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2013年6月

クライミングジム通い(6月)

■ベースキャンプ

2013.6.4()

 皆が来るまで、一人でずっとボルダリングをしていたので、N野さん達が来た頃にはすっかり手がヨレてしまった。その後、Y内さんやYT川さん、N藤さんがやって来て、21時を過ぎてK寅さんもやって来た。

 皆であれこれとルートを登りながら、Y内さんとは山行の計画の相談なんかもできて良かった。

○ゴルジュハンマー

2013.6.7()

 ロックテリクスのゴルジュハンマーというのを買った。ハーケンを打つくらいの普通のハンマーは持っていたけれど、沢登りなどで泥壁に突き刺したりできるよう、もっとしっかりしたものがほしかったのだ。長さは38㎝。

 シモンのフォックスロックは42㎝でちょっと長過ぎる。ミゾーのミニバイルは値段が高い。ということで、この製品に落ち着いた。早く沢で使ってみたいものだ。

Photo

■ベースキャンプ

2013.6.11()

 ここのところ、ジムはベースキャンプに行くことが多い。登れるグレードは上がらないけれど、こうしてルートを登っておけば良いトレーニングになる。

先週からK寅さんも来るようになって、ベースキャンプで登る面々が増えてきたのは良いことだ。

でも、たまには一人でボルダリングジムにも行きたいかな。

B-PUMP荻窪

2013.6.13()

 梅雨らしい天気が続き、昨日も今日も雨。

オギパンに行くのは3ヵ月ぶりだ。久しぶりに行くと、ホールド替えしてあって、新しい課題を楽しめる。白色3級課題をいくつも登った。

最後にキャンパスボードを使って懸垂をやって終了。

■ベースキャンプ

2013.6.15()

 せっかくの週末なのに雨っぽい予報だったので、昼からK寅さんとベースキャンプへ。雨だと思っていたのに、外を見ると晴れているようだ。あらら。夕方までひとしきり登った。

なんだかなあ、と思いを巡らす日々がこのところ続いているけれど、登るときだけはシンプルでいられる。

■ベースキャンプ

2013.6.16()

 前の日よりももっと雨っぽい予報なので、今日もK寅さんとジムで登ることにした。今日はすごく混んでいる。

 混んでいたけれど、二子の面々が大勢来ていたし、YKRさんにも1年ぶりくらいに会った。

5.12aのルートが登れたりして、2日連続にしては登れたほうかも。

■ベースキャンプ

2013.6.19()

 いつもの面々のほか、最近ジムに来始めたK寅さんに加え、I田さんもやって来た。

I田さんは、先日甲府の兜岩で一緒に登ったけれど、ジムのほうがずっと登れていた。岩場に慣れればこれから伸びていきそう。

 日曜日に続き、5.12aのルートがもう一つ登れた。

 最後にクラックもやってみた。1度目はまるで慣れなかったけれど、2度目は少しコツをつかめた感じ。クラックのムーブは奥が深そう。

B-PUMP荻窪

2013.6.25()

 2階のR壁がホールド替えしたばかりらしく、何人かがトライしていたおかげか、ほかの壁は空いていた。

 アキパンに比べたら元々空いているけれど。

 R壁もその隣りのかぶった壁でも、白色3級を中心に登った。あっさり登れたものもあれば、何度もトライしてようやく登れたものもある。

 水色2級にもトライしたけれど、これはキビしい。

 この日、どっかぶり壁を登っていて、背中からマットの上にどすんと落ちた際に、首筋を痛めてしまった。受け身を取ったつもりだけれど、重量のある頭部が後方にがくんと仰け反った際に首を痛めたようだ。

○カイロプラクティック

2013.6.26()

 前日のジムで首筋を痛めたようだ。翌日になっても首の後ろに鈍痛がある。

 やはりジムで首を痛めたことがあり、昨年のクリスマスに職場近くにあるカイロプラクティックに初めて行ったことがある。ズレた首の頸椎を矯正してもらったほか、肩甲骨や骨盤も治してもらった。

 年が明けた今年1月にも再び首を痛めてしまい、スペインツアー出発当日にやはりカイロに行って首を治してもらった。首を痛めたままスペインに行っていたら、クライミングどころではなかったろう。

 ということで、今回で3回目のカイロプラクティック。

先生はちょっととぼけた感じのおじさんなのだが、腕は確かだ。

クリスマスの時も書いたが、最初しばらくは全身をマッサージされる。その後、骨盤を斜め目に捻るようにゴキキと矯正する。さらに可動する台にうつ伏せになって、さらに腰部を矯正。

座った姿勢で、手を頭の後ろで組み、先生に羽交い絞めにされる形で頸椎を前後方向に矯正。最後に頭部を左右に捻って矯正する。腰も首も瞬間的にぐっと捻られた際に、コキコキと音がするのが聞こえるのだ。

今回もそんな感じで、首を治してもらった。施術を終えると、あら不思議それまで首を動かすのもイヤだったのに、普通に横を向いたりできる。先生、ありがとうございます。

首の骨を矯正する技術は、同じカイロでも差があるらしい。先生は、仰向けになった私の頭部をしばらく間上方に引っぱるように持ち続けてから、頭部を左右に捻って首の骨をコキコキと矯正する。

事前に頭部を上に引いておくことで、後頭骨と首の間を広げておいて、それから頸椎を矯正するらしい。

カイロによっては、この事前の引っぱりをやらないところもあるそうで、そうすると矯正の際の痛みが強いうえに、矯正したはずが元に戻ってしまいやすいらしい。

そんなワケで、首を痛めるのがクセになりつつあるのが心配なのだが、もしまた痛めてしまったら、この先生のお世話になろう。

B-PUMP荻窪

2013.6.27()

 前日、カイロプラクティックで首を治してもらったので、中一日で再びオギパンへ。

 一昨日は白色3級ばかりをトライしたので、今日は水色2級にトライ。

 数日前にホールド替えしたばかりの2R壁の左カンテにある水色2級矢印マークが一撃できてしまった。

カイロ効果で強くなったのか?いや、これはちょっとグレーディングが甘いなぁ。

あとは、奥のどっかぶりBigWest壁をメインにトライ。ここの2級も何度かトライして登れた。やった。

さらに、同じ壁の別の2級にもしつこくトライ。ゴールのリップに飛びついて手の先が触れるくらいまで何度か迫ったのだが、これは惜しくも完登ならず。でも、ヨレていない時にトライすれば登れそうだ。

