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北ア 五竜岳 遠見尾根 残雪期登山

2013.4.12()夜~14()

 所属山岳会の人達と北アルプスは五竜岳の遠見尾根を登ってきた。1月に八ヶ岳・文三郎道~赤岳、3月に八ヶ岳・天狗尾根と登って、私としては今回で3回目となる会での雪山山行だ。

 今回の山行も、会に入会して1年未満くらいの人達に雪山登山を体験してもらうという企画の一つだ。今回も10数人と人数が多いので、北ア・爺ヶ岳・冷尾根に1パーティー、私も参加した五竜岳・遠見尾根に2P入る計画となった。

 先週まで二子山でフリークライミングに打ち込んでいた身としては、荷物を背負っての雪山登山でどれだけ頑張れるか試されるところだ。

 五竜岳そのものは、縦走登山をやっていた昔、夏に登っている。しかし、遠見尾根は歩いたことがないので、その点だけでも行ってみたいと思っていた。

 今回、遠見尾根に入る2Pのうち、私のいるB班は4名なのだが、出発数日前になってリーダー役が私に振られてきた。私は入会1年未満の一応新人会員だけれど、まるっきり登山経験に乏しいわけではないので、車を出す立場でもあることだし、リーダー役を引き受けた。たいしたことはやらなかったけれど。

4/12()

 遠見尾根に入る2P合わせて8人は、私とMZ谷さんの車2台で現地に向かう。金曜日夜にそれぞれ待ち合わせて、私は中央道経由で信州へ。久しぶりに北アルプスまでの長距離運転で、さすがに途中で疲れてきたし眠くなってきたので、運転を同乗のYN田さんに替わってもらう。

 深夜1時前にJR神城駅に到着。MZ谷車はすでに到着している。駅で仮眠するのだが、ほかの皆はしばらくおしゃべりをしている。眠くてしかたのない私はすぐに寝袋に包まった。

4/13()

○遠見尾根へ

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(↑JR神城駅)

 遠見尾根の下はスキー場があるので、スキー場のゴンドラとリフトを乗り継いで上まで上がることにしている。運行開始が8:15なので、朝は早くから起きて準備をする必要がない。コンビニに寄ったりとのんびり支度をしながらスキー場へ移動。ほとんど雪が残っていないようにも見えるが、リフトで上に上がればまだ滑れるのだろう、スキーヤーが乗り場の前に並んでいる。ゴンドラの料金は10㎏以上の荷物料金混みで往復2,000円。ゴンドラに乗って、さらにリフトにも乗って(380)、スキー場の一番上へ。

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(↑とおみスキー場)

 天気は快晴。パーティー編成としては、B班は私、OK村さん、SW幡さん、HGSさんの4人。C班はMZ谷さん、YN田さん、N島さん、F士さんの4人。

○ストック

 ところで今回初めてスキー以外でストックを使ってみた。スキーだってもう何年もやっていないけれど、先月のカモシカスポーツのセールで、ブラックダイヤモンドの折りたたみ式のストックを買ったので、使ってみることにした。もっと齢をとってからでもいいかなと思って、これまでずっと使っていなかったけれど、いざ使ってみるとその楽チンさに気付かされた。

不安定な雪面を歩く際、バランスを崩した際のリカバリーに体幹の筋肉などを使っていただろうけれど、ストックがあることで無駄に踏ん張る必要がなくなる。また、これが大きなポイントだろうが、雪面に刺したストックを後方に押すこと前方に身体を押し出す推進力を得られる。斜面を登っていて、足を前に踏み出す際、上体も遅れないように体幹を使って前方に出しているはずなのだが、ストックがあることによってそれが容易になる。

電車に乗っていて、揺れた際に下半身の踏ん張りでバランスをとったりするが、吊革に捕まっていれば、それが楽になる。力を伝える箇所が地面と接している足元だけでなく、ストックを通して腕にもあることで、いわば四足歩行ができている感じだ。

長々と書いたけれど、普段ストックを使っている登山者には当たり前すぎる話だろう。

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(↑五竜岳を臨む)

 さて、そんな感じで小遠見山、中遠見山、大遠見山と過ぎて行く。武田菱の五竜岳が少しずつ近づいてくる。高齢のOK村さんがちょっと辛そうでペースが進まないため、メンバーで荷物を分けて背負う。

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(↑鹿島槍ヶ岳北壁を臨む)

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 我々2Pのほかにも登山者が何Pかいる。やがて、白岳の登りが近づいてくる。五竜山荘のある鞍部へ直登するトレースもあるが、先行するC班は白岳経由で山荘に下りるラインを取るようだ。鞍部を目指す雪面は雪崩の危険がないとは言えないからだろう。

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 先行するC班は2人組登山者と一緒にラッセルしているようだ。我々もいつまでも後塵を拝しているワケにはいかない。早く追いついてラッセルに加わらないと。途中でワカンを付けて、白岳への斜面を登って行き、C班に追いつく。先頭を行く人はひとしきりラッセルすると、列から離れ交代する。私も先頭でラッセルしたが、ワカンを履いた足を引き上げて踏み込むのは結構大変だ。右側は雪庇が張りだしているので、あまり近づくのは危険だ。

