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谷川岳 天神尾根 雪山登山

2014.01.25(土)~26(日)
 谷川岳の天神尾根を歩いてきた。
ロープウェイで天神平に上がり、山頂まで天神尾根を往復するだけなので日帰りで行けるコースなのだが、雪洞を掘って泊まるというのが今回の山行のコンセプトだったので、わざわざ1泊した。
 当初の計画は、初日に天神尾根の途中で泊まり、翌日に山頂を経て西黒尾根を下降するだった。結局、西黒尾根の下降は見合わせて、天神尾根往復のお気楽スノーハイキングに変更して、雪洞を掘ってワインを飲むという宴会山行となった。
 同行者は、所属山岳会のHさんとS幡さんと私の3人。昨年の残雪期に、遠見尾根から五竜岳を登ったり、小池新道の途中敗退後に西穂を登った際に雪洞を掘ったりした顔ぶれだ。

■01/25(土)
 前夜の金曜日の夜に待ち合わせ、私の車で関越道から一路土合を目指す。土合駅でステビバ。駅舎待合には他にも登山者が寝ていた。軽くビールを飲んで深夜2時頃に就寝。

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(↑土合駅)

 ロープウェイは7時から運行を開始するらしい。谷川岳ロープウェイの山麓駅であるベースプラザの立体駐車場に移動する。駐車料金は1台1,000円。出発前の段階で、天神尾根を下降しないことにしていたので、使わない装備を車に置いていく。ロープウェイ乗場にはスキーヤーやスノーボーダーの姿があるが、多くはない。まだ朝早いからだろうか。

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(↑ロープウェイから)

 ロープウェイに揺られて天神平に上がる。天気は上々。予報では気温が高くなるらしく、夜から天気が崩れて明日は雪模様らしい。ロープウェイが登っていく右手に見える尾根は田尻尾根だろう。
 雪洞を掘って泊まる場所は、天神尾根の途中にある熊穴沢避難小屋付近の予定だが、そこまでは1時間ほどでついてしまうようなので、そこに余計な荷物をデポして、今日のうちに山頂を往復してくることにした。それでも時間が余りそうだ。
 天神平のスキー場はまだ朝早いとはいえスキーヤーの姿が少ない。こんなんでスキー場の経営は大丈夫だろうか。私は谷川岳の山頂を踏んだのは一度だけで、2年半前の2012年7月末に魚野川万太郎沢を遡行して谷川岳の山頂に初めて登った。その時は西黒尾根から下山した。天神平そのものは十何年前のスノーボードをしに一度来たことがあり、それ以来だ。
 天神平から谷川岳の双耳峰、トマノ耳とオキノ耳が見える。日帰りで行けるくらいだから遠いようには見えない。スキー場の脇から山頂に向かってトレースが付いていて、我々の他にも何人も登山者の姿があった。スノーシューを履いている人が結構いるけれど、トレースが付いているのでスノーシューを必要とするほど雪に沈むようなことはない。

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(↑天神平から山頂を望む)
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 緩いアップダウンを経て1時間ほどで熊穴沢避難小屋に着く。まだ9時半頃。小屋そのものは雪の下に埋まっており、雪に穴が掘られて小屋の入口が現れていた。入口の扉は鍵がかかっておらず、中を見ると四周にベンチ状に座るところがあり、中央が土間になっていた。避難小屋なのだから、もちろんここでも泊まれる。

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(↑熊穴沢避難小屋が覗いている)

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(↑小屋の中)

 ザック丸ごと残して、ウエストバッグ一つくらいのほとんど空身で山頂を往復することにする。ここまではツボ足とストックで来たけれど、ここからはせっかく持ってきたのでアイゼンとピッケルで行くことにする。
 荷物が軽いので俄然足が軽くなる。他の日帰り登山者の姿も多い。今日は天気が良いので登山日和だ。左手の谷には関越トンネルの換気塔が見える。群馬県側の換気塔のはずだ。肩ノ小屋が見えてくるとあっけなくトマノ耳に到着。そこからオキノ耳もすぐだ。山頂からは万太郎沢が見え、新潟県側の換気塔が見える。2年半前に遡行した沢だ。なつかしい。そういえば一緒に遡行を共にした人は、その後別の山で逝ってしまった。
 近くには白毛門が見え、上州武尊も見える。反対側は平標山方面が見え、遠くに見えるのは浅間山だろうか。良い眺めだ。