最後に、キャンパスボードを少しやり、隣りの横棒で懸垂を何度もやって腕をヨレヨレにさせてから帰った。

「マウンテン・プロショップ岳」5.12b RP 小川山 & 湯川でクラック

2013.6.22(土)~23(日)
 梅雨の最中、I澤さんと小川山へ。
 土曜日は、サイコロ岩で登っていると昼頃から雨が降り出してきたために撤退。午後のひと時を湯川のクラックで遊んでから、再び廻り目平でキャンプ。
 日曜日は、兄岩で登ったのだが、15時過ぎに強い雨が降り出してきて、早めに切り上げた。

■6/22(土)
 早朝、I澤さんを自宅まで迎えに行き、内山峠経由で廻り目平へ。途中、ナナーズ小海店に隣接する「高原のパン屋さん」で昼間食べるパンを買う。

 廻り目平を訪れるのは昨夏以来10か月ぶりだろうか。
 昨年、小川山には数回来たけれど、これと言ったルートに狙いを定めてトライしていない。
 二子山や甲府幕岩のように特定のルートを選んで小川山に通うことをしておらず、今回も廻り目平に到着しても、行くエリアが決まっていないという有り様。

○小川山・サイコロ岩
 I澤さんもこれと言ったルートを決めているわけではないので、相談した結果、I澤さん提案のサイコロ岩に行くことにした。
 私は行ったことがないのだが、廻り目平からもちょこんと乗っかっているように見える岩で、兄岩の奥へと辿れば着けるらしい。

テントとタープを張ってから岩場に向かう。
 西股沢を渡渉しないとならないのだが、昨夜まで降っていたらしい雨のせいか水量が多い様子。靴を脱いで裸足になるのだが、ズボンをたくし上げただけでは濡らしてしまいそうなので、ズボンも脱いで下着姿で渡渉する。雪解け水ほどではないけれど冷たい。
 まずは誰もいない兄岩の「もみじ」5.10aを登ってから、サイコロ岩へ。雲の隙間からところどころ青空が覗けるとはいえ、今日の天気予報は午後から雨。いつ降り出すか分からない。
 サイコロ岩は小さい。岩の外周にいくつか5.11台のルートがあるのだが、ボルト数は数本だけだ。

 その中の「ノー・アクセス」5.11aを登ってみることにした。
 いつ雨が降り出すか分からないので、確実に登れそうなグレードを選んだワケ。1段上がったところの中盤が一応の核心部。何とか粘ってそこを突破し、上部の岩の基部を左にトラバースし、左隣りの「シークレット」5.11cと共用する凹角をよじ登ると終了点がある。オンサイト。ふう。
 過去にノー・アクセスを登っているI澤さんはシークレットにトライするが、出だしがエラく悪くて断念。
 そうするうちにポツポツと雨が降り出してきた。だんだんと雨足が強くなってきたので、荷物をまとめて撤退することにした。「サイコロ・ルーフ」5.11bも登ってみたかったけれど、雨では仕方ない。
 雨具を着込みザックカバーを被せて下山。再び下着姿になって渡渉し、車に戻る。

○湯川
 車に戻ったのは、まだ午後1時を過ぎた頃だったろうか。ビールを飲みながら雨宿りして過ごすには時間が長い。そこで、湯川に行こうと提案した。カムも持ってきているし。
 普段は専らフェイスのボルトルートしか登らないので、クラックは本当に易しいルートをごく稀に登るくらいしかやったことがない。
 そのくせ、カムは1セット以上持っていて、ナッツも持っていたりする。
 加えて最近、中古のカムを大量に譲ってもらったこともあり、サイズによっては3つも同じカムを所有することになった。5番くらいの大きなカムもあるし、ボールナッツやヘキセントリックまで増えてしまった。これでは宝の持ち腐れと言われそう。

 そういうわけで、張ったテントを残したまま湯川に向かって出発。湯川に向かう道路の路面は、濡れているところもあれば乾いているところもある。
 国道から灯明の湯への脇道に入り、林道を進んで湯川の岩場へ。駐車スペースには数台の車が停まっている。とりあえず雨は降っていない。
 クラックの岩場である湯川にはほんの数回訪れたことがある。過去2回のうち、前々回2009年10月に訪れた際は「バンパイア」5.10cをRPし、前回2010年5月には「コークスクリュー」5.9をフラッシュしたりした。

○コークスクリュー5.9NP、サイコキネシス5.10cNP
 さて、短いアプローチを登ると、コークスクリューと「サイコキネシス」5.10cが目の前に現れる。何人かクライマーがいる。
 まずはコークスクリューを登ってみることにする。ひさびさに手にテーピングテープを巻いて、カムをじゃらじゃらとぶら下げて登り出す。岩は乾いていると言えば乾いているけれど、やはり湿った感じ。
 コークスクリューは、ハンドサイズと言うにはクラックの幅が広い。それが右左右と少し斜めに走っている。1~2番よりも3番がいくつもほしい。
 手持ちのカムが足りなくなってきたので、たまらずテンション。ロープを下ろして4番やヘキセントリックを上げてもらう。
 クラックの中にヘキセントリックを押し込んで、必死になってようやくトップアウト。前回RPしたはずなのに、こうも苦労するとは。続いて、I澤さんもトップロープで登る。I澤さんも普段はクラックをやることはないので、大変そうだ。

 そのトップロープを使って、私は隣りのサイコキネシスを登ってみる。このルートは全体の3分の2ほどはオフセットのフィンガークラックだ。出だしはフィンガージャムのコツをつかむため、あれこれ指をねじ込んでみる。
 トップロープという安心感があるおかげだけれど、何とかフィンガージャムを上に上にと決めながらじりじりと登っていく。足はフットジャムする必要はなく、外に出してフェイスのフットホールドを拾えるので、履き慣れたソリューションのおかげで困ることはない。
 慣れないサムカムも極まった感触があると、身体を引き上げられる。上部は、フィストよりも幅が少しありそうなクラックで、これはこれで大変だけど、フェイスのホールドを使ってしまうとずっと易しくなる。
 こうしてサイコキネシスをTRで2回登ったけれど、フィンガージャムをしながらエイリアンをセットしていくのは相当に大変そうだ。またいつか湯川に来る機会があれば、その時はサイコキネシスをリードしてみないと。

 所属山岳会のMY田さんも日帰りで湯川に来ていた。K下さんと一緒だったらしい。
 コークスクリューもTRでもう一度登っておく。雨が降り出してきて夕刻も近づいてきたので、引き上げることにした。川上村に戻り、ヘルシーの湯で汗を流す。
 ふじもとで夕食としたのだが、これまでここに来た時は焼肉定食(1,300円)を注文していたけれど、この日は節約してビビンバ(650円)を注文。先月、韓国に行ったこともあり、ちょっと食べたくなったのだ。焼肉定食と迷っていたI澤さんも同じものを注文。
 値段の割には、ご飯や盛られた具の量はそこそこあるし、スープも付いているので、それほど空腹ではなかった私としては十分満足できた。

