« クライミングジム通い(5~6月) | トップページ | アメリカ ヨセミテ クライミングツアー02 ●06.15チャーチボウル、06.16ナットクラッカーほか »

アメリカ ヨセミテ クライミングツアー01 ●準備、06.14出国~ヨセミテ入り

2014.06.14()29()

 アメリカのヨセミテYosemiteでクライミングをしてきた。ヨセミテは言わずと知れたクライマーの聖地。風光明媚なところなので観光客も多いところだが、有名なハーフドームHalf Domeやエル・キャピタンEl Capitanを筆頭に、一度は訪れてみたいとクライマーならば誰もが思う憧れの岩場だ。私は訪れるのはもちろん初めて。

 

 私の海外でのクライミングは、以下のとおりタイ・プラナンから始まり今回のヨセミテまで、この3年半の間に9回行ったことになる。

 2010年暮れ  タイ・プラナン

 2011年夏   カナダ・スコーミッシュ

 2011年暮れ  タイ・プラナン再訪

 2012GW  イタリア・スペルロンガ

 2013年冬   スペイン・エルチョロ&コスタブランカ、ポルトガル

 20135月  韓国・禅雲山(ソヌンサン)

 201312月  中国・桂林・陽朔

 20142月  トルコ・アンタルヤ&オリンポス

 20146月  アメリカ・ヨセミテ

 

 

■準 備

○ヨセミテ行きの決定

 今回のヨセミテツアーの同行者はT橋さん。かじる程度にしかやっていない私と違い、T橋さんはクラックを登り込んでいて、昨年9月にもヨセミテを訪れているそうだ。T橋さんとは、2010年暮れのタイ・プラナン、昨年の韓国と中国ツアーにも同行している。

 今春、そのT橋さんと話していて、どこか海外の岩場に行こうということになった。行き先としてギリシャ・カリムノスなども挙がったけれど、せっかくだからクラックを登りに行こうということになった。できれば今年もヨセミテに行けたらと考えていたというT橋さんの希望に沿うし、私もこの超有名な岩場を訪れてみたいと思っていた。

 ここのところの私は、四国・大堂海岸や三重の名張に行ったり、城ヶ崎に何度か行ったりと、クラックをやる機会が以前より増えてきたものの、天下のヨセミテに行ってそれなりに登れるなんてワケはないことは分かっている。

 それでも、自分の力量のことはともかくとして、この機にヨセミテに行っておく意味はあると考えた。海外ツアーなどは特にそうだけど、こういう機会を一度逃すとこの先再び行ける機会が訪れるとは限らないからだ。

 

○行動日程の考え

 行くと決めてしまえば、そのあとの行動は比較的早い。T橋さんは時間の自由がきくので、行く時期を6月頃に定めて、私の勤め先の休暇取得を6月後半の2週間に決めた。T橋さんのアドバイスから、6月もあまり早いとヨセミテバレーは朝晩冷え込む一方、7月になるとかなり暑くなるそうで、それも踏まえた日程だ。

 T橋さんともメールで相談しながら、インターネットであれこれ調べて、つぎのとおりの日程を立てた。その上でこのあとに書く予約の手配を進めていった。

 

◇移動

 航空会社はアシアナ航空とした。

日本出国は6/14()9:00出発の便。羽田HNDからソウル経由のサンフランシスコSFO行き。

 経由地のソウルでは、金浦(キンポ)空港GMPの到着で、シスコ行きは仁川(インチョン)空港ICNから出発するので、両空港間を鉄道で移動する。乗り継ぎ時間が約5時間もあるので移動には十分な時間だ。

 シスコには日付変更線を越えて同日10:45到着。空港でレンタカーを借りて、この日の午後はヨセミテを目指し車を走らせる。予約済みのカリービレッジにチェックイン。

 東京からシスコへの直行便もあるが、経由便よりも値段が高いうえ、シスコ到着が夕方のため結局シスコに1泊してから翌日ヨセミテを目指すことになる。そのため、長時間のフライトを終えてすぐにヨセミテまで数百㎞の運転はラクではないだろうけれど、このようにした。

 ヨセミテでは13泊するが、ヨセミテ国立公園内では連続しての宿泊は7泊が上限という規則がある。このことについては後で触れる。

 ヨセミテで13泊して、6/27()朝にヨセミテを発ちシスコに戻る。この日は市内のホテルで1泊し、翌6/28()12:40出発の便でシスコを発つ。日付変更線を越えた6/29()、経由地のソウルでは、帰路は到着出発とも仁川空港。成田空港NRT21:00到着。

