訓練

搬出訓練in飯能河原&天覧山

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 一人で沢登りに行った翌日曜日は、所属山岳会の搬出訓練というのに参加した。雨は午前中までパラパラと降っていた程度で、その後は晴れて暑くなった。

 8時半に飯能駅に総勢約30人が集まった。そこから歩いて飯能河原へ。ここで男女別に数班に分かれて、ケガ人を運ぶという想定で、一人で運んだり、二人で組んで運んだり、ザックや雨具、ストックなどを使って人を運ぶ練習をやった。どれもシンプルな方法だが、知らないとできるものではない。

 午後は天覧山に場所を変え、山頂からケガ人を背負って下ろすという練習。各自が一度は背負って歩くよう交替する。人を背負って歩くなんてそうあることではないので良い経験だ。

 午後2時過ぎに早々と終わったので、飯能の街のお店で食べつつビールを飲んで山の話をした。

冬近し、越沢バットレスでアイゼントレ

 もうすぐ12月。28日(月)は奥多摩の越沢バットレスでアイゼンを履いてのクライミングの練習をしてきた。普段はもっぱらフリークライミングだが、今年は少しは冬山に行きたいと思っている。そこで、冬山に行く前の岩場でのアイゼントレを律義にやろうということになった。数年前は何度かこういう練習をやったものだが。
 当初の予定では、HN田さんと29日(火)に行こうと計画していたのだが、この日の天気予報がいまいちなので、晴れが期待できる28日に行くことにした。そこで、この日仕事が休みだったはずのO石さんも誘って3人で行くことにした。
 土日の二子山に発つ前に2人に28日の越沢バットレス行をメールしておき、日曜日夜に二子から帰って来てから翌日の荷物を急いでまとめて就寝。

 翌朝は、西武新宿線の某駅でHN田さんと待合せ、奥多摩に向かう途中の某市でO石さんを乗せる。ここから運転はO石さんに代わってもらい、ちょっと寝させてもらう。O石さんは最近私が入会した山岳会の若者で、ここのところ武蔵藤沢のベースキャンプに一緒に登っている。外に一緒に行くのは9月の足尾ウメコバ沢以来だ。HN田さんとは昨年の黄蓮谷の沢登り以来、あちこち沢登りやクライミングに出かけている。

 鳩ノ巣駅裏の駐車場に車を停め、越沢バットレスへ。ここの岩場を訪れるのは3年前の5月以来だ。まずは第2スラブルートを登ることにする。いきなり登山靴にアイゼンでのリードは危ないと思ったが、比較的易しめの1ピッチ目を果敢にHN田さんがダブルロープ2本を引いてリード。さすがに手は素手だ。

Imgp4740

 フォローのO石さんと私は、軍手をしてアイゼンで続く。アイゼンだと何でもないようなところでもかなり大変だ。岩にガリガリと爪をあてながら何とか登りきる。この先はさすがにアイゼンでのリードは万一落ちた場合に危険なので、持って上がったフラットソールに履き替えてリードすることにする。残り2~3ピッチ目のリードは私が引き受ける。うーむ、クライミングシューズだと安心だ。私の登山靴とアイゼンはそれぞれO石さんとHN田さんに持ってもらう。2ピッチ目は左上から右上したところまで。ここもアイゼンだと手強そうだ。最後の3ピッチ目はスラブを右に行ったり左に行ったりして最後は奥の支点までトラバース。クライミングシューズで快適に登れる。
 フォローで続く2人は相当に大変だったようだ。ロープがジグザグになるので、二人のどちらかがテンションした際に振られないように、どちらのロープもこまめにヌンチャクにかけておいた。O石さんにつながるロープがぐんとテンションがかかったので、どうやら滑り落ちたようだと想像がつく。その後、終了点まで登って来たO石さんは汗だくだった。HN田さんも登って来る。
 右ルートの終了点から懸垂下降して、昼時だったので荷物置き場でちょっと休憩。軽く食べてからすぐに右ルートの取付に向かう。このルート3ピッチはO石さんがクライミングシューズでオールリードすることになった。今年からクライミングを始めたというO石さんはやる気満々だ。残った2人はちゃっかりそれに甘えて、フォローでアイゼントレに勤しむことに。

