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「ア・ラ・ポテト」5.13a RP 甲府幕岩

2013.11.23()24()

 昨秋、今秋とトライしていた「ア・ラ・ポテト」5.13aが登れた。

今年3月に登った自身初5.13aとなる二子山の「振り返るな」に続く、2本目の5.13aだ。

 昨秋は12便目あたりから1テンで抜けられるようになったものの、結局25便出してもRPできず。林道のゲートが閉鎖される前の最後の週末にも岩場を目指すも、凍結した林道で車をスリップさせる事故を起こすというアプローチ敗退で、アラポテのRPを逃していた。

 今秋は昨秋固めていたつもりのムーブを2箇所で修正したことで、苦手意識のあった34ピン目間のスローパー処理が易しくなり、5ピン目付近の核心部でも右足の位置を変更することで頭上の四角ホールドをアンダー取りするムーブがずいぶん楽になった。

 これらの修正をしつつも、5ピン目先のカチ取りが遠くて、1テンからなかなか抜けられずトライの便数だけが増えていった。

 また、今シーズンは甲府幕岩に至る林道のゲートが閉まるまでにまだあと2週くらいはあるらしいが、私がここに来られるのはこの週末が最後だったので、今回完登を逃せばまた来年というところだった。

 今回アラポテを登れたことで、今年は2つの5.13aを登ることができた。年始の抱負で「2013年は5.13aを登る」としていた今年の目標を2つも実現できたのは良かった。

11/23()

 金曜日の夜のうちに東京を発ち、道の駅韮崎で車中泊。T沢さんも到着していてすでに車内で寝ている様子。

 土曜日朝、すっきりとした秋晴れを迎える。道の駅韮崎からは南アルプスの鳳凰三山や甲斐駒のほか、八ヶ岳も眺められる。

 先週末のような林道の凍結に備えて、スタッドレスタイヤに履き替えておいたのだが、最近の晴れ続きのためか路面は乾いていた。

 9時過ぎに岩場の駐車場に着くと、それなりに車で埋まっていた。結局この日は先週ほどには岩場は混雑しなかった。

 まずはアップで、イエローマウンテン5.9やナベちゃん5.8を登り、アラポテのヌンチャク掛けのためにチョンボ棒をハーネスにぶら下げながら取り付き、ヌンチャク掛けを済ます。

 所属山岳会のT塚さんが来ていて、T塚さんのパートナーのS原さんがアラポテにトライしてから、私も1便目を出すことにした。時刻はすでに11時半ころ。

 ○「ア・ラ・ポテト」5.13a RP(通算50便目)

 ヌン掛け後の1便目のトライでレッドポイントできた。

 ビレイしてくれたT沢さんによる緊張をほどよく解くトークのおかげで、リラックスして登り始める。陽が当る岩の表面は適度に温かく感じたので焼き石は持たず。

 左の壇上に上がって1ピン目をクリップしてから一息つき、左足キョン右手スローパーピンチから2ピン目クリップ。左手ポケットから右隣りの右手カチ、それから左手右手とそれぞれ遠いカチをつなぐときは同じ側の足を身体の真下でキョン。そうして3ピン目にクリップ。足を上げて左上方の皿状を取り、伸び上がって頭上のスローパー右手取り。先ほどの左手カチに右足を乗せる。クロスの左マッチでは親指で小さな凹みを押さえる。右手を右方のデコボコへ。左手カチに乗せた右足を右手カチに乗せ変える。左足フラッギングから左手アンダー。左足を真下に戻して右手を斜めカチへ。左足を先ほどの左手カチに乗せてから4ピン目のクリップ。再び右足を右手カチに乗せてから左手でスローパー上の皿状。右手で右上のデコボコ状をピンチ。足を数歩移して左足をスローパー上へ。左手で左向き角状。ここまでするするとこなせた。身体を伸ばして、左上方の遠いガバ取り。取れた。スローパー上の足を踏み替え、左足を遠い左方の見えない隠れた突起へ出す。右足を先ほどの皿状に移し、伸び上がって頭上四角ホールドを右手アンダー取り。今までで一番楽に取れた。すぐに左手をサイドホールドへ。5ピン目のクリップ。いつものトライよりも余力を感じる。しかし、ここでもたもたしているといつものように前腕がヨレてくるので、すぐに上方のガバに左手。足を移して、右手中継カチへ。右足をガバにキョンで乗せ、左足を出して適当なところにあてる。いつもはここの伸び上がりが足りずに遠いカチに届かずフォールしている。今回はそのカチまで身体を上げられた。カチをキャッチした瞬間、思わず雄叫び。足を移して、左手アンダーから右手をデッドで取る。ここでも声が出る。少し上がって終了点にクリップ。

