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2014年11月

瑞牆山 十一面岩左岩稜末端壁・正面壁「ベルジュエール」5.11b 9P

2014.11.15(土)~16(日)
 6週連続で瑞牆山へ。先週と比べて一気に冬の寒さが訪れたのか、岩を触るとすぐに手指の感覚が無くなる冷たさだった。よく通った瑞牆も今シーズンは今回が登り納めだ。
 同行者は先月十一面岩奥壁のJoyful Momentを一緒に登った静岡県のS木さん。土曜日は所属山岳会のM藤さんも一緒だった。
 15日(土)は、3人で十一面岩左岩稜末端壁へ。あまりにも岩が冷たくて午前中はまともなトライができず。
 16日(日)は、S木さんと十一面岩正面壁の「ベルジュエール」5.11b 9Pを登りに行った。私は昨年8月末に登りに行ったのだが7P目まで登ったところで時間切れのため下降した経緯がある。

■11/15(土) 十一面岩左岩稜末端壁
 3人ともそれぞれ自車で植樹祭広場に集まることにした。前夜発した私は、植樹祭広場で泊まると相当寒そいだろうと考え、途中の某所で車中泊。
 翌朝植樹祭広場に着くと、空は晴れ渡っているのだが、先週からがらりと空気が入れ替わったようにものすごく寒い。
 末端壁はよく乾いているのだが、まだ陽が当たらずじっとしていると寒い。この日、十一面には他に2パーティーがいたようで、一組は我々と同じ末端壁で登り、もう一組はベルジュエールを登りに行ったらしい。ベルジュエールに行ったPは午後2時頃には末端壁に戻って来ており結構速いペースで登ったようだ。
 最初に岩に取り付いたのはS木さん。春うらら1P目の出だし部分だけをやって降りてきた。やはり相当に岩が冷たそうだ。
 続いて、私が既登のアストロドームを登る。登り始めるとあまりの岩の冷たさにすぐに手指の感覚が無くなる。ジャムが効いているかどうか分らないので余計に力を入れてしまうし、気づかないうちに指を切って出血する始末。バンドのガバ取りに至る前にテンション。冷たいというより痛い!何とかトップアウトしてトップロープを張る。
 岩が冷たすぎてまともなトライができないので、皆なかなか登ろうとしない。ようやくM藤さんがTr.でアストロにトライ。やはり冷たさに苦労している。

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(↑晩秋の植樹祭広場)
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(↑アストロドームを登る私。写真横向き)

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(↑アストロドームを登るM藤さん。写真横向き)
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(↑春うらら1P目を登るS木さん)

○「トワイライト」5.11c ×(通算3~4便目)
 私は先週、春うらら1P目がRPできたので、Tr.で二度触ったことのある「トワイライト」5.11cをリードしてみることにした。この頃には岩の冷たさは和らいできたけれど、トワイライトはやはりキビしい。Tr.だと何とかごまかして登れるところも、カムをきめながらとなると窮屈なオフィドゥスでは身動きが取れなくなる。チョンボしまくってトップアウトする。O.wを抜けた後半のクラックもリードで登ると気が抜けない。
 その後、Tr.でトライしてo.w部分のムーブをあれこれ探ってみる。左半身をo.wに入れながら、右手右足をペガサス側のクラックに当てながら身体を上げられるのだが、これはほどほどにしてある箇所からは両手両足をo.wに入れて何とか上がっていかないといけないのかも。o.w内でクラックが閉じ気味のところがあり、そこの突破が最も大変だ。

 S木さんは2便目で春うらら1P目の核心を越えた中間付近までテンションしながらロープを伸ばす。M藤さんは2便目のアストロのTr.トライで、初めてノーテンで登れた。おめでとう。
 陽が陰って来ると再び寒くなってくる。明日は、S木さんと正面壁に登りに行くので、ギアをデポして下山。M藤さんは帰宅。2人で駐車場でお湯を沸かして夕食を取ったりビールを飲んだりするが、1時間ほどするといよいよ寒くなってきて、早々にそれぞれの車の中に避難。車中泊。

■11/16(日) 十一面岩正面壁「ベルジュエール」5.11b 9P
 冬型が緩んだのか昨日ほどは寒くない。が、防寒着を十分持って8時に植樹祭広場を出発。良い天気。
 今日はS木さんと十一面岩奥壁にあるベルジュエールを登りに行く。私は昨年8月末に7P目まで登ったところで時間切れのため下降した経緯があるのだが、その時は1P目と2P目でテンションしまくりだった。おまけにウイルス性胃腸炎の病み上がりのうえ、アプローチで蜂に尻を刺されるという何ともツイテない思い出がある。
 途中末端壁で前日デポしたギアを回収し正面壁の取付きへ。左のほうを見ると3人組が山河微笑ルートの取付きにいる。
 今回、基本的に私がリードすることにして、途中S木さんがリードできそうなところではリードしてもらうことにした。陽の当たらない樹林帯の中で登攀の準備をし、9時20分頃登攀開始。

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(↑八ヶ岳)

○「ベルジュエール」5.11b 9P
1P目(5.11b リード私)
 上のほうに逆三角形状の小ハングが見える。あの小ハングを右上に越えて行くのだ。取付きは目の前の柱状を右に回り込んだところから取付き、少し登って左に回り込む。登って行くと小ハング下でペツルのボルトが打ってある。左カンテ側をたどって小ハング下に近づき、右にトラバースするところが最初の少しワルい箇所なのだが、岩があまりにも冷たく手の間隔が無くなってきてしまいテンション。小ハング上にもボルトがある。ここを右上に乗っ越すのもワルい。冷たさで手がかじかんでしまい、あとはテンションだらけ。前回は確かトラバースした後の小ハング乗っ越しでテンションしたっけ。
 スラブに出るとさらに難しい箇所があり、ここがイレブンのようだ。スラブの中のホールドを探してラインをあれこれ探る。右側の大穴のところから少し左にトラバースするのが正解なのかも。テンションしたり、チョンボしてヌンチャクを掛けたりしながら突破。フォローのS木さんは、サブザックに2人分の下山用シューズをぶら下げているので荷物が多い。

