« 2013年3月 | トップページ | 2013年5月 »

2013年4月

クライミングジム通い(4月)

○荷物を背負って歩く

2013.3.28()2013.4.1()

 ちょっとは足腰を鍛えないといけないと思い、荷物を背負って家の近所を歩いた。ザックにダンベルや水を入れたペットボトルなどを詰め込んで、夜に1時間ほど歩いてみた。

 3/28の荷物の重さはおそらく26㎏くらい。4/130㎏くらい。山道のように斜度のあるところを歩いているわけではないので、足を上ではなく前に出すだけなので大腿の筋肉が鍛えられないのが難点だ。それでも1時間ほども背負っていると、肩に荷物の重さが食い込んでくるので、それに耐えるという点では何もしないよりは良いかも。

■新年度、ベースキャンプへ

2013.4.2()

 先週に続き今日もBCへ。ルート壁では5.11dのルート2本がどちらも2便目で登れた。そろそろ5.12aくらいトライしないといけないかな。それにしても普段登っている岩場よりも、ジムのルートのほうがいつも難しく感じる。

 クラックも少しやってみた。今回はクラックのためにゆるゆるのシューズを用意してきたので、フットジャムはそれなりにできた。ハンドジャムもそれなりにできたと思うが、まだまだ手に無駄な力が入っているのだろう。

 クラックは上にいくほど狭くなってくるので、ハンドはきまらなくなり、フィンガーサイズになってくる。サムカムのやり方をYT川さんに教わりながらやってみた。なかなか難しそうだ。また練習しないと。

B-PUMP秋葉原に3階エリアがオープン

2013.4.4()

 アキパンに3階のエリアができたらしいので行ってみた。

壁はコンパネではなく、何かプラスチックを湾曲して成型したような感じで、デザインは何と言うか宇宙っぽいイメージなんだろうか。

壁の色が真っ黒で、照明の暗いところではホールドの色の区別がしづらい。かつての馬場エナのようだ。

スタートとゴールにのみテープが張られていて、同じ色のホールドを伝って登るルールらしい。今のところ設定されている課題は白色3級が上限。

3階エリアができたおかげか、これまで遅い時間になると2階は相当混雑していたのだが、ちょっと空いた印象。

前日、職場の歓送迎会だったのが、例によって飲み過ぎてしまった。それが今日に尾を引いてしまい、調子はいまいち。3級をあれこれ登ったのがせいぜい。

最後にキャンパシングをひとしきりやって終了。

■二子から転進、日曜日のベースキャンプへ

2013.4.7()

 びしょびしょに濡れた二子からベースキャンプに逃げてきた。ジムに到着したのは正午過ぎ。弓状は濃霧の中だったけれど、こちらは気持ちよく晴れている。

 日曜日のベーキャンはひさしぶりだ。平日夜よりはずっと混雑している。開け放たれた開口部から吹き込む風が気持ち良い。

 昼から18時まであまり休まずにとにかく登り続けた。5.11d5.12aのルートに何度もトライするも、ろくに休まずに登りだすものだから、核心部でぼとぼとと落ちてしまう。

 夕方にはいい加減ヨレてきて5.10台くらいでワークアウトしたけれど、湿気った岩場で登るよりは筋トレにはなった。

 もちろん自然の中の岩場で登っているほうがずっと面白いのだが、濡れてコンディションが悪い時は割り切って、ジムで登るのも悪くない。

○タイヤ、エンジンオイル・エレメント交換

2013.4.8()

 冬タイヤから夏タイヤに履き替えた。近くのイエローハットに持ち込むため、保管してあるタイヤを車の荷室に積み込むのはちょっと大変だ。合わせて、エンジンオイルとエレメントも交換してもらった。前の車ルノー・ルーテシアの時よりもオイル代がずっと安くなったのは良かった。

 切らしていたカーシャンプーの買ったので、帰ってから洗車した。花粉や砂ぼこりなどがボディにこびりついているのが、すっかりきれいになった。週末はいつも岩に山に出かけてしまうので、ゆっくり洗車などする時間はない。この日は、仕事から帰ってからイエローハットに行き、夜9時まで洗車して疲れた~。

 車内も掃除機をかけたり雑巾で拭いたりした。山に行けばまたすぐに汚れてしまうけれど、他の人達を乗せるのに、あんまり汚いままというのもマズいからね。

■中一日でベースキャンプへ

2013.4.9()

 疲れがたまっているように感じるけれど、今日もBCへ。一昨日登れなかったルートはこの日も登れず。それもやはり疲れているせいか、身体のキレが悪く、フォールしまくり。

 登る合間に、Y内さん達と沢登りの計画の話などをできたのは良かった。その分、登った本数は少なめだったけれど。

○「世界百名山 絶筆41座」深田久弥著/新潮社  「高原 紀行と案内」深田久弥編/靑木書店

2013.4.10()

 所属山岳会の例会に行く前に、高田馬場のカモシカスポーツに寄って、スノーバーを買った。

 高田馬場の駅前のBIGBOXという商業ビルの入り口で古本市をやっていたので覗いてみると、深田久弥の「世界百名山 絶筆41座」という本を見つけた。

 この本、かれこれ20年近く前になるだろうか、早稲田の古本屋だったと思うが、この書名の本を見つけて買おうかどうか考えたけれど結局買わずに店を出たことがある。しばらく経って再び同店を訪れるとすでにその本はなくなっていた。