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 そんな感じで皆で力を合わせて進んでいくのは良いものだ。白岳に着いたのは14時半頃。五竜山荘はすぐ下に見えているのだが、雪面が固いので、皆ここでアイゼンとピッケルを用意する。

山荘前のスペースにテントを張ることにする。この日、ここでテントを張ったのは我々2Pと一緒にラッセルした2人組の3P。スコップを2つ用意したC班は雪の斜面を切りだしてテント場を作っている。私のいるB班はスコップが1つだけなので、あまり大々的に斜面を切り崩すのは大変なので、なるべく平らなところに張ることにする。ただ、それだと西からの風がもろに当たってしまうので、やはり斜面を切り崩して風上側にブロックを積み上げることにした。陽が暮れるまで時間はたっぷりあったので、手間を惜しまず時間をかけてブロックをL字形に積み上げていった。それからテントを張る。用意した竹ペグやストックを使ってテントの綱を張る。P4130033p P4130036p

ようやくテントに入ると一息つける。ああ、疲れた。土嚢袋に溜めた雪を使って、まずは水を作る。ガスはHGSさんのプリムス・スパイダーとOK村さんのジェットボイル。これらを使って、お茶を沸かしたり、雪を融かした水をプラティパスに溜めていく。ひとしきり水ができたので、食事担当HGSさんによる夕食の支度が始まる。3月の八ヶ岳・天狗尾根ではM田さんによる鍋料理に感動したものだが、今回もM田さん鍋をアレンジしたというHGSさん鍋を堪能できた。持参したお酒を飲みながら、夕食を取る。

 頂上を目指す翌日は未明の3時起床、5時出発の予定なので、21時頃には寝袋に入る。夜中は多少風が吹いたようだ。

4/14()

 スマホのアラームをセットしておいたので、きっちり3時に起きる。シュラフをたたんで、朝食の支度をする。HGSさんが用意してくれた朝食のおじやをかき込み、テントの中で登山靴を履く。頂上往復に不要な荷物はテントに残して出る。念のためハーネスとカラビナ・スリング少々。私は補助ロープ30mも持っている。アイゼン・ピッケル・ヘルメットのスタイルで、C班に少し先んじて5時きっかりに出発。この日の予報は午前中から天気が崩れ出してきて夕方には強風になるとのことだったので、とにかくまずは早く頂上を往復しておく。

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 今のところ風は大したことないし晴れてもいて、気温も思ったより低くない。歩いているうちに東の空から太陽が顔を出した。

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 2,658m峰を右から巻くように登って行く。SW幡さんを先頭に、時々ちょっと斜度のある雪面ではピッケルとアイゼンの前爪をしっかり効かせながら登る。HGSさんはこの斜度にちょっと慣れないようだ。

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(↑後続のMZ谷P)

そうやって620分頃に五竜岳山頂に着く。やった。五竜岳に登ったのは10数年ぶりだろうか。西のほうは曇りつつあったけれど、剱岳も見える。すばらしい眺めだ。記念写真を取ってから下山開始。

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(↑五竜岳山頂)

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(↑剱岳・立山方面)

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(↑鹿島槍ヶ岳)

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少し下ると、登ってくるC班とすれ違う。登って来たトレースやアイゼン跡を辿って五竜山荘に帰着。

テントを撤収して荷物をまとめているとC班も帰って来た。テント場を発ったのは8時。前日の白岳の登りでは雪庇側に結構近づいていたので、下りではそのトレースを離れて、改めてトレースを作って下る。C班と抜きつ抜かれつという感じでどんどん歩いていくと、五竜岳はどんどん離れていく。高度を下げるうちに気温も上がっていくので、着ている服を脱いでいく。ストックの推進力を得てがんがん下って行く。11時半前にはスキー場のトップに着く。スキー場の中を通ってゴンドラ乗り場へ。

ゴンドラに乗って下に着いたのはお昼前。スキー場の建物にある温泉施設・竜神の湯がちょうどお昼から開いたので皆でお風呂に入る。はあ、さっぱりする。翌日、白馬でスキーをするというOK村さんと別れ、7人で山品(やましな)という手打ちそばのお店へ。鄙びた山里にあるこのそば屋はちょっと知られているらしく、そばはもちろん山菜皿やきのこ皿も美味しかった。

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上信越道経由で帰るMZ谷車と別れ、安曇野IC(旧豊科IC)から高速にのる。例によって中央道の小仏トンネルを先頭に20㎞の渋滞に耐え、同乗した皆を駅や自宅に送って帰宅できたのは夜になってから。昼に下山できても、北アルプスはやっぱり遠い。

前回の八ヶ岳・天狗尾根ではシャリバテという体たらくだったけれど、今回はストックという秘密兵器?の力も得て、余裕を残して登ることができた。ラッセルの力はもっと必要だけれど、五竜岳山頂に向かうあれくらいの斜度なら、普段のフリークライミングのことを思えば比べ物にならないくらい簡単だった。

さて、また次も頑張ろう。

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