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 ナナーズで翌日の食料やビールを買い込んで、21時頃に廻り目平に帰着。とりあえず今は雨があがっている。タープの下にはI澤さんのテーブルと椅子があるけれど、肌寒いのでテントに入ってビールを飲む。

■6/23(日)
 起き出してテントの外を見ると、雲と晴れ間が半々くらいの空模様。昨日よりは天気が良さそう。前日同様、行き先をあれこれ相談して、結局、兄岩に行くことにした。駐車場で会った小山のSS木さんによると、午後から再び雨が降り出すとのことで、テントを撤収してから岩場に向かう。
 前日と同じく下着姿で渡渉して兄岩へ。

○兄岩
 I澤さんが「もみじ」5.10aでアップしたあと、私は「金太郎」5.9を登る。凹角のクラックなのだが、ジャムしながらではなく、フェイスのホールドで登れてしまう。いちおうオンサイト。
 この間に、ガイドが引き連れた一団がやって来て、兄岩上部は混雑。

○マガジン5.10aNP
 私は、若かりし頃にO野さんが開拓したという「マガジン」5.10aをやってみることにした。雨後でルート中盤がビショビショに濡れているのが見て取れる。そもそもトライすること自体無謀なのだが、どうしてもカムを使ってみたかった私は、小さめのサイズのカムに加えナッツも用意して登り始める。
 出だし早々にテンション。カムに体重を預けるのはやはりちょっと怖い。クラックの中はビショビショだ。少し登ると、フェイスまで濡れているので、用意した雑巾で拭くけれど、あまり意味がない。
 およそまともなクラック登りはできず、緑エイリアンやらナッツやらをセットしてそれを掴んで登るというA0しまくり。緑エイリアンがぴったりの幅のクラックなので、代わりにナッツをセットし直して、緑エイリアンを回収して再び使うということを繰り返した。終盤はガバガバのフェイスになるので、ようやく一安心してトップアウト。
 当然、この便だけでトライはおしまい。トライと言えるような登り方ではなかったけれど。I澤さん、ビレイありがとうございました。

 混雑しているので、場所を変えることにした。I澤さんは「森の緑にかこまれて」5.11bを初めてトライするというので、森の緑や「ムーンサルト51号」5.11aをすでに登っている私は、「マウンテン・プロショップ岳」5.12bをトライすることにした。

○「マウンテン・プロショップ岳」5.12b 2RP
 ボルト数3ピンだけの短いこのルート。日本100岩場には(限定)とあるのだが、どこがどう限定なのか具体的には書いていない。フェイスに散らばるホールドにはチョーク跡があるので、使ってよいホールドの目星はつく。おそらく右側のクラックは持たないのかもしれない。
 スタートから数手つないで、2P付近のガバを取るまでが核心のようだ。その上も限定があるのかどうか分からないが易しい。
 右クラック近くのホールドから上部ガバへの一手が遠い。1便目では何となくムーブを繋げつつトップアウト。
 2便目では、チョークの付いた右ホールドの少し上にあるホールドを右手で取って、バランスを取るため、右足はクラック付近のフットホールドに乗せる。そうして伸び上がると、指先のかかりが良いガバに届いてしまった。そのままRP。うーむ、あまりにもあっさり登れてしまったので釈然としない。限定箇所が分からないというのもあるけれど、このルートをまたトライするのも面倒なので、完登できたことにする。

 小川山では3年前に、「働け!ロッククライマー」5.12bを通算4日かけてRPして、自身初の5.12bとしてグレード更新が叶ったその日に、近くにある「シナプス」5.12bがやはり2便ほどであっさり登れてしまったことがある。
 このシナプスもラインが判然としないのだが、これと同様と考えれば、まあ良しとしよう。

○「最高フレーク」5.9NP FL
 プロショップが登れたので、3人組がトライしていた最高フレークを登ることにした。登っていた人が、使用したカムは何番というのが聞こえていたので、その情報をすっかりパクらせてもらった。
 出だしで3番をセットし、その先で2番。0.75番も中間で使って、後半は1番、2番という感じ。いちおうクラックといえばクラックなのだが、登り方はほとんどフェイス登りだ。

 I澤さんは森の緑に苦戦している。2ピン目付近の左トラバースの際のホールドが細かいし、左方のフレークが遠いためだ。既登のこのルートを私も登ってみることにした。トラバース部分ってそんなに悪かったかなぁと思いつつ取り付くと、確かに悪い。私は頭上の薄い水平カチを取って、何とか左フレークに手が伸ばせたけれど、普通なら届かない距離だ。テンションまじりでトップアウト。ふう。

 最後に、森の緑の右隣りにある5.10d(100岩場にルート名記載無し)をオンサイトして、私は終了。
 I澤さんが森の緑に4便目のトライをしていると、だんだんと怪しくなってきていた空から雨が降り出してきた。15時過ぎ。SS木さんの言っていたとおりだ。撤退。
 雨具を着込んで荷物をまとめる。夏らしい夕立のような大雨だ。渡渉して、駐車場に戻る。皆、続々と返る支度をしている。ナナーズでレタスやトマトを買い込み、内山峠経由でI澤さん家へ。I澤さんと別れたあと、再び高速道に乗り帰宅。
 機会を作って、もう少しクラックをやってみるかな。おしまい。

谷川岳・一ノ倉沢烏帽子沢奥壁 「凹状岩壁」

2013.6.9()

 前日、榛名山ライオン岩でクライミングを楽しんだY内さんと私は、今日は谷川岳の岩壁を登る計画だ。目標のルートは凹状岩壁。

 私は初めて谷川の岩壁を登った6年前の今頃の季節に、南稜、中央稜、それから中央カンテを登ったことがある。あとは、3年前に南稜フランケを2ピッチ目まで登ったところで下降したことがあるだけで、谷川岳の岩壁は数えるほどしか登ったことがない。

 今回のパートナーであるY内さんも昨年、南陵と中央稜を登ったという。

 ということで、変形チムニーも候補だったけれど、まだ登ったことのない凹状岩壁に目標を定めたわけだ。

 今頃は4時くらいから白々と夜が明けてくるので、その頃にはすでにテールリッジを登っているようにするため、まだ夜のうちに起き出して出発することにした。

 ベースプラザで起床したのは午前2時。すぐに支度を整えて、用意していた折り畳み自転車にまたがり、一ノ倉沢出合に向かう。

 谷川岳指導センター前のゲートはマイカー規制のため閉まっていて、日中、乗り合いタクシーが運行されているらしい。こんな夜中ではゲートが閉まっているので、出合までの数㎞を普通は歩かなければならない。