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(↑1P目をリードする私。写真横向き)

2P目(5.10a リード私)
 頭上の小ハング状の下縁を左に巻くように行く。なお、右上に見えるボルトは達磨バムのようだ。スラブを上がってボルトにクリップ。左にトラバースするのだが、まともに置けるフットホールドがなく難しい。と、その瞬間フォール。ビレイしているS木さんの頭上で止まった。ふう、やっぱり難しい。ゴボウして上がり、小ハングが左上へと続くので、それを右側にスラブ状を登って行くのだがここはテンションせずに行けた。ブッシュ帯でピッチを切る。

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(↑2P目をリードする私。写真横向き)
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(↑山河微笑2P目大チムニーを登るパーティー。写真反対横向き)
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3P目(5.7 リード私)
 前半大きなポケットを辿って登り、その先の乗っ越しが少しムーブが必要なのだが、最初リードしたS木さんがここで上のホールドに手が届かないらしく、リードを私に交替。木の生えた右上するところで、適当な木でピッチを切る。

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(↑3P目フォローのS木さん)

4P目(5.9 リード私)
 白クマのコルへと上がるピッチ。最初、スラブと左壁との間のクラックを辿り、白クマのコル直下の短いハンドクラックに至る。このクラックは最初はキャメロット3番くらい。登るにつれて2~1番と幅が狭まっていく感じ。コルに出て、木でピッチを切る。

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(↑白クマのコル直下のクラックを見上げる)

5P目(5.9+ リード私)
 大フレークのピッチ。前日、ベルジュエールを登って帰ってきたパーティーに末端壁で会ったのが、私が翌日ベルジュに登りに行くことを話すと、彼らは大フレークで5番キャメをいくつ持っていきますか?と聞いてきた。私は昨年も登っているのだが、正直あまり詳しく覚えていない。どうやら1つでは足りないようなので、今回2つ用意しておいた。
 ルンゼを渡って大フレークに取り付く。出だしから5番を使えるサイズ。フレークの縁を持ちながら登っていき、4番なども使う。後半で再びフレークの隙間が広くなったところでもう一つの5番を使う。2つ持ってきておいて良かった。さらに登ると、フレークは左上するのだが、この手前で最後のキャメをきめようとするが、5番はもう無いので、4番をきめておく。が、4番ではほとんどカムが開ききっていて気休め程度。左上箇所はフレークの上端がガバなのでまず落ちることはないので、そのまま左のテラスへ。強い人はカムはもっと少なくていいけど、心配な人はさらに5番をもう一つ足すか、6番を一つ持ったほうが良いかも。テラス上にリングボルトが2つあるのでそこでピッチを切る。

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(↑5P目大フレークをリードする私。写真横向き)

6P目(5.7 リード私)
 チムニー。山河微笑でも一粒の麦でもチムニーがあったけれど、瑞牆にはいろいろなチムニーがあるんだなあ。前回はここをフリーで登っている。
 ピッチを切ったテラスから岩を一つ乗っ越した先の木でピッチを切り直す。あるいは、さらにチムニー入口まで進んでカムでビレイ支点を作ったほうがロープの流れが良いかも。
 チムニーを奥へ奥へと登って、それから直上していく。左半身をチムニーの奥にした右向きで背中を壁に押し付けてじわじわと登る。左奥に何とか旧5番キャメをきめるが、あとあとロープの流れが悪くならないようにランナーは長めに。頭上のチョックストーンに5番をつっこむ。これもランナーを長く。前回はここからフリーでチムニーの外へと抜け出たはずなのだが、今回はカムをつかみつつ抜ける。チムニーを抜け、その先の樹林帯でピッチを切る。フォローのS木さんは荷物をスリングでハーネスにぶら下げて登る。

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(↑6P目チムニーを見上げる。写真横向き)
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(↑チムニーを抜けた先を見る。写真横向き)
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(↑チムニーから出てきたS木さん)
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(↑小ヤスリ岩と富士山)

7P目(5.10b リード私)
 樹林帯を右上へと進み、凹状のチムニーのところでピッチを切り直す。左のほうには秋一番というルートのクラックがあり、前回は間違えてそこを登っている。チムニー状から左上するスラブと右壁の間のフィンガークラックサイズの縁を持って登る。つぎのチムニー状と正面の壁にあるフレーク状クラックのあるところで一旦ピッチを切ることにした。
 目の前のフレークを登り、くの字状クラックに至る。最初左上するクラックをハンドジャムで登る。ハンドジャムから、くの字の折れ曲がるところの縁が取れると、その先は易しくなる。正面壁ピークが見えたところのボルトでピッチを切る。ピッチを2回に分けたけれどフリーで登れた。前回はここでA0していて、時間切れで登攀を中止し下降している。

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(↑7P目くの字クラック(右)を見上げる)
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(↑7P目出だしのチムニーをリードする私。写真横向き)

8P目(リードS木)
 残りはS木さんがリード。正面壁ピーク直下まで岩の間を歩くような感じ。テラス状に出るところは少しムーブが必要。
9P目(5.8 リードS木)
 右にあるワイドクラックは達磨バムのラインらしい。短いクラック状を登るとピークのほんの真下に出る。左の大岩がピークの最も高い場所のようだ。私が先行して登る。腰ほどの高さの位置にある水平スタンスに乗り上がるのだが、その際にS木さんに背中を押してもらう。水平スタンスに立つと、ボルトの頭だけが残っているのでスリングをタイオフしてランナーを取る。あとほんの少し登れば大岩の上に立てる。