 その本は、写真集のような大型本だったような気がするが、あの時買わずにいたことがしばらく心残りになっていた。今どきはネットで検索すれば見つかるのだが、時が経って忘れていた。改めて検索してみたら今回買ったものと同じものがアマゾンで何冊かあった。

さて、見つけた本は700円だったので迷わず買った。奥付に昭和491130日発行とある。ゆっくり読もう。

深田久弥のほかの本も何冊か並んでいたので、「高原 紀行と案内」深田久弥編/靑木書店という本も買ってみた。奥付には昭和13725日再版行とある。うーむ、戦前か。小暮理太郎や川端康成、田部重治、小島烏水らその他多くの人の紀行文を集めた本のようだ。450円だった。

■五竜岳遠見尾根の翌日、B-PUMP荻窪へ

2013.4.15()

 北ア・五竜岳の遠見尾根を登った週明けの月曜日、ひと月ぶりにオギパンに行くと、スタッフが2階のNew-Age壁のホールド替えをしていた。20時になって使えるようになったので、紺色4級や白色3級を触ってみた。それまでひとしきり登ってヨレていたせいもあるけれど、4級でもけっこう悪そう。それでも右端の3級課題を最初に登れたのは良かった。

 週末を登山に当てるとクライミングの間が開いてしまうので、せめて平日の夜はこうしてジムに行って登っておかないと。

■エナジー高田馬場

2013.4.17()

 今日は馬場エナへ行ったけれど、どういうわけか調子がいまいち。3月に馬場エナに何度か来た際には、茶色2級がいくつも登れたのに、今日は紺色3級が登れたり登れなかったり。

3月は二子の「振り返るな」をRPすべくジムで登る以外にも筋トレをしたりしたのだが、振り返るなをRPしてからというもの、ジムには行っているものの、筋トレはすっかりご無沙汰している。

そのため筋力が落ちてしまったのかもしれない。キャンパシングはそれなりにできたから、また上腕の筋力を鍛えないとなあ。

■ベースキャンプ

2013.4.23()

 SNさん、NK野さん、YK内さん、YT川さん達とベースキャンプ。もちろんルート壁をあれこれ登ったけれど、岩や沢の話しをいろいろして、クライミングはちょっと疎かに。

 ちょうどひと月前に二子の「振り返るな」が登れてから、モチが落ちたワケではないけれど、その頃やっていた筋トレもやらなくなってしまったので、力が落ちているのを実感。まずい、無理のない範囲でまたがんばらないと。

○折りたたみ自転車を購入

2013.4.24()

 アマゾンで注文した折りたたみ自転車が届いた。

 WACHSEN(ヴァクセン)BA-101という 20インチの自転車。しっかり6段変速。

もう一つ型が新しいBA-102を買おうと思ったのだが、納品に日数がかかるというので、こちらにしておいた。

組み立ては至って簡単。ネジの締め付けがいくつか必要だけれど、乗った感じではブレーキもギアの調整もいらない感じだった。タイヤに空気を入れる。

 たたんでみてもそれなりに大きいけれど、なんとか車の荷室に積み込めそう。山に行った時に使うのだ。

Ba101

北ア 鹿島槍ヶ岳 天狗尾根 (天狗の鼻まで) 残雪期登山

2013.4.19()夜~21()

 所属山岳会の人達と北アルプスは鹿島槍ヶ岳の天狗尾根を天狗の鼻まで登ってきた。先週末の北ア・五竜岳・遠見尾根に続いて、2週続けての雪山登山だ。

 今回のメンバーは、T城さん、A久さん、MY田さんと私の4人。元々は、T城さんとA久さんが将来、鹿島槍の北壁主稜を登攀するため、その取付を偵察しようという計画で、それにMY田さんと私が加わった形だ。

今回の計画を聞いたひと月前のその日、ある出来事から今回の計画が単なる偶然ではないとも感じ、途中までであっても天狗尾根に行こうと思い、私は参加の手を挙げた。

 鹿島槍については、縦走時代に3回ほど登っているはずで、6年前の5月連休に東尾根を登ったことがある。

 今回の計画にあたっては、都合上、T城・A久パーティーと私・MY田パーティーの2つに分けて、登攀具やテントなどの装備も別々にしたが、基本的には4人で一緒に行動する内容だ。

 先週の遠見尾根では登攀具は大して用意しなかったが、今回は50mロープやスノーバーも用意し、バイルやスノーソーも加えた。先週初めて使ったストックは今回も持って行く。ストックに慣れると手放せなくなりそうだ。

 天狗尾根の枝尾根に取りつくまでの間に、数回の渡渉が必要になるということなので、A久さんの提案で渡渉用に沢登りで使うネオプレン製ソックスを持って行く。沢靴まで持って行くと、荷物も増えるし(渡渉を終えたらデポしておくこともできるけれど)、裸足で歩くのは痛いので、この沢登り用の靴下で沢を渡る計画だ。

4/19()

 前夜、JR八王子駅前で皆で待合せて、T城車に乗り込む。中央道から長野道経由で安曇野ICを下り、道の駅安曇野松川で4時間ほどテント仮眠。

4/20()

 5時半に起床。今週末は下り坂の天気予報なのだが、今のところ下界は晴れている。登山口となる大谷原に車で移動すると、東尾根に行くという3人パーティーがちょうど歩き出して行ったところだ。