 やった~!うれしい!昨秋25便、今秋も結局25便出して、通算50便目でやっとRPできた。下りてきてT沢さん達と握手。ありがとうございますっ。

 3月の振り返るなに続き、今回のアラポテで、今年は5.13a2つも登れて私としては上々の成果だ。今秋の甲府幕岩は今回で4回目だけれど、ずっとアラポテをやっていたのでようやく解放された感じだ。アラポテクラブ()を晴れて卒業できたワケだ(注:1テンでドハマりしている人達の総称 Mぽりんさん命名)。

Pb230003
(↑ア・ラ・ポテト。写真横向き)

 アラポテを登り終えて、晴れて明るい見慣れた岩場がさらに明るく見える気がする。う~む、たまにしか味わえない完登の余韻に今のうちに浸っておかねば。

 さて、アラポテを登ることしか考えていなかったので、登れたあとのことは何も考えていなかった。今日の午後と明日は何を登って過ごそうか。苦労しそうなあまり難しいルートはやりたくない。ということで、登れるかどうか分からないけれど、「アフリカ象が好き」5.12aをやってみることにした。

○「アフリカ象が好き」5.12a (12便目) ×

 昨年、I澤さんがトライするのをビレイしたことがあるので、23ピン目付近の序盤が核心部らしいことは知っていた。

 右側の大きく抉れた穴の縁ホールドから、左手はごく悪いカチを使って身体を上げるようなのだが、散々試してみても良いムーブが思いつかない。何とか身体を上げてカチ2つを経て右カンテを取れると、ところどころ慎重なところはあるものの、身体は概ね正面側に残しつつ右カンテを伝ってずーっと登っていき、終了点直下で正面側に出て左方ガバを取れば終わりだ。

 1便目ではとりあえずトップアウトしておく。しばらくして出した2便目では核心部のムーブをしつこく試す。ひょんなところで足が上げられて、上のカチに手が届いた。下りてみて、もう一度試してみるができない。あれ?どうしてできたのだろう。再びあれこれ試してみて、何とかできそうなムーブが分かったけれど、今日はもうヨレていてそれ以上はやめておいた。象さんは、また甲府幕岩に来る機会にやってみようかな。

 T沢さんやS原さんがトライするのに、アラポテにヌンチャクを残しておいたので、最後に回収のために再びアラポテに登ることにした。

 象さんのトライで疲れていたけれど、5ピン目のクリップをこなすまではできた。が、遠いカチに手が出せずフォール。1テンで抜ける。ほかの易しいルートをやるよりも、散々トライしたアラポテをこうしてまた登るのも良いものだ。

 この日、K野さんも来ていたぜ。「風になれ」5.13aRPしたそうだぜ。見事だぜ。ぜぜぜ。

 帰り道、須玉にあるスーパーやまとで買い出しをしてから、道の駅韮崎に戻る。普段は発泡酒や第3のビールばかり飲んでいるが、今日は奮発してプレミアムモルツを買った。それにワインも。T沢さんと吹きっさらしのベンチでビールを飲んでいると、TっちーさんとK坂さんがやって来て、彼らのテントに場所を移す。ワインが入ると、疲れていた私は急激にトロトロと眠くなってきて、先に車に戻って寝ることにした。ああ、それにしてもアラポテが登れて良かった。

11/24()