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 右ルートは1ピッチ目は易しいが、2~3ピッチ目はアイゼンだと大変だった。再び懸垂下降。
 残り時間を考えて、懸垂で降り立ったところから、右ルートの途中にある天狗の肩というところまでの1ピッチを登ることにする。最後にハング越えがあるところで、リードのO石さんはハング下で1テンしたものの見事ハングを越える。HN田さんと私はアイゼンで続くが、これも結構大変だった。何とかテンションせずに登れたが。
 暗くなる中、荷物をまとめて下山。すっかり暗くなった中、鳩ノ巣駅に帰着。こうしてアイゼントレができて良かった。爪がすっかり丸くなってしまったのでヤスリで研がないと。平日休みのHN田さんとシフト勤務のO石さんとがこうして一緒に岩場で交流できたのも良い機会だ。

丹沢・水無川で登はん訓練 & 広沢寺でクラミング

 12~13日の週末は、今月から入会した某山岳会の登はん訓練に参加するため、丹沢へ。前から別の山岳会に所属してはいたのだが、その会にはクライミングをやる人がいないので、遭難時の保険が手厚いために在籍ているだけのようなものになっていた。フリークライミングは普段行っているが、沢登りや本チャンなどに行くとなると、なかなか銅公社は見つからない。そこで2カ月ほど前に今回の山岳会に見学に行ってみたというワケ。従前の山岳会にも当面は籍を残すつもり。

【丹沢・水無川】
 金曜日夜にT井さん、学生のO部さんを車に乗せ、環8~東名道経由で夜遅く、水無川の戸沢キャンプ場に到着。ここに至る5㎞ほどの林道はダートだ。数台に分乗した車が集まってきて、人数は10数人となった。テントを張って、その中で夜も遅いというのに宴会。テントに入りきれない人達は外で飲んでいる。眠くてたまらない私は深夜2時頃に寝ただろうか。

 土曜日。起きると、思ったより二日酔いになっていなくて安心した。集まったメンバーは17人。まずは皆でロープを束ねる練習を何度かやる。最後にはこのロープ束ねのタイムトライアルをやって、それをもとに班分けをした。早い人だと1分を切っている。4人ずつ4班に分かれ、残った1人は各班を見回るまとめ役。
 私のいる班は、セドノ沢左俣というところに行って、懸垂下降などの練習をすることになった。セドノ沢の出合までしばらく水無川を遡る。ところで、ここの沢には出合や滝に道標のプレートがベタベタと張ってあって、沢登りを興醒めさせる。迷わないためなのだろうが、あまりに過剰な表示に辟易した。
 途中の滝でロープをフィックスしてユマーリングで登ってみたり、荷上げをしたりした。ラビットノットという結び方を教えてもらったのは良かった。セドノ沢左俣をしばらく登ったところで集合時間を見計らって引き返すことにする。途中の堰堤で懸垂下降からの途中停止、登り返しもやってみた。普段のクライミングではこういうことをやる機会がないので、良い練習になる。
 集合時間の午後3時半に、我々の班はちょっと遅れて帰着。最後は走った。各班ごとに発表をして訓練終了。みなで枯れ枝を大量に集めてきて、盛大に焚き火を熾す。焚き火を囲んで夜遅くまで飲んだり食べたりして過ごす。酔った勢いで腕相撲を全力でやってしまい右腕が痛かった。