P4200001

(↑大谷原)

我々も荷物をまとめて天狗尾根に向けて橋を渡り大川沢に向かう。高いところを走る林道跡を通れば渡渉の回数を減らせたのだろうが、沢沿いに進んだのでさっそく最初の渡渉となった。登山靴を脱いでズボンをたくし上げ、ネオプレンソックスに履き替える。ストックでバランスを取りながら、脛ほどの水深の沢を通過する。冷たい。

ガイドブックには大川沢の右岸を進む表示がされていたりするが、これが前述の林道跡のようだが、我々は左岸側をしばらく進んで行った。

と、小一時間ほど歩いたところでT橋さんが不調を訴えた。腰が痛むらしい。相談した結果、無理を圧して山中でさらに腰が悪化して行動できなくなっても大事なので、T城さんとパーティーを組むA久さんは引き返すことになった。

MY田さんと私は、引き続き天狗尾根に向かうということになった。計画書上は2パーティーに分けてあるし、登攀具もテントも分けてあるので、我々のパーティーだけ進むことは確かにできる。計画書上、一応パーティーリーダーとなっている私だが(無線機を持っているというだけの理由なのだが)、T城パーティーにほとんど付いていく気分でいたので、にわかに責任重大な場面となった。

A久さん達はここで引き返すことにして、翌日大谷原で待っている約束をして別れる。しばらく河原沿いを歩いていくと、沢がカーブするところではその外側が崖状になっているところがあり、再び渡渉することになった。A久さん達と別れてから大川沢の取水堰堤に至るまでにさらに3回渡渉した。登山靴と靴下を脱いで、ネオプレンソックスを履いて、渡渉後に再び履き替えるという繰り返しがかなり面倒くさい。

P4200007

(↑徒渉するMY田さん)

大川沢の右岸を歩いていくと、堰堤があり橋の架かった対岸に小さな建物がある。そのまま通過すると、雪の上を歩くようになる。やがて荒沢出合だ。

P4200009

(↑取水堰堤)

左手に荒沢に入ってしばらく右岸側を進むと、最後の渡渉点に着く。両岸とも積雪があり、沢に降り立つのに段差がある。沢の中には飛び石と倒木2本があり、うまくすればこれらを伝って対岸に渡れそうだ。こちら岸から沢に降り立つのは簡単だった。花崗岩らしき飛び石にアイゼンの歯を聞かせながら倒木に乗り移る。その倒木が少し揺れたので焦った。

P4200014

(↑荒沢の徒渉点。通過後に撮影)

対岸の雪面は私の胸まであるような高さで立っているので、乗り上がるのが大変そうだ。ピッケルを刺して、それを頼りに雪壁にアイゼンを刺して身体を持ち上げ何とか突破。続くMY田さんもピッケルとバイルを2本使って乗り上がる。さすがアイスクライマー。靴を履き替えずに渡れて良かった。

P4200016

(↑ダブルアックスデ登るMY田さん)

我々がこうして間に男性2人組パーティーが追い付いて着た。聞くと、やはり天狗尾根を登って北壁主稜を登りに行くのだという。しかし、天気が悪くなる予報なので、北壁を登攀できるかは微妙とのこと。彼らは先週も天狗尾根に来たそうだ。彼らは渡渉点から左岸を少し進み、枝尾根の末端を上流側に回り込んだところから、この天狗尾根の枝尾根に取りついたようだ。足回りが沢靴なので気にせず水の中に入って行った。

我々はもう沢の中を歩きたくなかったので、渡渉点から続く雪面を左上し適当なところから雪のない樹林帯に取りつく。少し登ると左下から登って来た2人組と合流したので、取り付いた尾根はこれで正しいようだ。彼らの後を追うように、我々も樹木と薄いヤブ、落ち葉の土斜面を登って行く。崩れやすい土斜面もアイゼンとピッケルがガシガシ刺しながら登って行く。

P4200019

(↑カタクリが咲いていた)

地形図を見ると標高1,650m付近で他の枝沢と合流し、天狗尾根の主尾根になるようだ。25,000分の1地形図を見ると、もっと北側の尾根に天狗尾根と記載されているが、我々が登っているのは荒沢の北側尾根のことだ。途中から雪が現れるようになり、斜度も緩やかになってくる。標高1,7001,800mほどだったろうか、お昼前ごろからちらちらと雪が舞ってきた。気づけばどんより空模様。しかし風はないのですごく寒いわけではない。

P4200021

緩やかな幅広の樹林の雪の尾根をストックで登って行くのは、さきほどまでの急登に比べたら楽だ。やがて両側が切れたリッジが現れる。この先で第一クーロワール、第二クーロワールというところがあるはずで、少しずつ急になってくる。それでも先行パーティーのトレースがあるのでその分楽できている。

リッジを進むと左下から上がってくるルンゼ状の雪斜面が現れた。これがおそらく第一クーロワールだろう。これを登ると再び両側が切れたリッジがある。再び左下から上がってくる雪面が現れた。第二クーロワールだ。第一より登高距離がありそうだ。ダブルアックスとアイゼンを使ってこの雪面を登って行く。

P4200022p

(第二クーロワールを登る先行P)

登り始める前から話していたのは、北壁の取り付きを偵察するためカクネ里に下りていくというのは、天気が悪くなる一方だし雪崩の危険もあるし、メインのT城さん達もいないので、行かないことにしていた。

