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「予感」5.12b/c RP 有笠山

2014.04.26(土)~27(日)

 有笠山のフェアリーロックにある「予感」5.12b/cが登れた。 2011年の春からたびたびトライしていたのだが、先々週久しぶりにトライを再開。 先々週のトライでは、ムーブを修正したことで1テンで抜けられるようになり、俄然レッドポイントの可能性が高まった。

  そこで、平日夜のジムでボルダー課題を登ったあとは懸垂したりキャンパシングしたりと、上腕と前腕をちょっと筋トレして、この週末の有笠山に臨んだワケだ。 今回の同行者はT沢さんとKM田さん。

■4/26(土) フェアリーロック

 土曜日朝、JR線某駅でKM田さんと待ち合わせ、私の車で関越道経由で有笠山を目指す。ゴールデンウィーク初日で天気も良いからか、高速道路は車が多い。 渋川から中之条を経て有笠山に至る道中は、よく晴れているけれど、ぼんやりと少し霞がかった眺めが春爛漫といった感じだ。沿道の花も山々を覆う新緑の緑も色合いが柔らかく、見ていて気分が和むのでこの季節の里山の風景は好きだ。

 有笠山の東口登山口に到着すると、すでに数台の車が停まっている。フェアリーにはT沢さんが先に来ていて、N井さん達もおり、早くもロマンチック街道5.12bと予感5.12b/cにヌンチャクを掛けている。

 岩の状態は先々週同様、よく乾いている。ロマンチックのフェイス部分には浸み出しがあるようだ。日差しが当たるところにいると暑いくらいで、食料は岩陰に置いておく。

 まずはアップとして、パスファインダー5.11b/cを登るが、このルートは結構腕がヨレるのでトップアウトはせずにハング下を左上する手前で終えて降りた。腕力を温存しておかないと。

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(↑フェアリーロックのようす。写真横向き)

○「予感」5.12b/c RP (通算26~28便目)

 この日1便目。N井さんが掛けてくれたヌンチャクを使わせてもらいトライ開始。日差しで暑いので上裸になる。ビレイしてくれるT沢さんが「まあ1便目はどうせ登れないから、2便目でがんばってよ」と言ってくれる。確かに私はトライ中のルートをその日の2便目とか3便目でRPすることが多いので、最初の便は気負わずにということだ。

  ロマンチックとの分岐手前でレストしてから、分岐後の左上の遠いガバ穴取り。前回は声を出して取りにいっていたが、ここ数日の筋トレの効果があったのか身体を伸ばして普通にキャッチ。左上トラバースして、右足ヒールフック体勢から右手で棚状ガバでも声を出すこともなくキャッチできた。それから、左上の遠い穴を取っていよいよ懸案のカチホールドの続くフェイスに入っていく。右手で遠いカチを取り、その上を左手、さらに右手で右斜めカチ。

 そうしておいて、左足をフェイス内の外傾したホールドに乗せて頭上のヌンチャク左の水平ホールドを取るところが私にとっての最大の核心だ。左手で取れたものの保持したところが甘く、右手をきちんとマッチできずにフォール。1テンでトップアウト。1便出しただけでは腕はあまりヨレた感じがしない。付け焼刃とはいえ、筋トレの効果はあるようだ。

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(↑1便目の私。ヒールフックしたところ。暑いので上裸)

 2便目は昼過ぎに出す。棚状ガバまでは順調にいく。しかし、カチ地帯に入って、棚状ガバに残した足が不意に切れてしまった。それを立て直すために慌ててしまい、なんとか復帰するも頭上水平ホールドへは中途半端に手を出しただけでフォール。これは単純に失敗だ。また1テン。ダメだなあ。

 さらに2時間ほど経って3便目。2便出してもまだそれほど腕がヨレた感じがしない。岩が日陰になり良さそうな感じだ。気温も少し下がったので今度はTシャツを着て登る。

 ロマンチックと分岐するところではクリップしてから2ピン分クライムダウンしてガバガバ地帯で長めのレストを取る。これはA見さんがやっていたのを真似した。クリップを済ませてからクライムダウンしてでもじっくり休んでおくとあとがラクだ。カチ地帯に入っても余力を感じる。懸案の水平ホールド取りでも、より左側が保持がきくので、中央部を保持してから手をスライドさせるのではなく、最初から左側をキャッチする。右手マッチにあたっては、わずかに重心を下げて右足をフラッギングすると良いのだが、これも意識的に落ち着いてこなせた。マッチした右手をすぐにその上の水平カチに出す。クリップを飛ばすかもしれないとT沢さんに言っていた最後のピンもクリップしてから、終了点へ。通算28便目でレッドポイント。やった。

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(↑3便目の私)
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 今回は3便とも核心部で声を出すこともなかった。RPできた3便目は淡々と静かに登れたという感じで、登れるときは得てしてこういうものだ。それでも、結局3年もかかったルートが登れたのは嬉しい。ビレイしてくれたT沢さん、ありがとうございます。私が今日のうちに予感が登れれば、明日は別のエリアに行こうと話していたので、その点でもホッとした。

 この日は、N井さんがロマンチック、A見さんとT沢さんが予感にトライしたりと盛況だった。静岡のG藤さんも来ていて、今日は賑やかだった。KM田さんもパスファインダーなどにトライして、近く出発する海外ツアーの前のトレーニングになったようだ。

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(↑予感をトライするT沢さん)

 私は残った時間で、左端にある「ブラックアウト」5.12c/dをやってみる。以前2便ほど触っているルートで、洞窟内は5.11台前半なのだが、洞窟を出た最後の短いパートが極端に難しい。G藤さんの登った人に聞いた話として、洞窟内は5.11bで、最後が初段とのこと。

