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瑞牆山 十一面岩 末端壁

2014.04.19(土)
 瑞牆山の十一面岩末端壁でクラックを登ってきた。
 十一面岩末端壁は数年前に2~3回訪れた記憶しかない。マルチピッチルートの調和の幻想を登ったほか、ダブルクラックのアストロドーム5.11aはリードして1テンのままという記憶がある。アストロドームに今回改めてトライしてみるとまるでキビしいので、当時本当に1テンまで持ち込めていたのかアヤしく思えてきた。
 今回の同行者は所属山岳会のHUさん、IG嵐さん、私、それから北アの山小屋で働くY和さんの4人。

 土曜日朝、IG嵐さんと待ち合わせ、IG嵐さんの車で中央道から瑞牆山を目指す。須玉ICから黒森経由で瑞牆山へ。植樹祭広場に至る車道の分岐入口でゲートが閉まっていたのでそこに駐車。前週に行った人からの情報で、ゲートが閉まっていることは聞いていたけれど、ここから植樹祭広場まで1.6㎞ほど余計に歩く必要がある。前日、佐久湯川で登ってこちらに転進してくるはずのHUさんとY和さんを待っていると、他の車も何台かやって来た。ボルダーマットを車から出すボルダラー集団のほか、IG嵐さんの知り合いというクライミングガイドの人もいた。カメラマンの3人組もいて、ガイドと一緒に行って岩場で撮影するらしい。やがてHUさん達もやってきた。ガイドはHUさんとも旧知の仲だそうだ。クライミングの世間は狭いものだ。
 この日の天気は晴れ。4人でてくてくと歩いていき、植樹祭広場へ。来週にはゲートも開いて、ここまで車で来られるはずだ。それから十一面岩末端壁を目指す。ボルダーのある沢筋から先の日陰の斜面にはまだ雪が残っており、その上を歩いていく。追い抜いたカメラマングループは登山慣れしていないようだから、ここを登ってくるのはちょっと大変そう。そうして着いた末端壁は前日雨が降ったはずなのによく乾いていた。この日の末端壁は我々とガイドグループだけで空いていた。ゲートが開いたらもっと混むのだろう。手の甲にテープを巻いて登る準備をする。

○「調和の幻想」1P目 5.10a
 まずは調和の幻想の1P目にトップロープを張るため、私がリードで登る。5ピッチのこのルートは以前登っているが、この1P目はフォローだった。また、HUさんの話ではチムニーの右壁にあるフレーク状を使うと5.9くらいに易しくなるそうだ。
 ということで、出だしのテラス状を上がっていき、チムニーの内側にあるクラックにカムをきめてから、右のフレークに移る。左を向いたフレークを伝うと確かにラクだ。チムニーが終わったところあたりで左に移り、終盤はハンドジャムがきく。キャメの1番や2番が使えた。テラスに乗り上がって終了点。というわけでこの日、このルートだけはレッドポイントできた。トップロープを張って、Y和さん達が登る。

P4190002
(↑調和の幻想1P目を登るHUさん)

○「アストロドーム」 5.11a
 続いてアストロドームをリードする。このルートは数年前に2~3便出して1テンになっていると記憶していたのだが、取り付いてみるとテンションだらけで、本当に1テンになっていたのか疑問が湧いてきた。序盤は必死になって何とか登っていくが、中間の小テラスに出る手前がジャムがきめづらくテンション。きめづらいジャムからデッドで小テラスのガバへ。小テラスに乗り上がったあともラクではない。頭上の小ハングを左に抜けながら登っていくが、テンションだらけ。それでも何とか終了点にたどり着く。このあと、HUさんもリードでトライ。

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(↑アストロドームを登るY和さん)

○「ペガサス」1P目 5.10d
 ガイドの人が登り終えたので、3たびリードして登ることにした。このルートを触るのは初めて。トポを見ていなかったので、グレードは5.10bと聞いたと思い込み登り始める。序盤をこなし、左寄りのダブルクラックになったところをある程度上がったところから右側のオフィドゥスに移るところで思い切れずテンション。ジャムだって下手だけれど、ジャムがきまらず身体を半分入れるような広いクラックの処理はさらに苦手だ。その後の細かなムーブは覚えていないが何度かテンションして、最後のチムニー状に身体を入れると右上に終了点がある。

