« 2013年1月 | トップページ | 2013年3月 »

2013年2月

クライミングジム通い(2月)

■スペインから帰国、B-PUMP荻窪へ

2013.2.14()

 世間はバレンタインデー。3日前にスペインから帰国して、ひどかった時差ボケもようやく治まった感じがしたので、ジムに行った。

スペインでは毎日のように登っていたけれど、限界グレードにトライしたわけではないし、セルベサ(ビール)を飲んでばかりいたせいか、ちょっと太ったようだ。

 久しぶりにジムで登ってみると、案の定身体が重い。これはちょっと鍛え直さないとマズいなあ。

 久々のオギパンは、特に1階のホールドのレイアウトが変わっていた。

★ソリューションを購入

 ジムのショップでクライミングシューズを買った。スポルティバのソリューション。

普段、岩場での本気トライ用にもソリューションを履いているのだが、予備がないとリソールにも出せない。

もう1足の本気トライ用のスカルパ・インスティンクトもそろそろリソールに出したいので、お気に入りのソリューションならもう1足持っているべきだろうと。

ただし、今回はハーフサイズ大きいのを買った。

これまでミウラーもミウラーVSもソリューションも同じサイズのものを履いていたのだが、ほかの人達のサイズを聞いていると、私は自分の足のサイズに対してシューズがちょっとキツいのではないかと思うようになった。

もちろんこれまでのサイズでも足が入るからべつに良いのだが、指を折り曲げ過ぎて痛くないとも言えないので、ハーフサイズ大きいのでちょっと試してみることにしたわけだ。どんなものか岩場で履くのが楽しみだ。Photo

■疲れているけれど、B-PUMP荻窪へ

2013.2.18()

 前日の二子山で、あまりの不甲斐無さを痛感したので週明け早々オギパンへ。疲れが残っているけれど、ジムでのボルダリングの感覚を身体が思い出したのか、先週木曜日よりも登れた。白色3級課題はいくつも登れたし、1階の水色2級も2つ登れたのは良かった。神経系トレーニングというのとは違うのだろうけれど、自然と身体が力を出せるようになりたいもの。

○ナイフとコンパス

2013.2.20()

 池袋の好日山荘に行って、ナイフとコンパスを買った。

 ナイフは、ビクトリノックスの大小2枚の刃があるだけのシンプルなもの。紐で首からぶら下げておくのに気にならないくらいで、かつあまり歯が短いものでは使いづらい。

 コンパスは、スントSUUNTOA-30というモデル。ダイヤルのところが蓄光するということでこれにした。

■ひと月ぶりにB-PUMP秋葉原へ

2013.2.26()

 アキパンに行くのはスペインに発つ前以来だからひと月ぶりだ。白色3級はだいたい登れるけれど、水色2級は既登の課題を除いてはどれも登れず。先の二子山では散々な結果だったから、ジムで登って調子をあげないと。

■半年ぶりにエナジー高田馬場へ

2013.2.28()

 今日で2月も終わり。早いものだ。

高田馬場のカモシカスポーツに行って、ファイントラックのドラうとクローパンツというのを買った。

冬山とか行く際に、タイツとオーバーパンツの中間着としてこれまで裏起毛の山用のパンツを履いていたけれど嵩張るので、もっと軽量のものを探していた。他社からも同様のものが出ているが、ファイントラックのタイツを持っていることもあり、同じメーカーにしてみた。

 カモシカで買い物を終え、エナジー高田馬場へ。ここに来るのは昨年9月初めのことだから、約半年ぶりだ。カモシカに買い物に来たついでに行くくらいなので、めったに来ない。

 以前は壁の色が真っ黒で、張ってあるテープの色が非常に見づらかったのだが、前回来た時に一部の壁が明るいグレーに改修されていた。今日行ってみると、全ての壁がライトグレーになっていて、前に比べたらずっと見やすくなった。

紺色3級の課題をいくつか登れたあと、茶色2級をやってみる。何度もトライして1つ登れたのだが、130°壁の2つの課題ができず仕舞い。惜しいところまで進めただけに、これはちょっと悔しい。

壁も見やすくなったことだし、また来るかな。それに、以前はもっと混雑していた感があったけれど、今日がたまたまなのかあまり混んでいなかったので、フォールした際に人人にぶつかることを気にせずトライできたし。

Photo_2

寒い河又でクライミング

2013.2.24()

 前日、笛吹川東沢乙女ノ沢でアイスクライミングをして、下吉田キャンプ場に泊まったNG野さんと私は、翌日曜日は河又でクライミングしてきた。

 前夜寝たのが遅かったし疲れていたので、やっと起きれたのは7時過ぎ。我々のほか1組が建物棟に泊まっていて、コテージにまた1組、テントも1組いたようだ。

 強張った身体に鞭打って荷物を片付け下吉田を発つ。秩父盆地は曇っていて武甲山も雲に覆われていたけれど、正丸トンネルを抜けるとよく晴れている。しかし風が強く寒い。

 先週末、甥っ子と姪っ子を連れて奥武蔵・伊豆が岳を登った際に天目指峠から名栗に下山したのだが、その際に歩いた峠越えの車道を通って河又へ。河又の岩場利用のルールどおり民家の駐車場に停めて箱に500円を入れてから、岩場に向かう。ずいぶんと久しぶりに訪れるコウモリ岩は植林に覆われて日当たりが悪く寒い。

○コウモリ岩

 まずは、NG野さんが「ミヤザキミドリ」5.10aにトライする。NG野さんが通うジムの仲間から、河又に行くならこのルートをぜひトライするよう言われていたらしい。岩はめちゃくちゃ冷たいはずだが、気合いのトライで見事にマスターオンサイト。おめでとう。私も登っておく。

 続いて、NG野さんは「大将」5.10cにトライするも、出だしの右トラバースが難しいようだ。

 私は、「アリゲーター」5.11aをトライ。出だし核心のルートで、1便目はテンションしてしまう。ムーブを見つけてからトップアウトしておき、2便目でレッドポイント。

○シュテファンフェイス

 NG野さんは大将のトライを止めるということで、コウモリ岩を撤収して、シュテファンフェイスに行ってみることにした。

 これまで「デザートソング」5.12aなどをやるため、過去に何度もコウモリ岩には来たことがあるが、奥にあるエリアには行ったことがなかった(アプローチの異なる雷岩には昨年通ったけれど)。岩場を見に行ったこともなかった。

 そこで、一度シュテファンフェイスを登ってみたかったので行ってみると、コウモリ岩と異なりガバのコルネが発達していないツルッとした薄かぶりの壁だった。ちょっと期待していたのと違うけれど、ここで登ろう。

 NG野さんは「藤娘」5.10c、私は「リクルートドラゴン」5.12aをトライすることにした。それにしてもこのエリアも日当たりがイマイチで寒い。今日は風が強く、木がざわざわと鳴っている。植林が直接風が当るのを遮ってくれているが、空気は冷たいし陽射しが乏しいのでとにかく寒い。

○「リクルートドラゴン」5.12a(13便目) ×

 リクルートドラゴンには3便出したけれど、終了点下の核心部は結局ムーブを見つけられず。

 出だしからちょっと細かいホールドを伝って行くルートで、中盤でも小さなホールドからガバをキャッチするところが悪いのだが、終了点下はさらに悪い。

ロープにぶらさがって散々ムーブを探るも、左手サイドガバから悪いカチをつないで行くのができない。右サイドに手を伸ばしてみたりあれこれ試してみるも、上部のホールドが遠くて手が出せない。寒い中、3便ともここで散々ムーブを探ってみたけれど、結局有効なムーブを見つけることができなかった。昨年登った雷岩のサンダーボルト5.12aも細かくて悪かったけれど、グレードが同じなようにこのルートも難しい。

 NG野さんも藤娘に3便トライして、惜しいところまで迫っていたのだが、中盤のところでテンションしてしまい残念ながらRPできず。寒いので早めに切り上げることにした。リクルートドラゴン、またトライしに来ることあるかなあ。新青梅街道を走って、私の自宅の最寄駅までNG野さんを送って解散。

 この日、双子の甥っ子達が夕方やって来るという話を昨日聞いたので、結果的に早めに帰って良かった。久しぶりに会う双子のちびっ子達はまた少し大きくなったようだ。5歳半。先日行ったスペインで買ったチョコレートが残っていたのでそれをあげる。

 先週伊豆ヶ岳に登った姪っ子は、あの時の寒さがまだ記憶に残っているようで、またハイキングに行くというのは乗り気ではなかったけれど、クライミングジムには行ってみたいと自分から言ってきた。これまで何度か誘ってもなかなか首を縦に振らなかったけれど、そのうちジムに連れて行ってみよう。

奥秩父 笛吹川東沢・乙女ノ沢でアイスクライミング

2013.2.23()

 東沢乙女ノ沢にアイスクライミングに行ってきた。

アイスに行くのは、東日本大震災が起こる前の2011年の上州・霧積(2/22)や八ヶ岳南沢大滝(3/1)以来だから2年ぶりのことだ。

 どちらも難しい滝ではないし、今回の乙女ノ沢も傾斜の緩い易しいところだったけれど、一応アイスのギアを持っているのでたまにはアックスやスクリューを使わないともったいない。

 同行者は所属山岳会のNG野さん。NG野さんは今冬からアイスを始めて、すでに4回ほど行ったそうだ。

 金曜日の夜、私の家の最寄駅でNG野さんと待ち合わせ、中央道経由で笛吹川西沢渓谷や東沢への入口となる道の駅みとみへ。雁坂トンネルの山梨県側の出口だ。テントを張って寝たけれど寒くてあまり寝つけず。

■東沢

 5時に起床。ほとんど寝つけなかったので寝不足だ。西沢渓谷入口の無料駐車場に車を移動して、620分頃に歩き始める。よく晴れているけれどやっぱり寒い。もちろん寒いほうが氷が融けなくて良いのだけれど。

 ガイドブックの資料によると東沢を詰め乙女ノ沢出合まで約2時間。積雪はあるけれどアイゼンを履かずに歩いていく。林道を進み吊り橋を渡ると西沢渓谷と分けて東沢に入って行く。

P2230005

(↑廃屋の山小屋の前を通過)

P2230009

(↑吊り橋を渡る)

 トレースはあるが、先行するパーティーはいないようだ。というより、結論を書くとこの日の乙女ノ沢は我々だけの貸切だった。帰り道の林道でハイカーに会った以外は、往復のアプローチでも誰にも会うことなく、心配していたロープのすだれ状態ということもなく済んだのは良かった。

P2230013

(↑トレースをたどる)

P2230016

(↑トレースをたどる)

 ホラノ貝沢や山の神を過ぎる。シカかカモシカだろうか、動物の足跡がある。

途中、東沢を見下ろすと、沢の水面に浮かぶ円盤状の氷がゆっくりと回っている不思議な光景を見た。沢の表面の凍結した氷が岸から分離して、水の流れで動くうちに角が取れて真円になったのかもしれない。P2230024

(↑水面に浮かぶ円盤状の氷がゆっくり回っている)

■乙女ノ沢

 なんとかアイゼンを履かずに歩いていき、ガイドブックどおり2時間歩くと乙女ノ沢出合が右岸に現れた。出合の乙女ノ滝50mは一部雪に埋まっているもしっかり氷っているようだ。取り付きから見上げていると、想像していたよりもずっと傾斜が緩い。

P2230032

(↑乙女ノ滝が見えてきた)

 ダブルロープ50mなどを出して準備する。アイススクリューは、私は6本、NG野さんは5本。二人とも持っているスクリューはこれが全部だ。NG野さんは今期アイスに行っているとはいっても、まだリードをしたことはないということで、まずは私がリードで登ることにした。計画書上も一応私がリーダーだし。

 めったに使わない私の装備について言うと、アックスは前の型のペツルのクォーク、アイゼンはやはりペツルのM10。アイスをばりばりやっている人は最新モデルを使いこなしているのだろうけれど。

○乙女ノ滝50

 午前9時、登はん開始。中央左寄りから取り付く。傾斜はやはり緩い。片手でしっかりアックスを握っていなくてもスクリューを打てる。というよりノーハンドレストもできる。手持ちのスクリューの数が限られるので、どれくらいの間隔で打ったものか考えたけれど、結果的に5本ランナーを取った。

 ひさしぶりにアックスを振るうし、アイス用アイゼンを蹴り込むので、最初はちょっと慣れが必要だった。それでも傾斜が緩いのでレストしながら登っていける。

NG野さんが持ってきたブラックダイヤモンドの新品のスクリューは扱いやすい。貸してもらったスクリューラックも、スクリューを外すのが簡単だ。

 滝の後半部では雪に埋まったところもあるけれど、その下は凍っている。滝の落ち口を抜けて、水平面にスクリューを打って、ビレイ支点を作る。50mロープいっぱい登ったようだ。下から見上げた時は、傾斜が緩いせいもあってそれほど高さがあるようには見えなかたけれど、意外と距離があるのだ。

 姿は見えないけれど、フォローのNG野さんがどんどん登ってくるので、ロープを手繰りあげるのが忙しい。こうして乙女ノ滝をあっさり突破。いったんロープを解く。

P2230040

(↑乙女ノ滝をリードする私)

 ガイドブックのトポ図によると、この先210mや易しい20mというのがあるらしいが、雪に埋まっているせいもあり、それと気づかないうちに通過する。途中、雪崩跡があり、デブリが積もっている。デブリの上に雪が薄く積もっているので、しばらく前に雪崩れたのだろう。

 340mが現れる。半分ほど雪に埋まっている。これがその滝だと分かったのは、この後の大滝を登った後のことで、振り返ってみてあれが340mだったのかと気づいたわけだ。

 この340m、雪に埋まっている部分が多いので、どこがどう3段なのかは分からないが、最初に見上げた時は乙女ノ滝よりもさらに傾斜が緩く見えたので、ロープは出さずに各自登ることにした。NG野さんの登る姿はまだ直接見ていないけれど、まったく問題なさそうだ。

P2230047

(↑3段30mを登るNG野さん)

 ということで、340mを二人とも簡単に登ると、登ったすぐ先に大きな滝が現れた。これが80m大滝だ。

P2230050

(↑大滝にたどり着いたNG野さん)

○大滝80

 この大滝も初めに見た時はこれがその大滝だとは思わなかった。傾斜が乙女ノ滝より緩いので、想像していたより易しそうだからだ。80mとなると途中でピッチを切らないといけないのだが、滝の横幅も広いせいか一見あまり高さを感じさせない。しかし、実際に登ってみると50mロープ1回で登り切れる高さではないことはすぐに分かる。

 NG野さんのリードで大滝の登はん開始。先ほどロープを出さなかった箇所を除けば、NG野さんのアイス初リードだ。傾斜も緩く難しいところはないので当然と言えば当然なのだが、NG野さんは危なげなくロープを伸ばしていく。適度な間隔でスクリューも打っていき、ロープの残りも無くなってきたところでピッチを切る。

P2230052

(↑大滝1ピッチ目をリードするNG野さん)

 1ピッチ目をフォローで続いた私が残る2ピッチ目を登る。雪に埋まったところも過ぎ、大滝の上に出る。2ピッチ目も50m近くロープを伸ばしたので、やはりこれが大滝なのだ。大滝を抜けたところは雪が深く安定しているので、ビレイは肩がらみで済ませる。NG野さんも登って大滝の登はんを終える。この時点で1150分頃と、予定の大滝登はんが昼前に済んでしまった。

P2230063_2

(↑大滝2ピッチ目をリードする私)

P2230070

(↑大滝登はんを終え、後方の山を臨む私)

