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小川山でクラッククライミング

2013.9.14(土)
 当初、この3連休は新潟県にある岩壁に登りに行く予定だったのだが、日月の天気予報が芳しくないため中止となってしまった。直前になって台風18号も発生して上陸までしたので、中止はやむを得ない。
 で、土曜日だけは晴れが期待できるので、YT川さん、O前さん、私の3人で日帰りで小川山に行くことにした。O前さんはクラックのベテランで、先日、湯川に初めて一緒に行って、その巧みな登りに感心したものだ。
 例によって今回もO前さんがあちこちのルートにトップロープを張ってくれて、そうそう機会のないクラックのルートに触れたのは良かった。
 親指岩の「クレイジージャム」5.10dや最高ルーフの岩峰の「最高ルーフ」5.10d、仏岩の「バナナクラック」5.11dなど、私にはどれも初めて触るルートだった。
ここのところクラックにトライする機会が続いて、その難しさを増々痛感しているところだ。

 早朝、埼玉県内で待ち合わせ、上信越道経由で廻り目平へ。小川山に来るのは梅雨の最中の6月以来だから約3か月ぶりだ。晴れた廻り目平の駐車場は車がぎっしり埋まっていた。車の台数の割にはこの日巡った岩場の人影は少なく、帰りがけに人に聞いたのだが、妹岩周辺もそれほど混雑していなかったという。ボルダラーやキャンパーが多いのかも知れないらしい。明日は確実に雨のはずだが、それでもこうして小川山まで来るんだなあ。人のこと言えないけれど。

○親指岩「クレイジージャム」5.10d

 親指岩の「小川山レイバック」の1P目(5.9+)は、以前に何度か登ったことがあるけれど、その反対側にあるクレイジージャムはその見事なクラックを下から眺めたことがあるだけだ。
 O前さんが何でもないようにスルスルと登ってトップロープをかけてくれた。
続いて私もトップロープで試みる。履いたシューズは先日買ったばかりのハイカットのものなのだが、サイズがちょっと緩過ぎたかも。出だしは壁にステミングしつつ乗り上がれた。そこからはジャムが下手な私はレイバックで登る。ここら辺が最初の核心かも、ロープにぶらさがりまくる。
 その上のハンドジャムが効くセクションに入るところで身体を返す。ハンドジャムは確かにきめやすい。足もつま先をクラックにきめられる。さらに登るとクラックが開いてきて、オフィドゥスになり左半身をクラックに入れながら登る。ここも大変だ。左足を前の壁に当て、右足は後ろの壁の角に土踏まずを当てるよう、O前さんがアドバイスしてくれるのだが、なかなか言われたとおりにできない。ずり落ちそうだ。とてもリードなんてできなさそう。オフィドゥスから抜け出ると、上部の岩の基部に右上するクラックに沿って登り、親指岩の平らな天辺に出る。
 今回初めてクレイジージャムを触ってみたけれど、これをリードするのは相当力をつけないと無理そう。とにかく触れただけでも良かった。

 なお、クレイジージャムの取付近くには地蜂の巣がある。今年は蜂が多いらしい。2週間前に瑞牆で蜂にお尻を指された私としては蜂をみると神経質なほど怖くなる。
 と、このあと再び蜂に刺されるという悲劇が起きる。クレイジージャムのあと、最高ルーフの岩峰に向かうため、途中のお殿様岩へ。お殿様岩に向かうアプローチの途中、右端にまた地蜂の巣があったのだ。先頭を歩くO前さんは大丈夫だったのだが、2番手のYT川さんがその巣を踏んでしまったようで、怒った蜂に腕や足、胸など3~4か所を刺されてしまった。巣を通り過ぎて、もう大丈夫だろうと思った頃、私も右足首あたりに痛みを感じた。うわわ、刺されてしまった。瑞牆でも使ったポイズンリムーバーで毒を吸い出そうと試みるが、本当に毒を吸い出せているのかはよく分からない。マイザーという塗り薬を患部に塗っておく。私よりも被害が重いYT川さんにも薬を渡す。
 最高ルーフの岩峰取付に到着するも、YT川さんは腕などが広い範囲で腫れあがってきて、少し気分も悪いと言うのでしばらく休むことにした。
 そういえば、お殿様岩のイムジン河より右の壁の中に大きな蜂の巣がぶらさがっていた。あれだけ大きなものはスズメバチだろう。付近のルートをトライするのは控えたほうが良いだろう。下のアプローチ道を歩くだけでも怖いのに。

○最高ルーフの岩峰「笠間のピンキー」5.10c、「最高ルーフ」5.10d

 O前さんが笠間のピンキーを登る。前半がクラックで、後半がスラブの短めのルートだ。O前さんが登る姿を見ていて、私にもリードできそうだったのでやってみることに。
 クラック部分はカムを固め取りして、必死になって登り右上ダイクのガバを取って何とか抜けられた。後半のスラブでは右手ガバに手に足して乗り上がるのがポイントのようだが、最初はそれが分からず堪らずテンション。惜しくもフラッシュを逃す。

