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瑞牆山 地獄エリア「N字クラック」5.10d、前絵星岩「水平飛行」5.10b

2014.10.18(土)~19(日)
 先週に続き今週も瑞牆へ。ここのところ瑞牆に行く機会が多い。2日間とも秋晴れに恵まれたけれど、訪れるたびに季節が進み寒くなっていくのが分かる。
 メンバーは、所属山岳会のH内さん、K池さん、T城さん、M藤さん、I田さんと私の6人で、いろいろとクラックのルートを楽しく登った。
 18日(土)は、地獄エリアへ。私はこのエリアに行くのは初めてで、「N字クラック」5.10dをオンサイト。
 19日(日)は、前絵星岩へ行き、「水平飛行」5.10bなどを登った。

■10/18(土) 瑞牆山・地獄エリア 「N字クラック」5.10d OS
 前夜、車2台で植樹祭広場へ。途中、須玉IC近くのコンビニに寄った際、所属山岳会のI藤さんとS津さん達に会う。小川山に行くらしい。
 それから深夜の林道では鹿に何度も遭遇。その1頭が突然路上に現れ、ブレーキを踏んだものの私の車は止まりきれず、車の前面にその鹿が接触。タイヤで踏みつけることはなく、そのままヨタヨタと逃げて行ったが、植樹祭広場に到着して車体を見てみると、前側のナンバープレートが少し曲がってしまっていた…。先週もそうだったけれど、今秋は本当に鹿を多く見かける。見通しの効かないカーブではスピードを抑えたほうが無難だ。

 翌朝テントの外に出ると、瑞牆山の岩峰群が少しずつ朝日を浴び始めている。この日の行き先は地獄エリア。日本100岩場には掲載されていないが、Rock&Snow056号で紹介されているエリアで、私は行くのは今回が初めてだ。
 十一面岩末端壁に向かうアプローチ道を途中から左に分かれてしばらく歩くと樹林の中に地獄エリアがある。地下1階エリア、1階エリア、さらに2階、3階とマルチピッチ状に高く壁が続いているようで、今回登った地下1階や1階にあるルート取付きへは歩いていける。

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(↑地獄エリア地下1階)

○「N字クラック」5.10d OS
 まずは地下1階にあるルートにトライ。H内さんがオリジナル1P目5.9という凹角状ルートを登ってトップロープを張るというので、私はその左隣りにあるN字クラック5.10dにいきなりトライすることにした。フィストサイズのクラックで、途中ハングを越えるのが核心部らしい。キャメロットの4番サイズを多用するという。
 出だしは背後の木に足をかけながら登っていく。フィストジャムをしながらハング下に近づく。力尽きそうになるが何とか堪えてさらにフィストジャムで乗り越えて行く。乗り越えた先ではダイク状のホールドもあり、少し易しくなってくるが気は抜けない。チムニー状に身体が入ると終了点はそこだ。終了点と言っても、ボルトなど残置視点は一切ないので、自分たちでカムやスリング、ビナで作る必要がある。こうしてN字クラックをオンサイトできた。やった。

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(↑N字クラックを登る私)

 私が登ったクラックの5.10dのルートは今回で5本目。城ヶ崎あかねの浜のコモドドラゴン(これはムーブ的にはフェイスだが)、十一面末端壁のペガサス1P目、小川山親指岩のクレイジージャム、十一面末端壁のT&T。そして今回のN字クラックは初めてオンサイトできた。
 なお、クラックの最高RPグレードは、先月登った十一面岩末端壁のアストロドーム5.11a。グレード更新しないとなあ。

 続いて、オリジナル1P目5.9をオンサイト。凹角の途中でクラックが閉じているので、その下できちんとカムをきめておく。

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(↑オリジナル1P目を登る私)
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(↑N字クラック(左)のK池さんとオリジナル1P目(右)のM藤さん)
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(↑N字クラックを登るK池さん)

○「カヌー」5.11a/b ×
 1階に上がって、「カヌー」5.11a/bという長さ30mのフィンガークラックをトライすることにした。しかしこれが難しい。途中ダブルクラックになる箇所があるのだが、その間の細長い岩の形がルート名になっているようだ。
 テンションしまくり、カムエイドもしまくって、ようやくトップアウト。抜けた先の木にトップロープを張って降りる。

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(↑カヌーを登るH内さん)

 同じ1階にあるオリジナル2P目5.10aの取付きへは、狭い岩の隙間を抜けて行く。オンサイト。

 いよいよ暗くなってきたのだが、苦労して登ってTr.を張ったカヌーを登る。ヘッドランプを用意していく。Tr.なので気持ちがラクだ。それでもテンションを交えトップアウト。懸垂下降して荷物置き場に戻るとすでに真っ暗。ヘッ電を点けて下山。
 植樹祭広場から不動沢の駐車場に移動。そこでテントを張って、焚き火を熾し、前夜買い出ししておいた食材で鍋料理を作る。6人で乾杯して、できた鍋を食べ始めるころにT口さん達がやって来た。焼いたニンニクを食べたりワインを飲んだりしつつ、夜遅くまで宴会は続く。