○下降

 想像していたよりもあっさり終わってしまったので、乙女ノ沢をさらに詰めて石塔尾根を越えて西沢渓谷側に下降しようかとも相談したが、当初の計画どおり登ってきたルートを引き返して、余った時間で出合にある乙女ノ滝をまた登ることにした。

 大滝は左岸側の木を使って懸垂下降2ピッチ。1ピッチ目も2ピッチ目も残置スリングのある木が使いやすい。340mでも懸垂下降。雪崩跡を下りて、乙女ノ滝では右岸側にスリングやカラビナが何本も巻きつけられた木があるのでそれを使って懸垂下降した。

P2230072

(↑大滝は左岸を懸垂下降)

○再び乙女ノ滝

 出合に帰着したのは13時半頃。まだまだ時間があるので、リード&フォローで乙女ノ滝を登ることにした。

 まずは、先ほどフォローでここを登ったNG野さんがリードで登る。滝を抜けたところでスクリューで支点を作って、私がフォローで登る。懸垂下降して再び取付に下りたのが14時半頃。

 今度は私がリード。まったく同じラインでは面白くないので左寄りから右寄りへとちょっと変化をつけて登る。NG野さんも登って、3度ここを懸垂下降して取付に下りたのが15半前。

P2230075

(↑乙女ノ滝をリードするNG野さん)

■帰途へ

 これで乙女ノ沢でのアイスクライミングは終了。荷物をまとめて、1540分に出発して来た道を戻る。往路ではアイゼンを履かなかったが、帰路は履いているので、坂道でもガシガシ歩いていける。行きで見かけた沢の水面上を回っている円盤状の氷はまだ回っていた。音もなくゆっくり回っている眺めはちょっと幻想的な感じだ。

P2230082

(↑円盤状の氷はまだ回っていた)

 アイスクライミングそのものは難しくなかったけれど、アプローチは片道2時間近くかかるし、一日中寒い中にいたのでやっぱりそれなりに疲れた。17時半に駐車場帰着。

 ネットで調べると先週末はそれなりに人が入っていたようだが、この日は他に誰もいない滝を我々だけで独占できたのは良かった。

 雁坂トンネルを抜け秩父に入る。道の駅両神薬師の湯で冷えた身体を温める。あ~気持ちいい。明日はフリークライミングの予定なので、今夜はどこで泊まろうかと考えたが、二子クライマー御用達の下吉田キャンプ場に電話して空き部屋があることを確認してここに泊まることにした。

 ヤオヨシで買い出ししてから下吉田へ。私にとっては散々泊まり慣れたところだが、NG野さんは初めてだ。明日行く岩場はあれこれ相談したけれど、当初の計画どおり河又に行くことにした。あれこれここで書けないような話題でおしゃべりしてしまい、寝袋に潜り込んだのが0時を回ってしまった。ああ、疲れた。眠い。

5週間ぶりの二子山は寒かった

2013.2.17()

 1月後半から八ヶ岳やさらにスペインにクライミングに出かけていたので、二子山に行くのは5週間ぶりだ。

 5週間前の成人の日の三連休、最終日の3日目は大雪となり、深い雪に埋まった二子の林道からの脱出劇は以前の日記に書いた。

 その後、八ヶ岳やスペインツアーに行っていたので、二子山はその時以来だ。その時の大雪でいつもの坂本側からの林道は雪に埋まり除雪もされていないという。クライマーたちは民宿登人のある登山口から1時間近くかけてアプローチするか、あるいは合角ダム側から車で訪れているそうだ。

 今回は合角ダムから初めて行ってみた。私は詳しい道を知らないので同乗のI澤さんの案内で行く。ダムのずっと奥まで集落があるためそこに至る県道が除雪されているという。さらに、青梨側と分かれ二子に向かう林道も積雪はあるが、私のエクストレイルのような四駆スタッドレスなら走れるし、最低地上高の低い二駆でも入ってきているらしい。

 前日、甥っ子と姪っ子を連れて伊豆ヶ岳を登ってきた疲れが正直残っている身体のまま、雪の二子山の駐車場に着く。天気は晴れまたは薄曇り。風があって寒い。駐車場の気温はマイナス2℃。

 まずは祠でアップする。岩も冷たいので焼き石を持って、お決まりのごんべえ5.11aと鬼ヶ島5.11cを登る。鬼ヶ島は何とかテンションせずに登れた。弓状に行った人達がアップのため祠にやってきた。弓状はマイナス6℃で寒すぎるという。うわ。祠に移動するとそれなりにクライマーが来ていたが、やはり少ない。しかし、岩は浸み出しもなくきちんと乾いてくれている。

 さて、久しぶりの二子で何を登ろうかと考えたが、結局、5週間前までトライしていた振り返るな5.13aをまたやることにした。しかし、結論から書くと、この日のトライはボロボロ。5週間前まで到達していた核心部入口に至る前にテンションはするし、結局トップアウトもできなかった。

 理由ははっきりしていて、5週間ぶりですっかり身体が厳しいムーブについていけなくなったことが一つ。半月の間スペインに行っていたとはいえ、限界グレードに根を詰めてトライしていわけではなし、ビールばかり飲んでいたこと。計っていないけれど、絶対に体重が増えているはずだ。時差ぼけや前日にハイキングしたことは言い訳程度かな。

○「振り返るな」5.13a (通算2122便目) ×

 1便目。振り返るなをトライする数人の中で私が最初に便を出す。が、ほぼ自動化されていたアプローチ部分もところどころ忘れていて、たまらずテンション。ひどいありさまだ。(リングボルトの1ピン目を含む)6ピン目のところでもテンションしまくり、7ピン目にちょんぼして、右トラバースの核心部入口を試す。

 いつもソリューションを履いているのだが、先日同じソリューションを買い足した。リソール時の予備が必要だし、履き慣れたソリューションをまた買うことにしたのだ。

 散々なトライだったけれど、一か所だけムーブを修正できた。アンダーポケットを左手2本指で取りに行く際に、右足をクチビルホールドに乗せるのだが、エッジの立つ新品のシューズを履いたおかげで、これまでよりも右足に加重しやすくなり、そのため左足を移したうえでアンダーポケットを取りにいれるようになった。このほうが身体が安定して左手を出しやすい。

 しかし、あまりにも身体のキレが悪いので、早々に諦め下りることにした。わざわざ二段岩壁まで上がってビレイしてくれたI澤さん、ごめんなさい。

 2便目もボロボロ。6ピン目でテンションして、チョンボしまくって終了点直下の8ピン目までロープをかけるも、右トラバ後の直上ができないので、終了点までは行かず下りる。直上して終了点に至るコルネの下端を取ってさらにコルネの上端をつかむまでの一連のムーブが核心部なのだが、トライすら覚束ない有り様だ。それでもアンダーポケットを取った後の右トラバは前よりもやり易くなったような気がする。

 そんな感じで、振り返るなのトライを終える。ムーブをあれこれ考える以前に、調子の落ちた身体を筋トレとてまずは元に戻さないことには、トライそのものが時間の無駄になってしまう。

 I澤さんは、お正月から「おいしいよー」5.12cのトライを始めて、私がスペインに行っている間にずいぶんムーブを固めてきた。やはり、拝みホールドからグーレスト穴までが核心のようだ。

 この日の弓状は晴れたり曇ったりの天気で、来た時の気温はマイナス3.5℃。日中はプラス3℃まで上がったはずだ。

P2170001

(↑見上げると虹が)

 私は最後に、ホテル二子5.11cを登るも、民宿を出たところで1テンしてしまう。ああ、疲れた。それに寒かった。鍛え直してまた出直そう。

甥っ子・姪っ子と奥武蔵・伊豆ヶ岳へ

2013.2.16()

 甥っ子、姪っ子を連れて奥武蔵の伊豆ヶ岳へ行ってきた。

一昨年は、高尾山、奥武蔵の物見山・日和田山、信州・霧ヶ峰と二人を山に連れて行ったものだが、その後すっかりごぶさたしてしまったので、直前になって低山ハイキングに誘ってみた。

 計画したコースは、西武池袋線・正丸駅~伊豆ヶ岳~子ノ権現~吾野駅というもの。伊豆ヶ岳の標高は850m、正丸駅が290mらしいので、標高差は560mだ。

しかし、前日に少し降雪があったようだし、伊豆ヶ岳山頂までは北面を登るので日陰で寒そうだ。さらにこの週末は冷え込みが厳しく、悪いことに風も結構強かった。

 甥っ子は小学5年生、姪っ子は3年生。二人は特に何か登山装備を持っているわけではないので、少なくとも帽子や手袋を含む防寒着を用意させた。

普通の運動靴で歩くので、念のため靴下の替えも用意。あとは、お弁当に飲み物、おやつ。

私は、予備の防寒着やお湯を沸かせるようにガスも持って行く。

■雪が残る伊豆ヶ岳へ

 正丸駅に着いたのは朝830分。よく晴れているけれど、風もあって寒い。歩き始めは二人とも元気だ。

しばらく集落のある車道を歩いていくと、左手に入って行く登山道があるので、そこに入る。正丸峠方面ではなく、直接伊豆ヶ岳に向かう道だ。

植林の中の寒々しい登山道を登って行くと、脇の斜面に少し雪が出てくる。やがて行く手の登山道も雪に覆われているところに出た。私はアプローチシューズを履いていたが、運動靴の二人はさらに歩きそうだ。足が滑ってしまうので、手で木の根をつかみながら少しずつ登って行く。陽射しがなく風もあって寒い。

P2160010

体の大きい甥っ子を先に歩かせる。姪っ子は、初めのうちは雪の上を歩くのを楽しんでいたが、寒さでだんだんと口数が減ってきた。中高年の登山パーティーも何組か登って来ていて、彼らに抜かれていく。二人が持ってきていた手袋が普通の化繊の手袋で、雪の斜面を登るために、雪に手を付いているうちに濡れてきてしまったようだ。

途中で、靴底に付けるスパイク状のバンドを姪っ子の靴につけてやる。ほんの少し歩きやすくなったようだ。急な斜面を抜け、小尾根上を進むもまだ日陰だし風もある。荷物を私のザックに移し替えて、姪っ子の濡れた手袋を私のと交換する。替えの手袋も持ってくれば良かった。私の薄手のダウンジャケットを姪っ子のジャンパーの下に着させておく。

やがて山頂直下の男坂と女坂の分岐に出た。男坂は絶対登ってはいけないわけでは柵が立てられていた。岩の斜面の男坂にも雪が付いており、さすがにここを登らせるわけにはいかないので、女坂を行く。姪っ子が寒さからぐずり出してきたので、薄い雪の残る女坂では私が姪っ子をおんぶして登った。クライミングに行く際にいつも背負っているザックくらいの重さかなあ。20㎏台ということか、軽いなあ。甥っ子はずっと身体が大きいので、頑張って自分で歩かせる。

出発から2時間以上かかってようやく伊豆ヶ岳山頂。11時過ぎ。風が強いので、ほかの登山者たちも休んでいる岩陰にレジャーシートを敷く。ここは陽射しがあるので、これまでの寒さを思うとずっと暖かい。

■名栗に下山

二人とも靴下を濡らしてしまっているので、履き替えさせる。寒がっている姪っ子には私が持ってきたダウンパンツも履かせる。これは暖かいはずだ。ガスでお湯を沸かしてカフェオレを飲ませる。へばってベソをかきだしていた姪っ子も食べているうちに元気を取り戻したようだ。

風の強い山頂で記念写真を撮ってから、子ノ権現を目指す。時間が圧してきているのであまりのんびりもしていられない。甥っ子の手袋も濡れてしまっているので、乾いた私の手袋と交換する。いくつかの小ピークのある尾根を歩いていく。伊豆ヶ岳までの北面に比べたらずっと歩きやすいが、ところどころ雪が残っているので、少し急な下り斜面では姪っ子の手をつないで誘導する。普通の運動靴だとこういう道ではグリップが効きづらくちょっと怖いはずだ。

P2160026

午後2時頃、ようやく車道が通過する天目指峠に着いた。登山地図を見ると、ここから子ノ権現までは50分、さらに吾野駅に下るのに1時間以上かかる。二人の疲れ具合を考えると、ちょっと厳しそうだ。

車道を南の名栗側に下りれば、北の鉄道側に下るよりも短い距離でバス停に出られるはずだ。子ノ権現は諦めて、ここから下山することにした。雪と寒風の伊豆ヶ岳は二人には過酷だったがよく頑張ったし、ここらへんが止めどころだ。

車道を下って行くと、集落に出る。陽射しがあって暖かい。やがてダンプカーの通る道路に出た。ちょうど森河原というバス停があった。10分ちょっとで飯能駅行きが来るようだ。バス停のある空き地にレジャーシートを敷いてバスを待つ。

 暖かいバス車内で二人はすっかり元気を取り戻し、寝ている私のスマホでずっとYouTubeのアニメを見ていたようだ。

私は5日前にスペインのクライミングツアーから帰って以来、時差ぼけから寝不足が続き、この日になっても未だに寝不足状態が続いていた。翌日曜日は二子にクライミングに行くことになっているから、この日くらい休養しても良かったのだが、せっかく晴れる予報なのだからと甥っ子達を誘ったわけだ。

飯能に着いて、定食チェーン店に入って、ラーメンや餃子を注文。ビールとジュースで、大変だった登山を労って乾杯。二人とも本当によく頑張った。今回に懲りずまた山に行こう。もっと暖かくなったらね。

P2160027 

スペイン クライミングツアー _17 (2/9~11 グラナダ観光~帰国)

2013.2.9() グラナダへ移動、アルハンブラ宮殿観光

○コスタブランカを発つ

いつもの時間に起きる。朝食は作らずにコーヒーとヨーグルトくらいで済ませる。起きていた人達に別れの挨拶をして、宿を発つ。1週間お世話になったオレンジハウスともお別れだ。前半のエルチョロに続き、後半のコスタブランカでも毎日晴れてくれたのは本当に良かった。

さて、私は翌10日の午後にマラガからスペインを離れるのだが、今日はマラガの手前約120㎞にあるグラナダGranadaまで行って観光する予定だ。グラナダといえば世界遺産のアルハンブラ宮殿Palacio de la Alhambraがあるところ。ここはぜひ観ておきたいところ。

オレンジハウスのあるフィネストラットFinestratの街からグラナダまでの約400㎞、前半はT沢さんの運転、後半は私が運転した。高速道路をひた走り、ムルシアの街を過ぎたあたりで朝食を兼ねて運転をT沢さんから私に交替した。

140/hくらいで空いた高速道路を飛ばすのは快適なのだが、パンクを応急修理したタイヤは元々擦り減っているので、最後マラガの空港までもってくれるのかちょっと心配だ。

P2090612

(↑朝食に寄ったレストラン)

P2090615

(↑シエラネバダを眺める)

P2090617

(↑トラックに近づくと…)

P2090618

(↑ブタがたくさん。我々人間に食べられる運命にあるのだ…)

○グラナダ

バレンシア州から1週間前までいたアンダルシア州に帰ってくる。左手に雪をまとったシエラネバダの山が見えてくる。グラナダの街が近づいてくる。大きな街の不案内な道を車で走るのはなかなか難しい。

今日はグラナダで泊まるのだが、T沢さんが日本を発つ前に宿を予約をしておいてくれた。宿はサンタ・イサベル・ラ・レアル・ホテルSta.Isabel la Real Hotelという小さな3つ星ホテル。場所は、グラナダ市街のど真ん中とも言えるアルバイシンAlbayzinというこれまた世界遺産になっている旧市街の中にあり、同名の修道院に隣接している。