 しかし、久しぶりに触ってみたこのルート。洞窟内を登っていくところもエラく難しくてテンションだらけ。前はもう少し易しく感じた記憶があるのだけれど。洞窟から出た最後のところは当然のごとく全く歯が立たず。1便だけでさっさと諦めて降りる。

 下山後は、岩櫃城温泉で入浴し、隣接するスーパー・ベイシアで買い出ししてから、道の駅霊山たけやまへ。ビールを飲みながらスーパーで買ったお惣菜を食べる。車中泊やテント泊。

■4/27(日) アドベンチャーランド

 起き出して車の外に出ると、ほかにも泊まっていたクライマー達の車が何台も停まっていた。快晴の空のもと、ここの道の駅には正面の岩山から張られたワイヤーに吊らされた数十匹の鯉のぼりが泳いでいた。そういう季節なのだ。

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 クライマー達の車が有笠に向けて出勤していく。我々も出発する。今日はアドベンチャーランドに行くことにした。  南国エリアの横目にフィックスロープの張られた岩場を登るとアドベンチャーランドがある。

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(↑ヒトリシズカ)

 ここでは用心棒5.12b、探検隊5.12a、感謝の心5.12aなどを登っているが、ここに来るのは3年ぶりくらいだ。 海賊船5.13aは、感謝の心のエクステンションのルートで、感謝の心をRPした際に、そのまま少しだけ触ってみたけれど、途中で止めたのでトップアウトはしていない。

 まずは宝捜し5.10cでアップ。我々の後から何人かのグループがやって来た。岩場は朝のうちは陽が当たっていたけれど、すぐに日陰になった。この日は風もあって肌寒かった。

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(↑宝捜しを登るT沢さん)

○「海賊船」5.13a (通算2~4便目)

 ということで、私の今日の目的は海賊船を把握すること。しかし、海賊船を登るためには下半分の感謝の心を再び登らなければならない。感謝の心は、出だしから飛びつくようなムーブを強いられるのだが、どのホールドを使ったのかさっぱり忘れている。飛びついて取れた棚状ガバから先の数手も気が抜けない。上に行くほど比較的易しくなっていく。

 1便目。足元の岩に立って1ピン目をプリクリップしておく。左上のカチを左手、右手は薄いホールドを持ってかぶった壁に取りつこうとするが取り付くこと自体ができない。仕方がないのでチョンボして抜ける。棚状ガバから先もテンションだらけ。感謝の心の終了点に何とかたどり着き、いよいよ海賊船の核心部に入っていく。5.13aにしては比較的登りやすいとも言われる海賊船だけれど、前日のクライミングでヨレた私にはキツい。チョンボしまくりながらホールドを探っていく。かぶった岩塔部分の左カンテにヒールフックをかけたりしながら登っていくようだ。カンテにはガバホールドが多いのだが、中盤で一か所悪いところがあった。カンテ内にある穴状カチを右手で取って、遠いカンテガバに左手を飛ばすのだろうが、ここが海賊船の中の核心部だろう。チョンボしまくりながら終了点に着き、トップロープを張る。

 2便目。長いルートにトップロープを張っているため、出だしで落ちるとロープが伸びて下の岩にぶつかってしまう。そのため、感謝の心の出だし部分はチョンボして抜ける。トップロープの安心感から、前便よりはテンションの数を減らせたけれど、海賊船部分はどっかぶりなのでトップロープで登るのも大変だ。当然テン山。

 3便目。ヌンチャクを回収しながら再びトップロープで登ろうと思ったが、登るにつれてヌンチャクが増えて重くなるのは大変なのでリードすることにした。感謝の心の出だし部分を見ていて、スタートの仕方を思い出した。左上カチを両手でマッチした姿勢から右手を棚状ガバに飛ばすのだ。やってみると1回目でできた。そのまま登って3ピン目でヨレてテンション。海賊船部分も相変わらずチョンボだらけだけれど、ホールドの感じをだんだんわかってきた。しかし、これは相当パワーをつけないととても登り切れそうもないなあ。

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(↑「感謝の心」の終盤を登る私。写真横向き)

 この日、あとからG藤さんもやってきて、T沢さんを含め用心棒は盛況だった。KM田さんは無人島5.11bなどにトライ。私は海賊船でヨレヨレになったあと、やもめの日々5.10bを登り、最後に既登の無人島を登った。

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(↑宝捜しを登るKM田さん。写真横向き)
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(↑用心棒を登るT沢さん)

 東京への帰り道は、渋滞している関越道を避けて、国道17号線を通って帰ることにした。その前に、かつふじ亭というトンカツ屋さんに寄って夕食。店内ではサックスの生演奏をやっていた。私はロースカツ定食を注文。830円。T沢さんとKM田さんはカツカレー。850円。量が多い。

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(↑かつふじ亭。写真横向き)
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(↑ロースカツ定食とカツカレー。写真横向き)

  国道17号線の新道がずっと造られていて、渋川付近まで伸びているので、その入口までT沢さんの車の後に付いて案内してもらうことにした。埼玉県内の上尾付近はまだ整備されていないようだ。国道50号線との分岐でT沢車と別れ、17号線の延々走り、22時頃にKM田さんをJR線某駅に送る。

 翌28日(月)は出勤だったが、2日間のクライミングで思った以上に筋肉を酷使したようで、日中ずっと身体が重かった。でも懸案の予感5.12b/cが登れたし、満足な週末を過ごせた。

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コメント

ミノルさん、おめでとうございます!!
予感はグレード以上に難しいルートみたいですね!

さちさん、ありがとうございます!
たまにトライするだけだったので、便数ばかり増えてしまいましたが、トポどおりの3つ星ルートですね。

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