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瑞牆山不動沢不動岩 ~ 小川山親指岩「クレイジージャム」5.10d RP、小川山「大聖堂」5.11c/d Try、瑞牆山十一面岩左岩稜末端壁「アストロドーム」5.11a RP

2014.09.20(土)~23(火)
 天気に恵まれた4日間、瑞牆と小川山の岩場を巡りクラックのルートをたくさん登ってきた。
 所属山岳会のH内さんと一緒に、またその他の会員らも入れ替わり加わって、充実したクライミングを楽しめた。
 20日(土)は、5人で瑞牆山不動沢不動岩で、「牛乳びんクラック」5.10bなどを登った。
 21日(日)は、小川山に転進し、7人で親指岩へ。私は「クレイジージャム」5.10dをRPできた。
 22日(月)は、H内さんと2人で小川山にある「大聖堂」5.11c/dというアプローチの長いルートをトライ。
 23日(火)は、再び瑞牆山に戻り、6人でと一面岩末端壁へ。私は「アストロドーム」5.11aをRPできて、クラックで初イレブン台となった。

■9/20(土)  瑞牆山不動沢不動岩
 金曜日夜、私の車でH内さん・F田さんと待ち合わせ、北杜市内の某所でテント泊。翌朝、T塚さん・S原さんと合流してから、植樹祭広場を経て不動沢の駐車場へ。今日はこの5人で登る。
 不動沢の岩場は、私は最も近い屏風岩に今年5月に二度行ったことがあるだけで、今回はもっと奥にある不動岩に行くことができた。
 小一時間ほど歩くと右岸に不動岩があり、そのすぐ先に不動滝がある。「牛乳びんクラック」などのルート取付へは、沢に面した岩の基部から左の急な斜面を登って行く。不動岩に寄りかかるように立つ木の根元付近から岩に取り付くのでそこでロープを出す。H内さんがリードして木を越えて岩を右に回り込むように登って行く。5人でロープが4本あるのでフォローがバックロープを引きながら続いて登る。ギアを入れたザックを背負ってのトラバース部分は結構微妙なムーブだ。
 木の生えた狭いテラス状に到着。見上げると凹角の先にハング下岩の左右にクラックがあるようだ。さらにその左にももう1本。右から「牛乳びんクラック」5.10b、牛乳びんと出だしを共用する「未来の力」5.10d、それから「ワイルドハート」5.10a。

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(↑不動滝)

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(↑不動岩の上部ルートへのアプローチを登るH内さん)

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(↑あぷろーとのトラバースを行くF田さん)
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(↑頭上のクラックを見上げる)

○「牛乳びんクラック」5.10b
 まずは私が牛乳びんクラックをリードする。ハング下に至る途中のオフウィドゥスも慣れない最初は手こずる。ハング下はアンダーでハンドジャムがきめながら右上へと抜ける。その先をずっと登って行くとオフウィドゥスを過ぎピナクルに立つ。トップロープを張る場合、ここでスリングやカムで支点を構築すべきだったのだが、そのまま左上に登った私はボルト支点でトップロープを張る。オンサイト。
 そのままロワーダウンすると60mロープではわずかに足りなくなってしまう。途中、もう1本のロープを繋いでとりあえず取付に降り立つ。ロープの流れが非常にワルく、ロープを引くのにひどく力を要するようになってしまった。とりあえずT塚さんにTr.で登ってもらい、S原さんがフォローで登って、2人で懸垂下降2ピッチで降りてきた。

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(↑牛乳びんクラックを登るF田さん)

○「未来の力」5.10d
 続いてH内さんが登って架けたTr.で未来の力にトライ。出だしは牛乳びんと同じ。牛乳びんのハング岩を右手に通り過ぎ、もっと上にあるハングした岩を越えるのが核心だった。ハング下をレイバックやフィストなどを試みて突破を試みるがキビしい。Tr.なので、一度フェイスのホールドを使って身体を引き上げてハングを越えられたけれど、つぎにリードでトライした時は、Tr.との勝手の違いから歯が立たずAゼロしながら越えざるを得なかった。このルートは今の私の実力では無理そう。

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(↑未来の力を登る私)
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(↑未来の力を登るH内さん)