 そこで考えたのが、自転車を使うという作戦だ。私は少し前にアマゾンで折りたたみ自転車を買っていたのだが、今回の山行の数日前にY内さんにこの話を提案したところ、Y内さんも急きょアマゾンで注文。2台の折りたたみ自転車を車に積んできたわけだ。

 真っ暗なのでライトは必須。指導センター前後は道の勾配が急で、変速機付きでも漕ぐのは大変だ。それもやがて緩くなるので、マチガ沢を過ぎ一ノ倉沢出合の駐車場まで歩くよりはずっと到着することができた。

 駐車場にはテントが2張りほどあった。まだ寝ているのだろう。自転車を支柱にワイヤー錠で留めて、3時頃に一ノ倉沢へと歩き出す。

 出合近くまで雪渓が残っており、その上を少し歩いて行く。右岸側に夏道があるので、夏道に移り歩いて行くと、再び雪渓に出る。真っ暗の中、ぼんやりと見える一ノ倉の岩壁に向けて雪渓を歩いて行く。行きの上はでこぼこなので、アイゼンはまったく必要ない。テールリッジの取付に到着。岩の上を歩いて行くと、だんだんと空が白み始めて来た。Y内さんは歩くペースがあがらないようだ。はるか後方に灯りが見える。他のパーティーも出発してこちらに向かって来ているのだ。

 4時半頃に中央稜の取付に到着。ここでアプローチシューズからクライミングシューズに履き替え、ギアもすべて身に付ける。アプローチシューズ袋に包んでここに置いておき、凹状岩壁の取付に移動する。

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(↑テールリッジを見下ろす) 

 南稜テラスへ向かう烏帽子沢スラブ上部のトラバース道状に凹状岩壁と中央カンテ、変形チムニーなどの各ルートの取付があるのだが、目指す凹状岩壁の取付がどこなのか良く分からない。ルート図と実物を照らし合わせても何だかよく分からない。

 これかな?と思って、Y内さんのリードで取り付いてみたルートは、南稜へと登って来た後続パーティーの人が、これは違うと教えてくれた。正面ルンゼというルートらしい。さらに別のパーティーがやって来て、準備をしているところが中央カンテおよび凹状岩壁の取付らしい。

 Y内さんは、残置カラビナがあったので、それを頼りにロワーダウン。始めからいきなり大間違いをしてしまった。

 中央カンテを登ると言う先行パーティーが行くのを少し待って、我々も登り始める。中央カンテと凹状岩壁は2ピッチ目まで供用なのだ。

 4P目の凹状岩壁部分がこのルートの核心らしいので、そこを私が行くことにして、奇数ピッチをY内さん、偶数ピッチを私がリードすることにした。

各ピッチの長さやグレードは「チャレンジ!アルパインクライミング南アルプス・八ヶ岳・谷川岳編」(廣川健太郎著/東京新聞出版局)に寄る。

○谷川岳・一ノ倉沢烏帽子沢奥壁「凹状岩壁」

 1P(40 ):リードのY内さんが先行パーティーを追うように登り始める。タイムロスもあり、登り始めたのは6時少し前。

 取付からバンド状を右にトラバースして回り込んでから上に登って行く。ピッチを切るところにはペツルのボルトが打ってあった。ピカピカのペツルは安心感が違う。

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(↑1P目をリードするY内さん)

2P(50 ):私がリード。先行パーティーを追うように登って行くと、幅広ルンゼ状の中の右上のほうに登ってしまった。そこにあった支点は錆びたハーケンだ。ここでピッチを切るには支点がアテにならない。

 先行はそこから一旦クライムダウンして、中央カンテルートと分かれる左方の支点でピッチを切り直している。遠目にもペツルのボルトが打ってあるのが分かる。

私も少し下りてからその支点まで登り、ここでピッチを切る。この中央カンテと分かれるポイントまで左に来ないで、直登するラインもあるみたいだけれど、3P目のことを考えれば、いったんここまで来たほうが無難だ。

3P(40 +)Y内さんリード。頭上に4P目の凹状部分が見える。そこに向かって斜面を登って行く。

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(↑3P目をリードするY内さん)

4P(25 -):私リード。ここまでもそうだけれど、岩はボロボロで脆く、浮石だらけだ。不用意に石をつかむと剥がれてしまうので、手で叩いてみて慎重にホールドを選ぶ必要がある。ホールドとして持ちたくなるような突き出た石を浮いていることが多いので、大きく安定していそうな岩の中にホールドを探していくように注意する。

 このピッチはこれまでよりも斜度がある。凹角部分の左側あたりにラインを取る。脆いところはあるけれど、慎重にホールドを選んでいけば登れる。

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(↑4P目フォローのY内さん)

5P(35 )Y内さんリード。右上に見える小カンテを越え、さらに右上に見るスカイライン上のハングの低くなった部分から陽の当たるリッジに抜けていく。

 これまでずっと日陰だったけれど、ここから陽が当って急に暑く感じる。ルート図にはピナクルが描かれてあるが、どれだか分からない。

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(↑5P目をリードするY内さん)

6P(40 +):私リード。普通に登って行けるはずだったが、ムーブ的にはこのピッチが最も大変だった。Y内さんが凹状岩壁ルートは崩壊したところがあると言っていたけれど、あとで振り返ってみるとこのピッチがそうだったらしい。

 ビレイ点から見上げた頭上に、白い大フレーク状の岩が見える。ルート図にも垂直のフレークとコメントされているので、ここを登って行くのだろう。少し登ってから、この左向き大フレークに取り付く。しかし、残置ピンがまったくない。たくさん登られている谷川岳のルートなのだから、いきなりピンが無くなって、ムーブもデシマルグレードが付きそうなところを登るのはちょっと違うかなと思ったけれど、フレークさえ越えられれば行けそうに見えた。

 あとで聞いたのだが、私が誤って落としてしまった石がY内さんの手に当たって、少し痛めてしまったようだ。出血したり骨が折れたりするほどの大事に至らず済んで良かったけれど、しばらく左手の親指が痺れていたみたいだ。

 さて、件のフレークに取り付くも、フリーで登るのは怖い。固そうには見えるが、持ったホールドがボロリと取れたら真っ逆さまに落ちるからだ。

 そこで、フレークにカムをきめて、A0で登ることにした。カムにテンションをかけつつ、その上に新たなカムをきえる。そんな人工登攀で数メートルのフレークを登り、左に抜けていく。

 このフレーク部分がやたらと白くて真新しく見えたのは、やはりここが崩壊したところのようだ。なのでⅣ+というグレードは見直しが必要だと思う。カムがいくつかあれば人工でも登れるので、これから登る人は参考に。