では、今夜はどこでテントを張ろうかということになり、当初は天狗の鼻を越えた最低鞍部を目指していた。しかし、翌日の下山のことを考えると、天候がどれだけ悪化するか分からないけれど、下山だけでも大変だろうから、もっと手前で泊まろうということになった。

第二クーロワールを越えてリッジを通過すると、正面に天狗の鼻への登路を臨む小さな鞍部に着いた。

MY田さんの提案によりここでテントを張ることにした。まだ午後早い時間だったので、宿泊装備などをすべてここに残して、天狗の鼻まで往復することにした。天狗の鼻への登りもク―ロワールと同じくらいの斜度といったところ。登高距離はもっとある。天狗の鼻に着くと、先行パーティーがそこでテントを張る準備をしていた。ガスって北壁方面も見えないので、彼らと話した後下りることにする。

P4200028

(↑天狗の鼻)

荷物をデポした場所に戻り、スコップとスノーソーでテント場を整地する。スノーソーで切り出したブロックを回りに積んでいくが、弱い雪は降り続いているものの、夜を通しても風が無かったのは良かった。

P4200030

(↑テント場を掘る私)

テントに入ってから、お湯を沸かしてお茶を飲むと落ち着いた。テントの中は暖かい。湿雪のせいか服はびしょびしょだ。ガスの熱で服からもうもうと蒸気が上がる。

さて、水づくり。土嚢袋に溜めた雪をマグカップで掬ってジェットボイルの中へ。ジェットボイルは縦長で口が狭いので、マグカップくらいがちょうど良い。熱効率の良いジェットボイルではどんどん雪が融けるので、水を別の鍋やテルモスに移し替える作業が忙しい。

水をひとしきり作ったところで、お酒を飲みながら夕食を作る。MY田さんが作ってくれたのはあんかけ風ご飯。前夜の寝不足と疲れもあって20時頃には寝袋に包まった。起床は4時とする。明日は下山するだけだ。

4/21()

 4時起床。朝食は各自用意することを忘れていて、私は残った行動食のドーナツをかじる。外は前日と同じような天気で、弱い雪が降っているが風は無い。視界はもう少し良くなっていて、離れた尾根も見える。

 テントを撤収して6時前に下山開始。昨日登って来たトレースは新雪に埋まってほとんど分からない。狭いリッジ上を進むのはちょっと怖い。柔らかい新雪の下の硬い雪を足裏で探しながら歩を進める。

P4210034

 下に向かって右下にあるはずの第二クーロワールの上部では下降に少し手間取ったけれど、第二クーロワールもバックステップで下りていく。ちょっと急なところではバックステップのほうがアイゼンの前爪が効いて安定する。第一九―ロワールも下りると尾根は緩やかになる。とりあえず前半の危険地帯は通過できた。

 しばらく樹林の緩い尾根を下って行く。ここから昨日登って来た枝尾根に入って行かないといけないのだが、ほかにいくつも枝尾根があるので間違えないようにしないといけない。

 出発前に予め地形図から1,650m付近から徒渉点に下りる尾根の方角にコンパスを合わせておいたので、その付近の標高まで下りてきた際に尾根が複数に分かれていたけれど、コンパスから右手の尾根を行けばよいと当たりが付いた。

 目印の赤テープも少しあったし、もっと下には前日MY田さんが付けたテープがあったので、選んだ尾根が正しかったことが確認できた。

 前日アイゼンとピッケルで登った土斜面も15㎝ほどの新雪に覆われている。急なところはヤブをつかみながらアイゼンの爪を効かせてバックステップで下りていく。下りていっている方角はおそらく正しいようだ。下のほうから沢の音が聞こえてくる。

P4210039

(↑新雪後の斜面を下りるMY田さん)

 斜度がきつくなってきたので、MY田さんに確認してロープを出して懸垂下降することにした。50mロープ1本しかないので折り返して一度に25mしか下りられない。

 適当な木にロープを架けて懸垂すること5回。これで結構時間を食ってしまった。荒沢が下のほうに見える。地形を眺めると、このまま下りると沢の中を少し歩かないといけなくなるようなので、下流寄りの小尾根を乗っ越す。最後にもう一度懸垂して、荒沢の徒渉点のある雪面に出た。この頃、昨日の2人組パーティーも下りて来た。北壁主稜の取り付きまで見て来たという。

P4210044

昨日苦労した徒渉点の通過では、まずは私が空身になって、ダブルアックスで沢の中の倒木に降り立ちザックを受け取って、飛び石を伝って対岸にザックを置く。MY田さんのザックも受け取って対岸へ。最後にMY田さんが倒木にクライムダウンするのをスポットする。2人組は先に行った。

A久さんがもしかしたら荒沢出合くらいまで我々を迎えに来るかもしれないと、昨日別れる際に話していたので、どこかで合流できるかもしれない。取水堰堤のところで最後の休憩を取ってから、このあとの徒渉を覚悟しながら歩き始める。右岸側の林道跡を辿れば徒渉の回数は減らせるはずだ。結果的に2回の徒渉で済んだ。

P4210048

P4210051

(↑徒渉するMY田さん)