 

◇宿泊

 宿泊先については、私の理解不足もあり、確定させるまでに予約とキャンセルを何度も行い、結果的に手間がかかった。その経緯は長くなるのでここでは書かないが、最終的にはヨセミテ到着日の6/147泊目の6/21にカリービレッジCurry Villageに泊まることにした。ホテルのような建物ではなく、テント型キャビンというテント生地のバンガローの中にベッドがある代物だ。当初は、滞在中ずっとカリービレッジに泊まることにして、その予約も済ませたのだけれど、1泊あたり14,000円くらいして2人で割っても7,000円もするということで、宿泊代がバカにならない。それに泊まったことのある人の話だと、火を使って調理もできないし、トイレ・シャワーも結局は共同なので、テント泊するのとあまり変わりなく思えてきた。

 

 ヨセミテには13泊する予定なのだが、前述したとおり規則で連続7泊を超えてはいけないらしい。滞在するホテルやキャンプ場を変えた場合、連続7泊を超えているかどうやって分かるのか知らないが、少なくとも同じホテルではマズいらしい。カリービレッジを含むヨセミテ内の宿泊をまとめて受け付けてるらしいサイトがあって、そこにメールで問い合わせて、同じ宿に連続7泊を超えることはダメだという返事があり、ようやく理解できた。同じ宿をチェックアウトして、すぐにチェックインし直すというもの不可だ。

 当初カリービレッジに連続13泊の予約をしたものの、前述の理由なども勘案して、到着初日と7泊目の予約を残して、あとはキャンセルした。キャンセルした日はキャンプ4の受付に早朝から並んでテントサイトを確保する腹積もりだ。キャンプ4はこれまた名前の知られたキャンプ場だ。

 ツアーから帰った今だから分るけれど、同じ施設に連続7泊を超えて泊まることはできないけれど、前述したようにヨセミテバレーに13泊したので、厳格に運用されているわけではないことが分かる。カリービレッジはともかく、キャンプ4では7泊した後の朝に再び並べばまた7泊できそうだ。我々は間にカリービレッジ1泊を挟んだけれど。

 

○予約

 今回、航空券や宿泊先などの手配は基本的にすべて私がやった。一昔前ならば街中のH.I.S.JTBに行ってお願いしていたものだけれど、今はインターネットで検索して簡単に予約できてしまう。

 今回もエクスペディアExpediaとかブッキングドットコムBooking.comといったオンライン旅行代理店のサイトから予約をした。エクスペディアは航空券も宿泊施設もどちらの予約もできるけれど、ブッキングドットコムは宿泊施設だけみたい。なので、今回はエクスペディアのほうを多く利用した。

 航空券は必ずしもこれらを通さずに、昨年のスペインツアーの際は、エールフランスのサイトから直接予約したし、今年2月のトルコツアーの際はトルコ航空のサイトから済ませた。

 ブッキングドットコムは、3年前にカナダ・スコーミッシュに行った際にホテルの予約で利用したのが初めてだった。

 今回、現地出国前日のシスコ市内の宿泊も予約しておいたほか、レンタカーも予約しておいた。航空券はエクスペディアから予約した。経路は前述したとおり。

 

○トポ本

 ヨセミテ行きを決めた時点で、トポ本を取り寄せた。スーパートポSUPERTOPOのうちYosemite Valley Free Climbsというヨセミテ版があって、シングルピッチからマルチピッチまで紹介されていて、一般のクライマーが見るには十分なルートが載っているという位置づけらしい。

 ヨセミテ入りした日に、カリービレッジにある登山用品店でトゥオルミ版のスーパートポを買った。これは後日トゥオルミのカシードラルピークを登りに行く際などに大いに役立った。

P6140001
(↑スーパートポ2冊。写真横向き)

○装備

 国際運転免許証やアメリカのESTA(電子渡航認証システム)も忘れずに済ませておく。

 装備としては、今回キャンプするのでテントや寝袋、調理器具など、普段の海外ツアーよりも荷物がずいぶんと多い。北米路線は23㎏までの荷物を2個預けられるとはいえ、運ぶのは大変なのだから持って行くものを吟味した。

 そして、クライミング装備として、今回何が重いかというとカムだ。2人でキャメロットの4番までを2セットずつの計4セット、5番と6番は1セットずつの2セットを持って行くことにした。実際、これをすべて持って登るなんてことはもちろんなかったけれど。あと、ナッツなど。

