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中央アルプス 太田切川 中御所川・西横川遡行~東横川下降、中御所谷遡行(敗退)

2013.7.27(土)~28(日)
 中央アルプスの沢に行ってきた。
 中央アルプスは、山歩きをしていた学生時代に、木曽駒から空木岳への縦走で一度訪れたことがあるだけだ。
 土曜日は、千畳敷の東側にある中御所谷の支流である西横川を遡行し、隣りの東横川を下降して、出合付近でビバーク。
 翌日曜日は、中御所谷本谷を日暮の滝から遡行するも、時間がかかってしまい途中で登山道に逃げる結果となった。この中御所谷は、改めて遡行記録を調べると、滝が連続するなかなかの沢のようだ。日本百名谷には入っていないけれど、山岳雑誌「岳人」に新・日本百名谷として選ばれているようだ。
別にコレクション目的に登っているわけではないけれど、完全遡行を逃してしまったので、機会があればまた行ってみたいものだ。

■7/26(金)夜 現地へ
 今回のメンバーは、M中さん、H本さん、K田さん、M野さん、私の5人。
結果的に、メンバーの力量も含め5人では多すぎて、日曜日の中御所谷では時間がかかり過ぎて無理があった。
 金曜日夜、中央道の石川PAで待ち合わせ、私の車1台で駒ヶ根を目指す。
 入渓点に近いしらび平は、駒ヶ岳ロープウェイの山麓駅だが、しらび平へはマイカー規制のため、手前の有料駐車場に停めて、朝まで仮眠する。

■7/27(土) 西横川遡行~東横川下降
 マイカー規制区間のバスの運行は早朝5時過ぎから始まっているらしい。起き出して支度をしていると、バスがつぎつぎと通り過ぎていく。6時過ぎのバスに乗り込み、30分ほどでしらび平へ。登山客、観光客がロープウェイに乗るために並んでいるのを尻目に、我々は車道を戻り、中御所川に架かる橋のたもとから下りて入渓。

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○西横川遡行
 少し歩くと、中州状の場所に平坦なビバーク適地を見つけた。西横川と東横川の出合はこの少し上流だ。今日は西横川を遡行し、東横川を下降して戻ってくる計画なので、遡行中不要な装備はここにデポしていく。テン場の周りにはホタルブクロがたくさん咲いていた。

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(↑ビバーク地)

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(↑ホタルブクロ)

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 少し歩くと出合だ。東横川を覗くと、滝が架かっているのが見える。15m滝のようだ。西横川を進んで行くと、雪渓が現れた。最初の雪渓は左岸側から上を歩く。つぎの雪渓はブリッジが崩れていて、その間を抜け、ちょっと急な小滝があるので、私がリードしてロープを張る。

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 崩れた雪渓の先に30m大滝が現れた。ここはロープを出すほどの傾斜ではないので、M野さんを除いて皆ロープ無しで登る。

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 大滝を越えると2:3の二俣があるので右に行く。周りにはいろいろな花が咲いている。ニッコウキスゲは分かるが、鮮やかな黄色い花はシナノキンバイだとM野さんが教えてくれた。ほかにコバイケイソウなども。

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(↑2:3二俣)

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(↑ニッコウキスゲ)

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(↑シナノキンバイ)

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(↑コバイケイソウ)
 遡行図と照らして、どれがどの滝はよく分からないが、ロープを出すほどの滝は無い。
 沢床は花崗岩だ。H本さんが沢床を見て、砂金がある!と言う。よく見てみると、水の中の砂にキラキラと金色に光るものが混じっている。花崗岩の表面にもそれが見える。でも、それは金なんかではなく黄銅だろう。もし金だったら、すごい含有量でゴールドラッシュになるところだ。

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(↑花崗岩の表面)
 水が涸れてきて、源流の様相になってくる。ふと見 ると、トラロープが張られているのが見える。と、すぐ近くの岩の表面に金属プレートが貼られている。遡行図にある慰霊碑のようだ。合掌。ここを消えかけた登山道が横切っているので、尾根を一つ回り込んで東横川に入る。
○東横川下降
 東横川は西横川以上に雪渓が残っていた。脇の土斜面から巻いたり、斜度のある雪渓の上を下降する時はロープを出した。

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 15m滝では右岸の灌木を使って懸垂下降。下りると、西横川との出合を通過して、今朝荷物をデポしたビバーク地は近い。途中に咲いていた青紫色の花はタカネグンナイフウロだ。

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(↑タカネグンナイフウロ)

 皆で枯れ木を集めて焚き火を熾したり、タープを張ったりする。エスビットという着火剤を使って火を点けたのだが、ここのところ機会が多いので焚き火を熾すのに慣れてきた。
 前々回の赤石沢で借りた竿でイワナを釣った私は、自分の釣り竿を買って持ってきた。やはり釣り竿を持ってきたM野さんに釣糸の結び方を教わったり餌のブドウ虫をもらって、釣りに挑戦してみたけれど、釣果は無し。このあたりにはイワナはいなさそうだ。M野さんも釣果無し。
 私が持ってきた焚火缶(ビリー缶)も今月数回の使用で、すっかり使い込んだ感じになった。煤で汚れデコボコだ。
今夜の食事担当のK田さんが用意したタイ風カレーを食べる。辛いけれど美味しい。入渓してすぐに荷物をデポすることが分かっていたので、ビールを余計に持ってきた。
寝不足と疲労から、お酒が入るとトロトロと眠くなってきたので、タープ下に移動してシュラフカバーに包まる。しかし、未明などはとても寒くとてもぐっすり眠れる状態ではなかった。

