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アメリカ ヨセミテ クライミングツアー03 ●06.17セントラル・ピラー・オブ・フレンジー、06.18エルキャピタンベース、06.19クッキークリフ

■06.17(火) セントラル・ピラー・オブ・フレンジーCentral Pillar of Frenzy 5.9(5P)/Middle Cathedral Rock

 毎日晴れて、日差しに当たると非常に暑い。風邪の症状はほぼ治ったという感じ。クライミング3日目の今日は、ミドルカシードラルにあるセントラル・ピラー・オブ・フレンジーという5ピッチのルートに行く。T橋さんは昨秋2ピッチ目まで登っているという。
 昨夜はどういうわけかあまり寝付けなかった。グラノーラとサンドイッチの朝食を済ませ6時にキャンプ場を発つ。道路脇に駐車スペースからトレイルに入りカラビナマークのある道標から踏み跡を登ると明るく開けたミドルカシードラルの取付に出る。見上げる岩壁は巨大だ。基部に沿って歩くとここを登れと言わんばかりの大きな凹角が現れ、これがフレンジーだと分かった。我々がこのルートの登攀を終えて、懸垂下降で取付に降り立つ頃になって後続Pが登り始めていたけれど、今は我々以外誰もいない。奇数ピッチをT橋さん、偶数ピッチを私がリードすることにして、7時半に登攀開始。夏至に近いこの時期は真上から陽が当たるが、この時間はまだ凹角部分は日陰だ。

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(↑岩場への入り口にはこういったカラビナマークの道標がある)
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(↑大きな松ぼっくり)
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(↑フレンジーの取付)
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(↑対岸のエルキャピタンを望む)
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(↑エルキャピタンの岩壁。中央の長靴型の白い岩が、ブーツテラスというそうで、ノーズのルート中にありレストできるそうだ)

 1P目、T橋さんのリード。5.9。大きな凹角の中を登って行く。壁が大きいので距離感が分かりづらいが、このピッチだけでも30m以上あるようだ。1P目終了点に出る手前辺りで少し時間がかかっているようで、そこに核心部分があるようだ。フォローで続く。今回のルートは懸垂下降で取付に戻るので、下山用のアプローチシューズは持たない。その分荷物が少なくて済むので、2人分の飲み物などを1つのザックにまとめて、フォローが背負って登ることにした。カムは、3P目でオフィドゥスがあるということで、5番6番のキャメも用意して、これらは1P目では必要ないのでザックに入れておいた。そうして登って行くと、終了点の手前のチムニー状のところで、背中のザックが岩に当たって身動きが取りづらくなり、さらにチムニー奥にきまったカムを回収するのも大変になり、ここではやむなくテンションして回収した。そのチムニーから左上に回り込むように終了点のテラスに上がるところがワルいようだ。昨秋、順番待ちのため下から先行Pを眺めていたT橋さんは、先行Pがこの辺りで苦戦していたのを知っていたそうだが、今回T橋さんはノーテンで抜けていた。

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(↑フレンジー1P目をリードするT橋さん)
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 2P目は私のリード。5.9。ザックがないと軽い。最初はフィンガーサイズで、やがてハンドサイズになる。私には気が抜けないピッチではあるのだが、日本で付け焼刃的にでも練習したジャミングがそのまま再現できるピッチという感じで気持ち良く登れた。

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(↑2P目をリードする私。写真横向き)
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(↑登るにつれて、エルキャピタンの眺めがよくなる)

 3P目、T橋さん。5.8。易しいハンドジャムから小ハングを乗っ越す。その先はオフィドゥスというほどの幅はなく、4番キャメがよくきまるサイズ。よって、このルートでは5番6番のキャメは不要だった。

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(↑3P目をリードするT橋さん)
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(↑左上へとハングを越えていく)

 4P目、私。5.8。2P目より易しく快適に登れる。ピッチ長さは短め。

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(↑4P目をリードする私。写真横向き)
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 5P目、T橋さん。5.9。ガタガタしたところから小ハングを越える。その先はフィンガー。
 こうして1P目のフォローのテンションを除き、ノーテンで無事に登攀終了。

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(↑5P目をリードする私)
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(↑下を見下ろす)
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(↑ますますいい眺め。写真横向き)