 ロープは60mのシングルロープとダブルロープを1本ずつ。30mを越える懸垂下降を要するルートでは、ダブルロープをバックロープとして引っ張っていくことにした。また、マルチピッチルートなどで、登攀終了後歩いて下降できるところでは、ロープ1本だけで登った。

 ほかにもいろいろ考えて持って行った装備はあるけれど、書き切れないので省略。

 

 

06.14() 出国~ヨセミテ入り

 朝、羽田空港の出発ロビーでT橋さんと待ち合わせする。私は前日に突然風邪をひいたようで、はっきり言って体調が悪い。悪寒が走る。その前の日、勤め先の席が近い者が、家族から風邪をうつされたみたいだとか言ってマスクをしていたのだが、もしかしたらその男が風邪のウイルスを撒き散らしていたのかもしれない。なんて迷惑なヤツだ。そんな絶不調の私だが、もちろんアメリカに行かないワケにはいかない。風邪は現地で治すことにしよう。

 アシアナ航空でまずは経由地のソウルへ。到着した空港は金浦空港で、サンフランシスコ行きの便は仁川空港からなので、一度韓国に入国することになる。金浦空港内の地下鉄改札口に行くが、乗車券を買うのに韓国通貨ウォンが必要だ。A-rexという両空港とソウル市内を結ぶ鉄道があり、乗車料金は一人当たり3,650ウォンのほかデポジットとして500ウォンで、2人で計8,200ウォンが必要だ。近くにあったATM10,000ウォン分のキャッシングをして、乗車券を購入。金浦空港からインチョン空港までは意外と時間がかかり、鉄道には30分ほどは乗っていただろうか。デポジット1,000ウォンを忘れずに受け取り、出発ロビーに行くとダンキンドーナツのお店があったので、ここで残ったウォンをきれいに使い切った。

P6140002614

(↑金浦空港の地下鉄改札)

P6140004

(↑インチョン空港のダンキンドーナツにて)

P6140005

 私は体調が悪いので、待合のベンチでとにかく横になって休む。サンフランシスコ行きの便に乗り込むが、エコノミークラスなので当然座席は狭く、10時間以上の搭乗は本当にツラい。風邪をひいているので尚更だ。腰が痛くて仕方がない。お金があればビジネスクラスに座れるものを。

 長くツラいフライトを終え、日付変更線を越えた同日午前10時半頃にサンフランシスコ国際空港に着陸。私はアメリカ本土を訪れるのは初めてだ。昔サイパンに行ったことがあるだけ。北米大陸としては3年前にカナダのスコーミッシュを訪れているけれど。

 空港内のモノレールに乗りレンタカー棟へ。モノレールを降りると目の前がレンタカー会社の受付だ。予約しておいたのはアラモのCクラスのコンパクトカー。係員の女性に、車の大きさはスモールだと言われ、荷物はどのくらいあるのだと聞かれてザックなどを指し示した。車のサイズが小さめなのは予約した時点で承知していたことだけれど、日本語設定してくれたカーナビを受け取ってレンタカーの駐車場に行くと、別の女性係員が示した車は日産のマキシマ。ずいぶん立派な車だ。トランクも広いので2人の荷物は全部収まった。

 受付の人が車種をグレードアップしていたことを理解していなかったのは私の語学力不足のせいで、その分の追加料金はしっかり請求されたけれど、大きな車に乗れたから仕方ない。保険はフルカバーで、ガソリンは満タン返しする必要は無し。

P6140006maxima
(↑日産マキシマ)

 カーナビをヨセミテにセットして、まずは私の運転で出発。オートマで、もちろん左ハンドル。今回のツアー中、ヨセミテに向かう途中を除きずっと私がハンドルを握った。アメリカの交通ルールを事前にちょっと調べたところでは、特に右折禁止の表示がない限り、赤信号でも一時停止後、左からの車に注意しながら右折してしてしまって構わないとのこと。これはヨーロッパでも無いルールでは。あと、日本のように鉄道踏切で一時停止すると、後続車に追突されるので、止まらずにそのまま通過すること。道路の途中で左折するために対向車と対面する左折用レーンがあるそうだ。

