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四国・大堂海岸 クライミングツアー1 (1・2日目)モンキーエリア

2013.12.28()2014.01.01()

 四国・高知県は大堂海岸で5日間、クラッククライミングを満喫してきた。

 私は普段フェイスのクライミングばかりやっていて、クラックはほんのかじる程度にしかやったことがない。けれど、大堂海岸ツアーの話が出た時に、なかなか行ける場所ではないこともありこの機に行こうと即決。申し訳程度だけれど、前週には伊豆・城ヶ崎でクラックのルートを登っておいた。

 今回のメンバーは、ツアーを呼びかけたH内さんを始め、T内さん、K田さん、SD介・Mみさん夫婦、私の6人は同じ山岳会に所属、それから北アルプスの某山小屋で働いているというY和さんも加わった計7人。

 クライミング初日は28日だけれど、メンバー各自の都合により途中で帰る人もおり、私は最終の元日まで残って登った。

 大堂海岸(おおどうかいがん)は、高知県の西端にある岩場で、東京からは遠くて行くだけでも大変なところだが、クラックのルートがたくさんあるということで、まとまった休みを使って各地からクラッククライマーが集まってきた。

 我々は当初、マイカーで東京から現地を目指そうと相談していたのだが、大変な長距離運転となってしまう。すると、大堂海岸のある大月町に隣接する宿毛(すくも)市までの高速バスがあることが分かり、これを利用することにした。お盆と年末年始だけの臨時運航便だが、前夜19時に新宿を発つと翌朝8時半には宿毛に到着するということで、我々のような大堂海岸を目指すクライマーには打ってつけだ。往復で27,000円。

 今年の年末年始休暇は1228()からという人が多いので、出発は27日の夜の便とした。H内さんは27日のうちに飛行機で松山まで飛び、そこでY和さんと合流してレンタカーを借り、翌28日に高速バスで宿毛に到着する我々を迎えに来てくれることになっている。

 泊まった宿は、はたごという居酒屋で少ないながら泊まれる部屋がある。ここで食べた夕食はお刺身などとにかく魚が美味しかった。

 クライミング1日目(12/28)2日目(12/29)はモンキーエリア、3日目(12/30)は帰れずエリアに行った。

 4人が帰り、H内・Y和・私の3人となった4日目(12/31)は、H内さんが鳥取のTJさんとともに最果てのエリアに行くということで、Y和さんと私はお座敷エリアと彫刻岩に行った。

 5日目(1/1)は、H内さん達が前日に残置したロープやカムを回収することも兼ねて、H内・Y和・私の3人で最果てのエリアに行き、SECRET AGENT MANに行った。

12/28()

 前夜27()19時過ぎ、新宿駅西口ハルク前で宿毛雪の高速バスに、T内・K田・SDMみ夫婦・私の5人が乗り込む。年末年始を利用して四国に帰省するだろう他の乗客も合わせて、座席は3分の2くらいが埋まっている感じだろうか。4列シートで窮屈なのだが、あれこれ足を折りたたんで少しでも寝つける体勢を取る。他の乗客もおり皆でおしゃべりするワケにもいかないので、そのうち各自眠りにつく。時々、高速道路のパーキングエリアでトイレ休憩のため停車するのだが、気が付くと翌朝6時くらいになっており、すでに四国に入っているようだ。下に下ろしていると浮腫むので窮屈に足を上に上げたりしていたのだが、心配していたよりは眠りにつくことができた。

 カーテンを開けて外を見てみると、あれ雪が舞っている?途中停車するたびに少しずつ乗客が降りていく。定刻より50分ほど遅れている。バスの運転手さんの説明では、途中降雪のため交通規制があったりしたようだ。

 予定より遅れて920分頃、宿毛駅前に到着。空は曇り、ちらちらとミゾレが舞っている。寒い。レンタカーでH内さんとY和さんが待っていてくれていた。車はトヨタのヴォクシー。コンビニでパンなどを買い出ししてから、今回お世話になる宿はたごに行き、荷物を下ろす。

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(↑宿はたご)