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(↑ペガサスを登るIG嵐さん)

 アストロドームを今度はトップロープで登る。トップロープだとやはり精神的に楽チンだ。でも、中間小テラス手前の悪いジャムのところでは手が外れてテンション。後半はノーテンで登れたので、結果Tr.で1テン。
 ガイドパーティーは仕事が終わったのか早々に下山していった。

○「T&T」 5.10d
 調和の幻想1P目の終了点と同じテラスの左側にT&Tの終了点があるので、こちらにもトップロープを張って登ってみることにした。このルートも触るのは初めて。前半は泥が少し詰まった凹角のクラックで、結構ワルいが何とかテンションせずに抜ける。後半はクラックがもっと細くなる。中盤のダイクに出る手前の数メートルではレイバックの体勢を取らざるを得なかった。オフセットしたクラックの縁に当てた足が滑りそうだ。トップロープだからレイバックで強引に登れたけれど、リードだったらカムがきめられない。ダイクのホールドはデッドでキャッチし力ずくで乗り上がる。ダイクの先もクラックをたどるが傾斜が少し寝てくる。こうしてノーテンで登れたことは登れたけれど、リードできるにはほど遠い登り方だ。

 そろそろ撤収する時間が近づいてきた。晴れていた空も曇って寒くなってきた。末端壁の標高は2,000m近くあるのか、登っているとハアハアと息が切れる。下界よりは空気が薄いからか。
 最後にペガサスをTr.で登ることにした。Y和さんがTr.でノーテンで登ったと聞いて、これは自分もテンションするワケにいかないと思いながら登り始める。日が陰ってから岩が冷たくなった。それでもTr.の気楽さからノーテンで登れた。HUさんもIG嵐さんもあれこれ登って、岩場が空いていたおかげで、皆あれこれ登れたようだ。

 雪の残る斜面を慎重に歩きながら下山。植樹祭広場からもテクテクと歩いて、うす暗くなる頃ゲートに到着。この日で帰るY和さんを穴山駅に送ってから、3人で「湯~ぷるにらさき」の温泉施設へ。道の駅にらさきの向かいにある施設だ。須玉にある蘇州ラーメンというIG嵐さんおすすめのラーメン屋で夕食。私はネギ味噌ラーメンを食す。ちょっと辛め。

Photo
(↑ネギ味噌ラーメン。写真横向き)

 スーパーやまとで買い出ししてから、塩川ダムの東屋へ。少し雨が降っている。東屋の下にテントを張って3人でお酒を飲む。我々の隣りに3人くらいのパーティーがテントを張った。今日やって来て明日は湯川かどこかで登るらしいが、この雨では明日登れるだろうか。気が付くと日付を回っていて、各自寝袋に入る。

 翌日曜日。目覚めて外を見ると塩川ダムの湖面はガスで覆われていた。寒い。隣りのパーティーは5時頃に発って行ったようだ。湖を眺めながら朝食の弁当を食べるが、箸を持った手が冷えてくる。2人はまだ寝ているので私も再び寝袋の中へ。8時半頃に3人とも起き出して、お湯を沸かしながらこの日の行動を相談する。湯川に行ってみようという意見も出たが、午前中いったん晴れても午後から再び雨が降るという予報から、ここで解散することにした。
 IG嵐さんの車で待ち合わせ場所まで送ってもらい、自車で帰宅したのは昼過ぎ。昨夜お酒を飲み過ぎて頭が重く、これからクライミングジムに行く気にもならず、部屋の片づけなどをして過ごす。
 一日だけしかクライミングができなかったけれど、城ヶ崎と違ってジャミングの練習がしっかりできるクラックで登れたのは良かった。まだ行ったことのないエリアも含め、瑞牆山へはまた何度も訪れたいものだ。

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