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笛吹川 東沢鶏冠谷右俣 沢登り(敗退)

2013.6.1()

 所属山岳会のメンバーで沢登りに行ってきた。私にとって今季初の沢登り。先月入会した新入会員2人に、私を含む入会数年目の会員3人の計5人。山行のリーダーは計画を呼びかけた私。

 結果としては、遡行中にメンバーの一人が転倒して足を負傷してしまったため、遡行を中止することになってしまった。

○メンバー

 もっぱらフリークライミングばかりしている私は、現在の山岳会に1年が経つとはいえ、会の人達と一緒に山に行く機会はそれほど多くない。

 5月に7名の人が入会してきたので、彼らに沢登りの計画を持ちかけたところ、4人から参加の手が挙がった。

 沢登りの経験がない人を4人も私一人で連れて行けるのかという話が会の中で出た結果、申し訳ないことに2人には他の山行計画に移ってもらい、残り2人を伴って行くことになった。

 メンバーは、リーダーの私に、サポート役としてN島さんとS幡さん、新入会員のM藤さんとI田さんの計5人。

○行き先

 行き先は、山梨県は笛吹川水系の東沢鶏冠谷(とさかだに)右俣にした。参照したガイドブックは「東京起点沢登りルート120(山と渓谷社)

 東沢には、沢登りを始めた7年前に釜ノ沢に来たことがある。そのつぎに訪れたのは、今年2月の乙女の滝でのアイスクライミングだ。

○装備

ロープは30mと50mの2本を用意。

 事前に確認したこととしては、ロープを出す滝の登攀は基本的に私がリード。新入会員の2人はフィックスロープに登高器で確保しながら登り、最後にサポート役がランナーを回収しながら登ること、などなど。

○前夜発

 数日前に梅雨入りし、週間天気予報も芳しくなかったが、金曜日になって雨マークが無くなり、土曜日当日は晴れてくれた。

 金曜日夜に、私の車と神奈川のM藤さんの車2台でそれぞれ現地に向かう。

 深夜、道の駅みとみに着くと他にも登山者らしき人の姿が見られる。テントを張り、少しお酒を飲んでから寝ることにしたが、N島さんは寒さに慣れるためとかでテントの外で寝るのだという。寒さに弱い私は、スリーシーズン用の寝袋でも寒かった。冬用のを持って来ればよかった。

○出発

 土曜日は5時に起床。寒さで熟睡できず。西沢渓谷入口となる無料駐車場に移動して、沢登りの支度を整える。西沢渓谷への遊歩道をしばらく歩き、吊り橋を渡ると東沢への踏み跡へ。東沢の河原に降り立ったところで、私を含むフェルトソールの沢靴の人は履き替える。河原を少し歩くと、鶏冠谷出合と描かれたプレートがある。

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(↑東沢の河原)

○魚止ノ滝10

 鶏冠谷入って少し歩くと、結果的に今回の核心部となる10m魚止ノ滝が現れる。ガイドブックで巻くよう勧めているが、よく観察してみると何とか登れそうだ。水流の右側を登るのだが、下部が段々状で一見して易しい。しかし、ガイドブックにあるとおり最後はスラブ状で手がかりが無さそうだ。右の側壁に中に支点が取れるかもしれない。

 私の少ない沢登りの経験から言うと、その滝が登れそうかどうかを観察する際に、離れたところだけ眺めるだけでは急傾斜に見えてしまい、つい巻きたくなってしまう。滝下まで近づいて見上げてみると、以外と傾斜が緩かったり、ホールドが見えて、登れそうなラインが分かることがよくある。

 昨年では、西丹沢の中川川悪沢に行った際に、ガイドブックではさっさと巻くように記述してあるF2を私はフリーで登ることができた。水流の右壁端から取り付き、中段で水流を跨ぎ、再び右側に抜けていく。中段のトラバースが悪いので、無理にフリーにこだわらず、支点からスリングを伸ばしてそれを手掛かりにしたほうが無難だろうけれど、それはともかく、この時も下から観察して登れそうな目星が付いたものだ。