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(↑9P目をリードするS木さん)

 こうしてベルジュエールを登り終える。S木さんと握手。風が吹いて寒いので、早々に下降開始。大岩にボルト支点があるので、登ってきたのと反対側に懸垂下降し、樹林帯に降り立つ。正面壁と奥壁との鞍部側に向かう感じで樹林の中の踏み跡を少し辿る。開けた箇所で出るが、鞍部に向けては壁になっているようで、どこかで懸垂下降する必要がありそうだ。どこで懸垂するかはそれぞれの判断。樹林の中を抜けるように鞍部の少し下に降り立つ。暗くなり出しており、ヘッ電を取り出しておく。

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(↑八ヶ岳)
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(↑不動沢の岩塔群と遠くに小川山)
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(↑瑞牆山本峰と大ヤスリ岩。手前は十一面岩奥壁)
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(↑植樹祭広場を眼下に望む)
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(↑正面壁ピークに立つ私)

 20mほど登って鞍部に出る。あとは反対側に歩いて下りるだけのはずだが、途中の急なところで再びロープを出す。その後、ルンゼ内でフィックスロープが張られているところに至る。最初はそれで懸垂下降。後半のフィックスはタイトに張られているので、複数張られているロープを皆つかんでゴボウで降りる。あとは歩いていけば、奥壁へのアプローチと合流し、降り過ぎないうちに正面壁の取付きへと戻る。取付き帰着は17時10分。7時間50分ほどかかったワケだ。

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(↑下降するS木さん。写真横向き)
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(↑取付きに帰着)
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(↑血だらけの私の手。汚らしい写真を載せてごめんなさい…)

 あとは勝手知ったる道を下り、末端壁を経て植樹祭広場に戻ったのが18時。星空がきれいだ。ギア分けを済ませ、ここでS木さんと解散。S木さん、ありがとうございました。
 帰りはひたすら下道を走って帰った。途中、甲府市内の古着屋に寄りノースフェイスのダウンジャケットを買う。しかも袖口がやぶけてダウンがはみ出していたり、袖口のマジックテープが傷んでいたせいか1,620円だった。やぶけたところやマジックテープは自分で直せば済む。傷んだ古着ではあるけれど、いちおうノースフェイスだ。地面に置いて汚れるような岩場に行く時に使うことにしよう(翌日、手芸屋で補修テープやマジックテープを買って直す)。日付けが替わる頃に帰宅。
 ベルジュエールで思った以上に披露したせいか、週明けの月曜日は身体が重くて仕方がなかった。それに仕事のあと、カー用品店でタイヤを冬用に履き替えてもらうため、タイヤを車の荷室に積み込んだり降ろしたりしたのだが、そんな作業をしただけでもさらにくたくたに疲れてしまった。

 よく通った瑞牆も今シーズンは今回が最後。つぎに訪れるのは来春かな。また、いろいろなエリアに行ってたくさん登ろう。

クライミングジム通い(10~11月)

B-PUMP荻窪

2014.10.06()

 ジムに行くのはひと月ぶり。すっかりご無沙汰してしまった。

 久しぶりにオギパンに行くとG藤さんに会った。ブランクがあるそうだが、元々めちゃ強い人だからすぐに戻すだろう。かくいう私は、相変わらず万年3級ボルダラー。

 1階の道路に面する側がホールド替えされていて、少ないホールドでさっぱりしていた。

 

 

B-PUMP荻窪

2014.10.14()

 先週に続き、台風一過にオギパンへ。2階の前傾壁がホールド替えの最中だった。23級あたりをあれこれトライした。ここのところ外岩ではクラックを登る機会が多いので、フェイスの力を落とさないようにせめてこうしてジムに通わねば。

 

 

B-PUMP秋葉原

2014.10.28()

 ジムは2週間ぶり。アキパンは約1月半ぶり。そしてN川に会ったのは約3か月ぶり。

 どっかぶり壁の水色2級が10便近く出して登れた。バルジ状壁の2級は終了点ホールドに触れるまでは行けたけれど完登はできず。どちらも2級にしては易しめなんだろうけれど、出来としてはまずまずといったところ。

 

 

エナジー高田馬場

2014.10.30()

 馬場エナに行くのは2か月ぶり。緑色4級をいくつか登ったあと、紺色3級にトライ。

 馬場エナの3級は、パンプの3級よりはグレーディングがカラく感じる。パンプの2級と3級の間くらいかも。

 1撃できたものもあれば何便も出して落とせたものもあって、結局4つの課題を登ることができて、まずまずの成果。

 

 

エナジー高田馬場

2014.11.05()

 先週に続き馬場エナへ。130度壁にある紺色3級を3つ登ったあと、茶色2級にトライ。何度もトライして完登できた。成果としては先週よりも上出来だった。

 

 

アックス「X-DREAMCASSIN

2014.11.06()

四谷のデナリで、アイスクライミングで使うアックス・カシンのXドリームを買った。クォークは持っていたのだが、バーティカルなアイスとなるとキビしかったので。ノミックなどとも比較して、お店の人がいろいろとアドバイスしてくれた結果、このモデルを選んだ。

所属山岳会のH明さんもお店に来ていて、H明さんもいろいろなギアを注文していた。

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(↑カシンXドリーム)

買い物を済ませたあと、近くにある定食屋バンビ四谷店で夕食。「昔ながらのドカン鉄板焼」730円を注文。名前からボリュームたっぷりなのかと想像したけれど、量は並み。

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(↑昔ながらのドカン鉄板焼。写真横向き)