この宿のサイトに載っていた案内地図を頼りに、市街の西側を南北に走る高速道路を下りて街中に入る。T沢さんが地図を見ながら、ここを右折、つぎを左折とかナビゲートしてくれる。だんだんと古い街並みの狭い道に入ってくる。初めて訪れる場所なのに、こんな複雑な道をイラスト風の地図だけでT沢さんは的確に指示してくれる。

観光客らしい人達が往来する石畳の狭い道をゆっくりと進んで行き、あとここを直進すればホテルに到着するはずということで、道路工事で道が閉ざされていた。仕方ないので、坂道を登って迂回してみることにした。

地図を見ながらゆるゆると進んで行くと、観光客がたくさんいる場所に出た。あとで分かったのだが、サン・ニコラス展望台Miredor de San Nicolasというシエラネバダの山を背景にしたアルハンブラ宮殿を眺められるビュースポットだった。特に夜、ここからのライトアップされた宮殿の眺めはきれいだ。

P2090624

(↑サン・ニコラス展望台からアルハンブラ宮殿を臨む)

P2090625_2

(↑セグウェーに乗った観光客。右手の赤い車は、私が昨年まで載っていたルノー・ルーテシアだ)

いったん車を降りて道を探すも、入ってきた狭い道はその先で階段になっていて、行き詰まってしまった。二人で歩いて道を探り、ホテルまでの道を見つけた。観光客は大抵歩いてここまで来ているのだろうから、レンタカーで入ってくるようなところではないのだ。

最後のところで通行止めのために、ホテルまでのルートのオンサイトを逃してしまったが、無事ホテルに到着できた。午後1時頃。ゲートのある屋内駐車場に車を停めて、ホテルの受付へ。受け付けのお姉さんは美人だ。

P2090627

(↑ホテル手前の駐車場に入る)

P2090628_2

(↑ホテル)

P2090629

(↑ホテルの看板)

P2090633

(↑ホテルの中庭)

部屋に入るには少し時間が早いので、荷物を受け付けに預けて、ホテルで教えてもらったおススメのバルへ行って昼食にすることにした。アルバイシンの狭い道を下って行くと、人がごった返している広場に出た。ヌエバ広場Plaza Nuevaだ。おススメのバルはすぐに見つかった。立ち飲みになっていて、2階はレストランになっていた。

P2090639

(↑ヌエバ広場)

P2090641

(↑昼食をとったバル)

P2090647

(↑注文した食事)

今日はもう車を運転しないので昼間からビールが飲める。軽食も注文したけれど、ビールを注文すると必ず一皿付くのでこれでけっこうお腹がいっぱいになる。このバルLos Manueles、ガイドブックで紹介されているのか、とても混雑していて、我々日本人に限らず次々と観光客らしき人達が入ってくる。いったんホテルに戻り、部屋に荷物を入れてから観光に出かけることにした。

P2090649

(↑ホテルの部屋)

P2090651

(↑浴槽とトイレ)

○アルハンブラ宮殿

ところで、お目当てのアルハンブラ宮殿そのものは入場料を払えば開場時間内であればいつでも見られるのだが、アルハンブラ宮殿の敷地内にあるナスル朝宮殿Palacios Nazariesという建物の中を観るには予め予約しておく必要がある。

そこで1週間前にオレンジハウスに来た際に、T沢さんのパソコンから私のクレジットカード名義で予約をしておいた。30分ごとに人数枠が決まっていて、グラナダへの移動時間も考え余裕を見て、我々は夕方の16:30にしておいたのだ。

アルハンブラ宮殿に向かいがてら、グラナダ市内を観て回ることにした。を観てから、ガイドブックに載っていた日本語情報センターというところに寄ってみることにした。雑居ビルの中にあり、日本人の男性がいた。部屋の中にはギターがたくさんあった。音楽の講師とかしているのかもしれない。この後アルハンブラ宮殿に行くことを告げると、予め市内の観光案内所みたいな所TiendaLibreria de la Alhambraでチケットを発行してもらってから宮殿に向かうよう説明してくれた。歩いていくと意外と時間がかかるということで、あまりのんびりしていられないことが分かった。

P2090658

(↑土産物のお店が連なる)

P2090661

(↑カテドラル)

P2100729

(↑TiendaLibreria de la Alhambra)

教えてもらった所は近くにあった。タッチパネルのモニターを操作して発券してもらう。それを持って、宮殿に向かう坂道を登って行く。ザクロをあしらった門を抜けるといよいよアルハンブラ宮殿だ。しかし、入場ゲートは宮殿を反対側まで回り込んだところにあるので結構歩く。観光客がたくさんいる。

入場ゲートを入ると、地図を頼りにナスル朝宮殿に向かうも、最初は別のほうに行ってしまった。16:30の時間が迫っていたので、急ぎ足で引き返して3分前に宮殿前に並ぶ行列に間に合った。

P2090666

(↑ザクロの門)

P2090670

(↑入場ゲート)

P2090672

(↑ナスル朝宮殿に向かう)

宮殿内に入ると、イスラム様式の緻密な文様の部屋がいくつも続いている。白大理石を彫り込んだものやタイルがはめ込まれたものなど、かつての栄華を想像させるものだ。部屋の天井も鍾乳洞のように細かく造形されていて、中庭には水盤があったりする。観光客は順路に従って観て回る。女子学生らしき日本人団体観光客もたくさんいた。窓から見えるグラナダ市街の眺めもきれいだ。我々が先ほど車で通りかかったサン・ニコラス展望台も見える。

P2100679

P2100686

P2100687

P2100691

P2100692

P2100695

P2100698

P2100702

P2100708

P2100718

P2100726

前半のイスラム様式の部屋を観たあとは、後半はキリスト教風というのだろうか、ずっとシンプルな作りの部屋を観る。これから観光に行くという人は、アルハンブラ宮殿が築城された歴史的経緯とか調べてみるのも良いだろう。

 ひとしきり見て回るのに1時間半くらいかかっただろうか。ナスル朝宮殿を出て、庭園を歩いて反対側にあるヘネラリフェ側も観に行く。足が疲れてきた。

 アルハンブラ宮殿を出て街に戻る。アルカイセイアAlcaiceriaというイスラム風の土産物屋の通りを見たりして、ヌエバ広場に面したレストランで夕食をとる。

 ホテルに戻ってスマホでメールチェックすると、エールフランスからメールが来ていた。出発前24時間以内になると、ネットからチェックインができるらしい。通路側の席を押さえておく。本当に便利な時代になったものだ。

 明日には私はスペインを発つし、T沢さんも飲み足りないようなので、サン・ニコラス展望台近くに見つけたバルで再びビールを飲む。明日はマラガ空港から日本に帰る日だ。

2013.2.10()11() グラナダ~マラガ空港、帰国の途へ

○グラナダからマラガへ

 10日。2週間にわたるクライミングツアーを終え、今日はスペインを発つ日だ。朝食は、ホテルのこじんまりとした食堂だ。バイキング形式になっていて、パンやチーズ、ハムがある。搾りたてらしいオレンジジュースがおいしい。クロワッサンもおいしいし、それにつけるマーマレードが特においしくてパンにたっぷり塗って食べた。自家製マーマレードらしい。牛乳をかけたシリアルもおいしいし、おばさんが小ぶりのトルティーリャも作ってくれた。この朝食でかなり満腹になった。

P2100745

(↑ホテルの食堂)

P2100746

(↑ハムや飲み物)

P2100748

(↑パン)

 ホテルを発つまで1時間ほど一人で市内を散歩してきた。

P2100753

P2100757

P2100759

P2100763_2

 チェックアウトを済ませ、11時過ぎにホテルを出る。再び私の運転。高速を走りマラガ空港までは2時間もかからなかった。おんぼろのレンタカーはなんとか最後まで走ってくれた。それにしてもタイヤがパンクしていることはいちいち告げずに返却したので、次に乗る人はまた困ることにならないだろうか。いつか誰かがババを引くことになるのかも。安いとはいえしっかり車両整備はしておいてほしいもの。

P2100773

(↑レンタカーと私)

私は16:45発のパリ行きの便で帰るので、ずいぶんと時間がある。T沢さんは私より1時間ほど後の便でマドリッドに飛び、さらに2日後の便でヘルシンキ経由で日本に帰ることになっている。

P2100775

(↑T沢さんといったん解散)

 いったんT沢さんと別れたあと、手荷物検査を済ませて入場するとまたT沢さんに会ったので、一緒にバーガーキングでハンバーガーを食べる。再び別れて、私はパリ行きの便に搭乗する。

 パリの空港に着くと外は雪が降っていた。寒いのだ。お店でチョコレートなどのお土産を買う。夜中に出る成田行きの便に乗る。

長い長いフライトを耐えて、翌11日の20時前に成田空港に着く。マラガで預けたザックを受け取って、京成電鉄に乗る。半月ぶりに帰宅する。ああ、疲れた。明日はもちろん朝から仕事だが、時差ぼけがツラそう。

T沢さん、本当にお世話になりました。ずっと晴れてくれたのは本当に良かった。あちこちの岩場を巡れたし、事故もなく無事に帰国できて良かった。ビールもおいしかったし。

いくらかお金の清算が残っているので、つぎにT沢さんに会った時に済ませよう。

 こうして5回目となった海外クライミングツアーは終わったわけだが、果たしてつぎの海外クライミングの計画は??

おしまい

スペイン クライミングツアー _16 (2/8 ガンディアGandia再訪)

2013.2.8()  再びGandiaでクライミング

 2週間にわたるスペインでのクライミングも今日が最終日。

岩場に行く日の朝は、私がお弁当用にサンドイッチを作っていたのだが、それも今日が最後だ。終盤はサンドイッチの材料が余らないように、パンやハムなどの買い足す量や使う量を細々と調整したものだ。

P2080574

(↑朝食)

 サンドイッチができあがったころ、T沢さんが起きて出してきて肉と野菜がたくさん入ったパスタを作ってくれるのが毎朝のパターンとなっていた。

 最終日は5日前に行ったガンディアにもう一度行くことにした。二度目なので、現地への道に迷いはない。

 高速道路を駆って10時頃に岩場に着くと、我々のほかにまだ誰も来ていない。先日は日曜日で混んでいたが、平日の今日は何組かは来ていたものの、どこのエリアも空いていた。

 空は雲が多めで、陽射しが暑かった先日よりはコンディションとしてはむしろ良い。午前中は風があってちょっと寒かったけれど。まずはかぶったルートが多いポテントへ。

Gandia / Potent

○№20 「Dos super carrozas」 ☆3 7a+ 5.12a ×

 前半部分がかぶっていて、大穴から右上の遠いガバ取りを豪快に取りにいくのが核心らしい。早々にテンション。ヌンチャクがけして下りる。先日、飛びつくようにガバを取りに行っている人を見たけれど、やってみると左手アンダーからリーチいっぱい伸ばせば中継後の右手がガバに届くことが分かった。

○同№20 ×

 前半の核心部を越えたというのに、そのガバのところでビレイをしているT沢さんに写真を撮ってもらったりと調子に乗っていたら、終了点直下でフォール。油断は禁物だ。

○同№20 ×

 その核心部で、ガバ取りができずテンション。すぐに下りる。

○同№20 4RP

 前便からすぐにトライして、ようやく完登。2便くらいで片付けるつもりが、このルートですっかりヨレてしまった。

 場所を変えて、前回最初に訪れたエリアへ。

Gandia / Hidraulics

○№11 「Pequeno saltamontes」 ☆1 5 5.9 FL

 かぶったところを見上げるとチューブ状に穴が開いていて上に抜けているので空が見える。グレードはともかく、人一人がちょうど通れるくらいの太さの穴を登るこのルート。前回見つけておいたので、ぜひ登っておこうと思っていた。

T沢さんとそれぞれ写真を撮り合いながら登る。

P2080583

(↑見上げると穴が)

P2080592

(↑穴に入って行く)

P2080595

(↑こんなふうに入っていく)

P2080603

(↑穴から抜け出る)

○№19 「Blaniulus gluttulatus」 ☆2 7a 5.11d ×

 前回1便出しただけでやめておいたルート。まずはヌンチャクがけで、ムーブを確認しておく。

○同№19 ×

 前半にある大穴から出てきて右上ガバを取るところでフォール。

○同№19 3RP

 このルートも3便(前回を含めると通算4便)と便数を出してしまい、腕がヨレヨレ。

Gandia / Vici

○№7 「El sol」 ☆3 6b+ 5.11a FL

 最後にすぐ隣りのエリアにあるこのルートを登る。Solはスペイン語で太陽の意。曇り空だったけれど、スペインクライミングの締めくくりにお陽さまの名前のこのルートを選んだ。前回T沢さんが登るのを見ているのでフラッシュ。

P2090608

(↑El solはこの赤っぽいところを登る)

P2090609

(↑ガンディアの岩場)

 翌朝は宿を発つのが早いので、今夜のうちにチェックアウトを済ませおいた。ついでにオレンジハウスの名前がプリントされたTシャツも買う。帰国したらジムで着ようっと。

 夕食は前にも行ったお店へ。カウンターのガラスケースの中にある美味しそうなものを選んで食べる。1週間泊まったオレンジハウスも今夜が最後だ。

P2090611

(↑食事)

P2090610_2

(↑ビール)

スペイン クライミングツアー _15 (2/7 Penon de Ifac見物、Sierra de Toix偵察、アルテアAltea)

2013.2.7()  Penon de Ifacを見物、Sierra de Toixを偵察、Alteaでクライミング

 コスタブランカに移動してきてからのクライミングも6日目。コスタブランカCosta Blancaとは白い海岸線の意味らしいが、ツアー中これまで海沿いに全然行っていなかった。

 泊まっている宿オレンジハウスThe Orange HouseのあるフィネストラットFinestratの街から海側に下りると、Benidormベニドームという高層マンションが林立したリゾート地の大きな街がある。

 ここほど大きくはないが、少し北のほうにカルぺCalpeというビーチリゾートの街があって、ペニョン(ペニャル?)という海に突き出した岩山があるのが特徴的な観光地だ。

 今日はそのペニョンを見物したついでに、カルぺの街中にあるらしいクライミングギアを扱っている店を行くことにした。トポ本に店の広告が載っていたからだ。

P2070490

(↑朝食。大きなソーセージがごろごろ)

Penon de Ifac見物

 フィネストラットの街から最も近い高速道路のインターは65-Aだ。そこからAP-7をバレンシア方面に63番インターで下りる。観光地らしいカルぺの街中を通過して、ペニョンを見上げる場所に駐車する。たくさんのヨットが係留されている。

P2070493 

(↑ヨット)

P2070498

(↑海を望む)

 ペニョンの岩山の麓の海岸沿いに遊歩道が整備されている。地中海と青い空と白い街並みの眺めがきれいで、そびえ立つペニョンの岩山がすごい。マルチピッチルートがいくつもあるらしい。

P2070494

(↑ペニョンの岩山)

P2070499

P2070510

(↑遊歩道は行き止まり)

 岩山の下を海岸の遊歩道に沿って半周ほど歩いてみる。カモメがたくさん飛んでいる。岩山の麓を半周ほど行ったところで遊歩道が行き止まっていたので引き返す。

 10時を過ぎたので、カルぺにある店を訪ねることにした。開店していたお店は普通の運動具店という感じで、ほんの一角にクライミングシューズやロープなどが少し売っているだけで、ほしいものは何も無かった。一見してソリューションのようなシューズは見当たらず、ほかに良さそうなギアもなかったけれど、ボルトや終了点のチェーンなど開拓ギアなどはなぜか並んでいた。仕方がないので何も買わずに店を出る。