 さて、30mロープを結び、N島さんにビレイしてもらって私がリードする。水流の右側から取り付く。前半は段々状で易しいのだが、中段のバンドから上がスラブ状で、ホールドになりそうなものもない。するとスラブ内の右寄りにリングボルトが連打されているのが見える。リングボルトにランナーを取り、右即壁との凹角も使って登る。ランナーに取ったスリングに左足を乗せてアブミとしA1で身体を上げる。側壁内にも残置ハーケンがあるのだが、手持ちのビナとスリングが足りなくなり、カムのビナをヌンチャク代わりに掛ける。傾斜が緩くなってきて、側壁を伝って滝上に抜ける。ほっ。大石にスリングを掛けロープを固定する。滝上の右岸側から、フォローが登って来る姿を写真に収める。最後にN島さんがランナーを回収しながら登ってくる。ずっと滝下にいてもらい、お疲れさま。

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(↑魚止ノ滝を登るM藤さん)

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○逆さくの字滝

 途中、二俣がある。飯盛沢の出合のようだ。こういうポイントでは地図読みに詳しいS幡さんが立ち止って、地図と現在地を照合するように教えてくれる。沢登りに慣れないI田さんには勉強になった様子。

 しばらく何でもないところを歩いていき、ナメの小滝をいくつか過ぎると、312mナメ滝が現れる。傾斜は緩そうだが、1段目出だしから手掛かりが無くて登れず。諦めて左岸から巻く。

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(↑3段12m滝)

 3段を越えるとすぐに樋状の傾斜の緩い滝がある。逆さくの字滝のようだ。新入会員とはいえボルダらーのM藤さん達は難なく登るが、念のためI田さんは、私が肩がらみで確保して登ってもらった。

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(↑逆さくの字滝)

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(↑中央の赤いジャケットが私)

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N島さんの負傷

 再びしばらく何でもないところを歩いていく。920分頃。先頭を歩いていたN島さんが座り込んでいる。聞くと、転倒した際に足をケガしたという。N島さんが履いていたタイツをめくりあげると、右ヒザの少し上に数㎝ほどの傷口があり結構深そうだ。出血も多い。転んだ際に運悪く尖った岩角かどこかにぶつかってしまったらしい。

 まずは応急手当てが必要だ。私が持っていた滅菌ガーゼを傷口に当てて、テーピングテープでぐるぐると留める。血がすぐに滲んでくる。落ち着くまで少し休んで様子を聞いてみると、もちろん傷口は痛むが自力で何とか歩けそうだとのこと。

 遡行の行程としてはまだ半分も登っていない。このまま遡行を続けて左岸の登山道に抜けるには距離がまだまだあるので、ここで遡行を中止して、登って来た沢を下降することに決めた。リーダーは私だから、こういうことははっきり決めないと。自力で歩けそうだったので、ザックを含めN島さんの荷物は全て分散して皆で持つことにした。懸垂下降で使う確保器と多少とスリングを除いて、ギアも全て手分けして持つ。日帰りだから荷物はもともと少ないのだ。

○下降

 中止したポイントの標高は1,430mくらいだったろうか。940分頃、下降開始。N島さんは右足を引き摺り気味に歩いていく。

 先ほど登った逆さくの字滝では、残置支点で50mロープを出して皆で懸垂下降。残置支点の位置が落ち口に近いのでそこまで少し下りるのがちょっと危ない。まずは私がロープに確保されながら数メートル下りて、支点にセルフビレイを取る。続く人は、支点から伸ばした長いスリングにセルフを取った状態で、私がハーネスを掴んで支えた。

312mナメ滝は右岸側の樹木を支点に、魚止ノ滝でもやはり右岸側の樹木を支点に懸垂下降した。

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(↑3段12m滝を懸垂下降)

 遡行を中止したのは残念だが、特に新入会員の人達には滝での懸垂下降はよい経験になっただろう。

 河原に降り立ち、登山道を戻って駐車場に帰着したのは12時半頃。

 メンバーの負傷のため最後まで遡行できなかったのは残念だが、無事下山できたのは良かった。ケガをしたN島さんは東京に帰ってから病院に行くという。後で聞いたところでは、4針ほど縫って、抗生物質を処方してもらったという。

日帰りのN島さんとS幡さんを塩山駅に送ったのが13時半頃だったか。まだ午後の時間があるので、M藤さんとI田さんを近くの岩場に行こうと誘った。行き先は兜岩。つづく

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