徒渉を終えたところでA久さんがやってきた。3時間ごとにA久さんと無線交信することになっていたので、昨日も今日も時間になると声を送っていたのだが返事がなかった。私の声はA久さんに届いていたのに、A久さんの声は私のほうに届いていなかったようだ。原因は分からないが、相手の声が聞こえなくても、こちらの声が届いている場合があるということが分かった。これを知って、こちらの現在地や状況だけでも一方的に伝えておくのも必要だと分かった。

 林道跡は大川沢から結構高いところに造られていて、疲れた身体には最後のある気がちょっと堪えた。大谷原でT城さんが待っていてくれた。MY田さん、お疲れさまでした。

 手袋はとっくにびしょびしょだったので途中で替えたし、アウターだけでなく、その下の中間着まで濡れてしまって、身体が冷えた。

 まずは温泉へ。薬師の湯というところで冷えた身体を解凍。ああ、温まった。体重を測ったらまた少し減っていた。先月、二子の「振り返るな」5.13aを登った頃は結構筋トレして筋肉が付いて体重も増えたのだが、下山直後で一時的に減っているとはいえ3㎏も軽くなってしまった。クライミングするうえでは軽いほうが良いけれど、筋肉が落ちてしまうのはマズい。来月にもクライミングツアーが控えているというのに。

 帰りの高速道路は空いていた。心配していた小仏トンネルの渋滞は、先週は20㎞もあったのにこの日はゼロ。天気が悪かったのと、ゴールデンウィーク直前ということで、行楽客が少ないのかもと皆で話した。

 八王子駅で解散。帰宅してから、濡れた装備をずべて広げて干す。来週末はGW前半で、再び北アルプスに行く。ここ2週連続で雪山を歩いたので、体力面ではちょっと自信がついたかな。またがんばろう。

北ア 五竜岳 遠見尾根 残雪期登山

2013.4.12()夜~14()

 所属山岳会の人達と北アルプスは五竜岳の遠見尾根を登ってきた。1月に八ヶ岳・文三郎道~赤岳、3月に八ヶ岳・天狗尾根と登って、私としては今回で3回目となる会での雪山山行だ。

 今回の山行も、会に入会して1年未満くらいの人達に雪山登山を体験してもらうという企画の一つだ。今回も10数人と人数が多いので、北ア・爺ヶ岳・冷尾根に1パーティー、私も参加した五竜岳・遠見尾根に2P入る計画となった。

 先週まで二子山でフリークライミングに打ち込んでいた身としては、荷物を背負っての雪山登山でどれだけ頑張れるか試されるところだ。

 五竜岳そのものは、縦走登山をやっていた昔、夏に登っている。しかし、遠見尾根は歩いたことがないので、その点だけでも行ってみたいと思っていた。

 今回、遠見尾根に入る2Pのうち、私のいるB班は4名なのだが、出発数日前になってリーダー役が私に振られてきた。私は入会1年未満の一応新人会員だけれど、まるっきり登山経験に乏しいわけではないので、車を出す立場でもあることだし、リーダー役を引き受けた。たいしたことはやらなかったけれど。

4/12()

 遠見尾根に入る2P合わせて8人は、私とMZ谷さんの車2台で現地に向かう。金曜日夜にそれぞれ待ち合わせて、私は中央道経由で信州へ。久しぶりに北アルプスまでの長距離運転で、さすがに途中で疲れてきたし眠くなってきたので、運転を同乗のYN田さんに替わってもらう。

 深夜1時前にJR神城駅に到着。MZ谷車はすでに到着している。駅で仮眠するのだが、ほかの皆はしばらくおしゃべりをしている。眠くてしかたのない私はすぐに寝袋に包まった。

4/13()

○遠見尾根へ

P4130002

(↑JR神城駅)

 遠見尾根の下はスキー場があるので、スキー場のゴンドラとリフトを乗り継いで上まで上がることにしている。運行開始が8:15なので、朝は早くから起きて準備をする必要がない。コンビニに寄ったりとのんびり支度をしながらスキー場へ移動。ほとんど雪が残っていないようにも見えるが、リフトで上に上がればまだ滑れるのだろう、スキーヤーが乗り場の前に並んでいる。ゴンドラの料金は10㎏以上の荷物料金混みで往復2,000円。ゴンドラに乗って、さらにリフトにも乗って(380)、スキー場の一番上へ。

P4130004

(↑とおみスキー場)

 天気は快晴。パーティー編成としては、B班は私、OK村さん、SW幡さん、HGSさんの4人。C班はMZ谷さん、YN田さん、N島さん、F士さんの4人。

○ストック

 ところで今回初めてスキー以外でストックを使ってみた。スキーだってもう何年もやっていないけれど、先月のカモシカスポーツのセールで、ブラックダイヤモンドの折りたたみ式のストックを買ったので、使ってみることにした。もっと齢をとってからでもいいかなと思って、これまでずっと使っていなかったけれど、いざ使ってみるとその楽チンさに気付かされた。

不安定な雪面を歩く際、バランスを崩した際のリカバリーに体幹の筋肉などを使っていただろうけれど、ストックがあることで無駄に踏ん張る必要がなくなる。また、これが大きなポイントだろうが、雪面に刺したストックを後方に押すこと前方に身体を押し出す推進力を得られる。斜面を登っていて、足を前に踏み出す際、上体も遅れないように体幹を使って前方に出しているはずなのだが、ストックがあることによってそれが容易になる。

電車に乗っていて、揺れた際に下半身の踏ん張りでバランスをとったりするが、吊革に捕まっていれば、それが楽になる。力を伝える箇所が地面と接している足元だけでなく、ストックを通して腕にもあることで、いわば四足歩行ができている感じだ。