【広沢寺】
 日曜日朝、起き出した人がまだ火の残る焚き火の周りに少しずつ集まって来る。焚き火のそばでそのまま寝てしまった人もいた。前日のうちに帰った人もいれば、この日は再び沢登りに行くグループもいる。私はIS見さんとともに、広沢寺(こうたくじ)の岩場でクライミングを行く計画だ。広沢寺には4年前の4月に一度だけ行ったことがある。
 車で移動して、無料の駐車場に停める。久しぶりの弁天岩へ着くと、ヘルメットをかぶった団体が岩場の取付を埋め尽くしていた。その中に知った人が二人いた。これら大勢は皆、彼らの山岳会の会員だという。彼らは中央のスラブを中心に登っているので、我々はまずは右脇にある「シャドウ・パートⅢ」5.10dにトライ。IS見さんはオンサイト。私は以前もこのルートをトライしたはずだが、完登はしていないはずだ。今回もカチホールドで苦戦したが、何度かトライしてようやくレッドポイントできた。上部にある「テンプテーション」5.11aをやるためにフィックスロープを伝ってあがる。このルートは結果的に敗退。てんとう虫だらけの場所で、ラインも良く分からない。ハングから乗り上がるのが二人ともできず、諦めてヌンチャクを回収して下りる。あとからK坂さんの車でここまで送ってもらったというW辺さんとY田さんも来て、スラブを登っていた。
 弁天岩の対岸にある道路際の岩場にも行ってみたが湿っていて悪そうだ。私は再び弁天岩に戻り、「ナバロン」5.11aという短いルートをやることにした。頭上の縦ホールドを右手で取りに行くムーブでちょっと手こずり、Ⅲ便目でようやくレッドポイント。IS見さんも何便かトライしたのだが、完登できず。団体が帰って岩場が空いたので、私は易しいスラブを何度か登る。W辺さん達や学生風グループ4人も帰り、夕闇が迫る中、岩場はいよいよ我々だけとなった。今頃は午後5時には暗くなる。普段なら私も撤収するところだが、易しいスラブのルートを真っ暗な中登るのを試してみたかったので、ヘッドランプを点けて登ってみた。ガバホールドばかりなので登りそのものは何でもないのだが、目の前にあるはずのボルトも灯りが当たらないとそこにあるのが分からない。明るいうちに登った易しいルートだから登れたようなもので、初めて登るもっと難しいルートでライトの灯りだけを頼りに登るのは至難だろう。こんなことを二人で繰り返して5時半に撤収。駐車場に戻り、渋滞が予想される東名道には乗らず、八王子付近~多摩ニュータウン経由でIS見さんを府中本町駅まで送って解散。

日和田の岩場でセルフレスキュー訓練

 文化の日は、セルフレスキューの訓練をやった。単純に登るほうが楽しいので、時間を割いてこういう訓練を行うのは倦厭しがちだが、たまにはこういう安全確保の練習をやっておくことは大切だ。
 メンバーは計9人。先日有笠に一緒に行ったT辺さんもいる。高麗駅に集合後、日和田の岩場へ。ガイドのH瀬さんもお客さんを連れて来ている。訓練そのものは午前中だけで、午後は男岩西面で登った。
訓練内容は、ロープワーク、ビレイヤーの自己脱出、クライマーの登り返しの3つ。

【ロープワーク】
 リーダーI瀬さんの指導のもと、まずブーリンノットという結び方を教わった。もやい結びともいう。リング荷重がかかると解けてしまうとされていて、使用しないようにとも言われているが、その危険をきちんと認識したうえで使用すれば、便利な結び方のようだ。
 覚えるのを嫌煙していたけれど、教わってみると簡単だった。木や自分の身体に巻きつけて結んでみる。これはしっかり覚えておくと、沢登りなどで、ロープをフィックスしたい時に便利そうだ。暗闇でも結べるように、目を閉じてやってみたりもした。
 次にミュールノットというのを教わった。これも簡単なのだが、しっかり覚えておきたい。

【ビレイヤーの自己脱出】
 岩場に場所を変えて、まずはビレイヤーの自己脱出の練習。クライマーが落ちてぶらさがってしまい、ロワーダウンさせることもできないような状態の時に、まずはビレイヤーが確保するロープから自身を開放するための方法である。
 まずは仮固定。その際、カラビナをハーネスのビレイループにかけて下側のロープを掛けて、返しを作ると楽だ。そうしてミュールノットをして、その輪っかにもう一枚のビナを掛けてロック。
 そうしてメインロープにロープスリングをプルージック結びにし、セルフビレイしている支点につなげる。そうすると、そちら側に荷重を移すことができ、ビレイを解除し脱出できるわけだ。
トップロープを張って、1人がクライマー役でぶら下がる。安全のため、もう一本のロープでバックアップしておく。皆1人ずつ行った。

【クライマーの登り返し】
 ビレイヤーが仮固定した前提で、クライマーは動けるのだが、壁から離れてしまっている場合に、ロープを使って登り返す練習をした。
 ロープスリング2本をメインロープにマッシャーで結び付け、上側はハーネスのビレイループに、下側はスリングをかけアブミにする。そうして結び目を上にスライドさせながら登り返す。