 

○キャメロット交換用ワイヤーキット

2014.11.10()

 キャメロット0.3番のワイヤーが切れてしまった。

 ロストアローのHPを見たら、キャメロット交換用ワイヤーキットというのがあると知り、自分で交換作業してみることにした。

登山用品店に注文してそのキットを取り寄せてもらい、この日作業した。といっても作業はごく簡単。ペンチは必要。

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(↑このようにワイヤーが切れてしまった)
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(↑交換用ワイヤーキット)
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(↑キャメロットのサイズごとにワイヤーの長さも異なる。これは0.3番用)
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(↑交換用ワイヤーは2本組。今回使用するのは1本のみ。)
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(↑まず古いワイヤーを引き抜くため、切れていない側の歯につながるワイヤーを切る)
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(↑ワイヤーがトリガーの裏側の爪にかけてある部分を外して、古いワイヤーを取り除く。カムの穴に残る針金状も取り除く)
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(↑新しいワイヤーをこのようにトリガーの穴に通す)
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(↑トリガーの裏にある爪にかける)
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(↑針金状の先っぽは予め鉤形になっているので、カムの穴に通す)
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(↑穴に通した針金の先端を折り曲げる。これで作業完了)

さらに、クライミングシューズのベルクロを通す金具部分を補修した。クラックで使っているスポルティバのカタナが、ここのところの瑞牆通いでどんどん傷んでいく。

バーチでも修理してくれるのだがお金もかかるし、これくらいは自分で直さないと。

ということで、針と糸で金具を留めている部分をグルグルと縫い付けて補強した。

さて、ここからは先日瑞牆に一緒に行った静岡県のS木さんのアドバイスなのだが、縫ったところを接着剤で固めておくと良いとのこと。

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(↑こんなふうに糸で縫って接着剤で固めてみた)

瑞牆山 「春うらら」1P目 5.11b RP 十一面岩左岩稜末端壁

2014.11.08(土)
 5週連続の瑞牆山へ。今回は土曜日だけの日帰りで、例によって末端壁へ。
 春うらら1P目 5.11bをRPできた。
メンバーは所属山岳会のH内さん、NK野さん、K池さん、IK田さん、M藤さん、私、それから入会したばかりのT内さんとT濱さんの計8人という大所帯。

 土曜日朝、私の車とM藤さんの車2台で、植樹祭広場へ。紅葉のピークは先週の段階ですでに下の集落付近まで降りていて、この辺りは先週よりずいぶんと落葉が進んだ感じだ。紅葉の盛りを過ぎて登山者や観光客もぐっと少なくなったのだろうが、ボルダラーの姿だけは相変わらず多いようだ。
 末端壁に着くと他に誰もいなかった。後から2人組が来ただけで、ほとんど我々だけの貸し切り状態。これだけ寒くなってくるとここに訪れる人も減るのだろう。

 クラックに慣れていないメンバーもいるので、まずはH内さんと私が登ってトップロープを張ることにする。H内さんが調和の幻想1P目に張るとのことで、私は既登のペガサス1P目5.10dを登ることにした。朝イチから5.10dを登るのは身体に堪えるが、テンションせずに登ることができた。Tr.を張る。

○「春うらら」1P目5.11b RP (通算8便目)
 ペガサスで疲れたので1時間以上じっくりレストしたかったけれど、今日の目標ルート春うらら1P目に30分ほどでトライすることにした。
 2週間前にトライした際、出だしのムーブは分ったので問題なくなったのだが、核心となるかぶり気味のフィンガークラックに歯が立たず、これだと言えるムーブも分らないままとなっていた。
 K池さんにビレイしてもらって、トライ開始。出だしはもう迷わずこなせる。核心入口下のオフィドゥス部分でハンドサイズのカムをきめて少しレスト。核心入口のフィンガーはまだ保持しやすいので、両足をステミング気味にしながらキャメロット0.4番と0.5番を固め取りする。そうしていよいよ核心部に入っていく。
 細かな手順は覚えていないが、右手はコーナーの向きが変わる先に逆手にして、右足は右壁のごく小さなフットホールドにハイステップ。左手を逆手で持つようにして、それまで左向きだったのをレイバック気味に右向きに身体を入れ替える。コーナーの向きが変わるところをチェンジングコーナーと言うと、あとでH内さんが教えてくれた。
 そうして身体を引き上げて行くと、前回まではテンションしまくりで遥か遠く感じていた右壁のポケットが気付くと目の前にあった。ここまで来ると核心は抜けている。あれだけできなかったセクションが突破できた。
 残りの長い長いクラックは、上がった呼吸を落ち着かせながら慎重に登って行く。残りのパートは、前回までにすでにテンションするようなことはなくなっていたが、せっかく核心を越えられたのだから、ここでつまらないフォールをするワケにはいかない。
 こうして終了点のテラスに乗り上がってレッドポイント。やったー。核心部分では余裕があったワケではないけれど、前回に比べたら、ずっとジャミングがきまっていたり、足が乗せられている感じがした。
 まさか本日1便目で思っていたよりあっさりとRPできるとは思っていなかったけれど、最近毎週、瑞牆に通った成果が出たワケだ。今シーズンの瑞牆通いを終える前に登れて、来年の宿題とならずに済んで良かった。9月のアストロドーム5.11aに続いて、クラックの自己最高グレードの更新だ。ムーブのアドバイスをいただいたH内さん、ビレイしてくれたK池さん、ありがとうございました。
 テラス右端にあるトワイライト5.11cの終了点(春うらら5.12a 2P目の取付き)に門型にTr.を張ってロワーダウン。