 後続パーティーはフレークのところではなく、右に回り込んだところから登って来た。ここだとⅢ級くらいだそうだ。

 結果的にはⅢ級ラインに逃げずに、人工ではあるが、おそらくオリジナルであるラインを登れたのは良かった。

 7P(30 ):私リード。Y内さんが指が痺れて少し力が入らないとのことで、この先も私がリードすることにした。なんでもないピッチ。ブッシュ帯の中の灌木でピッチを切る。後続パーティーに追い付かれて、ほとんど並行する感じで登る。

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(↑7P目フォローのY内さん)

 8P(50 +):最終ピッチ。私リード。ブッシュを出て、頭上に見える巨大フレークというかチムニー状のところを登る。ここは岩が比較的しっかりしているので、ぐいぐいと登れた。チムニーと言っても、身体をすっぽり入れて登るわけではない。チムニーを越えた後は、なんでもないところを登り、尾根上に出る。ここで凹状岩壁ルートの登攀終了。1110分頃。5時間以上かかったことになる。登攀タイムとしては遅い。もっとさくさく登らないと。

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(↑白毛門を望む)

○中央稜を下降

 フォローのY内さんが登って来て、ロープを解く。後続パーティーに写真を撮ってもらい、すぐに下降開始だ。

 ルート終了点から下りていくトレースがある。中央稜方面に続いているはずだ。岩塔を過ぎ、途中に支点がある箇所を通過すると、懸垂下降するポイントに出た。ここで懸垂下降の準備をしていた人に聞くと、ここは北陵への下降点だという。戻って、先ほどの支点箇所から下降することにした。

 懸垂下降のセットは、以前タイのプラナンであったイタリア人に教わった方法にした。要はマッシャーでバックアップするのだが、確保器との位置関係など、言葉は分からなくとも、ジェスチャーで的確に教えてくれて、とても勉強になったことを今でもはっきりと覚えている。

 懸垂下降では全て私が先行した。ルンゼ状の岩場を下りていくと、ブッシュに入って行く。あとで考えると、すでにこの下降ポイントからして間違っていたようだ。中央稜から小尾根を一つ挟んだ隣りを下りてしまったらしい。

 途中の立木でピッチを切って、下に向かって右手にあるはずの中央稜を目指して、斜めに下りていくことにした。2回目の懸垂で、中央稜らしき岩場に取り付くことができた。着くと、ちょうど先ほどの後続パーティーが中央稜沿いに下りてきたところで、全然違うところから下りてきた我々を見て、ちょっと呆れていたかも。

 なにはともあれ、中央稜に戻れた。後続パーティーのアドバイスによると、この下のチムニー状を通過するまでは、ロープが引っかかり易いので、ロープ2本を結んで長く降りるのではなく、ロープ1本で小まめにピッチを切ったほうが良いとのこと。

 すぐ下に見えるチムニー部分まで、さらにチムニー通過と、言われたとおり短く切って懸垂を繰り返す。あとは、1本だったり、2本つなげたりしながら、合計8回の懸垂下降で中央稜取付に帰着することができた。

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(↑中央稜を懸垂下降するY内さん)

 この懸垂下降で思わず時間がかかってしまった。アプローチシューズをデポした取付に戻ったのは16時を過ぎていたと思う。中央稜を先に下りた人達はさっさとテールリッジを下りて行ったようだ。混雑していた南陵からはまだ降りてくる人たちの姿が見える。

 アプローチシューズに履き替え、テールリッジをどんどん下って行く。雪渓では軽アイゼンを付けたけれど、無くても問題ないだろう。

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 出合に帰着できたのは17時半頃だったろうか。デポした折りたたみ自転車に乗り、林道を戻る。この林道走行がとても快適だった。緩い下り斜面なので、ほとんど漕ぐ必要もなくどんどん下っていける。神経を使う登攀を終えた身体で、この林道を歩いて戻るのはちょっと大変なので、この自転車作戦は正解だった。P6090050

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 ベースプラザの立体駐車場に自転車でそのまま入り、車の脇で停まる。自転車で颯爽と帰ってくるのはなかなか良いものだ。こうして無事に谷川岳の登攀を終えることができた。

 帰り道、水上の国道沿いにある亜詩麻(あしま)というレストランに寄った。Y内さんの話では、焼きカレーがおススメとのこと。私はソーセージ焼きカレーの大盛り(1,200)を食べる。具のソーセージはもちろん、半熟卵もトロリと美味しかった。

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 寝不足で疲れてもいたので、高速では途中Y内さんに運転を替わってもらった。Y内さん家前で解散。時間はかかってしまったけれど、登りたかった凹状岩壁を無事登攀できて良かった。普段はもっぱらフリークライミングばかりだけれど、そのクライミングでつけた力を活かして、たまにこういう本チャンのルートを登るのも悪くない。本当は、岩がこんなにボロくないところを登りたいけれど。Y内さん、ありがとうございました。おしまい。

榛名山ライオン岩

2013.6.8()

 この週末、二日間を谷川岳の岩壁で登る予定だったのだが、谷川岳方面の土曜日の天気予報が雨だったため、土曜日は榛名山でクライミングして、日曜日に谷川岳を登ることにした。

 土曜日朝、谷川岳を一緒に登るY内さんを自宅まで私の車で迎えに行き、関越道経由で榛名山へ。

 榛名山の岩場については、人気エリアの黒岩はこれまで何度も訪れたことがあるけれど、ライオン岩には行ったことがなかったので、この機会に行ってみることにした。

 黒岩への入口となる道路脇の駐車スペースに着いたのは9時頃。ライオン岩に直接至るアプローチもあるらしいけれど、初めてだと車道からの入口が分かりづらいとのことで、距離は長くなるけれど黒岩経由で行くことにした。

 黒岩南面の斜面を登って行くと、看板がある。そこから分かりづらい踏み跡をトラバースするように歩いていくと、ライオン岩に到着する。グラン・ライオンとプチ・ライオンという2つの岩塔が顕著だ。

 雨後のため、岩が全体的に湿っている。この日の天気は曇りがちだったけれど、陽が射す時もあって、岩もだんだんと乾いてきてくれた。

 日本100岩場に載っているトポ図と照合して、ルートを同定する。まずはアップとして「イージー・アクション」5.10aの下部のみを登る。Y内さんもトップロープで登ってみる。

 続いて私は、イージーの右隣りにある「丑王(うしおう)5.11dをやってみることにした。丑王はカチホールドを交えた前半のパートが「獅子王」5.12aと共用していて、上部で左に分かれるルートだ。獅子王をトライしても良かったのだけれど、今日一日で確実に完登してから谷川岳に転進したかったので、グレードの易しい丑王のほうを選んだ。