 大堂海岸ツアー初日のこの日は、最もポピュラーなエリア、モンキーエリアに行くことにした。9年前に来て以来というH内さん以外は、皆、大堂海岸は初めてだ。国道321号線から柏島に向かう県道43号線に入り、トンネル手前の分岐を右に入って少し行くと(おそらく43号線の旧道)、展望台近くの道路右手に駐車スペースがあるのでそこに停める。1台停まっている。宿毛は天気がいまいちだったけれど、少し寒いけれどここまで来ると概ね晴れている。

 停めたところから車道を少し先に歩くと、海岸側の樹林帯の中に下りていくアプローチ道がある。急なアプローチ道を下って行くと、樹林帯を抜け、眼前に海が広がり、大堂海岸の岩だらけの風景が飛び込んでくる。すごい。

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 岩の間を海岸線に下りていく。段差の大きいところにはフィックスロープがある。海岸線を東に行くと、顕著なクラックが走る壁が現れてきた。ここがモンキーエリア正面壁だ。他には誰もいない。ルート図と照らしてみる。来たことのあるH内さんが、「スーパー・クラック」5.9や「岡山ルート」5.10cなどがこれだと指し示してくれる。

 クラックの力量は人それぞれだし、無理に全員がナチュプロでリードすることもないので、基本的には誰かがリードしてロープを張り、人によってはトップロープで登る。

 結局この日のモンキーエリアは我々7人だけの貸し切り状態だった。東京などから遠路はるばる大堂海岸まで来るとなると、休暇初日の午前中に岩場に到着できるパーティーは限られるのだろう。その点で高速バスは正解だった。

○「モンキー・ルーフ」5.10a 2RP

 さっそくクライミング開始。人気ルートの一つ、スーパー・クラックをH内さんが登ってトップロープを架けるということで、私はその左隣りにあるモンキー・ルーフを登ることにした。中盤でルーフを越えるルートだが、アップでいきなり登れるだろうか。カムをジャラジャラとぶらさげて登り始める。ルーフにさしかかり、ルーフ下にカムをきめてから右側のカンテに手を伸ばすも身体を乗り上げられずたまらずテンション。何とかトップアウトして抜ける。

 T内さんがフラッシュするのを見てから、2便目を出す。今度はホールドが分かっているので、ルーフ下にカムをきめてから右カンテに乗り上がれた。後半も少し登れば左上の終了点テラスに上がれる。終了点はアイ()ボルト2つ。とうことで、私の大堂海岸の初クラック完登はこのルート。

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(↑モンキー・ルーフを登る私)

○「うず潮」5.8 OS

 皆がスーパー・クラックに登っている間に、右に回り込んだ東壁にある「うず潮」5.8をオンサイト。モンキー・ルーフよりはもちろん易しいけれど、クラック慣れしていない私は気が抜けない。終了点は灌木に残置ロープとビナ。海沿いということもあるのだろう、全般的に支点は劣化している感じなので、登る人はそのつもりで。

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(↑うず潮を登るS藤Mみさん。写真横向き)

○「スーパー・クラック」5.9 OS

 このエリアに来たら、必ず登っておきたい人気ルート。特に後半はハンドジャムで快適に登れて楽しい。オンサイト。我々以外に誰もいないこの日のうちに、こういう順番待ちになりそうなルートを登っておけたのは良かった。翌日はずっと人が増えたから。

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(↑スーパー・クラックを登るK田さん。写真横向き)

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(↑スーパー・クラックを登るY和さん)

 合間に、ちょっと離れた「胎内クラック」5.9+を探しに行ったりした。さらに遠くには大滝エリアの「アメフラシ」5.9が見える。

 17時くらいになり、撤収する。樹林帯の登り返しが疲れる。私は最大5番までカムを2セットほど持ってきており、背中の荷物が重い。コンビニでビールなどを買ってから宿に帰る。交代でお風呂に入ってから、夕食のため1階の食堂へ。7人分の大皿に盛られたお刺身が出てきた。他にも天ぷらや鍋物。お刺身はマグロ以外は魚の名前を忘れてしまったけれど、脂がのっていて美味しい~。本当に美味しいので、皆ばくばくと箸が進む。ビールから熱燗とお酒も進む。素泊まり2,500円は部屋の作りからして妥当として、夕食1,500円の安さでこの食事は東京では無理だろう。

部屋に戻ってからもビールを飲み直して、明日の出発時刻を8時としてから床に就く。明日もまたがんばって登ろう。

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12/29()