 春うららを登ってさらにヨレたけれど、本日3便目は既登のアストロドームを登ってTr.を張る任務。アストロはRP以来触っていない。前半の核心部など余裕はなかったけれど、テンションせずに再登できた。
 こうして末端壁の各ルートにやりたい放題というほど、我々のTr.を張りまくる。

○「トワイライト」5.11c Tr. (通算2便目)
 5月にTr.で一度だけ触ったことのあるトワイライトに、今回もTr.で触ってみることにした。前回は、核心のV字型オフィドゥスでは、まるで身体を引き上げられず、きめたカムをひっぱってA0で越える始末だった。
 久しぶりにやってみると、やはりキビしい。両手を突っ込んでオフィドゥスの奥にジャミングをきめたり、両足も突っ込んでじりじりと引き上げてみる。とにかくジャムがきまるところが奥深いので手を届かすのが大変だ。奥のクラックが閉じ気味になるところでたまらずテンション。ロープにぶらさがってオフィドゥスの外に吐き出される。
 復帰して何とかオフィドゥスを抜け、後半の開放感あるクラックで2テン目。登るにつれてフェイスの足も豊富になっていき、クラックは易しくなっていく。
 前回よりは健闘したけれど、カムをせっとしながらのリードとなるとそうそう登らせてくれないだろう。窮屈な姿勢で果たしてカムをきめられるかどうか。

 ほかの人達もTr.で各々ルートを登っていた。M藤さんはアストロが目標らしい。IK田さんはTr.状態で、もう1本のロープを引いてリードの練習をしていた。NK野さんは以前腕を痛めたとのことで本調子ではないそう。K池さんはうまくてアストロをノーテンで登っていた。入会した二人も瑞牆のクライミングが新鮮に感じたようだ。

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(↑調和の幻想1P目を登るM藤さん)
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(↑ペガサス1P目を登るK池さん。写真横向き)
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(↑ペガサス1P目を登るT内さん)
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(↑調和の幻想1P目を登るIK田さん)
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(↑アストロドームを登るM藤さん)
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(↑区や闇の中、春うらら1P目からロワーダウンしてくるIK田さん)

 もう真っ暗になっているのに、最後にIK田さんがヘッ電を点けながら春うらら1P目を登っていた。植樹祭広場に帰着し、瑞牆帰りにここのところいつも寄っている韮崎にある台湾料理店・龍福へ。定食は食べ切るのが苦しくなるほどの量。今回は台湾ラーメン定食にした。中央道の渋滞は無く帰ることができた。

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(↑台湾ラーメン定食 980円)

 翌日の日曜日は、所属山岳会の年1回の総会の日。総会開始は午後からなので、午前中は傷んだクライミングシューズを針と糸で縫ったりしながら家で過ごす。
 午後、都内の某集会所に大勢の会員が集まって、役員を選出したり、いろいろな議題を話し合う。ずっと座っていると尻が痛くなってくる。総会後はお店に移動して飲み会。さらに2次会へ。ちょっと飲み過ぎた。

瑞牆山 十一面岩奥壁「一粒の麦」6P 5.10c/d、大面岩「左稜線」8P 5.10b

2014.11.02(日)~03(月)
 4週連続で瑞牆山へ。当初は糸魚川の明星山へ行く予定だったが天気予報が悪いため中止し、代わりに、同行者の所属山岳会のH明さんと瑞牆で登ることにした。
 2日(日)は、先週登った「Joyful Moment」のある十一面岩(といちめんいわ)奥壁にある「一粒の麦」を登攀した。
 3日(月)は、所属山岳会のT城さんも加わった3人で、大面岩(おおづらいわ)左稜線を登攀した。

■11/1(土) 宴会
 3連休初日は完全な雨予報だったため、昼過ぎにH明さんと待ち合わせ、須玉ICから北杜市内の某所へ。雨を避けて某所の東屋の下で荷物を広げて、夕食の支度をしていると、富山県からMさんもやって来た。先日Mさんは、奥利根にある大滝の登攀で墜落した際に、右足首を骨折してヘリで救助されるということがあったのだが、ギプスで固定した足でアクセルを踏んでわざわざここまでやって来たのだ。もちろん今はクライミングができないので、今夜の宴会だけ同席して、翌未明に富山へと帰って行った。
 ということで、この日は夕方から23時頃までキムチ鍋を食べつつ延々とお酒を飲んで過ごした。ワインを何本も空けて、明らかに飲み過ぎで二日酔いが心配。

■11/2(日) 十一面岩奥「一粒の麦」6P 5.10c/d
 未明にMさんが富山に帰って行き、再び寝て起きると一応雨は上がっていた。植樹祭広場に移動すると、雨の直後からか車は少ない。
 これから晴れてくれたとしても、クラックの中はまず乾かないだろうなと思いつつ、先日取付きの場所を確認しておいた十一面岩奥壁の「一粒の麦」を登りに行くことにした。所属山岳会のH内さんとI藤さんが7月に登っているルートで、佐藤裕介ガイドのサイトに載っていた写真のトポを参考にした。
 取付きは、先週登った「Joyful Moment」の取付きに向かう途中にある。今回、一粒の麦では私が全ピッチをリードして登った。Joyful Momentと同じで奥壁ピークからは歩いて下降できるので、シングルロープ1本で登ることにした。記載のグレードは、H内さん達の記録に寄る。

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(↑植樹祭広場から末端壁に至るアプローチ道の途中にある、通称?うさぎ岩。うさぎの横顔に見えるでしょ)
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(↑八ヶ岳を望む)