 起きだすと、Tっちーさん達の姿はもうない。早くも岩場に向かったようだ。

Pb240007_4
(↑道の駅韮崎と鳳凰三山(左)と甲斐駒ヶ岳(右))
Pb240008
(↑八ヶ岳)

 T沢さんとのんびり朝の準備をして岩場についたのは9時過ぎ。Kータローさんが来ていて、すでにアラポテにヌンチャクをかけている。

 ナベちゃん5.8と動物がイッパイ5.10bを登ってから、Tっちーさんにカムを借りて、クラックのルート「ブルーマウンテン」5.10a/b NPをやることにした。

○「ブルーマウンテン」5.10a/b NP OS

 T沢さんは先日、トップロープで一度登ったことがあるということで、先に私がオンサイトトライすることにした。

 かじる程度にしかやったことのないクラックだけれど、今後クラックの岩場に行く予定もあるので、こういう機会に少しでもクラックルートにトライして多少は慣れておかないと。

 手の甲にテーピングを巻いて、エイリアンからキャメ2番までを2セットほどぶらさげたギアラックをたすきにかけて登り始める。

 前半はクラックの中がガタガタしていてカムがきめづらい。カムのセットにもたついているうちに右腕が張ってきた。やばい、落ちそうだ。何とか堪えて乗りあがると、立てそうなところに出る。何手ががんばると、立ち込みしやすいところが現れるという感じで登っていく。後半はフィンガーサイズになり、クラックの中もパラレルなのでエイリアンが簡単にきまる。それでも一度張った右腕が再び張ってきて、完登した時のアラポテよりも苦労して終了点へ。何とかオンサイトできて良かった。

手はレイバックもしたけれど、ジャムもやったし、後半ではサムカムの練習もできた。足はフットジャムするような場面はなくて、フェイスのフットホールドに置くか、クラック内の置けそうなところに置いた。

続いてT沢さんもリードしてRP

○「カルトがいっぱい」5.11c RP

 3年前の夏頃にこのルートを少しトライしてRPしないままであったのを覚えていたので、この機会に片付けておくことにした。

 苔生した斜面を登って右カンテ沿いに登ってフェイスに入った先が核心だ。がっちり持てるホールドから上方のカチが核心のようで1便目ではテンション。ロープにぶら下がってあれこれムーブを探る。がっちり持てる四角を左手、その上の丸っこいのを右手、そうしてずっと左のほうにあるサイドガバをリーチいっぱい取りに行く。足位置をきめてから、右上方のカチを取り、左カチ、さらに左カチと取り、上方のガバを取って終了点へ。このムーブを2便目でこなしてRP

○「北朗メモリアル」5.10b/c OS

 カムを返していなければ、となりにある「バルタン」5.9 NPをやっても良かったのだろうが、それはまたの機会に。T沢さんと山椒王国まで散歩した後に、まだ登った記憶のない北朗メモリアルというのを登って、本日最後の便とすることにした。

 ブルマンやカルトで右腕がヨレていたので、結構いっぱいいっぱいになりながらも、何とかオンサイトできた。ふう。

 こうして2日間のクライミングを終える。道の駅韮崎に戻り、T沢さんと解散。中央道の渋滞が40㎞と電光掲示板にあったので、とりあえずした道で帰ることにした。甲府市内の表示ではそれが20㎞ほどに縮まっていたけれど、道の駅甲斐大和で車中泊することにした。翌月曜日の未明に起きだして、そのまま20号線を走って八王子を抜けて早朝に帰宅。

 冒頭書いたように甲府幕岩に来られるのが今期はこの週末までだったので、アラポテの完登という仕事?をきっちりこなせたのは良かった。このあとクライミングツアーがあるので、心残りなく出発できる。

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コメント

2本目の13とブルーマウンテン:オンサイト、諸々おめでとうございます!
年末年始は同じ所になりそうです。

ありがとうございますっ!
年末年始はさちさんもあそこなんですね?
私は行くのはもちろん初めて。
現地ではよろしくお願いします~。

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