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瑞牆山 不動沢屏風岩 十一面岩左岩稜末端壁

2014.05.24(土)~25(日)
 瑞牆山でクラックを登ってきた。
 初日は2週間前に初めて訪れた不動沢にある屏風岩で登り、2日目は過去何度か訪れていて、先月も訪れた十一面岩末端壁で登った。
 宿泊は某山荘にて。T沢さんが今冬のトルコツアーの際に買ってきた食材を使って、トルコ料理を振る舞ってくれた。

■5/24(土) 不動沢屏風岩
 早朝、TっちーさんとKM田さんを車に乗せて、快晴の空のもと中央道を走る。7時前にはT沢さんの待つ山荘に到着し、泊まりの荷物を降ろしてから植樹祭広場に向かう。広場には8時半に到着。東海地方から来たKバタさんとは初対面。そのほか、たくさんのクライマーが集まって来ていて、瑞牆の各岩場に向かう準備をしている。

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(↑山荘前から南アルプスを望む)

 この日は私が2週間前にも訪れた不動沢の屏風岩で登ることにした。不動沢入口の駐車スペースは車でいっぱいだ。屏風岩正面壁に着くと、Uっちーさんが来ていた。
 ここでは前回も登ったおしん5.8でアップ。出だし部分が湿り気味でちょっと怖かった。Tっちーさんは不動沢愛好会ルート1P目を登る。出だしのスクイーズチムニーを巧みに登っていく。

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(↑おしんを登るT沢さん)
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(↑不動沢愛好会ルートを登るTっちーさん)

○寒々ルート1P目5.7 OS
 エンペラー・タワーを回り込む途中にある寒々ルートの1P目を登ることにした。スラブと垂壁の隙間に右上するように広いクラックがある。出だしのフレークを左上してから広いクラックに取り付く。序盤はジャミングしながらスラブに寄りかかるように登っていくが、クラックがどんどん広くなる一方、スラブの斜度が緩くなるのに合わせてやや下向きのレイバックといった感じで登っていく。後半では6番のキャメが必要だ。さすがにこれはオンサイトできた。

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(↑寒々ルートを登るKM田さん)

 エンペラー・タワーの上のほうの取付に移動すると、よろめきクラック5.10aを何人かがトライしている。私の目標もこのワイドクラックのルートだ。前回トップロープで2回トライしているが、特に前半のオフィドゥスが難しくてどんなムーブで登ればよいのかいまいち分かっていないままだった。

○よろめきクラック5.10a (通算3~4便目) ×
 順番が回ってきて、リードでトライしてみることにした。Tr.でも大変なのに6番キャメをきめながらじりじり登っていくのはさらに大変だ。出だし部分は前回同様、左向き(右半身が奥)で登り始めるが、やはりキビしくて思うように身体が上げられない。途中で身体を入れ替えて右向きにするのも大変だ。ダイクに手が届けばハンドジャムをきめながら、左隣りからエンパイア・ジャム5.9が合流する水辺バンドに着く。後半部分も相変わらず難しい。フィストサイズからチョックストーンに届くところまでが後半の核心。
 その後、KM田さんの登り方を見て、いろいろ参考になった。手で下に向けて壁を押したり、つま先とかかとをオフィドゥス内の前後の壁にきめたりと、ワイドクラックを登る人にとっては当たり前であろうムーブをまともに意識してみたのは初めてかも、そういう意味で前回などはほとんど力づくで登っていたようなものだ。

 よろめきをトライしていた女性が見事にレッドポイントしてから、Tr,でもう一度やってみることにした。相変わらず出だしは左向きからスタートしたので、苦しくなったところでテンションしてしまったが、その後はKM田さんのムーブをまねてやってみると身体が安定してずりずりと身体を上げていくことができた。腕もチキンウイングというのか、手のひらを前の壁に当てて肘を上げるようにすると安定する。つま先とかかとを使うのもやってみた。いままでの無理やりのムーブよりもずっとラクになるのが分かる。精度はまだまだにしても、繰り返していけばもっとラクなムーブが分かりそうだ。
 さらにその後、KM田さんが出だしから右向きでスタートしたところ、あっさりと出だしを突破。左向きよりも右向きのほうが登りやすいらしい。そういえば前回、HUさんも右向きで登っていたっけ。また、よろめきをトライする機会があったら今回知ったムーブをあれこれ試してみよう。

