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2014年3月

クライミングジム通い(2~3月)

■B-PUMP荻窪

2014.02.18(火)

 トルコツアーから日本に帰ってくると、東京はイスタンブールより寒かった。寒いと動くのが億劫になるけれど、身体が訛らないように今日はオギパンへ。行くと、2階奥のどっかぶり壁がホールド替えされていた。

 まだ替えられたばかりのようで、ほかの人も新しい課題にあれこれトライしていた。白色3級は一つを除いて登れたけれど、水色2級となると俄然難しくなってほとんどスタートからできないような課題ばかり。  それまであった懸垂棒が撤去されてしまっていたのは残念。棒があった時には、ひとしきり登った後に懸垂で筋トレしていたので。

■ベースキャンプ

2014.02.20(木)

 ひと月ぶりのベーキャン。N野さんが来るまで、ボルダリングをしていたら腕がヨレヨレ。ボルダー壁の中央にあるどっかぶり壁の茶色3級が2つ登れて、3つ目はもう少し。N野さんが来てからは交代でルートを登るも、すでにヨレてて何時も登れる5.11cでも落ちる始末。感覚を忘れないように入間クラックも登っておく。

 

■ベースキャンプ

2014.02.25(火)

 先の週末の城ヶ崎での疲れがまだ残っているのと寝不足気味で体調がよいとは言いにくいけれど、N野さん、Sのさんとルート壁を登った。2人が来るまでは、前回完登できなかったどっかぶり壁にある茶色3級課題を1つ登っておいた。イルマクラックも例によって練習しておく。

 この日の夕方、急きょ翌日に日帰りでアイスクライミングに出かける話になったので、翌日の準備のため閉店間際まで登っているわけにもいかず、いつもより1時間早く帰ることにした。

■ベースキャンプ

2014.03.02(日)

 3/1(土)、河又から帰宅してあと翌日の山行の荷物をまとめる。所属山岳会のYT川さんとアイスクライミングに行く予定なのだが、天気予報は土曜日以上に悪そうだ。計画は、西上州荒船山の艫岩(ともいわ)にある焦点の氷柱というマルチピッチのアイスだが、先の大雪の名残に加え、この天気では新たに降雪が積もり、さらに登攀中の降雪に見舞われるかもしれない。

 ダメもとで行ってみるかということで、日曜日早朝、埼玉県内のYT川さん宅へ車で行く。そこでYT川さんと相談した結果、天気の悪い中行っても無駄足になるかもしれないし、行けたとしても雪の積もった氷を登るのもワルいので、この場で中止とすることにした。中止にした代わりに、ベースキャンプに行くことにしていったん解散。

 車で帰ってきた私は寝不足なので少し寝てからベーキャンへ。ごく弱い雨が降る中、ジムに着いたのは11時頃。寝坊して来るのが遅れたYT川さんが車での1時間半ほどボルダリングをして過ごす。ジムには二子の常連Mぽりん、☆野さん達も来ていた。

 ボルダー課題では中央のどっかぶり壁にある緑色2級が登れた。これで2級はちょっとアマいかなという感じだけれど、これからルート壁を登るというのにボルダリングだけでヨレてきてしまった。

 YT川さんが来てからはルート壁を登った。登れたのは最高で5.11dまで。2人で交互に登っているとペースが早過ぎる。滞在時間が短い平日夜ならそれでちょうど良いけれど、午後の間ずっとこんなペースでは身体がもたない。K野さんが来てからはK野さんのビレイがレストにもなってちょうど良かった。ベーキャンに来た時は、クラックも練習することにしている。この日も何便か登ったのだが、YT川さんに言われて上まで登った後はそのままクライムダウンもしてみた。これがエラく疲れる。上腕がパンパンだ。上部のサムロックはフットジャムをきちんときめておかないと手指への負荷が大きくて未だに落ちてしまうことがあるのだが、中盤までのハンドジャムはずいぶんと慣れてきた。

 疲れるにつれてルートのグレードを下げながらYT川さんと19時まで登り続けて本当にヨレヨレになった。

○スポーツクラブへ

2014.03.04(火)

 久しぶりにスポーツクラブに行った。年に1~2度、思いついたように行くだけなので、スポーツクラブに行くだけでは運動不足の解消にも筋トレにもならないけれど。 クライミングジムで登っていると腕や肩、背中など上半身は鍛えられるけれど、その他が疎かになってしまう。こうしてマシンで筋トレしたり、スタジオプログラムに参加して汗をかくと全身運動になって良いから、もう少し頻繁に行きたいところだ。

 

■エナジー高田馬場

2014.03.06(木)

 昨年10月末以来の馬場エナ。カモシカスポーツに買い物に来たついでに行くくらいだ。カモシカは年度末のセール中で、月曜日にもクライミングシューズなどを買いに来たばかりだが、今日はカムを買った。でっかいカム。これでワイドクラックにもトライできる?

 一昨日スポーツクラブに行ってスタジオプログラムで頑張りすぎたせいか、元々痛めていた右肩の腱の痛みが再発。キネシオテープを貼ってエナジーへ。

 エナジーでは緑色4級をあれこれトライしたが、オギパンやアキパンの紺色4級に比べると格段の厳しい。肩を痛めているとはいえ、パンプの3級相当か、課題によってはさらに難しく感じる。それでも4級は何本も登れた。

 それから紺色3級をトライ。当然もっと難しいけれど、トライを重ねて何とか2本登れた。  久しぶりにYUかりさんに会ったので、ひとしきり話をする。最後にキャンパシングをして終了。ここのキャンパスボードの角度やバーの太さが私にはちょうど良いようで、片手ずつ交互のキャンパはもちろん、一段ずつだけれど両手同時のキャンパもできる。登ってからそのままキャンパしながらのクライムダウンもできる。筋トレにはなった。

■B-PUMP荻窪

2014.03.17(月)

 右肩を痛めていたり錫杖の準備をしたりと、先週はジムに行かず仕舞い。まだ錫杖の疲れが残っている身体を押してひと月ぶりにオギパンへ。

 やっぱり疲れているのか、クライミングの頻度が減ったせいなのか、紺色4級が登れるくらいで白色3級となると歯が立たない課題も。でも、ジムの課題で大きなムーブで身体をぐいぐい動かしておいて良かった。

■B-PUMP秋葉原

2014.03.26(水)

 1月半ば以来のアキパン。白色3級はだいたい2便以内で登れた。水色2級でムーブを考えさせられる課題があって、何人もトライしていた。私も10回近くトライしてようやく登れた。調子は良くもなく特に悪くもないという感じ。

春分の日の3連休 名張・瑞浪ツアー

2014.03.21(金)~23(日)
 春分の日の3連休は、三重県の名張と岐阜県の瑞浪でクラックを登ってきた。どちらの岩場も私は行くのが初めて。メンバーは所属山岳会のHUさんとKM田さん、私、それから北アの山小屋で働くY和さんの4人で、年末年始に大堂海岸に一緒に行った顔ぶれだ。
 東京から三重の名張はとにかく遠いし、第一岩壁というエリアに行くには冷たい渡渉を強いられ、おまけに金曜日は雪が舞うほどの寒さ。けれども、そこにあるクラックは立派だった。一方、瑞浪の岩場は丘状の山の中に岩が点在しておあり、春の陽気の中で登ることができた。

■3/21(金) 名張の岩場・第一岩壁1日目
 木曜日夜、私の車で東京多摩地区を巡り、HUさん達と合流。国立府中ICから中央道に乗り三重県を目指す。出発地が都心寄りだと東名道に乗ったほうが速いけれど、多摩寄りだと中央道から行ったほうが良いらしい。しかし、6月開通予定の中央道~東名道間の圏央道によって、車の流れが大きく変わるだろう。
 諏訪湖SAでHUさんに運転を替わってもらったあとはHUさんがずっと運転してくれて、日付が替わった深夜3時を過ぎて目を覚ますともう名張市内に着いていた。中央道から名古屋の環状道路などを経て、東名阪道から亀山を通ったようだ。
 名張の岩場は名張市街の南方にあって、青連寺湖を経て数㎞行った香落渓(こおちだに)という渓谷沿いにある。
 夜通し運転してきたので朝までしばらく寝るため、土曜日に泊まる予約してある赤目四十八滝キャンプ場に行く。キャンプ場自体は冬の閉設期間中らしいのだが、お願いして泊めてもらうことができた。
 まだ暗い4時頃にキャンプ場に着くと、駐車場に男性がいて声をかけてきた。この日から釣りが解禁されるそうで、こんな朝早くからここにいるらしい。アマゴが釣れるそうだ。釣ったら何匹があげるというので、仮眠して朝になったら魚をもらう約束をする。誰もいないキャンプ場にそそくさとテントを2つ張ってすぐに寝る。あたりは雨後で濡れているし、思っていたよりとても寒い。明日の天気もアヤしい。

 今回の名張ツアーのため地図を見た際に、赤目四十八滝という地名を見つけた。キャンプ場からさらに奥に行ったところにこの名の観光地があるらしい。きれいな渓谷を散策できるようになっているようだ。香落渓から見ると、山を一つ隔てた隣りの谷という位置関係だ。
 私が地図を見た時に思い出したのは車谷長吉の「赤目四十八瀧心中未遂」という直木賞を受賞した小説。私は読んだことはないのだけれど、KM田さんは読んだことがあるそうで、今回せっかく名張まで行くのだから赤目四十八滝を観に行こうという話が出た。そこで私は出発前日に近所の図書館でこの本を借りて読んでみることにしたのだが、時間が無いので最初の数十頁を読んだだけ。残りはこれからゆっくり読むつもりなので、小説の今後の展開はまだ知らない。