 このルートは懸垂下降のボルト支点がしっかりあるとのことだが、同ルートを下降するワケではない。同ルート下降もできるだろうけれど。懸垂下降では私が先行して降りて行くようにした。
最初、壁に向かって左下に向けて下りていくのだが、スーパートポにあるとおり最初は140ftの下降。左下に見える斜めの凹角に沿って降りていくと、向こう側にボルトラインが見えてきて、その下端に懸垂支点がある。2回目の懸垂は120ftとあり、我々は60mロープなので途中の支点を通過して、トポの樹木マークのある支点まで下降した。実際には今は木がない。3回目はトポによると地上まで115ftとあるが、ロープを垂らしてみると地上に届かないことが判明。ある程度下降したところで壁を眺めまわしたところ、偶然左下のほうにボルトが光っているのを発見できた。この支点はスーパートポに記載されていないが、この支点がなかったら進退窮まっていたところだ。ということで4回の懸垂で地上に戻る。
 取付に戻ると、他パーティーたちがフレンジーに取り付いていた。1~2P目あたりだけを登っているようだ。休憩してから車に戻る。まだまだ時間があるけれど、今日のクライミングはこれで終えることにして、カリービレッジへ。相変わらずWifiがつながらない。レストラン棟に行ってアイスクリームを食べる。登り終えてのアイスは格別おいしい。周回バスに乗ってビジターセンターに行く。絵はがきを買って、近くの郵便局からエアメールを出した。バスでカリービレッジに戻ってから、あとは車でハウスキーピングのシャワー、スーパーの買い出しと済ませ、キャンプ4に戻って野菜スープを作ってビールを飲む。ヨセミテでのキャンプ生活も慣れてパターンができてきた。

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(↑カリービレッジでアイスクリーム♪)
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(↑キャンプ4のベンチでポトフを作る)
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■06.18(水) モビーディックMoby Dick 5.10a(2P)・サッカラークラッカーSacherer Cracker 5.10a/El Capitan Base

 クライミング4日目。今日はエルキャピタンの基部にあるクラックを登りに行く。7時半にキャンプ場を発ち、エルキャピタンベースへ。道路脇の駐車スペースに車を停め、草むらの中の踏み跡を入っていくと、エルキャピタン基部へのトレイルへと続く。途中、立札があり、イーストバットレス方面のトレイルは落石のため通行止めと書いてあった。全13Pで5.10bのイーストバットレスを登るのは私には難しいけれど、通行止めということでどのみち登りに行くことは当面できないというワケだ。
 巨大なエルキャピタンを見上げると、ノーズに取り付いている人達が見える。延々と何十ピッチも登って行くわけだ。すごい。登るのに標準で3日はかかるとT橋さんは言っていたけれど、これを2時間台で登ってしまう人もいるのだからとてつもないことだ。
基部を左に回り込むように登って行くと、サラテの取付があり、2人組が1P目に取り付いていた。リードがアブミを出している。しかし他には誰もいないようだ。

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(↑エルキャピタンの基部へ)
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(↑ノーズを登っているパーティーがいる)
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(↑荷揚げしている)
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(↑ノーズを登り始めたP)
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(↑サラテの取付きを登るパーティー)

★モビーディック
 我々はまずモビーディック2Pを登ることにした。T橋さんは1P目のみ登っているということで、ここは私がリードすることにした。しかし、出だしのフィンガーが難しくて歯が立たない。チョンボしてここを抜けると、あとは何とか粘ってノーテンで終了点へ。チョンボしたフィンガーのあとは、ハンドからフィストサイズになり、さらにフィストもきまらなくなってきて手の甲と甲を合わせたリービテーションで登って行った。カムをきめる時だけはりーびを解いて片腕を広いクラックに突っ込んだ。
 2P目はT橋さんのリード。直上から左上にトラバースするように登って行く。向こう側に懸垂1回で降りられた。

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(↑モビーディックを見上げる)