 フォローで再びO前さんが上がってきて、続いて最高ルーフを登ることにした。全3Pの最高ルーフの1P目は別ラインのようだが、笠間のピンキー終了点のテラスから右に回り込めば2P目に合流できる。その2P目は易しい。ハイライトの3P目は、右上の凹角からルーフを左にトラバースして左端から抜けていく。O前さんはそのルーフ下を巧みにジャムをきかせながら抜けていった。フォローで私も続く。O前さんがセットしたカムを回収しながら登っていく。トラバース部分では、O前さんはルーフクラックにジャムをきめながら身体をまっすぐにのばした感じで横移動していたと思う。一方、私はそこでジャムをするという発想にならずアンダー持ちした。足を置けるようなフットホールドがないので、アンダーで耐えて、足を高めにあげてステミングしないと怖いのだ。左抜け口のガバホールドを取りルーフを抜ける。フォローだったけれど、テンションせずに登れた。懸垂下降2回で取付に戻る。

 先ほど登れなかった笠間のピンキーをもう一度リードでトライしてみる。小指と薬指を使うピンキージャムが一か所必要なのがこのルート名の由来らしい。しかし、先ほどできたクラック部分のムーブが今度は分からなくなってしまいテンションしてしまう。あらら。後半のスラブは微妙なバランスに耐えて登れた。RPできなかったのは残念だ。機会があればまたトライしたいものだ。少し復調したYT川さんも笠間のピンキーに1便出す。
 隣接する最高ルーフ左の岩のスラブ壁では、二子の常連、熊谷のH本さん達が登っていた。また二子に通いたいものだ。そのためには落ちた力を少しでも戻しておかないと。

○仏岩「ノーリターン」5.10c、「バナナクラック」5.11d

 3ヵ所目のエリアは仏岩。例によってO前さんがノーリターンを登ってトップロープをかけてくれたので、我々もトライ。序盤の左側に大きく開いた大フレークをぐいぐいと登る。易しいところを過ぎると、最後の5.10cのフィンガークラックだ。ここでテンションしてしまうが、ヨレていなくて、きちんとフィンガーをきめていけば私でもリードできるかもしれない。

 続いてバナナクラックにトライ。O前さんはこのルートも既登だそうだ。すごいなあ。そのO前さんもトップロープで核心部分を試みるが相当に難しそうだ。
 私もやってみる。ガバフレークが右上にいくところからが核心だ。フレーク縁近くに小さな凹みがあり、そこに左手親指を当てながらフレークをピンチ。左足は左壁、右足はフレークのクラックにつま先。そうしてクロスで右手を伸ばして上部クラック内へ。それが悪い。ばっちりジャムできるわけではなく、右手の人差し指と中指で上から押さえる程度だ。右手の親指を当てることもできない。そんな微妙な状態に耐えて、左手をその上にあるクラックが開いたところにジャム。この左手はジャムだけど、クラック内のホールドをちょっとつかめる。続いて右手を左手とクロスさせてそのすぐ上の穴に突っ込むようにジャム。しっかりきまると足ブラにできるくらい。すぐ左にコブ状ホールドがあるので、これを左手で取るとずっと楽になる。O前さんはこのコブ状を使わずに、続くクラックにジャムしながら登っていくのだが、私にはとても無理。コブ状から右足をハイステップで右壁にあげながら、レイバックの体勢でクラックに乗り込んで行く。このクラックを伝うと左上に大ガバフレークをキャッチでき、あとは易しい。
 と、ムーブらしきことを書いたけれど、描いたとおりには身体が動かない。この日これまで何本も登ってヨレていることもあるけれど、トップロープでもこのバナナクラックの核心部をこなせるようになるためには、相当登りこまないとキビしい。これをカムやナッツをセットしながらリードするというのだからすごいものだ。ちなみに、前述の右手人差し指&中指の箇所ではクラックの中にナッツがばっちりきまるそうだ。ナッツがすっぽり奥まで入るので、手と干渉することもないとのこと。
 3人でバナナをトライする。夕方が近づいてきて、私はもう一度バナナをトライ。しかし、もはやヨレヨレで先ほどよりもホールドを保持できず。テンションしまくりで、何とか核心を抜ける。上部5.10cも登って、終了点のヌンチャクを回収。

 大日広場の駐車場に戻ると、Sのさんがいた。妹岩やマラ岩で登っていたという。朝よりは雲が多くなってきた。やはり明日は雨が降りそうだ。今日中に帰るのが正解のようだ。
 今回は、期せずしてクレイジージャムなどなかなかトライする機会もないクラックルートを触ることができて良かった。基本はフェイスだけれど、こうしてクラックの機会を設けていくのも良さそうだ。

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