 金曜日朝、8時頃に起き出してテントの外に出ると、青空はまったく見えない。しかも、雨ではなくちらちらと雪が舞っている始末。やがてキャンプ場の管理人の男性がやって来た。管理棟を開けて、そこで朝食を食べながらストーブで暖を取る。てっきり天気予報は良いものと思っていたので、登れるのかどうか非常にアヤしい。釣り人からアマゴを10匹ももらって、Y和さんがワタを抜いておく。

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(↑赤目四十八滝キャンプ場のようす)
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(↑アマゴ)

 10時を過ぎてから、岩場に向かうことにした。名張の街を経て香落渓を目指す。ダム湖を過ぎると渓が狭くなってきて、山肌にところどころ岩場が見えてきた。屏風岩や第一岩壁らしい岩場が車道から川を隔てた山の中に見える。日本100岩場に載っていたMCの岩場もそのうちのどれからしい。
 今回我々以外にも関東から登りに来ているパーティーがいるそうで、彼らのものらしい車が停まっている路肩の駐車スペースに車を停める。第一岩壁を目指すのだが、川の対岸にあるため渡渉しなければならない。来たことがあるHUさんも10年ぶりということで、渡渉ポイントを探す。駐車スペースからすぐに河原沿いに降りて、左岸を下流に向かってしばらく歩く。この時アラレがパラパラと降ってきた。空を見上げると雪が結構強く舞っている。寒いワケだ。
 なかなか渡れそうなところが見つからず、第一岩壁を少し過ぎた下流側の浅そうなところを渡ることにした。用意しておいた短パンとサンダルに履き替え、手にはストックを持ち、流れに足を入れるとものすごく冷たい。深さは場所によってヒザ上くらい。痛いくらいに冷たい。雪が舞う中、短パン姿で冷たい川を渡渉してまで岩場を目指すとは、傍から見れば酔狂だろう。対岸に渡り終えると、震えながらタオルで足を拭きズボンに履き替える。上流側に向かって戻って樹林帯の中を上がると第一岩壁にたどり着いた。関東から来ているパーティーもいた。岩場にあった温度計を見るとマイナス0.5℃。終日だいたいこんか気温だった。とにかく寒い。

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(↑雪が舞う中、渡渉ポイントを探すHUさん)
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(↑冷たい川を渡渉するY和さん)

 荷物を置いたあたりは濡れているのだが、見上げる第一岩壁の岩場はけっこう乾いているように見える。テラス状のところは濡れていたりするけれど、まっすぐに伸びたクラックがいくつもあって、乾いているようだ。
 参考にしたトポ図は、KM田さんが持ってきてくれた「名張の岩場」という本。今は入手困難らしい。岩場は2階建てのようになっていて、いくつかある1ピッチ目のクラックをあがった上から枝分かれするように2ピッチ目のクラックもっとたくさんあるらしい。
 樹幹越しに雪が舞うのが見えるのに誰も帰ろうと言いださないし、別の関東Pも登り始めている。我々はHU・Y和、KM田・私の2組に分かれて、それぞれ空いているルートを登ることにした。HUさん達は岩場右側から巻いて上がったところにある「これなんですか」23m 5.10aを登るそうで、KM田さんと私は岩場左端にある「直登」15m 5.10aを登ることにした。

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(↑第一岩壁)

○「直登」15m 5.10a
 まずは私がリード。出だし1段乗り上がるところがビショビショに濡れていて手が滑りそうだが、何とか耐えて乗り上がる。そこからはハンドサイズのクラックが伸びており、カムをきめながら登っていける。クラックはよく乾いているけれど、岩は冷たい。快適なハンドセクションから左のテラス状まではノーテンでいけた。
 ここから最後の岩頭状までの数mのクラックが4番キャメサイズで、ハンドはもちろんフィストもスカスカのため、どのように登ればよいのか分からない。ルート中の核心のようでここでテンション。4番キャメを使って、A0しまくりで身体を引き上げ、最後岩頭状に乗り上がるところも上がビショビショに濡れていて、水たまりの中にカチホールドを見つけ、乗り上がる。乗り上がったところには立派なボルトが打ってある。トップロープ用の支点をセットして下りる。KM田さんがトップロープで登る。

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(↑「直登」を登るKM田さん)

○「でかいつらダイレクト」15m 5.10c
 KM田さんが登った際に、終了点から一段右下のテラスに下りてもらって、このルートの上にロープが来るように張ってもらい、トップロープでやってみた。
 出だしはジャムをきめながらクラックを登るというよりフェイスのムーブで突破する。中盤では確かハンドジャムがあり、出だしよりはずっと易しい。翌日、あがってしまったロープの末端を回収するために、このルートの出だし部分をリードで登れたので、そのまま上まで登っておけばレッドポイントはできたのだろう。

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(↑「でかいつらダイレクト」 写真横向き)

○「これなんですか」23m 5.10a
 HUさん達がトライしているこのルートの取付きに行ってみる。待っている間、とにかく寒くて仕方がなかった。KM田さんがTr.で登ったあと、私もTr.で登る。あまり詳しく覚えていないのだが、ハンドより広いクラックを経て、少しかぶり気味のハンドサイズのクラックを抜けるルートだったと思う。ノーテンで登れた。もしまた名張のこの岩場に来ることがあれば、その時はリードしてみても良いかも。

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(↑「これなんですか」を登るY和さん)

○「スネークマン」32m 5.11a
 これなんですかを登り終え、下に戻った頃には時刻は午後4時前。別の関東Pは帰り支度をしているが、HUさんが「○○(私)、スネークマン登ってよ~」との言。スネークマン? ルート図を見ると、32m 5.11aとある。岩場の中央にあってとても見栄えのするルートで、一段上がったスネークマンテラスというところから登り始める。しかし、クラックの5.11aなんてグレードは私の力量を超えているし、こんな長いルートを登るのにどれだけカムを使うことやら。しかも雪が舞うほど寒いし、夕方だし。登れる気がしないのだが。
 しかし、この見栄えのするルートにトップロープを張って皆で登ることを考えると、今ここで登らないワケにはいかない。ルートが長いので、もう1本バックロープで引いていく。3番キャメを中心にどっさりとカムをぶら下げる。スネークマンテラスまでは、先ほど登った「でかいつらダイレクト」に掛けたトップロープを使って、テラス左端に上がり右端のスネークマンに取り付く。取付きにはボルト支点あり。
 ここからいよいよスネークマンだ。見上げると1本のクラックがはるか上までビシッと走っている。最初の何mかは以外にもハンドジャムで順調に登っていけた。最近クラック用に買ったカタナもフットジャムするのにちょうど良いサイズだったようだ。それでも落ちると怖いので短い間隔でカムをセットしていくのだが、3つくらいきめたところでテンション。岩が冷たい。下を見るとまだすぐそこにビレイしてくれているKM田さんがいる。上を見るとまだ近づいた感じがしない。ここからはテンションまじりで少し登ってはテンションしてカムをセットするという感じで登る。クラックが狭くなっていよいよ難しいというところではA0しまくりで時間がかかる。ハンドが快適にきまるところでは、ロープを伸ばすペースが回復する。途中、クラック左のフェイスのカチを2つほどつなげるところがあった。その間ではカムをきめられないので、気合を入れるため声を出して越える。それなりに細かいカチなのかもしれないが、慣れないクラックよりは普段触り慣れたフェイスのホールドのほうが余程安心感がある。クラックの中もフェイスも乾いているのでその点では良いのだが、やっぱり冷たい。
 そんな感じでじりじりと高度を稼いでいくと、クラックが途切れるところに至ると終盤で、右カンテに移ってフェイスを登るためランナウトすると聞いていた。ここがそのセクションらしい。カンテの小さな棚状のホールドは皆濡れていて滑りやすい。いったん右カンテに乗り移り、左側のクラックの最後のカムをきめられるところに2番をセット。そうしてスラブ状の中の段々のホールドに足を上げていくのだが、滑りやすいので非常に神経を使う。右サイドカチホールドをうまく見つけて登ろう。一段上の段に右足を上げて、さらに左足を上げて踏み替えようとした刹那にスリップ。何も考える暇もなくフォール。左腕を岩にちょっとぶつけて止まった。5mほど落ちたらしい。ふう~。最後にきめた2番がばっちり効いてくれていて良かった。結構落ちたけれど意外と冷静なもので、ぶつけた左腕も大したことがないので、すぐにゴボウでカンテに戻る。登り始めてすでにずいぶん時間がかかっているはずだが、トップアウトしないといけない。まずは濡れてカンテのホールドを長袖シャツの袖でごしごしと拭いてチョークボールをはたき付ける。それから再び慎重にカンテに乗り上がり、先ほどスリップしたところも慎重に通過すると、眼前に小さな岩溝があるので、カムをセット。これで安心。終了点のボルトはすぐこの上だ。

 こうしてトップロープをセット。バックロープと連結して懸垂下降するのだが、確保器を持ってくるのを忘れたので半マストで降りることにしたのだが、久しぶりの半マストに手こずって時間をロス。カムを回収しながら下りたのは18時頃。暗くなりかける中、荷物をまとめて撤収。
 帰りは対岸の駐車スペースに近いところから渡渉した。相変わらず水は冷たいけれど、朝よりは水深が浅く歩きやすかった。車に戻ってズボンに履き替え、名張市内のスーパーで食材を買い出ししてからいったん赤目のキャンプ場へ。それから途中にあった赤目温泉山水園という高そうな温泉旅館のお風呂で凍えた身体を温める。再びキャンプ場に戻り、晩御飯の支度をする。朝、Y和さんが下ごしらえしておいてくれた10匹のアマゴをキャンプ場で借りたフライパンでKM田さんが揚げてくれた。カリッと香ばしく揚がっていて美味しい。その間にY和さんがネギや白菜を刻んでくれて、私が持ってきたカセットコンロで鍋を作る。吹きさらしの炊事場は寒いけれど、お酒を飲みながら鍋を食べる。寝不足と疲労から、どっと眠くなりテントに入る。