○「丑王」5.11d 4RP

 イージーと同じところからスタートするが、丑王はすぐに右上を目指す。出だしのフレークを伝うところが最初の核心部。ヌン掛けの1便目はここですぐにテンション。

 フレークを抜けられると、左手でポケットホールドを伝いつつ、頭上のホールドを左手で取りに行く。上向きフレーク状ガバをキャッチできると、3ピン目にクリップ。これで核心部はお終い。後半はランナウト気味の段々を右に左に迂回しつつ登って行く。ランナウトするので、持ちやすいホールドをキチンを見つけていけば何でもないところだが、ちょっと怖い。終了点にクリップすると、終了点を越えてグラン・ライオンの天辺に立つことができる。良い眺め。

 23便目でも核心部で苦戦したけれど、4便目でようやくレッドポイント。ふう。

 私が丑王に1便目を出している11時頃にI澤さんもやってきた。この日は当初谷川岳に行く予定だったけれど、冒頭のように変更して榛名山に行くことにしたので、前日にI澤さんに声をかけておいたのだ。

 I澤さんは明日はT橋さんとともに、トライ中のホロンを登るべく十石峠に行くことになっているので、この日はイージーに登る程度で済ませていた。

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(↑イージー・アクションを登るY内さん)

 I澤さんは16時頃と早めにあがるとのことなので、我々もそれに合わせて撤収することにした。これから谷川岳に移動して、明日は暗いうちに行動を開始するので、早めに寝ないといけないので。

 I澤さんと別れたY内さんと私は、再び関越道に乗って水上へ。途中夕食を済ませ、立ち寄り温泉で汗を流し、谷川岳ロープウェイの山麓駅ベースプラザの立体駐車場へ。21時半頃には仮眠就寝。つづく

6/1pm 甲府・兜岩、6/2 十石峠

■2013.6.1(土) 甲府・兜岩
 東沢鶏冠谷の沢登りでは、メンバーの負傷により途中で引き返すことになった。S幡さんと負傷したN島さんをJR塩山駅に送って当初の山行は解散となった。近くの救急指定の病院を探して行こうとも話したけれど、N島さんは自力で歩けるから東京に帰ってから病院に行くのこと。地元の知っている病院に行くのだろう。

 新入会員のM藤さんとI田さんは、翌日奥多摩の岩場でのクライミングの企画に参加するため、今夜のうちにM藤さんの車で奥多摩に移動することになっていて、クライミング装備も用意している。
 私は彼らとは別に秩父方面に行くのだが、それまで午後の時間が空いている。天気は良いし、せっかく山梨県まで来たのだから、どこかでクライミングしようとM藤さんとI田さんを誘った。
 下山しながら考えていた行き先は兜岩。以前、山火事騒ぎが起きて登はん自粛となっていた岩場だが、今は少しずつ登られていると聞いていたので行ってみることにした。私は2度ほど行ったことがある。
 クライミング初心者のI田さんはもちろん初めてだが、M藤さんは2年ほど前にインストラクターのクライミング講習とかで行ったことがあるらしい。

 私のエクストレイルとM藤さんのフォード・エクスプローラー2台で向かう。確か、山の斜面にあるゴルフ場の脇を通って行けば、兜山への登山口に着くはずだ。以前来た時の記憶を頼りに進むと、記憶どおりの登山口の狭い駐車場に着いた。
 急登の登山道を数十分ほど登ると、2つあるクライミングエリアのうち大手門エリアに着く。山道を登ってきて汗だくだ。3人組が登っていた。
 ルート図を持っていないので、登ったことのあるはずのルートを適当に選んで登ることにした。正確なグレードは覚えていないが、あとで3人組の一人にルート図を見せてもらって確認できた。

 まずは、私が「はじめの一歩」5.10aを登ってトップロープを架けて、M藤さんとI田さんが登る。ボルダリングをやっているというM藤さんはテンションを交えながらも登って行く。クライミングを始めたばかりのI田さんはちょっと苦しそう。

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(↑はじめの一歩を登るI田さん)

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(↑続いてM藤さん)

 続いて、隣りにある「祝退職」5.11bを登る。垂壁から上部はわずかに薄かぶりのカチ気味のルートで、私は既登だが、今回も何とかテンションせずに登れた。これもトップロープにして2人がトライする。M藤さんは前回来た時にこのルートをトライしたそうだ。
 M藤さんは2回トライして、中盤のちょっと悪い箇所のムーブは解決した様子。終了点直下が解決できなかったものの、いつかレッドポイントしたいルートと認識した様子。
 5.11とあって、I田さんはさすがに歯が立たなかった。祝退職側に逃げ込みながら途中まで登る。

 私は「フラッシィ」5.11bを登ったどうかうろ覚えだったので、出だしがちょっと悪いこのルートを登っておいたのだが、帰宅後に調べたら既登ルートだった。2人は登らず。

 最後に斜面を少し登ったところにある「チキンちゃん」5.11aを登る。I田さんがリードしてみたいと言う。下部は階段状の何でもない斜面なので問題ないだろう。上部はハングを越えるのだが、I田さんには難しいだろう。登れなくても、目の前のヌンチャクにぶら下がるだけなのでこれも問題ない。
 I田さんが途中で下りてきたので、私が登ってトップロープを張る。ハング下は石を接着剤で固めてあってガバホールドだらけだ。このロープを使ってM藤さんがテンションしてしまうもトップアウト。I田さんはやはりキビしそう。

 そんな感じで各人4便登って終了。空いた時間で訪れたとはいえ、それなりに登れて良かった。2人にも良い機会となったはずだ。荷物をまとめて岩場を発ったのは18時半。これから奥多摩に向かうM藤さん達とは駐車場で解散し、私は再び西沢渓谷方面に向かい、雁坂トンネルを抜けて秩父に向かう。

 雁坂トンネルを抜けて三峰を経て、いったん秩父の街に出る。ここで夕食を済ませてから、下吉田キャンプ場に着いたのは21時40分頃。ああ、疲れた。着くと、I澤さん達もちょうど今し方到着したらしく車から荷物を下ろしているところだった。
 I澤さんとT橋さんは、このところ十石峠の「ホロン」5.12aにトライしている。今日も十石峠で登って来て、聞くと明日もそこに行くとのことで、明日は私も加わって3人で十石峠で登るのだ。
 ビールを飲むと、寝不足と疲労からトロトロと眠くなってきた。沢登りとクライミングの2本立て、それから車の運転と、結構疲れた。

■2013.6.2(日) 十石峠
 前日は、寝不足のまま起き出して、途中で引き返したとはいえ沢登りをして、アプローチの距離もそこそこある兜岩で登り、それから延々と下吉田まで運転してきたので、さすがに疲れている。ここから十石峠までは約50㎞ある。
 先週も行った十石峠は、この日も我々だけの貸し切りだった。昨日もI澤さん達だけだったらしい。わざわざここまで登りに来る人は少ないのかな。
 