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■7/28(日) 中御所谷遡行(敗退)
 あまりに寒いので決めていた4時より前に私一人起き出す。焚き火が消えていたので、細い枝を集めて再び火を点ける。焚き火にあたって少しずつ身体が温まる。H本さんが作った棒ラーメンを食してから、6時過ぎに出発。天気は昨日以上に良さそうだ。まずはロープウェイ山麓駅に戻り、遊歩道の脇のヤブの中に荷物をデポする。
 今日は中御所谷を遡行して、ロープウェイで下山してくる計画だ。石畳を少し歩くと日暮(ひぐらし)ノ滝15mが現れる。ここまでは遊歩道があるので観光客でも来られる。

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 この日暮ノ滝の通過に思っていた以上に時間を割かれた。後で調べると滝身の右側の岩壁を登れるらしいが、我々は右岸手前のブッシュ帯から取り付く。中段までの1ピッチ目はM中さんが渾身のリードで行くも、引いていったロープが短すぎたため、私が50mを引いて続いて登った。後続はフィックスしたロープを伝って登る。
 2ピッチ目は私のリード。8m滝の左側壁をハーケンを打ちつつ進み、そこから頭上のブッシュ帯に入る。細い灌木を掴んで身体を引き上げていくが、けっこう大変だ。上がったブッシュ帯を右に回り込むと別の滝が見えた。滝の落ち口に大きな石が乗っかった10mCS滝のようだ。この滝もとても直登できそうもないし、飛沫の激しいこの場所でピッチを切るワケにもいかないので、さらにブッシュを直上して、ブッシュ内の小棚でピッチを切った。フィックスロープをたどって皆が登ってくる間に、左手の開けた岩棚に出る。この岩棚の奥を登ると日暮ノ滝とCS滝を越えたことになる。
 遡行図と照らしてどれがどの滝かちょっと分かりづらいが、8m滝を越えると、12m滝が現れる。ここで再び私がリードして、滝手前の右岸から巻く。巻きとはいえ、前半はちょっとした岩登りだし、10mくらい登ってからやっとハーケンを打ってランニングを取ったので、その前に落ちるワケにはいかない。岩場を登ると、ブッシュのトラバースに入るので、ロープをいっぱい伸ばしてから、適当な灌木でピッチを切る。ここからは沢床に容易に下りられる。
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 人数が5人と多いため、これらの滝の通過に時間がかかってしまう。つぎの滝は左岸の草付きから巻く。いくつか滝を越えて行くも、時間がかかっており途中撤退の判断を考える必要が迫ってきた。

 遡行図にある右岸から細流が2つ流入してくるうちの上流側のところで止まって相談。M中さんが細流を少し上がると、旧登山道らしき道があるのを見つけた。私とM野さんとで、本流の上流側をちょっと覗きに行ってみると、滝下に大岩がある滝がある。遡行図の大岩有り5m滝だろう。そのすぐ上の右岸から流入する枝沢には大きな滝が架かっており、これが17m滝だろう。本流はここから先しばらくはゴルジュ状のはずで、崩れた雪渓が見える。ということで、遡行図上の現在位置が確認できた。
 その先も雪渓に埋まっている可能性があり、このゴルジュ帯を通過して再び旧登山道に出られるのは2,400m地点まで登らなければならない。無理をすれば行けないこともないだろうが、下山のロープウェイの終発が17時ということを考えると遡行を続けるべきか微妙だ。
 この日のリーダーH本さんの判断で、ここで遡行を打ち切り、旧登山道から下りることになった。メンバーの足並みやこの先のゴルジュ帯の雪渓のことなどを考えると妥当な判断だ。11時半頃。
下山はあっという間だった。数時間かけて登って来たところを、観光客がいる日暮ノ滝下まで数10分ほどで戻る。途中、キノコや花の名前をM野さんに教えてもらう。

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(↑ベニテングタケ)

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(↑サンカヨウの実)

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(↑ゴゼンタチバナ)

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(↑シモツケソウ)

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(↑オオバギボウシ)
 ロープウェイ山麓駅に帰着し、服を着替えたりしてからバスに乗り込む。駐車場に戻ると暑い。下界は立派な夏の暑さだ。早太郎温泉こまくさの湯に寄る。お風呂と食事のセットで1,000円ということでお得感あり。
 帰路の中央道は例によって小仏トンネルを先頭にした30㎞の渋滞で、この渋滞区間ではずっとM野さんに運転してもらったのは大変だったと思う。石川PAで解散。

 中御所谷を完全遡行できなかったのは残念だった。それでも、積極的にリードできたのは良かった。機会があればまた行ってみても良いかも。

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