○「ワイルドハート」5.10a
 こまかなムーブは覚えていないが、ハンドやフィストだったような。ある意味、牛乳びんよりも難しい感じだが、オンサイトできた。
 ほかの人達もそれぞれルートを登った。テラスからは懸垂下降で、朝上がってきた寄りかかる木のところに降り立つ。さらに沢近くまで降りるのも急なので懸垂下降する。沢近くに降り立った時はほとんど暗くなっていた。ヘッ電を点けて不動沢の駐車場に戻る。疲れた。F田さん・T塚さん・S原さんと解散し、H内さんとともに信州峠を越え川上村へ。ナナーズに寄ってから廻り目平キャンプ場入り。この週末、所属山岳会のメンバー10数名がキノコ狩りをしながらクライミングをしているので、そこに飛び入り。ちょうど夕食を食べ始めるところで、キノコや焼き肉をいただく。23時頃になって張ったテントに戻り寝る。

■9/21(日)  小川山親指岩「クレイジージャム」5.10d RP
 朝、ゆっくりと起きて所属山岳会のグループのテントサイトへ。H内さんとこの日の行き先を相談して、親指岩に行くことになった。親指岩と言えば「クレイジージャム」5.10dだ。私は昨年9月にトップロープで一度だけ登っている。その時はテンションしまくりで、とてもリードなんてできそうにないと感じたけれど、今回親指岩に行くとなればもちろんリードしてレッドポイントを狙いたいところだ。H内さんと私がクレイジージャムに行くと話したところ、10数人のうち5人も登ってみたいということになった。I田さん・K池さん・K寅さん・T橋さん・K島さん。7人で哲学岩を見物しながら親指岩へ。小川山レイバックには1パーティー取り付いてたが、回り込んだクレジャムには10時頃にも関わらず誰もおらず。
○「クレイジージャム」5.10d RP
 クレジャムは反対側の小川山レイバックを2P登って岩塔に出てトップロープを張ることもできるが、ほかのパーティーが取り付いている。Tr.架けも兼ねて私がリードで登ることにする。使用するカムのサイズをH内さんに聞きながら選ぶが、どうしても多くなってしまう。結果的には出だしで0.75番キャメ、2番の快適なハンドサイズを経て、オフィドゥスでは3~4番、最後右上するところでは0.3~0.5番を使って岩塔へ出た。
 ということでトライ開始。ビレイヤーはK島さん。出だしでハンドジャムをきめて身体を引き上げると両サイドの壁のフットホールドに立てる。レイバック気味を交えながら序盤を終えると快適なハンドクラックに入る。落ちるのがコワいと思い、序盤では0.75番を3つも使った。ハンドクラック部分は本当に快適。ハンドジャムとフットジャムを交互にきめながらさくさくと登っていける。
 そして核心のオフィドゥスのセクションに入って行く。いつまでも両手でジャムはしていられなくなり、左半身をオフィドゥスに入れるようになる。左手左足はオフィソゥスの奥でジャム。右手はチキンウイングで右側の内壁に手のひらを当てる感じ。右足をどうすべきか分かっておらず戸惑っていた私に、下からH内さんがヒール&トゥとアドバイスをしてくれた。右足のつま先とかかとを前後の壁に当てると姿勢が安定する。四肢をひとつずつ少しずつ動かしながら背中ももぞもぞと上に動かしていく。息が荒くなるが、それでもじわじわと高度を稼いでいく。傾斜が緩くなってきて、ガバをつかむとオフィドゥスを抜けることができた。
まずは一安心だが、ここで気を抜くワケにはいかない。見上げると右上するクラックがある。水平に走るフットホールドもあるので、クラックに0.3番キャメなどをきめながら少し右にトラバース。それからフェイスのフットホールドを拾いながらクラック右上抜け口にハンドジャムをきめると右上の棚に出る。そこから左上に乗りがると広い岩上だ。終了点のボルトにセルフビレイを取る。やったーと叫ぶ。下から皆の祝福の声が聞こえる。初めてのリード、通算2便目でRPできた。
 カムを回収しながら取付にロワーダウン。ビレイしてくれたK島さんと握手。昨年Tr.でトライした時は、およそリードできるとは思えなかったけれど、1年後にこうしてリード1撃で登れるとは思ってもみなかった。