○十一面岩奥壁「一粒の麦」5.10c/d 6P
 取付きは、アプローチ道の途中、ズルムケチムニー取付きのある樹林内広場状にあがる手前の短いフィックスロープのさらに手前を、肩幅ほどのテラス状を入ったところにある。見上げる岩壁はやはり雨後で湿気っているか、ビショビショに濡れているところも。

1P目(5.10a/b) 登攀開始は10時過ぎ。ガタガタしたフェイスを上がるとテラス状の先にハンドサイズの短いクラックがある。ここを乗っ越すのがちょっと難しいが、ここを越えるとスラブ状になっている。直上して灌木やクラックでランナーを取ってから、左下にある樹林までクライムダウンする。フォローのためにも直上からクライムダウンに移る前でランナーは必ず取ったほうが良いのだが、ロープの流れが悪くなるので、屈曲部分のランナーは長め長めに作ったほうが良い。
 樹林のところまで行くと、見上げる岩壁にバシッとクラックが伸びているのでそこでピッチを切る。

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(↑1P目を登るH明さん)

2P目(5.10c) 前半の核心ピッチ。H内さん達の記録にも30m近いクラックとあるのに、私には用意したカムが少な過ぎた。出だしは、背後の樹木の枝を踏むと結構な高さまで登れてしまう。前半はキャメロット3番サイズのクラックが続く。ジャミングというより、左向きのフレークをレイバック様のムーブで登る感じ。さっさと1~2番キャメを使ってしまい、3番も使ってしまいタマ切れになりかけ、この先が怖くなってテンション。途中までロワーダウンしてカムを間引くことにする。ここでは3番がいくつもほしい。いったんテンションしてしまうと、その後はテンションが増えてしまう。
 さすがにカムエイドするほどの箇所は無かったけれど、後半はオフィドゥスサイズになってきて、今度は5番サイズ前後がいくつもほしくなり、前半と同様間引きながら登って行く。
十分な数のカムを用意しておけば、もう少し思い切り登れただろうなあと思いつつ、クラックを抜けたところの太い木でピッチを切る。フォローのH明さんも苦戦しているようだ。

Pb0200132p
(↑2P目のクラックを見上げる)
Pb020015
(↑2P目途中から見下ろす。写真横向き)
Pb020018
(↑2P目を登るH明さん)

3P目 右側にある大岩の基部をトラバースして樹林の中に入ると、顕著なチムニーが現れるのでそこでピッチを切る。

Pb0200223p
(↑3P目トラバースのH明さん)

4P目(5.9) チムニーを中へ中へと入って行く。いよいよ突き当たった辺りで直上すると、頭上にチョックストーンがある。CSの隙間を抜けることもできるかもしれないが、私はCSの外側から越える。CSの手前でカムが取れる。狭いので、フォローはザックがあれば背負わずにぶら下げたほうが良い。
 CSを越えるとチムニーがT字路状になっており、幅の広いほうの右を除くとその先の樹林が見える。ロープの流れが悪くなりそうだったので、ここでいったんピッチを切る。T字路から右は狭く身体が入らないので、直上して岩の上に出る。
 樹林帯まで行き回り込むと、うす暗い大溝状に複数のクラック状が見上げられるので、ここで再びピッチを切る。

Pb0200254p
(↑4P目のチムニー内。写真横向き)
Pb020031
(↑チムニー内T字路で岩の上に上がる)
Pb0200334p
(↑T字路で上に上がるH明さん)

5P目(5.10a) 大溝内に3本ほど見える短いクラック状では、私は右寄り辺りから越える。その先に樹林が続いていて、右手にはクラックが1本走っている岩壁がある。最終6P目取付きに向かうにはどこをどう行けば良いのか、いまいち分らない。振り返ると、すぐ脇に大きな岩塔が立っているので、写真トポを参照して、現在位置はだいたい分かるのだが。
 結果的に3回くらいピッチを分けてずいぶん迂回する感じで6P目取付きまで行ったことになるので、もっと効率の良いショートカットできるラインは今回は確認できなかった。遠回りしたので参考にならないが、右手の岩壁基部に沿って樹林を少し進むとコーナーに出る。コーナー部分の岩は濡れていたし難しそうだったので、コーナーの左のほうにあるクラックに取り付く。このクラックもちょっとワルいが、越えると再び樹林の中を適当に歩いていく。ロープの流れが悪くなりピッチを切る。樹林帯を見上げると、右上方が明るく開けているように見えたのでそこまで歩くと、岩場に出た。奥壁ピークへと続くらしき傾斜の緩そうな岩場が見上げられるのだが、これが6P目ということはないだろう。目の間にハングした岩があり、写真トポと見比べて、6P目はハングの向こう側(右側)にあることはずなので、ガレ場を少し降りると、果たして最終6P目のクラックがあった。写真トポよりもずいぶんと左から大回りして来てしまったようだ。

Pb0200325p
(↑複数のクラック状が見える。写真横向き)
Pb0200375p
(↑クラック状を登るH明さん)
Pb0200386p
(↑迂回し過ぎて、6P目取付きより上に出る。ここを登っても奥壁ピークに行けるのかも。写真横向き)
Pb020039
(↑ハングした岩の向こう側に6P目がある。写真横向き)

6P目(5.10c/d) 後半の核心ピッチで、これまた長い。そして2P目よりもワルい。特に最初のところで、途中にハング状の岩があり、そこでクラックが途切れてしまっている。ここでテンション。カムをきめて、岩の上に生えた細い灌木を掴んで、ランナーをタイオフ。それから右上に続くハンドサイズのクラックに移るところが足元がきれいているのでワルい。ここらで何度もテンションする。
 ハンドクラックはスラブ状で傾斜が緩めなのは助かるが、1~2番を多用するためすぐにタマ切れに。間引く作戦で登って行くが、ハンドサイズのセクションがとにかく長い。クラックが細くなったところで、フレーク状の縁を持ちながらスラブを左上するのだが、使えるカムが尽きかけていたし、手前で緑エイリアンをきめただけなので、落ちたら間違いなくカムが吹っ飛びそうでちょっと緊張する。最後の垂壁のクラックでは、手持ちのカムが0.4番しかなく、サイズが合わずほとんど意味がなかったけれど、クラックが閉じ気味のところにセットして越える。