P2070521

(↑お店)

Sierra de Toix偵察

 カルぺの街中で見つけた郵便局でハガキを書いてから、岩場に行くことにした。近くにシエラデトィックスSierra de Toixという岩場があるはずだ。

 マリービャMeryvillaというカルぺの街を見下ろす住宅地を抜けた先にあるはずだ。岩場は南西に面した横に長いエリアのはずで、北側にあるマリービャの西端から行った最初のエリアはスラブばかりで登りたいルートがなかった。

P2070525

(↑眺めはばつぐん)

 車に戻って住宅地を経て反対の東側から別のエリアに回り込もうとしたが、住宅地を抜けた車道の途中にチェーンがかけられていて、入れない。ちょうど別の車がチェーンの錠を開けて通過していった。また錠を閉めて。鍵がないと入れないらしい。その先を2㎞くらい歩くのも大変なのでトィックスは諦めることにした。

P2070526

(↑住宅地側からカルペを眺める)

 それにしてもマリービャの住宅地から見下ろすカルぺの街もきれいだ。ペニョンも見える。上から見下ろすとマリービャの住宅の多くにプールがあるのが分かる。赤茶色の屋根に白い壁、プールの青という対比がきれいだ。

Alteaでクライミング

 トポ本を見て、近くにアルテアという岩場があるらしいので、ここを目指すことにした。アルテアヒルズという大きな看板から入って行くと、途中で道が分からなくなった。

 改めてトポ本を見ると、来る途中にあった柵に囲まれた高級そうな住宅地の中にあるらしいことが分かった。引き返してみると、住宅地の入口に守衛のいるゲートがある。トポ本の解説には、複雑な交差点らしきことは書いてあるが、この住宅地の中に入るためにゲートを通過させてもらうことまでは書いていない。

 守衛にクライミングに行きたい旨を説明すると、ゲートを通してくれた。山の斜面に作られた住宅地を抜けた先に車を停める。アプローチ道を下って行くと上側の岩場に着く。

P2080569

(↑住宅地入口のゲート)

P2070532

(↑住宅地を抜けると岩場へのアプローチがある)

P2070534

(↑岩場へ)

Altea Col

○№5 「Tschook du?」 ☆2 6b+ 5.11a MOS

 あまり時間がないので、手早く5.11aを登っておくことにした。が、途中の終了点らしきところに着いても、なお上にボルトが続いているのが見えたので、相当長いはずだけれどそのまま登った。50m近く登ったはずだ。このルート自体は途中にあったカラビナまでで良いはずだが、せっかくだからその先まで登ったわけだ。

P2070545

(↑スカイラインにいるのが私) 

○№12 「Ja Mama」 ☆1 6b+ 5.11a MOS

P2070553

(↑Ja Mamaを登るT沢さん)

○№23 「Snake in the Sack」 ☆2 6b+ 5.11a MOS

 少し下ったところにあるエリアでもう一本登っておいた。

 こうして5.11a3本登っておしまい。夕食はフィネストラットの街のオーララという名前の店へ。二子に同名ルートがあるので行ってみようということになった。食事はなかなか良かった。2週間に渡るスペインでのクライミングも明日が最終日だ。

P2080572

(↑夕食)

スペイン クライミングツアー _14 (2/6 アルカラリAlcalali、ペニャ・ローハPena Roja)

2013.2.6()  AlcalaliPena Rojaでクライミング

 前日、T沢さんが宿の人に聞いてトポ図を借りたアルカラリAlcalaliに行くことにした。

 借りたトポ図には、T沢さんの持っているトポ本に載っていないルートもあるみたいだ。宿のオレンジハウスで作っているサイトで掲載しているらしい。

P2060443

(↑アルカラリのトポ図)

 高速道路のAP-7を北上して、63番のインターで下りる。インターのあるBenissaから西方にLliberXalonAlcalaliといくつか小さな街を抜けると道路脇に岩場が現れる。Alcalaliの岩場だ。狭い駐車スペースに車を停め、すぐ上の岩場へ。右手のいくつかのルートは面白そうなのだが柵で囲われている。Urb.Solana Gardensという建物の敷地内らしく今は登れないみたいだ。サボテンがたくさん生えている。何かの園芸施設なのかな。

P2060456

(↑アルカラリの岩場)

P2060457

(↑向かって右手の壁は登はん禁止)

P2060459

(↑サボテン)

 仕方がないので、登れるルートから選ぶことにする。アルカラリには宿の人自身が開拓したルートがあるのかも知れない。だから我々に行くように勧めたのか。でも、わざわざ遠くから来てまで登るようなエリアではないので、ちょっとハズレの感。

Alcalali

○「Bushka」 6c+ 5.11c MOS

 トポ本に載っていないルート。オレンジハウスのサイトで紹介しているこのルートをオンサイト。易しめ。

○「Long route」 6c 5.11b FL

 ルートの長さが40mあるというので、T沢に続いて登りフラッシュ。下降時は一度ではロワーダウンできないので、途中の支点で結び替えて下りた。

P2060465

(↑Long routeを登る私)

 この岩場は当初思っていたより登れるルートが限られていたため、昼過ぎには撤収し、他の岩場に移動することにした。選んだ岩場は、来る途中通過したLlibaerという街のペニャローハPena Rojaという岩場。私が買った古いトポ本にはLliberの岩場として紹介されている。

 アルカラリ側から戻るとLliberの街のすぐ手前の左手の細い道を鋭角に入るとその先に岩場がある。開けた明るいところに車を停めると、涸れた川床を渡った向こう側に岩場がある。ここもアルカラリ同様、アプローチは楽ちんだ。

P2060477

(↑ペニャローハの岩場)

Pena Roja

No.20 「Siempre en alguna parte」 ☆1 6c 5.11b MOS

 5.11b3つほどあるので、それをみんな登ることにした。まずは、凹角っぽいところのルートをオンサイト。

No.28 「Rockadictos」 ☆3 6c 5.11c MOS

 右端のほうにあるルート。3つ星だけあってそれなりに面白い。

No.19 「Muevete un huracan」 ☆2 6c 5.11c MOS

No.8 「Hall9000」 ☆1 6c+ 5.11c ×

 下の岩場のこのルートは、えらく悪くて諦めることにした。

No.4 「La desarrugada」 6b+ 5.11a MOS

 最後に易しいのを登っておしまい。

 どれも力を使うようなルートではないので、立て続けに登った割にはそれほど疲れなかった。アプローチの途中にルート図を掲載したきれいな看板が立てられていた。日本の岩場では考えられないことだ。

P2070482

P2070483

P2070484

 帰り道に寄った大きなショッピングセンターで肉や野菜をたくさん買ったので、今夜は外食しないことにして、T沢さんの料理とした。肉のボリュームがすごい。満腹だ。

P2070485

(↑食材がいっぱい)

P2070487

(↑肉もいっぱい)

P2070488

(↑T沢さんが分厚い肉を焼く)

P2070489

(↑すごいボリュームだ)

スペイン クライミングツアー _13 (2/5 フォラダForada)

2013.2.5() Foradaでクライミング

 トポ本に、アリカンテAlicanteの街にあるクライミングショップの公告が載っていたので、そこを訪ねることを兼ねて南のほうの岩場に行くことにした。なお、その店はサイトがないみたいなので詳しいことをネットで調べられない。

 選んだ岩場はフォラダForadaというところ。私の運転で出発。有料の高速区間AP-7から無料のA-7に入り、アリカンテの北西方向にあるカスターリャCastallaという小さな街で下りる。

 トポ図によると、その街から南〜南西に向かう道があるはずなのだが、グーグルマップの用意がないし、トポ本の簡略な地図では詳しく分からない。それでも、太陽の位置から方角を推定して、街の住宅地の中を走ると南に向かってそうな道に出た。正しいみたい。海外で運転するときはこういう勘は大切だ。

 なだらかな山の中の道を登って行き、峠のようなところを越えて下って行くと、右手にXorret deCatiという自然体験施設のようなホテルが建つところに着く。道端にはハイキングコースの案内板も立っていて、クライミングエリアらしきマークも表示されている。

P2050416

(↑案内板)

P2050417

(↑ホテル)

P2050419

(↑ホテルの看板)

 その少し先から左手の林道に入る。道はけっこう荒れていて、ダートの運転に慣れたT沢さんに代わってもらう。分岐を経て荒れた道を行くと、駐車スペースに出る。結果的にはここに駐車して、岩場に歩いていけばよい。近くに小さな教会があるのだが、駐車場からでは隠れて見えないのだ。

P2050420

(↑駐車場)

 我々は岩場と反対方向にさらに林道を進んだところに駐車した。

P2050421

(↑このときはもっと先に停めてしまったけれど) 

 初めて来るところはアプローチが核心だ。教会の前を通る小路を経て、先ほどの駐車スペースに戻ってくる。その先にはForadaの岩山が幕岩のように眺められる。

P2050422

(↑遠方に岩場を臨む)

P2050424_2

(↑小さな教会)

P2050427

(↑フォラダの岩場を臨む)

 そっちに向かう林道を歩いていく。やがて岩場が近づくと、手前側にある岩場を右手に通過して、メインの岩場へ行き着く。高さがけっこうある。壁の中央に大穴が開いていて、向こう側の空が見える。幅も高さもある岩場だけれど、厚さは薄いのかも。倒れてこないのかな。大穴の左側がSuper Heroesというエリアで、そういう名前のルートが多い。右側がEleccionesというエリアだ。

P2050428

(↑穴が貫通している)

P2050429

(↑Super Heroesエリア)

 それにしても、北面のため陽が当たらずかなり寒い。来た時は誰もいなかったが、あとから若者が5人やって来た。

Forada / Super Heroes

No.13 「Spiderman」 ☆3 7a 5.11d ×

 ルート名が、登攀禁止になる前の湯河原幕岩で登れたルートと一緒なのでトライした。T沢さんのオンサイトトライに続いてトライするも、小ハングの乗っ越しでテンション。

○同№13 2RP

 小ハングの乗っ越しからクサビ状ホールドも取れてレッドポイント。

P2050438

(↑SpidermanをトライするT沢さん)

Forada / Elecciones

No.6 「El golfo de la guerra」 ☆1 6b+ 5.11a

 ついでに、もう一つくらい登っておきたかったので、右寄りにあるこのルートをトライするもテンション。

○同№6 2RP

 若者によると、アリカンテのクライミングショップは朝10時から午後2時までしか開店していないという。仕方がないのでお店に行くのを諦める。

 帰り道に寄ったスーパーでお土産用にチョコレートを買い込む。宿に戻ってから、宿の人達がバーベキューしているのに少し顔を出してから街に食事へ。プレートに肉やサラダが盛られた料理を食べた。

P2060440

スペイン クライミングツアー _12 (2/4 セーリャSell再訪)

2013.2.4() Sella / Wild Side VIPsCabeza de Rinoでクライミング

 宿に泊まっている人がセーリャならワイルドサイドWild Sideというエリアに行くべきだというので、今日はそこを目指した。

 T沢さんの運転で出発。一昨日車を停めたところから先の林道がちょっと荒れていたが、慎重に運転すれば大丈夫だった。林道をさらに2㎞くらい進むとワイルドサイドやVIPsエリアに至る分岐があるので、その近くに車を停めた。

 分岐から左手に入る道を少し歩くと、民家のゲートらしきものがある。トポ本の地図によると、岩場はこの先にあるはずだからゲートを開けて入る。右手の踏み跡を抜けると大きな壁が現れてきた。ワイルドサイドだ。ここは日中ずっと日陰らしく寒い。日当たりの悪い弓状といった感じか。宿の人がワールドクラスの壁だと言っていたとおり、だいたい7b以上のルートばかり。

P2040389

(↑ゲート)

P2040391

(↑ワイルドサイド右側)

P2040393

(↑ワイルドサイド左側)

Sella / Wild Side

○№1 「Black is Black」 ☆3 7b 5.12b ×

 ひと通りルートを眺めて、一番左上にあるこのルートをやることにした。7bでもこのエリアではもっとも易しいほうだ。ほかにも同じくらいのルートがあるが、ランナウトしていて怖そう。ヌンチャクがかけっ放しのルートもあった。

 長く伸びたコルネをランナウト気味にレイバックでぐいぐい登っていくのはかなり怖い。テンションしながら5ピン目まで登るとコルネが終わる。そこから右にトラバースするのだが、ここも結構悪いのにピンがえらく遠い。トラバースで落ちたら、左に思い切り降られて登ってきた大きなコルネに激突しそうだ。これはちょっと歯が立たないので、隣りのルートにたまたまヌンチャクがかかっていたので、それを頼りに敗退することにした。厳しい。

 ワイルドサイドは厳しいので撤収することにした。向かい側にあるVIPsエリアに行くことにした。ここは少しかぶっているけれど高さが低い小さなエリアだ。でも日当たりは良くて、暑いくらい。資材も散らばっていて、民有地の中であることは確かなようだ。

Sella / VIPs

○№11 「La generacion yogur」 ☆2 7a+ 5.12a ×

 選んだこのルートは細かなホールドのパートもあって、ガバをぐいぐい登っていくようなルートではない。後半の遠いホールド取りがちょっと悪い。

 T沢さんの話だと、ヨーロッパのルートはチッピングされたホールドが結構あるらしく、このエリアのルートにもチッピングされたのがあるみたい。どれがチッピングホールドなのかは分からないけれど、その話を聞いてからというもの、あまりにも都合よく持ちやすいホールドがあったりすると、ついついチッピングと思ってしまう。チッピングされてしまっては人工ルートと同じかもしれないが、それも含めてのグレーディングだろうから余所者の私が言うことではない。

 T沢さんによると、チッピングにも様々あるだろうけれど、何もないところにまるきり新しくホールドの穴を掘るというよりは、悪いホールドを削って少しだけ持ち良くしてあるはずらしい。

P2040397

(↑VIPs)

○同№11 ×

 2便目でもレッドポイントできず。ムーブをさらに固めておく。

○同№11 3RP

 3便目でやっと登れた。

 ここVIPsを撤収して帰りかけると、向こうから人がやってきた。ワイルドサイドとVIPsはやはり私有地なのだが、その男性はクリスと言って、ここの地主だという。勝手に敷地に入って登っていた我々を快く思っていないかと思ったら、逆に我々クライマーを歓迎してくれていた。日本から来たというと、さらに喜んでいた。フランスから来たという家族連れを伴っていた。その中にいた女の子はけっこう可愛かったなあ。

 地主さんに別れを告げて帰る。快く登らせてもらったとはいえ、私有地なのだから、大声を出さないとかゴミを捨てないとかのマナーは守らないと。

残った時間で、一昨日下見しておいたカベサに行くことにした。

P2050404

(↑カベサ)

Sella / Cabeza de Rino

○№16 「Julio Cesar」 6c+ 5.11a ×

 左寄りにあるこのルートをトライ。ルート名はユリウス・カエサルか。塩野七生著「ローマ人の物語」を読んだことがあるのでこのルートにした。ガバに手を出せずテンション。疲れている。

○同№16 2RP

 10分ほど間を開けてトライ。ガバを一気に取って登れた。

 フィネストラットの街に帰り、一昨日パエリアを食べた店に再び行き夕食。パエリアはもう食べない。

P2050407

(↑Finestratの街を歩くT沢さん)

P2050408

(↑生ハム)

P2050409

(↑いも)

P2050411

(↑炒めもの)

スペイン クライミングツアー _11 (2/3 ガンディアGandia)