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(↑アマゴを揚げる)


■3/22(土) 名張の岩場・第一岩壁2日目
 今日も第一岩壁に行く。起きてテントの外に出ると晴れ間が見える。岩場に行く前に赤目四十八滝を観に行くことにした。HUさんはテントで寝ているので、KM田・Y和・私の3人でキャンプ場を出る。車で上流側に少し行くと赤目温泉の温泉街があった。その突き当たりで車を停める。この先に赤目四十八滝の渓谷があって、渓谷に沿って遊歩道があるらしい。渓谷の入口で入場料を払うらしいが、朝早くて受付が閉まっていたのでそのまま進む。確かに少し変わった感じの渓谷だ。15分ほど歩いたところで引き返したけれど、遊歩道自体は4㎞ほども奥まで続いているらしい。ちょっとした滝もあり、赤目牛という撫でるとご利益があるという牛の像もあった。

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(↑赤目牛)
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(↑赤目四十八滝の遊歩道を歩く)

 キャンプ場に戻り、残った鍋にうどんを加えて朝食とする。テントを撤収して香落渓の岩場を目指す。第一岩壁の手前にある屏風岩近くの河原に関東別Pの姿があった。我々は前日の帰りで渡った渡渉ポイントから第一岩壁へ。岩場にはすでに2組ほどが来ている。昨日はびっしょり濡れていたテラス状のところもすっかり乾いているようだ。

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(↑第一岩壁)

○「直登」15m 5.10a
 前日と同じ組み合わせで分かれ、私はロープを残しておいた「直登」をTr.で登る。核心のワイドハンドのセクションはやはり難しい。リービテーションで手を上にずらしていくという話を聞いていたので、手の甲と甲をクロスするように合わせてクラックに入れるとフィストより幅広くなりちょうど良い幅となった。が、ばっちり効いているのは良いのだが、それを上に動かすのが大変だ。デッドポイントのように上に突き上げるように背中合わせの両方の手のひらを上に10㎝ずつくらい上げていく。Tr.だからこんなことができるものの、両手がこのように塞がっていてはもちろんカムはきめられない。つまりこのムーブはカムをきめない前提ということか。普通のハンドサイズだって苦戦しているのに、こういうサイズになるとさらに歯が立たなくなる。クラックのムーブは奥が深い、というかまだまるで分っていない。

○「スネークマン」32m 5.11a
 これまたTr.を残しておいたスネークマンを登ることにした。まずはKM田さんがトライ。ハンドジャムでさくさくと登っていくが、長いルートなので途中でテンションを入れながらレストしていた。
 私もTr.で登る。Tr.に吊られていると当然だがとてもラクだ。やはり長いので途中でテンション。クラックがわずかに左上しているところでは、正対で両手とも順手でジャムするのではなく、上側の左手を逆手にして身体を右向き気味にすると登りやすい。正対で登るよりもクラックをちょっとカッコよく登ってるムーブっぽいかも。そんな感じで、Tr.の気楽さでムーブに集中できたのは良かった。最後のフェイス部分は乾いていると何でもない易しさだ。

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(↑「スネークマン」を登るKM田さん)

○「花」20m 5.10a
 続いてHUさんとY和さんもスネークマンを登ったのだが、その間にKM田さんと私は2階部分にある「花」20m 5.10aをトライすることにした。
 「花」の取付きまでは、モモンガテラス経由で行くことにした。まずは「サキサカ」54m 5.10aの下部を登りモモンガテラスへ。テラスを左にトラバースしてオフィドゥス下までが1ピッチ目。2ピッチ目は2段になっていて、前半はオフィドゥス、後半はもっと広いチムニー状がダブルになっていて、これを越えると岩塔の上に至り、ボルトのある「花」の取付きだ。この岩塔は下から見ると今にも倒れ落ちそうに見えるのがちょっと怖い。
 この1P目と2P目はKM田さんがリードした。モモンガテラスに上がるサキサカ下部はシンハンドからフレーク状を経てテラスに上がるのだが、このフレーク部分の岩はいつか落ちそうだ。というのもフレークの下向きの隙間にカムがきめられるのだが、フォローでそれを回収する際に岩が明らかにごとりと動いた。前日ここを登っていた関東別Pの人がフォールした際に、おそらくここにきめたカムで止まったのだろうが、今後ここで落ちるとフレークが崩壊して、グラウンドフォールする恐れがある。リードでトライする人はくれぐれもそのあたりを良く考えて。

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(↑「サキサカ」下部を登るKM田さん)

 2P目もこれまた悪い。前半のオフィドゥスもフォローだから行けたけれど、後半のダブルチムニーとなるともっと悪い。テンションしながらにじり上がった。KM田さんはよくこんなところをリードしたものだ。

 さて、そうしてたどり着いた「花」はハンドサイズのクラックが凹角君のところにダブルで走っている。スネークマンも見事なクラックだったけれど、これまた見栄えのするクラックだ。ここでは私がリードする。3~4番キャメを中心にたくさんのカムをぶらさげて登り始める。左右のクラックはどちらもハンドサイズで、ばっちりハンドジャムがきまる。それでも怖いので短い間隔で次々とカムをきめていく。左右のクラックそれぞれに左右の手をジャムして正対で登っていく。大変なのだけれど高度を上げていける。手持ちのカムがどんどん無くなっていくので、残りを考えると心配になってくる。スネークマンを登っているHUさんが「○○(私)、花、どんな感じ~?」と声をかけてくる。必死で登っている私は会話する余裕はおよそ無いので「話しかけないで~」と叫びながらさらに登っていく。終了点が近づいてきた。ここまで来たら落ちるワケにはいかない。オンサイトしないと。終了点手前では、クラックから頭上の岩をがっちりつかむ慣れたフェイスムーブ。終了点のある右側のテラスに移るところが手掛かりとなるホールドが乏しいのだが、慎重にテラスに移ってセルフビレイを取る。やった、オンサイトできた。グレードにしてみたら5.10aに過ぎないけれど、これは嬉しい。名張で初の完登ルートだ。Tr.支点を作って下りる。
 Tr.で登るKM田さんは、序盤私のように正対ではなく、左側のクラックを主に使って右側に背中をもたせるように登っていく。寄りかかれる分、ずっとラクなようだ。なるほど。ノーテンでトップアウト。
 懸垂下降して基部に下りる。

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(↑「花」を登るKM田さん)
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(↑「スネークマン」を登るY和さん)

○「ヤンコマリタイ」15m 5.10d
 このヘンな名前のルートは、下部が「でかいつらダイレクト」と一緒で、中盤から左のクラックに移るルートだ。前日のところでちょっと書いたが、Tr.にしたロープの末端が上に上がってしまったので、まずは前半部分だけリードしてロープ末端を回収して下りる。
 そのTr.でKM田さんがトライ。でかいつらから左に移るところで、左のクラックが途切れがちで難しくいったん下に下りる。
 続いて私がTr.でトライ。前半のでかいつらとの共用部分はこれで5回目くらいなのでさすがにムーブが固まってきた。
 左上のクラックに移るところでは、でかいつら側の右サイドも使いながら両手を広げるように身体を上げていく。それからフラッギングを交えながら左クラックに移る。こうしてノーテンで登れはしたが、カムがきめられそうもないし、リードはやる気にならないかも。再びKM田さんがトライすると今度はトップアウト。

 こうして2日間にわたる名張・第一岩壁でのクラッククライミングを終える。ああ、疲れた。渡渉して車に戻ると暗くなりかけていた。ツアー3日目の明日は岐阜県の瑞浪で登る予定だ。Y和さんの実家が名古屋市に近い東海市にあるそうで、今夜はそこに4人で押しかけて泊めさせてもらうことになっている。東海市は新日鉄の工場があるところだそうだ。名張から東海市までの100数十㎞の運転は私。21時半頃に到着した。
 Y和さんの実家に上がり込み、Y和さんのお母さんが用意しておいてくれた夕ご飯をいただく。カリッと揚げられた春巻が美味しい。こんな夜遅くに押しかけて恐縮だけれど、お風呂にも入れて暖かい布団で寝られて、名張で疲れた身体にはとても良かった。Y和さんとY和さんのお母さんに感謝。