 昼食後、男岩の西面をあれこれと皆で登った。岩場のルートでのクライミングを始めたばかりの4年ほど前は、ここの「松ノ木ハング」5.9をトップロープでもテンションしてしまった記憶があるが、今登ってみると何でもない。リードで登って、他の人たちのためにトップロープを張る。ほかに「ステミング・フェイス」5.7とか「アンダークリング・フェイス」5.7とか登るがどれも易し過ぎる…。「重箱ルート」は左のカンテを使わないと5.11aだと日本100岩場には載っているが、使っても使わなくても5.10bくらいのような気がする。もちろん一撃。
 そういうわけで、自分もそれなりに力が付いたんだなぁを実感。下山後、飯能駅で途中下車し、飲み会。飲み屋が何軒もあるが、ザックを背負った中高年ハイカー集団もあちこちのお店に入って行くのが見える。ここ飯能の飲食店では、こういうハイキング客が大切なお客さんなのだろう。
 ビールにハイボールに、ちょっと飲み過ぎた。これ以上飲むと翌日にひびくと思い、もう一軒行くという人達と別れて、T辺さんと一緒に帰った。

富士山雪上訓練

Dsc01363  2008年3月21夜~23日

 前年も参加しましたが、所属する山岳会の富士山での雪上訓練に行ってきました。

 前夜Dsc01387_2発で東京を発ち、初日は 馬返しから佐藤小屋の下まで行ってテントを張りました。

 初日午後と二日目、キックステップや滑落停止、雪にピッケルを埋めてビレイを取る方法などを練習しました。

水根沢・捜索訓練

2007年11月4日

 翌朝目が覚めると5時40分。5時に起きる予定が寝坊してしまいました。訓練開始は8時ですから、のんびりしていられません。柳沢峠経由で国道411号線を走ります。すると、目の前のコーナーをドリフトして走ってくる車がいます。漫画やテレビでしか見たことありませんでしたが、ここで遭遇するとは驚きです。こちらの車線に飛び出してこないか心配になったので速度を落として外側を抜けました。すると後に2台続けて同じようにドリフトしながら坂道を登ってきます。路面がタイヤの跡だらけだったのはこういうわけです。

 奥多摩湖を右手に見ながら水根沢入口の駐車場に到着。今朝、東京を出てきた5人にここで会いました。車を停め、水根沢沿いの道を登って行くと山荘があり、中に入ると前日から来ていた人達と合流。総勢20名超。
 訓練内容は、この先の登山道のどこかに先発した人が遭難者に見立てたものを置いておきます。これを探すのですが、見つけることそのものよりも捜索する側の現在地を確認するのが主な目的です。何人かが山荘に残り本部となります。まず私を含む1班が出発し、15分ごとに無線機で現在地を本部に伝えます。ここで今回の主役となるGPSの登場です。GPSの画面に出る緯度経度を伝えるのです。まあ、登山道上を進んでいるわけなので高度計で標高が分かれば地図上で位置は概ね分かるはずなのですが、山中でのGPSの正確さを確認する意味合いがあります。
 1班は先発隊を抜きどんどん登って行き、やがて帽子を見つけ、さらに近くでビーコPb040024ンを頼りに手袋を見つけました。来た道を下山します。途中で2班と先発隊に合流。
 ここからは来た道を下りるのではなく、登山道が不通という前提で、水根沢の沢筋を下降するのです。昨年7月に沢登りをしましたが、今回は水に濡れるわけにはいきません。ほとんどは石伝いに進んでいけますが、水根沢の沢登りのハイライトとなる半円の滝の下降ではちょっと手こずりました。右岸の灌木にロープを張り一人ずつ懸垂下降するのですが、そこから水際をトラバースするのです。慣れていればどうということもないのですが、そうでない人にとっては滑りそうで相当に恐いようです。ロープを固定したりスリングを伸ばして手がかりにしながら一人ずつ通過させます。いちおう私はそこでサポートしました。他にもハーケンを打ってロープを固定してくれた人もおり、こういう場面ではチームワークが大切です。
 そんなこんなで下降を終え、登山道に出て山荘に戻りました。反省会後に解散となりましたが、私を含む何人かはさらに河原の岩でボルト打ちの練習をしました。昨日、今日と疲れました。