2013.2.3() Gandiaでクライミング

 コスタブランカでのクライミング2日目。宿のあるフィネストラットFinestratの街から北に高速道路を5060㎞ほど走ったガンディアの街の郊外にある岩場に行ってきた。

 私の運転で出発。有料のAP-7の高速道路を61番インターで下り、N332を走ってガンディアの街を西側から迂回し、CV675を少し進むと右手に低い岩山が見えてくる。それがガンディアの岩場だ。脇道に入ると、すでにクライマーがやって来ていて、何台も車が停まっている。着いたのは10時頃。宿から順調に1時間ちょっとで来られた。岩場は、湯河原幕岩といった感じで、上のほうに見えている。

 かぶったルートを登りたかったので、いくつかあるエリアのうち左寄りにあるエリアHydraulicsへ。

P2030368

(↑前方の石垣を越えて岩場に向かう)

Gandia / Hydraulics

No.16 「Parabolica Spherique」 ☆3 7a+ 5.12a ×

 長いけれどかぶっていないルートはこれまでさんざん登ったので、久しぶりにかぶったルートが登りたかった。ぐいぐいとガバ伝いに登れそうなこのルートを選ぶ。1便目は先のホールドが分からずテンション。

○同№16 2RP

 2便目はホールドが分かっているので、確実にレッドポイント。やった。

P2030371

(↑Parabolica Spheriqueを登る)

P2030373

(↑Hydraulicsのエリア)

No.19 「Blaniulus gluttulatus」 ☆2 7a 5.11d ×

 ヌンチャクのかかったこのルートをやるも、かぶった先のホールドが遠いし、アンダーポケットを使う右手指が痛いので、やめる。他にも良さそうな岩場があるので移動することにした。このルートは、後日再びガンディアを訪れた際にRPできた。

 T沢さんはすぐ隣りのエリアViciにある「El sol6b+をオンサイト。他にも面白そうなエリアがありそうなので、場所を変えることにした。日曜日だからか、クライマーで混雑している。次に選んだエリアはポテントPotentというところ。ここには3つ星ルートがいくつもある。

P2030375

(↑El solを登るT沢さん)

Gandia / Potent

No.12 「Muluk el targui」 ☆3 7a+ 5.12a ×

 岩場が混んでいるので、空いているルートを選ぶ。このルートの終盤、悪いアンダーから左上するところでテンション。これはちょっと大変だ。

○同№12 同 ×

 2便目でも登れなかった。テンション後、ムーブを探って、いけそうなムーブを見つけたけれどトライはこれでおしまい。後日再びガンディアに来た時もこのルートはやらなかったので、これは登れないままとなった。疲れた身体がますます疲れた。

No.19 「L'os」 ☆3 7a 5.11d FL

 T沢さんがトライしていたこのルートをフラッシュ。コルネの右側を登るところは二子でコルネ慣れしていれば易しいが、コルネ上の乗っ越しがホールドが遠くちょっと悪い。

No.9 「Joputa」 ☆1 6b+ 5.11a MOS

 最後に5.11aを登って本数稼ぎをして終了。

 

 途中、皆が岩場と反対側の下のほうの道路を遠く眺めている。何か起きたようだが、最初は分からなかった。しばらくすると救急車がやってきて、下を走るCV-675沿いに停車したので現場が分かったのだが、道路脇の畑の中にさかさまに落ちた車の一部が見える。カメラで撮って画像を拡大してみて、ようやく車が横転しているのだと分かった。警察のバイクもやってきた。横転した車に乗っていた人がどうなったかは分からないけれど、救急車で運ばれていったようだ。その後、レッカー車もやってきて、車も引き上げられたようだ。

 なんでもない直線区間でどうして道路脇に転落したのかは分からないけれど、もしかしたらクライマー達が岩に取り付いているのを脇見運転していたのかもしれない。

P2040382

(↑畑の中に車が転落したらしい)

 それにしてもこの日は暑かった。陽射しが強くて、登る時は上半身裸になって登った。日焼けもしたようだ。

P2040384

(↑ガンディアの岩場全景)

 来た道を戻って宿に帰る。夕食はFinestratの街に行って、サッカーの試合を放映している店で肉や魚の皿料理を食べる。もちろんビールも。

P2040385

(↑レストランというより飲み屋なので、こんな感じの料理)

スペイン クライミングツアー _10 (2/2 セーリャSella・Techo del Rino)

2013.2.2() SellaTecho del Rinoでクライミング

 コスタブランカでのクライミングの初日は、泊まっているフィネストラットFinestratの隣町セーリャSellaにある岩場へ。相変わらず天気は良い。

P2020321

(↑朝食)

P2020323

(↑オレンジハウスの外観)

P2020324_2

(↑オレンジハウス)

P2020326

(↑プールもある)

P2020322

(↑宿の駐車場からFinestratの街を臨む)

P2020327

(↑Finestratの街)

  フィネストラットから内陸側にしばらく走ると、岩がちの山間の中にセーリャの小さな街が見えてくる。スペインの街は、日本のようにスプロール的に広がっているのではなく、フィネストラットやセーリャのようにギュッとまとまっている感じだ。もちろん街の規模が大きくなるにつれて、街の外側に新興住宅地が開発されているようだ。街の中心部は旧市街で車も通れないような坂道や細い道でくねくねしているけれど、日本の建売住宅地のように、郊外の建物は同じ外観のものが並んでいたりする。

 さて、セーリャの街の下を抜けると、クライミングエリアらしい岩山に近づく。トポ本を見て、短いながらもかぶったルートがあるらしいカベサCabeza de Rinoというエリアに行こうとしたけれど、どうも場所が分からない。セントラルエリアCentral Areasといういくつものエリアが横に並んだところに行き着き、クライマーにカベサの場所を聞いてもいまいち判然としない。車を停めたところから林道をさらに上がってさんざん探して見つからないので、カベサは諦めることにした。岩場はほかにもあることだし、時間がもったいない。

結局、セントラルエリア にあるテチョTecho del Rinoで登ることにした。垂壁から薄かぶりのエリアだ。

 コスタブランカの各岩場のルート名やグレードは、このツアーの最初に日記に書いたが、T沢が買ったトポ本による。

Sella / Techo del Rino

No.11 「Martin Galas」 ☆1 6b+ 5.11a MOS

 アップを兼ねてオンサイト。

No.19 「Kashba」 ☆3 6c+ 5.11c FL

 T沢さんのトライのあと、フラッシュ。終了点直下が悪いのだが、T沢さんのかけた終了点のヌンチャクのおかげで思い切ってデッドを出して登れた。オンサイトトライだったらテンションしてたかも。

P2020340

(↑私)

No.17 「Acrobata porcino」 ☆1 7a 5.12a ×

 これも終了点の手前が核心部のルートで、遠い左上のホールドを取るのが大変。トポ本には写真も載っている。1便目はそこでテンション。ムーブを固める。私のリーチでめいっぱいだ。

○同№17 2RP

 2便目で確実にレッドポイント、と言いたいところだが、登れたものの核心では何度も吼えてしまった。でも結果オーライだ。毎日訪れるエリアを変えるとなると、できる限り取りこぼしはしたくないから。

 帰りがけにカベサの場所を見つけておく。小さなエリアだ。セーリャの岩場に来て、最初の駐車場のすぐ近くになったのだ。確かに小さな岩場で、高さも本当に低い。わざわざここで一日を過ごすにはちょっともったいないかも。

P2030347

(↑Sellaの街)

P2030349

(↑街の右手奥にはクライミングエリアが拡がる)

 フィネストラットの街に帰り、食品スーパーで買い物してからいったん宿に戻る。再び夕食に街に出かける。入ったレストランではパエリアを食べた。スペイン料理と言ったらパエリアとかトルティーヤくらいしか知らないので、パエリアは一度は食べておきたかったのだ。大きなフライパンのような鍋に平たくパエリアが乗っている。量が多そうだ。この日は、作ったサンドイッチの量も多く、それほど空腹でなかったのに、二人でこのパエリアを平らげたものだからお腹が苦しい。お店にもよるのだろうが、けっこう味付けが濃い。これを延々二人で食べるのはちょっとツラい。一度は食べたことだし、パエリアを食べるのはもういいかな。

P2030354

(↑Finestratの旧市街にる教会)

P2030361

(↑夕食のサラダ)

P2030365

(↑続いてパエリア)

スペイン クライミングツアー _09 (2/1 コスタブランカCosta Blancaへ移動)

2013.2.1() コスタブランカへの移動日

今日は1週間滞在したエルチョロを発ち、スペイン東部バレンシア州のコスタブランカCosta Blancaに移動する日。コスタブランカとは白い海岸線の意味らしく、海沿いにはリゾート地がいくつもあるようだ。滞在した宿は山の麓にあるフィネストラットFinestratという小さな街なのだが、その街から海に下りたところにはベニドームBenidormという町はリゾートマンションらしき高層ビルが林立している。コスタブランカと呼ばれる範囲は分からないが、ベニドームの少し南のアリカンテAlicanteから逆に北方にあるバレンシアValenciaの街までは含まれるのかもしれない。

その範囲内にSellaGandiaなどあちこちに岩場が点在していて、Costa Blancaのタイトルでトポ本が出ている。ツアー後半はこれら岩場を巡る計画だ。ベースは前述のフィネストラットの街に少し外にあるThe Orange Houseというイギリス人が経営するクライマーズハウス。T沢さんがネットで見つけたという。

■コスタブランカへ

エルチョロの宿を出たのはあれこれ片づけをして11時過ぎになった。飲みまくったビールの空瓶は段ボール箱2箱に入れておいた。

P2010295

(↑エルチョロを発つ朝の食事)

7泊した宿Finca la Campanaともお別れだ。チェックアウトして宿を出る。T沢さんの運転で出発する。高速道路に乗るため、アンテケラAntequeraの街を目指して、先日のポルトガル旅行時と同じ道を走る。

○スピード違反でつかまる

先日のように真っ暗の濃霧の中でなく晴れて明るい空のもと走っていると、警察に呼び止められた。どうやらスピード違反のようだ。超過の度合いにもよるのかもしれないが、その場で現金で払った罰金は50ユーロ。日本のように後で納付するのでもなく、またカードも使えないらしい。

もちろんほめられたことではないけれど、T沢さんはこれまでヨーロッパのドライブで何度か警察に捕まったことがあるそうだが、罰金を取られたのは今回が初めてとのこと。相当悔しそう。でもこんな快適な田舎道は私だって飛ばしたくなる。

止められている間ほかの車を見ていると、たまにそのまま通り過ぎる車がいるほかは結構みんな捕まっている。週末の空いた田舎道で取り締りをするのは日本もスペインも同じということか。

P2010296

(↑ほかの車も捕まってる)

そんなこともあったけれど、アンテケラから高速道路A-92号線に乗る。引き続きT沢さんの運転で快適な高速道路を飛ばしていくと、右手に雪をまとった山が見えてきた。シエラネバダSierra Nevadaだ。この山脈が見えてくるとグラナダの街が近づいてくる。グラナダを北側から高速道路で迂回して、さらに走り続ける。グラナダにはツアー終盤に戻ってきて観光することになっている。

P2010298

(↑シエラネバダ)

アルメリアAlmeriaに向かうA-92と分かれ、A-92Nを進む。途中寄ったレストランで食事をとる。エルチョロではずっと食事を作っていたので、スペインに来て外食するのは初めてだ。

P2010304

(↑シンプルな感じ)

P2010306

(↑プリンの味はまずまず)

少しずつ周囲の緑の量が減ってくるとバレンシア州が近づいてくる。アンダルシアよりもさらに乾燥した土地なのだろうか。バレンシア州に入ると高速道路もA-7に入り、ムルシアMurcia方面に向かう。その途中で給油を兼ねて私に運転を替わる。車の数が増えてくる。だんだんと暗くなってきた。

暗くなってもA-7からAP-7という有料区間に入る。最初のゲートで機械から通行券を取る。アリカンテを過ぎ、65Aの出口で下りるとFinestratの街への標識を頼りに走る。65Aはベニドームに近いインターだ。

内陸側へと向かって走って行き、19時半頃Finestratの街に入る。後方に尖った岩山があり、その手前側に街灯でライトアップされたようにきれいに街並みが浮かび上がっている。街中の食品スーパーで買い出しをしてから、1㎞ほど離れたところにある宿オレンジハウス(http://theorangehouse.co.uk)へ。

道路から宿の敷地に至る入口がとてもわかりにくいが、なんとか到着。部屋や設備を案内してもらう。共用のキッチンや自分たちの食品を入れておくボックスもある。自分たちの分を入れておく冷蔵庫のスペースもある。リビングルームもある。個室といっても本来ドミトリーらしいが、我々の部屋は、1階の4人部屋を我々2人だけで使う。ツインベッドのほか2段ベッドがあり、カーテンで仕切られた奥にトイレとシャワーの洗面室がある。

P2020311

(↑オレンジハウスに到着)

P2020312

(↑我々の部屋。左奥のカーテンの向こうは、)

P2020313

(↑洗面所。右手はシャワー)

P2020314

(↑トイレも)

このシャワー、初めの間はお湯が出るのだけれど、じきに水しかでなくなくなり、滞在中シャワーを浴びる際には難儀した。ボイラーの調子が悪いのかな。お湯の温度が安定しなかったエルチョロの宿のほうが、お湯が出るだけマシだったかも。それでも、イギリス人の利用が中心のクライマーズハウスに泊まるというのはなかなかできない体験だ。日本人が泊まるのは初めてらしい。

P2020316

(↑共同キッチンの様子。コンロや冷蔵庫はこの反対側にある)

P2020317

(↑ダイニングルーム)

P2020318

(↑ダイニングルームの壁)

スーパーで買った肉を焼いて夕食とする。ビールを飲むと眠くなってきた。明日からコスタブランカの岩場を巡る。

P2020320

(↑T沢さんがお肉を焼いてくれる)

スペイン クライミングツアー _08 (1/31 エルチョロ・マキノドロモEl Chorro・Makinodromo再訪)

2013.1.31() El Chorro / Central Gorge / Makinodromoでクライミング

エルチョロでのクライミングも今日が最終日。明日はコスタブランカ方面へ移動するからだ。外を見ると今日も快晴。当初心配していた天気だけれど、ずっと晴れてくれたのは本当に良かった。T沢さんによると、私と合流するまでのマラガは結構雨が降っていたという。

最終日は再びマキノドロモに行くことにした。あの大きな岩場は一日だけではもったいない。3日前にも通っているので、アプローチで迷うことはない。例によって鉄道の鉄橋を渡ったりトンネルを抜けていく。

P1310252

(↑前回に続き、再び鉄橋を渡る)

P1310253

(↑峡谷の対岸を臨む)

P1310254

(↑トンネルを抜けて行く私)

P1310257

(↑鹿がいた)

3日前の帰りに、ガイドブックにある山側からの道が不明瞭で距離もものすごく長そうだということが分かり、そっちから岩場を目指すクライマーも他にいないようだから、今日は迷わず線路からのアプローチを行くし、帰り道も同じだ。

P1310260

(↑岩場の窪みには塀が築かれ、)

P1310262

(↑中では寝泊りできるくらい)