■3/23(日) 瑞浪
 6時半に起きる。身体中の筋肉が強張っている。眠いしだるい。すでにY和さんのお母さんが朝食を用意してくれていた。みそ汁が美味しい。ツアー最終日の今日は、岐阜の瑞浪に行って登るので、朝ゆっくりしているワケにもいかない。7時過ぎにはお世話になったY和さんの実家を発つ。快晴。環状線や東名道から中央道に入り、瑞浪ICで下りる。恵那方面に国道を走ると、左手のなだらかな山肌に岩がぽこぽこと見えてきた。あそこが瑞浪の岩場らしい。
 さて、岩場へのアプローチだが、日本100岩場やヤマケイのCLIMBING-netで岩場のアクセスのことが載っているけれど、ほとんどデタラメだ。国道19号線から中央道の下をくぐる道に至るには、中道道下り線屏風山PAに接する集落内を通過するのだが、その集落への入口は東西2ヵ所。どちらからでも入れるが、西の瑞浪寄りだと中央道下への道へ曲がる際は鋭角に曲がることになる。グーグルマップで見ればよく分かる。
 中央道の下をくぐるとすぐに道が左右に分かれている。右は急坂だ。100岩場では右に進むと岩場があるように書いてあるが、急坂をあがり左の道に入るようになっているが、その道が荒れた林道で、およそ車で通るのに使われている様子はない。歩いて行けばどこかの岩場に行けるのかもしれないが。
 中央道をくぐったら右ではなく、左に進むのが正解。道なりに進むと左手や右手にお墓があるのが分かる。その付近にはスペースがあっても駐車しないこと。もっと進むとカーブの右手にチェーンが張られたところがあり、そこから歩いて岩場に行ける。車はその先の道幅の広いところに皆停めていた。3連休だからかずいぶんと車が多い。チェーン近くはすでにいっぱいで、数百mほど進んだ先に停めた。20台か、もっと停まっていたかも。ということで、初めて行く人は中央道をくぐったら右ではなく左に行って、迷惑にならないように車を停めよう。

 チェーンの先に道が続いていて、ケルンが積まれたところから左手の樹林の踏み跡に入ると、ごろごろと岩が現れてくる。屏風岩とは言うけれど、幕岩状に岩壁が連なっているワケではなく、大きなボルダーが緩やかな山肌の中に点在している感じだ。
 通り過ぎる岩のクラックやスラブにクライマーが取付いている。KM田さんにあれがイブ5.11cだと教えてもらった。凹角の右側にフィンガーサイズよりも細そうなクラックが走っていた。瑞浪ではアダム5.11bとイブ5.11cが知られていると100岩場にも書いてあったので、今回とりあえず触っておきたいところだ。
 そのすぐ上の展望台に荷物を広げる。良い眺めだ。晴れてぽかぽかと暖かい。KM田・私、HU・Y和の2組に分かれる。まずは展望台のすぐ下にある「感激」5.10aらしいルートを登ることにする。

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(↑展望台からアダム方面を望む)
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(↑展望台からの眺め)

○「感激」5.10a
 出だしはフレアしたハンドサイズのクラックが右上している。登るにつれてクラックが広がっていき、後半はクラック左のスラブに移って岩の天辺に至るようだ。
 最初カムを持ってリードで試みたが、想像以上に大変なので諦めて下り、上からTr.を張って登ることにした。出だしのクラックは右上しており、左足をクラックに当てながら上がっていく。クラックが開くにつれて身体を寝そべるようにしてにじり上がる。水平バンドのところでは開いたクラックでフィストを試みるが身体を起こせずテンション。そのあとはスラブを登って左上から抜ける。

 アダム5.11bを見て来たHUさんが、今ならアダムは誰もいないと言うのでKM田さんと行ってみることにした。行くまでにちょっと迷ったけれど、岩の間を抜けて斜面を上がって行くと、眺めの良い丸い岩にビシッとフィンガークラックが走っていた。これがアダムだ。リードはとてもできないので、トップロープを張っていると、KM田さんの知り合いの人がリードでトライを開始したので見物させてもらう。出だし付近にはチッピングしたような穴がいくつか穿たれていて、これも使ってもよいみたい。見物していたかったけれど、寝不足とこの陽気で居眠り。昼寝して少し頭がすっきりした。

○「アダム」5.11b
 順番が回ってきたのでTr.でトライ。2穴の下に水平カチがあるのだが、そのカチから2穴を取りにいこうにも、足を乗せられるフットホールドが無く断念。下の岩棚に立ちながら2穴を取ってそこからスタート。細いクラックの中に指が入るところがあるので、そこに指を突っ込みながら2手ほどこなすと、足元の水平カチに立てる。薄かぶった感じになるのだが、そこからの数mが非常に悪い。フィンガージャムがきまるところはあるのだが、足を置けるようなフェイスのフットホールドが無い。特に左側はまったくと言っていいほど無い。クラックが少しオフセットしているので、そこに右足を当てたり、右方のホールドに当てたりするも、ほとんど手指だけでぶらさがる感じになってしまう。ロープに吊り上げられるように身体を上げていくが、指への負担が大きくて痛いのなんの。それでも、名張ではハンドジャムをたくさんやったので、このルートでフィンガージャムの練習ができるのは良かった。身体をわずかに引き上げた際にすぐにテンションして少しずつ身体を引き上げていくと少しずつ傾斜が落ちてくる。クラック左側の大穴近くまで来るとクラックの幅も広がってきて登りやすくなる。
 順番待ちしている人がいないので、私とKM田さんとで2回ずつ登った。2回目は1回目の時よりもテンションの数を減らすことができた。しかしこのルート、どうせフットジャムなどできないのだから、フェイス用に履いているキツキツのシューズでトライしたほうが良いのかも。
 KM田さんの知り合いのO山さんとスラ○ーさんもやって来て、我々のあとにアダムをトライしていた。

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(↑「アダム」 写真横向き)
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(↑「アダム」を登るKM田さん)

○「エースをねらえ」5.10b
 展望台に戻って、この下にあるルート「エースをねらえ」にTr.を張る。前半のシンハンドでは、サムロックで登った。入間のクライミングジム・ベースキャンプにある唯一のクラックルート・イルマクラックの上部でサムロックの練習をやった成果があったかも。終盤はオフィドゥスになる。登っていくと自然と体が左向きになり、右の半身をオフィドゥスに入れる感じになる。右手でフィストで耐えるのだがやがて行き詰まってくる。テンションしそうになった瞬間、見目の隅にオフィドゥスの右縁が入り、サイド保持できそうに見えた。最初右手ガストンでそれを持つと、身体を右向きに入れ替えた。登る前に、HUさんがオフィドゥスでは身体の向きがポイントだと言っていたのを思い出した。きっとこのことだ。身体をずりずりと上げていき、右フェイスにあるガバに手が届くと身体を外に出せるので、あとは簡単だ。とりあえずノーテンで登れば。HUさんにはリードするように言われていたけれど、それはまたの機会ということで。

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(↑「エースをねらえ」を登るKM田さん)

○「イブ」5.11c
 午前中アダムに触ったので、もう一つの看板ルート・イブにも触っておくことにした。これもTr.を簡単に張れる。しかしこのルート、アダムよりさらに細いクラックで、指がほとんど入らない。縁をレイバックするように持ってみるが、足を突っ張れるフットホールドが無いのでそれもできない。チョンボしながら身体を上げていってトップアウトしたけれど、中盤の特に悪いところではゴボウして通過しただけなので、もう一度トライする気にもならなかった。キビしいなあ。KM田さんも6年ぶりに触ってみたらしいけれど、なかなか大変そうだった。

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(↑「イブ」)

○「新人クラック」5.9
 最後に新人クラックを登ることにした。この日はまだリードしていなかったので、一つくらいはリードしようと思い、3番や4番を中心に登ってみることにした。しかし、これまたキビしくて出だしからフルパワー。カムをセットしてしまうとそのカムが邪魔になって手を送れなくなる始末。上に行くにつれてハンドからオフィドゥスになるのだが、窮屈な姿勢に加えカムが邪魔で身動きが取れず、テンションしまくり。チョックストーンを掴むことができれば、あとは岩の上で身体を出すだけだ。
 KM田さんのトライ後、Tr.でもう一度トライ。オフィドゥスの奥でジャムをきめるのが大変だけれど、何とかノーテンで抜けられた。ルート名とは名ばかりのキビしさだった。

 こうして瑞浪でのクライミングを終える。最終日も何だかんだとたくさん登れた。しかも瑞浪は暖かいしTr.は張りやすいし、ボルダー園地と言った感じで気楽なところだった。帰りの中央道はHU・Y和・私の3人で交替しながら運転。途中、小黒川PAの食堂で夕食。旨伊那B級グルメというローメンとカツ丼のセットを食べる。980円。

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 KM田さん、HUさん、Y和さんの順で自宅まで送って、日付が替わる頃に帰宅。ああ、疲れた。でも、充実した3日間を過ごせた。フィンガーからハンド、オフィドゥスなど様々な幅のクラックをトライできたし、リードも何度もやって良い練習になった。メンバーに感謝。

北ア 錫杖岳前衛壁 3ルンゼ~グラスホッパー継続

2014.03.15(土)

 北アルプスは錫杖岳前衛壁にある3ルンゼからグラスホッパー上部に継続して登ってきた。錫杖では無雪期に過去2度登ったことがあるが、積雪期の登攀は初めてだ。2010年9月に「注文の多い料理店」と「P4ルーフ」を登り、2013年8月に注文を再登した。

  今回、所属山岳会のH明さんにこの週末の予定を聞いたところ、この計画を聞きメンバーに加えてもらうことにした。当初の計画のメンバーは、H明さん、NG野さん、私、それに富山県のMN子さんの4人。

 しかし、H明さんがインフルエンザを患い行くことができなくなったため、別に同じ計画を立てていた同会のON田さん、IG嵐さん、M藤さんの3人パーティーに、残った我々3人が合流させてもらい6人で行くことになった。 編成は3人登攀を2組として、ON田・IG嵐・M藤のパーティーとNG野・MN子・私のパーティー。

  金曜日夜、私の自宅近くの駅でNG野さんと待ち合わせ、私の車で関越道~上信越道~長野道経由で松本ICを降り、安房トンネルを抜けて平湯経由で新穂高温泉へ向かう。交代しながら4時間強の運転で、日付が替わる前に砂防会館横の駐車場に到着。道中、松本ICを降りて、国道158号線を走っていると、弱い降雪があり、路面も凍結しているところがありスリップしそうになったけれど、安房トンネルを抜けた飛騨側は雪が降っておらず夜空は晴れている。天気予報では明日は晴れる見込みだ。