○「捨猫」5.12b (通算4~5便目) ×
 かえる岩の「レインボーダンス」5.10dでアップしてから、ひらめ岩の「捨猫」5.12bにヌンチャク掛けのために1便目を出す。捨猫は先週3便出したのだが、レッドポイントできなかった。
 チョンボ棒も使ってヌンチャクをかけながらムーブを確認した際は、核心のカチホールドは心配していたよりも保持することができた。
 ホロン5.12aにトライするI澤さん、T橋さんのトライに続いて、捨猫に2便目を出すも、核心部の数手目でまたもや力尽きてしまった。カチの保持力をもっと付けないと、ムーブを解決しただけでは越えられなさそう。
 3便目を出してもRPはキビしそうなので、諦めてヌンチャクを回収して下りる。

○「ぱこぱこ」5.11d (1~2便目) ×
 午後の時間は、ひらめ岩のぱこぱこを登ることにした。前半はスラブ斜面を登って行くのだが、小さな手がかりを頼りにじわじわと登るところなどは小川山にいるようだ。スラブのグレードにしてみたら5.10cくらいなのだろうけれど、スラブに慣れていないと怖い。
 スラブを登ってようやく立った壁に取り付ける。ここで次なる核心。左向きばかりのサイドホールドを伝って直上を試みるがとても上がれそうにない。ここでテンション。このグレードでここを登らせるのか?と思いながら、あれこれ試した結果、いったん左のフレークガバに移ってから再び右に戻れば抜けられることが分かった。グレードを考えれば、これが正解だろう。
 ガバフレークなどたどってさらに登って行くと、終了点手前で最後の核心が現れる。ここも左手寄りにある左手サイドホールドを取り、右手もカチのサイドに寄せる。そうして右上に見える向きの悪いホールドに右手を伸ばすのだが、これが遠いしホールドも悪い。しかし、このホールドを取らない限り、このパートの突破は私には無理だ。1便目はチョンボしてトップアウト。
 ロープを残して、2便目は珍しくトップロープで登ってみることにした。普段散々ハングドッグしているので、短いトップロープのようなものだが、最初から最後までロープにぶらさがって登るというのはシングルピッチではほとんどやったことがない。ロープに引かれているという気楽さから、ぐいぐいと登って行くも、最後の核心は再びテンション。元気ならできそうなムーブは分かったので、また来ることがあればトライしよう。

 I澤さんもT橋さんもここのところ十石峠に通ってホロンをトライしているけれど、残念ながらこの日もRPできず。
 18時頃に岩場を発ち、小鹿野町に戻ったのは19時半頃。十石峠は二子よりはやっぱり遠い。スーパーやおよしで野菜を買い込んでから、T橋さんを東飯能駅に送る。

笛吹川 東沢鶏冠谷右俣 沢登り(敗退)

2013.6.1()

 所属山岳会のメンバーで沢登りに行ってきた。私にとって今季初の沢登り。先月入会した新入会員2人に、私を含む入会数年目の会員3人の計5人。山行のリーダーは計画を呼びかけた私。

 結果としては、遡行中にメンバーの一人が転倒して足を負傷してしまったため、遡行を中止することになってしまった。

○メンバー

 もっぱらフリークライミングばかりしている私は、現在の山岳会に1年が経つとはいえ、会の人達と一緒に山に行く機会はそれほど多くない。

 5月に7名の人が入会してきたので、彼らに沢登りの計画を持ちかけたところ、4人から参加の手が挙がった。

 沢登りの経験がない人を4人も私一人で連れて行けるのかという話が会の中で出た結果、申し訳ないことに2人には他の山行計画に移ってもらい、残り2人を伴って行くことになった。

 メンバーは、リーダーの私に、サポート役としてN島さんとS幡さん、新入会員のM藤さんとI田さんの計5人。

○行き先

 行き先は、山梨県は笛吹川水系の東沢鶏冠谷(とさかだに)右俣にした。参照したガイドブックは「東京起点沢登りルート120(山と渓谷社)

 東沢には、沢登りを始めた7年前に釜ノ沢に来たことがある。そのつぎに訪れたのは、今年2月の乙女の滝でのアイスクライミングだ。

○装備

ロープは30mと50mの2本を用意。

 事前に確認したこととしては、ロープを出す滝の登攀は基本的に私がリード。新入会員の2人はフィックスロープに登高器で確保しながら登り、最後にサポート役がランナーを回収しながら登ること、などなど。

○前夜発

 数日前に梅雨入りし、週間天気予報も芳しくなかったが、金曜日になって雨マークが無くなり、土曜日当日は晴れてくれた。

 金曜日夜に、私の車と神奈川のM藤さんの車2台でそれぞれ現地に向かう。

 深夜、道の駅みとみに着くと他にも登山者らしき人の姿が見られる。テントを張り、少しお酒を飲んでから寝ることにしたが、N島さんは寒さに慣れるためとかでテントの外で寝るのだという。寒さに弱い私は、スリーシーズン用の寝袋でも寒かった。冬用のを持って来ればよかった。

○出発

 土曜日は5時に起床。寒さで熟睡できず。西沢渓谷入口となる無料駐車場に移動して、沢登りの支度を整える。西沢渓谷への遊歩道をしばらく歩き、吊り橋を渡ると東沢への踏み跡へ。東沢の河原に降り立ったところで、私を含むフェルトソールの沢靴の人は履き替える。河原を少し歩くと、鶏冠谷出合と描かれたプレートがある。

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(↑東沢の河原)

○魚止ノ滝10

 鶏冠谷入って少し歩くと、結果的に今回の核心部となる10m魚止ノ滝が現れる。ガイドブックで巻くよう勧めているが、よく観察してみると何とか登れそうだ。水流の右側を登るのだが、下部が段々状で一見して易しい。しかし、ガイドブックにあるとおり最後はスラブ状で手がかりが無さそうだ。右の側壁に中に支点が取れるかもしれない。

 私の少ない沢登りの経験から言うと、その滝が登れそうかどうかを観察する際に、離れたところだけ眺めるだけでは急傾斜に見えてしまい、つい巻きたくなってしまう。滝下まで近づいて見上げてみると、以外と傾斜が緩かったり、ホールドが見えて、登れそうなラインが分かることがよくある。

 昨年では、西丹沢の中川川悪沢に行った際に、ガイドブックではさっさと巻くように記述してあるF2を私はフリーで登ることができた。水流の右壁端から取り付き、中段で水流を跨ぎ、再び右側に抜けていく。中段のトラバースが悪いので、無理にフリーにこだわらず、支点からスリングを伸ばしてそれを手掛かりにしたほうが無難だろうけれど、それはともかく、この時も下から観察して登れそうな目星が付いたものだ。