車を停めたところから線路を歩いてマキノドロモへの登山道に入るまでが30分弱。登山道を歩いてマキノドロモに至るまでがさらに30分弱といったところ。

3日前に来た時は人が多かったけれど、今日は岩場は空いている。晴れているのは良いけれど暑い。

El Chorro / Central Gorge / Makinodromo / Life is Sweet

No.7 「Mystic Rhythem」 6b+ 5.11a RP

3日前にマキノドロモに来た際に、このルートを登るつもりで、間違えて右隣りのRhythem Method 7bから取り付いてしまい、後半でこのルートに合流するという登り方をしていた。ちょっと気になっていたので、アップを兼ねて改めて登ることにした。これがなかなか大変で、最後にびしょびしょに濡れたコルネを使ったり、本気トライになってしまった。前半部はすでに触っているのでRPとする。

No.1 「Hakuna mata」 7a+ 5.12a ×

T沢さんのトライに続き、やってみることにした。暑いので上半身裸になる。台状のところを上がり、前半は順調に登っていけたが、ルートの後半で左手縦カチから右上方の柱状ガバを取るところで届かずフォール。トップアウトしてから、落ちたところのムーブを練習しておく。

○同No.1 2RP

2便目で確実にレッドポイント。ムーブが分かればそれほど大変じゃないのかも。

P1310274

(↑暑いので上裸で登った)

○№4 「Salida de emergencia」 ☆1 6c 5.11b MOS

最後に短かめのルートを登って終了。

P1310279

(↑小さなトカゲもいた)

それにしても暑かった。身体がクタクタに疲れていたので、登った本数は少ないけれど撤収する。それにしてもマキノドロモはすごい岩場だ。

朝来た鉄道の線路を辿って帰る。

P2010286

(↑帰り道のトンネル)

P2010292

(↑柵をトラバース)

P2010293

(↑橋を通過する列車)   

夜は登ったルートの記録を書き留めておく。手帳に書くのではなく、WiFiがつながるので、メールに下書き保存しておく。でも、スマホで長文を入力するのは手間だ。T沢さんは小型のノートパソコンを持ってきているので、文章入力は楽ちんでうらやましい。

1週間滞在したエルチョロも明日朝まで。ツアー後半の滞在地を目指し、コスタブランカの小さな街に移動する。

スペイン クライミングツアー _07 (1/30 デスプロミランディアDESPLOMILANDIA再訪)

2013.1.30()  DESPLOMILANDIAでクライミング2回目

前日のポルトガル旅行で疲れて、この日の朝は出発を少し遅くしたので、アプローチの楽なデスプロミランディアに再び行くことにした。毎日のことだが、お弁当のサンドイッチは私が作り、朝食はT沢さんが作る。

P1300222

(↑T沢さんが作ってくれた野菜たっぷりパスタ)

目指すエリアは、前回素通りしたブエナソンブラBuena Sombraだ。一度行っているので、道は迷わない。岩場に着くと、北面で陽があたらないせいもあるがとにかく寒い。二子ほどではないけれど、陽射しが無い分余計寒く感じる。乾燥した土地柄か、陽の当るところと当らないところでの寒暖の差が大きいようだ。

P1300225

(↑陽が岩の向こうから射している)

あとからイギリス人グループも来た。アップを兼ねて最初の12本を登っているときは岩が冷たかったけれど、それからは気温も少しずつあがってきて過ごし易くなった。陽が当たらないから汗ばむこともなく、むしろクライミングにちょうど良いくらいだった。

DESPLOMILANDIA / Buena Sombra

No.26 「Alobeitor」 Top50 6a+ 5.10c MOS

このエリアには、前の日記に書いたTop50のルートが6本もあるので、こればかり選んで登ることにした。まずはこれをアップでオンサイト。

No.29 「Debora cuerpos」 Top50 6a 5.10b MOS

これもそれなりに楽しいルート。

No.22 「Yogur de Coco」 Top50 6c 5.11b OS

イギリス人がヌンチャクを残していたので、使わせてもらう。出だしは一見悪そうだが、持ちやすいホールドがある。中盤のコルネを左側から登ると、コルネの天辺が鉢状になっていて、小さな木が生えている。T沢さんがポットと命名。

No.20 「Cosas caseras」 Top50 7a+ 5.12a MOS

このルートは中盤の右上の遠いガバ取りが核心のようで、ここをデッドでキャッチできマスターオンサイト。やった。前回デスプロに来た時に続き、5.12aをオンサイトできた。

No.23 「Comando escandilla」 ☆3 6c+ 5.11c ×

Top50じゃないけれどトライ。先ほど登った№22Yogur de Coco」の中盤のコルネを真ん中から抱きつくように抜けていくのだが、天辺のポットを取るのが遠くここでテンション。

○同№23 2RP

2便目でレッドポイント。

No.25 「Buena sombre」 Top50 6b+ 5.11a FL

エリアの名前にもなっているこのルートをフラッシュ。やはりオススメだ。

No.27 「Sin mantenimiento」 Top50 6a 5.10b MOS

 最後に6本目のTop50を登っておく。前のルートを登ってからシューズも脱がずに、ロープを結び直してすぐに登る。

 P1310232

 (↑どのルートかは忘れたけれど、登る私)

こうして、この日は8便も出したので、さすがに疲れた〜。それも30m超のルートばかりだから。トポ本に載っていた道路の少し先にある別の岩場を眺めに行ってから宿に帰る。

P1310243

(↑帰りがけに見た岩場)

P1310249

(↑T沢さんの作ったスープ風パスタ)

P1300223

(↑昨日買ったポルトガルのビール)

スペイン クライミングツアー _06 (1/29 ポルトガル ローシャ・ダ・ペニャPORTUGAL / Rocha da Pena)

2013.1.29()  PORTUGAL / Rocha da Penaでクライミング

スペインクライミングの4日目。今日はレスト日に充てることにして、日帰りでポルトガルまでドライブに行く計画だ。

ツアーに発つ前からポルトガル国内の岩場をネットで調べておいた。滞在中のエルチョロEl Chorroから見て、ずっと西に高速道路を進みセビーリャSevillaの街も過ぎるとポルトガルに入る。ローレLouleという街のずっと北方にRocha da Penaという岩山があるらしく、ここを目指すことにした。

つまり、レスト日と言いながら、はるばるポルトガルまで行ってクライミングをするわけだ。それも日帰りで。

スペイン南部からもっとも近いポルトガルの岩場で見つけたのがここだ。ポルトガルでクライミングをしてきたという日本人の記録はちょっと見つからないので、今回の記録はちょっとは参考になるかなと。しかし、往復900㎞近い長距離運転で、宿に帰れたのも夜遅くなり、レストどころかクタクタに疲れた。

■ポルトガルへ

まだ暗い7時前に宿を発つ。最初は私の運転だ。デスプロミランディアDesplomilandiaの岩場も近い湖近くを通る時は、真っ暗な中、濃霧が発生していて非常に運転に神経を使った。

北方を東西に走る高速道路A-92号線を目指しているのだが、地図はあるものの道が分かりづらく、東のほうに遠回り気味に走ってしまい、アンテクエラAntequeraの街近くでやっと高速道路に入った。

その頃には明るくなり、快適な高速道路を120140/hくらいで延々西に向かって走る。100㎞以上走っただろうか、セビーリャの大きな街が近づいてきた。都会の複雑な道を抜けるのは一つの核心だが、少し一般道に入ったものの、グーグルマップを頼りに街を南側から迂回する高速道路を走りセビーリャを通過して、A-49号線に入る。

セビーリャを通過した先のサービスエリアでT沢さんと運転を替わる。スペインの高速道路は無料なのだが、大きな都市の近くには有料区間も設定されているところもある。

A-92AAutoviaで自動車専用道路のことらしい。有料区間はAPと表示されていて、Pは英語だとpayを示しているみたいだ。

無料の区間は、インターに料金所を設ける必要がないためか、けっこう出入口が多い。それも一般道からほとんどそのまま合流するような造りのところもあって、自転車とかが紛れ込まないのかと思ってしまう。その代り、インター近くにはガソリンスタンドやレストランがあるので、立ち寄るには便利だ。

さらに西に向かって走ると、ポルトガルとの国境の河にかかる橋を渡り、いよいよポルトガルに入国する。国境を越えるといっても同じユーロなので出入国手続きは無し。

P1290169_2

(↑この橋を渡るとポルトガルだ)

P1290173_2

(↑ここでカードを通した)

ポルトガルの高速道路は有料らしく、ETCが設置されているようだ。我々のレンタカーはETCに対応していない。ポルトガルに入ってすぐのところにクレジットカードを通すゲートがあった。旅行者用なのか分からないが、ここで通行料を取ることになるらしい。しかし、帰りに再びゲートを通ることはなかったかので、どのように課金されるのかはちょっと分からない。さらに走るとローレの街が近づいてきた。

高速を下りたのは、ローレの街にもっとも近い12番インターではなく、西に通り過ぎた一つ先の11番にした。そこから北に向かうとベナフィンBenefimの街に至り、そこからサリルSalirに向かうように東に進むと、左手にRocha da Penaの岩山がすぐ見えてくる。ネットで岩山の様子を調べてあったこともあり、実物を見てすぐにこれと分かる。沿道にはところどころRocha da Penaと書かれた標識があるので分かりやすい。岩山を左手後方に見るように通り過ぎた先を左に戻るように曲がって進んで行くと、岩場に至る林道入口のある場所に着く。ローレ方面から来れば、もう少し曲がるところが分かりやすいかも。

着いたところは鄙びているけれど、民家や小さなカフェもあるし、登山道の案内板もあって明るく開けた場所だ。ハイカーらしい人も見かける。スペインに来て毎日晴れてくれているけれど、ポルトガルに来た今日もよく晴れてくれている。暑いくらいだ。岩場を臨む開けた雰囲気は、規模の違いはあれど湯河原幕岩といった感じかも?

P1290180_2

(↑Rocha da Penaの登山口に着いた)

P1290181_2

(↑スペインもそうだが、犬は放し飼い)

P1290183_2

(↑これが目印)

P1290213_2

(↑カフェもある)

P1290184_2

(↑ハイキングコースもあるみたい)

すでにお昼を回っている。遠い道のりだった。林道を歩いていくと、林道が右手に曲がるところから左手の踏み跡に入る。岩壁に並ぶエリアのうち、向かって左端のエリアを目指すためだ。

というのも、ネットで見つけたポルトガルの岩場紹介サイトで、Bonelli Express 6bというルートは5つ星だからぜひ登っておくよう書いてあったからだ。ほかに見つけたトポ図でも3つ星だし。

P1290189_2

(↑岩場に向かって歩く)

P1290191_2

(↑振り返るとこんな風景)

岩場を右手に見ながらアプローチ道を歩いていく。各エリアがどれなのか、ネットで見つけたトポ図と見比べながら、特徴的な形状をしているはずのBonelli Expressを探す。時々エリアを迷いながらも、踏み跡が二俣に分かれたところを岩壁側にあがるとBonelli Expressらしき大穴がいくつも空いた壁があった。このルートで間違いなさそうだ。狭いヤブの中の取り付きで準備をする。エリア名はBonelli

P1290194_2

(↑Bonelli Expressは人の顔見たいなところを登る)

PORTUGAL / Rocha da Pena / Bonelli

○「Bonelli Express」 6b 5.10d MOS

まずは私がオンサイト。エルチョロと同じくここも石灰岩だ。というか、今回のツアーで行った岩場はどこも石灰岩だった。

ところどころ岩の表面がもろく、あまり登られていない印象。それでも、どのルートもピカピカのペツルのボルトが打たれていて、きちんと整備されているみたいだ。T沢さんもフラッシュ。

P1290198_3

(↑まずは私がオンサイト)

P1290202_2

(↑T沢さんもフラッシュ)

PORTUGAL / Rocha da Pena / Finger Party

○「Finger Party」 6c 5.11a MOS

1本だけではさすがにもの足りないので、少し戻ったところにあるFinger Partyも登っておいた。ポルトガルでイレブンも登っておきたいので。

名前のとおりポケットが多いが、ポケットはどれも深く穿たれていて、保持具合は快適。

P1290208_2

(↑Finger Partyはこの壁)

P1290211_2

(↑暑いので上裸で登る)

ポルトガルでクライミングをしたという事実もできたことだし、荷物をまとめて帰る仕度をする。帰り道も長いから、せっかくのポルトガルものんびりしていられない。

T沢さんの運転でローレの街を通過する。すぐに高速には乗らず、再び私が運転を替わり、途中寄った小さな街の食品スーパーでポルトガルのビールをはじめ、食品をどかどかと買い込んだ。

ここからは高速に乗り、スペインに再入国したところでディーゼルガソリンを給油する。やがて暗くなり、さらに走ってセビーリャを巻いたところでT沢さんに運転を替わってもらう。さすがに疲れたので、ちょっと眠らせてもらう。高速を下り、標識を頼りにいくつか小さな街を抜けていく。満月がきれいだ。23時くらいにやっとエルチョロの宿に帰りつく。疲れていたけれどお腹が空いていたので、遅い夕食を済ませてから寝る。レスト日のはずが本当に疲れた〜。

P1300220_2

(↑ポルトガルのビール)

スペイン クライミングツアー _05 (1/28 エルチョロ・マキノドロモ El Chorro・Makinodromo)

2013.1.28()  El Chorro / Central Gorge / Makinodromoでクライミング

クライミング3日目。今日はエルチョロでの目的地のメインとなるマキノドロモに行く。トポ本によるとマキノドロモへのアプローチは、鉄道の線路伝いに歩いて行くというあまり公けにできない方法だ。

彼の地スペインでも線路に侵入するのはマズいことで、週末には警備員が見回りをしていて、つかまると高い罰金を取られるらしい。一昨日の土曜日にフロンタレスのアルベルコネスAlberconesで登っている時に、警備員らしい姿を見かけたことはその時の日記に書いた。今回、その線路伝いのアプローチから行くため、土日を外して週明けまで待った。

P1280109

(↑パンにレタス・ハム・チーズを乗せて、)

P1280110

(↑さらにトマトと目玉焼きを乗せて、)

P1280111

(↑ラップで包んで、できあがり!)