 明日の出発は未明4時半の予定なので、睡眠時間が少しでもほしいのでテントを張るとすぐに寝た。ON田さん達3人は途中の道の駅で仮眠して、明日の出発時間までにここに来るとのこと。富山のMN子さんも同様。

  3時40分頃に起きだしてテントを撤収し、出発の支度をしていると、MN子さんがやって来た。家から1時間半ほどだと言う。近いなあ。4時半にON田さん達もやって来た。ヘッドランプを点けて4時40分に歩き出す。道路上の薄い積雪に残る足跡を見ると、2人組の先行パーティーがいるようだ。槍見館の先で登山道に入ると正接の上を歩くようになる。クリヤ谷添いの登山道上にはトレースが残っているので迷うことはない。

 1時間ほどで渡渉ポイント。ここで2人組に追い抜かれる。ということで、この日錫杖を目指すのは我々6人のほかに彼ら2組4人で、少なくとも計10人だ。おそらく皆3ルンゼだろう。

 さらに歩いていると夜が明けてきて、晴れた空のもと錫杖岳の前衛壁が見えてきた。無雪期の様子しか見たことがないので、雪をまとった前衛壁に俄然モチベーションが上がってくる。

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(↑前衛壁が見えてきた)

 錫杖沢出合付近は雪崩のデブリが堆積しておりその上を歩く。出合からクリヤ谷をもう少し進むとクリヤの岩舎というのがあり、そこから3ルンゼ取付きに向かうこともできるはずだが、錫杖沢側の雪崩の危険は少ないとの判断と、トレースもあり先行Pもそちらへ進んでいることから、我々も錫杖沢を詰めることにした。その前に、ここまで使わずに背負ってきた6人分のワカンを出合にデポしておく。

 前衛壁を見ると、最も切れ込んだところが3ルンゼだ。以前登った「P4ルーフ」やあるいは「じーやの大冒険」などを登る際も、出だしは3ルンゼなので訪れている場所だ。その右手の岩壁の中に顕著な白い筋が伸びている。1ルンゼだ。下から上までずっと氷結しているのだろうか。しかし恐ろしく立った滝に見える。こんなところも登る人がいるらしい。1ルンゼ上部の積雪が落ちたのか、音もなく1ルンゼを雪が舞い落ちている。あの中で登っていたら、雪ごと引きずり落とされそうだ。

 NG野さんを先頭に錫杖沢を登っていくと、前衛壁が近づいてくる。晴れた空と積雪の中に立つ岩壁がカッコいい。ずいぶんと錫杖沢の左岸側のトレースを登っていき、前衛壁がぐっと近づいてくる。3ルンゼに向かうようにトレースが右に行く。しばらく歩くと、狭い3ルンゼが開けた場所に先行2P 4人がいて、登攀の準備をしていた。我々も身支度を整える。先行が3ルンゼの中に入って行く。我々も跡を追うように入って行く。私を先頭にNG野・MN子さんが先行し、ON田さんPは少しあとから登ってくる。

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(↑錫杖沢から前衛壁へ)
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(↑3ルンゼへ。写真横向き)
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(↑準備をする皆)

■3ルンゼ

 最初は積雪の緩い斜面なのでロープは不要だ。おそらくF1は雪の下だ。F2らしき凍った小滝が現れる。先行者達はロープ無しでここを登っていったので、我々もそのまま続く。  

 F3だろうか、その下で先行4人がロープを出した。登る順番がまわってくるまでロープを結んでいないなど、彼らの準備の遅さにちょっとイライラしたけれど、彼らが登っていってから我々3人Pも続く。

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(↑3ルンゼの最初の部分を登るNG野さん)
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(↑ON田さん達はまだ下に)
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(↑F2らしきところはノーロープで)

○1P目(F2後半?~F3~F4下)MN子リード

 1P目はMN子さんのリード。出だしの氷に取付く前にクラックに3番キャメをきめようとしたのだが、中が氷っていてカムが滑って全く効かないのでそのまま登り始める。少し上にハング気味の氷があり、ここを越えるのがこのピッチの核心。ハング下の小テラス状の残置ピンでランナーを取り、左上から抜けていく。その先は雪の斜面が続くのだが、ピッチを切るところがF4下の狭い場所だったらしく、先行者がいてMN子さんはずいぶんと待たされたようだ。さらに下で待っている我々2人とON田さんP3人は、上の様子が分からないので、あまりに長時間待たされて大変だった。その間、上から砕けた氷が雨のように降り注ぎ、それが体にぶつかって痛かった。狭いルンゼの中では逃げ場がない。

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(↑F3らしきところをリードするMN子さん)
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(↑同)

○2P目(F4~F5)NG野リード

 2P目はNG野さんのリード。ビレイ箇所が狭いため、後続のリードIG嵐さんがピッチを切るため支点から長いスリングを伸ばす。NG野さんはトンネル状の中を抜けて登っていった。フォローでMN子さんと私も続く。

 無雪期は岩のチムニー状らしいが、冬は氷が覆ってトンネル状になるらしい。このトンネルを抜けるのが面白いけれど、抜け口から雪の斜面に出るところはリードだと怖そう。ずっと登っていくとF6チョックストーン下に着く。

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(↑IG嵐さんを先頭にON田さんPも登ってきた)
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(↑トンネル状チムニー内のようす)
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(↑トンネルを抜ける。先を登るフォローのMN子さん)

○3P目(F6~3ルンゼコル左寄り~グラスホッパーのつらら下)私リード

 3P目は私のリード。頭上のチョックストーンは右壁との間からフリーで登って行けそうだが、せっかくアブミを用意してきたので左壁にあるリングボルトを使って人工で抜けることにした。

 MN子さんのプレートアブミを2台借りて取付く。残置リングボルトは2つ。1つ目はすぐに手が届いてアブミをかける。そのアブミに乗り込み、つぎのボルトに手を伸ばすがちょっと遠い。アブミの上の段に乗り、右手のアックスを岩の凹みにひっかけて身体を引き上げて2ピン目にアブミをかける。そこからチョックストーン上の雪面に出るところがちょっとイヤらしい。積雪の下は氷っているようだが何だか柔らかい。いちおう短めのスクリューを打っておく。チョックストーンの庇にはフットホールドがあるのでアイゼンの爪をかけられる。雪面にアックスを刺しながらチョックストーン側に乗っ越す。ふう。

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(↑リングボルトが見えづらいけれど、チョックストーン左側のこの岩に2つある)
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(↑アブミに乗りながら下を撮る)

 あとは延々と雪の斜面を登っていくのだが、ランナーが取れるようなところがないので、先行Pのトレースを辿るようにアイゼンでしっかりとステップを切りながらロープを伸ばす。30mくらい登っただろうか、トレースが2つに分かれている。まっすぐ行くと3ルンゼのコルだ。つまり3ルンゼでロープを出すのは3ピッチ分。もう一つのトレースは岩の間を左上に上がって行く。私もそっちに進み、途中の細い灌木でやっとランナーを取る。さらに登ると氷瀑が現れた。グラスホッパーだ。60m近くロープを伸ばしてきているのかもしれないが、さらに登って氷柱の下に取り付いた。上を見ると2人組が登っている。4人いたうちの2番目らしい。1番目の2人組は3ルンゼだけで下降してしまったようだ。つまり、3ルンゼのコルに至るトレースは彼らのものだ。

  初登者の人のトポ図によると、3ルンゼのコルから少し下りてグラスホッパーに取り付けるらしいが、残り時間を考えると、そのまま上に登ってグラスホッパーの上部つらら状に取り付いたのは結果的に良かった。

 目の前の太い氷柱に240㎝スリングを回してビレイ支点を作り、すぐにNG野さん達をセカンドビレイする。ロープアップはほとんどなかったので、やはり60m近く登ったのだ。NG野さんとMN子さんが登ってきた。

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(↑氷柱にスリングをまわす)
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(↑グラスホッパー上部のアイスを見上げる)
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(↑右のほうを見る)
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(↑後方はこんな景色)
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(↑フォローのMN子さん)
 グラスホッパーを登っている2人組はザックをこの氷柱取付きにデポしていたのだが、ロープ1本だけで登っていったようで、もう1本をザックの中に残してしまったと、上から声をかけてきた。ロープの端を下ろしてきたので、それにザックから出したもう1本のロープの束を結んであげた。私もいくらでもポカはするけれど、これはあまりにも拙いのでは?