2007年7月

 ずっと更新していなかったので、7月以降の登山の活動報告をします。

【救助隊搬出訓練(海沢にて)】
 7月7日に岳嶺岩でボルト打ちの練習をした翌8日は、海沢(うなざわ)という奥多摩にある沢で救助訓練をしました。都内の山の会が集まって合同で行うもので、沢の中でケガ人を搬出する訓練を中心に行いました。私は初級者グループに入って、ロープによる担架作りやチロリアンブリッジでの移動の仕方、3分の1システムによる引き揚げなどを体験しました。

【エナジー】
 7月15日は久しぶりにエナジーで登ってきました。

【霧ケ峰・美ヶ原】
 7月は雨続きでまともな山登りはできず、21~22日は霧ケ峰あたりでハイキングなんてことをしてました。

【エナジー】
 24日もまたエナジーへ。

【プール】
 山ではありませんが、体力作りの一環として28日は東京体育館で泳いできました。いつまでも明けない梅雨にうんざりしてました。

富士山 雪上訓練

2007年3月16夜~18日

 17・18日は、富士山で雪山訓練でした。夏の富士山は中学生以来何度か登ったことがあり、昨夏も職場の人達を連れて登ったことはこの日記にも書きました。
 今回は、登頂を目指すなどというものではなく山腹で訓練をしたわけです。雪の富士は厳しくて、今年のお正月にも1,000m以上滑落する死亡事故が起きています。雪というより凍っており、斜度のきつくなる上部での転倒は命取りになるそうです。それに独立峰なので風が強いのです。
 それでも冬富士にいつの日か登ってみたいとはちょっと思います。
 さて、参加者は計8人。雪山初心者を含む何人かが都合でキャンセルし、残ったメンバーにはまったくの初心者がいなくなったため、予定されていた訓練内容のグレードを少し上げることになりました。私も初心者に近いはずなのですが、この冬の雪山で多少経験を積んで、初心者扱いはされませんでした。

 例によって、金曜日夜に車2台で出発し、道の駅「富士吉田」でテントを張って仮眠。尾翌朝は馬返しまで車で移動しました。途中の路面は所々に薄く雪があったのでノーマルタイヤで来ていた1台はチェーンを着けました。馬返しにも少ししか雪がなく、大雪だった昨年とは比べ物にならないくらい少ないそうです。
 馬返しから1合目、2合目…と5合目の佐藤小屋に向けて登って行くのですが、登山道は薄く積もった雪のすぐ下が凍っています。訓練の一環らしく持参したアイゼンはまだ装着しません。転倒しないように慎重に歩を進めます。それでも何人かは転び、頭を打った者もいました。自分は大丈夫だろうと思っていた私も前かがみに転び見事脳天を地面の氷に打ち付けました。目から火花が飛ぶような感じでコブになってしまいました。あとで気づいたのですがちょっと出血もしていたようです。
 たまらず4合目で全員アイゼンを着けることにしました。アイゼンをつけてしまえば、こっちのものです。氷に爪をザクザク立てながら登って行けます。小雪の舞う中、佐藤小屋の少し下の林道に着きました。ここにテント2つを張りました。事前の天気予報では週末はまずまず晴れるはずだったのに、天候の回復が遅れているようです。

 テントを張った後、訓練のため雪の斜面まで移動しました。佐藤小屋から新五合目に向かう道の途中の斜面です。
 まずは斜面をアイゼンを着けずに移動する練習です。登りではつま先を雪面に蹴り込むキックステップ。トラバースでは山足を進行方向に、谷足を少し谷川に開きます。下りでは踵を蹴りこみます。この間、両手は頭の後ろに組んでおきます。傍から見るとまるで降参して投降する兵士のようです。
 次に、滑落停止の訓練をしたのですが、斜度が緩く雪も積もっているため、滑らず練習になりません。もう少し上の斜面に場所を変えて、滑落停止をしました。さっきよりは滑ります。あお向けに滑り身体をひねってうつ伏せになりピッケルのピックを刺して停止します。
 それからスタンディングアックスビレイの訓練もしました。各自、まずボラードを掘りそれをセルフビレイの支点にします。足元にアックスを刺して肩がらみで確保の体勢をとります。それを下で男二人が引張って荷重をかけるのですが、これが重い!ロープが肩に食い込んで痛いです。それでもなんとか耐えました。やれやれ。女性が確保するときは、引張り役は一人です。初日はだいたいこんな訓練で終了しました。
 テントに戻り夕食の支度。食事担当は私ともう一人。私の用意した献立は鶏肉野菜たっぷり鍋で、もう一人のは激辛カレー。あとは例によってお酒です。

