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アメリカ ヨセミテ クライミングツアー04 ●06.20カシードラルピーク/トゥオルミメドウズ、06.21ファイブオープンブックス・ジェネレータークラック

■06.20(金) カシードラルピークCathedral Peak (10,940ft・3,335m) Southeast Buttress 5.6(5P)/Tuolumne Meadows

 一度くらいはトゥオルミに登りに行こうとT橋さんと話していたのだが、カリービレッジの登山用品店で買ったトゥオルミ版のスーパートポを見ていて、カシードラルピークというのを見つけた。この山のサウスイーストバットレスという5ピッチのルートを登ると山頂に着くらしい。グレードも5.6と易しいし。標高は10,940フィート。3,335mということで南アルプスの北岳よりも高い。マルチピッチノルートを登って山頂に登り詰めることができるということで、標高で言ったら北岳バットレス第四尾根を登るより勝っている(?)ワケだ。
 明るくなり出した頃にキャンプ4を出発。トゥオルミまでは距離が長く結構時間がかかるためだ。2時間はかからないけれど1時間半以上はかかる。これまで給油していなかったのでガソリンの残量が少ない。ヨセミテでの給油のことは後で書く。
 途中、テナヤ湖で車を降りたが結構肌寒い。ヨセミテバレーより1,000mくらい標高が高いからだろう。やがて湿原状に拓けた場所に着いた。道路際に車がたくさん泊まっている。カシードラルピークの登山口だ。このほんの少し先にトゥオルミメドウズのビジターセンターなどがある。カシードラルピークへの登山口であるだけでなく、延々とシエラネバダ山脈を通っているらしいジョンミュアトレイルJMTが通っているので、それを辿って行くらしきグループも支度をしていた。

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(↑テナヤ湖)
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(↑カシードラルピークへの登山口。JMTも通っているので人が多い)

 我々も歩き始める。ロープは軽量化のためダブルロープ1本のみ。最初しばらくはJMTを歩いていく。足の速いハイカーが追い抜いていく。やがて左へと分かれるクライマー道へと入る。こちらも幅は少し狭くなるものの明瞭な道だ。

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(↑歩き始めてすぐの標識)
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(↑JMTから左のクライマー道へと入る)

 左手遠方に岩峰を頂く岩山が見えるがこれはカシードラルピークではない。これらを見ながらトレイルを歩いていく。1時間くらい歩いたところでいったん休憩。さらに歩くと右手奥にカシードラルピークが見えてくる。尖った峰で、あれを登るのだ。ぐんぐん近づいていき、やがてサウスイーストバットレスの基部に着いた。見上げるとすでに登っている人たちがいる。取付いている人たちがいるので、ラインは一目瞭然。すでに3,000mを越えた標高のはずだ。歩いている最中は少し空気の薄さを感じだ。ここまで2時間弱かかった。

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(↑クライマー道のようす)
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(↑これはカシードラルピークではない)
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(↑カシードラルピークが見えてきた)
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(↑裸地化するのでやたらあちこち歩くなとの注意書き)
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(↑カシードラルピークが近づいてくる)
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(↑サウスイーストバットレスへ)
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(↑サウスイーストバットレス取付から見上げる)
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(↑後方の眺め)
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 まばらな樹林を抜けた取付きは虫が多かった。登り始めてしまえば虫はいなくなるが、手早く登攀の支度をする。1P目、私がリード。スラブ状から大フレークへ。2P目はT橋さんリード。

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(↑1P目フォローのT橋さん)
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(↑2P目リードのT橋さん)
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(↑ますます眺めがよくなる)