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(↑クレイジージャムをRPする私。写真横向き)
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(↑写真横向き)

 Tr.でI田さん、K池さん、K寅さん、T橋さんがクレジャムにトライ。I田さんは何度もテンションしつつもトップアウト。K池さんはオフィドゥスで1テンしただけでトップアウト。K寅さんは出だしで苦戦しつつ、OWまで登った。T橋さんも頑張ってOWまで登る。

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(↑クレイジージャムを登るI田さん)
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(↑クレイジージャムを登るK池さん)
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(↑クレイジージャムを登る喜寅さん)
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(↑クレイジージャムを登るH内さん)
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(↑クレイジージャムを登るT橋さん)
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(↑M田さんのクレイジージャムの華麗な登り)

○「小川山レイバック」1P目5.9+
 合間に皆で小川山レイバック1P目5.9+にもトライ。H内さんが登って張ったTr.でI田さん、K島さん、T橋さん達がトライ。最初のリードトライの出だしで苦戦していたI田さんはその次のトライでRPできたらしい。
 私も何年かぶりにリードしてみたが、レイバック姿勢になることもなく、ビレイヤーとおしゃべりをしながら余裕をもって登ることができた。ほとんどクライミングを始めたばかりの頃に、初めてこのルートに触った時はテンションしまくったものだが、あの頃よりはずっと力が付いたのだと思う。

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(↑小川山レイバック1P目を登るK島さん。写真横向き)

○親指岩上ボルダー 3級
 残った時間で、親指岩上ボルダーへ。H内さんによると、フィンガークラックのあるボルダーで、トップロープを張れるという。
 着くと、ボルダーの山側に数メートルのフィンガークラックが走っている。ボルダリングのグレードで3級とのこと。となりに残置ロープが下がっているので、それを掴んで岩上へあがり、Tr.を張る。
 まずは私がトライしてみる。右手はサムロックにしてフィンガーを辿るが結構キビしい。ロープで吊られているから良いものの、ボルダリングするのはマットがあってもコワい。とりあえずノーテンで登れた。皆も登ってみる。
 私はもう一度トライ。足もクラックだけという限定だと1級とか。足限定だと格段に難しくなる。1テンで登ったけれど、吊られているからよく分らない。

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(↑親指岩上ボルダー3級を登るI田さん。写真横向き)

 こうしてこの日のクライミングを終える。同行した5人を含むキノコパーティーは土日だけなので、キャンプサイトで解散する。自分たちのテントサイトに戻る途中、ヨセミテに一緒に行ったT橋さんに会った。
 すっかり暗くなった頃、T沢さんの車を見つけ、T沢さんのいるテントを訪ねる。私とH内さんは、いったん川上村に買い出しに降りるので、ワインを買ってきてと頼まれる。
 ヘルシーの湯に寄ると、H内さんの知り合いのクライマーが何人もいて、しばし歓談。それからナナーズで買い出しを済まし、すっかり遅くなってしまったがT沢さんを訪ねる。Iロンさんという人もいた。確か3月に名張に来ていた人だ。焚火を囲んで歓談。

■9/22(月) 小川山「大聖堂」5.11c/d Try
 飛び石連休の谷間、人がぐっと少なくなった廻り目平の朝を迎える。出かける準備をしていると、岩場に向かうT橋さん達にまた会った。
 この日は、H内さんの提案で、大聖堂という長くかぶったルートを登りに行く。このルートは、Rock&Snow(ロクスノ)の029号で杉野保さんのOld but Goldという特集で紹介されているルートだが、アプローチの長さもあってか、ほとんど登られていないらしい。グレードは、特集記事では5.12a、でも体感5.11cとも。日本100岩場改訂版では5.11c/dとなっていたので、ここではそのグレードを記載した。
 アプローチは、1時間15分ほどかかった。林道から沢を渡渉してマラ岩に向かう道と分けて旧林道へ。枯沢を過ぎ、対岸にボルダーのある沢に出たら、最初は右岸の踏み跡を歩いていく。ところどころ不明瞭。右岸から枝沢が出合うところでケルンに沿って対岸に渡ったりと、その後は数回沢を渡り返す。上に行くほど踏み跡はさらに不明瞭になる。小滝状に水の落ちるボルダーの手前を左岸に渡ると、ごく小さな水流に沿って斜面を登って行くと、やがて水も無くなり、その先に岩壁が樹間越しに見えてくる。最初に着く岩はこけし岩らしい。基部に沿って左に登って行き、岩を回り込んだ頭上に、見間違えようがないかぶった岩が現れる。大聖堂だ。思わず持参したロクスノ029号と一緒に写真を撮る。