■グラスホッパー上部

 ON田さん達も登ってくる。さて、見上げる氷は2段になっているようだ。10何m登ったところで傾斜が緩んでおり、もちろんそのまま続けて登れる高さだが、いったんそこでピッチを切ることにして、MN子さんがリードすることになった。出だしから結構バーティカルなアイスだ。

 MN子さんはアックスにテンションしながらスクリューをセットしながら確実に登っていく。緩傾斜のところでスクリューでビレイ支点をセットして、フォローのNG野さんと私が続く。ロープに吊られているので何とかノーテンで登れた。

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(↑グラスホッパー上部のアイスをリードするMN子さん)
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(↑同)

 続くピッチは私がリードすることになった。最近では先月、湯川でちょっとやっただけのバーティカルのアイスクライミング、リードとなるとやはりキビしいのなんの。数手上がってアックスにテンションすると、スクリューを氷にねじ込む。このスクリューがやけに入りにくい。氷の質のせいなのか、スクリューの葉が欠けているせいなのかはわからないが、両手でぐりぐりと押し込まないと食い付かない。これでは片手でアックスを持ったままもう一方の手でセットするのは無理だ。そうでなくても、フォールした時のことを考えると、カム以上に不安になる。短い間隔でスクリューをセットしまくりながら、これまた10数mくらいだろうか氷を登り終え、雪面を登っていくと、先行2人組がいた細い灌木でピッチを切った。

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(↑下を見ると、後続のM藤さんが余裕の笑顔)
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(↑バーティカルアイスを越えたフォローのMN子さん)

 私が後続をフォローしている間、先行2人組は登攀を終え懸垂下降の準備をしているようだった。すると、彼らはロープを1本落としてしまった。お互いが相手がロープを保持しているものと思って手を放してしまったらしい。これはお粗末すぎる。先ほど私が結んだもう1本があるので、それ1本を木にフィックスして降りようとしている。彼らが懸垂で降りたら私にロープをほどくようたのむ。しかし、懸垂しながら下りると下に雪や氷を落としてしまい、まだ真下にいるON田さん達に降り注いでしまう。下にいるON田さん達に注意され、その懸垂も中断。我々6人が登り切ってから一緒に懸垂下降するになった。

 バーティカルアイスを2ピッチ登り終え、さらに上を見ると、右手には氷が続き、真上には岩棚とその上の大きな木が見える。懸垂下降を中断した先行Pによると、その岩棚の上の灌木に残置があり、それで懸垂できるという。

 そこで、先ほどリードしてきた私がそのまま登ることにした。いったん左手の雪面をあがるが、さらにその先の岩棚下部に登ってしまってはランナーが取れそうにないので、微妙なところを右トラバースして右側のアイスに取り付いた。ここでもアックステンション。凹角状をあがって左上の残置物でピッチを切った。ここで登攀終了とする。上を見ると、雪面の先に烏帽子岩が見える。さらに遠くを見ると笠ヶ岳が見え、その山腹に岩場があった。穴毛谷から詰めたところの岩場らしい。あの岩場も登られているらしい。いい眺めだ。

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(↑最後のピッチを登るフォローのMN子さんとNG野さん)
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(↑笠ヶ岳。私はまだ登ったことがない)

 NG野さんとMN子さんが続いて登り終えたのは16時頃。急いで懸垂下降して下山しないと。ON田さん達はもう時間がないのでアイス2ピッチを終えたところで終了とした。2人組と合わせて計8人で懸垂する。先に下りた者が2人組のロープも使ってさらに下に懸垂していく。人数が多いのでロープをたくさん使って、先に先にロープをセットしていかないと時間がかかるためだ。

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(↑懸垂下降の順番待ち)

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(↑3ルンゼのコルから焼岳)

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(↑グラスホッパーを見上げる。登ったところは上部のほんの一部なのだ)

 1回目の懸垂でグラスホッパーの氷柱取付き。続く2回目の懸垂で斜めに下りて3ルンゼのコル。そこから3ルンゼとは反対側に下りる。先行するON田さんが残置視点を掘り出すのに時間がかかったようで、あたりが暗くなってきた。短いピッチでさらに2回懸垂したころにはすっかり暗くなっていた。最後の5回目でロープをいっぱい伸ばして緩傾斜の雪面に降り立った。夜になってしまったが、空は晴れて月明かりもある。19時くらい。ここでロープを収納。2人組は先に下山していった。ヘッドランプを点けた我々6人は先行者のトレースを追って、私を先頭に雪のクリヤ谷を降りていく。朝のアプローチでは錫杖沢を結構な高さあがったので、懸垂下降を5回やったとはいえ、錫杖沢の出会いはまだまだ下のはずだ。ずっと歩くとクリヤの岩舎に出た。私はこの岩舎を見るのは初めてだが、確かに岩の下がえぐれてテントが張れそうだ。岩の左手からは上にトレースが伸びており、ここからも3ルンゼに行けるようだ。

 岩舎から錫杖沢出合は近い。デポしておいたワカンを回収し、朝歩いてきた登山道を降りていく。渡渉ポイントを経て槍見館の道に降り立ったのは21時。駐車場に戻った。早朝4時40分に駐車場を歩き始めて、帰ってくるまで16時間半行動となった。疲れた~。

  下山でかいた汗が冷えて寒くなってきたので、車内で着替えた。お互いのギアを整理してから、富山に帰るMN子さんと解散。残る5人の車2台で安房トンネルを抜け松本方面を目指す。眠気がひどいので途中でNG野さんに運転を替わってもらった。ON田さんがネットで調べて、塩尻に信州健康センターという入浴仮眠施設があると分かり、そこを目指す。着いたのは23時半頃と夜遅いのに、館内は多くの人で賑やかだった。いくつもあるお風呂に浸かり、凍えた身体を温める。ふう~。日付が回ってから大広間にいくと、夜中だというのに食事をしている人が多い。我々もまずはビール大ジョッキを注文。疲れた身体にビールがうまい。それから3時半頃までお酒を飲みながらバカ話をしていると、我々以外の人たちはほとんどいなくなった。さすがに睡魔に耐えられなくなってきたので、各自適当に寝ることにする。2階に仮眠室があるそうで、そこに空いていた場所で横になり泥のように眠りにつく。

 ON田さんからのメールの着信で目が覚めたのは日曜日の朝9時。5時間くらいは寝たのだ。焼酎を飲み過ぎたか、頭が重い。身体も疲れている。

 ON田さん達と解散して、NG野さんと空いた中央道を走って東京に帰る。道中、八ヶ岳や南アルプス、富士山がきれいだった。

  NG野さんを送って帰宅したのは昼過ぎ。昨夜までは、今日の午後はジムにでも行こうかと考えていたが、そんな元気はない。珍しく休日の日中に出かけずにいるので、服を選択してから、汚れまくった車の掃除をすることにした。外装はガソリンスタンドの洗車機でピカピカにした。タイヤの空気圧も見る。それから駐車場に戻って、落ち切らなかった外装の汚れを雑巾で拭いて、車内も掃除機を隅々までかけて、さらに雑巾で拭いた。エンジンルームも手の届く範囲を拭く。二日酔い気味なのとヨレヨレに疲れていたので、洗車も重労働だ。

 こうして、積雪期の錫杖の登はんを無事に終えることができた。インフルエンザで参加できなかったH明さんは回復してきたらしい。そうそう行く機会のない積雪期の本チャンルート。天気とメンバーに恵まれていくことができて良かった。

  ここのところ、トルコツアーを含めフェイスのクライミングや城ヶ崎でのクラックの機会はあって、合間に湯川のアイスなどに行ったけれど、こういう登はんも本当に良いものだ。

城ヶ崎 門脇崎大テラス~フナムシ・ロック、大雪後初の二子山

2014.03.08(土)~09(日)
 土曜日は城ヶ崎へ。午前中は先々週も行った門脇崎の大テラスで登り、午後はフナムシ・ロックで登った。メンバーは、所属山岳会のKM田さん、OK田さんと私の3人。
 城ヶ崎から帰宅して、そのまま夜のうちに秩父方面へ。日曜日はようやく大雪による国道299号線の通行止めが解除された二子山で登った。メンバーは、I澤さん、T橋さんと私の3人。

■3/8(土)  門脇崎大テラス~フナムシ・ロック
 土曜日早朝、私の車でOK田さん家まで迎えに行き、JR某駅に始発電車でやって来たKM田さんと合流、東名道~オダアツ経由で城ヶ崎海岸の門脇崎の有料駐車場に到着したのが8時前。なるべくたくさん登るために待ち合わせを早くしたのだが、やっぱり眠い。
 先々週、所属山岳会のH内さんの案内で門脇崎大テラスに行ったのだが、KM田さんはまだ行ったことがないとのことで再び行くことにした。
 まだ朝8時台だけれど門脇崎の吊り橋周辺には観光客が何人もいた。大テラスへの懸垂下降ポイントは、前回来て分かっているので、すぐに岩角にスリングを回して懸垂支点をセットできた。カムでバックアップも取り、懸垂下降で大テラスに降り立つ。
 遠くに見える伊豆大島は前回よりは霞んでいて、三原山に積もっていた雪がまだ残っているかは視認できなかったけれど、空はよく晴れてくれている。というよりこの大テラスにいるとぽかぽかと暖かい。波の高さは前回と同じくらいか。

【門脇崎・大テラス】
○スカイラブ5.10a
 前回オンサイトできたスカイラブ5.10aでアップするため見てみると、クラックが結構濡れている。特に前半の左上ハンドクラック部分がぐっしょり濡れているようだ。
 私はこれまでクラック専用のつもりでのクライミングシューズは持っておらず、大きめのサイズのシューズを履いて登っていた。フェイス用にはスポルティバのソリューションなどキツキツのサイズで履いているのだが、こんなにキツくては痛くてフットジャムができない。
 どのくらいのサイズがちょうど良いのかいまいち分からないのだが、カモシカスポーツの期末割引セールでスポルティバのカタナを買った。足の指が曲がり過ぎず、といってユル過ぎないサイズで。今回はこのカタナを試すのも目的の一つだ。
 まずは私がリードで登る。濡れた左上クラックにハンドジャムをきめるが、やはり手が滑って抜けそうになり非常に怖い。カムをセットするとたまらずテンション。左上からV字状凹角に上がり込むところではテンションしまくりながら何とか入り込めた。それ以降は何とか頑張ってノーテンで抜けられた。カムのセットがスムーズにできるようになるためにも、なるべくリードするようにしているのだが、ナチュプロはやっぱり怖い。
 トップロープをセットして、OK田さんとKM田さんもスカイラブを登る。