長々と書いたけれど、普段ストックを使っている登山者には当たり前すぎる話だろう。

P4130006

(↑五竜岳を臨む)

 さて、そんな感じで小遠見山、中遠見山、大遠見山と過ぎて行く。武田菱の五竜岳が少しずつ近づいてくる。高齢のOK村さんがちょっと辛そうでペースが進まないため、メンバーで荷物を分けて背負う。

P4130011

(↑鹿島槍ヶ岳北壁を臨む)

P4130017

 我々2Pのほかにも登山者が何Pかいる。やがて、白岳の登りが近づいてくる。五竜山荘のある鞍部へ直登するトレースもあるが、先行するC班は白岳経由で山荘に下りるラインを取るようだ。鞍部を目指す雪面は雪崩の危険がないとは言えないからだろう。

P4130022

 先行するC班は2人組登山者と一緒にラッセルしているようだ。我々もいつまでも後塵を拝しているワケにはいかない。早く追いついてラッセルに加わらないと。途中でワカンを付けて、白岳への斜面を登って行き、C班に追いつく。先頭を行く人はひとしきりラッセルすると、列から離れ交代する。私も先頭でラッセルしたが、ワカンを履いた足を引き上げて踏み込むのは結構大変だ。右側は雪庇が張りだしているので、あまり近づくのは危険だ。

P4130027

P4130029

 そんな感じで皆で力を合わせて進んでいくのは良いものだ。白岳に着いたのは14時半頃。五竜山荘はすぐ下に見えているのだが、雪面が固いので、皆ここでアイゼンとピッケルを用意する。

山荘前のスペースにテントを張ることにする。この日、ここでテントを張ったのは我々2Pと一緒にラッセルした2人組の3P。スコップを2つ用意したC班は雪の斜面を切りだしてテント場を作っている。私のいるB班はスコップが1つだけなので、あまり大々的に斜面を切り崩すのは大変なので、なるべく平らなところに張ることにする。ただ、それだと西からの風がもろに当たってしまうので、やはり斜面を切り崩して風上側にブロックを積み上げることにした。陽が暮れるまで時間はたっぷりあったので、手間を惜しまず時間をかけてブロックをL字形に積み上げていった。それからテントを張る。用意した竹ペグやストックを使ってテントの綱を張る。P4130033p P4130036p

ようやくテントに入ると一息つける。ああ、疲れた。土嚢袋に溜めた雪を使って、まずは水を作る。ガスはHGSさんのプリムス・スパイダーとOK村さんのジェットボイル。これらを使って、お茶を沸かしたり、雪を融かした水をプラティパスに溜めていく。ひとしきり水ができたので、食事担当HGSさんによる夕食の支度が始まる。3月の八ヶ岳・天狗尾根ではM田さんによる鍋料理に感動したものだが、今回もM田さん鍋をアレンジしたというHGSさん鍋を堪能できた。持参したお酒を飲みながら、夕食を取る。

 頂上を目指す翌日は未明の3時起床、5時出発の予定なので、21時頃には寝袋に入る。夜中は多少風が吹いたようだ。

4/14()

 スマホのアラームをセットしておいたので、きっちり3時に起きる。シュラフをたたんで、朝食の支度をする。HGSさんが用意してくれた朝食のおじやをかき込み、テントの中で登山靴を履く。頂上往復に不要な荷物はテントに残して出る。念のためハーネスとカラビナ・スリング少々。私は補助ロープ30mも持っている。アイゼン・ピッケル・ヘルメットのスタイルで、C班に少し先んじて5時きっかりに出発。この日の予報は午前中から天気が崩れ出してきて夕方には強風になるとのことだったので、とにかくまずは早く頂上を往復しておく。

P4140044

 今のところ風は大したことないし晴れてもいて、気温も思ったより低くない。歩いているうちに東の空から太陽が顔を出した。

P4140047

P4140049

 2,658m峰を右から巻くように登って行く。SW幡さんを先頭に、時々ちょっと斜度のある雪面ではピッケルとアイゼンの前爪をしっかり効かせながら登る。HGSさんはこの斜度にちょっと慣れないようだ。

P4140050

P4140054p

(↑後続のMZ谷P)

そうやって620分頃に五竜岳山頂に着く。やった。五竜岳に登ったのは10数年ぶりだろうか。西のほうは曇りつつあったけれど、剱岳も見える。すばらしい眺めだ。記念写真を取ってから下山開始。

P4140057

(↑五竜岳山頂)

P4140059

(↑剱岳・立山方面)

P4140060

(↑鹿島槍ヶ岳)

P4140070 

少し下ると、登ってくるC班とすれ違う。登って来たトレースやアイゼン跡を辿って五竜山荘に帰着。

テントを撤収して荷物をまとめているとC班も帰って来た。テント場を発ったのは8時。前日の白岳の登りでは雪庇側に結構近づいていたので、下りではそのトレースを離れて、改めてトレースを作って下る。C班と抜きつ抜かれつという感じでどんどん歩いていくと、五竜岳はどんどん離れていく。高度を下げるうちに気温も上がっていくので、着ている服を脱いでいく。ストックの推進力を得てがんがん下って行く。11時半前にはスキー場のトップに着く。スキー場の中を通ってゴンドラ乗り場へ。