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(↑よろめきクラックを登るKバタさん)

○アプリオリ5.11a Tr.
 日が当たらないこの辺りは寒いくらいで、ダウンジャケットを持って行って正解だった。最後に、強ーいKバタさんがTr.を張ってくれたので、アプリオリ5.11aを登ってみることにした。エンペラー・クラック5.9の右上するオフィドゥスから左側のクラックに移って直上するルートなのだが、日本100岩場には記載されていない。
 途中、クラックが途切れているところで縁の痛いガバ穴から頭上のクラック下端を取りに行くところでは、その直下で小さなカムをきめておくのだろう。そのあとはフィンガージャムもありTr.の安心感もあるが快適に登っていける。最後はフレアしているのでカムがとてもきめづらそうだが、それを乗っ越すと終了点がある。ノーテンで登れた。最後のフレアなどプロテクションをきめるのがワルいが、ムーブ自体はこなせたので自分も登れるかも。しかし今日はここまで。

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(↑アプリオリを登るKM田さん)

 岩場を離れるころには19時近くになっていた。ずいぶんと日が延びたものだ。朝来たときはいっぱいだった駐車スペースも、うす暗くなる中戻った時は私の車のみ。須玉のスーパーやまとで買い出しをしてから山荘へ戻る。
 皆で夕食の支度をする。T沢さんが前日夜から料理の下ごしらえをしてくれていて、さらに皆で料理を作る。T沢さんはこの冬にトルコに旅行に行って、その途中で私と合流してアンタルヤなどでクライミングしたのだが、さらにトルコ国内の旅を続けたT沢さんはひよこ豆やトウガラシなどを買って日本に帰ってきていたのだが。私もレンズ豆を買ってみた。今夜はそのトルコの食材を使って、トルコ料理を作るのだ。ピーマンの肉詰めや白いんげんのサラダ、レンズ豆のスープなど彩り豊かなお皿がテーブルに並んだ。食事ができるころに、TM田さんUM澤さんも到着して、美味しそうなパンを加えてくれた。ワインを飲みながら7人でトルコ料理に舌鼓を打つ。

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(↑夕食のトルコ料理)

■5/25(日)  十一面岩左岩稜末端壁
 7時頃に起き出すと、T沢さん達がすでに朝食を作り始めていた。昨夜のトルコ料理の残りに肉団子スープも加わって、これまた豪華な朝食になった。のんびりと過ごして、山荘を発ったのは9時をだいぶ回ってから。この日は7人で十一面岩末端壁に行く。私は4月に訪れて以来だ。末端壁までの長い山道を汗をかきかき登っていく。末端壁に着くとUっちーさんやG10さんもいた。G10さんは4月に城ヶ崎シーサイドで会っているが、岩場に行ってる人は思った以上に限られた数なのかな。

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(↑朝食もトルコ風)

○ペガサス1P目5.10d 3RP
 先行して岩場に到着したKバタさんと私が登る準備を終えた頃に他の皆も遅れて到着。まずはKバタさんがペガサスの1P目5.10dを軽く登ったのに続き、私もリードで登ってみることにした。4月にもこのペガサス1P目をトライしているのだが、その時は中盤で左寄りにあるダブルクラックを伝って登った。Kバタさんの登りをビレイしながら見ていたら、ダブルクラック伝いではなく、凹角を直上していた。
 そこで、私も凹角通しで登ってみることにした。ダブルクラック側に左足を張って、右足はキョンにして右壁に当てると身体が安定する。そんな感じで凹角を登っていくと、終盤はガバになってきて、ワイドに身体を入れると終了点だ。こうしてRP。やった。
 ところで4月に城ヶ崎のあかねの浜に行った際に、コモドドラゴン5.10dを登った。それまでのクラックの自己最高グレードは佐久湯川のバンパイア5.10cだったので(10cもないという声も聞こえるけれど)、このコモドドラゴンで一応クラックのグレード更新ということにしていた。しかし、ムーブはほとんどフェイスのムーブなので、プロテクションこそカムだけれど、クラックを登ったという感じはしなかった。今回のペガサス1P目はそれに比べるとずっとジャミングを要するので、これでようやくクラックグレードを更新できた思いだ。