 3P目は私のリードでテラスに出ると先行Pに追い付いた。フォローのT橋さんをビレイしていると、下から登ってくる男性がいる。T橋さんを追い越しみるみる近づいてくる。フリーソロだった。先行Pのさらにその前のパーティーがなかなか進んでいないのか、このテラスで長いこと待たされた。横になって寝る。本当に居眠りした。ようやく先行Pが登り出し、我々も動き出す。4P目の出だしはチムニーで、T橋さんがリード。カムを使い過ぎたとのことで、途中でピッチを切り、4P目後半は私がリード。さらに5P目も私がリードし、頂上直下へ。すでに15時を回っている。頂上の岩塔は狭いため、先行Pが登って降りてくるまでしばらく待つ。

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(↑3P目フォローのT橋さん)
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(↑すると男性が一人登ってくる)
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(↑フリーソロだった)
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(↑4P目の出だし、ザ・チムニーを登るT橋さん)
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(↑頂上の岩塔。中央の9mほどの岩塔を登ると山頂だ)
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(↑山頂からの眺め。きれい。写真中央の岩塔はウエストピラー)
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 しかし、我々は急ぐ必要があった。詳しい理由は後述するが、19時までにガソリンを給油しないといけないからだ。それくらい車のガソリン残量が少ない。岩塔は30フィートらしい。これを登って、T橋さんにフォローで登ってもらたら、そのまますぐにクライムダウンしてもらった。私も降りる。とにかくカシードラルピークと登頂できたのは良かった。
 岩を西側に回り込み下っていくと、先行Pが広い斜面で懸垂下降していた。彼らがそのロープを使ってよいと言うので、ありがたく懸垂下降させてもらった。急いでいるので助かる。彼らのあとを追うように、岩場を再び東側に回り込む。これは先行Pがいなかったら見つけられなかったかもしれない。そうすると取付へと下って行く踏み跡があるので、どんどん下って行く。取付から朝歩いてきたトレイルへ。早足で下山していく。下山は朝よりもずっと早く歩けた。これならガソリンスタンドの時間に間に合いそうだ。

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(↑懸垂下降する先行P)
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(↑岩場を回り込んで取付き側へ)
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 登山口に帰着し車に乗る。途中、ハーフドームを望むビュースポットに寄り、120号線のヨセミテバレーとトゥオルミ方面が分岐するところにあるガソリンスタンドに到着したのは18時半。

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(↑オルムステッドポイントからハーフドームを望む)

 ここのガソリンスタンドは24時間やっているらしく、19時を過ぎても給油の機械でクレジットカードが使えるらしい。ただし、機会に書いてあるのを読むと、どうやらシェブロンだとか石油会社の提携カードでないと使えないらしい。なので、昨年T橋さんがここに来たときはカードが使えなかったのだ。19時までなら店舗に人がいて、そこで普通にクレジットカードを受け付けてくれる。まずは車を停めた機械の番号を告げて、支払う金額を告げる。満タンとか給油の量を言うわけではないらしい。今回は50ドルとした。そうして機会に戻り、プレミアム、レギュラー、ディーゼルと3つのボタンがあるのでプレミアムを選ぶ。ノズルを車の給油口に突っ込み給油すると、メーターが50ドルに達したところで止まる。つまり、レジで油種を告げる必要はなく、油種は少しずつ値段が違うワケだが、それに応じて指定した金額に達すると給油が止まるのだ。
 多めの金額を言ってカードで支払い、指定した金額になる前に満タンになった場合は、再びレジに行けば返金してくれるらしい。なので、満タンにしたい場合は最初多めに言ったほうがよいのだろう。朝は8時だったか9時になるとお店が開く。
 後日、私は再びトゥオルミに行って分かったのだが、トゥオルミメドウズにもガソリンスタンドがあった。営業時間は分らないけれど、カシードラルピークの登山口から少し先に走ればスタンドがあったのだ。
 50ドルでは満タンにならなかったけれど、ヨセミテバレーに帰る。シャワーを浴びて、買い出し後キャンプ場へ。

