日の雪上体験は終了。ジョウゴ沢を戻りテント場に帰着。日中、鉱泉に上がってきた2名が加わって計13名となった。

 班ごとにテントに入り、夕食の支度にかかる。まずは雪を融かして水作りをする。小屋に行けば水が汲めるのだが、今回は練習のためわざわざ雪を融かす。以前雪山に行ってた頃はよくこの水作りをしたものだ。
 この水作りはけっこう時間も手間もかかる。融けた水はいつまでも鍋に入れていては、ガスがもったいないので、掬ってプラティパスなどに移していく。それを繰り返し、ひとしきり水ができたところで食事の準備にかかる。
 準備に時間がかかるので、その間おつまみをぽりぽりと食べながらお酒を飲む。今回、私はワインを一瓶持ってきた。これも荷物が重かった原因だけれど。夕食の献立は鍋。担当のN島さんが白菜などの野菜類、肉とかをどかどかとたくさん用意してくれていた。これが結構大量で、何度かおかわりすると満腹になった。
 周囲のテントも寝始めたようなので、我々も寝ることにする。21時頃だったかな。トイレのため夜中に外に出ると、ちらちらと雪が舞っていた。明日も晴れますように。

■20日(日) 赤岳
 4時半に起床。寝袋などを収納して、朝食の支度にかかる。まずはお湯を沸かしてコーヒーやスープなどを数杯飲んで水分を摂っておく。行動中は寒くて水分をあまり摂らなくなるけれど、意外と身体から水分が失われるらしいので積極的に飲んでおく。高所登山だと水分を大量に摂るのは尚更らしい。
 テントを残したまま、登山の身支度を整える。アイゼンにピッケル、ヘルメットという出で立ち。いちおうハーネスも履いておく。13人全員の準備が整った6時20分くらいに赤岳鉱泉を発つ。まずは中山乗越を越えて行者小屋へ。

P1200061

P1200063
 ちょうど一年前の1月に八ヶ岳に来た時は、初日午後に赤岳鉱泉入りしたあと、2日目は午前中に中山尾根登はんし午後には石尊稜登はんと、一日に2本も登ってどちらも地蔵尾根を下降したものだ。3日目に大同心南稜に登って帰った。
 すでに明るくなった行者小屋からは阿弥陀岳~中岳~赤岳がぐるりと眺められる。雪に覆われてきれいだ。文三郎道を登って地蔵尾根を降りて鉱泉に帰る計画だ。しばらくは穏やかな登りだけれど、樹林を抜けると強風にさらされるようになる。
 左手にバリエーションルートの赤岳主稜の取り付きが見え、数人のパーティーが取り付いている。取り付きへのトラバース地点となる登山道上にもパーティーがいて順番待ちとなっているようだ。この強風の中待っているのは大変そうだ。ここらへんが最も風が強かった。耐風姿勢を取るほどではないので、昨冬12月に富士山に登った時に比べれば弱いけれど、やっぱり寒い。このあたりから寒冷のせいでカメラが動かなくなってしまい、以後の写真を撮れなくなってしまった。氷点下10℃まで対応しているというオリンパスのタフシリーズのカメラなのだが。ということは、マイナス10℃を下回っているということか。

 後方には阿弥陀岳と中岳が間近に見える。稜線を右に回り込むと風が遮られて弱くなった。ほっ。そこからは岩がちなところを登って行く。山頂も近いはずだ。登って行くと赤岳山頂に出た。360°の展望だ。
 赤岳の山頂に来たのは、学生の時に5月にやはり文三郎道から登ったのと、いつだったか秋に縦走した時の2度くらいかもしれない。ずいぶん昔の話だ。数年前の秋に天狗尾根を登った時は山頂には行かなかったし、冬に赤岳主稜を登った時も暗くなってしまったのですぐ近くにあるはずの山頂には行かず、展望荘に下りてしまったし。
 そういえば、北陵は登ったけれど、阿弥陀岳の山頂もまだ踏んだことがない。

 さて、記念写真を撮って赤岳山頂を後にする。展望荘を経て地蔵の頭から地蔵尾根を降りる。風が無くなってくる。樹林の中をどんどん下ると行者小屋へ。さらに朝来た道を戻ると11時頃には赤岳鉱泉に帰ってきた。早い。メンバーそれぞれが感想を述べ、リーダーS原さんが総括してからテントを撤収。そして美濃戸口に下山。歩いていると暑くなってきて、休憩のたびに服を脱いでいく。
 13時半過ぎに美濃戸口に帰着。H本車を停めている温泉施設のある道の駅小淵沢に移動するのだが、車2台では13人全員を載せきれないので、片道17㎞を私の車で往復して乗り切れなかった人たちを運んだ。
 温泉で身体を温めて、交通費などの清算を済ます。帰る方面が近い人たちごとに車に分乗。私の車には計5人が乗る。途中のパーキングエリアで夕食を済ます。笹子トンネルの対面通行区間で若干の渋滞はあったけれど、代わりにいつもの小仏トンネルの渋滞はまったく無かった。同乗者を自宅や駅に送ってから帰宅。
 今回は、自分には珍しく所属山岳会の大勢の人達とテント生活や登山ができたし、寒冷で程よく強風の体験もできたのは良かった。

« 雪に埋まる二子山(成人の日の3連休) | トップページ | クライミングジム通い(1月) »

雪山登山」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1219264/48892879

この記事へのトラックバック一覧です: 八ヶ岳・赤岳 雪山登山:

« 雪に埋まる二子山(成人の日の3連休) | トップページ | クライミングジム通い(1月) »

2016年12月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
無料ブログはココログ