Pb020040p
(↑6P目を見上げる)
Pb020041
(↑ハンドサイズのクラックを見上げる。写真横向き)
Pb020042
(↑奥壁ピークへと抜けるH明さん)

 こうして奥壁ピークに出ると、ガスっていて風がビュービューと吹いて寒いのなんの。フォローのH明さんをビレイしている間、ガタガタ震えながら寒さを我慢する。もっと服を着てくれば良かった…。
 H明さんが登ってくると、すぐに記念写真を撮って靴を履き替え下降に移る。先週も歩いているので迷わず行ける。登ってきたのとは反対側にあるチムニーに向けてクライムダウンし、チムニーの足元にあるトンネルから樹林帯に出る。途中、Joyful Momentの取付きをH明さんに伝えて、荷物をデポした取付きに戻ったのは16時過ぎ。登攀開始から約6時間。
末端壁まで戻ると、所属山岳会のKM田さんが仲間の人達と登っていた。もう暗くなりかけている夕方で、あわよくば帰りがけに末端壁で1本くらい登ろうと思っていたけれど、とてもそんな時間はない。植樹祭広場に帰着する頃に真っ暗になる。

Pb020046
(↑取付きに帰着)

 大きなテントを張って、今夜は豆乳きのこ鍋を作る。ワインを1本空けて食べ終わって、疲れているので早めに寝ようとしていた夜9時頃にH内さん達がテントにやって来た。明日一日登る予定で、所属山岳会のH内さん、I田さん、T城さん3人が来たのだ。明日朝にはM藤さんも来るそう。
 起きて宴会を始めると、近くでテントを張っているというKM田さんも顔を出した。日付けが替わる頃に寝る。疲れた。

■11/3(月) 大面岩「左稜線」8P 5.10b
 昨日の朝ほどではないが、飲みなれないワインを飲み過ぎたせいか頭が重い。よく晴れた空のもと、出発の支度を進める。M藤さんもやって来た。
 H内さん達が来て6人になったので、3人3人に分かれて、それぞれマルチピッチルートを登りに行くことになった。
 H明さんは大面岩の左稜線を何度も登っているとのことだが、私は大面岩に行ったことがないので一度は訪れてみたいと思っていた。それにT城さんが加わって3人で行くことにした。
 H内さん達3人は十一面岩奥壁のJoyful Momentを登りに行くそうだ。タイミングが合えば、我々が大面岩のピークに立った時に十一面岩にいるH内さん達が見えるかもしれない。
 数年前にカンマンボロンへシングルピッチのルートを登りに二度ほど行ったことがあるだけで、植樹祭広場から車道を少し戻ったところにある駐車場からの登山道から歩き出すのはずいぶん久しぶりのことだ。葉の落ちた樹林帯の中の道を歩いて行き、水の流れる沢に出合うとその右岸側の道を登って行くようになる。見上げる樹幹越しにカンマンボロンが見える。巨大な洞穴状ハングが眺められ、そこにも人工のルートがあるらしい。
 大面岩は、いったん通り過ぎるように歩いてから戻るようにして歩き、ルンゼ状を詰めて行くと、各ルートの取付きがある。H明さんが左稜線の取付きの場所を教えてくれる。すぐちかくには、「ニューモンタージュ」や「自由登攀旅行」の取付き付近も確認できる。岩壁の基部に沿って踏み跡を右に辿ると、「フリーウェイ」や「イクストランへの旅」の取付きがあった。ボルトラダーも見え、それが「北稜会ルート」のようだ。

Pb030047
(↑カンマンボロンを望む)
Pb030050
(↑左稜線の取付き)
Pb030051
(↑ニューモンダージュや自由登攀旅行の取付き)
Pb030053
(↑フリーウェイの取付き)

○大面岩「左稜線」7P 5.10b
 ダブルロープ2本にフォローがそれぞれつながり、H明さんのリードで登攀開始したのは9時前。

1P目(5.7)H明さん スラブ状から、さらに右側の木の生えた凹状に入り、立ち木でピッチを切る。

Pb0300551p
(↑1P目を登るH明さん)

2P目(Ⅳ)H明さん 左に上がって行くようにスラブを登って行く。

Pb0300612p
(↑2P目のT城さん)

3P目(Ⅳ+)H明さん 立ち木もある岩場を過ぎると、水平クラックが右に伸びるスラブに出る。水平クラックはジャミングがきく感じではないがリード者はカムをきめつつ右トラバース。スラブにフットホールドがあるので、姿勢を低くしながらそこに足を乗せ慎重に通過。

Pb0300633p
(↑3P目終了点でビレイするH明さん)

4P目(5.10b)私 ここでリードを私に交替。3P目で右トラバースを済ませているので、このピッチは難しめのスラブを左上に抜ける短いピッチだ。スラブにはホールドが乏しくちょっと難しいのだが、出だしは右カンテを使って直上できる。ボルトにクリップしながら登っていき、途中から左上へとトラバース気味に登って行く。フォローのH明さんとT城さんもアブミを使って続く。