P1280113

(↑泊まっている宿)

P1280114

(↑宿の前にてレンタカーと)

■鉄道線路に侵入

当初、アルベルコネスのある線路脇の広場の奥を進めば、マキノドロモなどのあるエリアへのアプローチにつながると思っていたので、歩いて行ってみたがどうも違うようだ。改めてトポ本の案内図を見ると、キャンプ場の前(下側)を通る道を行くことが分かった。

車に戻って、いったんエルチョロ駅前に戻る。駅前からダム方面に少し下りて、道路が左手にカーブするところでキャンプ場に至る悪い道に入る。この時はこの分岐すぐのところで工事をしていたため、狭い道を迂回させられたが、普段はまっすぐキャンプ場入口方面に行けるはずだ。

右手にあるキャンプ場入口の前を通り過ぎ、トポ本にHuge Bridgeとある上に鉄道の石橋を臨む駐車スペースに車を停める。道中、キャンプ場があるにも関わらず、キャンプ場外の道路脇にキャンピングカーが結構停まっている。

P1280117

(↑Huge Bridge)

P1280118

(↑峡谷を眺める)

駐車スペースから幅広の砂利道を歩き始める。左手下方に川があり、前方には岩山が聳え立つ。道の右端はコンクリートの通路状になっているので、砂利の上を歩くよりはここを歩いたほうが楽だ。

道が途切れたあたりで、下方に鉄橋GreenBridgeを見下ろすことができる。鉄橋に向かって踏み跡のある斜面を下って行く。柵を回り込んで線路に侵入する。T沢さんが鉄道のレールに耳を付けて、列車が近づいていないか確認する。大丈夫なようだ。

P1280119

(↑GreenBridgeが見えてきた)

P1280120

(↑ほら、緑色でしょ)

P1280121

(↑鉄橋に向かって下って行くT沢さん)

P1280123

(↑柵を回り込んで鉄道に侵入する私)

P1280126

(↑鉄橋の先はすぐトンネル)

グリーンブリッジを渡った先はすぐにトンネルだ。短いトンネルを3つ抜ける間に迫力ある岩場を眺められる。下には川が流れている。対岸の岩壁もすごい。岸壁の中に、朽ちた水平歩道が残っている。ここらあたりにもルートがあるようで、このいつ崩れるか分からないところを伝ってルートに取り付くらしいが、我々は先を急ぐ。線路伝いにしばらく歩くと再びトンネルが現れそれも抜ける。このトンネルは前のトンネルよりは長い。ヘッドランプが無くても歩けるが、あったほうが良いかも。

P1280131

(↑まず3つのトンネルを抜けていく)

 P1280132

 (↑私)

 P1280133

 (↑しばらく歩くと、)

 P1280134

 (↑もう一つトンネルがあるので、これを抜ける)

そのトンネルを抜けると、右手の開けた斜面に廃屋のような建物Small Hutがある。そのさらに上にはマキノドロモなどの岩場が連なる岩壁が見える。この位置からだと、マキノドロモを含む手前の岩壁の連なりと、その後方のもっと高い位置にある岩壁の連なりの両方が見える。マキノドロモなどのエリアは手前側の岩壁なので、この開けた斜面を登って行く。建物に向かうように線路脇に明瞭なアプローチ道がすぐに分かる。

P1280136

(↑岩壁が見えてきた。Small Hutも。スカイラインの岩壁は目指すクライミングエリアではなく、)

 P1280138

 (↑その手前の岩壁が目指すエリア)

廃屋近くでアプローチ道が2つに分かれるので、マキノドロモに行くには上に向かう道を選ぶ。左手水平に分かれる道は下部のエリアに至るらしい。

30分ほど登っていくと、巨大な岩壁が迫ってくる。陽射しが強くて暑い。岩壁の下には、何か所か石を積んだ屋根のない壁がある。クライマーがここで寝泊まりしているようだ。この時も実際泊まっている人がいた。アプローチの長さを考えると下山せずに泊まるほうが楽なのだろう。

P1280139

(↑岩場が近づいてくる)

P1280141

(↑マキノドロモ。中央右の大凹角から手前が難しいエリア、向こう側が易しいエリア)

■マキノドロモ

トポ本と照らし合わせながらマキノドロモの場所を同定する。壁の際に沿ってしばらく登ったところがマキノドロモのようだ。平日だけれどクライマーが結構いるので、空いているルートを選んで登ることにした。それにしてもどのルートも長い。最低でも30mはあって、それ以上もざらだ。

マキノドロモは8台を中心とした高グレードばかりの左側と7台から6台もある右側に分かれるようだ。我々はもちろん右側のLife is Sweetエリアを選ぶ。人もこちらのほうが多い。

El Chorro / Central Gorge / Makinodromo / Life is Sweet

No.16 「Obama in the Whitehouse」 ☆1 6b+ 5.11a ×

 エリア名にもなっているルート「Life is Sweet」に人が取り付いていたので、まずはこのルートを登ることにした。オバマ米大統領の名前が付いているくらいだから古いルートではないようだ。登ってみると何か所も休めるテラスがあるのだが、ランナウト気味なのが結構イヤだ。終了点直下が少し悪く、ホールドが分からずテンション。

No.12 「Life is Sweet」 Top50 6c 5.11b FL

ルートが空いたので、まずはT沢さんがトライして見事オンサイト。続いて私もフラッシュ。

前の日記にも書いたが、Top50とはトポ本オススメのエルチョロを含む周辺の岩場のベスト50ルートらしい。以後ほかの岩場でも、このオススメルートを選んでよく登った。今回のスペインツアーでは毎日岩場を変えていたので、オンサイトまたは数便以内で登れそうなルートを選んでいた。その点でもこのTop50の記載は、登ると確かに面白いので良い目安となった。

No.16 2RP

先ほど登れなかったオバマ大統領をRP

No.97 「La panda zampabollos(2 7b 5.12b)&Mystic Rhythem(1 6b+ 5.11a) ※暫定6c+/7a 5.11c/d MOS

ラインを間違えて2本のルートをつないでしまったため、暫定的なグレーディングをした。せっかくオンサイトできたし、明らかにイレブンはあるので登ったことにする。

6b+Mystic Rhythemを登るつもりで、すぐ右側のルートに取り付いてしまったのだ。5.11aにしては難し過ぎると思いながらも前半をこなす。このLa panda zampabollosは、後半、上方の大きなコルネ右脇ではなく、もっと右のフェイスを登るみたいだが、気付かずにコルネを登って窪んだ中にある終了点へ。

2本のルートのグレードの間をとって、5.11c/dとしておこう。

El Chorro / Central Gorge / Makinodromo / Lourdes

No.12 「Cous cous」 Top50 8c 5.14b ×

 分不相応にも5.14bのルートに触ってみた。ヌンチャクがかかっていたし、他にトライしている人がいなかったので、記念に触ってみただけ。ルートは左側の高グレードのルートばかりのエリアにある。

各駅停車で4ピン目まで登ったところでやめておく。見たところ核心部はまだまだ上にあるようで、このグレードをトライする人にとっては、ここまではアプローチみたいなものなのだろう。

P1290145

(↑5.14bをお触りした記念写真)

P1290148

(↑アプローチ部分をテンションしまくりで登る)

この日のクライミングはこの辺で終了する。帰り道としては、本来イレギュラーな線路伝いでなく、トポ本にある山道経由で帰ってみようということになった。遠くの岩尾根を越える山道を歩いて行くはずだ。

しかし、これが大変だった。元々わかりづらい踏み跡程度の道はブッシュ隊の中ですぐに分からなくなり、ほとんどヤブ漕ぎになってしまった。目指す岩尾根ははるか先で、近づいた様子もない。

もしかしたら山道は廃道になっているのではないかということになり、日暮れが迫っているので、マキノドロモに戻って朝来た線路伝いに帰ることにした。1時間以上タイムロスしてしまったけれど、山道を探していては遭難しかねない状況だった。岩場経由で鉄道へと下山し、何とか明るいうちにトンネルを抜けて駐車スペースに帰り着くことができた。さんざん歩いてクタクタだ。 

P1290154

(↑山道経由だとあの岩尾根を越えていく?)

 P1290155

(↑引き返して、鉄道に向かって下山)

 P1290158

 (↑トンネルの途中にもルートがあるみたい)

 P1290163

 (↑柵をトラバース)

 P1290164

 (↑夕景の峡谷)

 宿に帰りつく。今日は線路を歩いたり、ヤブ漕ぎしたりと大冒険の日だった。連日そうなのだが、今日は特に疲れてドロのように眠りについた。

P1290166

(↑T沢さんお手製の夕食。いただきます)

 

スペイン クライミングツアー _04 (1/27 デスプロミランディアDesplomilandia)

2013.1.27() Desplomilandia / La Vida Misma La Bodaでクライミング

スペインクライミングの2日目。朝のお弁当作りは私、朝食はT沢さんの担当は前日と同じ。

P1270055

(↑T沢さんお手製の朝食)

P1270057

(↑これは私が作ったサンドイッチ)

今日はロカFrontales de Rocaというフロンタレスにあるエリアを目指してみたが、車で至る道の入口がどうも分からない。上水施設のところから入っていくはずだけれど、岩場に続いていないようだ。仕方ないので、このエリアに行くのを諦める。岩場は他にもたくさんあることだし。

P1270061

(↑エルチョロの岩山)

P1270062

(↑峡谷に橋が架かる)

そこで、エルチョロの北方10数㎞にあるデスプロミランディアという岩場に行くことにした。別のトポ本を見て、もともと訪れる候補にあげていたのだ。エルチョロを出て、曲がりくねった道を走って行く。湖といった感じの貯水池を臨む岩山までグーグルマップを頼りにやって来た。これがデスプロミランディアの岩場だ。目の前には大きな岩壁が並んでいて、後ろには湖があり穏やかな丘陵の風景が広がっている。

P1270064

(↑ディスプロの岩山を眺める)

P1270066

(↑林道から岩場に向かう)

P1270067

(↑湖を見下ろす)

いくつかあるエリアのうち上のエリアに至る林道入口近くの駐車スペースに車を停めた。林道をジグザグと歩いて行く。El Trianguloというエリアの前を通り過ぎ、少し下るとEl Cableがある。さらに少し下るとミスマLa Vida Mismaに着く。まずはここで登ることにした。だいたい垂壁くらいのエリアだ。

P1270069

(El Triangul)

P1270071

(↑El Cable)

P1270072)

(↑お弁当をひろげる)

Desplomilandia / La Vida Misma

No.12 「Si te gusta el pique,pique」 ☆2 6b 5.10d FL

T沢さんに続いてフラッシュ。

P1270077

(↑「Si te gusta el pique,pique6bを登る私)

No.10 「Al andalu」 ☆3 6c 5.11b MOS

別のトポ本で特にオススメしていたこのルートをオンサイト。凹角っぽいところを詰め小ハングを乗っ越すところが一応の核心か。やはりオススメ。

No.7 「Cheyenne」 ☆2 7a+ 5.12a MOS

5.12aも登っておきたいのでトライしたら、マスターでオンサイトできてしまった。日本のルートだと12aをオンサイトなんて無理だから、日本のグレーディングはカラいのかも。

このエリアを撤収して、さらに下るとブエナソンブラBuena Sombraに着く。ルートはたくさんありそうだけれど、その時持っていた古いトポ本にはほとんどルートが紹介されていなかったので、今日のところはここはパスする。かぶったルートもありとても良さそうなエリアだったので、後日再訪することになる。ブエナソンブラを通り過ぎ、斜面を登ってボダLa Bodaへ。

P1270085

P1270086

(↑Buena Sombra)

Desplomilandia / La Boda

No.14 「El novio」 ☆2 6c+ 5.11c MOS

 二つ星だけあって、おススメ度は高い。

No.12 「La fea」 ☆1 5+ 5.10a FL

 こうしてデスプロミランディアでのクライミングを終了。翌日訪れるマキノドロモほどではないにしても、ここも良い岩場だと思う。この日は買い出しは無し。

P1280098

(↑T沢さんによると、これはツルニチニチソウといって、日本にも帰化しているそう)

P1280106

(↑オリーブの実。T沢さんをまねて齧ってみたら、苦いのなんの!口中がニガニガ。決して生では食べないよーに)

P1280103

(↑ディスプロの岩場遠景)

スペイン クライミングツアー _03 (1/26 エルチョロ・アルベルコネスEl Chorro・Albercones)

2013.1.26() El Chorro / Las Frontales / Alberconesでクライミング

 6時くらいに起きても、外はまだ真っ暗。7時半くらいからようやく空が白み出してくる感じだ。昨日買った食材で、岩場で食べるお弁当として、サンドイッチを作ることにする。パンにレタス、ハム、チーズ、目玉焼き、トマトをはさんでラップで包む。この毎朝のお弁当作りは私の役目となった。サンドイッチを作るのもなかなか楽しい。サンドイッチができた頃にT沢が起きてきて朝食を作ってくれた。以後も朝食と夕食はT沢さんが作ってくれた。

P1260023

(↑キッチン)

P1260028

(↑私お手製のサンドイッチ)

 外にはオリーブやアーモンドの樹がある。T沢さんに教えてもらって、これがそうなのかと分かった。あと、オレンジの樹もあちこちどこでも見た。

P1260030

(↑オリーブ)

P1260031

(↑アーモンド。ヤマザクラみたい)

 出発の準備を済ませ、宿を出る。車でエルチョロ駅方面に向かい、駅前から狭い道に進み、キャンプ場を下に見る林道に入るとすぐ路面が荒れていたので、道路脇のスペースに駐車する。少し歩くと鉄道のトンネル出口の上にある岩場に着いた。

 フロンタレスLas Frontalesというのは、エルチョロ駅を中心とした周囲の岩場全体を指しているようだ。そのうち、アプローチは近いし、グレードも易しめのルートが多いことから、ここアルベルコネスAlberconesのエリアをスペインクライミングの初日の場所とした。

P1260034

(↑アルベルコネスの岩場が見えてきた)

P1260035

(↑鉄道が走ってる)

El Chorro / Las Frontales / Albercones

No.6 「Gabi」 ☆3 6a 5.10b MOS

スペインクライミングの登り初めはこのルート。MOSはマスターオンサイトの略ということで。

No.9 「El virgo de vicentela」 ☆2 6b+ 5.11a MOS

イレブンコレクターの私としては、とりあえず5.11aをゲットすべく、これも登っておく。

No.2 「Me duelen los huevos」 ☆1 7a 5.11d ×

もう少しグレードが高いのを登ろうと思いトライするもテンション。時差ぼけを言い訳にしておこう。

○同№2 2RP

2便目で確実にレッドポイント。RPはレッドポイント。

P1260046

(↑「Me duelen los huevos7aを登る私) 

No.5 「La chica pelirroja」 ☆2 6a+ 5.10b FL

 FLはフラッシュ。

No.3 「Zulu Express」 6a+ 5.10cFL

こうしてスペインクライミングの初日を終える。垂壁から少し寝たくらいの傾斜で、易しめのルートが多いエリアだけれど、時差ぼけと寝不足の身体にはちょうど良かった。他にも5.10台から5.11台くらいを登っていそうな人達もいたし。

鉄道脇の広場状のところには、車を停めてテントを張っている人達が結構いた。すぐ近くにキャンプ場があるけれど、お金を節約するためか、こういうところに張って寝泊りしているようだ。水場もあるし。

昼間、鉄道の警備員らしき人がこの広場を歩いていたのを見た。後日行くことになるマキノドロモMakinodromoの岩場は、アプローチで鉄道の上を歩いていくのだが、トポ本によると週末は警備員が見張っていて、つかまると罰金を取られるらしい。この広場はマキノドロモのあるエリアへのアプローチ上にはないが、侵入しないように見張っているのかも。土曜日だし。

アロラAloraの街に買い出しに行くことにする。昨日買ったパンなどを思ったより消費してしまったので買い足すことにした。私が運転する。昨年国産車に買い替えるまで、左ハンドルMTのフランス車に乗っていたので、懐かしい感じだ。もちろんスペインでは右側通行。前日と同じお店で、パンなどのほかビールも買い足す。ビールはスペイン語でセルベサCervezaというらしい。宿に戻り、夕食を食べビールを飲むと昨日と同様とろとろと眠くなってきた。まだ時差ぼけが続いているらしい。おやすみなさい。

スペイン クライミングツアー _02 (1/25 スペインへ)

2013.1.24()夜~2.11()

 先に出発したT沢さんは、ネットにつながるところで時々様子を教えてくれた。ストップオーバーしたフィンランドのヘルシンキや、スペイン入国後のマドリッド、マラガのほか、さらにはジブラルタル海峡をフェリーで渡ってモロッコまで足を延ばしたらしい。

 さて、そうしているうちに私が出発する日が来た。羽田空港を1/25()の未明1:30に発つので、家を出るのは1/24()夜だ。

 が、出発2日前にちょっとぶら下がった際に首筋を痛めてしまった。大したことはないと思っていたけれど、夜もぐっすり眠れず、日中も痛くて頭がグラグラする感じだった。スペインに発つというのにこれはマズい。

 ひと月前の年末に、ジムでマットにどすんと落ちした時にムチウチのように首を痛めてしまったのだが、この時初めてカイロプラクティックに行ってみて、そこの先生にパキパキと首を矯正してもらったことがある。