 荷物を残した熊穴沢避難小屋近くに戻ったのは13時半頃。まだまだ時間が早いので、雪洞を掘る時間はたっぷりある。小屋が丸ごと埋まっているくらいだから積雪は結構あるはずだ。雪崩埋没時の捜索用に持ってきたプローブを雪面に刺してみたが、確かに積雪はそこそこあるようだ。
 雪洞を掘る場所は、避難小屋から山頂側に50mほど行ったところのトレースから右手に少し寄ったところの斜面とした。樹林帯を出たあたりだ。
 ゴム手袋をはめてスコップを持ち、いざ雪洞掘り開始。まずは入口とするあたりを見定め、雪をどんどん切り崩していく。ある程度垂直面を切り出したら、入口となる横穴を掘り始める。1mほど掘り進んだところで、居住スペースとなる部分を作るため、左右にも掘り広げていく。途中から灌木の枝が雪の中からたくさん出てきた。枝が邪魔で掘るのが捗らない。奥に掘り進むにつれて、雪の下の斜面も上がってくるようで現れてくる。ある程度奥行きが確保できたので、足を伸ばして寝られるように左右に掘り進む。出てきた木の枝はぼきぼきと折れるものは折っていく。半分凍っているのか細いものは折りやすい。天井付近には直径10㎝ほどの太い木が現れ、これはさすがに折れないし、のこぎりもないのでそのまま残すことにした。真上の雪は結構な厚みがあるので、天井を切り崩して天井高さを確保する。枝がたくさん出てきてしまい、中で過ごせるだろうかとちょっと心配しながら掘り進んだけれど、3人で力を合わせてそれなりの雪洞を完成させた。3人用テントよりは広いくらいだ。銀マットを敷きつめ、荷物を持ち込む。入口はツエルトで塞ぐ。天井に現れた木は、梁が現しになってちょっとログハウス風かも?

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(↑雪洞を掘るH幡さん)

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(↑木の枝がたくさん出てくる)

 一応の完成を見たのは15時頃。ということは、結構苦労したので時間がかかったと思ったけれど、1時間半もかからなかったようだ。まだまだ外は明るく風もないので寒くない。そこで、雪洞の入口前に雪でテーブルをこしらえて完成祝いに明るいうちからお酒を飲むことにした。尾根の東側に掘ったので、西側が見えないけれど、上州武尊を眺めながら、テーブルの上に持ち寄ったお酒やおつまみを並べていく。3人とも皆ワインを持ってきており、S幡さんなどはペットボトルに移し替えて持ってきていたけれど、私は瓶のまま持参。
 特別高いワインを買ってきたワケではないけれど渋くて美味しい。チーズも美味しい。Hさんがホットワインというのを作ってくれた。沸かしたワインに焼いたレモンやオレンジ、ドライフルーツなど、それからスパイスを入れた飲み物だ。これは身体が温まる。周りにいくらでもある雪をどんどん溶かして水も作る。

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(↑ワインほか)

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(↑Hさんが作ったホットワイン)

 それでも外で1~2時間も座って過ごしていると、陽も陰ってきたのか寒くなってきたので、雪洞の中に入ることにした。
 外気から遮断されて雪洞の中はそれほど寒くない。が、寒がりの私は一度冷えた身体がなかなか回復しない。外で食べたおつまみでもそれなりにお腹は満たされたけれど、夕食はHさんが用意してくれたキムチ鍋で、これまた美味しくて十分満腹になった。雪洞の中でガスの火を点けると、梁にした木から滴が垂れてくる。
 お酒も飲んでご飯も食べると眠くなってきた。寝袋に入って横になる。3人でちょうどぴったりの広さだ。雪洞の中は零度までしか下がらないとか言うけれど、確かにダウンを着たまま登記用のシュラフに入ると十分すぎるほど温かい。というか暑くなってくるので靴下を脱いだりした。真夜中に外にトイレに立った際は星空が見えていた。

■01/26(日)
 今日は天神平に戻って下山するだけなので時間は余り過ぎるほどある。それでもいつまでも横になっていられないので6時半頃には皆起き出す。朝食はこれまたHさんが用意してくれた雑炊。昨夜は食べ過ぎたので朝は軽く食べるくらいでちょうど良い。
 朝食を済ませると、荷物をまとめて出発の身支度を整える。雪洞の外に出ると雪が降っていて風もある。アイゼンにストックで歩き始める。降雪で前日のトレースがほとんど消えているけれど、なだらかな稜線歩きなので問題はない。時々深いところを歩くと言ってもヒザ下くらい。1時間ほど歩くと天神平のロープウェイ駅が見えてきた。少ないけれどスキーヤーもいる。まだ朝と言える時間だったけれどロープウェイに乗って下山することにした。

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(↑朝、雪洞を出る)

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 すぐに高速道路に乗ったので、昼頃に東京に着いた。HさんとS幡さんを送って解散。午後半日空いてしまったけれど、帰宅して濡れたものを干して洗濯も済ませると、外の天気が急に崩れてきて寒い風が吹いてきた。登山そのものは書いてきたように少ししか歩かない楽チンなものだったので、すごく疲れたということはないけれど、なんだか外出するのが面倒になり自宅の中でだらだら過ごすうちに夜になった。
 ということでお気楽登山ではあったけれど雪洞泊ができたのは良かった。2014年を迎えて最初の1か月、前週までフリークライミングも結構行けた。二子で穴ムジ5.12cも登れたし。さて、来月は?。日記の更新はしばらく間が空くと思うけれど、また書こう。

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