★サッカラークラッカー
 基部の斜面を登って行き、サッカラークラッカーへ。T橋さんはサッカラーにトライせず、私だけトライすることにした。5番や6番といった大きなカムもどっさりぶらさげて登り始める。出だしのオフィドゥスからして難しかったのだが、個々はなんとか抜けられた。そこから板状につられて右上してしまい、途中で間違っていたことに気付く。クライムダウンするとサッカラーのクラックがあった。取付側からだと、サッカラーのクラックが死角になって見えないのだ。このクラックの出だしのフィンガーがワルく、チョンボして抜ける。サッカラーが上に行くにつれてクラックの幅が広がってくるのだが、途中のハンドジャムがバチ効きのところだけは快適に行けた。3番キャメがきまる幅が延々と続いていて、ここでは3つくらい3番がほしいところだが、残りが2つしかなかったので、チョンボしてずらしながら登って行った。さらに4番サイズになるのだが、チョンボだらけで登って行く。最後は6番サイズのワイド。ワイドの部分の下部こそ6番がきまるが、少し上になるとスカスカできまらない。下にきめた6番をつかみながら上に伸びあがってリップを取ると終了点に乗り上がれた。ふう、やれやれ。懸垂下降。
 しばらく休憩してから、ロープ2本つないだままTr.で前半のフィンガー~ハンド部分をやってみる。Tr.だとノーテンでいけた。ロープの結び目がビレイやーの確保器のところに来たところで終える。

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(↑サッカラークラッカーの取付)
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(↑サッカラークラッカーを見上げる。こちら側からだとクラックが隠れて見えづらい)

 T橋さんが、La Cosita,Right 5.9をリード。出だしの岩がつるつるで滑るようだ。フォローで私も登って、反対側に懸垂で降りる。今日はここまで。アプローチを引き返すと、モビーディックを登っている人たちがいた。
 ハウスキーピングでシャワー、カリービレッジでアイスを食べ、スーパーで買い出しして、夕食は各自適当に食べて済ませた。私は肉を買ってフライパンで焼く。

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(↑アプローチの途中の注意書き)
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(↑イーストバットレスへのトレイルは落石で通行止めらしい)
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■06.19(木)  アウターリミッツOuter Limits 5.10a(1P目)/Cookie Cliff
 クライミング5日目。今日はクッキークリフへ。ヨセミテバレーをずっと下流側に走った140号線沿いにある岩場だ。スーパートポの地図では、Pat and Jackエリアと140号線の公園入口に近いArch Rockエリアとの中間あたりのように描かれているが、実際はパットアンドジャック側にずっと近い。道端に崩れたような大岩がいくつもあるあたりの奥にある岩壁だ。
 8時にキャンプ4を出発する。ここの岩場はとにかく暑い。少し上がったところにあるトレイルの右奥にある広場状の木陰に荷物を広げる。まずは取付きが木陰となっているエネマThe Enemaの1P目5.7を2人それぞれ登る。凹角の内側がダブルクラックとなっている。
 他のルートはカンカンに陽が当たっているのでしばらく昼寝して過ごす。昼頃、私はクッキーライトサイドThe Cookie,Right Sideの1P目 5.8を登ることにした。ここも取付きは木陰だからだ。出だしはフィンガー、チムニー状から頭上のハングを乗っ越すと奥のほうに残置スリングとリングがある。オンサイト。

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(↑クッキークリフ)
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(↑エネマを登るT橋さん)
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(↑クッキーライトサイドを登る私。写真横向き)
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 お昼をずっと回って、岩場の2階部分もようやく日陰になっただろうということで、目当てのアウターリミッツに行く。見上げるクラックがきれいに上に走っている。このクラックの右側は大きく崩れたようになっていて、ここにもルートがあるようだ。
 T橋さんがアウターリミッツにトライするが途中でテンション。長いルートのためカムが足りなくなり、ロープを垂らしてもらいカムをあげた。テンションを交えながらもT橋さんがトップアウト。フォローで私も続くと何とかノーテンで登れた。T橋さんがいったん懸垂下降して、上で私がビレイしながらもう一度T橋さんが登った。
 私もリードしても良かったかもしれないけれど、今日のクライミングはこれでお終い。木陰の荷物を片づけていると、2人組が登りにやって来た。これくらいの時間に来るのが正解なのだろう。それまでは陽が当たって暑すぎる。
 ハウスキーピングでシャワーを浴びて、夕食はカリービレッジでピザを食べた。

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(↑アウターリミッツを見上げる)
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(↑アウターリミッツを登るT橋さん)
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(↑ピザ。カリービレッジにて)

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