 二日目は快晴。夜の間はけっこう風が吹いていたようです。前日の斜面よりももCimg3309っと上に登ったところで訓練です。それにしても良い眺めです。河口湖、山中湖、三つ峠も見えます。
 まずは再び滑落停止の訓練。前日よりも滑ります。斜度は30度くらいとのこと。Cimg3314ロープで確保されながら滑り落ちて停止します。次に、講師の人がウルトラマンとか仮面ライダーとか名づけているそうですが、下に向かって頭から飛び込んだり、後ろ向きに倒れたり、でんぐり返ししてから体勢を整えて停止する訓練です。はじめから腰を下ろして滑るのよりちょっと怖いので、できない人もいましたが、やってみると豪快で面白いです。でんぐり返しをする時間はなかったのですが、他のはやってみました。
 次に、グリセード。スキー板を履かずCimg3342 に雪面を靴底で滑り降りる技術です。腰を落としてピッケルを支えに滑ります。なかなか難しく、数メートルも進むと勢いで転んでしまいます。うまい人だとピッケルの支えも不要とのこと。
 さらに、前日やったボラードとスタンディングアックスビレイの実績編として、マルチピッチのような感じで二人一組で斜面を降りました。
 降りたところで、近くの急な斜面を使って、スノーバーとアックスによる支点をセットする訓練をしました。

 お昼を回ったので下山です。テント場に戻り撤収しました。
 前日の登りで懲りていたので、下りではアイゼンを着けました。馬返しの直前までアイゼンを着けていました。
 帰りは、私が昨夏に富士山に登った帰りに寄った「紅富士の湯」に行き、汗を流しました。一人700円。
  こんな感じで富士山山腹での訓練は終わりました。

土合山の家

2007年2月24~25日
 先の土日は関東地方の山の会の人達が集まって遭難があった時の訓練をしました。
 場所は、谷川岳の麓にある土合山の家という宿。各地から80人くらいが集まってきました。
 今年は東京が主催者で、幹事の人が私の所属する会の人ということもあり、少しですがお手伝いもしました。
 初日は、雪崩の危険性や、遭難者を搬出する際の梱包の仕方などの講習を部屋の中で受けました。また、近くの広場で、雪に埋めた人をビーコンという探知機を使って捜索する訓練のデモンストレーションを見ました。この際は、実際に人を埋めたわけではなくビーコンを入れた袋を用いて探したわけですが、次にやった犬を使った捜索では実際に人を埋めました。
 雪に埋まった人の匂いを嗅ぎ付けるという特殊な訓練を受けた犬で、広場に放たれるとあちこちを走り回って2分ほどで埋められた場所を見つけていました。雪崩で埋まった人を掘り出すまでのタイムリミットは15分と言われていて、それを過ぎると生存率が急激に下がるそうです。雪崩の現場に、その犬が居合わせて救出に活躍するという確立はCimg3201限りなく低いでしょうが、人間の100万倍とも言われる犬の嗅覚の スゴさを垣間見ることができました。また、盲導犬や介助犬もそうらしいですが、こういうことにはレトリバー種という犬が向いているそうです。好奇心旺盛で大勢の人と触れ合うことが好きな性格なんだそうです。
 翌日は実戦・訓練・講習の三つのグループに分かれて行動することになっています。一部のベテランの人たちは実戦や訓練グループに参加して、実際に山の斜面で遭難者を梱包して引き上げなどを行うそうです。残り大勢の講習グループ参加者は、班ごとに分かれて広場で雪崩に埋まった人を捜索する訓練をすることになっています。初日の最後はその訓練のために班ごとに役割分担や捜索手順の打合せをしました。夕食、飲み会のあと、翌日に備えて早めに床に就きました。