 首が痛いままスペインに発つのは、彼の地でのクライミングはもちろん、長いフライト中ずっと狭い座席に座っているのも耐えられなさそうなので、家を出る日、仕事を終えてから再びそのカイロに行ってみた。

 前回同様、パキパキと首を治してもらった。12日は首が熱を持った状態が続くだろうが、スペインに着いた頃には落ち着くだろう。これでひと安心。ちょっと変わった先生だけれど腕は確かだ。

 いったん帰宅して、最後の荷物整理をしてから、羽田空港に向かうため21時過ぎに家を出た。羽田空港の国際線ターミナルでチェックインを済ませ、出発まで時間をつぶす。展望デッキから空港の夜景を眺める。

 搭乗開始時間になりパリ行きの便に搭乗する。予定時刻の25()未明の1:30を少し過ぎて出発。機内はほぼ満席らしく混雑している。深夜の出発でもこんなに人が多いのだ。しばらくして軽食が出されたのでワインを注文。

 もちろんエコノミークラスだ。ビジネスに座るお金はない。狭い座席での窮屈な姿勢ではなかなか寝付けない。ヨーロッパまでの長時間、ずっとこの姿勢でいるのはツラいものだ。3席並んだ真ん中だったが、しばらくして通路側の人がいなくなった。客室乗務員によると、背もたれがガタついていて、席を替えてもらったらしい。隣の席が空いたのを幸いに、2席を使ってちょっと横になってみる。それでも熟睡はできず、ほとんど目を閉じているだけ。パリに到着する頃には頭がぼーっとした。

 ヨーロッパが近づいて来た頃、朝食が出されたのでビールを飲む。機内アナウンスによると、パリの気温はマイナス4。寒い。まだ朝が明けない5時半過ぎ、パリのシャルル・ド・ゴール空港に着陸。除雪された雪が積もっている。

P1250006

(↑パリの空港は雪が残っていて寒そう)

 スペイン・マラガ行きの便への乗り継ぎのため、空港内を延々と移動する。結構長い距離を歩いた。乗り継ぎ待ちが4時間以上あったので、ベンチで横になったりにして時間をつぶす。搭乗したマラガ行きは前の便よりはずっと小さい機体。機内食は有料らしい。ちょっとお腹が空いてきたけれど我慢。

■マラガからエルチョロEl Chorro

到着予定時刻よりも早い12:30頃、マラガの空港に着陸。預けた荷物が出てくるバゲージクレームの場所が、乗り継ぎの場合は異なることが分かるまでちょっと探してしまったが、無事にザックを回収する。到着口を出ると、T沢さんが待っていてくれた。お久しぶりです。マラガは東京より暖かい。レンタカー会社のある建物に向かう。

T沢さんが予約しておいてくれた会社はゴールドカーレンタカーというところ。事務所で借りる手続きを済ませ、借りた車はフォードの小型車。しかし、ホイールカバーが外れて、そのホイールにもキズが付いていたので車を替えてもらった。

新たな車はセアトのイビサ(SEAT IBIZA)SEATはスペインの自動車メーカーで、現在はフォルクスワーゲンの傘下らしい。スペインにも自動車会社があることは知らなかったけれど、せっかくスペインに来たのだからアメリカの車じゃなくて、スペインの車に乗れて良かった。と思えたのは最初だけ。この後トラブルに見舞われることに。T沢さんの運転で、今回のツアー前半の滞在地エルチョロに向かう。

私が予め用意しておいたグーグルマップのコピーを頼りに、現地に向かう。高速道路に入り、マラガの西方に向かうと田舎っぽい風景になってくる。日本とは異なり、山肌が樹林に覆われいない。オリーブやオレンジの樹が多いらしい。

P1250011

(↑レンタカーはSEATのIBIZA)

高速道路が終わったあたりから、方角を北に向け進む。途中アロラAloraという小さな街を抜け、このままエルチョロに行くことにする。前方に岩山が見えてくる。あれがエルチョロか。岩山だらけだ。すごい。ダムになっている橋を渡り、小さな鉄道駅(エルチョロ駅)の脇を抜け、まずは宿に向かう。

P1250013

(↑小さなエルチョロ駅と岩山)

T沢さんが予約しておいてくれた宿は、Finca La Campana(電話0034-626-963-942www.fincalacampana.cominfo@fincalacampana.com)というところ。エルチョロを訪れるクライマーご用達の宿のようだ。着いた時は管理人が留守だったけれど、T沢さんあてのメモがドアに貼ってあったので、メモにある部屋に荷物を運び込む。

P1250018

(↑宿のFinca la Campana。事務所棟)

P1250019

(↑事務所棟後方の我々の泊まった部屋)

キッチンのあるダイニングルームと寝室、トイレとシャワーのある洗面所。キッチンには冷蔵庫や食器類もある。洗濯機はなく、共同で使う洗濯機が別にあるらしい。ここでは食料がほとんど買えないことが分かり、いったんアロラに行って買い出しすることにした。

■パンクの修理

外に出ると、クライマーらしい男性が、我々の車のタイヤがパンクしていると教えてくれた。見ると、右前輪が少し潰れている。これはマズい。アロラにガソリンスタンドがあったはずだから、そこで修理してもらおうということで、パンクしたままのタイヤでアロラに向かう。

ガソリンスタンドに行って、スペイン語会話の本を片手に店員に説明すると、近くの修理工場を教えてくれた。行くと確かに小さな自動車修理工場があった。

入庫して、パンクの修理を頼む。修理工場の男性はジャッキで車体を少し持ち上げると、タイヤに水をかけた。すると、穴の空いているところから空気が漏れているのが分かる。尖った工具でそこをほじくると、中から1cmほどのネジが出てきた。借りた際に最初からパンクしていたのか、道中このネジを踏んでパンクしたのかは分からない。男性は、タイヤが相当摩耗してとも教えてくれた。レンタカー代が安いだけあって、整備は悪いみたい。あとでエンジンオイルを見たら真っ黒だったし。

パンクした穴にゴムひものようなものを押し込んで、エアコンプレッサーで空気を入れて、応急修理は完了。ついでに、他のタイヤも見てもらうと、右後輪もパンクしていて、同じようなネジが出てきた。こんな状態でここまで運転してきたのだ。もちろんこれも修理。右側ばかりパンクしていたのは、右側通行だと右側が路肩のため、こういったネジのようなものが落ちているのかも知れない。

左側のタイヤの空気圧も見てもらい、終了。修理代はタイヤ1本あたり8ユーロで計16ユーロ。とりあえず直してもらったけれど、この状態で運転を続けるのはかなり心配だなあ。ツアー初日だと言うのに。

P1260020

(↑ここでパンクを修理してもらった)

さて、パンクの修理を終えて、先ほど見つけておいた食品スーパーに行く。カートに次々と食料や飲み物を入れていく。パンにお菓子にパスタ、ミネラルウォーター、セルベサCerveza (ビール)などなど。奥の肉野菜売り場でスライスしたハムやチーズ、野菜も選ぶ。合計50ユーロほど。たくさん買ったけれど、エルチョロ滞在中の1週間、外食はせず、ずっと食事を作っていたので、以後も買い出しが必要となる。

 エルチョロの宿に戻り、T沢さんが夕食を作ってくれる。私は朝からろくに食事を摂っていなかったし、時差ぼけで頭がぐらぐらしていたので、食べてビールを飲むうちにものすごく眠くなってきた。早めに寝ることにする。あまりにも眠くて、ベッドに崩れるように横になる。長い一日が終わった。いよいよ明日からスペインでのクライミングが始まる。

スペイン クライミングツアー _01 準備編

2013.1.24()夜~2.11()

 1月から2月にかけて半月ほどスペインの岩場を巡ってきた。

 海外でのクライミングは、2010年末のタイ・プラナン、2011年夏のカナダ・スコーミッシュ、同年末のタイ・プラナン再訪、昨年GWのイタリア・スペルロンガに続く5回目だ。

■準備

 今回のスペインツアーの話は、昨秋の甲府幕岩でT沢さんと海外でのクライミングの話をしたのがきっかけだ。

 T沢さんが海外の岩場に何度も行ったことがあるというのはこれまで聞いていて、カタルーニャ地方のシウラナSiuranaなどスペインの岩場にも行ったことがあるという。

 それじゃあ今冬、寒い二子山の岩場を離れてスペインに行こうかということになり、まずはスケジュールを決めることになった。当初はお正月休みを使ってと話していたけれど、年末年始はやめて1月から2月にかけて行くことで落ち着いた。年末年始を避けたほうが航空券も安いし。

 まずは私の日程を固めたうえで、T沢さんは私より一足先にスペインに行くことにして、帰国も私の少し後にすることになったので、空路は往復とも別々だ。

 ひとくちにスペインの岩場と言っても国内に広く点在しているので、南部の比較的暖かい地方を目指そうということで、現地の到着地と出発地はともに、南部アンダルシア地方のマラガMalagaという都市にした。

 航空券はインターネットで調べて、私はエールフランスAir Franceにした。

 往路は、1/24()の深夜つまり1/25()未明1:30に羽田を発ち、パリ経由で同日13:30にマラガに到着するという便。マラガの空港で滝沢さんが迎えに来てくれることになっている。

 帰路は、2/10()16:45にマラガを発ち、やはりパリ経由で建国記念日の翌2/11()19:15に成田に帰国するという便だ。現地に丸々滞在できるのは1/262/915日間。

 私の日程が決まったあとに、T沢さんが決めた航空会社はフィンランド航空Finnairで、行きでヘルシンキにストップオーバーしてからマドリッドに入るそうだ。出発は私より9日早い1/16()で、帰りは2日後の2/12()にしたという。

 マラガを起点にしたのは、近郊にエルチョロEl Chorroという岩場があるからだ。

T沢が想定するプランは、マラガで私と合流後、ツアー前半ではエルチョロを中心に周辺の岩場を訪ね、その間にはレストも兼ねてポルトガルまで足を延ばしてみようというもの。

 後半では、スペイン東部バレンシア地方のコスタブランカCosta Blancaの岩場を訪ねてまわる計画だ。

 私がマラガからスペインを発つ日の前日までにはコスタブランカからマラガ近くまで戻っていたいので、終盤、アルハンブラ宮殿のあるグラナダに宿を取ることにした。

 現地での移動はもちろんレンタカー。レンタカーと宿の予約については、T沢さんがネットでいろいろ見つけてくれて、デポジットを払うなど皆やってくれた。ありがとうございます。

私も何かやらないとということで、宿や岩場の場所を調べた。宿のHPやトポ本の案内図だけでは分かりづらいので、グーグルマップでできる限り調べてプリントアウトしておく。今はストリートビューなんてものもあって、現地に行かずして沿道の様子が分かってしまうから便利なものだ。

■日程の概要

 いつどこの岩場に行ったかなど、実際の行き先などをまとめると以下のとおり。以後に続く日記では、私がスペインに滞在したいた期間の一日ごとの様子を写真付きで書いておく。

 なお、日記中、スペイン語の地名をカタカナ表記しているものは、いい加減なのもあるのでそのつもりで。○印は移動日、●印はクライミングをした日。

1/16()

T沢さんの出国日 ヘルシンキ経由で1/18()マドリッドへ、私と合流するまではジブラルタル海峡を渡りモロッコも観光

1/25()

私の出国日 未明1:30羽田発、パリ経由で13:00マラガ着、T沢さんと合流、レンタカーで移動、エルチョロの宿(Finca la Campana)泊 ※ツアー前半のエルチョロ滞在開始

1/26()

エルチョロ駅周辺の岩場のひとつアルベルコネスEl Chorro/Las Frontales/Albercones

1/27()

 エルチョロの北方にあるデスプロミランディアDesplomilandia

1/28()

 エルチョロのマキノドロモEl Chorro/Central Gorge/Makinodromo

1/29()

 日帰りで隣国ポルトガルPortugalの岩場 ローシャ・ダ・ペニャRocha da Penaへ 運転往復約900

1/30()

 デスプロミランディア再訪

1/31()

 マキノドロモ再訪

2/ 1()

コスタブランカへ移動 運転約500㎞ 小さな街Finestratの宿(The Orange House)泊 ※ツアー後半のコスタブランカ滞在開始

2/2()

セーリャのテチョ・デル・リノSella/Central Areas/Techo del Rino

2/3()

 ガンディアGandia

2/ 4()

 セーリャのワイルドサイドWild Side、ビップスVIPs、カベサ・デ・リノCabeza de Rino

2/ 5()

 フォラダForada

2/ 6()

アルカラリAlcalali、ペニャ・ローハPENA ROJA(Lliber)

2/ 7()

 Penon d’lfach見物、Sierra de Toix下見、アルテアAltea Col

2/ 8()

 ガンディア再訪

2/ 9()

グラナダへの移動日 アルハンブラ宮殿観光 グラナダの宿(Santa Isabel la Real Hotel)

2/10() 私の現地出発日 16:45マラガ出発、T澤さんは空路マドリッドへ

2/11() 私の帰国 19:15成田到着

2/12() T沢さんの現地出発日 マドリッド出発 ヘルシンキ経由で翌2/13()成田到着

■ルート図・グレード

 事前にトポ本を購入しておいた。海外の岩場のガイドブックの品揃えが充実しているB-PUMP秋葉原で買ったのは、ロックファクスRockFaxCosta Blannca/Mallorca/El Chorroという英語の本で、発行は古いけれど、コスタブランカの岩場やエルチョロを紹介しているので、事前に全体像を把握できた。2

(↑事前に買った古めのトポ本)

現地の宿でエルチョロだけを載せたもっと新しいトポ本を買ったので、エルチョロでのルート名やグレードなどはこれに寄る。

1_2

(↑現地で買ったエルチョロのトポ本)

T沢さんはいろいろと海外のトポ本を持っているらしいけれど、やはりアキパンに行った際にコスタブランカの本を書い足したそうだ。現地でこの本を持っている人もたくさんいたので、最新版なのかも。私は現地で入手できなかったので、T沢さんの本をみせてもらった。コスタブランカでのルート名やグレードはこの本に寄る。

P2060442

(↑T沢さんのコスタブランカのトポ本)

 記載されているフレンチグレードを、日本で見慣れたデシマルグレードに換算すると以下のとおり。

 6a/5.10b 6a+/5.10c 6b/5.10d 6b+/5.11a 6c/5.11b 6c+/5.11c 7a/5.11d 7a+/5.12a 7b/5.12b

 以後の日記中、トライしたルートの紹介については、ルート名とグレードのほか、トポ本におススメ度を示す星の数が記載されていれば、それも併記してある。三つ星であれば、☆3というふうに。

 ツアー前半のエルチョロやデスプロミランディアについては、トポ本で特におススメしているルートを50本紹介しているので、それにはTop50と併記しておいた。

■その他の準備

 その他の準備としてはあまり大したものはない。いつものクライミング装備一式のほか、着替えや洗面などの旅行用品くらい。

レンタカーを運転するので、失効していた国際運転免許証を取り直した。高い手数料の割には、有効期間がたった1年しかない。

あと、ロープについては、T沢さんが持っている70mロープ1本を2人で使うことにした。T沢さんが先にスペインに行って、私が後から合流するまでの間、ずっとロープを持って観光して回るのは荷物が重くなるだけだからだ。年始に二子山で会った際に、私がその70mロープを預かっておいた。私と合流した後は、基本的に車での移動なので、荷物の重さは大して気にならない。

« 2013年1月 | トップページ | 2013年3月 »

2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
無料ブログはココログ