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(↑大聖堂へのアプローチを行くH内さん)
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(↑大聖堂を見上げる)
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(↑大聖堂)
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(↑ロクスノ29号と一緒に撮る。ちなみに、この号には私の写真が載っている。でも、見つけるは困難。「今、注目のクライマー」なんて記事では全くないので…。だけど、初めてロクスノを買ったのはそのため。 なお、この時の注目のクライマーは言うまでもなく表紙のこの人)

 大聖堂は2ピッチのルートで、コーナークラックが長く走っていて、1P目は寝た傾斜だが、2P目はぐんとかぶっている。1P目の終了点に水や食料、防寒着などを荷揚げするため袋に荷物をまとめる。
 1P目は5.9。60mロープ1本を使用。H内さんのリードで登って行く。右側のコーナークラックは出だしが多少苔生した感じだが特にワルくはなく、登るにつれてハンドジャムが快適にきまる。長さは15mくらいだろうか。終了点にはRCCボルトが2本打たれてスリングが結んである。念のためカムでバックアップを取っておいたほうが良いかも。荷物を入れた袋を先に引き上げてから、フォローで私が続く。

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(↑1P目を登るH内さん)
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(↑こんな感じでハンドジャムがバチ効き)
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(↑1P目終了点はRCCボルト2本にスリング、カラビナ)

 いよいよ2P目5.11c/dをトライ。4番までのキャメロットをどっさりぶら下げて私がリードする。ロクスノの特集記事を詳しくは読んでいないのでどんなルートなのか分かっていない。見上げると、ハングした鋭角のコーナークラックの左壁にボルトがいくつか打たれている。ハングを越えた先は見えない。
 ハンドジャムでカムをきめながら登って行くと傾斜が増してくる。RCCボルトにヌンチャクをかけランナーを取るとやはり安心感がある。登って行くと左壁に5番キャメがきまりそうな水平クラックが左へと伸びているのだが、「おしおきマシーン」というルートらしい。この水平クラックにどっかと足を置けるので傾斜を殺しながら少しレストできる。ボルトはまだ続いている。ハンドジャムからアンダーガバホールドを取りに行く。このガバアンダーから先がさらにキツくなる。ハンドジャムがきめられる隙間があるので、ガバアンダーを左で持ち、右手(クラック内にカタカタと動く小石のある箇所)、ちょっとワルい左手のハンドジャムを伸ばし、さらにもっと遠いクラックに右手を伸ばすのだが傾斜に耐えきれずここでフォール。最後のボルトの一つ手前のボルトまではノーテンで行けたワケだ。最後のボルトにチョンボがけする。
 フォールしたハンドから先はフィンガーになる。まだハングを抜けきっておらず、この先はカムエイドをしまくって身体を上げて行く。右側のフィンガーサイズのコーナークラックと左壁を使う感じで登って行くが、この便ではチョンボしまくり。それをずっと登って行くと3~4番がきまるサイズになってきて、終了点が近い。傾斜が緩くなり右上に上がると灌木に古びたロープやスリングとカラビナのかかる終了点があった。ロワーダウンするのに、手持ちのスリングでバックアップを取ったけれど、今後行く人がいたら、長い捨て縄を持参して掛け直したほうがよいだろう。

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(↑2P目を登る私。写真横向き、というか仰ぎ見る)
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 カムをそのまま残してロワーダウンすると、1P目終了点の10mくらい左下に降り立つので、右上して終了点に戻る。終了点直下のクラックにロープが入ってしまうようで、引き抜くロープがえらく重い。トップロープよりはリード&フォローのほうが良いだろう。
続いて、H内さんがカムを残したピンクポイントトライで登る。やはりフィンガーに代わる手前のハング抜け口がワルいようだ。その後のフィンガーのセクションはさくさく登れたようだ。左手は左壁をプッシュしたり左カンテを持つのがミソらしい。