 翌日は快晴。午前中、我々講習グループはプロ登山ガイドの指導の下、ビーコンとプローブ(ゾンデ棒)の操作練習をしました。
 ビーコCimg3211ンとは特定の周波数の電波を送受信する機械で、この電波を探知することで埋没者を見つけ出します。各自がこれを身に付けておくことで、通常は発信モードにしておきます。万一雪崩に埋まった場合、難を逃れた残りの人が受信モードに切り替えて、埋没者が発する電波を辿っていくわけです。つまり、雪崩の現場に遭遇した全員が埋没してしまった場合は、救助者がいないわけですから諦めるしかありません。
 このビーコンで埋没者の至近に辿り着くことができたら、次にプローブと呼ばれる棒の出番です。この棒を雪面に挿して、埋没者を見つけます。人の身体に棒があたるとその感触で分かるのです。
 そして、スコップの出番。手で掘るよりもはるかに効率的に雪を掘っていけます。それに雪崩の圧力で締まった雪は手で掘れるものではないそうです。というわけで、ビーコン・プローブ・スコップは雪山の三種の神器なんて言います。
 まずはビーコンを使って埋められたビーコンを探す練習。ビーコンという機械の特徴やクセを踏まえてなるべく短時間に辿り着けるようにします。
 次のプローブ練習では、数十人が横一列に並んで足元に「左・右・真ん中」と3か所挿したら「一歩前進」と言って少しずつ進んでいきます。
 お昼をはさんで、午後はいよいよ班ごとの捜索訓練の披露です。ビーコンを装着した埋没者二人(実際に人を埋めておくわけではなく代わりの袋です)、ビーコンを装着していない埋没者一人という前提で、各班6人くらいで行います。
 リーダー役や捜索手順は前夜のうちに打合せ済みです。5つの班のうち、私のいる班は一番最初。開始の合図を受け、まずは周囲の安全確認。リーダー役が現状把握と捜索手順の支持をします。残りの人は、事前に練習したとおり、まずビーコンで探し続いてプローブで位置を特定しスコップを掘り出します。ビーコンのない埋没者については、雪崩の向きから埋没場所を想定し横一列に並んで探しました。時間にして11分。なかなか出来のようです。残りの班のやり方も我々と少しずつ違っていて参考になります。絶対こうだ!というやり方が決まっているわけではなく、状況に応じて判断しなければならないそうです。
  単に山に登るだけでなく、万一の際に備えて自分自身を助けるセルフレスキューを含むレスキュー技術を身に付けることは大切だと改めて思いました。

天覧山でセルフレスキュー訓練

 勤労感謝の日の木曜日は、山の会の岩登りをしている人達が集まって、セルフレスキューの訓練をしました。
 場所は、西武池袋線の飯能駅から歩いたところにある天覧山の岩場。参加者は10人。
 先日の日記にも書きましたが、登山中に事故が発生した場合は、まずはその場にいる自分達でなんとかしなければなりません。
 この日にやった練習は、2人で岩登りをしていてトップがフォールしてケガで動けないという想定で、救助者となるセカンドが負傷者のところまで登って、確保したまま下に降りるというものです。
 説明するのがなかなか難しいのですが、単純に登っていくわけではありません。2人は支点を介してロープでつながっているので、救助者がそのまま登ってしまっては負傷者はその分下がってしまいます。負傷者が救助者の真上にいれば、それでたどり着くことができますが、斜上してフォールした場合などはそのまま下に降ろすわけにはいかない場合があります。練習では一応、カウンターラッペルの前提で行いました。厳密にカウンターをしたかと言われれば違うのですが。
 それを皆で何度か繰り返し練習しました。操作が複雑で一度ではなかなか覚え276441722_127られません。
 最後に、山の斜面を使って、負傷者を背負った救助者を、まわりで皆が降りるのをサポートするという練習をしました。人を一人背負って山の斜面を降りるというのは簡単なことではありません。まわりの人間がロープで確保して、また別の人間も誘導していきます。背負っている救助者役の人が一番大変なので、周りの人間は先回りしてロープを張っておきます。私はロープを張る役の一人でしたが、見ていて、救助するということはものすごく大変なのだと思いました。
  帰りは飯能駅前の「ギョーザの満州」で紹興酒をやたらとたくさん飲んだような気がします。

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