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北アルプス 錫杖岳前衛壁「注文の多い料理店」2回目

2013.8.17(土)
 錫杖には3年前に一度だけ来たことがある。初日に「注文の多い料理店」を登り、2日目に「じーやの大冒険」を登るつもりが結果的に「P4ルーフ」を登った。
 ということで、注文は今回2回目となるが、前回は核心と言われる3ピッチ目をフォローで登ったので、今回リードできたのは良かった。

 まだ暗いうちに起き出してテントを撤収する。ヘッドランプを点けて3人で槍見温泉のそばを通って、クリヤ谷の登山道へ。昨夕は調子に乗ってお酒を飲み過ぎてちょっと頭が重いけれど、ここのところ沢登りばかりしていてさすがに足腰が鍛えられたのか、けっこう良いペースで先頭を歩いて行ける。M上さんもさくさくと歩いてくる。H明さんは二日酔いらしく足取りが重いようだ。渡渉地点での小休憩を挟んで1時間15分ほどで錫杖沢出合に下りて行く踏み跡に到着。出合にはテントが4張りほど。錫杖沢に入ると、4人組が前を歩いていたが、彼らは別のルートを目指すようだ。
 出合から20~30分歩くだろうか、注文の取付に到着。まだ誰も登り始めていないようで、4人組がこれから登る準備をしているところだった。少しでも順番を早くしようと急いで登ってきたけれど、この後来るパーティーはおらず、その必要はなかったようだ。ほかに2人組が「見張り塔からずっと」という長いルートに取りつこうとしていた。

 4人組は仙台や山形から来たという。東京から来た私よりもっと遠くから来たのだ。彼らが登って行き、4人目も登り始めたので、我々も登はん開始。

1P目(Ⅳ、40m)H明さんリード
 大テラスを目指して大きな階段状のところを登って行くピッチなのだが、先行パーティーがずいぶんと左寄りのラインを取ったようだ。それでも3級を超えることはないけれど。ダブルロープ2本それぞれでM上さんと私が続く。

P8170035

(↑1P目をリードするH明さん。つぎの写真も)

P8170036

2P目(Ⅴ+、30m)H明さんリード
 テラスから左上に見えるハング下までのピッチ。3年前にリードした際、私はテラス直上のクラックを苦労しながらも何とかノーテンで登り、その先で左にトラバースしたことがある。オリジナルラインはそうではなく、テラスからまずは左にトラバースして、それから易しいところをハング下まで登っていくそうだ。
 登ってみると確かに易しい。やはり先行パーティーは左寄り気味にラインを取ったようで、ハングの少し下を右にトラバースしてテラスに出る。アイスをやっているH明さんは、先行Pの彼らと東北の氷瀑の話で盛り上がる。

P8170045

(↑2P目フォローのM上さん)

3P目(5.9、25m)私リード
 いちおう核心のピッチということで私がリード。このピッチのために大型カムをどかどかと持ってきていた。5番キャメが2つに4番は4つもある。ほかのカムも合わせるとずっしりと重い。あんまり重いので、さっさと使って軽くしようと思い、短い間隔でカムをきめていく。頭上の幅広クラックにさっそく5番をつっこみ、アンダー持ちから右側をレイバックするようにして身体を大フレークの右側に出す。そのあとも4番などをセットしながら登っていく。3P目の終了点は狭い平らな岩だったように思う。3年ぶりに登ってみると、思っていたよりずいぶんと易しく感じた。ジャミングなどするワケではないのでそんな技術は必要ないし、ここのところ沢登りばかりしていてすっかりフリーの力が落ちてしまったけれど、それでも以前の記憶より易しく感じたのは、当時よりは強いということか。
 M上さんとH明さんも良い感じで頑張って登ってくる。

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(↑3P目フォローのM上さん)

4P目(Ⅴ+、20m)私リード
 引き続き私のリード。前ピッチと似たような感じ。さらにもう少し易しいかも。いずれにしても快適に登れる楽しいピッチ。

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(↑4P目フォローのM上さん(上)とH明さん(下))

5P目(Ⅴ+、40m)M上さんリード
 ここからM上さんもリードに挑戦。出だしをこなし中盤のダブルクラックも均等な間隔でランナーをきめながら丁寧に登って行く。やがて斜度が落ちたパートに入り姿が見えなくなる。東北パーティーは最終6P目を省略して、すでに懸垂下降してくる。M上さんが登っている間、ここでも彼らとクライミング談義。H明さんは共通の知り合いがいて、さらに盛り上がる。クライミングの世界は狭いものだ。

P8170061

(↑5P目をリードするM上さん)

6P目(Ⅳ、5m)M上さんリード
 左方カンテルートと合流したピッチとのことで、薄いフレークが壁面内に点在するようなところを登って行くと、ブッシュ帯に入って終わり。ここもM上さんが丁寧に登っていく。

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(↑6P目をリードするM上さん)

 注文は、ピッチごとにペツルのボルトがきちんと打たれているので、それを使って、懸垂4回で取り付きに戻る。荷物をまとめて下山開始。下山は早かった。M上さんはとにかく足が速い。取付から槍見温泉まで45分で下りてしまった。

★平湯

 H明さんの車で平湯に向かう。東京から電車とバスを乗り継いで、S口さんがやってくるのだ。S口さんとの待ち合わせ時刻までまだ少し時間があったので、平湯のバスターミナルの建物にある温泉に入る。

★はんたいたまご

 お風呂から出ると、S口さんが少し前に到着したそうで、無事合流できた。新穂に戻る前に、H明さんが、たまごを食べに行こうと言う。付いて行ってみると、お土産屋さんの前で温泉たまごらしきものが売っている。1ヶ50円。「はんたいたまご」と銘打っている。何が反対なのか、殻を剥いてみて分かった。白身がトロトロなのに、黄身は固くなっているのだ。殻を少しだけ剥いて塩を振って、トロトロの卵を吸いこむように食べる。これがうまい。どうして白身だけがトロトロなのかというと、詳しくは分からないが温度が70何℃とか一定の温度の温泉の中に卵を浸けておくとこうなるらしい。

P817006550

 再び新穂に戻り、前夜泊まった秘密の場所に再びテントを張る。テントの隣りにシートを敷いて、S口さんも加わって4人で宴会。お酒も進む。

 明日は高山方面に少し車で行ったところにある高原川沢上谷(そうれだに)というナメ沢を遡行するのだ。

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