 さて、30mロープを結び、N島さんにビレイしてもらって私がリードする。水流の右側から取り付く。前半は段々状で易しいのだが、中段のバンドから上がスラブ状で、ホールドになりそうなものもない。するとスラブ内の右寄りにリングボルトが連打されているのが見える。リングボルトにランナーを取り、右即壁との凹角も使って登る。ランナーに取ったスリングに左足を乗せてアブミとしA1で身体を上げる。側壁内にも残置ハーケンがあるのだが、手持ちのビナとスリングが足りなくなり、カムのビナをヌンチャク代わりに掛ける。傾斜が緩くなってきて、側壁を伝って滝上に抜ける。ほっ。大石にスリングを掛けロープを固定する。滝上の右岸側から、フォローが登って来る姿を写真に収める。最後にN島さんがランナーを回収しながら登ってくる。ずっと滝下にいてもらい、お疲れさま。

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(↑魚止ノ滝を登るM藤さん)

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○逆さくの字滝

 途中、二俣がある。飯盛沢の出合のようだ。こういうポイントでは地図読みに詳しいS幡さんが立ち止って、地図と現在地を照合するように教えてくれる。沢登りに慣れないI田さんには勉強になった様子。

 しばらく何でもないところを歩いていき、ナメの小滝をいくつか過ぎると、312mナメ滝が現れる。傾斜は緩そうだが、1段目出だしから手掛かりが無くて登れず。諦めて左岸から巻く。

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(↑3段12m滝)

 3段を越えるとすぐに樋状の傾斜の緩い滝がある。逆さくの字滝のようだ。新入会員とはいえボルダらーのM藤さん達は難なく登るが、念のためI田さんは、私が肩がらみで確保して登ってもらった。

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(↑逆さくの字滝)

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(↑中央の赤いジャケットが私)

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N島さんの負傷

 再びしばらく何でもないところを歩いていく。920分頃。先頭を歩いていたN島さんが座り込んでいる。聞くと、転倒した際に足をケガしたという。N島さんが履いていたタイツをめくりあげると、右ヒザの少し上に数㎝ほどの傷口があり結構深そうだ。出血も多い。転んだ際に運悪く尖った岩角かどこかにぶつかってしまったらしい。

 まずは応急手当てが必要だ。私が持っていた滅菌ガーゼを傷口に当てて、テーピングテープでぐるぐると留める。血がすぐに滲んでくる。落ち着くまで少し休んで様子を聞いてみると、もちろん傷口は痛むが自力で何とか歩けそうだとのこと。

 遡行の行程としてはまだ半分も登っていない。このまま遡行を続けて左岸の登山道に抜けるには距離がまだまだあるので、ここで遡行を中止して、登って来た沢を下降することに決めた。リーダーは私だから、こういうことははっきり決めないと。自力で歩けそうだったので、ザックを含めN島さんの荷物は全て分散して皆で持つことにした。懸垂下降で使う確保器と多少とスリングを除いて、ギアも全て手分けして持つ。日帰りだから荷物はもともと少ないのだ。

○下降

 中止したポイントの標高は1,430mくらいだったろうか。940分頃、下降開始。N島さんは右足を引き摺り気味に歩いていく。

 先ほど登った逆さくの字滝では、残置支点で50mロープを出して皆で懸垂下降。残置支点の位置が落ち口に近いのでそこまで少し下りるのがちょっと危ない。まずは私がロープに確保されながら数メートル下りて、支点にセルフビレイを取る。続く人は、支点から伸ばした長いスリングにセルフを取った状態で、私がハーネスを掴んで支えた。

312mナメ滝は右岸側の樹木を支点に、魚止ノ滝でもやはり右岸側の樹木を支点に懸垂下降した。

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(↑3段12m滝を懸垂下降)

 遡行を中止したのは残念だが、特に新入会員の人達には滝での懸垂下降はよい経験になっただろう。

 河原に降り立ち、登山道を戻って駐車場に帰着したのは12時半頃。

 メンバーの負傷のため最後まで遡行できなかったのは残念だが、無事下山できたのは良かった。ケガをしたN島さんは東京に帰ってから病院に行くという。後で聞いたところでは、4針ほど縫って、抗生物質を処方してもらったという。

日帰りのN島さんとS幡さんを塩山駅に送ったのが13時半頃だったか。まだ午後の時間があるので、M藤さんとI田さんを近くの岩場に行こうと誘った。行き先は兜岩。つづく

クライミングジム通い(5月)

○キャラバン・大峰アクア

2013.5.7()

 沢登り用の靴を買った。モンベルのサワートレッカーを持っているが、これはフェルトソール。今日買ったのは、キャラバンの大峰アクアで、アクアステルスというラバーソールのもの。

 苔で滑った岩には弱いけれど、ステルスだけあって乾いた岩など登攀に力を発揮するそうだ。

■ベースキャンプ

2013.5.9()

 GW後半の鳳来での疲れがなかなか抜けない感じのままベースキャンプへ。やっぱり身体が重い。というか腕に力が入らないような。5.11台ばかり登っていた。

 SNさん、Y内さん、YT川さんと、あれこれ雪山や沢の話ができたのは良かった。最近は、ベースキャンプに行く目的が、壁を登ることよりも山の話をするためになっているような。

B-PUMP秋葉原

2013.5.22()

 韓国ツアーの疲れというか、最後の晩のオンドル部屋の床暖房のせいで帰国日は頭が痛くなってしまい、それが数日間尾を引いていた。ようやくヘンな疲労感も治まってきたのでアキパンへ。

 二子で「振り返るな」をトライしていた3月頃までのような力はずいぶんと落ちてしまったと、ジムで登っていて改めて実感。

 それでも夏の間は沢登りに行ったりと、岩場でのフリークライミングの機会が減りそうだから、ジム通いだけでも続けないと。

■ベースキャンプ

2013.5.28()

 昨日は職場で健康診断があったのだが、昨年に比べて体脂肪率がずいぶんと増えてしまっていた。計測の誤差なのかもしれないけれど、ちょっと太ってしまったのかなあ。

体重もちょっと増えてしまったから、少しはダイエットしないといけないかな。

筋トレして筋肉が付いて一時的に体重が増えても、その後筋トレを怠ると付いた筋肉がそのまま脂肪になるのかもしれない。

 というわけでもないけれど、今日はベースキャンプ。皆が来るまでひとしきりボルダリングをやって、ルート壁をやる頃にはちょっとヨレ気味。それでも、ルート壁を精力的に登った。

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