 空港から出るとすぐに高速道路だ。といっても有料ではなく、日本でいうところの高速道路の造りだ。しかし、片側だけでも45車線もある。その道路に乗って南に向かう。それからサン・マテオ橋というサンフランシスコ湾に架かる橋の一つを渡って大陸側へ。580号線に入って東へと向かう。枯草ばかりが生えた丘陵地帯をずっと抜けていく。途中の出口を適当に降りると、飲食店やコンビニ、ガソリンスタントがあったりする。丘陵地帯を抜け、途中の街に寄って、サブウェイに入った。日本にも出店しているサブウェイには行ったことはないけれど、パン切りナイフで開いたパンに、レタスやハムをあれこれと盛ってもらうのだが、明らかに日本のものよりもデカい。値段は7ドルくらい。とても食べきれないので店内で半分だけ食べて、残りは夕食に回すことにした。

P6140008
(↑サブウェイにて)

 ここからT橋さんに運転を変わってもらい、120号線を走っていく。途中、私は居眠りをいていたのだが、山間部の道をぐんぐんと上がっていき、ヨセミテ国立公園の4つある入口の一つに着いた。道中、道路わきの樹林は山火事の跡が残り、茶色く焼けた木々が延々と続いていた。T橋さんによると昨年ヨセミテで山火事があったそうだ。公園の入り口では入園料を支払う必要があるのだが、昨年ヨセミテに来たT橋さんが1年間有効のパスを持ってきていたので、それを示して入れた。

P61400094big_oak_flat_entrance
(↑ヨセミテ国立公園のゲート)

 ここから再び私が運転。入口を通過しても山火事の跡が残っている。走っていくと、トゥオルミメドウズとの分岐があり、角にガソリンスタンドがあるようだ。なおも走ると、ビュースポットがあり、車を降りて見ると、遠くにハーフドームが見えた。いよいよヨセミテバレーに入っていく。ヨセミテバレーに入っていくと、ブライダルヴェールフォールが見えてきた。そして圧巻のエルキャピタンが目に飛び込んできた。大きい。ヨセミテバレーの平らな谷底から一気に1,000mもぶっ立っている大岩壁だ。ノーズはどれだろう。その先にはヨセミテフォールが見える。観光客がたくさんいて、道端に車を停めている。

P6140011
(↑遠くにハーフドームが見える)
P6140013
(↑ブライダルヴェールフォール)
P6140015
(↑エルキャピタン)
P6140016
(↑ヨセミテフォールとマーセド川)

 こうして今夜の寝床となるカリービレッジに到着。18時頃。明るいうちに到着できてよかった。でも、この季節20時でもまだ明るく、20時半前後から少しずつ暗くなってくるという感じだったので、まだまだ明るい時間なのだ。たくさん車が停まっている駐車場はほとんと満車状態。ここは以後いつ来ても車で埋まっている。ハーフドームがずっと近くに見える。

 フロントの建物に行き、チェックインして鍵を受け取る。ここには1泊だけして、明日は早朝からキャンプ4の受付に並ぶことにしている。観光客がたくさんいる売店のある建物へ。土産物や食料品を売る売店と、それに隣接する登山用品店に寄る。登山用品店ではクライミングギアもたくさん売っていた。ガスカートリッジやトゥオルミ版のスーパートポを買った。シャワー棟でシャワーを浴びて、テント型キャビンの中で、昼間残したサンドイッチを食べてビールを飲む。室内での飲食が良いのかどうかちょっと微妙だが、各キャビンの外にはフードボックスがあるので、匂いのする物は必ず皆ここに閉まっておく。ここに入れておかないと熊が来て荒らされる恐れがあるそうだ。調理は禁止だ。

 移動の疲れと翌朝早起きすることから、そうそうに寝ることにした。それに私は風邪気味なのだ。しかし何はともあれ、ここまで順調にヨセミテに来ることができて良かった。

P6140020
(↑カリービレッジ)
P6140019
(↑テント型キャビン)
P6140021665

P6140022

P6140023

« クライミングジム通い(5~6月) | トップページ | アメリカ ヨセミテ クライミングツアー02 ●06.15チャーチボウル、06.16ナットクラッカーほか »

海外クライミング」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1219264/56725818

この記事へのトラックバック一覧です: アメリカ ヨセミテ クライミングツアー01 ●準備、06.14出国~ヨセミテ入り:

« クライミングジム通い(5~6月) | トップページ | アメリカ ヨセミテ クライミングツアー02 ●06.15チャーチボウル、06.16ナットクラッカーほか »

2016年12月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
無料ブログはココログ