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瑞牆山 十一面岩左岩壁 山河微笑

2013.10.27()

 瑞牆山十一面岩左岩壁にあるマルチピッチルート・山河微笑を登った。

 瑞牆の各ルートを登る我々6人と小川山に行く3人の計9人が、台風一過の前夜某所に集まって大宴会。各自持ち寄ったワインボトルが次々と空になり、きりたんぽ鍋も美味しかった。私も相当にお酒を飲み過ぎてしまった。明日の天気は申し分ないはずだけれど、果たして登れるだろうか。

 瑞牆山のマルチピッチルートとしては、

200711月 大ヤスリ岩「ハイピークルート」(紅葉がきれいだった)

20105月 十一面岩末端壁「調和の幻想」

・今年8月 十一面岩正面壁「ベルジュエール」(7P目まで)

・今年9月 十一面岩左岩壁「山族79黄昏ルート」

4つのルートを登ったことがある。

 まだ暗い5時に起き出すけれど、案の定頭が重い。秋も深まり明け方は寒い。お湯を沸かしてお茶を飲んだりカップラーメンを食べて、張ったテントを撤収する。小川山に向かう3人と別れ、6人で植樹祭広場へ。

 私はK藤さんと組んで、十一面岩左岩壁にある山河微笑というルートを登ることにした。H明・M上さんパーティーは、私も先月登った隣接する山族79黄昏ルートを登るという。HO田さんパーティーは、大面岩にあるルートを登いりに行くそうだ。

 二日酔いの身体を押して、1時間20分かけて歩き十一面岩左岩稜に到着。途中の末端壁には朝早いのでまだ誰も来ていなかったけれど、ルートによっては濡れているようだ。

Pa270012

(↑錦繍の植樹祭広場)

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(↑十一面岩末端壁)

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(↑八ヶ岳を望む)

 先月に山族を登った際に、山河微笑の取付を確認しておいたので、取付探しで迷うことは無かった。山河微笑は、最高5.10aを含む全5ピッチのルートとのことで、私が奇数ピッチを、K藤さんが偶数ピッチをリードすることにした。H明さん達は山河微笑の取付で支度をしてから、山族の取付へ移動していった。

前日は雨が降ったはずだが、岩は概ね乾いている様子。登攀開始は9時頃。

○瑞牆山 十一面岩左岩壁「山河微笑」5P

1P(5.8)リード私

 クラックの奥は湿気っている感じがするけれど、ビショビショということはなかった。カムをきめながら登っていくと、頭上の小ハング状岩に行き当たる。この岩の下側にカムをきめながら左に抜けるところが一応の核心か。左の壁に抜け出ると、左上する感じで登っていくと、ホールドが大きくなっていき易しくなっていく。そこから今度は右上するように登り、木の根をつかんで乗っ越すと奥の木にカラビナのかかったスリングが回っている。大きな木が生えるテラス状だ。フリーで登れたのは結局このピッチだけ。

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(↑山河微笑の取付。写真横向き)

2P(5.7 chim)リードK

 目の前に立てた本のように巨大な板状の岩があり、その右手には深いチムニーが切れ込んでいる。左手にも出だしダブルクラックのようなラインがあり、こちらが山河微笑のルートのようだ。このピッチ、出だしからして悪く、K藤さんも人工交じりで何とか越える。フォローの私も、この出だしではテンションして、カムをつかまないととても登れない。傾斜が緩んでもなお難しかった。

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(↑2P目を登るK藤さん)

3P(5.9)リード私

 このピッチではエイドしまくり。というか、こんなワイドクラックをとても登れる力量はないので、ひたすらアメリカンエイドで登る。疲れた。リードの私がその先で使うために下のカムを回収しながら登ってしまったので、フォローのK藤さんは手づかみできるカムも乏しく大変だったようだ。

 山族を登っているH明さんパーティーも同じくらいのペースで登っているようで、山族の4P目のバンドを右に回り込んでH明さんが我々のすぐ近くに上ってきた。

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(↑3P目を見上げる。写真横向き)

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(↑3P目フォローのK藤さん)

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4P目 リードK

 テラスにいったん上がり、5P目のオフウィズスの取付きにクライムダウンするピッチ。クライムダウンする上部でカムやハーケンでランナーを取って、リードのK藤さんをロワーダウンする要領でビレイした。

 クライムダウンするのでフォローの私のほうが怖い。ここではカムをつかみながら下に下にセットしつつ下りた。

5P(5.10a o.w)リード私

 このピッチは3P目以上に大変だった。最初からひたすらカムエイドしまくりで、途中ほんのわずかフェイスを使ってフリーで登れたのもつかの間、傾斜が緩くなるところでもカムエイドしないととても登れない。

 出だしでは5番も使えるが、あとは3番と4番がとにかくほしい。セットしたカムにスリングをかけ、アブミの要領でそれに足をかけて立ち込む。こんな登り方だからとにかく時間がかかった。

 途中の灌木のある緩傾斜から再び岩のセクションを登り頭上の岩を右に抜けると大きな岩が集まる平場に出た。ああ、本当に疲れた。

 残したカムが乏しいためフォローのK藤さんはさらに大変だったはずだ。フォローなのでフォールする恐怖感はないだろうけれど。時間が押してきて16時が近づいてきている。秋の陽はつるべ落とし。17時ではもう暗くなっている。これからまだ懸垂下降することを考えるとのんびりしているワケにはいかない。

 ロープをとにかくぐいぐいと引っ張って、長い時間をかけて何とかK藤さんも登ってきた。エイドしまくりだったけれど、とにかく山河微笑のルートを登り終えた。

Pa270042
(↑5P目フォローのK藤さん。写真横向き)

 山族を登っているH明さん達は残置したカムの回収の関係で、いったんカナトコ岩(左岩壁の頭)まで登るそうだ。

 我々は山族の終了点にある支点を使って懸垂下降に入る。途中、ロープの絡まりに苦戦しつつ、懸垂下降4回で17時頃に取付に降り立つ。樹林帯の取付に下りると暗く、ヘッドランプを点ける。少し先に下りていたH明さん達が片づけをしていた。

 暗い中を4人で下山していく。来るときは明瞭な踏み跡も真っ暗な中では時々迷いそうになる。18時を過ぎていただろうか、ようやく植樹祭広場に帰着。O田さん達が出迎えてくれた。O田さん達は大面岩に行ったはずだけれど、O田さんの体調不良でクライミングはしなかったという。不動沢まで歩いてみたりと、我々が帰ってくるまで時間をつぶしていたらしい。

 というワケで、想像以上に山河微笑には苦戦させられた。普通のハンドサイズのクラックだってろくに登れないのに、こんなワイドクラックは手も足も出ない。アブミの乗り込みのせいか、股関節が攣りそうになるほど筋肉が張っているのが分かる。本当に疲れた。今回はHさんの車で瑞牆まで来たので、帰りの渋滞する中央道では後部座席で眠らせてもらった。八王子で解散後、自分の車で帰宅。

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