■06.21(土) Five Open Books,ジェネレータークラックGenerator Crack 5.10c/Generator Station

 クライミング7日目。連日登っているけれど、風邪も治ったことだしレストしたいという感じはしない。といっても前日はよく歩いたので今朝はゆっくりめ。6泊したキャンプ4をいったん離れるため、テントを撤収してから、歩いてヨセミテフォールを見に行く。大きく2段に分かれた滝が奥のほうに見える。ブライダルヴェールフォールもそうだが、秋になると水が涸れてしまうそうだ。ヨセミテに10日以上滞在したが、帰る頃には心なしか最初見たときよりも水量が減ったような気がする。

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(↑ヨセミテフォール)

★ファイブオープンブックス
 それから近くのファイブオープンブックスへ。樹林帯を登ると、暑い岩場に出た。見上げる岩は、斜めに大きな凹角がいくつか並んでいるらしい。本を開いたような形が5つ並んでいるからこの名前なのだろうが、下から見るとよく分らない。きれいに屏風状になっているわけではなかった。ひどく暑いしすっきりしたクラックがあるワケではないので、とりあえずThe Cavernesというルートの1P目のみ登ることにした。少し本チャン的なルートだった。バックロープを引っ張っていくのを忘れてしまったので、T橋さんにフォローで登ってもらい、2本を連結して懸垂下降。ここで登ったのはこの1本だけ。

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(↑The Cavernes)

★ジェネレータークラック
 キャンプ4に戻って、今度はジェネレータークラックのあるジェネレーターステーションというエリアに行くことにした。T橋さん曰く、ここは日陰なのだという。バレーの下流のほうに行くと、道路脇の下側に大岩があり、真ん中にすっぱりとワイドクラックが走っている。その脇に車を停めると、奥に発電所が見えた。文字どおり発電所エリアだ。この大岩はこのジェネレータークラックというワイドクラック1本だけしかないが、これをやるだけでも十分に価値があるクラックとのこと。まずはトップロープを張る。車を停めた道路側から傾斜の緩い岩を登って行くと、クラックの脇にボルトが2本あるので、それでトップロープをかけ、川側にロープを降ろす。駐車スペースにクライムダウンし、クラックの取付きは岩に沿って少し降りると着く。アプローチは極めて近い。
 見上げるクラックは、大岩を絶ち割ったように見事に走っている。前半はオフィドゥス、上部は身体がすっぽり入るチムニーだ。ほかに誰も来ていないので気兼ねなくTr.でトライできる。
 出だしがいきなり歯が立たない。取付きにある木を踏み台にして少し上がると、クラックに膝まで入ったのでそこからじりじりと登って行く。縁にあるガバホールドまでたどり着くだけでも大変だ。やがて体がすっぽり中に入る。中に入ってからも前と後ろの壁に腕や背中も使ってにじり上がっていく。芋虫のようにゼンドウ運動しているようだ。汗だくになる。チムニーは奥に入ると少し広くなっていて、身動きがとりやすい。何とか大岩のリップにたどり着いた。
 T橋さんも1回トライ。私はさらに2回もやったのだが、1回1回が疲れる。私が3回目を登り終えた頃に2人組がやってきた。これで終わりにするつもりだったので、入れ替われてちょうど良かった。

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(↑ジェネレータークラックは駐車スペースのあるこちら側から登ってTr.を張れる)
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(↑そばにある発電所)
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(↑岩を回り込んで、ジェネレータークラックを見上げる)
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(↑ジェネレータークラックをTr.で登る私)

 トップロープを反対側から回収してカリービレッジへ。今夜は1週間ぶりに再びカリービレッジに泊まるのだが、泊まるのは1泊だけ。明日朝はまた早くからキャンプ4の受付に並ぶ。休憩施設に行くとWifiがつながった。初めてつながった。貯まっていたメールをチェックする。しかし再び接続できなくなった。どうも、完全にWifiが使えないわけではなく、どういうワケか極めて通信状態が不安定なようだ。シャワーは、ハウスキーピングに行く必要がなく、ここのシャワー棟へ。

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