ゴンドラに乗って下に着いたのはお昼前。スキー場の建物にある温泉施設・竜神の湯がちょうどお昼から開いたので皆でお風呂に入る。はあ、さっぱりする。翌日、白馬でスキーをするというOK村さんと別れ、7人で山品(やましな)という手打ちそばのお店へ。鄙びた山里にあるこのそば屋はちょっと知られているらしく、そばはもちろん山菜皿やきのこ皿も美味しかった。

P4140085

P4140088

上信越道経由で帰るMZ谷車と別れ、安曇野IC(旧豊科IC)から高速にのる。例によって中央道の小仏トンネルを先頭に20㎞の渋滞に耐え、同乗した皆を駅や自宅に送って帰宅できたのは夜になってから。昼に下山できても、北アルプスはやっぱり遠い。

前回の八ヶ岳・天狗尾根ではシャリバテという体たらくだったけれど、今回はストックという秘密兵器?の力も得て、余裕を残して登ることができた。ラッセルの力はもっと必要だけれど、五竜岳山頂に向かうあれくらいの斜度なら、普段のフリークライミングのことを思えば比べ物にならないくらい簡単だった。

さて、また次も頑張ろう。

浸み出してきた二子山

2013.4.6(土)~7(日)
 土曜日。数日前の雨のためか、二段岩壁の「振り返るな」は上部が完全に濡れてしまったようだ。弓状の他のルートは概ね大丈夫そうだが、トライ中の「穴のムジナ」は終了点直下のホールドが濡れていた。
日曜日。夜中の低気圧通過による大雨のため、悪魔や任侠道のあたりを含め、ルートは軒並み水没。ペトからマイライフにかけては水没を免れていたが、ホールドは湿気湿気…。
好天が続けば表面的な濡れは回復するのだろうけれど、これまで良い状態が続いていた今期の二子もそろそろ終わりかも。私は別の予定が続くため、今季の二子山通いはこれでおしまい。また、来季に頑張ろう。

■4/6(土)
 東飯能駅でT橋さんと待ち合わせ、二子に向かう。道中、小鹿野町では様々な花が咲いている。この日は、低気圧通過で午後から雨が降るとの予報だったけれど、駐車場にはそれなりに車が停まっている。
 弓状に着いて壁を見上げると、二段岩壁の「振り返るな」などは核心となる上部が完全に濡れてしまっている。数日前に降った雨のためだ。弓状の他のルートは濡れていないようだけれど、トライ中の「穴のムジナ」は終了点直下の第三核心となる終了点直下のホールド2つが濡れて黒く見える。がーん。そこ以外は乾いているようなので、とりあえずトライはしてみよう。

○「穴のムジナ」5.12c (通算14~17便) ×
 この日は、4便出した。第一核心は、左のコルネを中継で使うことで左足キョンにし易くなり、確率が少しあがった。第二核心は、先週見つけた遠い右穴に右足を伸ばすムーブで解決したのだが、今日はそのあたりが濡れていて滑りそうでイヤだ。第三核心は、右手アンダーピンチのホールドとクロスで左手で取るホールドの2つが濡れてしまっている。タオルで拭いてみても、しばらくするとじわじわと水が浸み出してくるようだ。
 ということで、この日の4便は各核心部の復習に費やした。

 この日は岩場にいる間は天気がそれなりにもってくれた。あとからI澤さんもやってきて、痛めた背中の様子を見ながら易しめのルートを登っていた。
下山して、お風呂と買い出しを済ませ、下吉田キャンプ場へ。寝不足もあって、ビールを飲むととろとろと眠くなってきた。夜半、けっこう強い風雨だったようだ。

■4/7(日)
 キャンプ場を出た時は弱い雨が降っていたくらいだけど、夜中に降り続いた雨のため、岩場はすっかり濡れてしまったかもしれないとT橋さんと話しながらも出発。Image
(↑虹が現れた)

 一番に弓状に着くと、これでもかというくらい壁は濡れていた。二段から弓状の穴ムジにかけては完全に水没した感じ。全面びしょびしょ。でも、ペトからマイライフにかけては濡れているようには見えない。

Image2

(↑弓状の様子)

Image3

(↑任侠道のあたりを見上げる。濡れている)

Image4

(↑穴ムジのあたり。嗚呼…)

Image5

(↑ペト、火の鳥のあたりは一見乾いて見える)

Image6

(↑弓状の様子)


 あとからいつもの顔ぶれがやってくる。登れそうなルートがペト~マイライフ間に限られそうなので、混雑しそうだ。
 ほかでアップもできないので、「火の鳥」に触ってみる。びしょびしょではないが、特に大きなホールドなどはしっとりと湿気っている。テンションしながら大穴まで登ってみた。リピートだし、これほど湿気っていては登っていて楽しくないので、私はこれでおしまい。火の鳥にトライ中だったT橋さんも、登ってヌンチャクを回収した。

 このまま帰っては休日がもったいないので、T橋さんと入間のクライミングジム・ベースキャンプに行くことにした。ベーキャンのことは、別途書く(「クライミングジム通い(4月)」予定)。