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(↑ペガサス1P目を登るKバタさん)

○アストロドーム5.11a ×
 これまで数回触っていて、4月にもトライしてみたアストロドーム5.11a。これが登れれば自身のクラックのグレード更新となるはずなのだが、やはり早々登らせてくれない。
 まずはTっちーさんが登って張ってくれたTr.でやってみる。出だし部分はこれまで正対で登っていたけれど、昨日いろいろ試してみたムーブを試みてみる。ダブルクラック間の両側の内壁に足をキョンにして膝と足裏を使うと身体が安定してラクになる。前半のダイクのガバを取る直下がこのルートの核心なのだが、ジャムがきめづらくてテンション。なかなか良いジャミングが分らない。小テラスから後は何とかノーテンで登れた。

 Kバタさんがトワイライト5.11cを登っている頃に、私はアストロドームをリードしてみることにした。4月にリードした時はテンションしまくりだったけれど、今後はせめてテンションの数を少なく留めたい。ヒザを当てるキョンをしながら核心へ。左上に0.75番をきめてから右クラックのジャムを探っていたところ足が滑ってフォール。ああっ。この右手が何とか保持できればリップのガバに左手が出せる可能性がぐっと高まるのだが。
 この右クラックのジャム、右手を逆手にするとクラック内のカチに人差し指が当たって使えるとUっちーさんが言っていたけれど、自分にはちょっとキビしい。ハングドッグしてムーブを試してみると、その少し下あたりを普通にサイドホールドとして持って、右足を側壁に当てると、リップに左手を出せそうなのが分かった。小テラスで一休みしてから一段上に上がるところで2回目のテンション。あとは頭上のハングを左に抜ける際に左壁のフェイスのガバを使うと終了点だ。前回よりはずっと善戦できたので、またの機会に頑張ってみよう。

○トワイライト5.11c ×
 TM田さんUM澤さんが一足先に帰っていく。最後にトワイライトをTr.で登ってみることにした。Kバタさんが登っている場面は、アストロドームをやっていたので見られなかったが、その後TっちーさんやKM田さんがTr.で登っているのを見ると、中盤にあるV字状に開いたオフィドウスが相当に悪そうだ。
 やってみると本当に悪くて、奥にある残置のスリングでレストする。まるで歯が立たず奥にカムをきめてそれでA0しながら登る始末。後半のハンドからフィンガーのセクションも自分にはキビしくてテンションしまくり。懸垂下降して取付きへ。

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(↑アストロドームを登るTっちーさん(左)、トワイライトを登るU田さん(中央)、ペガサスからロワーダウンするKM田さん(右))

 荷物をまとめて下山開始。うす暗くなる頃植樹祭広場に帰着。Kバタさんと解散し、4人で山荘に帰る。
 T沢さんは山荘にもう一晩泊まって翌日帰るそうだが、Tっちーさん、KM田さん、私の3人はもちろん今夜中に東京へ帰る。しかし、中央道はまだ渋滞しているだろうから、しばらく山荘で休んでいくことにした。結局、T沢さんがオムレツを作ってくれたりとしっかりと夕飯を食べながらクライミングの話をして過ごす。
 山荘を発ったのは22時。渋滞がすっかり解消した中央道を走り、2人をそれぞれ自宅まで送って帰宅したころには日付が回っていた。
 この日は4便登っただけだけれど、1本あたりがすごく疲れるので、身体はクタクタだ。ベッドに横になったのは深夜1時頃だが、何だか身体が火照ってなかなか寝付けず。翌月曜日の朝は寝不足と全身疲労でツラいのなんの。
 それでも2日間、クラッククライミングを満喫できて良かった。それにトルコ料理を振る舞ってくれたT沢さん、ありがとうございました。

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