 それぞれ1便ずつ出したところで時刻は15時。今度はリード&フォローで登ることにして、私がPPで登る。先ほどフォールしたところでやはりフォール。カムが無いので身体はずっと軽いのだがキビしい。しかしカムが残置されてクリップするだけでよいというのはラクだ。フィンガーのセクションではテンションはしたものの、チョンボせずにフリーで登れた。
 眺めの良い終了点でフォローで登ってくるH内さんをビレイする。懸垂下降2回でルート取付きへ。途中、1P目終了点にデポした荷物も回収しておく。なかなか大変なルートで、私の実力ではRPは遥か遠い話だが、またトライに来ても良いかも。

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(↑2P目を登るH内さん)

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(↑おしおきマシーンはこんな感じ。ボルトがいくつかある)
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(↑2P目の終了点は、ご覧のとおりかなりロープが傷んでいる…)

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(↑終了点からの眺め)
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(↑2P目フォローのH内さん)

 17時を過ぎて下山を開始。途中で暗くなってヘッ電を点ける。すっかり暗くなった旧林道を歩き、廻り目平に帰着する。明日は再び瑞牆で登ることになっているので、ゲートが閉まる19時前にキャンプ場をあとにする。ヘルシーの湯は定休日だった。ふじもとで夕食を食べてから、お店のおばさんにまだ開いているお風呂を聞くと、南相木村にある施設を教えてくれた。閉館まであまり時間がないので、急いでナナーズで買い出しを済ませ、滝見の湯という温泉施設へ。私は以前一度ここに来た記憶がある。入浴した時間は短かったけれど、汗を流して身体を温められたのは良かった。
 再び川上村に戻り信州峠を経て、22時頃に瑞牆山の植樹祭広場に到着。テントを張って寝るが、明日一緒に登ることになっている人達が深夜にやって来るので、彼らのためにもう一張りテントを張っておく。

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(↑ふじもとのビビンバ)

■9/23(火)  瑞牆山十一面岩左岩稜末端壁「アストロドーム」5.11a RP
 深夜に日帰りでやって来たメンバー達が来た気配は分ったが、そのまま寝続ける。すっかり明るくなってテントの外を覗くと瑞牆山の花崗岩の岩塔群がきれいに見える。4日連続で絶好のクライミング日和だ。
 夜中にやって来たのは、所属山岳会のI田さん・F田さん・T塚さん・M藤さんの4人。F田さん・T塚さんとは初日に一緒に不動沢不動岩に行ったし、I田さんは2日目に小川山親指岩に行っている。
 H内さんも起き出してきて、朝露で濡れたテントを干しながら、朝食を取ったり装備をまとめたりする。今日の行き先は十一面岩左岩稜末端壁。植樹祭広場で静岡の5.10さんに会う。5.10さんも末端壁に行くと言う。

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(↑朝の植樹祭広場にて)

 末端壁へはひと月前に行った以来だ。行くたびにトライしている「アストロドーム」5.11aだが、前回はテンションしまくりで、およそRPを狙える内容ではなかった。あれからひと月、この日の目標は言うまでもなくアストロドームのRPだ。一昨日クレイジージャムをRPした勢いで完登したいものだ。
 40分ほどのアプローチで着いた末端壁の岩壁はよく乾いている。まずはアップで「調和の幻想」1P目5.10aを登り、トップロープをかける。T塚さん達もTr.で登る。H内さんが「ペガサス」1P目5.10dにもTr.を架ける。