 2日目もモンキーエリアへ。部屋で、前日買っておいた弁当などで手早く朝食を済ませてから、レンタカーで大堂海岸に向かう。岩場は我々が一番乗りだったけれど、やがて他のクライマーたちも続々とやって来た。H内さんの知り合いもいるし、マイカーで遠路はるばる運転してきたと言うK島さん・H原さんも来た。

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(↑写真横向き)
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○「ターン・クラック」5.9 OS

 まずは正面壁の右端のほうにある短いルートでアップ。

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(↑ターン・クラックを登るY和さん)

○「セイシ・クラック」5.10b 2RP

 日本100岩場では3つ星となっているこのルートをやってみることにした。出だしでカムを取って一段上がると垂壁にボルトがあり、ここを左にトラバースするのが最初の核心らしいけれど、ボルト左側にある高いカチを使えば普段フェイスをやっている私としては難しくない。それから左側の凹角を辿るようにカムを取りながら登っていくと、小ハング下に至るところがちょっと悪い。さらに小ハング先のフィストサイズのクラックを登ると、終了点のテラスに上がれるのだが、このフィストができずにたまらずテンション。とりあえずトップアウトしておく。

 他のルートを2本登ってからの2便目。小ハング下に至る直前で苦戦するも、ビレイしてくれたH内さんが、手を伸ばせばハンドジャムが効くと声をかけてくれて、思い出したようにガバのハンドジャムを取る。ここで一服。さらに苦戦したフィストサイズでは必死になって身体をにじり上げ、テラスのリップをデッドで取った時は思わず声が出てしまった。こうしてレッドポイント。やった。でも疲れた。

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(↑セイシ・クラックを登るS藤Mみさん)

○「お祭りクラック」5.7 FL

 正面壁の左端にある短いルート。T内さんとそれぞれ登る。隣接する「おまたせクラック」5.8と終了点が一緒なのでまとめて登っても良いかも。

○「岡山ルート」5.10c Tr.

 H内さんが登って架けてくれたロープで皆で登る。なかなか厳しいルートのはずだけれど、トップロープなのでお気楽。最後のジャムのセクションが特に快適。今回リードはしなかったけれど、やってみても良かったかも。

 15時を回って、H内さんが大滝エリアにある「アメフラシ」5.9を登りに行こうということで、皆で行くことにした。日本100岩場には、大滝エリアはモンキーエリアから2分とあるけれど、胎内クラックからはそれくらいで行けても、正面壁からは岩場の乗っ越しもありもっと時間がかかる。

 アメフラシは全長28mの長いルートで、ワイドクラックの部分が多く、H内さんは5番などの大きなカムをいくつもぶら下げて登り始めた。しかし、ルート自体も長く、下部で使いすぎたカムが足りなくなってきたりして、登るのに時間がかかっているようだ。夕刻になってきて、皆でトップロープでアメフラシを登る時間はとても無いので、他のルートを登ることにした。

 そこで、アメフラシに来る途中にある胎内クラックを登ることにした。

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(↑アメフラシを登るH内さん。写真横向き)

○「胎内クラック」5.9+ OS

 クラックの途中に縦長の大穴があるルート。オンサイトできた。トップロープを張って、T内さんが登る。アメフラシのほうを眺めると、H内さんが登り終え、K田さんがトップロープで登り始めていたので、すでに17時は回っていたけれど、Y和さんも胎内クラックを登る。アメフラシを登ることはできなかったけれど、夕暮れ迫る中、3人とも胎内を登ることができて良かった。

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(↑胎内クラックを登るT内さん。写真横向き)

 S藤さん達は正面壁に戻って、短いルートを登っていたようだ。皆が登り終えたのは17時半頃。この季節、東京だと真っ暗だけれど、西のほうにある大堂海岸はこのくらいのじかんまでなら十分明るい。さすがに帰路のアプローチ道を登り返す頃は暗くなって、ヘッ電を点けたけれど。

 宿に戻り、手早くお風呂に入ってから美味しい夕食。お刺身は相変わらず美味しいし、ブリ大根やカツオも美味しい。K田さんとT内さんは明日のクライミング終了後に東京に帰ってしまうので、7人で過ごす夜は今夜まで。T田さん達も加わって部屋で飲み直す。明日は帰れずエリアに行くのだ。

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