■10/19(日) 前絵星岩 「水平飛行」5.10b
 各テントからなかなか全員が起き出して来ないけれど、散らばった空き缶を片づけたりしながら、朝食の煮込みうどんを作る。

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(↑朝食の煮込みうどん)
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(↑荷物が散らばる朝の風景)

 この日の行き先をどこにしようかと話し合った結果、ここから近い前絵星岩に行くことにした。T口さん達は摩天岩に行くとのこと。前絵星岩へは、私はヨセミテツアー前の練習として5月にT橋さんと訪れたことがある。
 不動沢を石伝いに渡り、踏み跡から前絵星岩の基部へ。ここで3人ずつ2組に分かれ、H内さん、K池さん、I田さんは基部からジキルやハイドの取付きへ行き登って行くことにし、私を含む残り3人は左から回り込んでアプローチ道を登って上部の新緑荒野4P目や晩秋荒野の取付きへ行くことにした。
 上部の取付きに着き、まずは私が既登の新緑荒野4P目を登ってTr.を張る。M藤さんとT城さんがTr,で登る。

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(↑新緑荒野4P目を登るM藤さん)

○「晩秋荒野」5.10a ×
 私は晩秋荒野5.10aをトライすることにした。このルートも5月に一度トライしているのだが、核心の乗っ越しが越えられず途中で降りてきた経緯がある。今回はもちろんRPを狙っているのだが、ハンドジャムをきめながらいよいよ核心部に取り掛かる。左手はジャム気味だが、右手で保持できる良いホールドが見当たらない。何とか乗っ越そうとしていると足が滑ってフォール。その際に腕を岩で擦り剥いて血がにじむ。くそー。

 壁の中央にある「真夏の太陽」5.10cをTr.で登ってみる。出だしのクラックが途切れているところにはボルトが2本ある。ボルトセクションからフレークに取り付き、左トラバースして左上するクラックに至ると後はそれほど難しくない。ロワーダウンの途中に、晩秋荒野のムーブを確かめる。
 時間があれば晩秋荒野にリードでやってみたかったが、この日は時間が無くてできず。

 H内さんがアプローチ道から登ってきた。K池さんとI田さんはジキルかハイドのどちらかを登って、ここにやって来るようだ。

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(↑晩秋荒野を登るK池さん。写真横向き)

○「水平飛行」5.10b
 H内さんと水平飛行を登りに行くことにした。このルートは新緑荒野の左側の壁に、水平に走るワイドクラックを辿るもので、その登り方からルート名が付いているようだ。
 まずは私がTr.で新緑荒野を再び登り、水平飛行との分岐でカムでビレイ支点と取る。H内さんが登ってきて、いよいよ核心となる水平部分はH内さんがリードする。5番と6番のカムをそれぞれ2セット。4番以下のカムも用意。
 出だしからいきなりワルいようだ。すぐに枯れ木に行き当たり、それを手で掴みつつ身体を避けるのが大変そう。下では4人が写真を撮りながら見守っている。じりじりとH内さんは進んで行き、ビレイ点から姿が見えなくなってしばらくしてからビレイ解除の声。
 続いて私のフォローで続く。腹這いになって、右手右足を水平のオフィドウスに入れ、左半身は外に出ている感じで、じりじりと進む。枯れ木を何とか回り込み、さらに腹這いに張って進んで行く。こんなクライミングはやったことがない。普通は上に登っていくからヘンな感じだ。オフィドゥスが狭い箇所があって、4番や3番のカムがきまるくらいになるとハンドジャムもしやすくなり、進むスピードもあがる。
 やがてオフィドゥスが終わり、身体を外に出して左下にクライムダウン気味に進む。その先にビレイしているH内さんがいる。クライムダウンのパートでは、左下するクラックが続いているが、使うカムはずっと小さめ。足元のフェイスにはよく見れば小さなフットホールドがある。とりあえずノーテンで抜けられた。
 また来る機会があったらその時はリードしてみたい。逆水平飛行とか言って、左から右に戻れば、オフィドゥスで身体の左右をどちらも使うから良い練習になるかも。
 そこから上に続くフレアードチムニーのピッチというのがあるらしいのだが、時間もあまりないのでここから懸垂下降で降りることにした。

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(↑水平飛行をリードするH内さん)
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(↑水平飛行フォローの私)
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 今日も暗くなる中を下山する。不動沢の駐車場でM藤さんとT城さんと解散し、4人で帰途へ。先週も寄った韮崎IC近くの台湾料理屋で夕食。この日は珍しく?お客がとても多く店員はてんてこまいだった。私は青椒肉絲定食980円を食す。満腹だ。例によって小仏トンネルの渋滞につかまり、皆を駅や自宅まで送って解散。

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(↑台湾料理 龍福。写真横向き)
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(↑青椒肉絲定食)

 今秋は瑞牆に行く機会が多く、少しばかりクラックの力も付いてきた感じがする。翌日、週明けの月曜日はもちろん勤め先に出勤したけれど、何だか全身の筋肉がいつも以上に疲れて重い。フィストジャムのN字クラックだとか水平飛行をやったせいで、慣れないムーブに余計に疲れたのかもしれない。また、がんばろーっと。

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