○「アストロドーム」5.11a RP
 アップ後、さっそくアストロドームにトライ開始。前半のバンドのリップを取れるかが最初の核心だ。T塚さんにビレイしてもらい、カムをぶら下げて登り始める。序盤はダブルクラック間の壁の凹みを活かして右足を深くキョンして膝を当てると身体が安定してラクになる。左右の壁にあるフットホールドに足を乗せられる高さまで来るといよいよバンドのリップ取りの核心になる。上に行くにつれてジャムが効きづらくなり、リップのガバを取るのにデッドで左手を出していたのだが、今回はこれまでよりもはるかにラクにジャムを保持できていて、気が付くとすぐそこにリップガバがあるのでスタティックに左手を出すだけで済んだ。そうしてバンド上に乗り上がる。
 連日のクラックで少しは鍛えられたのだろうか、疲れているはずなのに調子は前回よりはるかに良いようだ。後半も苦手意識があるのだが、ここまで来たら落ちるワケにはいかない。少しずつ高さを上げて行くのだが、やはり前回よりは余裕を感じる。頭上のハングした岩を左壁のガバホールドも使って凹角へと抜けると終了点だ。やった、RPできた。通算で10便近く出したのかもしれない。
 これまでのクラックのルートの自己最高グレードは5.10d。今年4月の城ヶ崎あかねの浜の「コモドドラゴン」が初めてで(フェイスのムーブだけど)、5月のここ末端壁の「ペガサス」1P目、6月の湯川の「サイコキネシス」。
 ということで、今回アストロドームが登れたことでクラックのグレードを更新できて、ようやくイレブン台の入口に立つことができた。

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(↑アストロドームをRPする私)
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(↑写真横向き)
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(↑写真横向き)
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 ちなみに、5.11a以上の完登ルートはこつこつと記録を付けているのだが、5年前の11月から数えだして、今回のアストロドームでちょうど500本となった。今年はそうでもないが、昨年までは年100以上のペースで5.11a以上のルートを登っていた。節目となる500本が初クラックとなったのは嬉しい。

○「T&T」5.10d ×
 「春うらら」1P目5.11bは前回8月にTr.で一度だけ触ったことがある。あの時はテンションしまくりだった。このルートを登ってみても良かったのだが、4月にやはりTr.で一度だけ触ったT&Tをやってみることにした。
 まずはTr.で登ってみる。コーナークラックになっている一番下からスタートする。後半部分のフィンガー部分も以前よりはずっとラクに保持できて、ノーテンで登れた。これはリードしてもイケるかもしれない感触を得た。
 ということで2便目はリードでトライ。序盤のコーナークラックをこなし、テラスでレスト。オフセットしたクラックに取り付く。途中の縦長穴から先がいよいよフィンガークラックの続くセクションだ。やはりTr.とは勝手が違うが、カムをセットしながら何とか登って行く。右手のサムカムがところどころよく効くところがあるので、そこでカムをセットする。いよいよ傾斜が緩くなる手前の水平ガバに至る。ガバを取った後、さらに左手をその先に続くクラックにジャムしながら乗っ越したいのだが、左手が出せない。そうこうするうちに力尽きてフォール。ああ。トップアウトして降りる。
 前のTr.トライの時から時間が短かったのでヨレていたのもあると思い、3便目はずっと長く休んでからトライ。しかし、4日間の疲れが蓄積しているのか、先ほど到達したところよりも下でフォールしてしまう。結局、この日のRPは諦めることにした。

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(↑T&Tを登る私)

 あとは皆があれこれトライしているのをビレイしたり眺めていたりして過ごす。H内さんはトワイライト5.11cにTr.で登っていた。I田さんも春うらら1P目5.11bにTr.で苦戦しながらも登っていた。M藤さんはアストロドームなど。以前もそうだったが、この日も岩場にいる他のパーティーは知った顔が多かった。

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(↑ペガサス1P目を登るF田さん)
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(↑春うらら1P目を登るUっちーさん)
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(↑ペガサス1P目を登るM藤さん)
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(↑トワイライトを登るUっちーさん)

 ヘッ電を点けて下山する。植樹祭広場でM藤さんの車に乗る3人と解散し、それぞれ帰途に就く。中央道では渋滞が解消されつつあるタイミングで助かった。
 それにしても、今回はクラックをいろいろ登ることができて、充実した4日間となった。クレイジージャムとアストロドームがRPできたし、大聖堂にもトライできたし。H内さん、ありがとうございました。

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コメント

ミノル様
2014、9/21掲載の、「クレイジージャムを登るK池さん」と「小川山レイバックのK島さん」の写真をガイドブック用にお借りできませんでしょうか。掲載はモノクロで、サイズも大きくなく、さらにご本人のお顔も見えていないので、ご本人様の許可はいらないと思います。ヤマケイ・ロック&スノー編集部 北山
rocksnow869@gmail.com

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