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(↑スカイラブを登る私。写真横向き)

○ホシナクラック5.11d
 続いてホシナクラックにトライ。懸垂下降に使ったロープをトップロープとして登るため、まずは振られ留めのカムをクラックにセットして、ロープを通しておく。
 ホシナクラックには3人それぞれ2便ずつトライした。KM田さんもホシナクラックをやってみたくて、門脇に来てみたかったそうだ。
 トップロープだからだけど、出だしの左上フィンガーは何とかできる。そこから中盤の水平クラックまでの直上部分ではクラック内の凹凸を活かしてジャムをきめるところを探る。水平クラックから上はクラックの幅がさらに狭くなりフィンガーもできなくなる。水平部分から70㎝ほど上ではクラック幅が広がりガバ状になっているので、この狭い部分をスルーするムーブが必要なようだ。水平部分に左手アンダーがききそうなホールドがあったので、これを使って右手で狭いクラックをスルーするムーブがあるようだ。アンダーをきかすために身体をなるべくあげるのだが、私はここまで至らず。KM田さんはアンダーがきくところまで身体を上げるムーブが分かりかけたようだ。

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(↑ホシナクラックを登る私)

 ビレイしていない間は、昼寝させてもらった。岩の上で寝転がっているとぽかぽかと暖かく、短い時間でも眠りに落ちた。
 懸垂下降してきたところを登り返して門脇から引き揚げる。午後は別のエリアで登るため、車で少し移動する。漁り火ロックやカメノテ、フナムシ・ロックが近いのでこれらのどこかに行くことにした。

 カメノテエリアは日本100岩場では案内図はあるもののルート図がないこともあり、訪れる人が少なそうだが、私には手頃なルートがあるようだ。
 竹林と民家の間を抜けるとすぐにカメノテエリアの入り江だった。エリアは入り江から海沿いに出たところにあった。足元の岩畳が六角形の柱状節理になっていて不思議な光景だ。門脇は暖かかったけれど、ここは結構風が吹いていて寒い。ということでカメノテで登るのはまたの機会にしてフナムシに行くことにした。初心者向けのごく易しいルートが多いエリアと聞いているが、行ったことのない私としては一度は行ってみたかったところだ。

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(↑カメノテエリア全景)

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(↑六角形の柱状節理)

【フナムシ・ロック】
 いったん道路に出て住宅地を抜けフナムシを目指す。磯に降りるにはフェンスの扉から入るのだが、知っている人と一緒に来ないとちょっと分からないかも。
 アプローチ道から磯に降り立ったところが、日本100岩場の記載にある南の岩南面らしい。奥に見える北の岩南面では何パーティーか取付いていたので、ここ南の岩で登ることにした。そのほかボルダラーもいた。ロクスノ冬号で城ヶ崎ボルダーが紹介されていたので、それもあってボルダリングする人も増えたのかも。
 そういえばフェンス前に車が3台ほど停まっていた。おそらくクライマーのものだろう。住宅地を抜けてフナムシに入る道路の終点付近で、向かい側は民家だ。我々は離れた某所に停めてここまで歩いてきたけれど、ここにモロに停めてしまってはいわゆるアクセス問題にならないか心配だ。JFAのHPで注意喚起しても、それだって見ないことには伝わらないとKM田さんが話していたけれど、確かにそうだ。駐車だけが問題ではないけれど、フナムシやさらにその他のエリアまで立ち入り禁止なんかにならなければいいけれど。

○メルトダウン5.9、トライアングル5.8、フラッシュダンス5.9
 私はカムのセットに慣れるためにもなるべくリードでトライ。メルトダウンとトライアングルはオンサイトできた。クラックではせいぜい5.10aがRPグレードの私としてはヒト桁のルートでも気が抜けない。
 フラッシュダンスもオンサイトできた。これは特に序盤がハンドジャムがばっちりきまるので良い練習になる。

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(↑メルトダウンを登るOK田さん)

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(↑同KM田さん)

○無名ルーフクラック5.10a、ネッシー5.8
 そのほか、岩場の左端にある無名ルーフクラックにもトライしてみた。ハングした岩をクラックを使って乗っ越すというボルダーのような短いるーとなのだが、これが結構大変だった。最初のリード時はハング越えではテンションしまくりながら何とか越えた。OK田さんとKM田さんもTrでトライしたあと、私もTrでトライ。出だしの右上ガバクラックから頭上のリップのクラックをKM田さんのムーブに倣って左手ガストン取り、右手でマッチしてから乗り上がり、ハング庇の右上にあるガバ穴に右足ヒールフック。クラックをレイバックのように上がってノーテンで乗り越えられた。Trだから思い切っていけたけれど、ハング下でカムを固め取りしておけばリードでも変わらなさそう。今回は時間切れとなったけれど、フナムシに来ることがあればまたやろう。
 合間にネッシーをTrで登る。100岩場にフレアードチムニーと記載された身体がすっぽり入り込むルートだけれど、フェイスのホールドが拾って登れてしまう。

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(↑無名ルーフクラックを登る私。写真横向き)

 こうして3人で17時頃まで登って終了。初めてのエリアにも行けたしたくさん登れて良かった。
 帰途、伊東にある台湾料理店・鑫源(シンゲン)で夕食。私は今シーズン城ヶ崎に来るのは3回目だが、シンゲンに来るのもこれで3回目だ。私は豚トロ定食980円を食べる。

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(↑豚トロ定食)

 I澤さんからメールがあった。I澤さんはこの日は河又で登っていたのだが、明日は二子山に行くことにしたということで私も加わらせてもらう。
 翌日は湯河原幕岩で登るというKM田さんを小田原駅前まで送る。OK田さんも家まで送って、帰宅したのは22時半頃。シャワーを浴びて、装備をまとめ直し日付けが替わる頃に家を出る。飯能~秩父経由で道の駅龍勢会館に着いたのは深夜2時。そのまま車中泊。

■3/9(日) 二子山
 8時半に某コンビニ待ち合わせということで、7時半に起き出す。晴れ。
 二子山に行くのは1月中旬以来だ。2月前半、私がトルコツアーに出かけている間、日本では記録的な大雪に見舞われているというニュースをインターネットで知っていた。二子山に至る林道はもちろん国道299号線も通行止めになり、以来、二子の常連達も二子に通えない状態が続いていた。昨年の成人の日の3連休に二子に行った際に、激しい降雪に見舞われ車3台での脱出劇を繰り広げたのを思い出すけれど、今回はそれよりもはるかに多い積雪量だったようだ。
 299号線は坂本集落から先がずっと通行止めの状態が続いていたけれど、6日午後にようやく解除されたと知った。それでも林道の除雪はしていないだろうから、林道入口に車を停めて下の登山口から弓状へ歩いて行けるかどうか。その後、I澤さんが数日前に二子に行った人がいるとの情報を得て、我々も行ってみることにした。
 コンビニでI澤さん、T橋さんと待ち合わせ、私の車で二子へと向かう。東京ではすっかり融けて無くなった雪も、299号線の沿道にはまだまだたくさん残っている。民宿登人のある林道入口に着くと、林道入り口部分に数台分のスペースがあり、1台停まっていた。そのすぐ後ろは谷筋から落ちて来たらしい雪の山があり車が奥まで入れない。この雪山は我々の後に来た人達が雪かきしてくれたらしく、下山してきた時には仮設トイレのある辺りまで車が入れるようになったいた。これで駐車台数が増えた。

 持参したスコップで少し雪かきをしてから、股峠に至る登山口を登り始める。山の中はまだまだ雪が残っている。降雪から数週間も経っていて、雪はしっかり締まっているし、トレースもあるので登山靴にスパッツを巻いておけばツボ足で十分だ。

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(↑林道入口の様子。雪かきするI澤さん)

 私は下の登山口から歩くのは初めてだ。ストックを両手に持ち、トレースを辿って登っていく。登るにつれて暑くなって汗をかく。岩場が近づいてくる最後は陽も当って雪がなくなっていた。45分ほどで弓状に到着。富山の2人組が来ていた。この日、弓状に来たクライマーは我々3人を含め計8人。

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(↑登山道には雪がたくさん)

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 岩場の状態はというと、あちこちにツララがぶらさがっていて、浸み出しも見受けられる。振り返るな5.13aのあるあたりはツララができやすが、やはり多そう。それでも4年前の全面的に浸み出してしまったようなヒドい状態に比べると、心配していたよりは悪くない。
 I澤さんがトライしているおいしいよー5.12cは、出だしから序盤部分のコルネが氷っていたり浸み出していたけれど、それより上は乾いているようで、拝みホールドからの核心部などは普通にトライできたようだ。隣りの穴ムジは、第3核心が濡れていたけれど、第1・第2は大丈夫そうだ。

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(↑弓状の様子)

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(↑二段岩壁を見上げる)

 しかしこの日は風が冷たくて岩も冷たかった。晴れて陽射しはあるのだけれど。岩場に着いた時の気温はマイナス0.5℃。日中7℃くらいまで上がったようだが、雪の沢筋を吹き上げてくる風が冷たいし、久しぶりに触る二子の石灰岩はやっぱり冷たい。まずは二段岩壁下部のワーカーホリック5.10bとその近くにある無名ルートでアップ。

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(↑ワーカーホリックを登るI澤さん)