寒の戻り、二子山へ

2013.3.30(土)~31(日)
 土日2日間とも冷たい雨に降られ、陽射しのない弓状で冬のような寒さに耐えながら登った。

■3/30(土)
 東飯能駅でT橋さんと待ち合わせ、二子に向かう。道中、時々ごく弱い雨が降ったりするものの概ね曇り空。しかし、二子山が近づいてくると、あたりは濃い霧に包まれ、駐車場に着くと弱い雨が降っていた。
 冬に戻ったような寒さにも関わらず、常連の面々は来ている。霧で「振り返るな」など二段岩壁にあるルートの上のほうは霞んでいる。先週の日曜日のガスって寒かったけれど、この日も最高気温はせいぜい3℃止まり。陽射しが無いので余計に寒く感じる。
 二段岩壁下部の無名ルートとワーカホリックでアップするも岩が冷たい。

○「穴のムジナ」5.12c (通算8~11便目) ×
 岩が冷たいので久しぶりに焼き石を用意して登る。レッドポイントには程遠いので、ペースを気にせずにこの日は4便出した。
 第一核心の高くて遠い左手ガストン取りは、下から続けると左足キョンのムーブがきつくてつながらないのだが、テンションした後なら何とかできなくもない。
 第二核心は、1便目ではやはり抜けられなかったのだが、チョンボ棒を使ってロープを架けて、2便目であれこれとムーブを探ってみた。ここでは右手ガバホールドから、左手カチのガストンを使って、上部のガバホールドを目指す際に、多くの人が両足をガニ股状にあげている。小柄な人ならこのムーブがそれほど苦しくないらしいのだが、私には非常に窮屈なムーブなため、解決の糸口さえ見つけられないでいた。
 右方にある丸い穴を右手で使ってみたけれど、これも苦しい。あれこれ試すうちに、この右方穴に右足をあげるというムーブを編み出した。つまり右手ガバ、左手カチガストンから、左足はロープライン上のフットホールドにキョン気味に乗せ、右足を一気に件の右方穴にあげるのだ。そうすると、右手で上方ガバ穴の下端にあるホールドに届く。左足をあげて、ガバ穴を左手で取る。このムーブは結構良さそうだ。
 右方穴に右足をあげるムーブを下で見ていたO野さん曰く、こんなムーブをやっている人は見たことないとのこと。小柄な人には足が届かないはずなので、窮屈なムーブができないならできないなりに、別のムーブを見つけられたことは良かった。こういうムーブの発見もクライミングの面白いところだ。
 2~3便目はこんな感じで第二核心の練習をしつつ、第三核心もやってトップアウトする。大三核心は、ホールドを持ち帰るところがポイントのようだが、力を要する第一がもっとも大変で第二、第三と少しずつ易しくなってくる感じだ。私のムーブだと、どの核心部でも左足キョンを要する。
 4便目はヨレて途中で下りたけれど、この日はこれまでまるでできなかった第二核心のムーブが解決したことで、俄然レッドポイントの欲がでてきた。そうすると、むしろ第一核心のほうができる確率が低いので、ここをもう少しなんとかしないと。

 この日、岩は相当冷たいだろうに、JINさんが「振り返るな」を見事RP。すばらしい。T橋さんは引き続き「火の鳥」にトライ。火の鳥も相当冷たそうだ。
 須崎旅館のお風呂に寄ると、ここに泊まるO野さんがいた。お風呂を出たあと、O野さん行きつけの飲み屋へ。先に来ていたO野さんとT橋さんと私の3人で、焼き鳥や餃子をつつく。O野さんと別れて、下吉田キャンプ場へ。先週登れた「振り返るな」の完登祝いにプレミアムモルツを飲む。

■3/31(日)
 下吉田は曇り空だったけれど、二子に近づくにつれて、前日と同様に霧に包まれ雨も降ってきた。この日、気温はせいぜい2℃。寒くて仕方がない。

 ところで駐車場に着く直前で、林道上に石がごろごろと落ちていた。昨日帰る際はこんな石は無かったから、昨夜のうちに落石したのだろう。車を下りて、T橋さんと石を道路脇にどける。人力で動かせる程度で良かった。

Photo
 アップで易しいルートを登っても身体がちっとも温まらない。

○「穴のムジナ」5.12c (通算12~13便目) ×
 第二核心のムーブが解決したことで、返って第一核心の不安定さが表面化してきた。もう少し楽に登れるムーブはないものか、ハングドッグであれこれ試してみる。と、左側にコルネがある。そういえば昨季トライした際にはこのコルネを使っていた。現在トライ中のK藤さんも使っているらしい。左手でこれを取ってからだと、左足キョンが少しやり易くなる。この左コルネを使うムーブでいこう。1便目はこんな感じでトップアウトする。
 焼き石を使っていても冷たいのでもうやりたくないのだが、2便目を出す。第二核心で足がスリップしてしまいフォール。

 まだお昼前だが、この日は夕方から所用のため、早く上がらなければならない。あまりにも寒いのでT橋さんももう上がっても構わないと言う。
 荷物をまとめ終えたところで、T沢さんが弓状にやって来た。T沢さんに会うのはスペインツアー以来だ。預かっていた70mロープをT沢さんに返すため、一緒に駐車場へ。花に詳しいT沢さんに、小鹿野町の道中に咲いている黄色い花の名前を聞くと、レンギョウだと教えてくれた。
 帰りの道端には、他にもサクラやスイセンなどいろいろな花が咲いている。岩場は冬のような寒さだったけれど、もう春なのだ。

« 2013年3月 | トップページ | 2013年5月 »

2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
無料ブログはココログ