Pb030069
(↑4P目5.10bの箇所をリードする私。写真横向き)
Pb030073

5P目(5.10a)私 目の前の大岩を登り上がるのにちょっと苦労したが、この大岩に立つと、10aのスラブが始まる。ホールドを探しながら登って行くと、右カンテに近づく。ここでは右カンテをうまく使って突破するのだろうが、なかなか良いムーブが見つけられない。あれこれさんざん試して時間を費やす。右手でカンテにあるガバを持ちつつ、カンテの小さなフットホールドに右足を乗せ、乗り上がってカンテ右面にあるホールドに手が届くと確信が抜けられる。
 その後も正面のスラブを登って行き、足元に水のたまったポットホールのある狭いテラスでピッチを切る。

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(↑5P目のスラブをリードする私)
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(↑T城さん)

6P目(5.10a)私 出だしの垂壁がワルく、止む無くスリングをアブミ代わりにしたりボルトの頭を踏んでしまう。ということでこのピッチはフリーで登れず。スラブから樹林帯に入ると、岩壁の基部を右に進んで行く。するとその先に大きく暗いチムニーが見える。太い木がいくつもあるのでピッチを切る。

Pb030100
(↑6P目をリードする私)

7P目(5.7chim~5.10a o.w)H明さん ここで再びH明さんにリードを交替する。チムニーの中へと詰めて行き、残置ハーケンがあるところでいったんピッチを切る。
 チムニー内にボルトがあり、H明さんはアブミを駆使してチムニーを抜ける。フォローの私は、フリーで頑張ってみたが、チムニー内は登るにつれて身動きが取りづらくなり、ニー&フットで身体を支えたりするも、なかなか身体があげづらく、時間がかかりそうだったのでボルトにかけたヌンチャクをつかんで身体を引き上げる。
 チムニーを抜けた先は左壁と右スラブの間はオフィドゥスサイズのクラックが続く。オフィドゥスも越えた先でピッチを切る。

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(↑チムニーを登るH明さんとビレイするT城さん。写真横向き)
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(↑T城さんも登る。写真横向き)
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(↑オフィドゥスを登るT城さん)

8P目 H明さん 大面岩ピーク付近のブッシュ帯までロープを伸ばす。

 樹林帯を避けて大面岩ピークに向かうこともできるようだが、私は初めてでよく分らないので、樹林を抜けてピークに向かく。もうロープで確保する必要はないが、一か所だけ岩を乗り上がるところがあり、ここでは上からロープを張ったほうがよいかも。
 こうして大面岩のピークに立つと、十一面岩方面が眺められる。十一面岩は左から左岩壁~正面壁~奥壁と並び、登ったことのあるルートのラインが確認できる。さらに右に目を移すと瑞牆山本峰や大ヤスリ岩があり、すばらしい眺めだ。見ると、ちょうど奥壁のピークに立つパーティーがいた。Joyful Momentを登ったH内さん達だと思い、我々は手を振って大声で呼びかける。すると、相手方も気づいてくれたようで手を振り返していたけれど、あとでH内さん達に聞くと、H内さん達はすでに下降に移っていて、彼らは後続Pだったらしい。大声で呼んだりして、ご迷惑おかけしました。

Pb030136
(↑十一面岩を望む。左から左岩壁、正面壁、奥壁)
Pb030139
(↑奥壁ピークにいるH内さん達の後続Pの姿が見える)
Pb030152
(↑八ヶ岳)
Pb030154
(↑富士山)

 我々の後に3人Pがいたのだが、彼らは我々より一足先に下降を開始しており、我々もその後に続くことにした。彼らはガイドの男性と女性客2人らしい。ニューモンタージュなどのある岩壁を懸垂下降を繰り返して下りて行くのだ、斜めに下りて行くところもあり、知らないとうまく次の懸垂ポイントにたどり着けない。最初は彼らの後を付いていったのだが、途中でロープがスタックしてしまうという事態が二度あって、引き離されてしまった。私が先行しながら、懸垂ポイントを探しながら下りて行く。夕刻迫る中、ピークから懸垂5回で岩壁基部の樹林帯に降り立つ。無事ロープも回収できた。降り立った箇所から岩壁基部を左トラバースしても行けるようだが下がスラブで危険なので、踏み跡を辿って降りて登り返して荷物をデポした取付きに戻る。17時前。登攀開始から約8時間。

Pb030155
(↑大面岩ピークの少し下から懸垂下降を始める)
Pb030156
(↑懸垂下降する)

 靴を履き替え、急いで荷物をまとめて下山する。途中、ヘッ電を点けて樹林帯の登山道を歩いていると、他にいくつもヘッ電の灯りが見える。ボルダラーの人達のようだ。
 すっかり暗くなって駐車場に戻ると、車がたくさん停まっていて、ちょうど下山してきた人たちがたくさんいた。やはりボルダラーが多い。植樹祭広場に戻ると、H内さん達の車が停まっていた。まだ帰って来ていないようだ。Joyful Momentを登ったあと、左岩壁の錦秋カナトコルートから途中、山族ルートにつなげるラインに継続すると言っていたので、下山が遅れているのかと思い待っていると、30分ほどして帰って来た。さすがに継続する時間はなく、ジョイフルを登ったあと、末端壁でまた登っていたそうだ。
 それにしても、今日は昨日以上に寒かったのだが、夜になるとさらに寒い。H内さん達と別れ、H明さんと私は先に帰途に就く。須玉ICから中央道に入ると、小仏トンネルの渋滞があまりヒドくないことを渋滞情報が告げていた。渋滞区間に近づくにつれて、渋滞は解消していっているようで、結局小仏トンネル手前1㎞くらいで少し渋滞しただけで済んだ。某所でH明さんと解散し、帰宅。
 今回、テンションやチョンボはしてしまったけれど、2本のマルチピッチルーを登ることができて良かった。H明さん、ありがとうございました。それにしても瑞牆はもう寒い。

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