○「唐獅子牡丹」5.13b (通算2~4便目) ×
 1月に穴ムジが登れたあとに試しに1便だけ触ってみた唐獅子をやってみることにした。こんな難しいルートはとても歯が立たないので、まずはテンションしまくりながらホールドがどんなものか知るのが第一歩だ。前回もテンションしながら核心部まで至り、核心部入口となる水平ホールドからヒドくワルい薄い右手ピンチを一瞬触れただけで終わっていた。
 この日1便目。前回のムーブは忘れているし、疲れているせいか身体が重く、手繰り落ちしそうで無理するのが怖い。2~3ピン目間がいけず、チョンボ棒をあげてもらって越える。左手ガストン取りから頭上のコルネを右手で取るのを思い出した。核心部手前まで登って終える。
 2便目。T橋さんの軽量チョンボ棒を最初から持って登り始める。3ピン目で再びチョンボしたが、唐獅子をトライするのにこんなところでチョンボ棒を使っているようではダメだと言われてしまう。確かにその通りだ。反省。これは取り組む姿勢の問題だ。それにこの日は空いていたからまだ良いが、順番待ちになっている時に、こんな有り様で登って人間がいてはあまりいい気持ちがしない。
 この便ではチョンボ棒を使って核心部先にもクリップして、初めて右手薄いピンチから左上穴ホールドを探ってみた。右手薄ピンチに耐えながらどうにかしてどこかに足を上げるのだろう。それから左上穴を左手でキャッチするのだろうが、トップロープ状態でもできない。穴は左上向きに深くなっているので、左手で持ったまま、右手をアンダー気味にさせる。そうして左手でさらに上のホールドに手を出し、任侠道ラインへと合流していくのだろう。
 3便目。3ピン目までイケた。チョンボ棒という甘えた考えがなければ、単なる通過点なのだ。しかしその後はテン山。このトライの前に富山の人がトライするのを見ていたのだが、その人は右方にある大穴まで手を伸ばしていた。私にはそれが遠いので、ボルト沿いのホールドを右手ガストンを交えながら登るのが良いのかも。しかし、まだどれがラクなムーブなのかは分からない。他の人のトライも見てみて探ってみよう。

 この日、I澤さんはおいしいよーにトライ。序盤部分は氷ってしまっていたけれど、それ以外はきちんとトライできたみたいだ。T橋さんはジョーズ5.11cをトライ。

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(↑おいしいよーを登るI澤さん)

 登りは大変だったけれど、雪の斜面を下るのは速かった。半分駆け足気味に下ってあっという間に林道入口に帰着。

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(↑雪の斜面を下る)

 後から来た人達が雪かきをしてくれたみたいで、奥まで車が入れるようになっていた。そこで、もっと幅のある車が通れるようにI澤さんと私で少しばかり雪かきして幅を広げておいた。これで来週からはもっと多くの車が来ても停められるだろう。小鹿野市内でI澤さんと解散し、T橋さんを東飯能駅まで送って帰宅。
 城ヶ崎から二子山と移動が多かったけれど、2日間登れて良かった。つぎに二子に来られるのはいつになるだろう。もしかしたら今シーズンはおしまいかな。

雨の河又

2014.03.01(土)
 前日から降り始めた雨の中、2014年も早や3月を迎えた。年越しの四国大堂海岸に始まり、トルコツアーもあったし、そのほか二子や河又、城ヶ崎などにも出かけて、それなりに充実した本年最初の2か月間だった。
 春が近づいてくると再び雨の多い季節がやってくる。関東の平野部でも降雪に見舞われることがある。先月の記録的な大雪も南岸低気圧の通過によるものだが、2月ほどではないにしても、この週末も日本列島の南を低気圧が通過して雨または雪の予報だ。
 土曜日はクライミングに行くことがなければ、一人で小鹿野町まで出かけてみようかとも考えていた。先の大雪以来、二子に行こうにも林道どころか国道299号線が坂本集落から先で通行止めになっているらしく、二子に登りに行っているという話を聞かないので、ストックを手に輪かんを履いてラッセルしてでも坂本から林道入口を経て弓状まで行って岩場の様子を見てこようかと考えた。

 しかし、結局I澤さん達と河又に行くことになった。アプローチの登山道は積雪があるはずだから、足回りは登山靴にスパッツを用意。しとしとと雨が降る中、新青梅街道を走り9時半に駐車場でI澤さん、T橋さんと合流。雨の中でも、浸み出しさえなければ二子のかぶった弓状なら登れるけれど、雨の河又を訪れるのは初めてだ。さすがに濡れてダメかなと思っていたが、I澤さんは案外大丈夫だろうとの読みで、とりあえず岩場に行ってみることにした。
 登山靴にスパッツを付けて、ストックを手に積雪の登山道を歩いて行く。先頭を歩くI澤さんによると、今朝付けられたばかりの足跡があるので、岩場には先客がいるようだ。

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(↑アプローチ道は積雪)

 コウモリ岩に着くと知った顔ぶれが3人。A井さんとMよさん、Kータローさん。こんな天気でも勇んで岩場に来るのはやっぱりこういった面々だ。
 岩も思っていた以上に濡れていなかった。というか、濡れているところはわずかだ。デザート・ソング5.12aの序盤部分が濡れているようだ。あと、T橋さんがとらいするつもりだった小作人5.11bもそこだけ全面的に濡れてしまっているみたい。岩場の上部は木が茂って雨を遮ってくれているが、ルート終了点付近はさすがに濡れているところが多そうだ。
 こんな天気なので気温は上がらないが、1月に訪れた時のような寒さではない。Kータローさんによると、日中5.5℃までは上がったようだ。陽射しはなくとも1月ほどの寒さではないということは早春といえるのだろう。

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(↑コウモリ岩の様子。意外と乾いていた)
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(↑大雪が原因か、倒木)

 まずは、いきのいい奴5.10aでアップ。このルートを登った時はそれほど岩が冷たいとは感じなかった。I澤さん、T橋さんもこのルートを登る。

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(↑いきのいい奴5.10aでアップするT橋さん)

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(↑同 I澤さん)

○「一期一会」5.12d (通算5便目) ×
 続いてKータローさんがトライしている一期一会5.12dにトライさせてもらった。1月に何便かトライしたけれど、核心となるカチを持っていらない有り様だった。それ以降も特にカチ力をつけるようなこともしていないので、本当にお試しで触るだけだ。
 Kータローさんによると、一期一会のホールドが最近欠けてしまったという。核心のカチを取りに行く際のスタートといえるフットホールドで、それまでもグルーで固めてあったみたいだが、それが欠けてしまったという。
 1月に買ったスカルパ・インスティンクトVSで登り始める。序盤は特にフットホールドがあちこち濡れていて滑る滑る。シューズが硬いせいか余計滑る感じがする。テンションしながらデザソン前半部をこなし、デザソン核心部まで登ってくるとフットホールドも濡れてなくてそのまま通過できた。
 一期一会に入って行くと、確かに欠けたばかりらしいホールドがあった。前はもっと持ちやすいホールドがあったような気がするが、それがガチャガチャと崩れた感じだ。このホールドが欠けたせいなのかどうか分からないが、一期一会のフェイスに入るムーブができない。ここはチョンボして通過。核心部の左手カチホールドを持つも、保持できるだけで、そこから足上げができない。まずはもっとカチの保持力を付けてからでないとまともなトライもできなさそうなので、今回はこれでおしまい。

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(↑一期一会5.12dをトライするKータローさん)

○「モスグレイハンド」5.11d 3RP
 一期一会を諦めて、午後は何をトライしようかと考え、日本100岩場で2つ星となっているモスグレイハンドを登ることにした。1月に一日で登れたドラゴンストリート5.11dと同じグレードだし、もしかしたらこのルートも今日持ち帰れるかもしれない。
 出だし核心のルートだった。一段上がって、右手はアンダー気味の指が深く入るホールド、左手はドアノブ状ホールド。そこから小ハングを乗っ越すのが核心だ。
 1便目はラインがよく分からず、そこから左手でさらに上のホールドを取り、頭上のカンテ状を右手で取った。そこから右寄りにはとても行けずテンション。あまり左に行ってしまっては、となりにあるさっちゃん5.12dに入り込んでしまうし。I澤さんが言うには、右手で取った頭上カンテ状を左手ガストンで取るのではないかとのこと。
 2便目。頭上カンテを左手ガスで取り、右足をハイステップでハング縁のフットホールドにあげる。そこから右上に向かって乗り上がって右の遠いホールドを取りに行くのが大変だった。このホールドに届かすため、右足を乗せるフットホールドを3ヵ所ほどあれこれ試す。結局、多くの人が使っているであろう。縁付近の穴状に右足を乗せることにした。2便目はこの足位置を決めておしまい。
 日中は雨がほとんど止んでいたようだが、気温はむしろ下がって感じで、アップの際はそれほど冷たく感じなかった岩が、トライのたびに冷たく感じるようになってきた。前日は4月のような暖かさだったはずで、午前中まではその暖かの余韻が残っていたのかも。
 3便目。焼き石を用意してトライ。2便目で決めたムーブで、右足ハイステップから、左手ガストンを引き付け、右手で遠いホールドをピンチでキャッチ。声が出る。ハングの縁のフットホールドで足位置を替え、一つ上のガバに左手右手とマッチ。ここで最大の核心は突破。その先では左向きカチが2つあるのでそれを使って、右上カンテにあるガバへ。ここで事実上終了だ。あとは右カンテに沿ってガバを辿ると終了点につく。こうしてレッドポインント。

 I澤さんとT橋さんは、ドラゴンストリートにトライしていた。一頃に比べると陽が伸びたものだが、暗くなる中荷物をまとめて雪道を下山。ごく弱い雨が降っていた。こんな天気だったけれどこうして登れたのだから、クライミングジムなどに行かず岩場に来てみて正解だった。I澤さん達と解散し、途中山田うどんによって夕食を取ってから帰宅。

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